JP5938329B2 - 建築物の屋外部における家具の固定方法 - Google Patents

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本発明は、建築物の屋外部における家具の固定方法、さらに詳しくは、住宅等の建築物の屋上部やベランダ等の屋外部において設置される家具を固定するための方法に関する。
従来から、建築物の屋上部のスペ−スは種々の目的に利用されており、たとえば緑化を目的として植物が植栽され、また机や椅子等の家具が設置されることがある。最近では、戸建住宅の屋上部分を傾斜屋根にせずに平屋根とし、その屋上部に家具が設置されて居住者の利用スペ−スの1つとされることもある。また戸建住宅においては、このような屋上部のみならず、ベランダの部分も居住者の利用スペ−スの1つとされ、家具が設置される場合もある。
ところで、このような屋上部等に家具が設置される場合、家具は固定されずにそのまま屋上部等において載置されている場合が多いが、家具の転倒等を防止するために、固定される場合もある。そのように屋上部等において家具を固定する場合、従来では屋上面であるコンクリート面にアンカーを固定し、そのアンカーにチェ−ン等を介して家具に取り付けて固定する方法や、屋上部等に敷設されたデッキ等の敷設板に接着剤等を介して家具を接着する方法等が採用されている。
しかし、建築物の屋上部等には、たとえば特許文献1や特許文献2に記載されているように、防水シ−ト等によって防水層が形成されている場合が多く、前者のアンカーやチェ−ン等を用いる方法の場合には、アンカーを屋上面に打ち込むことによって防水層を破壊するおそれがあるという問題がある。このため、このようなアンカー等を用いる方法は、ほとんど普及していないのが現状であった。
また、後者の接着剤を用いる方法の場合には、敷設板に直接接着剤を介して家具が接着されるので、敷設板における設置面から家具が不用意に離脱するおそれがあり、結果として家具を固定していることの実効が図れないという問題がある。このため、このような接着剤を用いる方法も、ほとんど普及していないのが現状であった。
特開2012−122243号公報 特開平11−152859号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記アンカー等を用いる従来の固定方法のように防水層を破壊するおそれがなく、また上記接着剤を用いる従来の固定方法のように家具が設置面から不用意に離脱するおそれが少ない固定方法を提供することを課題とする。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、防水層の上面側に多数の敷設板が敷設された建築物の屋外部における敷設板の敷設面に家具を載置して固定する、建築物の屋外部における家具の固定方法であって、前記多数の敷設板のうち少なくとも一部の敷設板を防水層の上面側から離脱させる工程と、家具を固定するための固定部材が設けられた固定用プレートを、前記敷設板が離脱された箇所における防水層の上面側に設置する工程と、前記固定部材が前記敷設板に係止されつつ該敷設板の表面から突出するように、且つ該固定部材の部分を除いて前記固定用プレートが前記敷設板で覆われるように、前記離脱された敷設板を防水層の上面側に再度敷設する工程と、前記敷設板の表面から突出した固定部材によって、家具を敷設板上で固定する工程と、を含むことを特徴とする建築物の屋外部における家具の固定方法を提供する。
このような建築物の屋外部における家具の固定方法においては、先ず多数の敷設板のうち少なくとも一部の敷設板を防水層の上面側から離脱させる。そして家具を固定するための固定部材が設けられた固定用プレートを、前記敷設板が離脱された箇所における防水層の上面側に設置する。この場合、板状の固定用プレートが防水層の上面側に設置されるだけであるので、防水層が損傷され或いは破壊されることがない。
次に、前記固定部材が前記敷設板に係止されつつ該敷設板の表面から突出するように、且つ該固定部材の部分を除いて前記固定用プレートが前記敷設板で覆われるように、前記離脱された敷設板を防水層の上面側に再度敷設する。このように、固定用プレートの固定部材は敷設板に係止されつつ該敷設板の表面から突出しており、且つ敷設板の表面から突出した固定部材の部分を除いて固定用プレートが前記敷設板で覆われているので、固定用プレートは防水層の上面側で左右に位置ずれすることがなく、また防水層の上側に離脱することもない。特に、固定用プレートが敷設板に覆われた状態においては、敷設板の重力も固定用プレートに作用するので、固定用プレートは確実に固定されることとなる。
次に、敷設板の表面から突出した固定用プレートの固定部材によって家具を敷設板上で固定する。具体的には、たとえば前記固定用プレートとは別体の部材を前記固定部材に連結し、その別体の部材を家具の端部に当接させることで家具を敷設板上に固定することができる。また、上記固定部材自体を家具の端部に当接させることで家具を敷設板上に固定することもできる。すなわち本発明において「固定用プレートの固定部材によって家具を敷設板上で固定する」とは、該固定部材によって直接家具を固定するだけでなく、該固定部材に別体の部材を連結し、連結された別体の部材を介して家具を固定するような場合も含むことを意味する。
上述のように、本発明においては、固定部材が設けられた固定用プレートを、その固定部材が敷設板に係止されつつ該敷設板の表面から突出するように、且つ敷設板の表面から突出する固定部材の部分を除いて固定用プレートが敷設板で覆われるようにして、敷設板の裏面側で固定して設置することができ、該敷設板の表面に突出した固定部材によって家具を敷設板上で固定することができるので、家具を固定するために従来のようにアンカーの打ち込み等の作業を必要とすることがなく、また敷設板の表面側で接着剤を用いて家具を接着する作業を必要とすることもない。
以上のように、本発明によれば、上記アンカー等を用いる従来の固定方法のように防水層を破壊するおそれがなく、また上記接着剤等を用いる従来の固定方法のように家具が設置面から不用意に離脱するおそれが少ない固定方法を提供することができるという効果がある。
屋上部に敷設板を敷設した状態を示す概略平面図。 一部の敷設板を屋上面から離脱させる工程を示す概略平面図。 図2のA−A線断面図。 敷設面調整シ−トの一部を切除する工程を示す概略平面図。 図4のB−B線断面図。 防水層の上面に接着テ−プを貼着する工程を示す断面図。 接着テ−プの上面に固定用プレートを接着する工程を示す概略平面図。 図7のC−C線断面図。 離脱した敷設板に孔を穿設し、その孔に固定用プレートの固定部材が挿入されるように、且つ固定用プレートを覆うように、敷設板を再度防水層の上面に載置する工程を示す概略平面図。 図9のD−D線断面図。 固定用プレートの固定部材に外嵌させつつワッシャ−を敷設板に孔に挿入する工程を示す断面図。 断面略コ字状の表面側固定プレートの長孔に、固定用プレートの固定部材が挿入されるように、断面略コ字状の表面側固定プレートを敷設板上に載置する工程を示す概略平面図。 図12のE−E線断面図。 図12のF−F線断面図。 断面略L字状の表面側固定プレートの長孔に、固定用プレートの固定部材が挿入されるように、断面略L字状の表面側固定プレートを敷設板上及び断面略コ字状の表面側固定プレート上に載置する工程を示す概略平面図。 図14のG−G線断面図。 固定用プレートの固定部材にナットを外嵌して断面略L字状の表面側固定プレート及び断面略コ字状の表面側固定プレートを固定する工程を示す概略平面図。 図16のH−H線断面図。
本実施形態は、防水層の上面側に多数の敷設板が敷設された建築物の屋外部における敷設板の敷設面に家具を載置して固定する、建築物の屋外部における家具の固定方法であって、前記多数の敷設板のうち少なくとも一部の敷設板を防水層の上面側から離脱させる工程と、家具を固定するための固定部材が設けられた固定用プレートを、前記敷設板が離脱された箇所における防水層の上面側に設置する工程と、前記固定部材が前記敷設板に係止されつつ該敷設板の表面から突出するように、且つ該固定部材の部分を除いて前記固定用プレートが前記敷設板で覆われるように、前記離脱された敷設板を防水層の上面側に再度敷設する工程と、前記敷設板の表面から突出した固定部材によって、家具を敷設板上で固定する工程と、を含むことを特徴とする建築物の屋外部における家具の固定方法である。
防水層は、たとえば金属製の防水シートや繊維強化プラスチックからなる防水シートが屋上部の上面に貼着されることによって形成される。より具体的には、建築物が住宅である場合、住宅の陸屋根の下地(たとえば合板の2枚張り等)の上に、金属製の防水シートや繊維強化プラスチックからなる防水シートが設置されることで、防水層が形成される。ちなみに、かかる合板の2枚張りからなる下地を有する陸屋根の防水構造は、木造家屋の陸屋根に適用されるものである。また、このような木造家屋の陸屋根、すなわち家屋の屋上部に防水シートが設置されて防止層が形成される以外に、家屋のベランダに防水シートが設置されて防止層が形成されてもよい。
敷設板としては、たとえばデッキパネルやタイルのようなものが用いられる。
また、防水層の上面に、たとえば敷設面調整シ−トを介して敷設板が敷設されうる。この敷設面調整シ−トは、防水層の上面が平坦でない場合に、その防水層の上面に敷設して平坦な面を形成するためのシートである。このような敷設面調整シ−トが防水層の上面と敷設板との間に介装される場合には、敷設面調整シ−トの、固定用プレートが設置される箇所に対応する位置を切断して除去し、その敷設面調整シ−トが除去された箇所における防水層の裸出部分に固定用プレートを設置する。このような敷設面調整シ−トとしては、たとえば合成樹脂製のものが用いられる。
固定用プレートは、上記のような防水層の裸出部分に設置されるが、このように設置される場合、たとえば接着テ−プで接着して設置される。このように防水層の裸出部分に両面接着テ−プが貼着され、その防水層への貼着面と反対側の両面接着テ−プの面に固定用プレートが貼着されることによって、固定用プレートは固定状態で設置されることとなる。このように接着テ−プを介して固定用プレートが防水層の上面に接着されることで、固定用プレートが防水層の上面で不用意に位置ずれするのが防止されることとなる.
敷設板上での家具の固定は、たとえば前記固定用プレートとは別体の部材が前記固定部材に連結され、その別体の部材が家具の端部に当接されることによって行なわれる。この場合、たとえば該別体の部材を介してビス止めする等によって家具が敷設板上に固定される。また、上記固定部材自体が家具の端部に当接されることによっても、家具が敷設板上に固定される。すなわち、「固定用プレートの固定部材によって家具を敷設板上で固定する」とは、上述のように固定部材によって直接家具を固定するだけでなく、該固定部材に別体の部材を連結し、連結された別体の部材を介して家具を固定するような場合も含むことを意味する。
固定用プレートとは別体の部材を前記固定部材に連結して該別体の部材を家具の端部に当接させることによって家具を固定する場合、固定用プレートの固定部材は、たとえばボルトのようなもので構成され、そのボルトからなる固定部材が挿入される孔が穿設された表面側固定プレートのようなものが、前記別体の部材として用いられる。
このように固定用プレートの固定部材がボルトのようなもので構成される場合、そのボルトからなる固定部材を敷設板の表面に突出させるために、該ボルトからなる固定部材を挿入するための孔が、防止層の上面側から離脱された敷設板に穿設される。このような孔が敷設板に穿設される場合、その孔を穿設する作業は、離脱された敷設板を再度防止層の上面側に敷設する前に行なわれる。このような孔は、屋上面から離脱されるすべての敷設板に穿設される必要はなく、固定用プレートの固定部材が存在する位置に敷設される敷設板のみに孔が穿設されればよい。そして、このような孔が穿設された敷設板を、該孔に前記固定部材を挿入させつつ再度防止層の上面側に敷設すると、敷設板に穿設された孔に挿入された固定部材が、敷設板の表面に突出するとともに、固定部材が敷設板の孔の周囲に係止されることとなる。このように固定部材が敷設板の孔の周囲に係止されていることと、上記のように接着テ−プを介して固定用プレートが防水層の上面に接着されることで、固定用プレートが防水層上での位置ずれがほぼ完全に防止されることとなる.また、この状態で固定用プレートは敷設板に覆われているので、固定用プレートが防水層の上側に不用意に離脱することがない。特に、固定用プレートが敷設板に覆われた状態においては、敷設板の重力も固定用プレートに作用するので、固定用プレートは確実に固定されることとなる。
このように固定部材を敷設板の表面に突出させた状態で、その固定部材が、固定用プレートとは別体の前記表面側固定プレートの孔に挿入されるように、表面側固定プレートが敷設板上に載置される。この表面側固定プレートの孔としては、たとえば長孔が採用される。このような長孔が表面側固定プレートに穿設されることで、該表面側固定プレートの長孔に前記固定部材を挿入させる際に、表面側固定プレートが固定部材に対して相対的に移動可能となるように、該表面側固定プレートが敷設板に載置される。このため、設置すべき家具の位置に合わせて、表面側固定プレートの長孔に固定用プレートの固定部材が挿入された状態で表面側固定プレートが移動されつつ、敷設板上で表面側固定プレートを設置する位置が容易に調整されることとなる。位置調整がされた後は、たとえばナットのようなものを前記ボルトからなる固定部材に嵌合することで、表面側固定プレートが敷設板上で固定されることとなる。
この表面側固定プレートの少なくとも一端側には、家具に当接可能な立設部が立設される。このような立設部が表面側固定プレートの少なくとも一端側に立設されることで、上記のように敷設板上で固定された表面側固定プレートの立設部に、家具の端部を当接させることが可能となり、それによって家具が敷設板上に固定されることとなる。この場合、たとえば表面側固定プレートの立設部を介してビス止めする等によって家具が固定されうる。
上記表面側固定プレートとしては、たとえば一端側に立設部が立設された側面略L字状のものと、両端側に立設部が立設された側面略コ字状のものとの2種類のものが用いられる。このように2種類の表面側固定プレートが交差するように該2種類の表面側固定プレートを配置しつつ、それぞれの表面側固定プレートの長孔内に、固定用プレートの固定部材を挿入し、たとえば上記のようにナットを固定部材に嵌合することで、2種類の表面側固定プレートが敷設板上で固定されることとなる。このように2種類の表面側固定プレートが交差するように両表面側固定プレートが配置される場合には、たとえば家具が平面長方形等の方形状の形状である場合に、隣合う辺にそれぞれ2種類の表面側固定プレートが当接することとなり、2種類の表面側固定プレートによって好適に家具が固定されることとなる。
一方、固定部材で直接家具が固定される場合には、たとえば固定部材が板状に形成されて固定用プレートに立設され、敷設板が防止層の上面側に再度敷設される際に、板状の固定部材が、隣接する敷設板と敷設板との間から該敷設板の表面に突出される。この場合、板状の固定部材は、隣接する敷設板と敷設板との間に挟持されて両側の敷設板に係止されることになる。また上記ボルトで固定部材が構成される場合のように、固定部材を挿入しうる孔を敷設板に穿設し、該敷設板に穿設された孔に挿入させつつ固定部材を敷設板の表面に突出させることもできる。そして、このように敷設板の表面に突出した固定部材が直接家具の端部に当接されることで家具が敷設板上で固定されることとなる。
また固定部材の先端が尖った形状とされ、その固定部材の先端が家具に突き刺されることによっても、家具が固定されることとなる。
尚、上記のように防水層の上面に敷設面調整シ−トを介して敷設板が敷設される場合であって、固定用プレートが設置される箇所に対応する敷設面調整シ−トの一部を切断して除去し、その敷設面調整シ−トが除去された箇所に固定用プレートを設置する場合には、固定用プレートを敷設面調整シ−トの厚さ以下の厚さに形成することが望ましい。固定用プレートの厚さを敷設面調整シ−トの厚さ以下に形成することで、固定用プレートの表面が、切除されていない敷設面調整シ−トの表面よりも突出するようなことがない。
従って、固定用プレートの上に敷設板を再度敷設する場合に、離脱されて再度敷設された敷設板の表面が、離脱されていない既設の敷設板の表面よりも突出するようなことがない。一方、固定用プレートが固定状態で載置される防水層の上面側の部分は、敷設面調整シ−トの一部が切除された部分であり、切除されていない敷設面調整シ−トの部分は残存しているので、その残存した部分に敷設板を載置することができる。従って、多数の敷設板の相互間に段差が生じるようなこともない。
本発明において、対象となる家具の種類は特に限定されるものではなく、たとえばバ−カウンタ−、机、椅子等に本発明を適用することができる。また、家具を
構成する素材も特に限定されるものではなく、たとえば籐製のいわゆるラタン家具等に本発明を適用することもできる。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面に従って説明する。
一実施形態の屋上部における家具の固定方法は、図1に示すようなデッキからなる多数の敷設板1が敷設され、図3に示すように、防水層3の上面3aと敷設板1との間に敷設面調整シ−ト2が介装された構造の屋上部においてなされる。このような屋上部において、先ず多数の敷設板1のうち、後述する固定用プレートを設置する箇所における一部の複数の敷設板1を、図2に示すように、屋上部から離脱させる。
より具体的には、前記敷設板1を、防水層3の上面側から離脱させる。この場合、作業を容易に行なうために、後述の固定用プレート上に敷設される敷設板1のみならず、その周辺の敷設板1も離脱される。本実施形態では、図3に示すように防水層3の上面に敷設面調整シ−ト2が敷設されており、敷設板1を屋上面から離脱させると、図2及び図3に示すように敷設面調整シ−ト2が裸出する。そして、敷設面調整シ−ト2の一部を切除することで、防水層3の上面3aが裸出することになる。
次に、敷設面調整シ−ト2の一部が切除された部分において、図6に示すように防水層3の上面3aに接着テープ4を貼着する。本実施形態では、ブチルゴム製の接着テ−プ4が用いられている。この接着テープ4は、いわゆる両面接着テープであり、該接着テープ4の片面側が防水層3の上面3aに貼着され、該防水層3に貼着された面と反対側の面が、固定用プレートの接着面とされる。このようにして、接着テープ4を介して固定用プレートが防水層3の上面3aに接着されることとなり、防水層3の上面3aで固定用プレートが不用意に位置ずれするのが防止されることとなる。
次に、ボルトからなる2本の固定部材5、5が立設された固定用プレート6を準備し、該固定用プレート6を前記防水層3に貼着された面と反対側の接着テープ4の面に載置する。このように固定用プレート6を接着テープ4に載置することで、該接着テープ4に貼着されて固定用プレート6が防水層3の上面3aに固定されることとなる。固定用プレート6は、金属製のものであって平面長方形状に形成されたものである。また固定用プレート6の厚さは、前記敷設面調整シ−ト2の厚さよりも薄く形成されている。本実施形態においては、固定用プレート6が接着テープ4を介して接着された状態で、固定用プレート6が敷設面調整シ−ト2の高さとほぼ同じになるように、固定用プレート6の厚さが設定されている。
次に、前記固定用プレート6の固定部材5が挿入される孔7を、前記屋上面から離脱された敷設板1のうち、固定用プレート6の固定部材5が存在する位置に設置される敷設板1に穿設する。そして、図9及び図10に示すように、該敷設板1に穿設された孔7に前記固定用プレート6の固定部材5が挿入されるように、且つ該固定部材5の部分を除いて前記固定用プレート6の表面が覆われるように、前記離脱された敷設板1を防水層3の上面3aに再度敷設する。敷設板1の孔7に固定用プレート6の固定部材5が挿入されることで、固定部材5は孔7の周囲に係止されることとなる。このように固定部材5が敷設板1の孔7の周囲に係止され、且つ上記のように接着テープ4を介して固定用プレートが防水層3の上面3aに接着されることで、固定用プレートが防水層3の上面3aで位置ずれするのがほぼ完全に防止されることとなる。また固定部材5の部分を除いて固定用プレート6が敷設板1に覆われることで、固定用プレート6が防水層3の上側に不用意に離脱することがない。特に、固定用プレート6が敷設板1に覆われた状態においては、敷設板1の重力も固定用プレート6に作用するので、固定用プレート6は一層確実に固定されることとなる。
次に、前記敷設板1に穿設された孔7に挿入された固定用プレート6の固定部材5に、ワッシャー8を外嵌する。このとき、外嵌されたワッシャー8は、敷設板1に穿設された孔7に挿入されることとなる。
次に、前記固定用プレート6の固定部材5が移動可能に挿入される長孔9が穿設され且つ一端側に立設部10が立設された側面略L字状の表面側固定プレート11と、前記固定用プレート6の固定部材5が移動可能に挿入される長孔9が穿設され且つ両端側に立設部10、10が立設された側面略コ字状の表面側固定プレート11との2種類の表面側固定プレート11を準備する。これら2種類の表面側固定プレート11は、いずれも金属製のものであって、平面長方形状に形成されたものである。
そして、先ず図12乃至図14に示すように、側面略コ字状の表面側固定プレート11の長孔9に、前記固定用プレート6の固定部材5が移動可能に挿入されるように、側面略コ字状の表面側固定プレート11を敷設板1の上面に載置する。この場合、図12及び図13に示すように、2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11が相互に平行な位置に配置されるように且つそれぞれの表面側固定プレート11、11の立設部10、10が同じ方向を向くように、2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11を敷設板1の上面に載置する。
次に、図15及び図16に示すように、2個の側面略L字状の表面側固定プレート11が前記2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11とそれぞれ直交して重なる状態となるように、且つ側面略L字状の表面側固定プレート11の長孔9に、前記固定用プレート6の固定部材5が移動可能に挿入されるように、側面略L字状の表面側固定プレート11を敷設板1の上面に載置する。この場合、2個の側面略L字状の表面側固定プレート11、11は、それぞれ立設部10、10が外側に位置するように敷設板1の上面に載置される。また、側面略L字状の表面側固定プレート11の長孔9が、側面略コ字状の表面側固定プレート11の長孔9と連通状態となるように、それぞれ側面略L字状の表面側固定プレート11、11及び側面略コ字状の表面側固定プレート11、11が配置される。
そして、後述する家具が設置される位置に合わせて、2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11と、2個の側面略L字状の表面側固定プレート11、11の位置を調整する。この場合において、固定用プレート6の2本の固定部材5は、それぞれ側面略L字状の表面側固定プレート11の長孔9と、側面略コ字状の表面側固定プレート11の長孔9に移動可能に挿入されているため、2個の側面略L字状の表面側固定プレート11、11及び2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11を設置すべき位置の調整を容易に行うことができる。
また、この場合、家具13を敷設板1の上面に仮の状態で載置し、その載置すべき位置に合わせて、前記2個の側面略L字状の表面側固定プレート11、11及び2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11の立設部10、10、10、10が家具13に当接するように、側面略L字状の表面側固定プレート11及び側面略コ字状の表面側固定プレート11の位置を調整する。
次に、図17及び図18に示すように、ボルトからなる固定用プレート6の固定部材5にナット12を外嵌し、ナット12を締め付ける。このようにナット12を締め付けることによって、2個の側面略L字状の表面側固定プレート11、11及び2個の側面略コ字状の表面側固定プレート11、11は、多数の敷設板1上において家具を設置すべき所定の位置で固定されることになる。
その後、図17及び図18に示すように、前記側面略L字状の表面側固定プレート11、11及び側面略コ字状の表面側固定プレート11、11の立設部10、10、10、10が家具13に当接するように、家具13を多数の敷設板1上に載置する。この場合、図17に示すように、平面略長方形状の家具13の短辺13a、13a側に側面略L字状の表面側固定プレート11、11の立設部10、10が当接し、平面略長方形状の家具13の長辺13b、13b側に側面略コ字状の表面側固定プレート11、11の立設部10、10が当接するように、家具13を設置する。
その後、図17及び図18においては図示しないが、側面略L字状の表面側固定プレート11の立設部10、及び側面略コ字状の表面側固定プレート11の立設部10の側面側からビスを打ち込む等によって、家具13は敷設板1上で不用意に動くことがないように固定されることとなる。
以上のように、本実施形態においては、固定部材5が立設された固定用プレート6を、その固定部材5のみが表面側に立設されるように、敷設板1の裏面側に固定して設置し、また敷設板1の表面側には、2種類の表面側固定プレート11、11をそれぞれ2個ずつ載置するとともに、該表面側固定プレート11の長孔9に固定用プレート6の固定部材5を挿入させて該表面側固定プレート11を固定し、該表面側固定プレート11の立設部10に家具13の短辺13a、13a及び長辺13b、13bを当接させて家具13を固定することができるので、家具13の固定は敷設板1の表裏にそれぞれ設置される2種類の表面側固定プレート11、11及び固定用プレート6によって行うことができる。
従って、家具を固定するために従来のようにアンカーの打ち込みやチェ−ンで繋ぐ等の作業を必要とすることがなく、また敷設板の表面側で接着剤を用いて家具を接着する作業を必要とすることもないのである。
尚、上記実施形態では、一端側に立設部10が立設された側面略L字状の表面側固定プレート11と、両端側に立設部10、10が立設された側面略コ字状の表面側固定プレート11との2種類の表面側固定プレート11を用いたが、このように2種類の表面側固定プレート11を用いることは本発明に必須の条件ではない。たとえば、上記のような表面側固定プレート11のうち、いずれか1種類のもののみを用いることも可能である。
また、上記実施形態では、固定用プレート6や表面側固定プレート11として平面長方形状の金属製のものを用いたが、固定用プレート6や表面側固定プレート11の形状や材質は上記実施形態に限定されるものではない。家具の形状に合わせて任意の形状に形成することが可能である。
さらに上記実施形態では、家具の固定方法が屋上部に適用されたが、屋上部に限らず、たとえばベランダに適用されてもよい。要は、建築物の屋外部において適用されればよい。
1 敷設板
3 防水層
5 固定部材
6 固定用プレート
13 家具

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  1. 防水層(3)の上面側に多数の敷設板(1)が敷設された建築物の屋外部における敷設板(1)の敷設面に家具(13)を載置して固定する、建築物の屋外部における家具の固定方法であって、前記多数の敷設板(1)のうち少なくとも一部の敷設板(1)を防水層(3)の上面側から離脱させる工程と、家具を固定するための固定部材が設けられた固定用プレート(6)を、前記敷設板(1)が離脱された箇所における防水層(3)の上面側に設置する工程と、前記固定部材が前記敷設板(1)に係止されつつ該敷設板(1)の表面から突出するように、且つ該固定部材の部分を除いて前記固定用プレート(6)が前記敷設板(1)で覆われるように、前記離脱された敷設板(1)を防水層(3)の上面側に再度敷設する工程と、前記敷設板(1)の表面から突出した固定部材によって、家具(13)を敷設板(1)上で固定する工程と、を含むことを特徴とする建築物の屋外部における家具の固定方法。
















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