JP3830221B2 - 棒材供給機の残材排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒材供給機の残材排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
棒材供給機はフィードロッドのフィンガーチャックにより棒材を把持してサポートレール上を自動旋盤等の加工機へと供給するようにした機械である。加工機はその主軸により棒材を把持して回転し刃物で切削することになる。棒材供給機は回転する棒材をそのサポートレールとフィードロッドとで支持するようになっている。
【0003】
この棒材供給機においてはフィンガーチャックにより棒材を把持するようになっているので、棒材の全長を加工することができず、そのため把持代等を含んだ残材が生じる。棒材供給機はこの残材をフィンガーチャックから除去するため残材排出装置を有している。
【0004】
従来の残材排出装置は、図5に示されるように、フィードロッド1のフィンガーチャック2により把持された棒材3を支持し加工機(図示せず)へと案内するサポートレール4と、フィンガーチャック2から棒材3の残材3aを抜き取る際に該残材3aをクランプするクランプ手段5とを有しており、サポートレール4の後端側には残材3aの落下スペース6が設けられている。残材3aを排出するには、クランプ手段5で残材3aをクランプして固定し、次にフィードロッド1を後退させてフィンガーチャック2を残材3aから離反させ、その後クランプ手段5を解除するといった操作がなされる。クランプ手段5から解放された残材3aは落下スペース6内を落下し、機外に排出されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の残材排出装置は上述のごとくサポートレール4の後端側に残材3aの落下スペース6を有しているので、加工機の主軸の回転と共に棒材3がサポートレール4内で回転した時、棒材3は落下スペース6の箇所でサポートされなくなる。このため、棒材3が振動しやすくなり、騒音を発生したりすることになる。この振動や騒音を防止するためには、加工機の回転数を下げなければならなくなる。また、落下スペース6の箇所では回転する棒材3が露出するので、安全上問題を生ずる。
【0006】
したがって、本発明はこれらの問題点を解決することができる棒材供給機の残材排出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、フィードロッドのフィンガーチャックにより把持された棒材を支持し加工機へと案内する主サポートレールと、該主サポートレールの後端側における残材の落下スペース内に上下方向に回動可能に設けられた副サポートレールと、上記フィンガーチャックから残材を抜き取る際に該残材をクランプするクランプ手段とを具備した棒材供給機の残材排出装置とし、請求項2の発明は、上記主副サポートレール上を開閉可能に覆うレール蓋が設けられた請求項1に記載の棒材供給機の残材排出装置としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0009】
図1乃至図4に示される棒材供給機の残材排出装置は、フィードロッド11のフィンガーチャック12により把持された棒材13を支持し加工機へと案内する主サポートレール7と、該主サポートレール7の後端側における残材13aの落下スペース6(図5参照)内に上下方向に回動可能に設けられた副サポートレール8と、上記フィンガーチャック12から残材13aを抜き取る際に該残材3aをクランプするクランプ手段9とを有している。
【0010】
上記フィードロッド11は、この棒材供給機の内部に前後方向で往復移動可能に設けられている。具体的には、棒材供給機の内部に配置されたモーターで駆動される無端チェーン(図示せず)に連結され、該無端チェーンの往復駆動により棒材供給機内を前進したり後退したりするようになっている。
【0011】
上記フィンガーチャック12は、フィードロッド11の先端にベアリング等を介し回転可能に取り付けられており、その弾性的な拡開変形により棒材13の後端を把持するようになっている。フィンガーチャック12はフィードロッド11と共に棒材供給機内を移動し、その把持した棒材13が加工機の主軸の回転と共に回転するとフィードロッド11の先端で棒材13と共に回転することとなる。
【0012】
上記加工機は、例えば自動旋盤であり、その主軸の中心軸が上記フィンガーチャック12、該フィンガーチャック12により把持された棒材13等の中心軸の延長線に合致するようにこの棒材供給機の先方に配置されている。
【0013】
上記主サポートレール7は、横断面が略半円状の凹溝を有した棒材13を案内するガイドレールであり、この棒材供給機のフレーム10上に水平に固定されている。上記フィンガーチャック12により把持された棒材13aはこの主サポートレール7の凹溝に沿って移動することになる。
【0014】
上記副サポートレール8は、主サポートレール7と同様な形状であるが短いレールであり、主サポートレール7の後端側における残材13aの落下スペース6内に主サポートレール7に連続するように配置されている。また、副サポートレール8は、上記フレーム10上にブラケット14,15及び主副サポートレール7,8の長さ方向に平行な水平ピン16を介し上下方向に回動可能に設けられている。副サポートレール8とフレーム10との間には、それらの長さ方向に直交する向きにエアシリンダー17がブラケット18,19及びピン20を介して配置されている。エアシリンダー17のロッドが伸縮動作することにより、副サポートレール8はその長手方向に垂直な面上で図4のように上下に回動し残材13aを下方に排出するようになっている。
【0015】
なお、上記主副サポートレール7,8上にはそれらの上側を開閉可能に覆うレール蓋21が設けられている。レール蓋21は主副サポートレール7,8におけると同様な凹溝を下向きに有しており、主副サポートレール7,8の凹溝と共に横断面円形のトンネル状穴を形成するようになっている。レール蓋21は上記フレーム10上に支点ピン22を介して支持され、エアシリンダー(図示せず)のロッドの伸縮動により上記主副サポートレール7,8の凹溝を開閉するようになっている。
【0016】
上記クランプ手段9は、上記副サポートレール8の後方に配置されており、棒材13を上下から挟む二つの爪片22,23を有している。一方の爪片22は棒材13の中心軸を含んだ垂直面内で回動可能に一本のアーム24及びピン25を介し上記フレーム10上に固定されたブラケット26に保持され、他方の爪片23は上記垂直面内で上下動可能に平行な二本のアーム27,28及びピン29を介しブラケット26に保持されている。また、両爪片22,23をそれぞれ保持するアーム24,27の隣接したピン25,29aには互いに噛み合う歯車30,31が固着されている。また、一本のアームはピン29aに固着されており、該ピン29aにはレバー32が固着され、該レバー32の他端と上記フレーム10との間に該レバー32を往復回動させるためのエアシリンダー33が設けられている。このエアシリンダー33のロッドの伸縮動作によりレバー32が回動すると、アーム24,27,28等の回動を介し、上下の爪片22,23が棒材13やその残材13aを掴んだり、解放したりすることとなる。
【0017】
次に、この棒材供給機の残材排出装置の動作について説明する。
【0018】
まず、新しい棒材13をこの棒材供給機に供給する際はレール蓋21が上方に回動し主副サポートレール7,8の凹溝を開ける。新しい棒材13は主副サポートレール7,8に平行に配置された図示しない棒材投入装置により凹溝内へと転がり落ちる。そこで、図示しない押し棒が棒材13をその後端が図3中残材13aで示される位置へと押し出し、上下の爪片22,23が該棒材13の後端を掴む。フィードロッド11はこの棒材13の後端に向かって前進し、フィンガーチャック12で該後端を把持する。続いてフィードロッド11はさらに前進し、棒材13を加工機の主軸の方へと送り込む。該棒材13は加工機の主軸の回転と共に回転するが、本発明においては主サポートレール7の後方に副サポートレール8が繋がっており、残材13aの落下スペース内でも副サポートレール8により支持されるので、棒材13は安定して回転することになる。
【0019】
加工機による一本の棒材13の加工が終了し、残材13a及びフィンガーチャック12がフィードロッド11と共に主副サポートレール7,8の後方へと後退すると、図3のようにクランプ手段9が作動し、二つの爪片22,23で残材13aをクランプし固定する。
【0020】
次いで、フィードロッド11が図1中実線で示される位置にやや後退すると、残材13aがフィンガーチャック12から抜け出る。そして、二つの爪片22,23が残材13aを解放し、図4で示されるように、副サポートレール8が下方へ回動すると、残材13aは機外に排出されることとなる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、フィードロッドのフィンガーチャックにより把持された棒材を支持し加工機へと案内する主サポートレールと、該主サポートレールの後端側における残材の落下スペース内に上下方向に回動可能に設けられた副サポートレールと、上記フィンガーチャックから残材を抜き取る際に該残材をクランプするクランプ手段とを具備していることから、棒材は残材の落下スペース内でも副サポートレールにより支持されるので安定して回転し、振動が低減し、加工精度が向上する。また、落下スペースが副サポートレールにより覆われる結果、棒材や部品が破損しても飛び出すことがなく、逆に作業者が回転する棒材等に接触することもなく、したがって安全性が向上する。
【0022】
請求項2の発明によれば、上記主副サポートレール上を開閉可能に覆うレール蓋が設けられたことから、棒材を更に安定的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る残材排出装置を備えた棒材供給機の側面図である。
【図2】図1に示す棒材供給機の正面図である。
【図3】本発明に係る残材排出装置の部分切欠側面図である。
【図4】図3中IV−IV線断面図である。
【図5】従来の残材排出装置を説明する側面図である。
【符号の説明】
7…主サポートレール
8…副サポートレール
9…クランプ手段
11…フィードロッド
12…フィンガーチャック
13…棒材
13a…残材
21…レール蓋
Claims (2)
- フィードロッドのフィンガーチャックにより把持された棒材を支持し加工機へと案内する主サポートレールと、該主サポートレールの後端側における残材の落下スペース内に上下方向に回動可能に設けられた副サポートレールと、上記フィンガーチャックから残材を抜き取る際に該残材をクランプするクランプ手段とを具備したことを特徴とする棒材供給機の残材排出装置。
- 上記主副サポートレール上を開閉可能に覆うレール蓋が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機の残材排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05214397A JP3830221B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 棒材供給機の残材排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05214397A JP3830221B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 棒材供給機の残材排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10249606A JPH10249606A (ja) | 1998-09-22 |
JP3830221B2 true JP3830221B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=12906661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05214397A Expired - Lifetime JP3830221B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 棒材供給機の残材排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830221B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100984970B1 (ko) | 2009-01-07 | 2010-10-04 | 박영섭 | 바피더 클램핑 기구 |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP05214397A patent/JP3830221B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10249606A (ja) | 1998-09-22 |
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