JP2845963B2 - 全自動洗濯機の運転制御方法 - Google Patents
全自動洗濯機の運転制御方法Info
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- JP2845963B2 JP2845963B2 JP1194153A JP19415389A JP2845963B2 JP 2845963 B2 JP2845963 B2 JP 2845963B2 JP 1194153 A JP1194153 A JP 1194153A JP 19415389 A JP19415389 A JP 19415389A JP 2845963 B2 JP2845963 B2 JP 2845963B2
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Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕 本発明は、全自動洗濯機の運転制御方法に係り、特
に、全自動洗濯機を標準の洗濯サイクルによる全自動運
転ではなく、マニュアル操作で設定される独自の選択サ
イクルで運転する場合の運転制御方法に関する。 〔従来の技術〕 従来、全自動洗濯機においては、標準の洗濯サイクル
による全自動運転時には、布量センサーによる布量検出
が行われていた。しかし、マニュアル操作による運転時
は、使用者の選択意志を尊重するという考え方から、独
自の洗濯サイクルが設定できるようになっており、洗濯
初期に布量を途出することは行われていなかった。
に、全自動洗濯機を標準の洗濯サイクルによる全自動運
転ではなく、マニュアル操作で設定される独自の選択サ
イクルで運転する場合の運転制御方法に関する。 〔従来の技術〕 従来、全自動洗濯機においては、標準の洗濯サイクル
による全自動運転時には、布量センサーによる布量検出
が行われていた。しかし、マニュアル操作による運転時
は、使用者の選択意志を尊重するという考え方から、独
自の洗濯サイクルが設定できるようになっており、洗濯
初期に布量を途出することは行われていなかった。
従来技術では、マニュアル操作による運転時は布量検
出を行っておらず、全自動洗濯機の大容量化にあたっ
て、少量負荷で高水位かつ強力水流がマニュアル設定さ
れた時の、水はね,洗濯時溢水に対する配慮がされてお
らず、床面水飛散等の問題があった。 本発明の目的は、従来技術での上記した問題を解決
し、マニュアル操作で任意の洗濯サイクルで運転する時
も、洗濯時の水の飛びはねによる床面汚染等の不都合を
防止することのできる運転制御方法を提供することにあ
る。
出を行っておらず、全自動洗濯機の大容量化にあたっ
て、少量負荷で高水位かつ強力水流がマニュアル設定さ
れた時の、水はね,洗濯時溢水に対する配慮がされてお
らず、床面水飛散等の問題があった。 本発明の目的は、従来技術での上記した問題を解決
し、マニュアル操作で任意の洗濯サイクルで運転する時
も、洗濯時の水の飛びはねによる床面汚染等の不都合を
防止することのできる運転制御方法を提供することにあ
る。
本発明は、外枠に内置される外槽と、この外槽内に回
転自在に置かれる洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の
内底に回転自在に置かれる撹拌用の回転体と、この回転
体および洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記外
槽を外枠に吊り下げ支持する吊り棒および防振装置と、
外槽に洗濯水を注ぐ給水電磁弁と、外槽の水位を検知す
る水位センサーと、布量センシング手段と、洗濯の水
位,洗濯水流強さ等を任意に選択できるマニュアル操作
設定手段と、洗濯,すすぎおよび脱水等の運転を制御す
るコントローラ部とを備え、自動運転と手動運転を選択
できる全自動洗濯機の運転制御方法において、自動運転
を選択することにより、洗濯運転に先がって布量のセン
シング手段で、洗濯布量が検知され、この検知した洗濯
布量値に基づいて洗濯の水位,洗濯水流強さ等を決定し
て洗濯運転を実行し、洗濯の水位,洗濯水流強さ等をマ
ニュアル操作設定手段で選択して手動運転にした場合に
は、自動運転を選択したときと同様に、洗濯運転に先だ
って布量センシング手段で、洗濯布量が少容量と検知さ
れたときは、洗濯の水位が高水位,洗濯水流強さが強水
流の組合せにマニュアル操作設定手段で選択されていて
も、布量センシング手段の洗濯布量検知を加味して洗濯
水流強さを弱めるように自動修正することを特徴とする
ものである。 〔作用〕 使用者が任意に水位,洗濯水流強さを選択して設定し
た場合でも、洗濯初期に、自動的に布量を検出し、検出
した布量情報に応じた洗濯水流強さを自動的に設定する
方法であるから、洗濯運転に先だって布量センシング手
段で、洗濯布量が少容量と検知されたときは、洗濯の水
位が高水位,洗濯水流強さが強水流の組合せにマニュア
ル設定手段で選択されていても、布量センシング手段の
洗濯布量検知を加味して洗濯水流強さを弱められるの
で、洗濯物が洗濯兼脱水槽を極端に大きく振回されるこ
とはなくなり、水はね防止が行われる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の一実施例を説明するための全自動洗
濯機の断面図である。第1図において、鋼板製の外枠1
内には、吊り棒2と、コイルばね弾性ゴムからなる防振
装置3とにより、合成樹脂製の外槽4を吊架されてい
る。吊り棒2及び防振装置3は4個設けられる。外槽4
は、洗濯するための水を溜めるもので、その内部に、合
成樹脂製の洗濯兼脱水槽5が回転自在に設けられる。洗
濯兼脱水槽5には多数の脱水孔5aが設けてあり、中央底
部にはパルセータもしくはアジテータからなる回転体6
が回転可能に設けてある。洗い作業及びすすぎ作業時に
は、洗濯兼脱水槽5を静止させ回転体6を時計方向及び
反時計方向に回転させる。また、脱水運転時には、洗濯
兼脱水槽5を一方向に回転させる。 駆動装置7は、洗濯兼脱水槽5及び回転体6を回転駆
動する。駆動装置7は、モータ8と、このモータ8の回
転を洗濯兼脱水槽5もしくは回転体6に伝達するための
プーリ9aやベルト9bからなる伝達手段9と、洗い及びす
すぎに回転体6のみを回転させ脱水時に洗濯兼脱水槽5
を回転させるクラッチ装置10と、その切替えを行うソレ
ノイド7aと、排水を司どる排水系12とからなる。駆動装
置7は、外槽4の底面に、鋼板製の支持板14を用いて固
定されている。外槽4には、外槽4内の水の圧力を水位
センサー26に伝達するPSチューブ27を接続する導入口4c
が設けてある。 外枠1の上部には、合成樹脂製のトップカバー19が設
けてあり、トップカバー19には、洗濯物を出し入れする
投入口19aと、コントローラ等の電気部品を収納する操
作箱19bとが形成されている。投入口19aには、合成樹脂
製のフタ20を設ける。操作箱19bに配置した水位センサ
ー26は、外槽4内の圧力を検出することにより、水位を
判定する。水位センサー26は、コア,コイル,ばねなど
から構成される。洗濯,すすぎ,脱水等を制御するコン
トローラー部は収納箱31内に配置する。操作パネル21に
は、電源スイッチボタン29及び外部操作スイッチ(図示
省略)が配置されている。 第2図は、第1図中の操作パネル21の一例を示したも
のである。 以上の構成において、まず、この全自動洗濯機を、標
準の洗濯サイクルにより全自動運転する場合の動作につ
いて述べる。電源スイッチボタン29を押して電源をON
し、外部操作スイッチの「センター(標準)」ボタンを
押すことで、標準の洗濯サイクルによる全自動運転が起
動する。コントローラ部からの信号で、給水電磁弁24に
通電され、洗濯兼脱水槽5内に給水される。この時、ソ
レノイド7aにも通電され、排水系12は脱水状態となり、
モータ8には、0.8秒ON−4秒OFFのサイクルで通電さ
れ、洗濯兼脱水槽5は、ゆるやかな回転で一方向に回転
し、給水が槽内の洗濯物に均一にかかるようにしてい
る。このような運転方法とすることにより、槽内の衣類
全部が完全湿布状態となり、負荷量、つまり布量を検知
する精度向上が実現する。 水位センサー26が、給水が所定の最低水位まで達した
ことを検出すると、給水電磁弁24、ソレノイド7aへの通
電を停止し、モータ8へ通電し、撹拌を行う。この時、
クラッチ装置10を確実に洗い状態とし、しかも布を傷め
ないために布量検知撹拌より強く、通常の撹拌より弱い
反転撹拌水流0.7秒ON−0.7秒OFFのサイクルを約10秒間
続けたあと、布量検知撹拌を行う。 布量検知動作を、第3図に示す実施例回路図、第4図
に示す出力信号図により説明する。布量検知行程は、0.
5秒ON−1秒OFFの反転撹拌を行わせ、このOFF時の回転
体6が惰性にて回転している時のモータ8の逆起電力を
モータ駆動用コンデンサ8aの端子電圧Viにて検知し、そ
の振幅レベルをカットオフして矩形派パルスに変換し、
このパルス間の時間幅を測定して布量を判定するもので
ある。すなわち、洗濯物が多い場合は回転体6への抵抗
が大きいため、惰性回転が妨げられパルス間の時間幅は
長くなり、逆に洗濯物の量が少ない場合にはパルス間の
時間幅は短くなる。パルス間の時間の計測は、第3図に
示す回路で第4図に示すように検出した両波矩形波パル
スの、モータOFF時の、第1発目のパルスイの立上がり
時点から第3発目のパルスロの立上がり時点までの時間
幅t1を計測し、これを10回繰返し、合計の時間を、予め
マイコンに記憶した洗濯量と時間t1の関係と比較し、洗
濯量を決定し、この決定された洗濯量に応じた水位,水
流,洗い時間等に自動的に設定し、以降の運転を行わせ
る。 以上は標準の洗濯サイクルによる全自動運転の動作で
あるが、次に、使用者が自分なりの洗濯サイクルを選ん
だ場合、例えば水位を「高」に水流を「強力」に設定
し、少量の洗濯物を投入した時の動作について述べる。
この場合も、洗濯初期に、前述した布量検知が自動的に
行われる。検知結果は当然少量負荷と判定される。ここ
で、使用者が設定した条件のうちで、水流に関しては布
量検知結果を優先し、検知した布量に応じた水流に自動
的に修正して設定される。この修正設定が終ってから、
以降の洗濯運転に移動する。これにより、高水位で少量
負荷を、適正な水流強さ(弱い水流)で洗濯することが
できる。 このように、本実施例によれば、使用者が選んだ独自
の条件を設定して洗濯しようとする場合、水流の条件
は、布量検出結果に応じた適正な設定値に自動的に修正
されることから、高水位で少量負荷を強力水流で洗濯さ
れることがなくなり、洗濯時の水の飛びはねによる床面
の汚染や洗濯時の溢水を防止でき、また、布傷みなどの
悪影響を防止できる。 〔発明の効果〕 以上述べたとおり、本発明は、外枠に内置される外槽
と、この外槽内に回転自在に置かれる洗濯兼脱水槽と、
この洗濯兼脱水槽の内底に回転自在に置かれる撹拌用の
回転体と、この回転体および洗濯兼脱水槽を回転駆動す
るモータと、前記外槽を外枠に吊り下げ支持する吊り棒
および防振装置と、外槽に洗濯水を注ぐ給水電磁弁と、
外槽の水位を検知する水位センサーと、布量センシング
手段と、洗濯の水位,洗濯水流強さ等を任意に選択でき
るマニュアル操作設定手段と、洗濯,すすぎおよび脱水
等の運転を制御するコントローラ部とを備え、自動運転
と手動運転を選択できる全自動洗濯機の運転制御方法に
おいて、自動運転を選択することにより、洗濯運転に先
だって布量センシング手段で、洗濯布量が検知され、こ
の検知した洗濯布量値に基づいて洗濯の水位,洗濯水流
強さ等を決定して洗濯運転を実行し、洗濯の水位,洗濯
水流強さ等をマニュアル操作設定手段で選択して手動運
転にした場合には、自動運転を選択したときと同様に、
洗濯運転に先だって布量センシング手段で、洗濯布量が
少容量と検知されたときは、洗濯の水位が高水位,洗濯
水流強さが強水流の組合せにマニュアル操作設定手段で
選択されていても、布量センシング手段の洗濯布量検知
を加味して洗濯水流強さを弱めるように自動修正するこ
とを特徴とする全自動洗濯機の運転方法にある。 これにより、マニュアルにより、洗濯の水位が高水
位,洗濯水流強さが強水流の組合せに選択されても、布
量センシングで少容量と検知されたときには洗濯水流強
さを弱めるように自動修正されるので、少ない洗濯物が
大きく振り回されず、水はねが生じない。また布傷みも
起きないのである。
転自在に置かれる洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の
内底に回転自在に置かれる撹拌用の回転体と、この回転
体および洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記外
槽を外枠に吊り下げ支持する吊り棒および防振装置と、
外槽に洗濯水を注ぐ給水電磁弁と、外槽の水位を検知す
る水位センサーと、布量センシング手段と、洗濯の水
位,洗濯水流強さ等を任意に選択できるマニュアル操作
設定手段と、洗濯,すすぎおよび脱水等の運転を制御す
るコントローラ部とを備え、自動運転と手動運転を選択
できる全自動洗濯機の運転制御方法において、自動運転
を選択することにより、洗濯運転に先がって布量のセン
シング手段で、洗濯布量が検知され、この検知した洗濯
布量値に基づいて洗濯の水位,洗濯水流強さ等を決定し
て洗濯運転を実行し、洗濯の水位,洗濯水流強さ等をマ
ニュアル操作設定手段で選択して手動運転にした場合に
は、自動運転を選択したときと同様に、洗濯運転に先だ
って布量センシング手段で、洗濯布量が少容量と検知さ
れたときは、洗濯の水位が高水位,洗濯水流強さが強水
流の組合せにマニュアル操作設定手段で選択されていて
も、布量センシング手段の洗濯布量検知を加味して洗濯
水流強さを弱めるように自動修正することを特徴とする
ものである。 〔作用〕 使用者が任意に水位,洗濯水流強さを選択して設定し
た場合でも、洗濯初期に、自動的に布量を検出し、検出
した布量情報に応じた洗濯水流強さを自動的に設定する
方法であるから、洗濯運転に先だって布量センシング手
段で、洗濯布量が少容量と検知されたときは、洗濯の水
位が高水位,洗濯水流強さが強水流の組合せにマニュア
ル設定手段で選択されていても、布量センシング手段の
洗濯布量検知を加味して洗濯水流強さを弱められるの
で、洗濯物が洗濯兼脱水槽を極端に大きく振回されるこ
とはなくなり、水はね防止が行われる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の一実施例を説明するための全自動洗
濯機の断面図である。第1図において、鋼板製の外枠1
内には、吊り棒2と、コイルばね弾性ゴムからなる防振
装置3とにより、合成樹脂製の外槽4を吊架されてい
る。吊り棒2及び防振装置3は4個設けられる。外槽4
は、洗濯するための水を溜めるもので、その内部に、合
成樹脂製の洗濯兼脱水槽5が回転自在に設けられる。洗
濯兼脱水槽5には多数の脱水孔5aが設けてあり、中央底
部にはパルセータもしくはアジテータからなる回転体6
が回転可能に設けてある。洗い作業及びすすぎ作業時に
は、洗濯兼脱水槽5を静止させ回転体6を時計方向及び
反時計方向に回転させる。また、脱水運転時には、洗濯
兼脱水槽5を一方向に回転させる。 駆動装置7は、洗濯兼脱水槽5及び回転体6を回転駆
動する。駆動装置7は、モータ8と、このモータ8の回
転を洗濯兼脱水槽5もしくは回転体6に伝達するための
プーリ9aやベルト9bからなる伝達手段9と、洗い及びす
すぎに回転体6のみを回転させ脱水時に洗濯兼脱水槽5
を回転させるクラッチ装置10と、その切替えを行うソレ
ノイド7aと、排水を司どる排水系12とからなる。駆動装
置7は、外槽4の底面に、鋼板製の支持板14を用いて固
定されている。外槽4には、外槽4内の水の圧力を水位
センサー26に伝達するPSチューブ27を接続する導入口4c
が設けてある。 外枠1の上部には、合成樹脂製のトップカバー19が設
けてあり、トップカバー19には、洗濯物を出し入れする
投入口19aと、コントローラ等の電気部品を収納する操
作箱19bとが形成されている。投入口19aには、合成樹脂
製のフタ20を設ける。操作箱19bに配置した水位センサ
ー26は、外槽4内の圧力を検出することにより、水位を
判定する。水位センサー26は、コア,コイル,ばねなど
から構成される。洗濯,すすぎ,脱水等を制御するコン
トローラー部は収納箱31内に配置する。操作パネル21に
は、電源スイッチボタン29及び外部操作スイッチ(図示
省略)が配置されている。 第2図は、第1図中の操作パネル21の一例を示したも
のである。 以上の構成において、まず、この全自動洗濯機を、標
準の洗濯サイクルにより全自動運転する場合の動作につ
いて述べる。電源スイッチボタン29を押して電源をON
し、外部操作スイッチの「センター(標準)」ボタンを
押すことで、標準の洗濯サイクルによる全自動運転が起
動する。コントローラ部からの信号で、給水電磁弁24に
通電され、洗濯兼脱水槽5内に給水される。この時、ソ
レノイド7aにも通電され、排水系12は脱水状態となり、
モータ8には、0.8秒ON−4秒OFFのサイクルで通電さ
れ、洗濯兼脱水槽5は、ゆるやかな回転で一方向に回転
し、給水が槽内の洗濯物に均一にかかるようにしてい
る。このような運転方法とすることにより、槽内の衣類
全部が完全湿布状態となり、負荷量、つまり布量を検知
する精度向上が実現する。 水位センサー26が、給水が所定の最低水位まで達した
ことを検出すると、給水電磁弁24、ソレノイド7aへの通
電を停止し、モータ8へ通電し、撹拌を行う。この時、
クラッチ装置10を確実に洗い状態とし、しかも布を傷め
ないために布量検知撹拌より強く、通常の撹拌より弱い
反転撹拌水流0.7秒ON−0.7秒OFFのサイクルを約10秒間
続けたあと、布量検知撹拌を行う。 布量検知動作を、第3図に示す実施例回路図、第4図
に示す出力信号図により説明する。布量検知行程は、0.
5秒ON−1秒OFFの反転撹拌を行わせ、このOFF時の回転
体6が惰性にて回転している時のモータ8の逆起電力を
モータ駆動用コンデンサ8aの端子電圧Viにて検知し、そ
の振幅レベルをカットオフして矩形派パルスに変換し、
このパルス間の時間幅を測定して布量を判定するもので
ある。すなわち、洗濯物が多い場合は回転体6への抵抗
が大きいため、惰性回転が妨げられパルス間の時間幅は
長くなり、逆に洗濯物の量が少ない場合にはパルス間の
時間幅は短くなる。パルス間の時間の計測は、第3図に
示す回路で第4図に示すように検出した両波矩形波パル
スの、モータOFF時の、第1発目のパルスイの立上がり
時点から第3発目のパルスロの立上がり時点までの時間
幅t1を計測し、これを10回繰返し、合計の時間を、予め
マイコンに記憶した洗濯量と時間t1の関係と比較し、洗
濯量を決定し、この決定された洗濯量に応じた水位,水
流,洗い時間等に自動的に設定し、以降の運転を行わせ
る。 以上は標準の洗濯サイクルによる全自動運転の動作で
あるが、次に、使用者が自分なりの洗濯サイクルを選ん
だ場合、例えば水位を「高」に水流を「強力」に設定
し、少量の洗濯物を投入した時の動作について述べる。
この場合も、洗濯初期に、前述した布量検知が自動的に
行われる。検知結果は当然少量負荷と判定される。ここ
で、使用者が設定した条件のうちで、水流に関しては布
量検知結果を優先し、検知した布量に応じた水流に自動
的に修正して設定される。この修正設定が終ってから、
以降の洗濯運転に移動する。これにより、高水位で少量
負荷を、適正な水流強さ(弱い水流)で洗濯することが
できる。 このように、本実施例によれば、使用者が選んだ独自
の条件を設定して洗濯しようとする場合、水流の条件
は、布量検出結果に応じた適正な設定値に自動的に修正
されることから、高水位で少量負荷を強力水流で洗濯さ
れることがなくなり、洗濯時の水の飛びはねによる床面
の汚染や洗濯時の溢水を防止でき、また、布傷みなどの
悪影響を防止できる。 〔発明の効果〕 以上述べたとおり、本発明は、外枠に内置される外槽
と、この外槽内に回転自在に置かれる洗濯兼脱水槽と、
この洗濯兼脱水槽の内底に回転自在に置かれる撹拌用の
回転体と、この回転体および洗濯兼脱水槽を回転駆動す
るモータと、前記外槽を外枠に吊り下げ支持する吊り棒
および防振装置と、外槽に洗濯水を注ぐ給水電磁弁と、
外槽の水位を検知する水位センサーと、布量センシング
手段と、洗濯の水位,洗濯水流強さ等を任意に選択でき
るマニュアル操作設定手段と、洗濯,すすぎおよび脱水
等の運転を制御するコントローラ部とを備え、自動運転
と手動運転を選択できる全自動洗濯機の運転制御方法に
おいて、自動運転を選択することにより、洗濯運転に先
だって布量センシング手段で、洗濯布量が検知され、こ
の検知した洗濯布量値に基づいて洗濯の水位,洗濯水流
強さ等を決定して洗濯運転を実行し、洗濯の水位,洗濯
水流強さ等をマニュアル操作設定手段で選択して手動運
転にした場合には、自動運転を選択したときと同様に、
洗濯運転に先だって布量センシング手段で、洗濯布量が
少容量と検知されたときは、洗濯の水位が高水位,洗濯
水流強さが強水流の組合せにマニュアル操作設定手段で
選択されていても、布量センシング手段の洗濯布量検知
を加味して洗濯水流強さを弱めるように自動修正するこ
とを特徴とする全自動洗濯機の運転方法にある。 これにより、マニュアルにより、洗濯の水位が高水
位,洗濯水流強さが強水流の組合せに選択されても、布
量センシングで少容量と検知されたときには洗濯水流強
さを弱めるように自動修正されるので、少ない洗濯物が
大きく振り回されず、水はねが生じない。また布傷みも
起きないのである。
第1図は本発明が適用される全自動洗濯機の断面図、第
2図は第1図中の操作パネル図、第3図は布量検知の一
実施例回路図、第4図は第3図で検知される出力信号図
である。 4……外槽、5……洗濯兼脱水槽、7a……ソレノイド、
8……モータ、8a……コンデンサ、10……クラッチ装
置、21……操作パネル、24……給水電磁弁、26……水位
センサー、29……電源スイッチボタン。
2図は第1図中の操作パネル図、第3図は布量検知の一
実施例回路図、第4図は第3図で検知される出力信号図
である。 4……外槽、5……洗濯兼脱水槽、7a……ソレノイド、
8……モータ、8a……コンデンサ、10……クラッチ装
置、21……操作パネル、24……給水電磁弁、26……水位
センサー、29……電源スイッチボタン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 重治 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式社社日立製作所多賀工場内 (56)参考文献 特開 昭62−277995(JP,A) 特開 昭59−95096(JP,A) 特開 昭55−136091(JP,A) 特開 昭60−241488(JP,A) 特開 昭57−9495(JP,A) 特開 平2−255185(JP,A) 特開 昭64−72793(JP,A) 実開 平1−76780(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 33/02 D06F 39/00 D06F 39/12
Claims (1)
- 【請求項1】外枠に内置される外槽と、この外槽内に回
転自在に置かれる洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の
内底に回転自在に置かれる撹拌用の回転体と、この回転
体および洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記外
槽を外枠に吊り下げ支持する吊り棒および防振装置と、
外槽に洗濯水を注ぐ給水電磁弁と、外槽の水位を検知す
る水位センサーと、布量センシング手段と、洗濯の水
位,洗濯水流強さ等を任意に選択できるマニュアル操作
設定手段と、洗濯,すすぎおよび脱水等の運転を制御す
るコントローラ部とを備え、自動運転と手動運転を選択
できる全自動洗濯機の運転制御方法において、 自動運転を選択することにより、洗濯運転に先がって布
量センシング手段で、洗濯布量が検知され、この検知し
た洗濯布量値に基づいて洗濯の水位,洗濯水流強さ等を
決定して洗濯運転を実行し、 洗濯の水位,洗濯水流強さ等をマニュアル操作設定手段
で選択して手動運転にした場合には、自動運転を選択し
たときと同様に、洗濯運転に先だって布量センシング手
段で、洗濯布量が少容量と検知されたときは、洗濯の水
位が高水位,洗濯水流強さが強水流の組合せにマニュア
ル操作設定手段で選択されていても、布量センシング手
段の洗濯布量検知を加味して洗濯水流強さを弱めるよう
に自動修正することを特徴とする全自動洗濯機の運転制
御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1194153A JP2845963B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 全自動洗濯機の運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1194153A JP2845963B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 全自動洗濯機の運転制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360699A JPH0360699A (ja) | 1991-03-15 |
JP2845963B2 true JP2845963B2 (ja) | 1999-01-13 |
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ID=16319803
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1194153A Expired - Fee Related JP2845963B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 全自動洗濯機の運転制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2845963B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2907889B2 (ja) | 1989-09-29 | 1999-06-21 | 株式会社日立製作所 | 全自動洗濯機の運転制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100429620B1 (ko) * | 2001-05-21 | 2004-05-03 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 포량감지방법 |
KR100429619B1 (ko) * | 2001-05-21 | 2004-05-03 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 포량감지방법 |
CN114438718A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-05-06 | 长虹美菱股份有限公司 | 一种波轮洗衣机的控制方法 |
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1989
- 1989-07-28 JP JP1194153A patent/JP2845963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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