JP6719225B2 - 木造陸屋根の支柱取付構造 - Google Patents
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また、第1発明〜第5発明によれば、座繰り孔によりビス頭が飛び出ないため、ボルト付きプレートの上面が平となり、防水シートが貼着し易いだけでなく、支柱のベースプレートを安定して確実に止め付けることができる。
図1〜図8を用いて、本発明の第1実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造として、多雪地域において降雪期に雪降ろしを行わないで済むように、木造建築物の陸屋根の外周に沿って雪を溜め込むためフェンス用の支柱を立設する場合を例示して説明する。
本実施形態に係る陸屋根Aは、図2に示すように、屋根の下地材である木版(木製の板)からなる野地板A1と、この野地板A1上に不燃材として載置されたスラグ石膏A2と、このスラグ石膏A2の上に取り付けられた屋根の仕上げ材である亜鉛鋼板A3と、この亜鉛鋼板A3の上に貼着された防水シートA4などから構成されている。
ボルト付きプレート2は、図2、図3に示すように、矩形状のプレート本体20と、この矩形状のプレート本体20に立設された4本のボルト21などから構成されている。
被せ防水シート3は、前述の防水シートA4と同材の軟質塩化ビニル系樹脂からなる防水シートであり、ボルト付きプレート2の上から貼り付けて、防水シートA4と貼り合わせることで、ビス孔22からの漏水を防止する機能を有している。図2に示すように、防水シートA4と貼り合わせるための溶着代3aとして幅70mmを取っているので、被せ防水シート3は、前述のプレート本体20より一回り大きい340mm角程度の大きさの正方形状のシートとなっており、4本のボルト21を挿通するボルト孔3bも設けられている。
支柱4は、図5〜図7に示すように、前述のプレート本体20同程度の正方形状のベースプレート40と、このベースプレート40のプレート板面に垂直に取り付けられた支柱本体41などから構成されており、図1に示すように、亜鉛めっき鉄線などからメッシュ状に成形されたメッシュパネルが取り付けられるメッシュフェンス用の支柱である。
以上説明した第1実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1によれば、ボルト付きプレート2には、4本のボルト21が立設されており、支柱4のベースプレート40がこれらの4本のボルト21に止め付けられている。このため、人がもたれ掛かるなどして支柱4の上端付近に水平力が作用した場合でも、ボルト付きプレート2の内側の2本のボルトの引張力で対抗するとともに、外側の2本のボルトで固定されたプレート本体20裏面の圧縮力でも対抗することができるため、人が支柱4やフェンスパネルにもたれた場合でも支柱4が転倒しない充分な強度を発揮することができる。
次に、図9〜図11を用いて、本発明の第2実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1’について説明する。第2実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1’が、前述の第1実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1と相違する点は、ボルト付きプレート2のプレート本体20に穿設されているビス孔22の数と位置だけであるので、その点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。
図10、図11に示すように、ボルト付きプレート2’は、矩形状のプレート本体20’と、この矩形状のプレート本体20’に立設された前述の4本のボルト21などから構成されている。
第2実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1’によれば、第1実施形態に係る支柱取付構造1と同様の作用効果に加え、人が支柱4やフェンスパネルにもたれた場合でも支柱4が転倒しない充分な強度と、支柱本体41の取り付け位置の自由度を維持したうえ、ボルト付きプレート2’のビス孔の加工費を低減して、支柱取付構造1’に係る設置コストを削減することができる。
次に、第1実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1及び第2実施形態に係る木造陸屋根の支柱取付構造1’の施工手順について説明する。
先ず、前述の木造建築物の陸屋根Aを施工する。一般的な木造建築の施工方法と同様に、屋根の下地材である野地板A1を張り付け、張り付けた野地板A1に不燃材であるスラグ石膏A2、仕上げ材である亜鉛鋼板A3を積層し、その上に防水工事を行って防水シートA4を貼り付ける。
次に、防水シートA4の上に、墨出しを行ってボルト付きプレート2又はボルト付きプレート2’の正確な位置を決定し、その位置に合わせてボルト付きプレート2又はボルト付きプレート2’を設置する。
次に、ボルト付きプレート2の又はボルト付きプレート2’の位置がズレないように注意しながら、全てのビス孔22に木ビスをねじ込んで陸屋根Aの野地板A1に止め付ける。このとき、スラグ石膏A2や亜鉛鋼板A3、及び野地板A1の厚みを考慮して木ビスの長さを選定し、野地板A1に所定の深さ木ビスがねじ込まれて確実に野地板A1にボルト付きプレート2の又はボルト付きプレート2’が螺着できるようにする。
次に、ボルト付きプレート2の又はボルト付きプレート2’の上から被せ防水シート3を被せて、温風が噴き出る温風機により表面側から被せ防水シート3の溶着代3aを熱し、防水シートA4に溶着代3a部分を熱溶着する。
次に、被せ防水シート3の上に、ゴムパッキンを2枚重ねて設置し、その上にベースプレート40と略同形の薄い座金プレートを設置する。
次に、座金プレートから突出しているボルト付きプレート2又はボルト付きプレート2’の4本のボルト21に支柱4のボルト孔42を挿通し、バネワッシャを介装してボルト21と螺合するナットを2つずつ締め込んで緩まないようダブルナットによりボルト付きプレート2又はボルト付きプレート2’をボルト21に止め付ける。これにより、支柱取付構造1又は支柱取付構造1’の施工が完了する。
2,2’ :ボルト付きプレート
20,20’ :プレート本体
21 :ボルト
22 :ビス孔
22a :座繰り部
3 :被せ防水シート
3a :溶着代
3b :ボルト孔
4,4’ :支柱
40 :ベースプレート
41 :支柱本体
42 :ボルト孔
43 :キャップ
44 :金具孔
A :陸屋根
A1 :野地板(下地材)
A2 :スラブ石膏(不燃材)
A3 :亜鉛鋼板
A4 :防水シート
Claims (5)
- 木造陸屋根の支柱取付構造であって、
前記陸屋根の下地材である木版からなる野地板に止め付けられ、ボルトが立設されたボルト付きプレートと、このボルト付きプレートの前記ボルトにボルト止めされる支柱と、が備えられ、
前記ボルト付きプレートには、木版からなる前記野地板にビス止めするための複数のビス孔が穿設され、当該プレートの中心を除く位置に、4本のボルトが立設されており、
前記支柱は、前記ボルトにボルト止めされるベースプレートと、このベースプレートに立設される支柱本体と、を有し、
前記支柱本体は、その中心位置が、平面視において、前記4本のボルトで囲まれた領域内となるように前記ベースプレートに取り付けられることにより、前記ボルト付きプレートを介して前記陸屋根に固定され、
前記ボルト付きプレートの複数のビス孔は、ビス頭を収容する座繰り部が形成された座繰り孔となっているとともに、
前記4本のボルトの各ボルトを囲むように前記4本のボルトで囲まれた領域の内側にも形成されていること
を特徴とする木造陸屋根の支柱取付構造。 - 前記支柱本体は、その中心位置が、平面視において、前記4本のボルトの中心位置から前記ボルト付きプレートの一辺側に偏心して設置されていること
を特徴とする請求項1に記載の木造陸屋根の支柱取付構造。 - 前記ボルト付きプレートは、前記陸屋根からの漏水を防止する防水シート上に設置され、
前記支柱の前記ベースプレートと前記ボルト付きプレートとの間には、前記ビス孔からの漏水を防止する前記防水シートと同材の被せ防水シートが介装されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の木造陸屋根の支柱取付構造。 - 複数の前記ビス孔は、前記4本のボルトの各ボルトを囲むように4箇所以上ずつ穿設されていること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の木造陸屋根の支柱取付構造。 - 前記ボルト付きプレートには、当該プレートの各一辺に沿った位置にさらに1つずつ前記ビス孔が追加され、当該プレートの各一辺に沿って5つの前記ビス孔が穿設されていること
を特徴とする請求項4に記載の木造陸屋根の支柱取付構造。
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