JPH11300084A

JPH11300084A - 全自動洗濯機

Info

Publication number: JPH11300084A
Application number: JP10111947A
Authority: JP
Inventors: Kenji Koshiga; 健二越賀; Shinichi Nakajima; 信市中島; Junichi Morinaka; 準一森中; Shinichi Matsuda; 眞一松田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1998-04-22
Filing date: 1998-04-22
Publication date: 1999-11-02

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の全自動洗濯機は脱水終了後、クラッチ
を動作したとき、クラッチの動作が不安定で、クラッチ
の破損、クラッチの伝達不良、クラッチ異音が発生し
た。【解決手段】脱水終了後、クラッチの切り換えを脱水
槽が回転を停止してから行うように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る衣類の洗浄、すすぎを低速回転するパルセータによっ
て行い、脱水を脱水槽の高速回転によって行う全自動洗
濯機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来使用している全自動洗濯機は、図６
に示すような構成となっている。すなわち、本体１内に
は、サスペンション２によって支持した受筒３を設け、
受筒３内には洗濯槽を兼ねた脱水槽５（以下単に脱水槽
５と称する）を備えている。脱水槽５は天面を開口して
おり、洗濯物を天面から投入できるようになっている。
また底部にはパルセータ９を、側面には多数の孔を有し
ている。脱水槽５は、受筒３の底面に設けた軸受６によ
って支持されている脱水軸４に固定されている。またパ
ルセータ９は、脱水軸４の内部に軸受７によって支持さ
れている洗濯軸８に固定されている。この洗濯軸８は駆
動モータ１０と連動している。また洗濯軸８には、駆動
モータ１０の回転を洗濯軸８または脱水軸４に伝達する
ためのクラッチ手段を接続している。すなわちクラッチ
手段は、洗濯軸８に固定した固定クラッチ板１１と、ソ
レノイド１２のプランジャー１３の動きを上下方向に変
換するカム形状を有し、洗濯軸８を下方に移動したとき
に固定クラッチ板１１に係合する可動クラッチ板１４と
によって構成している。

【０００３】以上の構成で、洗濯・すすぎ行程ではソレ
ノイド１２に通電して、発生した磁力によって、プラン
ジャ１３を吸引し、可動クラッチ板１４を洗濯軸８のス
ラスト方向につまり上方に移動させて、固定クラッチ板
１１との係合を外すものである。従って、駆動モータ１
０の動力は洗濯軸８を介してパルセータ９に伝達される
のみとなり、被洗濯物に機械力を与える。こうして脱水
槽５に収容している洗濯物の洗濯・すすぎが進行する。
また脱水行程では、ソレノイド１２に対する通電を停止
して、可動クラッチ板１４は自重によって洗濯軸８をス
ラスト方向に下降して固定クラッチ板１１と係合する。
従って、洗濯軸８と脱水軸４とは連結され脱水槽５全体
が回転する。脱水槽５が回転することによって洗濯・す
すぎを終了した洗濯物の水分は、遠心力によって脱水槽
５の側面に多数設けている孔から受筒３内に、絞り出さ
れる。抗して洗濯物は自動的に脱水される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の全自
動洗濯機は、駆動モータの動力の伝達先を洗濯軸あるい
は脱水軸に切り換えるクラッチ手段を持ち、クラッチ動
作時は洗濯、クラッチ非動作時は脱水、となるようにな
っており、洗濯モードへの切換時のモータ、脱水軸の回
転によりかみ合いクラッチの動作が不安定である（クラ
ッチの破損・寿命、クラッチ伝達失敗、クラッチ異音）
という課題を有している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
の構成が有している課題を解決するもので、簡単な制御
で確実に動作し、洗濯・すすぎ・脱水行程を実現する全
自動洗濯機としているものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】請求項１に記載した発明は、脱水
槽回転行程終了後、脱水槽の回転が停止している時に、
クラッチの切換をするものであり、切換え時のモータ脱
水軸の回転によりかみ合いクラッチの動作が不安定にな
ることがなくなる。

【０００７】請求項２に記載した発明は、脱水槽回転行
程終了後、脱水槽の慣性回転が停止する時間をあらかじ
め設定し、その設定時間経過後、クラッチの切換をする
ものであり、クラッチ切り換え時の異音等が防止され
る。

【０００８】請求項３に記載した発明は、脱水槽回転行
程終了後、脱水槽の慣性回転が停止したことを検出し
て、クラッチの切換をするもので、安定したクラッチ切
換えが実現できる。

【０００９】請求項４に記載した発明は、脱水槽回転行
程終了後、脱水槽のブレーキを働かせ、脱水槽の回転が
停止する時間をあらかじめ設定し、その時間が経過した
後、クラッチの切換をするもので脱水行程中でも安定し
たクラッチ切換えが実現できる。

【００１０】請求項５に記載した発明は、布量に応じ
て、脱水槽の慣性回転の停止する時間を変化して、クラ
ッチの切換をするもので、クラッチの安定した切換えを
確実に行うとともに、無だなまち時間が低減できる。

【００１１】請求項６に記載した発明は、脱水行程終了
後、クラッチを切換えいわゆる洗濯モードにすることで
脱水槽を固定し洗濯物のとり出しを容易にしたものであ
る。

【００１２】

【実施例】（実施例１）以下本発明の第１の実施例につ
いて説明する。構成は従来例と同じであり、図６を使っ
て説明する。本体１内には、サスペンション２によって
支持した受筒３を設け、受筒３内には脱水槽５を備え、
底部にはパルセータ９を有し、脱水槽５は、受筒３の底
面に設けた軸受６によって支持されている脱水軸４に固
定され、パルセータ９は、脱水軸４の内部に軸受７によ
って支持され、洗濯軸８に固定され駆動モータ１０と連
動している。また洗濯軸８には、駆動モータ１０の回転
を洗濯軸８または脱水軸４に伝達するためのクラッチ手
段を接続している。すなわちクラッチ手段は、洗濯軸８
に固定した固定クラッチ板１１と、ソレノイド１２によ
って洗濯軸８を下方に移動したときに固定クラッチ板１
１に係合する可動クラッチ板１４と、可動クラッチ板１
４を駆動するソレノイド１２と、ソレノイド１２の動き
を上下方向に変換する機構１５とを備えている。

【００１３】洗濯行程ではソレノイド１２に通電して、
発生した磁力によって、プランジャ１３を吸引し、動き
は上下方向に変換する機構１５によって上下方向に変換
し、可動クラッチ板１４を洗濯軸８のスラスト方向につ
まり上方に移動させて、固定クラッチ板１１との係合を
外す。駆動モータ１０の動力は洗濯軸８を介してパルセ
ータ９に伝達されるのみとなり、被洗濯物に機械力を与
える。こうして脱水槽５に収容している洗濯物の洗濯が
進行する。

【００１４】洗濯工程を終了すると、自動的にすすぎ行
程に入る。このすすぎ行程には２種類のすすぎ行程があ
り、注水すすぎとためすすぎである。注水すすぎは脱水
槽を回転し、衣類を脱水しながら、給水して衣類をすす
ぐ。ためすすぎでは脱水槽に給水して水を貯めて洗濯行
程と同じように被洗濯物に機械力を与えてすすぐ。注水
すすぎでは、ソレノイド１２に対する通電を停止する。
プランジャ１３が元に戻り、動きは上下方向に変換する
機構１５によって上下方向に変換し、可動クラッチ板１
４は自重によって洗濯軸８をスラスト方向に下降して固
定クラッチ板１１と係合する。従って、洗濯軸８と脱水
軸４とは連結され脱水槽５全体が回転する。脱水槽５が
回転することによって洗濯を終了した洗濯物の水分は、
遠心力によって脱水槽５の側面に多数設けている孔から
受筒３内に、絞り出され、同時に、注水されて清浄な水
が被洗濯物を通過しながら洗剤分を流し出し被洗濯物を
すすぐ。ためすすぎでは、ソレノイド１２に通電して、
発生した磁力によって、プランジャ１３を吸引し、動き
は上下方向に変換する機構１５によって上下方向に変換
し、可動クラッチ板１４を洗濯軸８のスラスト方向につ
まり上方に移動させて、固定クラッチ板１１との係合を
外す。駆動モータ１の動力は洗濯軸８を介してパルセー
タ９に伝達されるのみとなり、被洗濯物に機械力を与え
て脱水槽に給水した水で洗剤分を希釈してすすぐ。こう
して脱水槽５に収容している洗濯物のすすぎが進行す
る。

【００１５】すすぎ工程を終了すると、自動的に脱水工
程に入り、この脱水行程では、脱水槽５内の水が排水さ
れ、同時にソレノイド１２に対する通電を停止すると、
プランジャ１３が元に戻り、動きは上下方向に変換する
機構１５によって上下方向に変換し、可動クラッチ板１
４は自重によって洗濯軸８をスラスト方向に下降して固
定クラッチ板１１と係合する。従って、洗濯軸８と脱水
軸４とは連結され脱水槽５全体が回転する。脱水槽５が
回転することによって洗濯・すすぎを終了した洗濯物の
水分は、遠心力によって脱水槽５の側面に多数設けてい
る孔から受筒３内に、絞り出される。こうして洗濯物は
自動的に脱水される。このようにして、脱水槽５内に投
入された洗濯物は自動的に洗濯・すすぎ・脱水行程を終
了するものである。

【００１６】上記行程において、洗濯終了時、すすぎ行
程途中、すすぎ終了時、脱水行程で脱水を行う。脱水終
了時に脱水槽回転行程終了後、脱水槽が回転を停止して
いる時に、クラッチの切換をする制御を行うものであ
る。

【００１７】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて図１のフローチャートに基づき説明する。本実施
例では、脱水を終了した後、最大容量の洗濯物が脱水槽
に入っている状態で回転が停止するまでの時間的余裕を
持たせてから、クラッチの切換をする制御を行うもので
ある。

【００１８】（実施例３）以下本発明の第３の実施例に
ついて図２のフローチャートに基づき説明する。本実施
例では、脱水を終了した後、脱水槽の回転が停止したこ
とを検出してから、クラッチの切換をする制御を行うも
のである。

【００１９】（実施例４）次に本発明の第４の実施例に
ついて図３と図４のフローチャートに基づき説明する。
本実施例では、脱水を終了した後、脱水槽のブレーキを
働かせ、脱水槽の回転が停止する時間を想定した時間
後、クラッチの切換をする制御を行う。

【００２０】（実施例５）次に本発明の第５の実施例に
ついて図５のフローチャートに基づき説明する。本実施
例では、布量に応じて、脱水槽の慣性回転の停止する時
間を変化して、クラッチの切換をする制御を行う。な
お、布量検知は洗濯開始時、または、脱水開始時にパル
セータを回転させてモータに働く負荷を測定することで
行う。

【００２１】（実施例６）続いて本発明の第６の実施例
について説明する。本実施例では、脱水を終了した後、
クラッチを切換え、いわゆる洗濯モードにする制御を行
うものである。

【００２２】

【発明の効果】請求項１に記載した発明は、脱水槽回転
行程終了後、脱水槽が回転を停止している時に、クラッ
チの切換えることで、切換時のモータ、脱水軸の回転に
よりかみ合いクラッチの動作が不安定である（クラッチ
の破損・寿命、クラッチかみ合い失敗、クラッチ異音）
という課題のない制御を備えた全自動洗濯機を実現する
ものである。

【００２３】請求項２に記載した発明は、脱水を終了し
た後、最大容量の洗濯物が脱水槽に入っている状態で回
転が停止するまでの時間的余裕を持たせてから、クラッ
チの切換えることで、切換時のモータ、脱水軸の回転に
よりかみ合いクラッチの動作が不安定である（クラッチ
の破損・寿命、クラッチかみ合い失敗、クラッチ異音）
という課題のない制御を備えた全自動洗濯機を実現する
ものである。

【００２４】請求項３に記載した発明は、脱水を終了し
た後、脱水槽の回転が停止したことを検出してから、ク
ラッチの切換えることで、切換時のモータ、脱水軸の回
転によりかみ合いクラッチの動作が不安定である（クラ
ッチの破損・寿命、クラッチかみ合い失敗、クラッチ異
音）という課題のない制御を備えた全自動洗濯機を実現
するものである。

【００２５】請求項４に記載した発明は、脱水を終了し
た後、脱水槽のブレーキを働かせ、脱水槽の回転が停止
する時間を想定した時間後、クラッチの切換えること
で、切換時のモータ、脱水軸の回転によりかみ合いクラ
ッチの動作が不安定である（クラッチの破損・寿命、ク
ラッチかみ合い失敗、クラッチ異音）という課題のない
制御を備えた全自動洗濯機を実現するものである。

【００２６】請求項５に記載した発明は、布量に応じ
て、脱水槽の慣性回転の停止する時間を変化して、クラ
ッチの切換の切換えることで、切換時のモータ、脱水軸
の回転によりかみ合いクラッチの動作が不安定である
（クラッチの破損・寿命、クラッチかみ合い失敗、クラ
ッチ異音）という課題のない制御を備えた全自動洗濯機
を実現するものである。

【００２７】請求項６に記載した発明は、脱水を終了し
た後、クラッチを切換え洗濯モードになることで、脱水
槽を固定し、脱水後の洗濯物を取り出し易くした制御を
備えた全自動洗濯機を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第２の実施例である全自動洗濯機の制
御を示すフローチャート

【図２】本発明の第３の実施例である全自動洗濯機の制
御を示すフローチャート

【図３】本発明の第４の実施例である全自動洗濯機の全
体構成を説明する図

【図４】本発明の第４の実施例である全自動洗濯機の制
御を示すフローチャート

【図５】本発明の第５の実施例である全自動洗濯機の制
御を示すフローチャート

【図６】従来例である全自動洗濯機の構成を説明する図

【符号の説明】

１本体２サスペンション３受筒４脱水軸５脱水槽６軸受７軸受８洗濯軸９パルセータ１０駆動モータ１１固定クラッチ板１２ソレノイド１３プランジャ１４可動クラッチ板１５ブレーキ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松田眞一大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】脱水槽を固定して自由に回転する中空の
脱水軸と、脱水槽内に配置したパルセータを固定した前
記脱水軸内に配置した洗濯軸と、洗濯軸を駆動する駆動
モータと、洗濯軸に固定した固定クラッチ板と、上下に
移動して固定クラッチ板に係合する可動クラッチ板と、
前記可動クラッチ板を駆動する手段とを備え、洗濯・す
すぎ行程では可動クラッチ板を洗濯軸のスラスト方向に
上方へ移動させて、前記固定クラッチ板との係合を外
し、脱水行程では前記可動クラッチ板は自重によって洗
濯軸をスラスト方向に下降して固定クラッチ板と係合
し、洗濯軸と脱水軸とは連結され脱水槽全体が回転し、
脱水槽が回転を停止している時に、クラッチの切換を行
う全自動洗濯機。
【請求項２】駆動モータによる脱水槽の慣性回転が停
止する時間をあらかじめ設定し、その時間経過後、クラ
ッチの切換をする請求項１記載の全自動洗濯機。
【請求項３】脱水槽の慣性回転が停止したことを検知
した後、クラッチの切換をする請求項１記載の全自動洗
濯機。
【請求項４】脱水槽のブレーキを駆動し、所定時間経
過後、クラッチの切換をする請求項１記載の全自動洗濯
機。
【請求項５】布量に応じて、脱水槽の慣性回転が停止
する時間を変化させて、クラッチの切換をする請求項２
記載の全自動洗濯機。
【請求項６】脱水行程終了後、クラッチを切換え可動
クラッチ板と同板クラッチ板の係合をはずす請求項１〜
５いずれか１項記載の全自動洗濯機。