JP3629865B2 - 電気洗濯機のパルセータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気洗濯機のパルセータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気洗濯機のパルセータ装置は、図6に示すように洗濯槽31の底面中央に設けらた軸受ホルダー32より駆動軸33を洗濯槽31内に突出させ、この駆動軸33の上端に固定ネジ34でパルセータ34を螺着した構造となっている。尚、上記軸受ホルダー32は内部に駆動モータ(図示せず)に結合した減速機構を内蔵しており、駆動モータの駆動力を減速機構を介して上記駆動軸33に伝えパルセータ34を回転させる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造の電気洗濯機のパルセータ装置では、洗濯物の種類や量に応じて切替スイッチの操作で水流の強、中及び弱を選択して洗濯やすすぎを行っている。この水流の調整は、上記切替スイッチの操作で駆動モータへの通電及び遮断時間を制御することにより行われている。しかし乍ら、特に最近の電気洗濯機では、衣類の傷みを軽減するために、強水流であっても極短時間の通電、遮断を繰り返す、いわゆる短時間反転チャートが主流となっており、しかも強水流と弱水流の反転チャート間で時間制御に大差がないため、洗濯物の種類や量に適した水流を得ることできないとの問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の電気洗濯機のパルセータ装置の問題点を解決するために発明されたものであり、請求項1に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、上記主動パルセータと従動パルセータの間に上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上記従動パルセータへの主動パルセータの回転の伝達を制御する回転伝達手段を設けた事を特徴としている。
【0005】
以上の構成によれば、洗濯物の量が多ければ、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。又洗濯物の量が少なければ、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0006】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。その結果、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0007】
又、請求項2に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置において、上記従動パルセータの直径を主動パルセータの1/4乃至1/2に設定した事を特徴としている。以上の構成によれば、従動パルセータの直径を主動パルセータの1/4乃至1/2にしたことから、主動パルセータの単独回転と従動パルセータとの共同回転により、洗濯物の量に応じた水流を作り出すことができる。その結果、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0008】
又、請求項3に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置において、主動パルセータの羽根と従動パルセータの羽根の間の形状を略V字型にした事を特徴としている。以上の構成によれば、主動パルセータの羽根と従動パルセータの羽根の間に洗濯物が詰まることはない。その結果、洗濯物を傷めることのない電気洗濯機のパルセータ装置を提供することができる。
【0009】
請求項4に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された水より比重の小さな材料からなる従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した事を特徴としている。
【0010】
この構成によれば、洗濯物の量が多ければ、従動パルセータが自動的に下降した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。又洗濯物の量が少なければ、従動パルセータが自動的に上昇した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0011】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。その結果、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0012】
又、請求項5に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは空気を溜める空間を備えて上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した事を特徴としている。
【0013】
この構成によれば、洗濯物の量が多ければ、従動パルセータが空間ぬ溜められた空気に抗して自動的に下降した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。又洗濯物の量が少なければ、従動パルセータが空間の溜められた空気により自動的に上昇した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0014】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。その結果、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[構 成]
図1は本発明に係るパルセータ装置を備えた電気洗濯機における洗濯槽下部の断面図を示し、又図2はその平面図を示している。これらの図において、1は洗濯槽であり、底部下面に軸受ホルダー2を固着している。この軸受ホルダーは、洗濯槽1内に向けて突出した駆動軸3に内蔵の減速機構(図示せず)を介して駆動モータ(図示せず)の駆動力を伝え、回転させるようになっている。
【0016】
4は主動パルセータであり、上記駆動軸3にスペーサ5を介して嵌合されるとともにネジ6で固定された中央部の円筒体より成る嵌合部4aと、この嵌合部4aより径の外方に延在して形成され中腹部に段部4cを有する円盤部4bと、この円盤部4bの上面の等間隔の位置に形成された4枚の羽根4dと、上記段部4cより径の内方における円盤部4bの上面に嵌合部4aより放射状に形成され相互に等間隔に配置された4ケのリブ4eとから成っている。
【0017】
そして、この主動パルセータ4は、更に、上記嵌合部4aの上端部周縁に先端に抜止爪4gを有する複数個の係合子4fを突出形成している。7はポリプロピレン等の水よりも比重の軽い合成樹脂材料を射出成型することにより形成された従動パルセータであり、中腹に当接段部7bを形成するように下端部の小径部7cと上端部の大径部7dとからなる段付き円筒体より成り小径部7cを以て上記主動パルセータ4の係合子4dに回転及び上下動可能に嵌合された係合筒体7aと、この係合筒体7aの上端部より径の外方に向かって延在し漸次下り傾斜に形成された円盤部7eと、この円盤部7eの上面の等間隔の位置に形成された5つの羽根7fとから成っている。
【0018】
そして、この従動パルセータ7は、その円盤部7eの周縁7gを上記主動パルセータ4の円盤部4bの中腹部に設けた段部4c内に隙間を以て嵌められ、主動パルセータ4の上面において該主動パルセータと独立して回転できるようになっている。又、従動パルセータ7は係合筒体7の小径部7cを以て主動パルセータ4の係合子4dに沿って上下動可能に嵌合されているが、その上下動できる範囲は図3に示すように寸法h1の間であり、下降した状態においては小径部7cの下端及び円盤部7eの周縁7gを上記主動パルセータ4のリブ4eに当接し、又上昇した状態においては当接段部7bを係合子4dの抜止爪4gに係合されて係合子4dからの脱却を阻止されている。
【0019】
4hは段部4cより径の内方で段部4c近くの円盤部4b上に突設された回転ロック突起であり、上記従動パルセータ7の円盤部7eの下面に設けた回転ロックリブ7hとともに回転伝達手段を構成するものであり、回転ロックリブ7hに係合並びに係合解除することにより、主動パルセータ4のみ、或いは主動パルセータ4及び従動パルセータ7の両方が回転する構造となっている。
【0020】
この回転ロック突起4hの回転ロックリブ7hに対する係合代h2(図4に示す)は、従動パルセータ7の上下動する距離h1より小さくなっており、従動パルセータ7が段部7bを抜止爪4gに係合させた上昇位置にあるとき回転ロックリブ7hが回転ロック突起4hに係合しないようになっている。従って、従動パルセータ7が水の浮力で浮き、段部7bを抜止爪4gに係合させた上昇位置にあると、回転ロックリブ7hが回転ロック突起4hに係合しないことから、従動パルセータ7は主動パルセータ4の回転力を受けることがなく、主動パルセータのみが回転するようになっている。
【0021】
又、上記従動パルセータ7の羽根7fの形状は、図1に示すように主動パルセータ4の羽根4dの形状と共に両者間の空間の形状がV字型となるように形成されている。これは、両羽根4d及び7f間に洗濯物が詰まるのを防止するためのものである。
【0022】
又、この羽根7fは図に示すように羽根4dよりも上方に位置するように形成されているため、水が張られた洗濯槽1内に少量の洗濯物を投入すると、主動パルセータ4よりも上方に位置する従動パルセータ7に先に洗濯物の重みが掛かる。更に、洗濯物を投入すると、従動パルセータ7は、その重みにより、最大距離h1だけ下方に押し下げられる。
【0023】
これにより、洗濯物の量の大小によって回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hの係合有無が自動的になされる。即ち、洗濯物の量が少ないときには従動パルセータ7の下降が少なくて回転ロックリブ7hが回転ロック突起4hに係合せず主動パルセータ4のみが回転する。一方洗濯物の量が多いときには、従動パルセータ7が距離h1下降して回転ロックリブ7hが回転ロック突起4hに係合し、主動パルセータ4の回転に従って従動パルセータ7も回転することとなる。
【0024】
このとき回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hの係合を両パルセータの円周方向において、一か所にしているため、従動パルセータ7は主動パルセータに応動して回転する際、最大で主動パルセータ4より約1回転弱遅れて回転始動することになる。そして、その後は主動パルセータと同一周期で回転する。この従動パルセータ7の主動パルセータ4に対する時差始動によって洗濯物が両パルセータ間で捻り作用を受け、手もみ洗いの効果となって洗浄力を高めることができる。4iは上記段部4cより径の内方の位置の円盤部4bの盤面上に穿設された水抜孔である。
【0025】
8は上記係合筒体7の上面開口を閉塞するために係合筒体7の上端に係着されたキャップ体であり、下面に設けた筒部8aの下端を上記係合子4dより下方に垂下させている。この筒部8aと係合子4dの隙間w1は図3に示すように抜止爪4gの幅w2より小さく形成されている。これは、係合子4dが径の内方に倒れるような変形が生じても筒部8aに当接して、その変形が阻止され、従動パルセータ7が主動パルセータ4より脱却するのを阻止することができる。
【0026】
尚、本発明では、上記主動パルセータの外径寸法(直径)を従来の電気洗濯機のパルセータと同様の外径寸法とし、従動パルセータの外径寸法を1/4乃至1/2の範囲に設定することにより各クラスの電気洗濯機に対応した構成としている。
【0027】
[作用]
本発明は上述のように構成されるものであり、以下その作用について説明する。洗濯槽1内に洗濯物が投入されず、又水が張られていない状態では、従動パルセータ7は、その自重で係合子4dに沿って下降している。このような非使用状態において、洗濯をするに当たり、洗濯槽1内に洗濯物(図示せず)を投入した上で、注水を始めると、該水は主動パルセータ4の下方における洗濯槽1の底面より序々に溜まり始め、水位の上昇に従って水の一部が主動パルセータ4の円盤部4bの穿孔4i,・・・と、主動パルセータ4と従動パルセータ7の隙間より主動パルセータ4と従動パルセータ7との空間に侵入する。
【0028】
このとき従動パルセータ7は、上記洗濯物の量が少ないと、注水に従って水の浮力により係合子4dに沿って上昇し始める。この従動パルセータ7の浮力は、上記主動パルセータ4と従動パルセータ7との間に侵入した水が図5に示すように中空7iとなっている羽根7f内に溜まっている空気を密閉することにより、更に高まり従動パルセータ7は首尾よく上昇する。そして、この洗濯物の少ない状態において、所定の水位まで注水されると、図示しない水位検知器が動作して給水バルブを閉じ、又これに相俟って駆動モータへの通電が開始して該駆動モータを駆動する。
【0029】
該駆動モータの駆動により、その回転がベルト、プーリーを介して軸受ホルダー2内の減速機構に伝達され駆動軸3を回転させる。このとき、上記従動パルセータ7の上昇により回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hの係合が解除されていることから、上記駆動軸3の回転により主動パルセータ4のみが回転し、弱い水流で洗濯物を撹拌する。
【0030】
一方、上記洗濯物の量が多いと、従動パルセータ7に対して上記浮力が作用するが、洗濯物の重量で従動パルセータ7が浮力に抗して降下され、回転ロックリブ7hが回転ロック突起4hに係合する。その結果、上記駆動軸3の回転による主動パルセータ4の回転が回転ロックリブ7hと回転ロック突起4hを介して従動パルセータ7に伝達され、従動パルセータ7が主動パルセータ4とともに回転し、強い水流で洗濯物を撹拌する。
【0031】
尚、このとき回転ロック突起4hと回転ロックリブ7hが夫々主動パルセータ4と従動パルセータ7の円周上の一か所に設けられていることから、両者の係合に伴う従動パルセータ7の回転開始は上記主動パルセータ4の回転開始から最大1回転弱遅延して始まり、この従動パルセータ7の回転開始の時差始動によって、主動パルセータ4と従動パルセータ7との間で洗濯物の捻りが生じ、洗濯物に手もみ洗いの効果を与える。上記穿孔4i,・・・は上述のように注水時に主動パルセータ4と従動パルセータ7との間に水を侵入させる役目をなすが、洗濯槽1の水の排水時には主動パルセータ4と従動パルセータ7間の空間に入ったゴミ、糸屑等を流し出す役目をなす。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されるものであり、請求項1に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、上記主動パルセータと従動パルセータの間に上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上記従動パルセータへの主動パルセータの回転の伝達を制御する回転伝達手段を設けた構造である。
【0033】
この発明によれば、洗濯物の量が多ければ、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。又洗濯物の量が少なければ、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0034】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。従って、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0035】
又、請求項2に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置において、上記従動パルセータの直径を主動パルセータの1/4乃至1/2に設定した構造である。この発明によれば、従動パルセータの直径を主動パルセータの1/4乃至1/2にしたことから、主動パルセータの単独回転と従動パルセータとの共同回転により、洗濯物の量に応じた水流を作り出すことができ、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0036】
又、請求項3に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置において、主動パルセータの羽根と従動パルセータの羽根の間の形状を略V字型にした構造である。この発明によれば、主動パルセータの羽根と従動パルセータの羽根の間に洗濯物が詰まることがなく、洗濯物を傷めることなく洗濯することができる電気洗濯機のパルセータ装置を提供することができる。
【0037】
又、請求項4に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された水より比重の小さな材料からなる従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するようにした構造である。
【0038】
この発明によれば、洗濯物の量が多ければ、従動パルセータが自動的に下降した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。
【0039】
又洗濯物の量が少なければ、従動パルセータが自動的に上昇した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0040】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。従って、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【0041】
又、請求項5に記載された発明の電気洗濯機のパルセータ装置は、洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは空気を溜める空間を備えて上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するようにした構造である。
【0042】
この発明によれば、洗濯物の量が多ければ、従動パルセータが空間ぬ溜められた空気に抗して自動的に下降した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により主動パルセータの回転力が従動パルセータに伝達されて該従動パルセータを主動パルセータとともに回転させて強い水流を作り出し洗濯物を強い力で洗濯する。
【0043】
又洗濯物の量が少なければ、従動パルセータが空間の溜められた空気により自動的に上昇した位置を取ることから、回転伝達手段の作用により従動パルセータへの主動パルセータの回転力の伝達を解除して該主動パルセータのみを回転させ、弱い水流を作り出して洗濯物を弱い力で洗濯する。
【0044】
更に、従来の電気洗濯機のパルセータ装置で実行されていたパルセータの回転力の制御との組み合わせによって、より多くの強弱の水流を作り出すことができる。従って、洗濯物の種類や量に適した強弱の水流を得ることができるパルセータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルセータ装置の実施態様を備えた電気洗濯機の要部を示す平面図である。
【図2】図1を矢印A1−A2で示す線で切断して視た断面図である。
【図3】本発明に係る電気洗濯機のパルセータ装置の主動パルセータの係合子と従動パルセータの係合筒体の関係を拡大して示す図である。
【図4】本発明に係る電気洗濯機のパルセータ装置の主動パルセータの回転ロック突起と従動パルセータの回転ロックリブの関係を拡大して示す図である。
【図5】従動パルセータの羽根部の拡大断面図である。
【図6】従来の電気洗濯機のパルセータ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 洗濯槽
3 駆動軸
4 主動パルセータ
4d 羽根
4f 係合子
7 従動パルセータ
7a 係合筒体
7f 羽根
Claims (5)
- 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸で回転できるように支持された従動パルセータとからなり、上記主動パルセータと従動パルセータの間に上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上記従動パルセータへの主動パルセータの回転の伝達を制御する手段を設けた事を特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
- 上記従動パルセータの直径を主動パルセータの1/4乃至1/2に設定した事を特徴とする請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置。
- 上記主動パルセータの羽根と従動パルセータの羽根の間の形状を略V字型にした事を特徴とする請求項1に記載された電気洗濯機のパルセータ装置。
- 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された水より比重の小さな材料からなる従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した事を特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
- 洗濯槽の底面より該洗濯槽内に突出し駆動モータの駆動力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に中央部の嵌合部で固着された主動パルセータと、この主動パルセータ上に該主動パルセータと同軸回転でき、かつ上下動できるように支持された従動パルセータと、該従動パルセータが下降した位置にあるとき上記主動パルセータの回転を従動パルセータに伝達する回転伝達手段とからなり、上記従動パルセータは空気を溜める空間を備えて上記洗濯槽内に投入される洗濯物の重量に応じた洗濯負荷荷重の大小によって上下動し、洗濯負荷荷重が大きくて下降した位置にあるとき上記回転伝達手段を介して主動パルセータの回転力を受け該主動パルセータとともに回転するように構成した事を特徴とする電気洗濯機のパルセータ装置。
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