JP3826893B2 - 無線通信システム - Google Patents

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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに関し、特に各端末において省消費電力化を行う無線通信システム、その端末、その端末における処理方法および当該方法をコンピュータに実行させるプログラムならびにそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信システムにおいては各装置間の通信が無線によって実現される。その一つとして、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)は、従来の有線によるLANを置換するものとして普及が加速している。この無線LANには様々な規格が存在し、特に物理層およびその直近の上位層であるMAC(媒体アクセス制御)副層(データリンク層)についてはIEEE(米国電気電子学会)の802標準化委員会のワーキンググループによるIEEE802.11規格が知られている。
【0003】
このIEEE802.11規格では、無線という媒体を使用するにあたり、物理層をPMD(物理媒体依存)副層とPLCP(物理層コンバージェンスプロトコル)副層の2つの副層に分けている。PMD副層では、周波数ホッピング方式、直接拡散方式、赤外線の強度変調といった媒体の特性に応じて、複数の伝送方式が規定されている。一方、PLCP副層は物理層の情報を伝えるためのプロトコルであり、PLCPヘッダにおいて変調方式、速度、データ長などの情報を保持している。
【0004】
また、物理層の上位層であるデータリンク層は、MAC副層とLLC(論理リンク制御)副層に分けられ、IEEE802.11規格では、物理層の直近の上位層であるMAC副層までをその対象としている。このMAC副層は媒体にアクセスするための制御を行うものであり、MACヘッダにおいて媒体の占有予約時間や装置のアドレスなどの情報を保持している。このMAC副層によるMACフレームはPLCP副層におけるPLCPフレームにカプセル化されて伝送される。
【0005】
このような無線通信システムにおいて、各無線端末はバッテリ駆動により動作するため、より低消費電力化することが期待される。一方において、特に無線LANではアクセスポイントや端末から送信されるデータを他の端末が受信することにより通信が成立するため、受信処理における消費電力が多くなる傾向がある。そのため、受信したパケット(フレーム)の宛先アドレスをチェックして自分宛でなければその後の受信を中止する技術が提案されている。例えば、物理層より上位層のヘッダ用のエラー検出コードを予め付加しておき、これを受信側でチェックしてエラーが生じていなければ、そのヘッダ内の宛先アドレスとパケット持続時間とを用いて低消費電力状態へ移行する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−261462号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術では、IEEE802.11規格で定められたフレーム構成を拡張してエラー検出コードを付加することにより、上位層ヘッダにおける宛先アドレスおよびパケット持続時間を速やかに利用できるようにしている。しかしながら、このように規格を拡張した実現手段を採用すると送信側と受信側の双方でその拡張に沿うような対応が必要となる。
【0008】
例えば、アクセスポイントにおいて上位層ヘッダ用のエラー検出コードを生成して上位層ヘッダに付加するように修正を加えた上で、無線端末において上位層ヘッダに付加されたエラー検出コードをチェックするように修正する必要が生じる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、無線通信システムにおいて、既存の規格に変更を加えることなく必要な情報を取得した上で低消費電力状態へ移行することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の無線通信システムは、複数の装置により構成される無線通信システムであって、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを送信する際に、上記上位層フレームの長さを上記物理層フレームのヘッダに示し、上記上位層フレームの宛先を上記上位層フレームのヘッダに示す第1の装置と、上記上位層フレームのヘッダを受信した時点で自装置が宛先でないと判断すると上記物理層フレームのヘッダから抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードに移行する第2の装置とを具備し、上記第2の装置は、上記物理層フレームのヘッダから抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する省電力動作時間計算手段と、上記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自装置が宛先でないと判断すると上記上位層フレームのボディの先頭から上記省電力モードへの移行を指示するアドレス検出手段と、上記省電力モードへの移行の指示から上記省電力動作時間を計時して上記省電力動作時間を経過すると上記省電力モードの解除を指示する手段と、上記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記アドレス検出手段による指示にかかわらず上記省電力モードへの移行を抑止する抑止手段とを備える。これにより、第1の装置において既存の規格に変更を加えることなく、第2の装置において省電力モードを設け、省電力モードへの移行が適切でない場合にこれを抑止させるという作用をもたらす。
【0011】
また、本発明の請求項2記載の端末は、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを受信する端末であって通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末において、上記物理層フレームのヘッダから抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する省電力動作時間計算手段と、上記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると上記上位層フレームのボディの先頭から上記省電力モードへの移行を指示するアドレス検出手段と、上記省電力モードへの移行の指示から上記省電力動作時間を計時して上記省電力動作時間を経過すると上記省電力モードの解除を指示する手段と、上記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記アドレス検出手段による指示にかかわらず上記省電力モードへの移行を抑止する抑止手段とを具備する。これにより、既存の規格における物理層フレームのヘッダから抽出された情報に基づいて省電力動作を行わせるとともに、省電力モードへの移行が適切でない場合にこれを抑止させるという作用をもたらす。
【0015】
また、本発明の請求項記載の端末は、請求項記載の端末において、上記抑止手段が、上記物理層フレームにおけるプリアンブルに所定の誤りが検出された場合には上記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むものである。これにより、プリアンブルに所定の誤りが検出された場合に省電力モードへの移行を抑止させるという作用をもたらす。
【0016】
また、本発明の請求項記載の端末は、請求項記載の端末において、上記抑止手段が、上記物理層フレームのヘッダに所定の誤りが検出された場合に上記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むものである。これにより、物理層フレームのヘッダに所定の誤りが検出された場合に省電力モードへの移行を抑止させるという作用をもたらす。
【0017】
また、本発明の請求項記載の端末は、請求項記載の端末において、上記抑止手段が、上記物理層フレームのヘッダが所定の範囲外の値を含むことを検出した場合には上記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むものである。これにより、物理層フレームのヘッダが所定の範囲外の値を含む場合に省電力モードへの移行を抑止させるという作用をもたらす。
【0018】
また、本発明の請求項記載の端末は、請求項記載の端末において、上記抑止手段は、上記省電力動作時間計算手段により計算された上記省電力動作時間が所定時間よりも短い場合には上記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むものである。これにより、省電力動作時間が所定時間よりも短い場合に省電力モードへの移行を抑止させるという作用をもたらす。
【0019】
また、本発明の請求項記載の処理方法は、通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末における処理方法であって、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームの受信を開始する手順と、上記物理層フレームのヘッダから抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、上記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると上記上位層フレームのボディの先頭から上記省電力モードへの移行を指示する手順と、上記省電力モードへの移行の指示から上記省電力動作時間を計時して上記省電力動作時間を経過すると上記省電力モードの解除を指示する手順と、上記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には上記指示にかかわらず上記省電力モードへの移行を抑止する手順とを具備する。これにより、既存の規格における物理層フレームのヘッダから抽出された情報に基づいて省電力動作を行わせるとともに、省電力モードへの移行が適切でない場合にこれを抑止させるという作用をもたらす。
【0021】
また、本発明の請求項記載のプログラムは、通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末に、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームの受信を開始する手順と、上記物理層フレームのヘッダから抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、上記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると上記上位層フレームのボディの先頭から上記省電力モードへの移行を指示する手順と、上記省電力モードへの移行の指示から上記省電力動作時間を計時して上記省電力動作時間を経過すると上記省電力モードの解除を指示する手順と、上記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には上記指示にかかわらず上記省電力モードへの移行を抑止する手順とを実行させるものである。これにより、既存の規格における物理層フレームのヘッダから抽出された情報に基づいて省電力動作を行わせるとともに、省電力モードへの移行が適切でない場合にこれを抑止させるという作用をもたらす。
【0023】
また、本発明の請求項記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末に、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを受信の受信を開始する手順と、上記物理層フレームのヘッダを受信した時点で抽出された上記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、上記上位層フレームのヘッダから宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると上記上位層フレームのボディの先頭から上記省電力モードへの移行を指示する手順と、上記省電力モードへの移行の指示から上記省電力動作時間を計時して上記省電力動作時間を経過すると上記省電力モードの解除を指示する手順と、上記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には上記指示にかかわらず上記省電力モードへの移行を抑止する手順とを実行させるためのプログラムを記録したものである。これにより、既存の規格における物理層フレームのヘッダから抽出された情報に基づいて省電力動作を行わせるとともに、省電力モードへの移行が適切でない場合にこれを抑止させるという作用をもたらす。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。この例では、ネットワーク300にアクセスポイント200が有線により接続し、このアクセスポイント200と複数の無線端末100とが無線により接続している。アクセスポイント200および無線端末100はネットワーク300とは別個のネットワークである無線LANを形成する。このようにアクセスポイントを用いてネットワークを形成する通信形態をインフラストラクチャモードとよぶ。
【0027】
図1の例では、一組の無線LANしか記載されていないが、ネットワーク300には複数のアクセスポイント200を設けることもできる。この場合、各無線端末100は、あるアクセスポイント200からネットワーク300に接続する他のアクセスポイント200を介して他の無線LANに属する無線端末100と通信を行うことも可能となる。
【0028】
なお、無線LANの通信形態としては、他にもアクセスポイントを設けず端末同士が直接通信するアドホックモードも存在する。本発明は何れの通信形態にも適用できるが、この実施の形態ではインフラストラクチャモードによる構成に基づいて以下説明する。
【0029】
図2は、本発明の実施の形態における無線端末100の構成例を示す図である。この無線端末100は、無線通信部110と、変復調部120と、MAC処理部130と、プロセッサ140と、メモリ150とをバス190により接続した構成となっている。また、メモリ150にはインターフェース部160が接続されている。また、この無線端末100は電源供給部180を有しており、この電源供給部180から(図示しない)電源線によって無線端末100内の各部に電源が供給される。
【0030】
無線通信部110は、無線端末の外部との間で無線通信を行うためのものであり、無線信号を受信する受信部111と、無線信号を送信する送信部112と、無線信号を送受信するための周波数信号を発生する周波数シンセサイザ113と、受信部111および送信部112の間でアンテナを切替えるアンテナ切替器114とを備える。周波数シンセサイザ113としては、例えば、PLL回路(位相同期回路)が使用される。また、周波数シンセサイザ113にはアンテナ105が接続される。
【0031】
変復調部120は、無線通信部110における送受信信号と無線端末内部のデジタル信号との間の変換を行うものであり、受信部111からの信号を復調する復調部121と、送信対象の信号を変調して送信部112に与える変調部122とを備える。無線LANにおける変調方式は一次変調と二次変調に分かれている。一次変調としては、ASK(振幅変調)、FSK(周波数変調)、PSK(位相変調)、QAM(直交振幅変調)、CCK(相補符号変調)などがある。二次変調としては、スペクトラム拡散技術を用いた周波数ホッピング方式(FHSS)、直接拡散方式(DSSS)や直交周波数分割多重方式(OFDM)などがある。
【0032】
MAC処理部130は、MAC副層における処理を行うMAC制御部131と、復調部121からの信号を保持する受信データバッファ137と、変調部122への信号を保持する送信データバッファ138とを備える。また、MAC処理部130は、復調部121からの信号について、プリアンブルを検査するプリアンブル検査部132と、PLCPヘッダを処理するPLCPヘッダ処理部133と、MACヘッダを処理するMACヘッダ処理部134と、これらの出力に基づいて電源供給部180に対する制御を行う電源制御部400とを備える。MAC制御部131および電源制御部400は、バス190に接続される。
【0033】
プロセッサ140は、無線端末100の全体の制御を行うものである。メモリ150は、プロセッサ140が処理を行うための作業領域を保持するものである。インターフェース部160は、無線端末100と他のコンピュータや携帯機器などとを接続するためのものである。これら他の機器は物理的に無線端末100の外部に接続されるものでもよく、また、無線端末100が他の機器に内蔵されるような接続形態でもよい。
【0034】
電源供給部180は、各部に電源を供給するに当たり、省電力動作を行う省電力モードと通常動作を行う通常モードとを有する。この省電力モードにより動作することを俗に「スリープ」という。このスリープの開始および停止、ならびにこのスリープを行わないようにするスリープの抑止といった制御は電源制御部400により実現される。
【0035】
図3は、本発明の実施の形態における電源制御部400の構成例を示す図である。この電源制御部400は、スリープ長を計算するスリープ長計算部410と、フレームの宛先アドレスを検出するアドレス検出部420と、スリープ長を計時するタイマ430と、スリープを抑止させるスリープ抑止判断部440とを備える。
【0036】
スリープ長計算部410は、PLCPヘッダ処理部133から与えられたPLCPフレームのPLCPヘッダに基づいてスリープ長を計算して、そのスリープ長をタイマ430に設定する。アドレス検出部420は、MACヘッダ処理部134から与えられたMACフレームのMACヘッダに基づいて宛先アドレスを検出して、その宛先アドレスが他端末のアドレスであれば電源供給部180に対してスリープ開始を指示する。また、このスリープ開始の指示と同時に、アドレス検出部420は、タイマ430に設定されているスリープ長の計時を開始させる。タイマ430はこれにより、スリープ長計算部410によって設定されたスリープ長の計時を開始し、そのスリープ長を経過すると電源供給部180に対してスリープ停止を指示する。
【0037】
スリープ抑止判断部440は、電源供給部180に対して省電力モードにならないようスリープを抑止するものであり、プリアンブル検査部132から与えられたデータ誤り検出の情報を判断するプリアンブル判断部441と、PLCPヘッダ処理部133から与えられたデータ誤り検出の情報やPLCPの内容を判断するPLCP判断部442と、スリープ長計算部410から与えられたスリープ長に基づいて無線端末100の各部の立上り時間との関係を判断する立上り時間判断部443とを備える。
【0038】
プリアンブル判断部441は、プリアンブル検査部132から与えられたデータ誤り検出の情報に基づいて、ある閾値以上のデータ誤りが検出された場合には電源供給部180に対してスリープを抑止する。プリアンブルに誤りが多い場合には伝送路の品質が悪化しているおそれがあり、その場合にはスリープ長の判断材料であるPLCPヘッダに誤りが生じているおそれがあるからである。従って、この場合には誤った条件で省電力モードとなることによって受信漏れを生じないよう、通常モードを維持するように制御される。
【0039】
PLCP判断部442は、PLCPヘッダ処理部133からの情報に基づいて、PLCPヘッダにおける誤りを検出し、誤りが検出された場合には電源供給部180に対してスリープを抑止する。例えば、IEEE802.11bであればHEC(ヘッダ誤り制御)により誤り検出を行う。また、IEEE802.11aであれば畳み込み符号を解いた後にパリティによって誤り検出を行うことになる。
【0040】
また、PLCP判断部442は、上述のHECやパリティによる誤り検出に加えて、PLCPヘッダにおける各フィールドの値が論理的に誤った値になっていないかを調べる。すなわち、各フィールドにおいてはそれぞれ所定の値が定義されており、未定義の値を示すことは論理的にあり得ない。従って、そのような未定義の値を示すフィールドが存在する場合には、何らかの誤りが生じているものと推定してスリープを抑止する。
【0041】
立上り時間判断部443は、スリープ長計算部410から与えられたスリープ長に基づいて無線端末100の各部の立上り時間との関係を判断し、スリープ長が無線端末100の各部の立上り時間よりも短い場合には電源供給部180に対してスリープを抑止する。例えば、周波数シンセサイザ113におけるPLL回路が安定して動作するために100マイクロ秒程度の立上り時間を必要とするものと仮定すると、スリープ長がこれと同程度の時間ではスリープによる効果が得られない。多少余裕を見て150マイクロ秒とすると、11Mビット/秒では207バイト程度に相当するので、これ以上のバイト長がないとスリープからの立上りに間に合わなくなる可能性がある。従って、この場合はMACヘッダの容量として30バイトを加えた237バイト以上の容量をMACフレームが有する場合に限りスリープを許容するように制御できる。
【0042】
次に本発明の実施の形態におけるフレーム構成およびその取扱いについて図面を参照して説明する。
【0043】
図4は、IEEE802.11規格におけるMACフレーム820の構成を示す図である。MACフレーム820は、MAC副層における情報を伝達するものであり、MACヘッダ821と、フレームボディ810と、FCS(フレームチェックシーケンス)829とを備える。また、MACヘッダ821は、フレームコントロール822と、期間823と、アドレス1(824)と、アドレス2(825)と、アドレス3(826)と、シーケンスコントロール827と、アドレス4(828)とを備える。
【0044】
フレームコントロール822は、フレームの制御情報を示すフィールドであり、フレームの種類や通信形態に関する情報を含む。期間823は、フレーム送信完了までの予約時間を示すフィールドである。シーケンスコントロール827は、フラグメント分割した場合のフラグメント番号およびシーケンス番号を示すフィールドである。
【0045】
アドレス1〜4(824乃至826および828)は、フレームの発信アドレスや宛先アドレスなどを示すフィールドである。これら4つのアドレスの各々が何れのアドレスを意味するかは、フレームコントロール822における通信形態により異なる。例えば、図1のアクセスポイント200から無線端末100への通信の場合、アドレス1(824)が宛先アドレスを示し、アドレス3(826)が発信アドレスを示す。
【0046】
このMACヘッダ821における各フィールドの容量は図4に示すように、フレームコントロール822、期間823およびシーケンスコントロール827がそれぞれ2バイトずつであり、アドレス1〜4(824乃至826および828)はそれぞれ6バイトずつである。従って、MACヘッダ821全体としては計30バイトになる。
【0047】
フレームボディ810は、MACフレーム820のペイロードに相当するものであり、MAC副層におけるデータを伝送するために使用される。このフレームボディ810は、最大で2312バイトの容量を有する。FCS829は、MACフレーム820の誤りを検出するためのフィールドであり、生成多項式の剰余計算による余りの1の補数が設定される。このFCS829は、4バイトを有する。従って、MACフレーム820全体としては、最大で2346バイトの容量を有することになる。
【0048】
図5は、IEEE802.11b規格におけるPLCPフレーム830の構成を示す図である。PLCPフレーム830は、PLCP副層における情報を伝達するものであり、プリアンブル831と、PLCPヘッダ832とを備え、ペイロードとしてMACフレーム820を有する。
【0049】
プリアンブル831は、同期をとるための信号であり、同期ビット834とデリミタ835とからなる。IEEE802.11b規格には、IEEE802.11規格の直接拡散方式と互換を保つ場合のロングフォーマットと、高速動作用のショートフォーマットとがある。ロングフォーマットにおいては同期ビット834は128ビットであり、ショートフォーマットにおいては同期ビット834は56ビットである。また、いずれのフォーマットにおいてもデリミタ835は16ビットである。従って、プリアンブル全体としては144ビットまたは72ビットを有することになる。
【0050】
PLCPヘッダ832は、シグナル836と、サービス837と、長さ838と、CRC(巡回冗長検査)839とを備える。シグナル836は、伝送速度示すフィールドである。サービス837は、変調方式などを示すフィールドである。長さ838は、MACフレーム820の長さをマイクロ秒単位で示すフィールドである。CRC839は、PLCPヘッダ832の誤り検出を行うためのフィールドである。
【0051】
このPLCPヘッダ832において、シグナル836およびサービス837はそれぞれ8ビット、長さ838およびCRC839はそれぞれ16ビットである。従って、PLCPヘッダ832全体としては、48ビットを有することになる。
【0052】
ここで、PLCPフレーム830の転送時間を算出すると、ロングフォーマットにおいては、プリアンブル831およびPLCPヘッダ832はともに1Mビット/秒で転送されるので、
192ビット/(1×10ビット/秒)=192マイクロ秒
を要することになる。また、ショートフォーマットにおいてはプリアンブル831が1Mビット/秒で転送され、PLCPヘッダ832が2Mビット/秒で転送されるので、
72ビット/(1×10ビット/秒)
+48ビット/(2×10ビット/秒)
=72マイクロ秒+24マイクロ秒=96マイクロ秒
を要することになる。MACフレーム820の転送時間は、フレームボディ810の容量およびシグナル836に規定される伝送速度に依存する。
【0053】
図6は、IEEE802.11b規格におけるシグナル836の値と伝送速度8361との関係を示す図である。シグナル836は、MACフレーム820の伝送速度を定めるものである。従って、IEEE802.11b規格におけるPLCPヘッダ832のシグナル836を参照することにより、伝送速度8361を取得することができる。図中、「0x〜」は16進数表記を意味し、「0b〜」は2進数表記を意味する。シグナル836が16進数表記で「0A」の場合は伝送速度1Mビット/秒を、「14」の場合は伝送速度2Mビット/秒を、「37」の場合は伝送速度5.5Mビット/秒を、「6E」の場合は伝送速度11Mビット/秒をそれぞれ表す。
【0054】
シグナル836は、正常な場合には、これら4つの値以外の値を有することはない。従って、これら以外の未定義値を有する場合にはシグナル836が誤りを含んでいるものと判断できる。この判断は、PLCP判断部442(図3)によって行われる。
【0055】
図7は、IEEE802.11b規格におけるサービス837の値の内容を示す図である。サービス837は8ビットからなるフィールドを有し、上位4ビット目において変調方式8371を規定し、最下位ビットにおいて長さ拡張8372を規定する。
【0056】
変調方式8371は、「0」の場合はCCKを意味し、「1」の場合はPBCC(パケット2値畳み込み符号)を意味する。これら変調方式の指定はIEEE802.11b規格によって拡張された伝送速度5.5Mビット/秒および11Mビット/秒の場合に有効である。IEEE802.11規格との互換性を保つため、伝送速度1Mビット/秒の場合にはDBPSK(差動2値PSK)、伝送速度2Mビット/秒の場合にはDQPSK(差動4値PSK)の変調方式が使用される。
【0057】
長さ拡張8372は、長さ838を補うものであり、伝送速度11Mビット/秒の場合に、時間(マイクロ秒)を単位とする長さ838とMACフレーム820のバイト数とを相互変換するために用いられる。具体的な計算方法については後述する。
【0058】
図8は、本発明の実施の形態におけるスリープ長計算部410のIEEE802.11b規格への適用例を示す図である。このスリープ長計算部410は、MACフレーム820の容量を計算するフレーム長計算部411と、MACヘッダ821の容量を減算する減算器412と、伝送速度8361による除算を行う除算器413とを備える。
【0059】
IEEE802.11b規格において、PLCPヘッダ832の長さ838はマイクロ秒を単位とする時間換算の長さとなっている。スリープ長を算出するためにはまずMACヘッダ821の長さを除いておく必要があるが、このMACヘッダ821の長さは30バイトという容量換算の長さとなっている。従って、両者の単位を合わせた上で後者を減算しなければならない。この図8の適用例では長さ838をバイト単位に換算しているが、MACヘッダ821の長さを時間単位に換算しても構わない。
【0060】
フレーム長計算部411は、シグナル836の伝送速度8361と、サービス837の変調方式8371および長さ拡張8372とを用いて、マイクロ秒を単位とする長さ838を以下の要領でバイト単位に換算する。
【0061】
伝送速度8361=5.5Mビット/秒,変調方式8371=CCKの場合;
フレーム長[バイト]=長さ838[マイクロ秒]×5.5/8
(小数点以下切り捨て)
【0062】
伝送速度8361=11Mビット/秒,変調方式8371=CCKの場合;
フレーム長[バイト]=(長さ838[マイクロ秒]×11/8)
−長さ拡張8372 (小数点以下切り捨て)
【0063】
伝送速度8361=5.5Mビット/秒,変調方式8371=PBCCの場合;
フレーム長[バイト]=(長さ838[マイクロ秒]×5.5/8)−1
(小数点以下切り捨て)
【0064】
伝送速度8361=11Mビット/秒,変調方式8371=PBCCの場合;
フレーム長[バイト]=(長さ838[マイクロ秒]×11/8)−1
−長さ拡張8372 (小数点以下切り捨て)
【0065】
このようにして得られたバイト単位のフレーム長から減算器412により30バイトを減算する。これにより、MACフレーム820からMACヘッダ821を除いたボディ部分(すなわち、フレームボディ810とFCS829)のボディ長がバイト単位により得られる。除算器413によってこのボディ長をシグナル836の伝送速度8361で割れば、ボディ部分の転送にかかる時間が算出される。
【0066】
例えば、伝送速度8361=11Mビット/秒,変調方式8371=CCKの場合、長さ838が744で、長さ拡張8372が0であれば、フレーム長は、
744×11/8−0=1023バイト
となる。従って、ボディ長は、
(1023−30)×8/(11×10)=722マイクロ秒
となる。このボディ長をスリープ長として用いてもよいが、後述のように、さらにこのボディ長に最大フレーム間隔(DIFS)を加算することができる。例えば、この最大フレーム間隔を128マイクロ秒とすれば、スリープ長は、
722マイクロ秒+128マイクロ秒=850マイクロ秒
となる。
【0067】
図9は、IEEE802.11a規格におけるPLCPフレーム840の構成を示す図である。PLCPフレーム840は、PLCPフレーム830と同様に、PLCP副層における情報を伝達するものであり、プリアンブル841と、PLCPヘッダ842とを備え、ペイロードとしてMACフレーム820を有する。このIEEE802.11a規格では、IEEE802.11規格の周波数2.4GHz帯とは異なる5GHz帯の周波数を用いるため、IEEE802.11規格との互換性はなく、フレームフォーマットも異なるものが採用されている。
【0068】
プリアンブル841は、同期をとるための信号であり、12シンボルの長さを有している。ここで、シンボルとはIEEE802.11a規格におけるOFDM方式で用いられる変調の単位である。このOFDM方式では、直交する複数のサブキャリアを同時に使って信号をパラレルに伝送しており、エラー訂正符号を組み合わせて使用することで、妨害波や干渉などによって一部のサブキャリアが受信できなかったときであってもデータを再現できるようになっている。
【0069】
PLCPヘッダ842は、データレート844と、長さ846と、パリティ847と、テール848と、サービス849とを備えている。データレート844は、伝送速度を表すフィールドである。長さ846は、MACフレーム820の長さをバイト単位で表すフィールドである。パリティ847は、誤り検出に用いられる符号である。テール848は、データレート844から始まるシグナル843の後尾を表すフィールドである。
【0070】
シグナル843において、データレート844は4ビット、長さ846は12ビット、パリティ847は1ビット、テール848は6ビットを有している。また、データレート844と長さ846との間には未使用ビット845が1ビット存在する。従って、このシグナル843としては、24ビットを使用していることになる。なお、テール848の6ビットには全て0が設定される。
【0071】
サービス849は、16ビットのフィールドを有し、上位7ビットは受信機側のデスクランブラとの同期をとるために使用され、下位9ビットは将来の使用のために予約されている。これら16ビットのフィールドには全て0が設定される。
【0072】
図10は、IEEE802.11a規格におけるデータレート844の値の内容を示す図である。データレート844の値のそれぞれについて、変調方式8441、符号化率8442および伝送速度8443が定められている。従って、IEEE802.11a規格におけるPLCPヘッダ842のデータレート844を参照することにより、伝送速度8443を取得することができる。
【0073】
データレート844は、正常な場合には、この図10に示された値以外を有することはない。従って、これら以外の未定義値を有する場合にはデータレート844が誤りを含んでいるものと判断できる。この判断は、PLCP判断部442(図3)によって行われる。
【0074】
図11は、本発明の実施の形態におけるスリープ長計算部410のIEEE802.11a規格への適用例を示す図である。このスリープ長計算部410は、MACフレーム820の容量からMACヘッダ821の容量を減算する減算器415と、伝送速度8443による除算を行う除算器416とを備える。
【0075】
IEEE802.11a規格において、PLCPヘッダ842の長さ846はバイトを単位とする容量換算の長さとなっている。従って、IEEE802.11b規格の場合と異なり、時間単位から容量単位への換算をすることなく、ボディ長を求めることができる。すなわち、減算器412によって長さ846からMACヘッダ821の30バイトを減算してボディ長を得る。そして、除算器416によってこのボディ長をデータレート844の伝送速度8443で割れば、ボディ部分の転送にかかる時間が算出される。
【0076】
例えば、データレート844=0b1011で、長さ846=1030の場合、ボディ長は、
(1030−30)×8/(36×10)=222マイクロ秒
となる。なお、このボディ長をスリープ長として用いてもよく、さらにこのボディ長に最大フレーム間隔を加算することができる点については上述のIEEE802.11b規格の場合と同様である。
【0077】
次に本発明の実施の形態におけるスリープ動作のタイミングについて図面を参照して説明する。
【0078】
図12は、無線通信システムにおける送信シーケンスと無線端末における送受信動作との関係を示す図である。図12(a)はアクセスポイントAと端末BおよびCとの間の通信における送信シーケンスを示し、図12(b)はその送信シーケンスに対応する端末Cの送受信動作を示す。
【0079】
まず、アクセスポイントAが端末Cに対してデータフレーム11を送信すると、端末Cはそのデータフレーム11の受信動作31を行う。このデータフレーム11においては、その宛先が端末C自身であるので、端末Cはデータフレーム11全てを受信する。端末Cはこのデータフレーム11を受信すると、受領を確認するACKフレーム32をアクセスポイントAに送信する。
【0080】
次に、アクセスポイントAは端末Bに対してデータフレーム13を送信する。この場合、端末Cは受信動作331に入り、PLCPフレーム830の受信を始めるが、MACヘッダ821を受信した段階で宛先を判断し、その宛先が端末Bであることからスリープ動作332に移行する。このデータフレーム13に対しては、端末BがACKフレーム24をアクセスポイントAに送信する。
【0081】
続いて、端末BがアクセスポイントAにデータフレーム25を送信した場合にも、端末Cは受信動作351に入るが、やはりMACヘッダ821を受信した段階でその宛先がアクセスポイントAであることを判断すると、スリープ動作352に移行する。
【0082】
この図12の例では、ボディ長をスリープ長として使用しており、MACヘッダ821を受信し終えた直後からFCS829の送信完了タイミングまでの間、スリープモードによる動作を行うものとしている。しかし、このスリープ動作の終了タイミングは必ずしもこれに限られず、より長い時間をスリープ長として使用することも可能である。
【0083】
図13は、スリープ動作の終了タイミングの一例を示す図である。IEEE802.11規格では、アクセスしようとする媒体がアイドル状態か否かを判断するために、フレーム間隔(IFS)を規定しており、規定された時間以上にわたり媒体において信号が検出されない場合にアイドル状態であると判断される。このフレーム間隔として複数のフレーム間隔が定義されており、データフレームを正常に受信した装置がACKフレームを送信するタイミングとして最短フレーム間隔(SIFS)が定義され、また、ACKフレーム送信後に何れかの端末がデータフレームを送信するタイミングとして最大フレーム間隔(DIFS)が定義されている。
【0084】
この図13の例では、アクセスポイントAが端末Bに対してデータフレーム16を送信している。端末Cは受信動作361に入った後、MACヘッダ821を受信するとスリープ動作362に移行する。この例では、スリープ長としてボディ長に最短フレーム間隔およびACKパケット長を加えたものとなっている。このようにスリープ長を設定した場合であっても、この図13のように、次のデータフレーム48が規則通りに送信されれば、端末Cは再度受信動作381に入った上でスリープ動作に移行できるので、問題は生じない。しかし、端末Bがデータフレーム16を正常に受信できなかった場合には、端末BはACKフレーム27を送信しないため、次のように不都合が生じる。
【0085】
図14は、図13の例においてデータフレームを正常に受信できなくなるタイミングを示す図である。本来であれば、アクセスポイントAが送信したデータフレーム16を端末Bが正常に受信して、これに対して端末BがACKフレーム27をアクセスポイントAに送信する。これによって、このACKフレーム27に重なるタイミングで、端末B以外の端末はデータフレームを送信することができなくなる。
【0086】
しかし、端末Bがデータフレーム16を正常に受信できなかった場合には、端末BはACKフレーム27を送信しないため、データフレーム16から最大フレーム間隔を経過したタイミングで、端末B以外の端末がデータフレームを送信することができてしまう。例えば、図14の例では、端末Dがデータフレーム48を送信している。すると、端末Cは本来のACKフレーム27の終了タイミングまでスリープ状態にあるために、端末Dから送信されたデータフレーム48を受信できず、未受信期間37が生じてしまう。従って、その後の受信動作381によってデータフレーム48を受信しようとしても正常に受信することはできなくなってしまう。
【0087】
図15は、スリープ動作の終了タイミングの他の例を示す図である。この例では、アクセスポイントAがデータフレーム16を送信した際のスリープ動作362のスリープ長は、ボディ長に最大フレーム間隔を加えたものとなっている。このタイミングであれば、端末Bがデータフレーム16を正常に受信できずにACKフレーム27を送信しなかった場合であっても、データフレーム16の送信完了から最大フレーム間隔を経過した後に端末Dからデータフレーム48が送信されても、端末Cはこのデータフレーム48の受信動作381に入ることができる。
【0088】
従って、スリープ長としては、ボディ長をそのまま使用してもよいが、それよりも長く、ボディ長に最大フレーム間隔を加えた期間とすることがより望ましい。また、このスリープ長としてボディ長に最短フレーム間隔およびACKパケット長を加えたものとすることも可能ではあるが、タイミングによっては未受信期間37を生じるおそれがある。もっとも、このような未受信期間37を生じた場合であっても、もし自端末宛のフレームを受信できなかった場合には当該フレームが再送されるため、効率は落ちるものの処理内容に矛盾を生じるようなことはない。
【0089】
次に本発明の実施の形態における無線端末100の動作について図面を参照して説明する。
【0090】
図16は、本発明の実施の形態における無線端末100の処理手順を示す図である。無線端末100は、PLCPフレーム830(840)の受信を開始すると(ステップS901)、プリアンブル検査部132によってプリアンブル831(841)の誤り検出を行う。そして、ある閾値以上のデータ誤りが検出されたとプリアンブル判断部441によって判断すると(ステップS902)、伝送路の品質が悪化している可能性があるため、電源供給部180に対してスリープを抑止して通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0091】
ステップS902において閾値以上のデータ誤りが検出されなかったと判断されると、次にPLCPヘッダ処理部133によってPLCPヘッダ832(842)の誤り検出を行う。そして、所定の誤りが検出されたとPLCP判断部442が判断すると(ステップS903)、PLCPヘッダ832(842)の情報に誤りがある可能性があるため、電源供給部180に対してスリープを抑止して通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0092】
ステップS903において所定の誤りが検出されたと判断されなければ、さらにPLCP判断部442によってPLCPヘッダ842(832)における長さ846(838)が規定の値であるか否かの判断がされる。すなわち、MACフレーム820の長さは最大で2346バイトであることから、長さ846がそれを超える場合にはその情報自体が誤っていることになる。従って、そのような規定外の値を含むものとPLCP判断部442が判断すると(ステップS904)、PLCPヘッダ842(832)の情報に誤りがある可能性があるため、電源供給部180に対してスリープを抑止して通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0093】
ステップS904において長さ846(838)が規定外の値を含むものと判断されなければ、さらにPLCP判断部442によってPLCPヘッダ832(842)における伝送速度、すなわちシグナル836(データレート844)が規定の定義された値であるか否かの判断がされる。そして、未定義の値を含むものとPLCP判断部442が判断すると(ステップS905)、PLCPヘッダ832(842)の情報に誤りがある可能性があるため、電源供給部180に対してスリープを抑止して通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0094】
ステップS905において伝送速度が未定義の値を含むものと判断されなければ、スリープ長計算部410によりスリープ長の計算が行われる(ステップS906)。そのスリープ長はタイマ430に設定される。
【0095】
そして、ステップS906において計算されたスリープ長は、立上り時間判断部443によって無線端末100内の各部の立上り時間と比較される。これら立上り時間よりもスリープ長が長いと判断されない場合には(ステップS907)、スリープによる効果が得られないため、電源供給部180に対してスリープを抑止して通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0096】
ステップS907において立上り時間よりもスリープ長が長いと判断された場合には、アドレス検出部420により宛先アドレスが調べられる。そして、宛先アドレスが自端末のアドレスでないと判断すると(ステップS908)、それ以上受信する必要がないため、電源供給部180に対してスリープの開始を指示してスリープ動作に移行する(ステップS909)。このとき、タイマ430に対してもスリープ長の計時を開始させる。これにより、タイマ430は、スリープ長を経過すると電源供給部180に対してスリープの停止を指示する。一方、宛先アドレスが自端末のアドレスであれば(ステップS908)、通常の受信動作を行う(ステップS910)。
【0097】
次に本発明の実施の形態による具体的な改善例について説明する。
【0098】
本発明の実施の形態では、PLCPフレーム830(840)の先頭のプリアンブル831(841)からMACヘッダ821までを受信したところでスリープすべきか否かを判断する。従って、MACヘッダ821の受信を完了するまでは、通常動作による受信状態となる。
【0099】
一例としてIEEE802.11b規格のショートフォーマットでは、上述のようにプリアンブル831およびPLCPヘッダ832を受信するのに96マイクロ秒を要する。また、伝送速度として11Mビット/秒とすると、MACヘッダ821を受信するには
(30×8ビット)/(11×10ビット/秒)≒22マイクロ秒
を要する。従って、ショートフォーマットにおいては、スリープまでに
96+22=118マイクロ秒
の受信動作を行うことになる。
【0100】
一方、同じ伝送速度でスリープ長を2316バイトと仮定すると、
(2316×8ビット)/(11×10ビット/秒)
≒1684マイクロ秒
のスリープ動作を行うことになる。もっとも、このスリープ長はフレームボディ810の長さに依存するものであり、また、上述のように最大フレーム間隔をさらに加えることもできる。
【0101】
受信状態における消費電力は多くの場合、500mWから1W程度であると想定される。また、スリープ状態における消費電力は、10mWから300mW程度であると想定される。ここで、典型例として、受信状態で800mW、スリープ状態で50mWであると仮定すると、上述のショートフォーマットの例における消費電力の改善率は以下のようになる。
【0102】
(118×800+1684×50)/((118+1684)×800)≒0.124
すなわち、8割以上の消費電力低減を実現できることがわかる。
【0103】
このように、本発明の実施の形態によれば、電源制御部400のスリープ長計算部410においてPLCPヘッダ832(842)の内容に基づいてスリープ長を計算し、アドレス検出部420においてMACヘッダ821の内容から宛先アドレスを検出することにより、他端末宛のフレームについては受信を中断してスリープ状態に移行することができる。特に、PLCPヘッダ832(842)は、既存の規格においてCRC839(パリティ847)を含んでおり、スリープ長の計算を安全に行うことができる。
【0104】
また、PLCPヘッダ832(842)やMACヘッダ821の内容が信頼できない場合や、各部の立上り時間の関係でスリープすべきでない場合には、スリープ抑止判断部440がスリープ状態への移行を抑止する。これにより、より安全にスリープ動作を行うことができる。
【0105】
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
【0106】
すなわち、請求項1において、上位層フレームは例えばMACフレーム820に対応し、物理層フレームは例えばPLCPフレーム830または840に対応し、第1の装置は例えばアクセスポイント200に対応し、第2の装置は例えば無線端末100に対応する。また、省電力動作時間計算手段は例えばスリープ長計算部410に対応し、アドレス検出手段は例えばアドレス検出部420に対応し、省電力モードの解除を指示する手段は例えばタイマ430に対応し、抑止手段は例えばスリープ抑止判断部440に対応する。
【0107】
また、請求項2において、端末は例えば無線端末100に対応し、上位層フレームは例えばMACフレーム820に対応し、物理層フレームは例えばPLCPフレーム830または840に対応し、省電力動作時間計算手段は例えばスリープ長計算部410に対応し、アドレス検出手段は例えばアドレス検出部420に対応し、省電力モードの解除を指示する手段は例えばタイマ430に対応し、抑止手段は例えばスリープ抑止判断部440に対応する。
【0110】
また、請求項において、物理層フレームにおけるプリアンブルに所定の誤りが検出された場合には省電力モードへの移行を抑止する手段は、例えばプリアンブル判断部441に対応する。
【0111】
また、請求項において、物理層フレームのヘッダに所定の誤りが検出された場合に省電力モードへの移行を抑止する手段は、例えばPLCP判断部442に対応する。
【0112】
また、請求項において、物理層フレームのヘッダが所定の範囲外の値を含むことを検出した場合には省電力モードへの移行を抑止する手段は、例えばPLCP判断部442に対応する。
【0113】
また、請求項において、省電力動作時間計算手段により計算された省電力動作時間が所定時間よりも短い場合には省電力モードへの移行を抑止する手段は、例えば立上り時間判断部443に対応する。
【0114】
また、請求項7乃至9において、端末は例えば無線端末100に対応し、上位層フレームは例えばMACフレーム820に対応し、物理層フレームは例えばPLCPフレーム830または840に対応し、物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームの受信を開始する手順は例えばステップS901に対応し、物理層フレームのヘッダから抽出された上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順は例えばステップS906に対応し、上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると上位層フレームのボディの先頭から省電力モードへの移行を指示する手順は例えばステップS908に対応し、省電力モードへの移行の指示から省電力動作時間を計時して省電力動作時間を経過すると省電力モードの解除を指示する手順は例えばステップS909に対応し、物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には上記指示にかかわらず省電力モードへの移行を抑止する手順は、例えばステップS902、S903、S904、S905およびS907に対応する。
【0116】
なお、本発明の実施の形態では電源制御部400内のスリープ長計算部410によりスリープ長を計算しているが、このスリープ長の計算をプロセッサ140により実行するようにしても構わない。
【0117】
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
【0118】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によると、無線通信システムにおいて、既存の規格に変更を加えることなく必要な情報を取得した上で低消費電力状態へ移行することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における無線端末100の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における電源制御部400の構成例を示す図である。
【図4】IEEE802.11規格におけるMACフレーム820の構成を示す図である。
【図5】IEEE802.11b規格におけるPLCPフレーム830の構成を示す図である。
【図6】IEEE802.11b規格におけるシグナル836の値と伝送速度8361との関係を示す図である。
【図7】IEEE802.11b規格におけるサービス837の値の内容を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるスリープ長計算部410のIEEE802.11b規格への適用例を示す図である。
【図9】IEEE802.11a規格におけるPLCPフレーム840の構成を示す図である。
【図10】IEEE802.11a規格におけるデータレート844の値の内容を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるスリープ長計算部410のIEEE802.11a規格への適用例を示す図である。
【図12】無線通信システムにおける送信シーケンスと無線端末における送受信動作との関係を示す図である。
【図13】スリープ動作の終了タイミングの一例を示す図である。
【図14】図13の例においてデータフレームを正常に受信できなくなるタイミングを示す図である。
【図15】スリープ動作の終了タイミングの他の例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における無線端末100の処理手順を示す図である。
【符号の説明】
100 無線端末
105 アンテナ
110 無線通信部
111 受信部
112 送信部
113 周波数シンセサイザ
114 アンテナ切替器
120 変復調部
121 復調部
122 変調部
130 MAC処理部
131 MAC制御部
132 プリアンブル検査部
133 PLCPヘッダ処理部
134 MACヘッダ処理部
137 受信データバッファ
138 送信データバッファ
140 プロセッサ
150 メモリ
160 インターフェース部
180 電源供給部
190 バス
200 アクセスポイント
300 ネットワーク
400 電源制御部
410 スリープ長計算部
411 フレーム長計算部
412、415 減算器
413、416 除算器
420 アドレス検出部
430 タイマ
440 スリープ抑止判断部
441 プリアンブル判断部
442 PLCP判断部
443 立上り時間判断部
810 フレームボディ
820 MACフレーム
821 MACヘッダ
830、840 PLCPフレーム
831、841 プリアンブル
832、842 PLCPヘッダ

Claims (9)

  1. 複数の装置により構成される無線通信システムであって、
    物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを送信する際に、前記上位層フレームの長さを前記物理層フレームのヘッダに示し、前記上位層フレームの宛先を前記上位層フレームのヘッダに示す第1の装置と、
    前記上位層フレームのヘッダを受信した時点で自装置が宛先でないと判断すると前記物理層フレームのヘッダから抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードに移行する第2の装置とを具備し、
    前記第2の装置は、
    前記物理層フレームのヘッダから抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する省電力動作時間計算手段と、
    前記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自装置が宛先でないと判断すると前記上位層フレームのボディの先頭から前記省電力モードへの移行を指示するアドレス検出手段と、
    前記省電力モードへの移行の指示から前記省電力動作時間を計時して前記省電力動作時間を経過すると前記省電力モードの解除を指示する手段と、
    前記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記アドレス検出手段による指示にかかわらず前記省電力モードへの移行を抑止する抑止手段とを備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを受信する端末であって通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末において、
    前記物理層フレームのヘッダから抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する省電力動作時間計算手段と、
    前記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると前記上位層フレームのボディの先頭から前記省電力モードへの移行を指示するアドレス検出手段と、
    前記省電力モードへの移行の指示から前記省電力動作時間を計時して前記省電力動作時間を経過すると前記省電力モードの解除を指示する手段と
    前記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記アドレス検出手段による指示にかかわらず前記省電力モードへの移行を抑止する抑止手段と
    を具備することを特徴とする端末。
  3. 前記抑止手段は、前記物理層フレームにおけるプリアンブルに所定の誤りが検出された場合には前記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むことを特徴とする請求項記載の端末。
  4. 前記抑止手段は、前記物理層フレームのヘッダに所定の誤りが検出された場合に前記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むことを特徴とする請求項記載の端末。
  5. 前記抑止手段は、前記物理層フレームのヘッダが所定の範囲外の値を含むことを検出した場合には前記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むことを特徴とする請求項記載の端末。
  6. 前記抑止手段は、前記省電力動作時間計算手段により計算された前記省電力動作時間が所定時間よりも短い場合には前記省電力モードへの移行を抑止する手段を含むことを特徴とする請求項記載の端末。
  7. 通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末における処理方法であって
    物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームの受信を開始する手順と、
    前記物理層フレームのヘッダから抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、
    前記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると前記上位層フレームのボディの先頭から前記省電力モードへの移行を指示する手順と、
    前記省電力モードへの移行の指示から前記省電力動作時間を計時して前記省電力動作時間を経過すると前記省電力モードの解除を指示する手順と
    前記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記指示にかかわらず前記省電力モードへの移行を抑止する手順と
    を具備することを特徴とする処理方法。
  8. 通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末に、
    物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームの受信を開始する手順と、
    前記物理層フレームのヘッダから抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、
    前記上位層フレームのヘッダを受信した時点で宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると前記上位層フレームのボディの先頭から前記省電力モードへの移行を指示する手順と、
    前記省電力モードへの移行の指示から前記省電力動作時間を計時して前記省電力動作時間を経過すると前記省電力モードの解除を指示する手順と
    前記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記指示にかかわらず前記省電力モードへの移行を抑止する手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 通常動作に比べて省電力動作を行う省電力モードを有する端末に、
    物理層より上位層の上位層フレームを含んだ物理層フレームを受信の受信を開始する手順と、
    前記物理層フレームのヘッダを受信した時点で抽出された前記上位層フレームの長さに基づいて省電力動作時間を計算する手順と、
    前記上位層フレームのヘッダから宛先アドレスを検出して自端末が宛先でないと判断すると前記上位層フレームのボディの先頭から前記省電力モードへの移行を指示する手順と、
    前記省電力モードへの移行の指示から前記省電力動作時間を計時して前記省電力動作時間を経過すると前記省電力モードの解除を指示する手順と
    前記物理層フレームに基づく情報が所定条件を満たさない場合には前記指示にかかわらず前記省電力モードへの移行を抑止する手順と
    を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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