JP3828231B2 - 燃料タンク及びその固定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガソリンのような揮発性の高い燃料を貯蔵する燃料タンク及びその燃料タンクを車両に固定する固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンク内で発生する蒸発燃料の量は、外気温に大きく影響されるため、その影響を軽減すべく、外面全体が断熱材で覆われた燃料タンクが従来より提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
断熱材は、その重量が軽いこと及び断熱効果が大きいことが望まれるため、比較的軟質のウレタン樹脂などを用いることが望ましい。しかし、そのような軟質の断熱材で覆われた燃料タンクを、例えばタンクバンド(薄い鋼板製のバンド)で車両の車体の下面に固定すると、断熱材が車体下面やタンクバンドに当たる部分で押しつぶされて断熱効果が低下するという問題がある。一方、このような断熱材の変形を避けるためにタンクバンドの取り付け荷重を小さくすると、燃料タンクを確実に固定できない。
【0004】
本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、外面が軟質の断熱材で覆われ、しかも車両などに確実に固定可能な燃料タンクを提供すること及び軟質の断熱材で覆われた燃料タンクを車両などに確実に固定することができる固定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、外面が軟質の第1の断熱材でほぼ覆われていると共に、車両の車体の下面に支持部材によって固定される燃料タンクにおいて、前記車体の下面と前記燃料タンク外面との間及び前記支持部材と前記燃料タンク外面との間において、前記第1の断熱材より硬質の第2の断熱材を前記支持部材と前記燃料タンク外面とに当接するように前記第1の断熱材に代えて部分的に配設したことを特徴とする。
【0008】
この燃料タンクによれば、車体の下面と前記燃料タンク外面との間及び前記支持部材と燃料タンク外面との間に部分的に設けた硬質の第2の断熱材が支えとなり、支持部材によって車体下面に固定する際に第1の断熱材が押しつぶされることが防止される。
【0009】
請求項4に記載の発明は、外面が軟質の第1の断熱材でほぼ覆われた燃料タンクを、車両の車体の下面に固定する支持部材を備える燃料タンクの固定装置において、前記燃料タンクに当接する前記支持部材の面の一部では、前記第1の断熱材より硬質の第2の断熱材を前記燃料タンクの外面に当接するように前記第1の断熱材に代えて部分的に配設したことを特徴とする。
【0010】
この固定装置によれば、支持部材に部分的に配設した硬質の第2の断熱材が支えとなり、第1の断熱材で覆われた燃料タンクを固定する際に第1の断熱材が押しつぶされることが防止される。
【0011】
なおこの場合、燃料タンク1の外面の、第2の断熱材に対応する部分は、第1の断熱材を配設しないようにすることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の実施の一形態にかかる車両用燃料タンク1が、車両の車体の下面に固定された状態を示す断面図である。燃料タンク1には、揮発性の高い燃料であるガソリンが貯蔵される。
【0014】
燃料タンク1は、比較的軟質の第1の断熱材(例えばウレタン樹脂)2で、その外面のほぼ全体が覆われ、さらに車体の下面10及びタンクバンド11が当接する面の一部には、第1の断熱材2より硬質の第2の断熱材(例えばセラミック、シリコンゴム)3が配設けられている。タンクバンド11は、ボルト12で車体下面10に固定され、燃料タンク1を下方向から支えて車体下面10に固定する支持部材として機能する。
【0015】
このように、本実施形態では、燃料タンク1を固定する際に荷重が加わる部分、すなわちタンクバンド11及び車体下面10に当接する部分に、硬質の第2の断熱材3を配設するようにしたので、軟質の第1の断熱材2が押しつぶされて断熱効果が低下することがなく、且つ燃料タンク1を長期間に亘って安定して固定することができる。しかも、比重が軽く且つ断熱効果の高い第1の断熱材2を主体とし、荷重が加わる部分にのみ第2の断熱材3を使用しているので、重量の増加を最小限に抑え、高い断熱効果を得ることができる。
【0016】
図2は、上記実施形態の変形例を示す断面図である。
【0017】
この例では、燃料タンク1は、タンクバンド11より厚い鋼板から成る支持部材13によって下方向から支えられ、車体下面10に固定されている。同図(b)は、支持部材13によって固定される前の状態を示しており、燃料タンク1の外面はそのほぼ全体が第1の断熱材2で覆われており、燃料タンク外面の、車体下面10及び支持部材13が当接する面の一部(以下「切り欠き部」という)4は、第1の断熱材2が除かれて燃料タンク外面がそのまま露出するように構成されている。そして、車体下面10及び支持部材13の、前記切り欠き部4に対応する部分に第2の断熱材3が配設されている。
【0018】
図2の構成によっても、燃料タンク1を固定したときにおける軟質の断熱材2の変形を防止し、図1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0019】
なお、サスペンションなどが取り付けられるサブフレームを、支持部材13として燃料タンク1を車体下面10に固定するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載した発明によれば、車体の下面と燃料タンク外面との間及び支持部材と燃料タンク外面との間に部分的に設けた硬質の第2の断熱材が支えとなり、支持部材によって車体下面に固定する際に第1の断熱材が押しつぶされることが防止されるので、第1の断熱材による断熱効果が低下することがなく、且つ燃料タンクを長期間に亘って安定して固定することができる。しかも、比重が軽く且つ断熱効果の高い第1の断熱材が主体とされ、荷重が加わる部分にのみ第2の断熱材が使用されているので、重量の増加を最小限に抑え、高い断熱効果を得ることができる。
【0022】
請求項4に記載した発明によれば、支持部材に部分的に配設した硬質の第2の断熱材が支えとなり、第1の断熱材で覆われた燃料タンクを固定する際に第1の断熱材が押しつぶされることが防止されるので、第1の断熱材による断熱効果が低下することがなく、且つ燃料タンクを長期間に亘って安定して固定することができる。しかも、比重が軽く且つ断熱効果の高い第1の断熱材が主体とされ、荷重が加わる部分にのみ第2の断熱材が使用されているので、重量の増加を最小限に抑え、高い断熱効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる車両用の燃料タンクを示す断面図である。
【図2】図1の燃料タンクの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 第1の断熱材
3 第2の断熱材
10 車体下面
11 タンクバンド(支持部材)
12 ボルト
13 支持部材
Claims (8)
- 外面が軟質の第1の断熱材でほぼ覆われていると共に、車両の車体の下面に支持部材によって固定される燃料タンクにおいて、
前記車体の下面と前記燃料タンク外面との間及び前記支持部材と前記燃料タンク外面との間において、前記第1の断熱材より硬質の第2の断熱材を前記支持部材と前記燃料タンク外面とに当接するように前記第1の断熱材に代えて部分的に配設したことを特徴とする燃料タンク。 - 前記第1の断熱材は、前記第2の断熱材よりも比重が軽く且つ断熱効果が高いことを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク。
- 前記第2の断熱材はセラミック又はシリコンゴムから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料タンク。
- 外面が軟質の第1の断熱材でほぼ覆われた燃料タンクを、車両の車体の下面に固定する支持部材を備える燃料タンクの固定装置において、
前記燃料タンクに当接する前記支持部材の面の一部では、前記第1の断熱材より硬質の第2の断熱材を前記燃料タンクの外面に当接するように前記第1の断熱材に代えて部分的に配設したことを特徴とする燃料タンクの固定装置。 - 前記第2の断熱材はセラミック又はシリコンゴムから成ることを特徴とする請求項4に記載の燃料タンクの固定装置。
- 前記燃料タンクは、前記燃料タンクに当接する車体の下面の一部では、前記第1の断熱材より硬質の第3の断熱材を前記車体の下面と前記燃料タンクの外面とに当接するように前記第1の断熱材に代えて配設したことを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料タンクの固定装置。
- 前記第3の断熱材はセラミック又はシリコンゴムから成ることを特徴とする請求項6に記載の燃料タンクの固定装置。
- 前記第1の断熱材は、前記第2の断熱材よりも比重が軽く且つ断熱効果が高いことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の燃料タンクの固定装置。
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JPH10236172A JPH10236172A (ja) | 1998-09-08 |
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JP5426997A Expired - Lifetime JP3828231B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 燃料タンク及びその固定装置 |
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-
1997
- 1997-02-24 JP JP5426997A patent/JP3828231B2/ja not_active Expired - Lifetime
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