JP3966081B2 - 通信制御システムおよび通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通信装置を含む通信システム、および該通信システムにおける複数の通信装置間の通信を制御する通信制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
複数の通信装置間で授受される通信信号は、それら通信装置間の伝送路のみならず、通信装置内あるいは通信装置近傍においても、障害を受けることがある。その例としては、通信装置内の温度上昇によって通信処理回路を構成する素子の特性が変化して、処理速度が低下したり誤り率が増大したりする場合や、通信装置周辺の配線に混入するノイズが増加して、誤り率が増大したりする場合がある。通信信頼性の更なる向上のためには、こうした障害に対しても、その悪影響を排除するかあるいはそれを回避できるような通信を行うのが望ましい。
【0003】
ただし、その対策は、送信側の通信装置において発生した障害のみに対して講じたとしても不十分となる場合がある。特開平10−190487号公報には、通信装置内の温度が所定値以上に上昇したときに、連続的な送信を一時停止し間欠的な送信に変更する技術が開示されている。今仮にこの技術を利用して、送信側の通信装置において温度が上昇したため、それによるデータ誤り率の増大を回避するためにデータを間欠送信したとする。しかしその場合に、受信側の通信装置でもっと高い温度上昇が生じていると、該受信側通信装置はその間欠送信でも精度良く受信することができない。すなわち、送信側および受信側の双方の通信装置あるいはその近傍における障害発生状況を考慮しなければ、折角の対策が全く無意味なものとなるおそれがある。
【0004】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、通信装置内あるいは通信装置近傍において生じた通信障害による悪影響をなるべく回避してより信頼性の高い通信を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる通信制御システムは、送信側および受信側の各通信装置について、通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、上記物理量と所定の通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて、上記送信側および受信側の各通信装置についての上記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、上記送信側および受信側の各通信装置に対応する通信制御パラメータに基づいてそれら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、を備える。このような構成により、各通信装置で生じたその通信状態の変動の要因となる現象を所定の物理量として数値的に把握し、送信側および受信側の双方についてその現象の影響度を勘案したより信頼性の高い通信制御パラメータを決定することができる。
【0006】
また本発明にかかる通信制御システムでは、上記通信制御パラメータ決定部は、上記各通信装置に対応する通信制御パラメータのうち、データ伝送速度がより低くなる通信制御パラメータを、それら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータとするのが好適である。このような構成により、送受いずれの通信装置についてもその通信処理能力を超えないデータ伝送速度を設定することができる。
【0007】
また本発明にかかる通信制御システムでは、前記通信制御パラメータ決定部は、通信するデータの属性に基づいて通信制御パラメータを決定する。このような構成により、例えば重要なデータについてはデータ伝送速度を低くして信頼性を確保し、またそれ以外のデータについてはデータ伝送速度を高くするなど、データの属性に応じてより適切な通信制御パラメータを設定することができる。
【0008】
また本発明にかかる通信システムは、複数の通信装置を含む通信システムであって、各通信装置について、通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、各通信装置について、上記物理量と所定の通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて上記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、複数の通信装置のうち送信側および受信側となる通信装置に対応する通信制御パラメータに基づいて当該送信側および受信側となる通信装置間の通信における通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、を有し、決定された通信制御パラメータにしたがって複数の通信装置間で通信が行われる。このような構成により、通信システム内の複数の通信装置間で行われる通信についてより適切な通信制御パラメータを設定することができる。
【0009】
また本発明にかかる通信システムは、複数の通信装置を含む通信システムであって、複数の通信装置が、それぞれ、通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、前記物理量と通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて前記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、自通信装置に対して送受信関係となる他の通信装置についての通信制御パラメータと、前記通信制御パラメータ取得部によって取得された自通信装置についての通信制御パラメータと、に基づいて、それら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、を備える。通信制御パラメータの決定に関する処理を、通信システム内でただ一つの通信制御パラメータ決定部あるいは通信制御パラメータ取得部で行うように構成すると、その回路は大型化かつ複雑化してしまう。特に通信システム内の通信装置数が多い場合には、その回路の処理負荷が増大し、処理遅延にもつながりかねない。上記構成によれば、通信制御パラメータ決定部あるいは通信制御パラメータ取得部を通信システム内で分散配置し、その回路の大型化、複雑化を抑制することができるとともに、処理負荷を軽減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかる通信システム10について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一の実施形態にかかる通信システム10の機能ブロック図、図2は、装置内温度とデータ伝送速度との対応関係の一例を示す図、また図3は、通信システム10において送信される通信信号のフレーム構成の一例を示す図である。
【0011】
図1に示すように、通信システム10は、複数(図1の例では二つ)の通信装置12(12a,12b)を含む。本実施形態では、各通信装置12は無線により通信を行う。
【0012】
各通信装置12は、他の通信装置12との間で通信を行うための処理を行う通信処理部14を備える。通信処理部14は、搬送信号(通信信号)からデータを取り出すための処理と、データを搬送信号に載せるための処理とを行う。このような処理としては、例えば、増幅、フィルタリング、A/D変換、D/A変換、変復調、誤り訂正等がある。なお、通信処理部14は、少なくともいずれか一方の通信装置12(12aまたは12b)の通信制御部20(20aおよび/または20b)で決定された通信制御パラメータにしたがって通信を行う。通信制御パラメータの決定については後述する。
【0013】
また、各通信装置12は、前記データの処理を行うためのアプリケーション部16を備える。このアプリケーション部16において、通信信号から取り出されたデータに基づく処理や、通信信号に載せるデータの生成、データの入力/出力などが行われる。
【0014】
本実施形態にかかる通信システム10は、通信を行う送信側および受信側の各通信装置12(12a,12b)またはその近傍において生じ、該通信装置12での通信処理に障害をもたらす現象を捉え、その現象の程度に応じてそれらの間の通信を制御する機能を備える。このために、各通信装置12(12a,12b)は、通信制御部20(20a,20b)、検出部22(22a,22b)、および記憶部24(24a,24b)を備える。
【0015】
検出部22は、通信装置12における通信処理の障害の要因となる現象を示す所定の物理量を検出する。このような現象としては、例えば、装置内温度の上昇または下降がある。装置内温度が上昇または下降すると、通信装置12内特に通信処理部14内の素子等の諸特性が変化して通信処理部14の処理能力(例えば処理速度)が低下し、誤り率が増大したりする。このような現象、すなわち装置内温度の上昇/下降による影響を抑制する場合、例えば装置12内部において最も温度が上昇する部位に、検出部22としての温度センサを設ければよい。
【0016】
そのほかにも、例えば、装置周辺におけるノイズが増大したときには、通信処理障害が生じる。このような現象、すなわちノイズ混入による影響を抑制する場合、検出部22としては、通信処理部14で取得されたデータから例えばノイズ信号の振幅(電界強度)、S/N比などを検出する機構を備えればよい。さらにその場合、より精度の高いノイズ検出のために、データ内容や信号特性が既知である既知信号を送信する送信機構(図示せず)を通信装置12に内蔵またはその周辺に接続してもよい。
【0017】
記憶部(例えばRAM、ROM、またはハードディスク等)24には、検出部22によって検出される所定の物理量と通信制御パラメータとの対応関係を示す情報(以下、対応関係情報と記す)が格納される。例えば、装置内温度に応じてデータ伝送速度を制御する場合には、図2に示すように、対応関係情報として装置内温度とデータ伝送速度とが対応付けて格納される。この記憶部24には、自通信装置12の対応関係情報のみならず、他の通信装置12の対応関係情報を格納してもよい。また記憶部24は、通信装置12から取得した通信制御に用いられる情報(例えば、自通信装置12および/または他の通信装置12の検出部22(22a,22b)による所定の物理量の検出結果や、その検出結果に対応する通信制御パラメータなど)を保持することもできる。
【0018】
通信制御部(例えばCPU等)20は、検出部22による検出結果に基づいて、実際の通信制御を行うための通信制御パラメータを取得する。すなわち、この通信制御部20が、本発明にかかる通信制御パラメータ取得部に相当する。一例として、検出部22が装置内温度を検出する温度センサとして構成され、その装置内温度によってデータ伝送速度を制御する場合には、通信制御部20は、温度センサ(すなわち検出部22)により検出された装置内温度と、図2に例示するような対応関係情報とに基づいて、該装置内温度に対応するデータ伝送速度を通信制御パラメータとして取得する。なお、自通信装置(仮に12aとする)の通信制御部20aにおいて、他の通信装置12bについての通信制御パラメータを取得してもよい。ただしこの場合には、通信制御パラメータの取得に先立ち、他の通信装置12bについての対応関係情報と、他の通信装置12bの検出部22bによる所定の物理量の検出結果とが、他の通信装置12bから自通信装置12aに、例えば通信処理部14等を含む通信処理機構によって伝送され、記憶部24aに格納される。
【0019】
そして、少なくともいずれか一方の通信装置(12aおよび/または12b)の通信制御部20において、自通信装置12に対応する通信制御パラメータと、通信相手先としての他の通信装置12に対応する通信制御パラメータと、に基づいて、双方の通信装置12が対応可能な通信制御パラメータが決定される。すなわち、この通信制御部20は、本発明にかかる通信制御パラメータ決定部にも相当する。なお、通信制御パラメータの決定に先立ち、少なくともいずれか一方の通信装置(12aまたは12b)で取得された通信制御パラメータは、例えば通信処理部14等を含む通信処理機構によって、他方の通信装置(12bまたは12a)に伝送され、その記憶部24(24aまたは24b)に格納される。
【0020】
なお、上記対応関係情報、検出結果、あるいは通信制御パラメータ(データ)は例えば図3に示すようなパケット信号(フレーム)によって送信される。図3の例では、フレームは、宛先および送信元アドレス、フレーム種別、フレーム長、データ、およびCRC(Cyclic Redundancy Check character)を含む。
【0021】
ここで、通信制御部20の動作の具体例について説明する。以下の例では、通信装置12aを自通信装置とし、通信装置12bを他の通信装置とする。また、ここでは、所定の物理量は装置内温度、通信制御パラメータはデータ伝送速度であり、自通信装置12aについては図2(a)の対応関係情報が、また他の通信装置12bについては図2(b)の対応関係情報が、それぞれ設定されているものとする。
【0022】
今、自通信装置12aの検出部22aにより検出された装置内温度が25℃であった場合、通信制御部20aは、記憶部24aに格納された対応関係情報に基づいて、データ伝送速度(これが通信制御パラメータに相当する)として500(kbps)を取得する。一方、他の通信装置12bの検出部22bにより検出された装置内温度が25℃であった場合、通信制御部20bは、記憶部24bに格納された対応関係情報に基づいて、データ伝送速度(これが通信制御パラメータに相当する)として300(kbps)を取得する。
【0023】
他の通信装置12bで取得された通信制御パラメータは、通信処理部14等を含む通信処理機構によって、自通信装置12aに伝送される。
【0024】
そして通信制御部20aは、自通信装置12aおよび通信相手先としての他の通信装置12bに対応するデータ伝送速度を比較し、低い方のデータ伝送速度、すなわちこの例の場合300(kbps)を、実際のデータ伝送速度として決定する。決定されたデータ伝送速度300(kbps)を示すデータは、例えば図3に示すパケット(フレーム)に含められ、自通信装置12aから他の通信装置12bに送信される。こうして、自通信装置12および他の通信装置12の間において、それら双方が対応可能なデータ通信速度による、より信頼性の高い通信が実行される。
【0025】
なお、検出部22による物理量の検出、および通信制御部20による検出結果に基づく通信制御パラメータの取得、および通信制御パラメータの決定は、それぞれ所定のタイミングで行われる。一例として、検出部22による検出は所定の時間間隔で定期的に行われ、通信制御パラメータの取得および決定は前記検出結果が変化したタイミングや、通信信号の送信が開始される直前のタイミングなどで行われる。
【0026】
また、通信制御パラメータの選択は、通信するデータの属性(例えばデータの種別、内容等)に応じて行うようにしてもよい。例えば、上記例示したような、二つのデータ伝送速度から一つを選択する場合において、高い信頼性の要求されるデータである場合には、上述したように二つのデータ伝送速度のうち低い方のデータ伝送速度を選択し、他方、特に高い信頼性の要求されないデータである場合には、所定のデータ伝送速度(例えば、二つのデータ伝送速度のうち高い方のデータ伝送速度、あるいは二つのデータ伝送速度の平均値等)を選択するようにすればよい。こうすることで、データ伝送の信頼性とデータ伝送効率との両立を図ることができる。
【0027】
次に本発明の第二の実施形態について図面を参照して説明する。図4は、本実施形態にかかる通信システム30の構成を示す図、図5は、通信システム30における基地局装置12aと端末装置12bとの間の通信シーケンス図、また図6は、基地局装置12aにおける通信制御パラメータの決定処理のフローチャートである。
【0028】
図4に示すように、通信システム30は、通信装置12としての基地局装置12aと、該基地局装置12aとの間で無線による通信の可能な複数の通信装置12としての端末装置12bと、を含む。本実施形態にかかる通信システム30は、例えば携帯電話等の移動通信システムや、無線LAN、インターネット無線アクセスシステムなどとして実施可能である。なお、本実施形態にかかる基地局装置12aおよび端末装置12bは、機能ブロックとしては上記第一の実施形態にかかる通信装置12と同様の構成を備える。このため、ここでは基地局装置12aおよび端末装置12bの内部構成についての詳細な説明を省略する。
【0029】
図5に示すように、端末装置12bは、まず、基地局装置12aに接続要求を送信する。端末装置12bは、基地局装置12aからその応答としての接続許可を受け取ると、端末装置12bについての対応関係情報と、端末装置12bでの物理量の検出結果とを、基地局装置12aに送信する。これら情報は、別々に送信してもよいし、同じ信号に載せて送信してもよい。
【0030】
基地局装置12a(の通信制御部20a;図1)は、基地局装置12aおよび端末装置12bの双方について、所定の物理量の検出結果から通信制御パラメータを取得する。すなわち、上記第一の実施形態で説明したのと同様の手順により、基地局装置12aおよび端末装置12bのそれぞれについて、検出結果と対応関係情報とに基づき、通信制御パラメータが取得される。次に、基地局装置12a(の通信制御部20a;図1)において、上記第一の実施形態で説明したのと同様の手順により、基地局装置12aと端末装置12bとの間の通信制御パラメータが決定される。
【0031】
決定された通信制御パラメータは、基地局装置12aから端末装置12bに送信される。そして、基地局装置12aから端末装置12bへのデータ通信、および端末装置12bから基地局装置12aへのデータ通信の双方につき、前記決定された通信制御パラメータに基づく通信制御が行われる。
【0032】
次に、データ通信開始以降の通信制御パラメータの決定処理(更新処理)の一例について、図6を参照して説明する。基地局装置12aの通信制御部20a(図1)は、所定のタイミングで(例えば所定の時間間隔で定期的に)、端末装置(他の通信装置)12bより送信された信号から、端末装置12bにおける所定の物理量の検出結果を取得するとともに(ステップS10)、基地局装置(自通信装置)12aにおける所定の物理量の検出結果を取得する(ステップS11)。次いで通信制御部20aは、前記二つの検出結果をそれぞれ記憶部24(図1)に格納しておいた従前の値と比較する(ステップS12)。そして、そのうち少なくともいずれか一方について従前の値との差分が所定の閾値以上となっていた場合には、基地局装置12aおよび端末装置12bの双方について、それぞれ通信制御パラメータを取得し(ステップS13およびS14)、さらにそれら二つの通信制御パラメータに基づいて基地局装置12aおよび端末装置12bの間の通信で用いる通信制御パラメータを決定する(ステップS15)。上記ステップS12において検出結果と従前の値との差異が十分(所定の閾値より)小さい場合には、ステップS13〜S15については実行されない。なお、基地局装置12aは、通信を開始する時点で既に端末装置12bの対応関係情報を取得しているから、上記一連の処理につき改めて対応関係情報を取得する必要はない。また、基地局装置12aおよび端末装置12bの双方で、所定の時間間隔で検出される物理量をモニタしておき、いずれか一方で検出結果が変化した時点で、通信制御パラメータの決定に関する一連の処理(例えば、検出結果の送信等や、通信制御パラメータの取得、決定等)を実行するようにしてもよい。
【0033】
本実施形態にかかる通信システム30では、各端末装置12bには、通信制御パラメータを選択するのに必要な回路および記憶部を備えずに済む。すなわち、かかる構成は、各端末装置12bの回路構成を簡素化し、小型軽量化したい場合に有利である。なお、検出結果に対応する通信制御パラメータの取得まで各端末装置12bで行い、取得された通信制御パラメータを基地局装置12aに送信するようにしてもよい。こうすれば、対応関係情報を送信する必要が無くなる。
【0034】
次に本発明の第三の実施形態について図面を参照して説明する。図7は、本実施形態にかかる通信システム40の構成を示す図であり、また図8は、通信システム40における二つの通信装置(通信装置A(12a)および通信装置B(12b))間の通信シーケンス図である。
【0035】
図7に示すように、通信システム40は、所定の条件を満たす(例えば各通信装置12の無線通信エリア内にある)他の通信装置12との間で通信の可能な複数の通信装置12を含む。本実施形態にかかる通信システム40は、例えば他局に対する中継無線局としても機能する移動自在な無線局からなる無線通信システムとして実施可能である。なお、通信装置12は、機能ブロックとしては上記第一の実施形態にかかる通信装置12と同じ構成を備える。このため、図7では、各通信装置12の詳細な構成は省略している。
【0036】
図8に示すように、通信装置A(12a)は、通信装置B(12b)に対し、接続要求を送信する。通信装置A(12a)は、通信装置B(12b)からその応答としての接続許可を受け取ると、通信装置A(12a)についての対応関係情報を通信装置B(12b)に送信する。すると通信装置B(12b)は、通信装置B(12b)についての対応関係情報を通信装置A(12a)に送信する。また、通信装置A(12a)は、通信装置A(12a)についての所定の物理量の検出結果を通信装置B(12b)に送信し、通信装置B(12b)は、通信装置B(12b)についての所定の物理量の検出結果を通信装置A(12a)に送信する。
【0037】
本実施形態では、通信装置A(12a)(の通信制御部20a;図1)および通信装置B(12b)(の通信制御部20b;図1)の双方が、それぞれ独立して、通信装置A(12a)および通信装置B(12b)の双方についての通信制御パラメータを取得し、さらに、通信装置A(12a)と通信装置B(12b)との間の通信で使用する通信制御パラメータを決定する。このように、本実施形態にかかる通信システム40では、通信装置A(12a)および通信装置B(12b)の双方で、それぞれ独立して通信制御パラメータが決定されるわけであるが、それらはどちらも同じ情報および同じアルゴリズムで処理を実行するため、処理結果は同じになる。かかる構成は、例えば、各通信装置12が不特定多数の通信装置12と通信を行う可能性のある通信システムの場合に有利である。また、本実施形態でも、物理量の検出結果に基づく通信制御パラメータの取得まで各通信装置12で行い、他の通信装置12に対しては通信制御パラメータを送信するように構成してもよい。
【0038】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、等価な範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、無線により通信を行うシステムの例について説明したが、本発明は有線通信を行うシステムとしても実施することができる。また、本発明は、パケット通信を行うシステムのみならず、それ以外のシステム、例えば通信装置間で通信チャネルを占有するタイプの通信システムなどとしても実施可能であることは言うまでもない。また、通信制御部により、フレーム長(パケット長)を制御するようにしてもよい。フレーム長が短いほど通信障害に伴うパケット再送の手間が少なくて済む。ただし、この場合、ヘッダ情報の割合が増大する分、データ伝送効率は悪化する。また、検出部による検出結果に基づき、通信制御部において誤り訂正の要否を判別し、その判別結果に基づいて通信処理部における誤り訂正の実行/非実行を変更するようにしてもよい。また、上記対応関係情報を関数とし、その関数により検出結果に対応する通信制御パラメータを取得するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信装置内あるいは通信装置近傍において生じた通信障害による悪影響をなるべく回避してより信頼性の高い通信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態にかかる通信システムの構成図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる通信システムにおいて用いられる装置内温度(所定の物理量)とデータ通信速度(通信制御パラメータ)との対応関係の一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる通信システムにおいて伝送される通信信号の構成例を示す図である。
【図4】 本発明の第二の実施形態にかかる通信システムの構成図である。
【図5】 本発明の第二の実施形態にかかる通信システムにおける通信シーケンス図である。
【図6】 本発明の実施形態にかかる通信システムの通信制御部における通信制御パラメータの取得および決定に関する処理のフローチャートである。
【図7】 本発明の第三の実施形態にかかる通信システムの構成図である。
【図8】 本発明の第三の実施形態にかかる通信システムにおける通信シーケンス図である。
【符号の説明】
10,30,40 通信システム、12(12a,12b) 通信装置、12a 基地局装置、12b 端末装置、14 通信処理部、16 アプリケーション部、20 通信制御部、22 検出部、24 記憶部。

Claims (5)

  1. 送信側および受信側の各通信装置について、通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、
    前記物理量と所定の通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて、前記送信側および受信側の各通信装置についての前記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、
    前記送信側および受信側の各通信装置に対応する通信制御パラメータに基づいてそれら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、
    を備える通信制御システム。
  2. 前記通信制御パラメータ決定部は、前記各通信装置に対応する通信制御パラメータのうち、データ伝送速度がより低くなる通信制御パラメータを、それら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータとすることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記通信制御パラメータ決定部は、通信するデータの属性に基づいて通信制御パラメータを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信制御システム。
  4. 複数の通信装置を含む通信システムであって、
    各通信装置について、通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、
    各通信装置について、前記物理量と所定の通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて前記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、
    複数の通信装置のうち送信側および受信側となる通信装置に対応する通信制御パラメータに基づいて当該送信側および受信側となる通信装置間の通信における通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、
    を有し、
    決定された通信制御パラメータにしたがって複数の通信装置間で通信が行われることを特徴とする通信システム。
  5. 複数の通信装置を含む通信システムであって、
    複数の通信装置が、それぞれ、
    通信装置またはその近傍において生じ通信処理の障害をもたらす現象を示す所定の物理量を検出する検出部と、
    前記物理量と通信制御パラメータとの対応関係を示す情報に基づいて前記物理量の検出結果に対応する通信制御パラメータを取得する通信制御パラメータ取得部と、
    自通信装置に対して送受信関係となる他の通信装置についての通信制御パラメータと、前記通信制御パラメータ取得部によって取得された自通信装置についての通信制御パラメータと、に基づいて、それら通信装置間での通信に用いる通信制御パラメータを決定する通信制御パラメータ決定部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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