JP3833068B2 - 電気洗濯機のパルセータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
技術分野
【0002】
本発明は電気洗濯機のパルセータ装置に関するものである。
【0003】
背景技術
【0004】
まず、従来のパルセータ装置において1つのパルセータから成るものの構成について説明する。第11図は該パルセータ装置を備えた電気洗濯機の縦方向断面図である。また、第12図は第11図におけるパルセータ装置のみを示した断面図である。第11図に示すように31は外箱であり、この内部では水槽32を防振機構33で吊り下げている。水槽32の内部には洗濯槽34が回転自在に配されており、この洗濯槽34の内底部には洗濯物を攪拌するパルセータ43が配設されている。
【0005】
水槽32の外底部には、ブレーキ機構39bを有する脱水軸40や図示しない減速機構などを内装した軸受けホルダー39が配置されている。軸受けホルダー39に隣接して設けられた駆動モータ36では、その回転がベルト37及びセンタープーリー38を介して軸受けホルダー39の脱水軸40及び駆動軸41(第12図参照)に伝達される。
【0006】
第12図に示すように、脱水軸40には固定ネジ44で洗濯槽34が固定されている。また、駆動モータ36(第11図参照)の回転が伝達されて脱水軸40と同様に回転する駆動軸41は洗濯槽34内に突出しており、この駆動軸41の上端で固定ネジ42によりパルセータ43が螺着している。
【0007】
この電気洗濯機における洗い運転時には、ブレーキレバー39cがブレーキ機構39bを保持して洗濯槽34の回転を阻止しており、パルセータ43のみが回転する。脱水運転時には、ブレーキ機構39bを解除すると共にクラッチ機構39aを切り換えることで洗濯槽34を回転駆動させる。
【0008】
第11図に示すように、水槽32からの排水路には排水弁45及び排水ホース46が設けられている。水槽32の底部にはエヤートラップ47が形成されており、このエヤートラップ47には導庄パイプ47aを介して水位センサー48が接続され、洗濯槽34内の水位を検出している。この水位センサー48は給水弁49と共に電気洗濯機の上面板50内に配設されている。
【0009】
上面板50の前方部には操作部51が設けられている。その内部にはマイクロコンピュータなどからなる制御回路52が配設されている。この操作部51には洗濯に関する種々の設定を行うための各種切替えスイッチ(図示せず)及び表示装置(図示せず)が設けられている。制御回路52は使用者による操作部51からの入力信号や水位センサー48からの出力信号に基づき、内蔵するプログラムに従って給水弁49、排水弁45、駆動モータ36などを制御している。これにより、洗い、すすぎ、脱水といった洗濯の工程が自動的に実行される。
【0010】
次に、複数のパルセータから成るパルセータ装置の従来技術について説明する。この従来技術は特開平9−38371号公報に開示されたものであり、第13図は該パルセータ装置の縦方向断面図、第14図は第13図におけるC−Cでの断面図である。駆動軸600の上端には上端サブパルセータ350が固定されており、下部には底面サブパルセータ310が固定されている。これらのパルセータ350,310の間には、中間サブパルセータ330が駆動軸600に対して回転自在に設けられている。
【0011】
上端サブパルセータ350及び底面サブパルセータ310が駆動軸600によって回転させられると、上端サブパルセータ350の突部355、底面サブパルセータ310の突部316が、それぞれ中間サブパルセータ330の突部335,336に当接する。これによって、中間サブパルセータ330は他のパルセータ350,310に従動して回転する。
【0012】
上記従来のパルセータ装置を備えた電気洗濯機では、使用者が洗濯物の種類や量に応じて水流の強さや洗濯物の種類によるコースを選択し、操作部51の切替えスイッチを操作することによって洗い、すすぎ、脱水の工程が行われる。この水流の強さは駆動モータ36への通電及び遮断の時間によって決まるものであり、各水流強さごとに予め設定されている。
【0013】
しかしながら、特に最近の電気洗濯機では衣類の傷みを軽減するために、ごく短時間で駆動モータ36への通電と遮断を繰り返す、いわゆる短時間反転チャートが主流となっている。この短時間反転チャートでは、強水流と弱水流の反転チャート間で駆動モータ36への通電と遮断の時間制御に大差がないため、洗濯物の種類や量に適した水流が得られていなかった。
【0014】
特開平9−38371号公報のパルセータ装置も同様であり、洗濯物の種類や量に関係なく、上端サブパルセータ350及び底面サブパルセータ310に対して中間サブパルセータ330は常に従動する構成となっている。故に、洗濯物の種類や量に適した水流が得られていなかった。
【0015】
発明の開示
【0016】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記駆動軸の回転速度を制御する回転速度制御手段とを設け、前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達がないことを前記検知手段が検知すると、前記回転速度制御手段が前記駆動軸の回転速度を低下させる
【0017】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、前記主動パルセータから前記従 動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記駆動軸の回転周期を制御する回転周期制御手段とを設け、前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達がないことを前記検知手段が検知すると、前記回転周期制御手段が前記駆動軸の回転周期を短縮または延長する
【0018】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、前記洗濯槽を回転しないように固定する固定手段と、前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段とを設け、前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、前記検知手段が前記主動パルセータから回転が伝達されていないことを検知すると前記固定手段による固定を解除する
【0019】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、前記従動パルセータは前記駆動軸に対して上下動できるように支持されていて、前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する制御手段を設け、前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、前記制御手段は前記従動パルセータを上昇した位置に支持する弾性部材と、前記従動パルセータが下降した位置にあるとき前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータに伝達する回転伝達手段とから成る
【0020】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された水より比重の小さな材料からなる従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき前記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、前記従動パルセータは前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき前記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した。
【0021】
本発明では、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき前記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、前記従動パルセータは空気を溜める空間を備えて前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき前記回転伝達手段を介して主動 パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した。
【0022】
発明を実施するための最良の形態
【0023】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態のパルセータ装置について説明する。第1図は本実施形態のパルセータ装置におけるパルセータの上面図である。また、第2図は該パルセータ装置を備えた電気洗濯機における洗濯槽下部の断面図であり、第1図におけるA−Aでの断面を示している。尚、電気洗濯機の全体構成については従来技術(第11図参照)と同様である。
【0024】
第2図において1は洗濯槽であり、駆動モータ36(第11図参照)から減速機構(図示せず)を介して駆動力が伝達される駆動軸3が内に向けて突出されている。この駆動軸3は駆動モータ36の回転軸が直接用いられてもよい。
【0025】
4は主動パルセータであり、上記駆動軸3にスペーサ5を介して嵌合されると共にネジ6で固定され中腹に段部4eを形成した嵌合部4aと、この嵌合部4aより径の外方に延在して形成され中腹に段部4cを有する円盤部4bと、この円盤部4bの上面に形成された4枚の羽根4dとから成っている。嵌合部4aの上端部周縁には複数の係合子4fが突出して設けられており、その先端に抜止爪4gが形成されている。また、嵌合部4aにはワッシャ9が嵌合されており、段部4e上で係止されている。
【0026】
7はポリプロピレンなどの水よりも比重の軽い合成樹脂材料を射出成型することにより形成された従動パルセータであり、中腹に当接段部7bを形成するように下端部の小径部7cと上端部の大径部7dとから成る段付き円筒体であって小径部7cを以て主動パルセータ4の係合子4fに上下動可能に嵌合された係合筒体7aと、この係合筒体7aの上端の大径部7dより径の外方に向かって延在し漸次下り傾斜に形成された円盤部7eと、この円盤部7eの上面に形成された5枚の羽根7fとから成っている。
【0027】
この従動パルセータ7は主動パルセータ4の円盤部4b上の段部4c内に、従動パルセータ7の周縁部7gが段部4cと隙間を有するように嵌められている。故に、従動パルセータ7は主動パールセータ4と独立して回転することができる。尚、本実施形態では主動パルセータ4の羽根4dを4枚、また従動パルセータ7の羽根7fを5枚設けているが、効果的に水流を形成できるのであれば羽根は何枚でもよい。
【0028】
上述したように、従動パルセータ7の係合筒体7aの小径部7cは、主動パルセータ4の係合子4fに上下動可能に嵌合されている。第3図は主動パルセータ4の係合子4fと従動パルセータ7の係合筒体7aの付近(第2図中、円S1内)を拡大して示した図である。このように、従動パルセータ7が主動パルセータ4に対して上下動できる範囲は寸法hの間である。従動パルセータ7が最も下降した状態では、第2図に示すように係合筒体7aの下端の小径部7cがワッシャ9の上面に当接する。また、最も上昇した状態では当接段部7bが係合子4fの抜止爪4gに係止され、係合子4fからの脱却が阻止される。
【0029】
4hは段部4cより径の内方で段部4c近くの円盤部4b上に突設された回転ロック突起であり、従動パルセータ7の円盤部7eの下面に設けた回転ロックリブ7hと共に回転伝達手段を構成している。従動パルセータ7が係合筒体7aの小径部7cをワッシャ9の上面に当接させた下降位置にあるとき、主動パルセータ4を回転させると回転ロック突起4hは回転ロックリブ7hに当接する(係合状態)。
【0030】
第4図は主動パルセータ4の回転ロック突起4hと従動パルセータ7の回転ロックリブ7hの付近(第2図中、円S2内)を拡大して示した図である。このように、回転ロック突起4hの回転ロックリブ7hに対する係合代hは、従動パルセータ7の上下動する距離h(第3図参照)よりも小さい。故に、従動パルセータ7が当接段部7bを抜止爪4gに係止させた上昇位置にあるとき、主動パルセータ4を回転させても回転ロックリブ7hに回転ロック突起4hは当接しない(離脱状態)。
【0031】
また、第2図に示すように、主動パルセータ4の円盤部4eには段部4cより径の内方に複数の孔4i,・・・・が穿設されている。洗濯槽1に供給された水はこの孔4i,・・・・と、主動パルセータ4と従動パルセータ7との隙間から両パルセータ4,7間に侵入する。
【0032】
第5図は従動パルセータ7の羽根7fの断面図であり、第1図におけるB−Bでの断面を示している。このように、従動パルセータ7の羽根7fは内側で空間7iを有するように形成されていることから、両パルセータ4,7間に侵入した水によって空間7i内には空気が密閉される。
【0033】
さらに、従動パルセータ7は水よりも比重の軽い材料で形成されているので、自重により下降位置にあった従動パルセータ7は水に浮き、水位と共に係合子4fに沿って上昇する。ここでは、従動パルセータ7の材料と羽根7fの形状とを水に浮かせるための構成としているが、いずれか一方の構成のみを用いるだけでも従動パルセータ7は十分水に浮くことができる。
【0034】
従動パルセータ7の羽根7fは主動パルセータ4の羽根4dよりも上方に位置するように形成されているため、洗濯槽1内に投入された洗濯物は先ず従動パルセータ7にその重みが掛かる。これによって、洗濯物の量が多い場合は洗濯槽1に給水されても洗濯物の重みによって従動パルセータ7は上昇せず、下降位置にとどまる。故に、両パルセータ4,7は係合状態となり、主動パルセータ4が回転すると回転ロック突起4hが回転ロックリブ7hに当接して従動パルセータ7も共に回転する。
【0035】
また、洗濯物の量が少ない場合は、従動パルセータ7は水に浮いて上昇位置に達する。故に、両パルセータ4,7は離脱状態となるので、従動パルセータ7には回転力が伝達されず主動パルセータ4のみが回転する。
【0036】
本実施形態では、回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hは両パルセータ4,7の円周方向においてそれぞれ一か所にのみ形成されているため、従動パルセータ7が主動パルセータ4に応動して回転する際、回転ロック突起4hが回転ロックリブ7hに当接するまで最大で主動パルセータ4より約1回転弱遅れて回転を始動する。そして、その後は主動パルセータと同一周期で回転する。尚、複数の回転ロック突起4h又は回転ロックリブ7hを設けて、この時差始動の量を少なくしてもよい。
【0037】
また、8は従動パルセータ7の係合筒体7aの上面開口を閉塞するために係合筒体7aの上端に係着されたキャップ体であり、下面に設けた筒部8aの下端を主動パルセータ4の係合子4gより下方に垂下させている。第3図に示すように、筒部8aと係合子4fの隙間wは抜止爪4gの幅wより小さく形成されている。これによって、係合子4fが径の内方に倒れるような変形が生じても、筒部8aに当接してその変形が阻止され、従動パルセータ7が主動パルセータ4より脱却するのを阻止することができる。
【0038】
また、従動パルセータ7の羽根7fの形状は、第2図に示すように主動パルセータ4の羽根4dの形状と共に両者間の空間の形状がV字型となるように形成されている。これは、両羽根4d,7f間に洗濯物が詰まるのを防止するためのものである。
【0039】
本実施形態のパルセータ装置では、主動パルセータ4の外径寸法(直径)を一般的な電気洗濯機のパルセータと同様の外径寸法としている。このとき、従動パルセータ7の外径寸法は主動パルセータ4の外径寸法の1/4乃至1/2の範囲であればよい。これによって、該パルセータ装置は種々の容量の電気洗濯機に対応することができる。
【0040】
このパルセータ装置を備えた電気洗濯機の一例として、洗濯槽1の容量が4.5〜7kgのものについての各部の寸法を以下に示す。この各部は第6図及び第7図に示されるものであり、第6図は従動パルセータ7が下降位置にある状態を示した断面図、第7図は従動パルセータ7が上昇位置にある状態を示した断面図である。
【0041】
第6図において、 主動パルセータ4の外径L1:280〜360mm(容量4.5〜7kg)、 従動パルセータ7の外径L2:L1の1/4〜1/2、である。主動パルセータ4の外径L1は洗濯槽1の容量(4.5〜7kg)に応じて漸次変化するものである。従動パルセータ7の外径L2は、上述したように主動パルセータ4の外径L1に応じた大きさとすれば、最適な水流を形成することができる。
【0042】
また、第6図において、 主動パルセータ4と従動パルセータ7との隙間L:1.5〜3.5mm、 主動パルセータ4と従動パルセータ7の高さの差L:0〜15mm、 当接段部7bからの抜止爪4gまでの高さL:8mm洗濯槽1の内径L:360〜500mm、である。第7図では、 主動パルセータ4の羽根4dの高さL:25〜45mm、 主動パルセータ4と従動パルセータ7の高さの差L8:L+(5〜30mm)、である。
【0043】
主動パルセータ4と従動パルセータ7との隙間L及び当接段部7bからの抜止爪4gまでの高さLは、上記容量の場合の最適な寸法(範囲)を示している。
【0044】
また、従動パルセータ7の高さについては上記L及びL8を満たすものであることが好ましい。なぜならば、従動パルセータ7が高すぎる場合、水や洗濯物から受ける抵抗により駆動モータ36(第11図参照)にかかる負荷が大きくなる。さらに、従動パルセータ7が高すぎると洗濯槽1の中心側にある洗濯物は従動パルセータ7とより接触することになり、その外側にある洗濯物よりも回転しやすく、中心側と外側とで洗濯物が捻れて絡みを生じる。従動パルセータ7が低すぎる場合は、従来のパルセータと同様に外側の洗濯物が中心側の洗濯物よりも回転しやすく、そこで捻れて絡みが生じる。このような絡みは洗濯物を傷ませる原因となる。しかしながら、上記L及びL8を満たす従動パルセータ7であれば中心側と外側とで洗濯物が捻れるほどの回転の差は生じないことから洗濯物は絡みにくく、傷むといった不都合は生じない。
【0045】
また、主動パルセータ4の羽根4dの高さLは上記容量に関係したものではなく、一般的な電気洗濯機の容量に対して効率よく水流を形成できるという値である。尚、上記主動パルセータ4及び従動パルセータ7において断面肉厚は2〜3.5mmである。この場合、洗濯物と頻繁に接触するパルセータの頂部や、大きな力を受ける駆動軸3の嵌合部分などで断面肉厚が3.5mmとなり、最も薄いところが2mmとなっている。
【0046】
上記第1実施形態のパルセータ装置を備えた電気洗濯機における洗い運転の動作について第2図、第8図、及び第11図を参照して説明する。第8図は該電気洗濯機のブロック図である。洗濯槽1内に給水されず、また洗濯物が投入されていない状態では、従動パルセータ7はその自重により係合子4fに沿って下降位置にある。
【0047】
このような非使用状態において使用者は洗濯をするに当たり、洗濯槽1内に洗濯物を投入し、操作部51を操作して洗濯運転を開始させる。操作部51から洗濯開始の信号が出力されると、制御回路52は給水弁49を開放して注水を始める。この水は主動パルセータ4の下方における洗濯槽1の底面より序々に溜まり始め、水位の上昇に従って主動パルセータ4と従動パルセータ7の間の空間に侵入する。
【0048】
このとき、洗濯物の量が少ないと従動パルセータ7は水の浮力により係合子4fに沿って上昇し始める。所定の水位まで注水されると、水位センサ48が動作して給水弁49を閉じ、これに相俟って駆動モータ36への通電がドライブ回路53を介して開始され洗い運転が始まる。
【0049】
該駆動モータ36の駆動により、その回転がベルト38(第11図参照)、及びセンタープーリー39(第11図参照)を介して軸受ホルダー2内の減速機構(図示せず)に伝達され駆動軸3を回転させる。このとき、従動パルセータ7の上昇により回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hは離脱状態にあることから主動パルセータ4のみが回転し、弱い水流で洗濯物を攪拌する。
【0050】
一方、洗濯物の量が多いと注水したときに従動パルセータ7に対して浮力は作用するが、洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重により従動パルセータ7が浮力に抗して上昇せず、回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hとは係合状態のままとなる。その結果、主動パルセータ4の回転が回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hを介して従動パルセータ7に伝達され、従動パルセータ7が主動パルセータ4と共に回転し、強い水流で洗濯物を攪拌する。
【0051】
このとき、回転ロック突起4hと回転ロックリブ7hは、それぞれ両パルセータ4,7の円周上で回転方向に間隔をもって位置していることから、両者の係合に伴う従動パルセータ7の回転開始は主動パルセータ4の回転開始から間隔の量だけ遅延して始まる。この主動パルセータ4に対する従動パルセータ7の時差始動によって、洗濯物は両パルセータ4,7間で捻り作用を受け、手もみ洗いの効果となって洗浄力を高めることができる。
【0052】
洗い運転が終了すると、制御回路52では排水弁45を開放して水を排水ホース46(第11図参照)より電気洗濯機外へ排出させる。穿孔4i,・・・・は注水時に主動パルセータ4と従動パルセータ7との間に水を侵入させる役目をなすが、洗濯槽1の水の排水時には両パルセータ4,7間の空間に入ったゴミ、糸屑等を流し出す役目をなす。
【0053】
上述した洗い運転において、洗濯物の量が多いため両パルセータ4,7を共に回転させて強い水流で運転する場合、水流によって洗濯物が浮いたり外側へ寄ったりする。故に、従動パルセータ7への荷重が軽減するので、従動パルセータ7が上昇して主動パルセータ4と離脱状態になり、従動パルセータ7が回転しないという不都合が生じる。そこで、本実施形態のパルセータ装置では、従動パルセータ7が主動パルセータ4から離脱したことを検知し、再び係合状態にすることができる。
【0054】
第9図は駆動モータ36の回転タイミングチャートを示している。回転タイミングチャート(a)に示すように、主動パルセータ4は駆動モータ36によって正方向と逆方向に交互に回転させられており、駆動モータ36は主動パルセータ4の正回転駆動と逆回転駆動との間で休止時間をもつ。この休止時間中に、主動パルセータ4は慣性によって先の回転方向に回転する。
【0055】
駆動モータ36がDCブラシレスモータの場合、第8図に示す回転検知手段54では休止時間中の主動パルセータ4の回転に応じて駆動モータ36のホール素子からパルスを出力する。そして、このパルスは制御回路52内のカウンタでカウントされる。
【0056】
従動パルセータ7が主動パルセータ4と離脱状態であれば、主動パルセータ4の負荷は軽減されるので、この慣性による回転数が多くなる。つまり、制御回路52でカウントされる所定時間内のパルス数も多くなる。これによって、制御回路52では従動パルセータ7が主動パルセータ4と離脱状態にあることが判別される。
【0057】
離脱状態が検知されると、制御回路52ではドライブ回路53を通して駆動モータ36による駆動軸3の回転速度を遅くする。これによって水流は緩やかになり、洗濯物は従動パルセータ7上に落下する。従って、従動パルセータ7は洗濯物の重さによって再び下降し、主動パルセータ4と係合状態になって共に回転する。
【0058】
ここでは、主動パルセータ4と離脱状態になっていた従動パルセータ7を再び主動パルセータ4と係合状態にさせるため、駆動軸3の回転速度を遅くしたが、この他にも次のような方法を用いてもよい。即ち、制御回路52で従動パルセータ7が主動パルセータ4から離脱したと判別されると、制御回路52が駆動軸3の回転周期を制御して通常の回転周期と異なるものに変更する方法である。
【0059】
例えば、第9図に示す回転タイミングチャート(b)のように、通常の回転タイミングチャート(a)に対して正逆回転時間を短縮すると、短時間で反転する水流によって渦が壊れ洗濯物が従動パルセータ7上に落下する。また、回転タイミングチャート(c)のように休止時間を長くすると、休止時間中に従動パルセータ7上に洗濯物が落下する。これによって、洗濯物の重さにより従動パルセータ7は再び下降し、主動パルセータ4と係合状態になる。
【0060】
また、ブレーキ機構39bによる洗濯槽1の固定を解除する方法を用いてもよい。つまり、洗い運転中はブレーキ機構39bによって洗濯槽1は回転しないように固定されている。制御回路52で従動パルセータ7が主動パルセータ4から離脱したと判別されると、ブレーキ機構39bによる洗濯槽1の固定を解除させ、反転していた主動パルセータ4の回転方向を一方向のみの回転にさせる。これによって、洗濯槽1は水流及び洗濯物に追従して同じ方向に回転するので相対的に弱い水流となり、洗濯物が従動パルセータ7上に落下する。
【0061】
以上説明したように、第1実施形態のパルセータ装置は従動パルセータ7の回転を制御することで洗濯物の量に応じた水流が自動的に得られるものである。故に、非常に便利で機能的である。また、従動パルセータ7を回転させて強い水流で洗濯しているとき、洗濯物が水流によって浮いたり外側に寄ったりすることで従動パルセータ7に主動パルセータ4の回転が伝達されないという不都合が生じても、これを検知して自動的に元の状態に復帰することから、強い水流を安定して得られ性能が良い。
【0062】
次に、第1実施形態とは一部構成の異なる第2実施形態のパルセータ装置について説明する。第10図は該パルセータ装置を備えた電気洗濯機の断面図であり、第1実施形態の第2図に相当する。駆動軸3には主動パルセータ4と従動パルセータ7の間で、下から順にスラストワッシャ11、バネ10、スラストワッシャ11'が嵌合している。また、バネ10の外側を覆うようにカバー12が設けられている。このカバー12によって、水中のゴミや糸屑がバネ10に絡まるといった不都合が生じない。
【0063】
下スラストワッシャ11の下面は主動パルセータ4の円盤部4bの上面と当接しており、また上スラストワッシャ11'の上面には従動パルセータ7の係合筒体7aの下端の小径部7cが当接している。このバネ10によって上下動が自在な従動パルセータ7を上昇した位置、即ち従動パルセータ7の当接段部7bが主動パルセータ4の抜出爪4gに係止した状態で支持している。
【0064】
洗濯槽1に多量の洗濯物が投入されると、その重量に応じた洗濯負荷重によって従動パルセータ7はバネ10に抗しながら下降する。洗濯槽1に給水されても洗濯物の重みによって従動パルセータ7は浮かないので、従動パルセータ7は主動パルセータ4と係合状態となり、両パルセータ4,7は共に回転する。また、洗濯物が少量の場合は従動パルセータ7はバネ10に支持されたまま下降しないので、従動パルセータ7は主動パルセータ4とは離脱状態であり、洗い運転のときは主動パルセータ4のみが回転する。
【0065】
つまり、第1実施形態では係合状態にある従動パルセータ7を洗濯物の量が少ないときに水に浮くように構成しているのに対して、本実施形態では従動パルセータ7を離脱状態に支持しておくことで洗濯物の量が多いときに自然に下降させる構成としている。尚、これ以外の構成及び運転動作は第1実施形態と同様である。また、本実施形態では従動パルセータ7の羽根7fを内部に空間を有する形状にしているが、これに限らずどのような形状でもよい。
【0066】
産業上の利用可能性
【0067】
以上のように本発明に係るパルセータ装置は、洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって従動パルセータの回転が制御されることにより、洗濯物の多い場合は強い水流で洗濯を行うことができ、また洗濯物が少ない場合は弱い水流で洗濯を行うことができ、洗濯物の量に応じた強さの水流が自動的に得られる。
【0068】
また、強い水流によって従動パルセータへの回転の伝達がなされなくなる不都合が生じてもこれを検知して水流を弱めることにより、自動的に元の状態に復帰して再び従動パルセータへ回転が伝達されるので、常に安定した運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る第1実施形態のパルセータ装置のパルセータの上面図であり、
第2図は第1図におけるA−Aでの断面図、
第3図は第2図における円S1内を拡大して示した図、
第4図は第2図における円S2内を拡大して示した図、
第5図は第1図におけるB−Bでの従動パルセータの羽根の断面図、
第6図は第2図における各部の寸法を示した図、
第7図は第6図において従動パルセータが上昇位置にある状態での各部の寸法を示した図、
第8図は第1実施形態のパルセータ装置を備えた電気洗濯機のブロック図、
第9図は駆動モータの回転タイミングチャート、
第10図は本発明に係る第2実施形態のパルセータ装置の断面図、
第11図は従来のパルセータ装置を備えた電気洗濯機の断面図、
第12図は第11図におけるパルセータ装置のみを示した断面図、
第13図は従来の他のパルセータ装置の断面図、
第14図は第13図におけるC−Cでの断面図である。

Claims (6)

  1. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、
    記主動パルセータと前記従動パルセータの間に記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には記従動パルセータを記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には記従動パルセータと記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、
    前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記駆動軸の回転速度を制御する回転速度制御手段とを設け、
    前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、
    前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達がないことを前記検知手段が検知すると、前記回転速度制御手段が前記駆動軸の回転速度を低下させることを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
  2. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、
    前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、
    前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記駆動軸の回転周期を制御する回転周期制御手段とを設け、
    前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、
    前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達がないことを前記検知手段が検知すると、前記回転周期制御手段が前記駆動軸の回転周期を短縮または延長することを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
  3. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、
    前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する手段と、
    前記洗濯槽を回転しないように固定する固定手段と、
    前記主動パルセータから前記従動パルセータへの回転の伝達の有無を検知する検知手段とを設け、
    前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、
    前記検知手段が前記主動パルセータから回転が伝達されていないことを検知すると前記固定手段による固定を解除することを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
  4. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、
    前記従動パルセータは前記駆動軸に対して上下動できるように支持されていて、
    前記主動パルセータと前記従動パルセータの間に前記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が大きい時には、前記従動パルセータを前記主動パルセータに連結して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達し、前記洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重が小さい時には、前記従動パルセータと前記主動パルセータの連結を解除して前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータへ伝達しないように前記従動パルセータへの前記主動パルセータの回転の伝達を制御する制御手段を設け、
    前記従動パルセータの回転は前記主動パルセータの回転よりも遅れて開始し、
    前記制御手段は前記従動パルセータを上昇した位置に支持する弾性部材と、前記従動パルセータが下降した位置にあるとき前記主動パルセータの回転を前記従動パルセータに伝達する回転伝達手段とから成ることを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
  5. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された水より比重の小さな材料からなる従動パルセータと、
    該従動パルセータが下降した位置にあるとき記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、
    記従動パルセータは記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成したことを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
  6. 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、
    該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、
    この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された従動パルセータと、
    該従動パルセータが下降した位置にあるとき記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、
    記従動パルセータは空気を溜める空間を備えて記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成したことを特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
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