JP3829387B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用灯具、特に、ランスをランス係合孔に係合させることによってハウジングとレンズとの連結状態を機械的に維持するように構成した車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図3(A)に示すように、車両用灯具1には、ハウジング2と、ハウジング2の周壁2aによって形成された前面開口2bをレンズ3で閉成したものが知られている。
【0003】
ハウジング2には、周壁2aと共同して前面開口2bと同方向に開放する断面略U字形状の係合溝2cが周壁2aと一体のL字状壁部2dによって形成されている。また、係合溝2c内には、図3(B)に示すように、ホットメルト材料等のシール材4が充填されている。さらに、L字状壁部2dにはランス係合孔2eが周回り方向の複数箇所(図では1箇所のみ図示)に形成されている。しかも、ハウジング2はバルブ5を保持している。
【0004】
レンズ3の周縁部寄りの裏面からは、係合溝2cと係合する脚部3aが一体に形成されている。また、この脚部3aの外壁面からはランス係合孔2eと係合可能なランス3bが突設されている。
【0005】
上記の構成において、ハウジング2にレンズ3を装着するには、図4(A)に示すように、係合溝2cにシール材4を充填した後に、脚部3aを係合溝2cに向けて挿入し、図4(B)に示すように、ランス3bによってL字状壁部2dを外方へと変位させつつランス3bを係合溝2c内へと挿入し、シール材4に脚部3aを当接させた状態でランス係合孔2eにランス3bを係合させることでハウジング2にレンズ3が位置決め状態で保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成された車両用灯具1にあっては、係合溝2cを形成するL字状壁部2dにランス係合孔2eが形成されているため、上述したようにL字状壁部2dを一旦変形させ、脚部3aの係合溝2cへの挿入に伴ってランス3bとランス係合孔2eとが一致するとL字状壁部2dの弾性復帰によりランス3bがランス係合孔2eに係合する構成となっている。
【0007】
従って、ランス3bの突出に伴うL字状壁部2dの変形時には係合溝2cの開口幅が強制的に広げられるため、図4(B)に示すように、シール材4にクラックCが発生するという問題があった。
【0008】
また、特に、図3(A)の破断した部分のように、ランス係合孔2eをL字状壁部2dの車体上方に位置する部分に形成した場合には、ランス係合孔2eから係合溝2cへと水滴が侵入し易く、しかも、この水滴の侵入によってシール材4が劣化し易いという問題もあった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、レンズ装着時におけるシール材のクラック発生を防止し得て、しかも、ランス係合孔から係合溝内への水滴の侵入をし難くすることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ハウジングの周壁によって前面開口が形成され、前記周壁と共同して前記前面開口と同方向に開放する断面略U字形状の係合溝が前記周壁と一体のL字状壁部によって形成され、前記前面開口を閉成するレンズに前記係合溝と係合する脚部が一体に形成された車両用灯具において、
前記L字状壁部に前記前面開口とは逆方向に延びる延長壁部が形成され、該延長壁部の先端寄り外壁面にランスが突出され、前記レンズに前記延長壁部の外側に位置する係合壁部が前記脚部とは別に形成され、該係合壁部に前記ランスと係合するランス係合孔が形成されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車両用灯具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1(A)において、車両用灯具11は、樹脂製のハウジング12と、ハウジング12の周壁12aによって形成された前面開口12bを閉成するレンズ13とを備えている。
【0013】
ハウジング12には、周壁12aと共同して前面開口12bと同方向に開放する断面略U字形状の係合溝12cが周壁12aと一体のL字状壁部12dによって形成されている。また、係合溝12c内には、図1(B)に示すように、ホットメルト材料等のシール材14が充填されている。さらに、L字状壁部12dにはランス係合孔13cが周回り方向の複数箇所(図では1箇所のみ図示)に形成されている。このL字状壁部12dには前面開口12bとは逆方向に延びる延長壁部12eが形成されており、その先端寄り外壁面にはランス12fが突出されている。また、ハウジング12はバルブ15を保持している。
【0014】
レンズ13の周縁部寄りの裏面からは、係合溝12cと係合する脚部13aが一体に形成されている。また、レンズ13の周縁部からは脚部13aの突出方向と同方向に延び且つ脚部13aよりも長い係合壁部13bが形成されており、その先端部寄りにはランス係合溝13cが形成されている。
【0015】
このような構成において、ハウジング12にレンズ13を装着するには、図2(A)に示すように、係合溝12cにシール材14を充填した後、脚部13aを係合溝12cに向けて挿入し、図2(B)に示すように、ランス12fによって係合壁部13bを外方へと変位させ、シール材14に脚部13aを当接させた状態でランス係合孔13cにランス12fを係合させることでハウジング12にレンズ13が位置決め状態で保持される。
【0016】
この際、ランス12fはL字状壁部12dからその延在方向と逆方向に向けて延在された延長壁部12eの先端に形成されており、ランス係合溝13cはレンズ13の周縁部から突出された脚部13aとは別の係合壁部13bに形成されている。また、延長壁部12eの長さは強度的にも周壁12aから立ち上げられたL字状壁部12dとの分岐部からである。
【0017】
従って、ハウジング12とレンズ13との材質の差を考慮したとしても延長壁部12eの長さと係合壁部13bの長さとの差により、ランス12fをランス係合孔13cに係合させる際には、どちらかといえば係合壁部13bの方が強制的に変形させられ、また、例えハウジング12とレンズ13との材質の差によって延長壁部12eが変形するとしても、その変形の支点は周壁12aから立ち上げられたL字状壁部12dとの分岐部、即ち、延長壁部12eの基部からであるため、ランス12fとランス係合溝13cとの係合に至る過程でL字状壁部12dが変形することがなく、シール材14にクラックが発生することはない。
【0018】
しかも、ランス12fとランス係合孔13cとは、係合溝12cから離れた位置にあるため、ランス係合孔13cから水滴が侵入したとしても係合溝12cには侵入し難い構造となっている。
【0019】
尚、延長壁部12eを、L字状壁部12dの延長壁部12eとは直交する部分から突出させてL字状壁部12eから周壁12a側にオフセットしたクランク形状とすれば、その段差によって係合溝12cへの水滴の侵入をより一層防止することができる。また、各壁部12d,12eの肉厚を可変してL字状壁部12dと延長壁部12eとで連続する外壁面を、ランス12f側に向かうほど低くなるようにしても係合溝12cへの水滴の侵入をより一層防止することができる。さらに、延長壁部12eは周壁12aの全周に跨るものでも、リブ状に一部が突出した構成でもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用灯具にあっては、L字状壁部に前面開口とは逆方向に延びる延長壁部が形成され、該延長壁部の先端寄り外壁面にランスが突出され、レンズに延長壁部の外側に位置する係合壁部が脚部とは別に形成され、係合壁部にランスと係合するランス係合孔が形成されていることにより、レンズ装着時におけるシール材のクラック発生を防止し得て、しかも、ランス係合孔から係合溝内への水滴の侵入をし難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用灯具を示し、(A)は一部を破断した車両用灯具の正面図、(B)は要部の拡大断面図である。
【図2】同じく、ハウジングにレンズを装着する過程を示し、(A)はレンズの脚部が係合溝内に挿入される前の要部の拡大断面図、(B)はランスとランス係合溝とが係合する直前の要部の拡大断面図である。
【図3】従来に係る車両用灯具を示し、(A)は一部を破断した車両用灯具の正面図、(B)は要部の拡大断面図である。
【図4】(A)はレンズの脚部が係合溝内に挿入される前の要部の拡大断面図、(B)はランスとランス係合溝とが係合する直前の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
11…車両用灯具
12…ハウジング
12a…周壁
12b…前面開口
12c…係合溝
12d…L字状壁部
12e…延長壁部
12f…ランス
13…レンズ
13a…脚部
13b…係合壁部
13c…ランス係合孔
Claims (1)
- ハウジングの周壁によって前面開口が形成され、前記周壁と共同して前記前面開口と同方向に開放する断面略U字形状の係合溝が前記周壁と一体のL字状壁部によって形成され、前記前面開口を閉成するレンズに前記係合溝と係合する脚部が一体に形成された車両用灯具において、
前記L字状壁部に前記前面開口とは逆方向に延びる延長壁部が形成され、該延長壁部の先端寄り外壁面にランスが突出され、前記レンズに前記延長壁部の外側に位置する係合壁部が前記脚部とは別に形成され、該係合壁部に前記ランスと係合するランス係合孔が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
Priority Applications (1)
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JP01210597A JP3829387B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH10208513A JPH10208513A (ja) | 1998-08-07 |
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ID=11796297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01210597A Expired - Fee Related JP3829387B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 車両用灯具 |
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JP3957963B2 (ja) | 2000-10-10 | 2007-08-15 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用灯具 |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP01210597A patent/JP3829387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10208513A (ja) | 1998-08-07 |
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