JP2007100445A - 鉄骨系外壁構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】外壁パネルの固定強度や壁体の強度を十分に得ることができ、また外部からの負荷が原因で生じる外壁パネルのひび割れやクラックを有効に防止することもでき、合わせて通気性を十分に確保することができる安価な大壁意匠の鉄骨系外壁構造を提供する。
【解決手段】鉄骨系構造材5における縦構造材としての軸組材2および横構造材としての梁3および土台4の外側に防水透湿シート10を張り付け、この防水透湿シート10の上から前記鉄骨系構造材5における縦構造材としての軸組材2に、木質単板を積層接着して得られた木質積層材からなる所定の大きさの通気受材11を取り付け、この通気受材11の上に外壁パネル12を張り付けて、この外壁パネル12と前記防水透湿シート10との間に通気路13を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】鉄骨系構造材5における縦構造材としての軸組材2および横構造材としての梁3および土台4の外側に防水透湿シート10を張り付け、この防水透湿シート10の上から前記鉄骨系構造材5における縦構造材としての軸組材2に、木質単板を積層接着して得られた木質積層材からなる所定の大きさの通気受材11を取り付け、この通気受材11の上に外壁パネル12を張り付けて、この外壁パネル12と前記防水透湿シート10との間に通気路13を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、外壁内部に結露が発生することを防止する通気構法を施した鉄骨系外壁構造に関し、しかも面内剪断力の大きな耐久性のある鉄骨系外壁構造に関する。
外壁内部に結露が発生することを防止する通気構法を施した鉄骨系外壁構造として、図6に示す鉄骨系外壁構造がある。この鉄骨系外壁構造50は、縦構造材である鉄骨柱等の軸組材51と、横構造材である梁52や土台(図示省略)とからなる鉄骨系構造材53を備えている。縦構造材である前記軸組材51は、正面から見た断面視L形の取付具54によって横構造材である前記梁52や前記土台に固定されている。前記鉄骨系構造材53の内部には、断熱材55が設けられている。そして、前記鉄骨系構造材53における前記軸組材51、前記梁52及び前記土台の室外側に、下地板56として、OSB等のボード類や構造用合板等が張り付けられ、その上が湿気は通すが水分は通さない防水透湿シート57で覆われ、この防水透湿シート57の上から、木材無垢からなる通気受材58が取り付けられている。さらに、前記通気受材58の上にサイディング等の外壁パネル59が張り付けられて、この外壁パネル59と前記防水透湿シート57との間に通気路60が形成されている。
また、通気構法を施した他の鉄骨系外壁構造として、従来、縦構造材である鉄骨柱等の軸組材に、外壁パネルを直張りする、簡易で安価な構造があった。このように縦構造材である軸組材に、外壁パネルを直張りする鉄骨系外壁構造を図7に示す。この図7に示す鉄骨系外壁構造70は、鉄骨系構造材53の室外側に下地板を備えておらず、前記鉄骨系構造材53と断熱材55の室外側が防水透湿シート57で覆われ、この防水透湿シート57の上から軸組材51に通気受材58が取り付けられ、さらにこの通気受材58の上に外壁パネル59が張り付けられている。
また、縦構造材である鉄骨柱等の軸組材に、外壁パネルを直張りする他の鉄骨系外壁構造として、図8に示す鉄骨系外壁構造もある。この図8に示す鉄骨系外壁構造80は、縦構造材である軸組材51に留付金具81を介して外壁パネル59を固定する構造になっており、内装材82の裏側に透湿シート83を介して配設された断熱材55の室外側が防水透湿シート57で覆われ、この防水透湿シート57が前記留付金具81で挟み付けられて前記軸組材51に固定され、さらに前記留付金具81によって、前記外壁パネル59が前記防水透湿シート57から浮き上がらせた状態で固定されて、前記防水透湿シート57と前記外壁パネル59との間に通気路60が形成されている。
さらに、特許文献1には、縦構造材である軸組材に留付金具を介して外壁パネルを直張りする鉄骨系外壁構造として、縦構造材である軸組材のフランジ端部に弾性力で嵌合保持される弾性挟持具によって防水透湿シートを前記鉄骨柱のフランジ端部に挟み込むことにより、防水透湿シートと外壁パネルとの間に通気路を形成する鉄骨系外壁構造が開示されている。
特開平8−312015号公報
しかしながら、ボード類や構造用合板等の前記下地板56を有する図6に示す鉄骨系外壁構造50は、前記下地板56の透湿抵抗が大きいので、壁体内の水蒸気の放出速度が遅く、このため壁体内に結露が発生したり、下地板56などの壁体構造部材が湿気のために腐朽するなどのおそれがあり、通気性が劣るという問題がある。
一方、下地板を有さず、縦構造材である鉄骨柱等の前記軸組材51に前記外壁パネル59を直張りする図7に示す鉄骨系外壁構造70は、下地板を有さない分、通気性が良好で結露の発生を防止できるが、木材の割れ、節、腐朽箇所等の欠点箇所において、木材の無垢材からなる前記通気受材58が破損しやすく、前記外壁パネル59の固定強度が劣り、また壁体の強度(面内剪断力)が低く、前記外壁パネル59の表面のモルタルや塗装面、又はその他の化粧面にひび割れやクラックが発生しやすい。
また、前記留付金具81によって前記外壁パネル59を前記防水透湿シート57から浮き上がらせた状態で固定して、前記防水透湿シート57と前記外壁パネル59との間に前記通気路60を形成した図8に示す鉄骨系外壁構造80は、前記防水透湿シート57と前記外壁パネル59の間の通気路を形成する空隙が少なく、通気性が不十分になる可能性があり、また前記外壁パネル59に風圧や地震等によって外部から負荷が加わった時に、応力が前記外壁パネル59と前記留付金具81との接合固定箇所に集中し、前記外壁パネル59にクラックが生じやすいという問題がある。
一方、特許文献1に記載の鉄骨系外壁構造は、縦構造材である軸組材表面に留付金具を介して外壁パネルを直張り方式で固定しているので、前記留付金具81によって前記外壁パネル59を前記防水透湿シート57から浮き上がらせた状態で固定している図8に示す鉄骨系外壁構造80に比べると、外部からの負荷に対して耐力が向上する。しかし、特許文献1に記載の鉄骨系外壁構造は、縦構造材である軸組材が2本並設されている箇所において、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部があり、この接合部では、各軸組材のそれぞれに1個ずつ相互に分離した状態で別体として留付金具が取り付けられている。そして、前記留付金具によって、前記隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルが別体として前記各軸組材に固定されているため、これら一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部に、外部から負荷が加わった時、各外壁パネルの動きが相互にバラバラで異なった動きをすることによって、前記接合部において一の外壁パネルと他の外壁パネルとの間にズレが発生しやすくなる。このように一の外壁パネルと他の外壁パネルとの間にズレが発生することによって、外壁パネル表面に細かいクラックが生じる危険性がある。
また、特許文献1に記載の鉄骨系外壁構造は、通気路において、縦構造材である軸組材に対し、断面で見て弾性挟持具のある側は通気のための空隙を十分確保することができるが、弾性挟持具がない側は、通気のための空隙が断面視三角形状になって狭くなっている部分があり、通気性が十分とは言えない。
さらに、従来技術で示した各鉄骨系外壁構造は、外壁パネルや通気受材が木質系材料で構成されており、鋼材で構成されている鉄骨系構造材とは材質が異なっているので、まわりの湿気に対する材料の伸縮などの動きが両者において異なる。すなわち、木質系材料で構成されている外壁パネルや通気受材においては、とくに環境湿度等の変化による木材特有の吸放湿作用による木質材料の伸縮作用が生じるのに対し、鋼材で構成されている鉄骨系構造材においては、湿気による寸法変化が生じない。したがって、鉄骨系構造材と外壁パネル及び通気受材との間において、ストレスが発生し、外壁パネルや通気受材等に無理な応力が加わり、ひび割れやクラックの原因になっていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、外壁パネルの固定強度や壁体の強度を十分に得ることができ、また外部からの負荷が原因で生じる外壁パネルのひび割れやクラックを有効に防止することもでき、合わせて通気性を十分に確保することができる安価な大壁意匠の鉄骨系外壁構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの間の接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のひび割れやクラックの発生を防止することができる安価で高耐力な大壁意匠の鉄骨系外壁構造を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、風圧及び地震等による外部からの負荷がかかったり、湿気による寸法変化の違いにより、鋼材と木質系材料との間でストレスが発生したりしても、木質系材料にひび割れやクラックが生じることを防止することができる鉄骨系外壁構造を提供することにある。
前記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、鉄骨系構造材、防水透湿シート、通気受材及び外壁パネルを含んでなり、通気構法を施した鉄骨系外壁構造であって、前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の外側に防水透湿シートが張り付けられ、この防水透湿シートの上から前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の少なくとも一方に、木質単板を積層接着して得られた木質積層材からなる所定の大きさの通気受材が取り付けられ、この通気受材の上に外壁パネルが張り付けられて、この外壁パネルと前記防水透湿シートとの間に通気路が設けられてなることを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、前記通気受材が、木質単板を積層接着して得られた木質積層材で構成されているので、前記通気受材は、強度、耐久性に優れており、木材の割れ、節、腐朽箇所等の欠点箇所において破損しにくく、前記外壁パネルの十分な固定強度を有し、また十分な壁体の強度も得られるので外部からの負荷が原因で生じる外壁パネルのひび割れやクラックが有効に防止される。さらに、前記通気受材により通気路が十分に確保されるうえ、下地板が省けるので、これによる透湿抵抗がなくなり、壁体内の水蒸気を前記防水透湿シートを通過させて容易にかつ確実に屋外へ放出することが可能になり、通気性を十分に確保することができ、壁体内の結露の発生を有効に防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記鉄骨系構造材における、所定間隔毎に設けられた縦構造材のなかの一部又は全部が複数本並設して構成され、この複数本並設して構成された縦構造材を跨ぐように前記通気受材が取り付けられ、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの接合部が前記通気受材の幅の範囲内に位置するように張り付けられていることを特徴とする。
このような請求項2に記載の鉄骨系外壁構造では、木質積層材からなる前記通気受材が、強度、耐久性に優れ、しかも複数本並設して構成された縦構造材を跨ぐように前記通気受材が取り付けられ、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの接合部が前記通気受材の幅の範囲内に位置するようにしているので、並設された前記縦構造材、前記通気受材、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルが一体になり、前記外壁パネルの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のひび割れやクラックが防止される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2のいずれかに記載の前記鉄骨系構造材の外側と前記外壁パネルの裏面との間における、前記縦構造材及び前記横構造材の少なくとも一方と前記通気受材との間、前記外壁パネルと前記通気受材との間、前記通気受材を構成する木質積層材の木質単板と木質単板の間の、何れか一箇所以上に、弾性体が設けられていることを特徴とする。
このような請求項3に記載の鉄骨系外壁構造では、風圧及び地震等による外部からの負荷がかかったり、あるいは前記外壁パネルや前記通気受材が、前記鉄骨系構造材とは材質が異質で湿気に対する寸法変化挙動が全く異なり、これによって前記鉄骨系構造材と前記外壁パネル及び前記通気受材との間でストレスが発生したりしても、前記鉄骨系構造材と前記外壁パネルの間に設けられている前記弾性体の働きで、前記通気受材や前記外壁パネルに加わる無理な応力や負荷が吸収緩和され、前記通気受材及び前記外壁パネルのひび割れやクラックが有効に防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3のいずれかに記載の前記通気受材を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに直交させて複数枚積層接着した合板であることを特徴とする。
このような請求項4に記載の鉄骨系外壁構造では、前記通気受材を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに直交させて複数枚積層接着した合板からなるので、木質材料の含水率変動に伴う前記通気受材自体の反りや伸縮や変形が生じにくく、前記外壁パネルの固定強度や壁体の強度が十分に得られるとともに、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のクラック防止にとって、よりいっそう好適である。
請求項5に記載の発明は、請求項1,2又は3のいずれかに記載の前記通気受材を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに平行させて複数枚積層接着した平行合板で、該平行合板を構成する木質単板のうち、少なくとも一枚の木質単板の繊維方向を他の木質単板の繊維方向と直交させた平行合板であることを特徴とする。
このような請求項5に記載の鉄骨系外壁構造では、前記通気受材を構成する木質積層材は、繊維方向を他の木質単板と直交させた木質単板を有するので、全ての木質単板の繊維方向が平行である木質積層材に比べて、通気受材の含水率変動に伴う反りや伸縮や変形がよりいっそう少なく安定したものになり、外壁パネルの固定強度や壁体の強度が十分に得られるとともに、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のクラック防止にとって、よりいっそう好適である。
請求項6に記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の前記通気受材を構成する木質積層材の厚さが、7〜30mmであることを特徴とする。
このような請求項6に記載の鉄骨系外壁構造では、前記木質積層材の厚さを7mm以上とすることで、外壁パネルの固定強度や壁体の強度が十分に得られるとともに、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のクラック防止にとって好適であり、また前記木質積層材の厚さを30mm以下とすることにより、外壁構造の軽量化を図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の外側に防水透湿シートが張り付けられ、この防水透湿シートの上から前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の少なくとも一方に、木質単板を積層接着して得られた木質積層材からなる所定の大きさの通気受材が取り付けられ、この通気受材の上に外壁パネルが張り付けられて、この外壁パネルと前記防水透湿シートとの間に通気路が設けられてなるので、外壁パネルの固定強度や壁体の強度を十分に得ることができ、また外部からの負荷が原因で生じる外壁パネルのひび割れやクラックを有効に防止することもでき、合わせて通気性を十分に確保することができ、壁体内の結露の発生を有効に防止できる安価な大壁意匠の鉄骨系外壁構造を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数本並設して構成された縦構造材を跨ぐように前記通気受材が取り付けられ、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの接合部が前記通気受材の幅の範囲内に位置するように張り付けられてなるので、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの間の接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のひび割れやクラックを防止することができる安価で高耐力な大壁意匠の鉄骨系外壁構造を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記鉄骨系構造材と前記外壁パネルの間に弾性体を設けることにより、風圧及び地震等による外部からの負荷がかかったり、あるいは前記外壁パネルや前記通気受材が、前記鉄骨系構造材とは材質が異質で湿気に対する寸法変化挙動が全く異なり、これによって前記鉄骨系構造材と前記外壁パネル及び前記通気受材との間でストレスが発生したりしても、前記通気受材や前記外壁パネルに加わる無理な応力や負荷が吸収緩和され、前記通気受材及び前記外壁パネルのひび割れやクラックを有効に防止することができる。
請求項4,5に記載の発明によれば、前記外壁パネルの固定強度や壁体の強度を十分に得ることができるとともに、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のクラック防止効果を、よりいっそう好適に得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、外壁パネルの固定強度や壁体の強度を十分に得ることができるとともに、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルとの接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル表面のクラック防止効果を得ることができ、また外壁構造の軽量化を図ることができる。
以下、本発明に係る鉄骨系外壁構造の実施の形態の一例について説明する。
まず、実施の形態の第一例について説明する。図1は実施の形態の第一例の鉄骨系外壁構造を示す正面図、図2は図1に示す鉄骨系外壁構造のA−A線断面図、図3は図2の要部拡大断面図である。
まず、実施の形態の第一例について説明する。図1は実施の形態の第一例の鉄骨系外壁構造を示す正面図、図2は図1に示す鉄骨系外壁構造のA−A線断面図、図3は図2の要部拡大断面図である。
第一例の鉄骨系外壁構造1は、鉄骨系軸組工法住宅の通気構法を施した鉄骨系外壁構造であり、縦構造材としての軸組材2と、横構造材としての梁3及び土台4とで構成される鉄骨系構造材5を備えている。
縦構造材である前記軸組材2としては、JISで規定される構造用軽量形鋼が用いられ、本例では断面視C形の軽溝形鋼又はリップ溝形鋼が用いられている。また、横構造材である前記梁3及び前記土台4としては、JISで規定される構造用軽量形鋼が用いられ、本例では断面視H形のH形鋼が用いられている。ただし、前記軸組材2、前記梁3及び前記土台4に用いられる軽量形鋼の断面形状として、本例に示すような断面視C形及び断面視H形以外に断面視正方形や断面視長方形等の矩形のものも好適なものとして例示できる。また、前記軸組材2、前記梁3及び前記土台4は、前記した鋼材以外の鋼材で構成されていてもよい。
横構造材としての前記土台4は、基礎6の上に設置されており、所定の上下間隔をあけて横構造材としての前記梁3が設けられている。前記梁3及び前記土台4は、断面視H形のH形鋼の略平行な二面を正面から見て上面及び下面になるようにして所定位置に取り付けられている。前記土台4は、前記基礎6にアンカーボルト等(図示省略)を用いて取り付けられており、左右の出隅、入り隅等(図示省略)は、前記梁3及び前記土台4と同様のH形鋼が用いられて正面視矩形の枠体(図示省略)が構成されている。本例では、前記梁3は1階の梁が図示されているが、2階建て住宅の場合は、1階の梁3の上方に所定の上下間隔をあけて、2階の梁(図示省略)が設けられる。
縦構造材としての前記軸組材2は、断面視C形の軽溝形鋼の、開口されていない3面のうち、略平行な2面が正面から見て前面及び背面になるように、すなわち断面視C形の開口部が正面に向かって右側に向くようにして、前記枠体の中に所定の間隔をあけて(本例では約450mm間隔)複数本上下方向に単体で設けられている。ただし、前記軸組材2は、その開口部が正面に向かって左側に向いていてもよい。また、前記軸組材2は、その開口部が各軸組材2毎に正面に向かって右側と左側に交互に向くようにして設けられていてもよく、このように前記軸組材2の開口部が、各軸組材2毎に正面に向かって右側と左側に交互に向くようにして設けられていると、前記鉄骨系構造材5全体の強度バランスにとって好適である。
縦構造材としての前記軸組材2は、取付具7を用いて横構造材としての前記梁3及び土台4に取り付けられている。前記取付具7としては、本例では65×65mmで厚み約5mmの寸法である正面から見た断面視L形のアングルが用いられている。
前記軸組材2の取付例について、前記梁3と前記土台4の間の軸組材2を例にして具体的に説明する。前記梁3と前記土台4の間の前記軸組材2の上端面側は、断面視H形からなるH形鋼の前記梁3の略平行な二面のうちの下面に当接するようにして、前記取付具7を用いて取り付けられている。前記取付具7は、前記梁3の下面と前記軸組材2の上端部の側面(開口していない側の側面)に当接させて、リベット8で取り付けられている。
また、前記軸組材2の下端面側は、断面視H形からなるH形鋼の前記土台4の略平行な二面のうちの上面に当接するようにして前記取付具7を用いて取り付けられている。前記取付具7は、前記土台4の上面と前記軸組材2の下端部の側面(開口していない側の側面)に当接させ、リベット8を用いて取り付けられている。なお、前記梁3及び前記土台4と前記軸組材2との固定は、ボルト止め、溶接等による固定等も可能である。
前記のようにして構成された鉄骨系構造材5の内部には、必要に応じ断熱材9が設けられ、この断熱材9及び前記鉄骨系構造材5の外面側には、防水透湿シート10が張り付けられている。前記防水透湿シート10は、湿気は通すが水分は通さない性質を有するシートであり、この防水透湿シート10として、たとえばデュポン社製の「タイベック」等を挙げることができる。前記防水透湿シート10は、本例では前記軸組材2の外面側に両面接着テープ(図示省略)又はウレタン系の接着剤(図示省略)を塗布して張り付けられている。ただし、前記防水透湿シート10の張り付け方法はこれ以外の方法であってもよい。
前記軸組材2の上には、前記防水透湿シート10を介して通気受材11が設けられている。そして、前記通気受材11の上に、外壁パネル12が固定されており、前記通気受材11により前記外壁パネル12の裏面と前記防水透湿シート10の間に通気路13が形成されている。壁体内の空気は、前記通気路13を通って、この通気路13の端部(図示省略)から外部へ排出され、壁体内の結露が防止される。
前記通気受材11は、木質単板を積層接着して得られた木質積層材で構成されている。前記通気受材11が、従来のように木材無垢で構成される通気受材であると、木材の割れ、節、腐朽箇所等の欠点箇所において破損しやすく、前記外壁パネル12の固定強度が劣り、また壁体の強度(面内剪断力)が低く、強度的に問題があるので、外力による負荷が壁体にかかると、壁体そのものに歪みが生じ、前記外壁パネル12の表面のモルタルや、塗装面又はその他の化粧面にひび割れやクラックが発生しやすくなり、大きな問題点となる。しかし、本発明の木質積層材からなる前記通気受材11を用いると、この通気受材11は、木材の割れ、節、腐朽箇所等の欠点箇所において破損しにくくなって前記外壁パネル12の固定強度が向上し、また壁体強度が向上して前記外壁パネル12の表面にクラックが発生するおそれがない。
前記通気受材11を構成する木質積層材としては、奇数枚又は偶数枚からなる複数枚の木質単板を、その繊維方向を互いに直交させるようにして接着剤で積層接着して得られる合板を例示できる。このように、前記通気受材11を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに直交させて複数枚積層接着した合板からなると、木質材料の含水率変動に伴う前記通気受材11自体の反りや伸縮や変形が生じにくく、前記外壁パネル12の固定強度や壁体の強度が十分に得られるとともに、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12との接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル12表面のクラック防止にとって、よりいっそう好適である。
また、前記通気受材11を構成する木質積層材の他の例として、複数枚の木質単板を、その繊維方向を互いに平行させるようにして接着剤で積層接着して得られる平行合板で、この平行合板を構成する木質単板のうち、少なくとも一枚の木質単板の繊維方向を、他の木質単板の繊維方向と直交させた平行合板を例示できる。このように、前記通気受材11を構成する木質積層材は、繊維方向を他の木質単板と直交させた木質単板を有するので、全ての木質単板の繊維方向が平行である木質積層材に比べて、前記通気受材11の含水率変動に伴う反りや伸縮や変形がよりいっそう少なく安定したものになり、前記外壁パネル12の固定強度や壁体の強度が十分に得られるとともに、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12との接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル12表面のクラック防止にとって、よりいっそう好適である。
さらに、前記通気受材11を構成する木質積層材の他の例としては、複数枚の木質単板を、その繊維方向を互いに平行させるようにして接着剤で積層接着して得られる平行合板を例示できる。
前記通気受材11を構成する木質積層材の木質単板の樹種としては、ラワン、ジョンコン、メランティー、カポール、アピトン等の南洋材が好適であるが、これらの樹種に限られるものではない。また、木質単板の積層用接着剤としては、ユリア系樹脂からなる通常の合板用接着剤を用いてもよいが、耐水性能を考慮すれば、レゾルシノール樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリアメラミン共縮合樹脂系接着剤又はその他の耐水性接着剤を用いるとよい。もちろん、これらの接着剤以外の接着剤を用いてもよい。
前記通気受材11を構成する木質積層材の寸法は、厚さが約7mm〜30mm程度であり、また幅寸法については、前記軸組材2の幅寸法に見合う寸法になっていればよい。前記木質積層材の厚さを7mm以上とすることで、前記外壁パネル12の固定強度や壁体の強度を十分に得ることができるとともに、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12との接合部におけるズレや固定不足によって生じる外壁パネル12表面のクラック防止にとって好適であり、また前記木質積層材の厚さを30mm以下とすることにより、外壁構造の軽量化を図ることができる。
前記通気受材11は、両面接着テープ(図示省略)又はウレタン系接着剤(図示省略)と取付ネジ14とを併用して、前記軸組材2の上に前記防水透湿シート10を介して取り付けられている。このように前記両面接着テープ又は前記ウレタン系接着剤と前記取付ネジ14とを併用することにより、前記通気受材11を強固に取り付けることができる。ただし、前記通気受材11は、前記両面接着テープ又は前記ウレタン系接着剤を用いず、前記取付ネジ14のみで取り付けられていてもよい。また、前記取付ネジ14の代わりにボルト及びナット(図示省略)が用いられていてもよい。もちろん、前記通気受材11はこれ以外の方法で取り付けられていてもよい。
前記取付ネジ14として、タッピングネジを用いれば、軽量形鋼からなる前記軸組材2に下穴があいていなくても、木質積層材からなる前記通気受材11、前記防水透湿シート10、及び軽量形鋼からなる前記軸組材2を貫通して強固に取り付け固定することができる。前記取付ネジ14の取付けピッチは、150mm〜300mm程度が好適である。ただし、この取付けピッチに限られるものではない。
前記外壁パネル12は、取付ネジ15を用いて前記軸組材2に取り付け固定されている。前記取付ネジ15としては、前記取付ネジ14と同様、タッピングネジを用いることにより、前記外壁パネル12、前記通気受材11、前記防水透湿シート10及び軽量形鋼からなる前記軸組材2を貫通して強固に取り付け固定することができる。この場合の前記取付ネジ15の取付けピッチは、約100mm〜200mm程度が好適である。ただし、この取付けピッチに限られるものではない。
前記外壁パネル12は、前記取付ネジ15の代わりに釘(図示省略)で固定されていてもよい。さらに、前記外壁パネル12は、前記取付ネジ15または前記釘と、接着剤とを併用して固定されていてもよく、これにより隣接する相互の外壁パネルの接合力をさらに強固なものとすることができる。
本例では、前記鉄骨系構造材5の外側と前記外壁パネル12の裏面側との間で、前記軸組材2と前記通気受材11の間に、前記防水透湿シート10を介して弾性体16が設けられている。この弾性体16は、本例では前記防水透湿シート10よりも前記通気受材11側に設けられている。前記弾性体16は、前記通気受材11の一面側に積層接着してこれと一体に設けられていてもよく、また前記通気受材11とは別体になっていてもよい。
ただし、前記弾性体16は、図示しないが、前記軸組材2と前記通気受材11の間における、前記防水透湿シート10よりも前記軸組材2側に設けられていてもよい。
また、前記弾性体16は、図示しないが、前記通気受材11と前記外壁パネル12の間に設けられていてもよい。この場合、前記弾性体16は、前記通気受材11の他面側に積層接着してこれと一体に設けられていてもよく、また前記通気受材11とは別体になっていてもよい。
また、前記弾性体16は、前記通気受材11を構成していてもよい。図4は、前記弾性体16を有して構成された通気受材11を示す断面図であり、この図4に示すように、前記弾性体16は、前記通気受材11を構成する木質積層材の木質単板11aの間に設けられて通気受材を構成していてもよい。前記通気受材11を構成する木質積層材の木質単板11aの間に弾性体16を設ける場合、図4では弾性体16からなる層は、一層になっているが、複数層であってもよい。
前記弾性体16としては、たとえば天然ゴム、ブチルゴム等のゴムからなる弾性体を例示できる。また、前記弾性体16の他の例として、軟質のウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂シート、又はこれらの発泡樹脂シート等を好適なものとして例示することができる。もちろん、前記弾性体16としては、ここに例示した以外の素材からなる弾性体であってもよいものとする。
このように前記弾性体16を設けることにより、風圧や地震等による外部からの負荷がかかったり、あるいは木質系材料からなる前記外壁パネル12や前記通気受材11が、前記鉄骨系構造材5とは材質が異質で湿気に対する寸法変化挙動が全く異なることにより、前記鉄骨系構造材5と前記外壁パネル12や前記通気受材11との間でストレスが発生したりして、前記鉄骨系構造材5や前記外壁パネル12や前記通気受材11に負荷がかかり、前記鉄骨系構造材5や前記外壁パネル12や前記通気受材11に歪みが発生しても、前記弾性体16がこの歪みを吸収するので、前記外壁パネル12の表面のクラックの発生を有効に防止可能になる。
つぎに、実施の形態の第二例について説明する。図5は、実施の形態の第二例の鉄骨系外壁構造を示す要部拡大断面図である。
第二例の鉄骨系外壁構造20は、前記第一例の鉄骨系外壁構造1と基本的構成は同様であるが、鉄骨系構造材5における縦構造材である軸組材2に関する構成が異なっている。すなわち、第一例では、縦構造材である前記軸組材2は単体で設けられているが、本例では、所定の間隔をあけて複数設けられている前記軸組材2のうちの一部の軸組材2又は全ての軸組材2が、単体ではなく断面視C形の開口部が内方へ向くようにして当接させた状態で2本並設されている。ただし、前記軸組材2が並設される本数は2本に限られるものではない。また、並設された軸組材2は、断面視C形の開口部が外方へ向くようにして当接させた状態で並設されていてもよい。
本例では、並設された軸組材2と、前記梁3及び前記土台4との接合に用いる正面から見た断面視L形のアングルで構成される取付具7は、並設された各軸組材2のそれぞれに設けられている。
また、本例では、並設された軸組材2同士の当接箇所を跨ぐようにして、木質積層材からなる通気受材11が取り付けられている。そして、本例では、前記通気受材11を取り付けるための取付ネジ14は、前記2本の軸組材2のそれぞれを貫通するように設けられている。
さらに、本例では、並設された軸組材2と前記通気受材11との間に、並設された軸組材2を跨ぐようにして、防水透湿シート10を介して弾性体16が設けられている。本例でも、前記弾性体16は、前記防水透湿シート10よりも前記通気受材11側に設けられている。ただし、前記弾性体16が設けられる形態は前記第一例で説明したのと同様にさまざまである。
また、本例では、外壁パネル12は、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12の接合部が、前記通気受材11の幅の範囲内に位置するようにして取り付けられている。前記外壁パネル12を取り付けるための取付ネジ15は、前記2本の軸組材2のそれぞれを貫通するように設けられている。
第二例の鉄骨系外壁構造20によれば、木質積層材からなる前記通気受材11が、強度、耐久性に優れ、しかも2本並設された軸組材2を跨ぐように前記通気受材11が取り付けられ、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12の接合部が、前記通気受材11の幅の範囲内に位置しているので、2本の前記軸組材2、前記通気受材11、隣接する一の外壁パネル12と他の外壁パネル12が一体になり、前記外壁パネル12の接合部におけるズレや固定不足によって生じる前記外壁パネル12表面のひび割れやクラックを防止することができる。
以上説明した実施の形態の第一例,第二例では、前記通気受材11は、縦構造材としての前記軸組材2の上に前記防水透湿シート10を介して取り付けられているが、前記通気受材11は、図示しないが、前記縦構造材としての軸組材2の上には取り付けず、横構造材としての前記梁3及び土台4の上に、前記防水透湿シート10を介して取り付けられていてもよい。また、前記通気受材11は、図示しないが、縦構造材としての軸組材2と横構造材としての前記梁3及び前記土台4の両方の上に、前記防水透湿シート10を介して取り付けられていてもよい。
1,20 鉄骨系外壁構造
2 軸組材
3 梁
4 土台
5 鉄骨系構造材
6 基礎
7 取付具
8 リベット
9 断熱材
10 防水透湿シート
11 通気受材
11a 木質単板
12 外壁パネル
13 通気路
14 取付ネジ
15 取付ネジ
16 弾性体
50 鉄骨系外壁構造
51 軸組材
52 梁
53 鉄骨系構造材
54 取付具
55 断熱材
56 下地板
57 防水透湿シート
58 通気受材
59 外壁パネル
60 通気路
70 鉄骨系外壁構造
80 鉄骨系外壁構造
81 留付金具
82 内装材
83 透湿シート
2 軸組材
3 梁
4 土台
5 鉄骨系構造材
6 基礎
7 取付具
8 リベット
9 断熱材
10 防水透湿シート
11 通気受材
11a 木質単板
12 外壁パネル
13 通気路
14 取付ネジ
15 取付ネジ
16 弾性体
50 鉄骨系外壁構造
51 軸組材
52 梁
53 鉄骨系構造材
54 取付具
55 断熱材
56 下地板
57 防水透湿シート
58 通気受材
59 外壁パネル
60 通気路
70 鉄骨系外壁構造
80 鉄骨系外壁構造
81 留付金具
82 内装材
83 透湿シート
Claims (6)
- 鉄骨系構造材、防水透湿シート、通気受材及び外壁パネルを含んでなり、通気構法を施した鉄骨系外壁構造であって、
前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の外側に防水透湿シートが張り付けられ、この防水透湿シートの上から前記鉄骨系構造材における縦構造材及び横構造材の少なくとも一方に、木質単板を積層接着して得られた木質積層材からなる所定の大きさの通気受材が取り付けられ、この通気受材の上に外壁パネルが張り付けられて、この外壁パネルと前記防水透湿シートとの間に通気路が設けられてなる
ことを特徴とする鉄骨系外壁構造。 - 前記鉄骨系構造材における、所定間隔毎に設けられた縦構造材のなかの一部又は全部が複数本並設して構成され、この複数本並設して構成された縦構造材を跨ぐように前記通気受材が取り付けられ、隣接する一の外壁パネルと他の外壁パネルの接合部が前記通気受材の幅の範囲内に位置するように張り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨系外壁構造。 - 前記鉄骨系構造材の外側と前記外壁パネルの裏面との間における、前記縦構造材及び前記横構造材の少なくとも一方と前記通気受材との間、前記外壁パネルと前記通気受材との間、前記通気受材を構成する木質積層材の木質単板と木質単板の間の、何れか一箇所以上に、弾性体が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の鉄骨系外壁構造。 - 前記通気受材を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに直交させて複数枚積層接着した合板である
ことを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載の鉄骨系外壁構造。 - 前記通気受材を構成する木質積層材が、前記木質単板の繊維方向を互いに平行させて複数枚積層接着した平行合板で、該平行合板を構成する木質単板のうち、少なくとも一枚の木質単板の繊維方向を他の木質単板の繊維方向と直交させた平行合板である
ことを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載の鉄骨系外壁構造。 - 前記通気受材を構成する木質積層材の厚さが、7〜30mmである
ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の鉄骨系外壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005293786A JP2007100445A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 鉄骨系外壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005293786A JP2007100445A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 鉄骨系外壁構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007100445A true JP2007100445A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=38027649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005293786A Withdrawn JP2007100445A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 鉄骨系外壁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007100445A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009127196A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-11 | Daiwa House Industry Co Ltd | 外張り断熱通気外壁パネル及び外張り断熱通気外壁構造 |
KR101332619B1 (ko) * | 2012-03-30 | 2013-11-25 | 정병연 | 멜라민액이 함침된 종이를 주재로한 건축용 패널 구조 |
CN104963429A (zh) * | 2014-12-05 | 2015-10-07 | 北新集团建材股份有限公司 | 一种用于冷弯薄壁型钢房屋的墙体通风系统 |
CN111855172A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-10-30 | 河北科技大学 | 一种用于结构试验的侧向支撑装置 |
-
2005
- 2005-10-06 JP JP2005293786A patent/JP2007100445A/ja not_active Withdrawn
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