JP3833091B2 - 防水シート劣化判定方法とその方法に使用する劣化判定部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建屋の屋上面やベランダなどのような構造物の防水処理対象面を覆って施工してある施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定方法とその方法に使用する劣化判定部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような施工防水シートは、経年に伴って徐々に劣化するため、所望の防水機能を維持するためには、定期的に施工防水シートの劣化状態を検査し、必要に応じて新たな防水シートに張り替える必要があり、従来では、施工された防水シートの一部を切り取って検査し、その検査結果に基づいて張り替え時期を判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、従来の方法では、施工防水シートの劣化状態を判定するに際し、施工された防水シートの一部を切り取るため、そのままでは漏水のおそれがあり、何らかの補修工事が必要となる欠点があった。
特に、劣化状態を判断した結果、あまり劣化が進んでおらず、現在の施工防水シートをそのまま使用できるような場合には、その補修工事も大掛かりなものとなり、この点に改良の余地があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、施工された防水シートを切り取る必要なく、その施工防水シートの劣化状態を判定することのできる防水シートの劣化判定方法とその方法に使用する劣化判定部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の発明の特徴構成は、図1〜図3に例示するごとく、構造物の防水処理対象面1を覆って施工してある施工防水シートS1の劣化状態を判定する防水シート劣化判定方法であって、前記施工防水シートS1の劣化状態を判定するための矩形の判定用シートS2を、その一方の辺方向の中央部を他方の両辺にわたって非接着状態にし、その一方の辺方向の両端部を前記施工防水シートS1に接着することにより、前記施工防水シートS1の外表面の一部に予め非接着部分を残して接着しておき、前記施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期に、前記判定用シートS2の少なくとも前記非接着部分を前記施工防水シートS1の外表面から取り外して劣化状態を検査し、その判定用シートS2の検査結果に基づいて前記施工防水シートS1の劣化状態を判定するところにある。
【0007】
請求項2の発明の特徴構成は、防水シート劣化判定方法において、前記判定用シートS2が、前記施工防水シートS1と同一の防水シートで構成されているところにある。
【0008】
請求項3の発明の特徴構成は、図4〜図7に例示するごとく、構造物の防水処理対象面1を覆って施工してある施工防水シートS1の劣化状態を判定する防水シート劣化判定部材であって、その劣化判定部材5が、前記施工防水シートS1の劣化状態を判定するための矩形の判定用シートS2と固定用部材4,12を備え、前記判定用シートS2の裏面において、その一方の辺方向の両端部が、前記固定用部材4,12に接着され、その一方の辺方向の中央部が、他方の両辺にわたって前記固定用部材4,12に対して非接着状態に構成されて、前記固定用部材4,12が、前記施工防水シートS1外表面への固定部6,11,12を備えているところにある。
【0009】
請求項4の発明の特徴構成は、図5に例示するごとく、防水シート劣化判定部材において、前記固定部が、前記固定用部材4に開口された固定具9用の貫通孔6であるところにある。
【0015】
なお、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0016】
〔作用および効果〕
請求項1の発明の特徴構成によれば、施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定方法であって、施工防水シートの劣化状態を判定するための矩形の判定用シートを、その一方の辺方向の中央部を他方の両辺にわたって非接着状態にし、その一方の辺方向の両端部を施工防水シートに接着することにより、施工防水シートの外表面の一部に予め非接着部分を残して接着しておき、施工防水シートの劣化判定が必要な時期に、判定用シートの少なくとも前記非接着部分を施工防水シートの外表面から取り外して劣化状態を検査し、その判定用シートの検査結果に基づいて施工防水シートの劣化状態を判定するので、施工防水シートを切り取ることなく、施工防水シートの劣化状態を的確に判定することができる。
【0017】
すなわち、判定用シートが、施工防水シートの外表面に接着されているので、経年に伴う劣化の条件、つまり、風雨や日射あるいは温度変化などに基づく劣化の条件は、判定用シートと施工防水シートとの間で差異がなく、そのため、判定用シートの劣化状態と施工防水シートの劣化状態との間には、ほぼ一定した関係が成立する。
したがって、判定用シートの劣化状態を検査し、その検査結果に基づいて施工防水シートの劣化状態を判定することにより、施工防水シートを切り取る必要も、また、その後の補修工事の必要もなく、施工防水シートの劣化状態を的確に判定することができる。
【0018】
そして、請求項1の発明の特徴構成によれば、判定用シートが、施工防水シートの外表面に接着されているので、例えば、ボルトやビスなどの固定具を必要とせず、したがって、固定具などが施工防水シート外表面から突出するおそれもなく、判定用シートを施工防水シート外表面に確実に固定することができる。
【0019】
請求項2の発明の特徴構成によれば、防水シート劣化判定方法において、判定用シートが、施工防水シートと同一の防水シートで構成されているので、判定用シートの劣化状態と施工防水シートの劣化状態との間には、より確実な関係が成立し、施工防水シートの劣化状態をより的確に判定することができるとともに、特に、防水シートの施工と相前後して判定用シートを固定した場合には、両者の劣化状態にほとんど差異がなく、施工防水シートの劣化状態を確実に判定することができる。
【0020】
請求項3の発明の特徴構成によれば、施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定部材であって、その劣化判定部材が、施工防水シートの劣化状態を判定するための矩形の判定用シートと固定用部材を備え、判定用シートの裏面において、その一方の辺方向の両端部が、固定用部材に接着され、その一方の辺方向の中央部が、他方の両辺にわたって固定用部材に対して非接着状態に構成されて、固定用部材が、施工防水シート外表面への固定部を備えているので、判定用シートを外表面側に向けて劣化判定部材を施工防水シートに固定する際、固定用部材の固定部を利用して簡単に固定することができ、劣化判定部材を施工防水シートの外表面に固定すれば、請求項1の発明に関連して述べたように、施工防水シートの劣化判定が必要な時期に、判定用シートの劣化状態を検査することにより、施工防水シートを切り取る必要も、その後の補修工事の必要もなく、施工防水シートの劣化状態を的確に判定することができる。
そして、その検査のための判定用シートは、その裏面において、その一方の辺方向の両端部が、固定用部材に接着され、その一方の辺方向の中央部が、他方の両辺にわたって固定用部材に対して非接着状態に構成されているので、その非接着状態の箇所に、例えば、カッターや鋏などを挿入して切断することにより、判定用シートを簡単に切り取って検査することができる。
【0021】
請求項4の発明の特徴構成によれば、防水シート劣化判定部材において、固定部が、固定用部材に開口された固定具用の貫通孔であるから、劣化判定部材を施工防水シートの外表面に固定するにあたり、その貫通孔を利用して、ボルトやビス、あるいは、ボルト・ナットなどの固定具を使用して確実に固定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明による防水シート劣化判定方法とその方法に使用する劣化判定部材につき、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
防水シートS1は、塩化ビニル樹脂やオレフィン樹脂などで形成され、例えば、図1の(イ)に示すように、構造物の防水処理対象面の一例である建屋の屋上面1を覆って施工するもので、その屋上面1には、接着層付きの金属製ディスク2が、適当間隔置きに予め打設されている。
この接着層付きディスク2を備えた屋上面1にその上方から防水シートS1を敷き、必要に応じて、各防水シートS1どうしを熱融着や溶剤による溶着などによって接着するとともに、各ディスク2に対して防水シートS1の上面から誘導加熱装置3を押圧し、各ディスク2の接着層によって防水シートS1を接着固定して施工する。
【0028】
このようにして施工された施工防水シートS1の劣化状態を判定するために、第1の実施形態では、図1の(ロ)、図2、および、図3に示すように、長方形の判定用シートS2が、施工防水シートS1の外表面の一部に接着されて固定されている。
この判定用シートS2は、施工防水シートS1と同一の防水シート、つまり、施工防水シートS1と同じ材料で形成されて、同じ厚みを有する防水シートで構成され、例えば、長辺L1が200mm程度、短辺L2が100mm程度の大きさに構成されている。
その判定用シートS2の長辺L1側の両端部裏面が、50mmずつ施工防水シートS1の外表面に溶着により接着され、その裏面の残余部、つまり、長辺L1方向における中央部L3が、100mm程度の長さにわたって施工防水シートS1の外表面に対して非接着状態に構成されて施工防水シートS1に固定されている。
【0029】
判定用シートS2は、通常、施工防水シートS1が施工される直前あるいは直後に固定され、施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期、例えば、防水シートS1を施工して10年程度が経過すると、その予め固定しておいた判定用シートS2において、中央部L3の下方にカッターや鋏などを挿入し、図2に示すように、その少なくとも一部、つまり、施工防止シートS1への非接着部分を切り取って施工防水シートS1の外表面から取り外すのである。
そして、取り外した判定用シートS2の劣化状態を定量的に検査し、例えば、引っ張り強度が初期値の70%を下回ると、施工防水シートS1の張り替え時期であると判定し、70%以上であると、そのときの引っ張り強度に応じて張り替え時期を何か月か先に想定することになる。また、引っ張り強度が70%を大きく上回る場合には、何年か後に再度劣化状態を判定することになり、そのためには、複数枚の判定用シートS2を予め施工防水シートS1の外表面に固定しておくのが望ましい。
【0030】
この第1の実施形態において、判定用シートS2は、必ずしも施工防水シートS1施工時の直前後において固定されるとは限らず、すでに施工されている施工防水シートS1に固定されることもある。
すなわち、防水シートS1を施工した後、何年か経過した時点で判定用シートS2の必要性が生じる場合もあり、その場合には、施工後何年か経過した施工防水シートS1の外表面に判定用シートS2が固定されることになる。
その場合、判定用シートS2は、必ずしも施工防水シートS1と同一の防水シートで構成する必要はなく、例えば、施工防水シートS1の経年による劣化を考慮した上で、それに見合った強度を有するシートで構成することもでき、また、施工防水シートS1と同一の防水シートで構成する場合には、その判定用シートS2の検査結果に対し、例えば、各種のデータに基づいて、経年分の劣化を補正した状態で施工防水シートS1の劣化状態を判定することになる。
【0031】
つぎに、第2〜第5の実施形態について説明するが、重複説明を避けるため、第1の実施形態と同じ部品や同じ作用を有する部品については、同じ符号を付すことで説明を省略し、主として第1の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0032】
第2の実施形態では、図4および図5に示すように、固定用部材としてのボード4を有する防水シート劣化判定部材5が使用される。
この劣化判定部材5は、PVCなどの合成樹脂や石膏からなる長方形のボード4とそのボード4の表面に接着された同じ大きさの判定用シートS2で構成され、この判定用シートS2も、例えば、長辺L1が200mm程度、短辺L2が100mm程度の大きさで、その長辺L1側の両端部裏面が、50mmずつボード4の表面に接着され、その裏面の残余部が、100mm程度の長さにわたってボード4の表面に対して非接着状態に構成されている。
この劣化判定部材5には、ボード4と判定用シートS2を貫通する状態で、施工防水シートS1の外表面への固定部としての貫通孔6が、ボード4と判定用シートS2との2箇所の接着部分にそれぞれ設けられている。
【0033】
この劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定するには、合成樹脂製のボルト部材7と、そのボルト部材7に係合する合成樹脂製のナット部材8からなる固定具9が使用され、ボルト部材7の一端部には、円形板7aが一体的に設けられている。
したがって、ボルト部材7の円形板7aを施工防水シートS1の外表面に接着し、劣化判定部材5の貫通孔6内にボルト部材7を挿通して、上方からナット部材8を係合することにより、判定用シートS2を外表面側に向けて劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定することができる。
そして、施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期になると、図5において仮想線で示すように、ナット部材8を外して劣化判定部材5を取り外し、第1の実施形態と同様に、判定用シートS2の少なくとも一部を切り取って、その判定用シートS2の劣化状態を定量的に検査し、施工防水シートS1の張り替え時期を判定するのであり、この第2の実施形態においても、複数個の劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定しておくのが望ましい。
【0034】
なお、この第2の実施形態において、判定用シートS2よりもボード4の方を大きくして、ボード4にのみ貫通孔6を設けて実施することもできる。
さらに、貫通孔6を使用して劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定するに際し、上述したボルト部材7とナット部材8に代えて、ビスなどの各種の固定具を用いて固定することもでき、その場合にも、固定具を合成樹脂により形成するのが望ましい。
【0035】
第3の実施形態では、図6に示すように、第2の実施形態と同様、合成樹脂や石膏からなる固定用部材としての長方形のボード4とそのボード4の表面に接着された同じ大きさの判定用シートS2からなる劣化判定部材5が使用される。
この実施形態による劣化判定部材5は、上述のような貫通孔6を備えておらず、例えば、接着剤による接着層10によって施工防水シートS1の外表面に固定されており、したがって、ボード4裏面の接着層10の接する接着面11が、施工防水シートS1の外表面に対する固定部として機能することになる。
この実施形態においては、施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期になると、接着層10を剥がして劣化判定部材5を取り外すか、あるいは、劣化判定部材5から判定用シートS2の少なくとも一部を切り取って検査することになり、この場合も、複数個の劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定しておくのが望ましい。
【0036】
第4の実施形態でも、図7に示すように、第2や第3の実施形態と同様、長方形の固定用部材12とその固定用部材12の表面に接着された判定用シートS2からなる劣化判定部材5が使用されている。
しかし、この実施形態による固定用部材12は、合成樹脂や石膏製ではなく、磁石の細片が混入されたゴム製のボードで構成されている。すなわち、施工防水シートS1の外表面にゴム製ボード12と同じ大きさの金属板13が接着され、その金属板13にゴム製ボード12を吸着させることにより、劣化判定部材5が、施工防水シートS1の外表面に固定されるように構成されている。
したがって、施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期になると、金属板13から劣化判定部材5を取り外し、判定用シートS2の少なくとも一部を切り取って検査することになり、この場合も、複数個の劣化判定部材5を施工防水シートS1の外表面に固定しておくのが望ましい。
【0037】
なお、この第4の実施形態において、例えば、上述したような金属製ディスク2などが施工防水シートS1の裏側に存在する場合には、金属板13を使用する必要はなく、その金属製ディスク2にゴム製ボード12を吸着することができ、したがって、このゴム製ボード12が、固定用部材として機能すると同時に、施工防水シートS1の外表面に対する固定部としても機能することになる。
【0038】
これら第2〜第4の実施形態においても、劣化判定部材5は、必ずしも施工防水シートS1施工時の直前後において固定されるとは限らず、すでに施工されている施工防水シートS1に固定されることもある。
したがって、第1の実施形態で説明したように、劣化判定部材5の判定用シートS2は、施工防水シートS1と同一の防水シートとは限らず、施工防水シートS1と異なる材料や異なる厚みのシートにより構成されることもある。
【0039】
第5の実施形態は、第2〜第4の実施形態と異なり、図8の(イ)と(ロ)に示すように、ほぼ円形の判定用シートS2が、施工防水シートS1に直接接着され、かつ、第1の実施形態と異なり、円形の判定用シートS2の全周縁部が、施工防水シートS1の外表面に接着されて、判定用シートS2の外表面と施工防水シートS1との間に合成樹脂からなる円形の保護部材14が介在されている。
つまり、この実施形態では、判定用シートS2が、施工用防水シートS1を保護するための保護部材14を覆う状態で、その全周縁部が、施工防水シートS1に接着されて固定されている。
したがって、この実施形態においては、施工防水シートS1の劣化判定が必要な時期になると、図8の(ロ)に示すように、カッターなどによって判定用シートS2の少なくとも一部を直接切り取って検査することになり、その際、保護部材14が施工防水シートS1を保護しているため、施工防水シートS1を損傷することなく判定用シートS2を切り取ることができ、この場合も、複数の判定用シートS2を施工防水シートS1の外表面に固定しておくのが望ましい。
なお、この第5の実施形態においても、判定用シートS2が、すでに施工されている施工防水シートS1に固定されることもあり、したがって、施工防水シートS1と異なる材料や異なる厚みのシートにより構成されることもある。
【0040】
〔別実施形態〕
(1)これまでの実施形態では、防水シートS1を施工するに際して接着層付きの金属製ディスク2を使用した例を示したが、例えば、防水処理対象面としての屋上面1に適当間隔を置いて複数本の長尺状の金属板を固定し、その金属板に防水シートS1を接着して施工したり、あるいは、屋上面1の全面にわたって防水シートS1を直接接着して施工することもでき、防水シートS1の施工に関しては種々の方法を採用することができる。
また、防水シートS1についても、特に塩化ビニル樹脂製やオレフィン樹脂製のものに限るものではなく、各種の材料からなる防水シートに適用することができ、さらに、防水シートS1を施工する防水処理対象面についても、建屋の屋上面1に限らず、建屋の屋根やベランダなどのような防水処理を必要とする各種の防水処理対象面を含むものである。
【0041】
(2)これまでの実施形態では、判定用シートS2を検査して施工防水シートS1の劣化状態を判定するに際し、判定用シートS2の引っ張り強度が初期値の70%を下回るか否かを基準として、施工防水シートS1の張り替え時期を判定する例を示したが、これは単なる一例であって、劣化判定の基準については、施工防水シートS1や判定用シートS2の材料および特質などに応じて適宜変更できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防水シートの施工状態と第1の実施形態による劣化判定構造の斜視図
【図2】第1の実施形態による防水シート劣化判定構造の斜視図
【図3】第1の実施形態による防水シート劣化判定構造の断面図
【図4】第2の実施形態による防水シート劣化判定構造の斜視図
【図5】第2の実施形態による防水シート劣化判定構造の断面図
【図6】第3の実施形態による防水シート劣化判定構造の断面図
【図7】第4の実施形態による防水シート劣化判定構造の断面図
【図8】第5の実施形態による防水シート劣化判定構造の斜視図と断面図
【符号の説明】
1 防水処理対象面
4,12 固定用部材
5 劣化判定部材
6 固定部としての貫通孔
7 ボルト部材
8 ナット部材
9 固定具
11,12 固定部
14 保護部材
S1 施工防水シート
S2 判定用シート
Claims (4)
- 構造物の防水処理対象面を覆って施工してある施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定方法であって、
前記施工防水シートの劣化状態を判定するための矩形の判定用シートを、その一方の辺方向の中央部を他方の両辺にわたって非接着状態にし、その一方の辺方向の両端部を前記施工防水シートに接着することにより、前記施工防水シートの外表面の一部に予め非接着部分を残して接着しておき、前記施工防水シートの劣化判定が必要な時期に、前記判定用シートの少なくとも前記非接着部分を前記施工防水シートの外表面から取り外して劣化状態を検査し、その判定用シートの検査結果に基づいて前記施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定方法。 - 前記判定用シートが、前記施工防水シートと同一の防水シートで構成されている請求項1に記載の防水シート劣化判定方法。
- 構造物の防水処理対象面を覆って施工してある施工防水シートの劣化状態を判定する防水シート劣化判定部材であって、
その劣化判定部材が、前記施工防水シートの劣化状態を判定するための矩形の判定用シートと固定用部材を備え、前記判定用シートの裏面において、その一方の辺方向の両端部が、前記固定用部材に接着され、その一方の辺方向の中央部が、他方の両辺にわたって前記固定用部材に対して非接着状態に構成されて、前記固定用部材が、前記施工防水シート外表面への固定部を備えている防水シート劣化判定部材。 - 前記固定部が、前記固定用部材に開口された固定具用の貫通孔である請求項3に記載の防水シート劣化判定部材。
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