JP2001045012A - データ送信装置及び方法、データ受信装置及び方法、データ通信システム及びデータ通信方法 - Google Patents

データ送信装置及び方法、データ受信装置及び方法、データ通信システム及びデータ通信方法

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JP2001045012A
JP2001045012A JP11213953A JP21395399A JP2001045012A JP 2001045012 A JP2001045012 A JP 2001045012A JP 11213953 A JP11213953 A JP 11213953A JP 21395399 A JP21395399 A JP 21395399A JP 2001045012 A JP2001045012 A JP 2001045012A
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Kunio Fukuda
邦夫 福田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見逃し誤り率を低下させて正確に制御パケッ
トを送信側機器から受信側機器に送信するとともに、送
信側機器と受信側機器との間でのスループットを向上さ
せる。 【解決手段】 ユーザデータとヘッダ情報とを有するパ
ケットを他の機器に送信する送信手段52と、パケット
を受信する他の機器のアドレス情報、ユーザデータにの
データ番号を示す送信データ情報、他の機器が要求する
ユーザデータを示す要求データ情報を有するヘッダ情報
を生成するヘッダ情報生成手段49と、他の機器が要求
するユーザデータを示す要求データ情報を含むヘッダ情
報を有するパケットを受信する受信手段41と、他の機
器からの要求データ情報が示すユーザデータとヘッダ情
報とを有するパケットを送信する送信制御手段43とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばBluet
ooth方式を採用した無線LAN(Local AreaNetwor
k)システムに用いて好適な通信制御装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線LAN(Local Area Networ
k)システムの分野において、2.4GHz帯の周波数
ホッピング方式を用いて各機器間でデータの送受信を行
う所謂Bluetooth方式を採用したシステムの開
発が行われている。
【0003】上記Bluetooth方式を採用した無
線LANシステムは、携帯電話又はPHS(Personal H
andyphone System)、パーソナルコンピュータ、デジタ
ルカメラ、携帯情報端末等の機器にそれぞれBluet
ooth方式の無線LANモジュールが搭載されること
で構成されている。これにより、無線LANシステムを
構成する各携帯電話又はPHS、パーソナルコンピュー
タ、デジタルカメラ、携帯情報端末等の機器は、搭載さ
れた無線LANモジュールを用いてデータの送受信を行
うことで、それぞれの間でデータの送受信を行うことが
できる。ここで、以下の説明において、上記無線LAN
システムに含まれる各携帯電話又はPHS、パーソナル
コンピュータ、デジタルカメラ、携帯情報端末を、無線
LANモジュールの処理を制御するように動作するとい
う意味で単に「ホスト機器」と呼ぶ。
【0004】また、この無線LANシステムにおいて、
携帯電話又はPHS等のホスト機器から移動体通信網を
介してインターネット網にダイヤルアップ接続するとき
には、各ホスト機器により無線LANシステム、移動体
通信網を介してインターネット網内のインターネットサ
ービスプロバイダに接続し、インターネット網内のWW
W(World Wide Web)サーバに接続する。
【0005】このように、無線LANシステムによれ
ば、各ホスト機器を有線により接続することなく、各ホ
スト機器とインターネット網との接続が無線接続状態で
可能となる。したがって、無線LANシステムによれ
ば、各ホスト機器の携帯性を向上させることができる。
また、このような無線LANシステムによれば、携帯電
話を鞄等に入れた状態で携帯情報端末等の端末のみを手
に所持してインターネット網への接続が可能となる。
【0006】次に、無線LANシステムを構成する各ホ
スト機器に搭載される無線LANモジュール100の構
成について図9を用いて説明する。この無線LANモジ
ュール100は、無線LANシステム内における無線通
信を制御する無線通信部101と、無線LANシステム
を構成する各機器とパケットの送受信をするアンテナ部
102と、無線通信部101にホッピング周波数パタン
を与えるベースバンド制御部103と、搭載された各機
器との間でパケットの入出力を行うインタフェース部1
04とを備える。
【0007】上記ベースバンド制御部103は、周波数
ホッピングの変復調処理、無線LANモジュール100
で処理するパケットを所定のフォーマットに変換して送
信させる処理及び所定のフォーマットで受信したパケッ
トを変換して搭載された各機器側に出力するための変換
等の処理を行う。
【0008】上記無線通信部101は、アンテナ部10
2からのパケットを受信するための処理を行う受信部1
11と、アンテナ部102からパケットを送信するため
の処理を行う送信部112と、送信部112からのパケ
ットをアンテナ部102を介して送信するか又はアンテ
ナ部102からのパケットを受信部111に出力するか
を切り換えるスイッチ部113と、受信部111及び送
信部112におけるパケットについて周波数ホッピング
によるスペクトラム拡散、エラー訂正を行うホッピング
シンセサイザ部114とを備える。
【0009】更に、この無線LANモジュール100
は、データバス105に接続されたRAM(Random Acc
ess Memory)106、ROM(Read Only Memory)10
7、CPU(Central Processing Unit)108を備え
る。
【0010】上記CPU108は、データバス105を
介して無線LANモジュール100を構成する各部を制
御するため制御プログラムをROM107から読み込む
ことで制御信号を生成する。このとき、CPU108
は、RAM106を作業領域として随時データを格納し
て制御プログラムを実行する。これにより、CPU10
8は、ベースバンド制御部103及び無線通信部101
を制御して無線LANシステムを構成する他のホスト機
器との通信を制御するとともに、インタフェース部10
4を介して搭載されているホスト機器との間でデータの
送受信を行う。
【0011】また、この無線LANモジュール100
は、データバス105に接続されたマスタ/スレーブ切
換部109を備えている。このマスタ/スレーブ切換部
109は、上記ホスト機器又は無線LANシステムを構
成する他のホスト機器に制御されることで、無線LAN
モジュール100が搭載されるホスト機器が、マスタ又
はスレーブのどちらの属性であるかを切り換える。
【0012】すなわち、この無線LANシステムにおい
て、無線LANモジュール100が搭載されるホスト機
器と、当該ホスト機器と同じ無線LANシステムに含ま
れ他の無線LANモジュールが搭載されたホスト機器と
は、マスタ/スレーブ方式に準じた関係となっている。
【0013】この無線LANシステムにおいて、マスタ
機器となされたホスト機器は、スレーブ機器である他方
のホスト機器を制御する。マスタ/スレーブ切換部10
9は、例えば搭載されているホスト機器をスレーブ機器
からマスタ機器に切り換えるときには、ホスト機器側か
らその旨を示す制御信号が入力されることにより、マス
タ機器として動作させることを示す信号をCPU108
に出力するとともに、他の機器がスレーブ機器となるこ
とを示す制御パケットを送信するようにCPU108を
制御する。これにより、マスタ/スレーブ切換部109
は、マスタ機器に対応するスレーブ機器を設定する。
【0014】一方、マスタ/スレーブ切換部109は、
例えば無線LANシステムに含まれる他の機器からスレ
ーブ機器となることを示す制御パケットが入力されたと
きには、ホスト機器をスレーブ機器に切り換える処理を
行う。このとき、マスタ/スレーブ切換部109は、ス
レーブ機器側として動作させることを示す信号をCPU
108及びホスト機器に出力する。これにより、マスタ
/スレーブ切換部109は、ホスト機器に自身がスレー
ブ機器であることを認識させる。
【0015】このような無線LANモジュール100と
ホスト機器との間で送受信されるデータは、図10に示
すような構成のパケットフォーマットの制御パケットに
変換されて送受信される。この制御パケットは、可変長
であり、最大で366ビット長の大きさを有する。そし
て、無線LANモジュール100とホスト機器間のデー
タの伝送速度は1Mbpsであるので、1つの制御パケ
ットを送受信するときに要する時間は約366μsとな
る。
【0016】この制御パケット200は、ビット同期を
とるための情報である4ビットのプリアンブル(PR)
が格納されるプリアンブルフィールド201、データの
開始位置及びシステムの同期を取るための情報である6
4ビット長の同期ワード(SW)が格納される同期フィ
ールド202、プリアンブル(PR)と同様な機能を持
つ情報である4ビットのトレーラ(TR)が格納される
トレーラフィールド203、制御パケットについての情
報が格納されるパケットヘッダ(PH)フィールド20
4、制御情報が格納される制御情報フィールド205、
ユーザデータが格納されるペイロード206と、ペイロ
ード206の誤り検出用パリティである16ビットのC
RC(Cyclic Redundancy Check)が格納されるCRC
フィールド207で構成されている。ここで、上記CR
Cの生成多項式G(X)はX16+X12+X5+1とな
る。
【0017】ペイロード206は、短縮化ハミング符号
(15,10)で誤り訂正符号化される。したがって、
ペイロード106とCRCフィールド207とを合計し
た実質的な符号長は、(224+16)×(2/3)=160ビット
となる。ここで、上記短縮化ハミング符号(15,1
0)の生成多項式G(X)はX5+X4+X2+1とな
る。
【0018】パケットヘッダフィールド204は、制御
パケットを受信する端末についてのアドレス情報に相当
するMAC(Media Access Control)アドレス(MAD
R)が格納されるMADRフィールド211と、パケッ
トタイプ(TYPE)が格納されるTYPEフィールド
212と、フロー制御ビット(FLOW)が格納される
FLOWフィールド213と、再送制御用のARQ(Au
to Repeat reQuest)制御ビット(ARQN)が格納さ
れるARQNフィールド214と、シーケンス制御ビッ
ト(SEQN)が格納されるSEQNフィールド215
と、パケットヘッダに含まれる情報の誤りをチェックす
る8ビットのHEC(Header Error Check)が格納され
るHECフィールド216とからなり、合計で18ビッ
トで構成される。ここで、上記HECの生成多項式G
(X)はX8+X7+X5+X2+1となる。このようなパ
ケットヘッダ204は、誤り訂正効果を持たせるため
に、MACアドレス(MADR)からHECまでが3連
送される。したがって、このパケットヘッダの合計ビッ
ト数は54ビットとなる。
【0019】このパケットヘッダフィールド204は、
同じ内容のMADRフィールド211〜HECフィール
ド216間での内容が3連送されるように構成されてい
るので、内部に含まれるエラーを訂正する確率を高くす
ることができ、見逃し誤り率を低減させる。
【0020】図11に、無線LANシステムに含まれた
ホスト機器同士が上記マスタ/スレーブ方式で接続を確
立して、相互に制御パケットを通信するときの処理手順
を示す。
【0021】図11によれば、先ず、マスタ機器は通常
状態において定期的に接続要求が無い旨を示すページン
グS101をスレーブ機器側に送信し、スレーブ機器は
ページングS101を間欠的に受信しながら待機状態と
なっている。
【0022】そして、マスタ機器側で通信要求が起きる
と、マスタ機器は上述のページングS101を送信して
いたスレーブ機器に対して接続要求が有る旨のページン
グS102を送信する。そして、スレーブ機器はマスタ
機器からのページングS102に基づいて自身が接続要
求されたことを認識すると、例えばパワーセーブモード
からアクティブモードに起動し、起動したことを示す応
答S103を返信する。
【0023】次に、マスタ機器はスレーブ機器側からの
応答S103に応じ、周波数ホッピングパタンの決定を
含む同期S104をスレーブ機器に送信し、スレーブ機
器側から同期S104に応じた同期S105が返信され
ることで、同期確立を行う。
【0024】次に、マスタ機器はスレーブ機器から同期
S105を受信して同期確立を行った後に、LMP(Li
nk Manager Protocol)設定S106を送信し、スレー
ブ機器側からLMP設定S106を受け付けたことを示
すLMP受付S107が返信され、リンクレイヤの確立
を行う。
【0025】ここで、上述したS101〜S107の各
情報は図10に示した制御パケット200の制御情報フ
ィールド205に格納されてホスト機器とスレーブ機器
との間で送受信される。そして、マスタ機器はリンクレ
イヤを確立したことに応じて、例えば画像データ等のユ
ーザデータをペイロード206に格納してスレーブ機器
側との間で通信を行う。
【0026】この無線LANシステムは、上述したよう
にマスタ機器とスレーブ機器との間で通信を行うとき、
図12に示すようにピンポン伝送であるTDD(Time D
ivision Duplex)方式を採用して行う。また、この無線
LANシステムにおいて、マスタ機器とスレーブ機器と
はSW(Stop and Wait)−ARQと称される方式を用
いて、制御パケットの再送制御を行う。
【0027】すなわち、複数のユーザデータをマスタ機
器からスレーブ機器に送信したにも拘わらずユーザデー
タが正確にスレーブ機器に送信されなかったとき、マス
タ機器からスレーブ機器にユーザデータを再び送信する
再送処理がなされる。ここで、ユーザデータが正確にス
レーブ機器に送信できなかった場合とは、例えばスレー
ブ機器側でCRCにより、ペイロード206に格納され
ているユーザデータが誤りであると認められた場合等が
あり、このときスレーブ機器側は自動的に再送信を要求
する。
【0028】それぞれ内容が異なるユーザデータ(1)〜
(3)をマスタ機器からスレーブ機器に送信するとき、図
12によれば、先ず時刻t1において、マスタ機器はS
EQNが“1”であるデータをSEQNフィールド21
5に格納しユーザデータ(1)を含む制御パケットをスレ
ーブ機器に送信する。ここで、上記(1)〜(3)は、実際に
は付与されないデータのシーケンス番号である。
【0029】次に、スレーブ機器は、時刻t2におい
て、ユーザデータ(1)がCRCによりエラーがなく正し
いと判定して、ARQNを“1”としたACK(acknow
ledgement)を示す制御パケットをマスタ機器に送信す
る。
【0030】次の時刻t3において、マスタ機器ではS
EQNが“1”であってユーザデータ(2)を含む制御パ
ケットをスレーブ機器に送信する。そして、この時刻t
3において、スレーブ機器はマスタ機器から送信したユ
ーザデータ(2)を含む制御パケットの受信に失敗する。
【0031】次の時刻t4において、スレーブ機器で
は、マスタ機器からのユーザデータ(3)を含む制御パケ
ットがエラーを含んでいると判定すると、ARQNを
“0”としたNAK(negativeacknowledgement)を示
す制御パケットを生成してマスタ機器に出力する。
【0032】次の時刻t5において、マスタ機器は、ス
レーブ機器からのNAKに応じ、SEQNが“1”であ
ってユーザデータ(2)を含む制御パケットをスレーブ機
器に再送信する。そして、スレーブ機器は、マスタ機器
からのユーザデータ(2)を正確に受信する。
【0033】次の時刻t6において、スレーブ機器は、
時刻t5でユーザデータ(2)を正確に受信できたことに
応じて、ACKを示す制御パケットをマスタ機器に送信
する。そして、この時刻t6において、マスタ機器はス
レーブ機器から送信したACKを示す制御パケットの受
信に失敗する。
【0034】次の時刻t7において、マスタ機器は、時
刻t6でスレーブ機器側からのユーザデータ(2)を示す
制御パケットを受信したか否かを示す応答を受信するこ
とができなかったことに応じ、SEQNが“1”であっ
てユーザデータ(2)を含む制御パケットをスレーブ機器
に再送信する。そして、スレーブ機器はマスタ機器から
再送信されたユーザデータ(2)を含む制御パケットを正
確に受信する。
【0035】次の時刻t8においてスレーブ機器はユー
ザデータ(2)を含む制御パケットを正確に受信できたの
で、ARQNが“1”であってACKを示す制御パケッ
トをマスタ機器に送信する。
【0036】次の時刻t9において、マスタ機器は、時
刻t8においてACKを示す制御パケットを受信したこ
とに応じ、次のユーザデータ(3)をSEQNが“0”で
ある制御パケットに含めてスレーブ機器に送信する。
【0037】このように、従来の無線LANシステムで
は、マスタ機器側でSEQNを0,1,0と変えてユー
ザデータ(1),ユーザデータ(2),ユーザデータ(3)を送
信したことをスレーブ機器に認識させ、スレーブ機器側
ではユーザデータを正確に受信したことをARQNを
“1”としてマスタ機器に知らせる。
【0038】そして、時刻t3のようにユーザデータが
マスタ機器からスレーブ機器に正確に送信されなかった
とき、時刻t6のようにACKを示す制御パケットがス
レーブ機器からマスタ機器に送信できなかったときに
は、マスタ機器は、ユーザデータを再送信する。
【0039】このように、無線LANシステムは、再送
制御を行うことで、マスタ機器とスレーブ機器との間で
ユーザデータの送受信を行うことができる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の無線LANシステムでマスタ機器とスレーブ機器との
間で送受信される制御パケットは、図10に示すよう
に、HECフィールドに8ビットのデータしか格納する
ことができないので、パケットヘッダ204に含まれる
誤り検出時の見逃し誤り確率が高い。すなわち、従来の
無線LANシステムでは、マスタ機器又はスレーブ機器
でパケットヘッダ204に対する誤り検出率が低く、例
えば8ビットのHECでは見逃し誤り率が最大で0.4
%となってしまう。
【0041】図12のようにマスタ機器とスレーブ機器
との間で制御パケットを送受信しているとき、例えば時
刻t7においてSEQNが“1”である制御パケットを
マスタ機器からスレーブ機器に送信したにもかかわらず
SEQNが“0”とスレーブ機器側で誤検出してしまう
と、マスタ機器はユーザデータ(2)を送信しているのに
も関わらず、スレーブ機器側ではユーザデータ(3)を受
信したと誤認してしまう。この結果、スレーブ機器で
は、ユーザデータ(2)を受信しないでユーザデータ(3)を
受信することになってしまい、ユーザデータ(2)が受信
していないと認識するデータ抜けが発生する。
【0042】また、SW−ARQ方式を採用して再送制
御を行う無線LANシステムにおいては、図12の時刻
t6のようにACKを示す制御パケットがマスタ機器に
送信されないとき、スレーブ機器には正確にユーザデー
タ(2)が送信されているのにも関わらず、たユーザデー
タ(2)を時刻t7で再びマスタ機器から送信する必要が
あり、全体的なスループットの低下が発生していた。
【0043】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、無線LANシステムにお
いて、見逃し誤り率を低下させて正確に制御パケットを
送信側機器から受信側機器に送信するとともに、送信側
機器と受信側機器との間でのスループットを向上させる
ことができるデータ送信装置及び方法、データ受信装置
及び方法、データ通信システム及びデータ通信方法を提
供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係るデータ送信装置は、無線通信網を介して他の
機器に複数のユーザデータをパケット単位で送信するデ
ータ送信装置において、ユーザデータとヘッダ情報とを
有するパケットを他の機器に送信する送信手段と、上記
送信手段で送信したパケットを受信する他の機器につい
てのアドレス情報を格納するアドレス情報領域、上記送
信手段で送信する各パケットに含まれるユーザデータに
ついてのデータ番号を示す送信データ情報が格納される
送信データ情報領域、上記送信手段で送信したパケット
を受信する他の機器が要求するユーザデータを示す要求
データ情報を格納する要求データ情報領域を少なくとも
有するヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成手段と、上
記送信手段で送信したパケットを受信する他の機器が要
求するユーザデータを示す要求データ情報を少なくとも
含むヘッダ情報を有するパケットを受信する受信手段
と、上記受信手段で受信した他の機器からのパケットに
含まれる要求データ情報が示すユーザデータと上記ヘッ
ダ情報生成手段で生成されたヘッダ情報とを有するパケ
ットを送信するように上記送信手段を制御する送信制御
手段とを備えることを特徴とするものである。
【0045】また、本発明に係るデータ送信方法は、無
線通信網を介してホスト機器から他の機器に複数のユー
ザデータをパケット単位で送信するデータ送信方法にお
いて、上記ホスト機器からのパケットを受信する上記他
の機器が要求するユーザデータを示す要求データ情報を
少なくとも含むヘッダ情報を有するパケットを受信し、
上記他の機器についてのアドレス情報を格納するアドレ
ス情報領域、上記ホスト機器から送信する各パケットに
含まれるユーザデータについてのデータ番号を示す送信
データ情報が格納される送信データ情報領域、上記要求
データ情報を格納する要求データ情報領域を少なくとも
有するヘッダ情報を生成し、ヘッダ情報とユーザデータ
とを含むパケットを生成して上記他の機器に送信するこ
とを特徴とする。
【0046】更に、本発明に係るデータ受信装置は、無
線通信網を介して他の機器から送信される複数のユーザ
データをパケット単位で受信するデータ受信装置におい
て、他の機器から送信されたユーザデータとヘッダ情報
とを含むパケットを受信する受信手段と、上記受信手段
で受信したパケットのヘッダ情報に含まれるユーザデー
タについてのデータ番号を示す送信データ情報に基づい
て、ユーザデータを認識する受信制御手段と、上記受信
制御手段での認識結果に応じて、次に受信するユーザデ
ータのデータ番号を示す要求データ情報を生成して、要
求データ情報をヘッダ情報に含めたパケットを生成する
パケット生成手段と、上記パケット生成手段で生成され
たパケットを上記他の機器に送信する送信手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0047】更にまた、本発明に係るデータ受信方法
は、無線通信網を介して他の機器から送信される複数の
ユーザデータをパケット単位で受信するデータ受信方法
において、受信したパケットのヘッダ情報に含まれるユ
ーザデータについてのデータ番号を示す送信データ情報
に基づいて、ユーザデータを認識し、次に受信するユー
ザデータのデータ番号を示す要求データ情報を生成し
て、当該要求データ情報をヘッダ情報に含めたパケット
を生成し、上記他の機器に送信することを特徴とする。
【0048】更にまた、本発明に係るデータ通信システ
ムは、データ送信装置から無線通信網を介してデータ受
信装置に複数のユーザデータをパケット単位で送信する
データ通信システムにおいて、ユーザデータとヘッダ情
報とを有するパケットをデータ受信装置に送信する送信
手段と、上記送信手段で送信したパケットを受信するデ
ータ受信装置についてのアドレス情報を格納するアドレ
ス情報領域、上記送信手段で送信する各パケットに含ま
れるユーザデータについてのデータ番号を示す送信デー
タ情報が格納される送信データ情報領域、上記送信手段
で送信したパケットを受信するデータ受信装置が要求す
るユーザデータを示す要求データ情報を格納する要求デ
ータ情報領域を少なくとも有するヘッダ情報を生成する
ヘッダ情報生成手段と、上記送信手段で送信したパケッ
トを受信するデータ受信装置が要求するユーザデータを
示す要求データ情報を少なくとも含むヘッダ情報を有す
るパケットを受信する受信手段と、上記受信手段で受信
したデータ受信装置からのパケットに含まれる要求デー
タ情報が示すユーザデータと上記ヘッダ情報生成手段で
生成されたヘッダ情報とを有するパケットを送信するよ
うに上記送信手段を制御する送信制御手段とを備えるデ
ータ送信装置と、上記データ送信装置から送信されたユ
ーザデータとヘッダ情報とを含むパケットを受信する受
信手段と、上記受信手段で受信したパケットのヘッダ情
報に含まれるユーザデータについてのデータ番号を示す
送信データ情報に基づいて、ユーザデータを認識する受
信制御手段と、上記受信制御手段での認識結果に応じ
て、次に受信するユーザデータのデータ番号を示す要求
データ情報を生成して、要求データ情報をヘッダ情報に
含めたパケットを生成するパケット生成手段と、上記パ
ケット生成手段で生成されたパケットを上記データ送信
装置に送信する送信手段とを備えるデータ受信装置と有
することを特徴とするものである。
【0049】更にまた、本発明に係るデータ通信方法
は、データ送信装置から無線通信網を介してデータ受信
装置に複数のユーザデータをパケット単位で送信するデ
ータ通信方法において、上記データ受信装置が要求する
ユーザデータを示す要求データ情報を少なくとも含むヘ
ッダ情報を有するパケットを受信し、上記データ受信装
置についてのアドレス情報を格納するアドレス情報領
域、上記データ送信装置から送信する各パケットに含ま
れるユーザデータについてのデータ番号を示す送信デー
タ情報が格納される送信データ情報領域、上記要求デー
タ情報を格納する要求データ情報領域を少なくとも有す
るヘッダ情報を生成し、当該ヘッダ情報とユーザデータ
とを含むパケットを生成して上記データ受信装置に送信
し、上記データ送信装置から送信されたパケットのヘッ
ダ情報に含まれるユーザデータについてのデータ番号を
示す送信データ情報に基づいて、ユーザデータを認識
し、次に受信するユーザデータのデータ番号を示す要求
データ情報を生成して、要求データ情報をヘッダ情報に
含めたパケットを生成し、上記データ送信装置に送信す
ることを特徴とする。
【0050】更にまた、本発明に係る他のデータ送信装
置は、無線通信網を介して他の機器に複数のユーザデー
タをパケット単位で送信するデータ送信装置において、
ユーザデータとヘッダ情報とを有するパケットを他の機
器に送信する送信手段と、第1の再送制御処理を行うと
きに用いられる第1の再送制御情報を格納する第1の再
送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報を生成する第
1のヘッダ情報生成手段と、上記第1の再送制御処理と
は異なる処理内容の第2の再送制御処理を行うときに用
いられる第2の再送制御情報を格納する第2の再送制御
情報領域を有する第2のヘッダ情報を生成する第2のヘ
ッダ情報生成手段と、上記第1の再送制御処理又は第2
の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行う旨を示
す上記他の機器からの応答に応じて、上記第1のヘッダ
情報生成手段で生成した第1の再送制御情報を用いた上
記第1の再送制御処理又は上記第2のヘッダ情報生成手
段で生成した第2の再送制御情報を用いた第2の再送制
御処理を行うように送信手段を制御する再送制御手段と
を備えることを特徴とするものである。
【0051】更にまた、本発明に係る他のデータ送信方
法は、無線通信網を介して他の機器に複数のユーザデー
タをパケット単位で送信するデータ送信方法において、
第1の再送制御処理又は上記第1の再送制御処理とは異
なる処理内容の第2の再送制御処理のいずれかにより再
送処理を行う旨を示す上記他の機器からの応答を受信
し、上記他の機器からの応答に基づいて、第1の再送制
御処理を行うときに用いられる第1の再送制御情報を格
納する第1の再送制御情報領域を有する第1のヘッダ情
報又は第2の再送制御処理を行うときに用いられる第2
の再送制御情報を格納する第2の再送制御情報領域を有
する第2のヘッダ情報を生成してパケットを生成し、上
記第1の再送制御情報を用いた上記第1の再送制御処理
又は上記第2の再送制御情報を用いた第2の再送制御処
理を行って上記他の機器にパケットを送信することを特
徴とする。
【0052】更にまた、本発明に係る他のデータ受信装
置は、無線通信網を介して他の機器から送信される複数
のユーザデータをパケット単位で受信するデータ受信装
置において、ユーザデータとヘッダ情報とを含むパケッ
トを他の機器から受信する受信手段と、第1の再送制御
処理又は上記第1の再送制御処理とは異なる処理内容の
第2の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行うこ
との要求を受信し、第1の再送制御処理又は第2の再送
制御処理のいずれかにより再送処理を行うことを判定す
る判定手段とを備え、上記受信手段は、上記判定手段で
判定した再送制御処理により他の機器から送信されたパ
ケットを受信することを特徴とするものである。
【0053】更にまた、本発明に係る他のデータ受信方
法は、無線通信網を介してホスト機器から送信される複
数のユーザデータをパケット単位で受信するデータ受信
方法において、第1の再送制御処理又は上記第1の再送
制御処理とは異なる処理内容の第2の再送制御処理のい
ずれかにより再送処理を行うことの要求を受信し、第1
の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいずれかによ
り再送処理を行うことを判定し、判定した再送制御処理
により上記ホスト機器から送信されたパケットを受信す
ることを特徴とする。
【0054】更にまた、本発明に係る他のデータ通信シ
ステムは、データ送信装置から無線通信網を介してデー
タ受信装置に複数のユーザデータをパケット単位で送信
するデータ通信システムにおいて、ユーザデータとヘッ
ダ情報とを有するパケットをデータ受信装置に送信する
送信手段と、第1の再送制御処理を行うときに用いられ
る第1の再送制御情報を格納する第1の再送制御情報領
域を有する第1のヘッダ情報を生成する第1のヘッダ情
報生成手段と、上記第1の再送制御処理とは異なる処理
内容の第2の再送制御処理を行うときに用いられる第2
の再送制御情報を格納する第2の再送制御情報領域を有
する第2のヘッダ情報を生成する第2のヘッダ情報生成
手段と、上記第1の再送制御処理又は第2の再送制御処
理のいずれかにより再送処理を行う旨を示す上記データ
受信装置からの応答に応じて、上記第1のヘッダ情報生
成手段で生成した第1の再送制御情報を用いた上記第1
の再送制御処理又は上記第2のヘッダ情報生成手段で生
成した第2の再送制御情報を用いた第2の再送制御処理
を行うように送信手段を制御する再送制御手段とを備え
るデータ送信装置と、ユーザデータとヘッダ情報とを含
むパケットをデータ送信装置から受信する受信手段と、
第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいずれか
により再送処理を行う旨を示す上記データ送信装置から
の要求を受信し、第1の再送制御処理又は第2の再送制
御処理により再送処理を行うことを判定する判定手段と
を備えるデータ受信装置とを備えることを特徴とするも
のである。
【0055】更にまた、本発明に係る他のデータ通信方
法は、データ送信装置から無線通信網を介してデータ受
信装置に複数のユーザデータをパケット単位で送信する
データ通信方法において、第1の再送制御処理又は上記
第1の再送制御処理とは異なる処理内容の第2の再送制
御処理のいずれかにより再送処理を行う旨を示す要求を
上記データ送信装置から上記データ受信装置に送信し、
第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいずれか
により再送処理を行うことを上記データ受信装置で判定
し、第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいず
れかにより再送処理を行う旨を示す応答を上記データ受
信装置から上記データ送信装置に送信し、上記データ受
信装置からの応答に基づいて、第1の再送制御処理を行
うときに用いる第1の再送制御情報を格納する第1の再
送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報又は第2の再
送制御処理を行うときに用いる第2の再送制御情報を格
納する第2の再送制御情報領域を有する第2のヘッダ情
報を生成してパケットを上記データ送信装置で生成し、
上記第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理を行っ
て上記データ送信装置から上記データ受信装置にパケッ
トを送信することを特徴とする。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0057】本発明は、例えば図1に示すように構成さ
れた無線LAN(Local Area Network)システム1に適
用される。
【0058】この無線LANシステム1はユーザにより
操作される携帯電話/PHS(Personal Handyphone Sy
stem)2、PC(Personal Computer)3、携帯情報端
末4からなる。また、この無線LANシステム1を構成
する携帯電話2、PC3及び携帯情報端末4は、例えば
画像データ等のユーザデータを含む制御パケットの送受
信を制御する通信制御装置5を備えることによって無線
送受信網10を形成している。なお、以下の説明におい
ては、無線送受信網10に含まれる携帯電話2,PC3
及び携帯情報端末4を総称して、単に「ホスト機器」と
呼ぶ。
【0059】この無線LANシステム1においては、各
ホスト機器に通信制御装置5を備えることで所謂Blu
etooth方式の無線送受信網10を構成し、当該通
信制御装置5を介してユーザデータ等を含む制御パケッ
トの送受信を行う。
【0060】また、この無線LANシステム1において
は、各ホスト機器が相互にマスタ/スレーブ方式に従っ
て接続されている。すなわち、この無線LANシステム
1においては、一方のホスト機器がマスタ機器とされ、
他方のホスト機器がスレーブ機器とされ、マスタ機器が
スレーブ機器を制御することで相互に制御パケットの送
受信を行う。
【0061】上記Bluetooth方式とは、近距離
(約10m以内)の無線送受信機能とプロトコル制御機
能を各通信制御装置5に格納し、2.4GHz帯の周波
数ホッピング方式を用いて各ホスト機器間で制御パケッ
トの送受信を行う方式である。
【0062】携帯電話2、PC3及び携帯情報端末4
は、通信制御装置5と接続するための例えばUSB(Un
iversal Serial Bus)等のシリアルインタフェースを有
し、このシリアルインタフェースによりUSBコネクタ
等を介して通信制御装置5と機械的に着脱可能となされ
ている。
【0063】携帯電話2は、公衆通信網である移動体通
信網20に接続するための例えばW−CDMA(Wide B
and−Code Division Multiple Access)プロトコルを実
装している。
【0064】携帯電話2は、例えばUSBを介して通信
制御装置5と接続され、当該通信制御装置5からの制御
パケットに基づいて、移動体通信網20を介してインタ
ーネット網30と接続する。
【0065】通信制御装置5は、無線送受信機能とプロ
トコル制御機能を備え、例えばUSB等のインターフェ
イスを介してホスト機器に装着される。この無線制御装
置5は、制御パケットの送受信を無線送受信網10を介
して行う。
【0066】この通信制御装置5は、Bluetoot
h方式の無線送受信網10を実現するための物理レイヤ
(PHY)、メディアアクセス制御レイヤ(MAC)、
論理リンク制御レイヤ(LLC)を有するプロトコルス
タックを実装している。通信制御装置5は、これらのプ
ロトコルを用いることで、無線送受信網10を介してユ
ーザデータ等を含む制御パケットの送受信を行う。な
お、この通信制御装置5の更に詳細な構成、及び処理内
容については後述する。
【0067】また、この通信制御装置5は、無線送受信
網10を構成するためのプロトコルの他に、PPP(Po
int to Point Protocol)、IP(Internet Protoco
l)、TCP(Transmission Control Protocol)を実装
していても良い。これらのプロトコルを実装すること
で、この通信制御装置5は、PPPによりインターネッ
ト網30に含まれるインターネットサービスプロバイダ
31にダイヤルアップ接続し、IP及びTCPによりイ
ンターネット網30に含まれるWWW(World WideWe
b)サーバ32に接続するようにホスト機器を制御す
る。
【0068】次に、上述した無線LANシステム1に含
まれる通信制御装置5を図2を参照して説明する。
【0069】通信制御装置5は、無線LANシステム1
における無線通信を行う通信制御部41と、無線LAN
システム1を構成する他のホスト機器とユーザデータ等
の送受信をするアンテナ部42と、無線制御部41を制
御するベースバンド制御部43と、装着されたホスト機
器とユーザデータ等を含む制御パケットの入出力を行う
インタフェース部44とを備える。
【0070】アンテナ部42は、2.4GHz帯の信号
を検出するためのアンテナからなる。このアンテナ部4
2は、通信制御部41からの制御パケットを他のホスト
機器に装着されている通信制御装置5に無線送受信網1
0を介して送信するとともに、他のホスト機器に装着さ
れている通信制御装置5からの制御パケットを受信して
通信制御部41に出力する。
【0071】上記通信制御部41は、アンテナ部42か
らの制御パケットを受信するための処理を行う受信部5
1と、アンテナ部42から制御パケットを送信するため
の処理を行う送信部52と、送信部52からの制御パケ
ットをアンテナ部42を介して送信するか又はアンテナ
部42からの制御パケットを受信部51に出力するかを
切り換えるスイッチ部53と、受信部51及び送信部5
2における制御パケットについて周波数ホッピングによ
るスペクトラム拡散を行うホッピングシンセサイザ部5
4とを備える。
【0072】スイッチ部53は、後述するCPU(Cent
ral Processing Unit)49からの制御信号に応じて動
作し、アンテナ部42から制御パケットを受信するとき
にはアンテナ部42からの制御パケットを受信部51に
出力するように動作し、アンテナ部42から制御パケッ
トを送信するときには制御パケットを送信部52からア
ンテナ部42に出力するように動作する。
【0073】受信部51は、スイッチ部53からの制御
パケットを受信し、ベースバンド制御部43に出力す
る。また、この受信部51は、ホッピングシンセサイザ
部54により制御パケットを受信するときにおけるホッ
ピング周波数パタンが指定され、指定された周波数パタ
ンに従って制御パケットをスイッチ部53から受信して
ベースバンド制御部43に出力する。このとき、受信部
51は、ホッピングシンセサイザ部54で制御パケット
単位で指定された周波数パタンを乗算する等の処理を行
ってベースバンド制御部43に出力する。
【0074】送信部52は、アンテナ部42から無線送
受信網10を介して他のホスト機器に出力する制御パケ
ットとして、ベースバンド制御部43で生成され一次変
調された制御パケットが入力され、スイッチ部53に出
力する。また、この送信部52は、ホッピングシンセサ
イザ部54により周波数パタンが指定され、当該周波数
パタンに従って制御パケットをスイッチ部53に出力す
る。このとき、送信部52は、ホッピングシンセサイザ
部54で指定された周波数パタンにより周波数変換をパ
ケット単位で施して送信する処理を行う。
【0075】ホッピングシンセサイザ部54は、周波数
ホッピングのホッピングパターンがベースバンド制御部
43により指定される。このホッピングシンセサイザ部
54は、アンテナ部42から制御パケットを受信すると
きにはベースバンド制御部43で指定されたホッピング
パターンの周波数パタンを受信部51に出力する。ま
た、このホッピングシンセサイザ部54は、アンテナ部
42から制御パケットを送信するときには送信部52で
ベースバンド制御部43からのデータに周波数変換を施
すための周波数パタンを送信部52に出力する。このホ
ッピングシンセサイザ部54は、受信部51及び送信部
52に同じ周波数パタンを指定するようにベースバンド
制御部43に制御される。
【0076】上記ベースバンド制御部43は、後述する
CPU49からの制御信号に従って、以下に示すような
処理を行う。
【0077】このベースバンド制御部43は、制御パケ
ットが受信部51から入力され、周波数ホッピングによ
り変調された制御パケットを復調する処理を行う。ま
た、このベースバンド制御部43は、アンテナ部42か
ら制御パケットを送信するときには、送信する制御パケ
ットに一次変調を施して送信部52に出力する。
【0078】更に、このベースバンド制御部43は、ホ
ッピングシンセサイザ部54にホッピングパターンを与
えることにより、ホッピングシンセサイザ部54を制御
する。これにより、ベースバンド制御部43は、通信制
御装置5から送信する制御パケットの送信タイミングを
制御するとともに、受信する制御パケットの受信タイミ
ングを制御する。このベースバンド制御部43は、ホッ
ピングパターンとして、例えばf(k)、f(k+
1)、f(k+2)、・・・の周波数パタンを所定時間
ごとにホッピングシンセサイザ部54に与える。
【0079】更にまた、このベースバンド制御部43
は、後述の所定のパケットフォーマットに制御パケット
を変換して受信部51に出力するとともに、送信部52
からの所定のパケットフォーマットの制御パケットを分
解する処理を行ってインタフェース部44又はデータバ
スを介してCPU49に出力する。
【0080】更にまた、このベースバンド制御部43
は、制御パケットを送受信する前のマスタ機器とスレー
ブ機器との間での取り決めによって決定された再送制御
手順に基づいて、制御パケットに含まれるパケットヘッ
ダの内容を変化させて新たな制御パケットを生成する。
【0081】具体的には、このベースバンド制御部43
は、例えば第1の再送制御手順によりマスタ機器とスレ
ーブ機器との間で制御パケットを通信する旨の情報がC
PU49から入力されたときには、図10に示すような
パケットヘッダを含む制御パケットを生成し、第2の再
送制御手順によりマスタ機器とスレーブ機器との間で制
御パケットを通信する旨の情報がCPU49から入力さ
れたときには後述の図3に示すようなパケットヘッダを
含む制御パケットを生成する処理を行う。
【0082】また、このベースバンド制御部43は、他
のホスト機器から送信された制御パケットのパケットヘ
ッダに応じた処理を行って受信するチャネルデコーディ
ング部を備えている。すなわち、このベースバンド制御
部43は、図3に示す制御パケット又は図10に示す制
御パケットが入力されたことに応じ、上記チャネルデコ
ーディング部により異なる誤り訂正処理、誤り検出処理
を行う。なお、このチャネルデコーディング部の詳細な
構成、処理内容については後述する。
【0083】インタフェース部44は、CPU49から
の制御信号に従って動作する。このインタフェース部4
4は、アンテナ部42から受信した制御パケットが通信
制御部41、ベースバンド制御部43を介して入力さ
れ、当該制御パケットについて所定の変換処理を施して
ホスト機器に出力する。また、このインタフェース部4
4は、アンテナ部42から制御パケットを送信するとき
には、ホスト機器を介して入力された制御パケットをベ
ースバンド制御部43に出力する。
【0084】更に、この通信制御装置5は、データバス
に接続されたマスタ/スレーブ切換部45を備える。こ
のマスタ/スレーブ切換部45は、ホスト機器からの命
令、他のホスト機器からのアンテナ部42、CPU49
を介して受信する命令に基づいて、通信制御装置5がマ
スタ機器かスレーブ機器かを切り換える。このマスタ/
スレーブ切換部45は、通信制御装置5が装着されるホ
スト機器又は無線LANシステム1を構成する他のホス
ト機器に制御されることで、通信制御装置5が搭載され
るホスト機器が、マスタ機器又はスレーブ機器のどちら
の属性であるかを切り換える。
【0085】更にまた、この通信制御装置5は、データ
バスに接続されたARQ(Auto Repeat reQuest)用バ
ッファ46を備えている。このARQ用バッファ46
は、後述のCPU49により再送制御処理を行うときに
用いる所定の範囲の制御パケットを格納する。このAR
Q用バッファ46は、ユーザデータ又は制御情報と誤り
訂正符号とのデータ長を160ビットとし、再送するた
めに保存しておくデータの個数を“7”とし、送信用及
び受信用の双方を合わせると、160×7×2=2.24kビッ
トの容量が必要となる。
【0086】更にまた、この通信制御装置5は、データ
バスに接続されたRAM(Random Access Memory)4
7、ROM(Read Only Memory)48、CPU49を備
える。
【0087】上記CPU49は、データバスを介して通
信制御装置5を構成する各部を制御するため制御プログ
ラムをROM48から読み込むことで制御信号を生成す
る。このとき、CPU49は、RAM47を作業領域と
して随時データを格納して制御プログラムを実行して制
御信号を生成する。これにより、CPU49は、ベース
バンド制御部43、通信制御部41及びインタフェース
部44を制御して無線LANシステム1を構成する他の
機器との通信を制御する制御情報を生成するとともに、
インタフェース部44を介してホスト機器4と制御パケ
ットの送受信を行わせる。なお、このCPU49が制御
プログラムを実行して行う処理内容の詳細については後
述する。
【0088】また、CPU49は、無線LANシステム
1を構成する他のホスト機器と制御パケットの送受信を
行うときの前提として接続シーケンスを行うように制御
する。すなわち、CPU49は、他のホスト機器と接続
する旨の要求がインタフェース部44を介してホスト機
器から入力されたときには、制御情報として接続要求情
報を生成し、制御パケットに含めて他のホスト機器に送
信する処理を行うように制御する。
【0089】更に、このCPU49は、接続用要求情報
を送信した他のホスト機器との間で制御パケットの送受
信を繰り返すことにより、同期を確立し、例えばLMP
(Link Manager Protocol)設定を行い、他のホスト機
器との接続を確立するように制御することで、搭載され
ているホスト機器と他のホスト機器とが通信できるよう
な処理を行う。
【0090】更にまた、このCPU49は、他のホスト
機器との通信中において、制御パケットが正確に他のホ
スト機器に送信できなかったときには、他のホスト機器
に同じユーザデータを含む制御パケットを再び送信する
再送制御処理を行う。このとき、CPU49は、他のホ
スト機器との間で通信を行う前に行う取り決めで決定さ
れた再送制御処理により再び制御パケットを送信する処
理を行う。
【0091】すなわち、このCPU49は、他のホスト
機器との間で通信を行う前に行う取り決めで決定された
再送制御処理が第1の再送制御処理であるときには、上
述の図12に示したSW−ARQ方式による再送制御を
行って制御パケットの送受信を行い、第2の再送制御処
理であるときには、後述のSR(Selective Repeat)−
ARQ方式による再送制御を行って制御パケットの送受
信を行うように制御する。
【0092】上記SR−ARQ方式による第2の再送制
御処理を行うとき、CPU49は、制御パケットのパケ
ットヘッダフィールドに格納された後述のフィードフォ
ワード情報及びフィードバック情報、モジュロ識別子を
参照することで、例えばユーザデータについてのシーケ
ンス番号を認識するとともに付加する。このとき、CP
U49は、ARQ用バッファ46に格納したユーザデー
タを用い、再送されるユーザデータを随時読み込むこと
で再送制御処理を行う。また、CPU49は、モジュロ
識別子で定義される所定範囲のユーザデータの送信が完
了したと判定したときには、ARQ用バッファ46に格
納したユーザデータの消去等を行うように制御する。
【0093】上記SW−ARQ方式による第1の再送制
御処理を行うとき、CPU49は、制御パケットのパケ
ットヘッダフィールドに格納されたトグルによりその値
が変化されるARQN、SEQNを参照することで、受
信側及び送信側で例えばユーザデータのシーケンス番号
を認識し、制御パケットが送信されたか否かを示すAC
K及びNAKを用いる。
【0094】上記所定のパケットフォーマットの制御パ
ケットは、図3に示すように構成されている。この制御
パケット60は、ビット同期をとるための情報である4
ビットのプリアンブル(PR)が格納されるプリアンブ
ルフィールド61、データの開始位置及びシステムの同
期を取るための情報である64ビット長の同期ワード
(SW)が入力される同期フィールド62、プリアンブ
ル(PR)と同様な機能を持つ情報である4ビットのト
レーラ(TR)が格納されるトレーラフィールド63、
制御パケット60についての情報が格納されるパケット
ヘッダ(PH)フィールド64、制御情報が格納される
制御情報フィールド65、ユーザデータが格納されるペ
イロード66と、ペイロード66の誤り検出用パリティ
である16ビットのCRC(Cyclic Redundancy Chec
k)が格納されるCRCフィールド67で構成されてい
る。
【0095】この制御パケット60は、制御情報フィー
ルド65及びペイロード66が可変長となされており、
制御情報フィールド65及びペイロード66が最大22
4ビットのとき、全体で366ビットとなる。そして、
制御パケット60の伝送速度は1Mbpsであるため、
1つの制御パケット60を送受信するときに要する時間
366μsとなる。
【0096】ペイロード66は、短縮化ハミング符号
(15,10)で誤り訂正符号化される。したがって、
ペイロード66とCRCフィールド67とを合計した実
質的な符号長は、(224+16)×(2/3)=160ビットとな
る。なお、制御情報フィールド65、ペイロード66及
びCRCフィールド67は、上記ARQ用バッファ46
に格納されるデータ単位となる。
【0097】パケットヘッダフィールド64は、制御パ
ケットを受信する端末についてのアドレスに相当するM
AC(Media Access Control)アドレス(MADR)が
格納される3ビットのMADRフィールド71と、パケ
ットタイプ(TYPE)が格納される4ビットのTYP
Eフィールド72と、フィードフォワード情報(FF
I)が格納される3ビットのFFIフィールド73と、
誤り訂正符号(FEC:Forward Error Correction)が
格納される5ビットのFECフィールド74とを有す
る。
【0098】上記FFIフィールド73に格納されるF
FI情報は、1〜7の数字により制御パケット60の送
信側のデータのシーケンス番号を表す情報である。
【0099】FECフィールド74に格納されるFEC
は、上記MADRフィールド71、TYPEフィールド
72及びFFIフィールド73の計10ビットに対して
付加される誤り訂正符号であり、これらに対して誤り訂
正処理をするときに使用される。このFECは、ペイロ
ード66で使用される短縮化ハミング符号(15,1
0)が使用される。
【0100】更に、このパケットヘッダフィールド64
は、フィードバック情報(FBI)が格納される3ビッ
トのFBIフィールド75と、モジュロ識別子(MI)
が格納される1ビットのMIフィールド76と、誤り検
出符号である6ビットのCRCフィールド77と、5ビ
ットの誤り訂正符号が格納されるFECフィールド78
と、10ビットの誤り検出符号が格納されるCRCフィ
ールド79と、5ビットの誤り訂正符号が格納されるF
ECフィールド80と、ダミーデータ(DUMMY)が格納
される9ビットのダミーフィールド81とを有する。
【0101】上記FBIフィールド75に格納されるF
BI情報は、上記FFI情報と同様に、1〜7の数字に
より表現され、制御パケット60の受信側のデータのシ
ーケンス番号を表す情報である。
【0102】また、上記MIフィールド76に格納され
るモジュロ識別子は、送信される制御パケット60に含
まれるユーザデータのシーケンス番号が1〜7を超えて
再び1に戻る度に、前のシーケンス番号と現在のシーケ
ンス番号とを識別するためにトグルで0,1,0,・・
・と変化する情報である。
【0103】更に、上記CRCフィールド77は、MA
DRフィールド71、TYPEフィールド72、FFI
フィールド73及びFBIフィールド75の計14ビッ
トに対して付加される誤り検出符号であり、これらに対
して誤り検出処理をするときに使用される。
【0104】ここでCRCフィールド77には全16ビ
ットの誤り検出符号(CRC)のうち6ビットだけが分
割されて格納されるとともに、CRCフィールド79に
は残りの10ビットの誤り検出符号(CRC)が格納さ
れる。すなわち、このCRCフィールド77を用いて誤
り検出処理を行うときには、CRCフィールド79に格
納された残りの10ビットの誤り検出符号をも用いて行
うことになる。
【0105】更に、上記FECフィールド78は、FB
Iフィールド75、MIフィールド76及びCRCフィ
ールド77の計10ビットに対して付加される誤り訂正
符号であり、これらに対して誤り訂正処理をするときに
使用される。上記FECフィールド80は10ビットの
CRCフィールド79に対して付加されてる誤り訂正符
号である。これらFECは、ペイロード66で使用され
る短縮化ハミング符号(15,10)が使用される。
【0106】このような構成の制御パケット60は、全
54ビットとなり、例えば従来の無線LANシステムで
送受信されていた制御パケットとの互換性を保持するこ
とができる。また、このような構成の制御パケット60
は、MADRフィールド71、TYPEフィールド7
2、FFIフィールド73、FECフィールド74、F
BIフィールド75、MIフィールド76、CRCフィ
ールド77、FECフィールド78、CRCフィールド
79、FECフィールド80、ダミーフィールド881
の順に伝送される。
【0107】このような無線LANシステム1において
は、図4に示すように、ピンポン伝送であるTDD(Ti
me Division Duplex)方式を採用することで、各ホスト
機器間において制御パケット60の送受信を行う。ここ
で、各ホスト機器は、それぞれに備えられているマスタ
/スレーブ切換部45によりマスタ機器又はスレーブ機
器となされる。搭載されているホスト機器がマスタ機器
かスレーブ機器かに応じて、通信制御装置5のCPU4
9は、ベースバンド制御部43を制御することによりピ
ンポン伝送の送受信タイミング、周波数ホッピングパタ
ン等を制御する。 すなわち図4に示すように、無線L
ANシステム1においては、時刻t(i)でiが奇数で
あるとき、マスタ機器からスレーブ機器に制御パケット
60の送信がなされ、iが偶数であるとき、スレーブ機
器からマスタ機器に制御パケット60の送信が行なされ
る。
【0108】ここで、図4中、T1,T2,T3,T4
はマスタ機器又はスレーブ機器から送信される制御パケ
ット60を示し、R1,R2,R3,R4はスレーブ機
器又はマスタ機器で受信された制御パケット60を示
し、f(k),f(k+1),f(k+2),・・・は
各時刻t1,t2,t3・・・で制御パケット60を送
受信するときのホッピング周波数であり、Gはベースバ
ンド制御部43の制御により周波数をホッピングすると
きのホッピングシンセサイザ部54の切換時間である。
この無線LANシステム1においては、制御パケット6
0を周波数ホッピングを用いて送受信しているので、送
受信するときのホッピング周波数が各制御パケット60
ごとに異なり、送受信を行う度にベースバンド制御部4
3で決定されるホッピング周波数により制御パケット6
0の送受信を行う。
【0109】また、この図4において、一つの制御パケ
ット60を送受信するのに要する時間は制御パケット6
0が最大366ビットであるときには366μmの時間
を要し、制御パケット60をマスタ機器からスレーブ機
器に送信する、再びスレーブ機器からマスタ機器に制御
パケット60を送信する1処理単位(フレーム)に要す
る時間は1.25msとなる。
【0110】次に、ベースバンド制御部43の内部に備
えられているチャネルデコーディング部の構成について
図5を参照して説明する。
【0111】このチャネルデコーディング部90は、他
のホスト機器に搭載されている通信制御装置から送信さ
れた制御パケット60が通信制御部41を介して入力さ
れ同期を取る同期ワード検出部91と、図10に示した
パケットヘッダ204が入力されるレジスタ部92と、
レジスタ部92に入力されるデータを参照して多数決決
定を行う多数決判定部93と、HECによる誤り検出処
理を行う第1の誤り検出部94と、パケットヘッダ出力
部95とを備える。
【0112】また、このチャネルデコーディング部90
は、短縮化ハミング符号による誤り訂正処理を行う誤り
訂正部96と、CRCによる誤り検出処理を行う第2の
誤り検出部97と、ペイロード出力部98とを備える。
【0113】同期ワード検出部91は、通信制御部41
からの制御パケット60の同期フィールド62に含まれ
る同期フィールド62に格納された同期ワードを検出す
る。この同期ワード検出部91は、同期ワードに基づい
て、制御パケット60の同期をとる。これにより、同期
ワード検出部91は、パケットヘッダフィールド64、
ペイロード66等の開始位置を検出する。この同期ワー
ド検出部91は、制御パケット60を構成する各フィー
ルドの開始位置をスイッチSW1及びスイッチSW2に
制御信号を与えることで制御するCPU49に出力す
る。
【0114】スイッチSW1は、各フィールドの開始位
置に応じた制御信号がCPU49から入力されること
で、端子a又は端子bに接続される。このスイッチSW
1は、端子aに接続されることで入力したデータをレジ
スタ部92に出力し、端子bに接続されることで入力し
たデータを誤り訂正部96に出力する。
【0115】このスイッチSW1は、図10に示したパ
ケットヘッダ204が入力されたときには、CPU49
からの制御信号に応じて端子aに接続してレジスタ部9
2にパケットヘッダ204を出力するように制御され
る。
【0116】また、このスイッチSW1は、図10に示
したペイロード206、図3に示したパケットヘッダ6
4又はペイロード66が入力されたときには、CPU4
9からの制御信号に応じて端子bに接続してレジスタ部
92にパケットヘッダ64を出力するように制御され
る。
【0117】レジスタ部92は、3段のシフトレジスタ
92a、92b、92cからなる。このレジスタ部92
は、スイッチSW1を介してMADRフィールド211
〜HEC216までのパケットヘッダ204が3連送さ
れて入力される。
【0118】すなわち、このレジスタ部92には、パケ
ットヘッダ204の先頭に位置する1連送目のMADR
フィールド211の最初1ビットがシフトレジスタ92
aに入力される。次に、レジスタ部92は、シフトレジ
スタ92aに格納した1連送目のMADRフィールド2
11の最初の1ビットのデータをシフトレジスタ92b
にシフトするとともに、2連送目のMADRフィールド
211の最初の1ビットがシフトレジスタ92aに入力
される。次に、レジスタ部92は、シフトレジスタ92
aに格納した2連送目のMADRフィールド211の最
初の1ビットのデータをシフトレジスタ92bにシフト
し、シフトレジスタ92bに格納した1連送目のMAD
Rフィールド211の最初の1ビットのデータをシフト
レジスタ92cにシフトするとともに、3連送目のMA
DRフィールド211の最初の1ビットがシフトレジス
タ92aに入力される。これにより、レジスタ部92
は、シフトレジスタ92aに3連送目のMADRフィー
ルド211の最初の1ビットが格納され、シフトレジス
タ92bに2連送目のMADRフィールド211の最初
の1ビットが格納され、シフトレジスタ92cに1連送
目のMADRフィールド211の最初の1ビットが格納
されている状態とされる。
【0119】そして、レジスタ部92は、上述したよう
な動作を各シフトレジスタ92a〜92cまでに行わせ
ることで、各シフトレジスタ92a〜92cまでに1ビ
ットのデータを格納した後に、各データを多数決判定部
93に出力する。レジスタ部92はこのような動作を繰
り返すことにより、パケットヘッダ204のMADRフ
ィールド211〜HEC216までのデータを順次多数
決判定部93に出力する。
【0120】多数決判定部93は、レジスタ部92から
の3ビットのデータのうち、多数の値を選択する。すな
わち、この多数決判定部93は、3ビットのデータのう
ち、3つの1ビットのデータ又は2つの1ビットのデー
タと1つの0ビットのデータが入力されたと判定したと
きには、1ビットのデータの方が多数であると判定し
て、1ビットのデータを第1の誤り検出部94に出力す
る。また、この多数決判定部93は、3ビットのデータ
のうち、3つ0ビットのデータ又は2つの0ビットのデ
ータと1つの1ビットのデータが入力されたと判定した
ときには、0ビットのデータの方が多数であると判定し
て、0ビットのデータを第1の誤り検出部94に出力す
る。
【0121】第1の誤り検出部94は、多数決判定部9
3からの1ビット単位で入力されたデータを用いて、図
10に示すパケットヘッダ204を作成し、当該パケッ
トヘッダ204に含まれるHECフィールド216に格
納されているHECを用いて誤り訂正処理を行ってパケ
ットヘッダ出力部95に出力する。
【0122】第1の誤り検出部94は、第1の誤り検出
部94又はスイッチSW2を介して入力されたパケット
ヘッダをCPU49に出力する。
【0123】誤り訂正部96は、スイッチSW1を介し
て入力されるデータに対して短縮化ハミング符号(1
5,10)を用いて誤り訂正処理を行う。そして、誤り
訂正部96は、誤り訂正処理を施したデータを第2の誤
り検出部97に出力する。
【0124】この誤り訂正部96は、スイッチSW1を
介して図10に示した制御パケット200のペイロード
206が入力されたときには、例えばパケットヘッダ2
04のHECフィールド216に格納されたHECを用
いて誤り訂正処理を行う。
【0125】また、この誤り訂正部96は、スイッチS
W1を介して図3に示したパケットヘッダフィールド6
4が入力されたときには、FECフィールド74、FE
Cフィールド78及びFECフィールド80に格納され
たFECを用いて誤り訂正処理を行う。
【0126】更に、この誤り訂正部96は、スイッチS
W1を介して図3に示したペイロード66が入力された
ときには、例えばFECフィールド74に格納されたF
ECを用いて誤り訂正処理を行う。
【0127】第2の誤り検出部97は、誤り訂正部96
からのデータにCRCを用いて誤り検出処理を行う。そ
して、第2の誤り検出部97は、誤り検出処理を施した
データをスイッチSW2に出力する。
【0128】この第2の誤り検出部97は、誤り訂正部
96から図10に示した制御パケット200のペイロー
ド206が入力されたときには、ペイロード206の後
に付加されたCRCを用いて誤り検出処理を行う。
【0129】また、この第2の誤り検出部97は、誤り
訂正部96から図3に示したパケットヘッダフィールド
64が入力されたときには、CRCフィールド77及び
CRCフィールド79に格納されたCRCを用いて誤り
検出処理を行う。
【0130】更に、この第2の誤り検出部97は、誤り
訂正部96から図3に示したペイロード66が入力され
たときには、ペイロード66の後に付加されたCRCを
用いて誤り検出処理を行う。
【0131】スイッチSW2は、同期ワード検出部91
からの各フィールドの開始位置に応じたCPU49から
の制御信号が入力されることで端子a又は端子bに接続
される。このスイッチSW2は、端子aに接続されるこ
とで入力したデータをパケットヘッダ出力部95に出力
し、端子bに接続されることで入力したデータをペイロ
ード出力部98に出力する。
【0132】このスイッチSW2は、図10に示したペ
イロード206又は図3に示したペイロード66が入力
されたときには、CPU49からの制御信号に応じて端
子bに接続してペイロード出力部98に出力するように
制御される。
【0133】また、このスイッチSW2は、パケットヘ
ッダ64が入力されたときには、CPU49からの制御
信号に応じて端子aに接続してパケットヘッダ出力部9
5に出力するように制御される。
【0134】このように構成された無線LANシステム
1で制御パケットを受信するホスト機器において、図5
に示したようなチャネルデコーディング部90を備えて
いるので、図3に示した構成を有する制御パケット又は
図10に示した構成を有する制御パケットであっても、
ホスト機器で受信することができる。
【0135】次に、無線LANシステム1に含まれた機
器同士が上記マスタ/スレーブ方式で接続を確立して、
相互に制御パケットを通信するときの処理手順を図6を
参照して説明する。ここで、無線接続された各機器は、
内部のマスタ/スレーブ切換部45でマスタ機器又はス
レーブ機器となされている。そして、マスタ機器となさ
れたCPU49は、スレーブ機器となる他の機器を指定
して以下に示す処理を行うことになる。
【0136】ここで、上述したページングS1〜再送制
御手順変更受付/拒否S9の各情報は、図3の制御情報
フィールド65又は図10の制御情報フィールド205
に格納されてホスト機器とスレーブ機器との間で送受信
される。
【0137】この図6によれば、先ず、マスタ/スレー
ブ切換部45でマスタ機器側のCPU49は、通常状態
において定期的に接続要求が無い旨を示すページングS
1をスレーブ機器側に送信し、スレーブ機器側のCPU
49は、ページングS1を間欠的に受信しながら待機状
態となっている。
【0138】そして、マスタ機器側で通信要求が起きる
と、マスタ機器のCPU49は上述のページングS1を
送信していたスレーブ機器に対して、接続要求が有る旨
のページングS2を送信する。そして、スレーブ機器の
CPU49は、マスタ機器からのページングS2に基づ
いて自身が接続要求されたことを認識すると、例えばパ
ワーセーブモードからアクティブモードに起動し、起動
したことを示す応答S3を返信する。
【0139】次に、マスタ機器のCPU49は、スレー
ブ機器側からの応答S3に応じ、スレーブ機器側との同
期を取るための要求であって周波数ホッピングパタンの
決定を含む同期S4を、スレーブ機器に送信する。そし
て、マスタ機器のCPU49は、スレーブ機器側から同
期S5が返信されることで、スレーブ機器との間で同期
確立を行う。
【0140】次に、マスタ機器のCPU49は、スレー
ブ機器から同期S5を受信して同期確立を行うと、リン
クレイヤを確立するためのLMP(Link Manager Proto
col)設定S6を送信する。そして、マスタ機器は、ス
レーブ機器側からLMP設定S6を受け付けたことを示
すLMP受付S7が返信されることにより、スレーブ機
器との間でリンクレイヤの確立を行う。
【0141】次に、マスタ機器側のCPU49は、再送
制御手順変更要求S8をスレーブ機器側に送信する。こ
こで、マスタ機器のCPU49は、図10に示した制御
パケットを用いて再送制御を行う第1の再送制御手順か
ら、図3に示した制御パケットを用いて再送制御を行う
第2の再送制御手順に変更する再送制御手順変更要求S
8をスレーブ機器に送信する。すなわち、マスタ機器
は、第1の再送制御手順から、第2の再送制御手順で再
送制御を行うことを要求する。
【0142】次に、スレーブ機器側のCPU49は、マ
スタ機器からの再送制御手順変更要求S8に応じ、第2
の再送制御手順により制御パケットの送受信を行うか否
かを判定して、第2の再送制御手順により制御パケット
の送受信を行うと判定したときには再送制御手順変更受
付S9をマスタ機器に返信し、第2の再送制御手順によ
り制御パケットの送受信を行うことができないと判定し
たときには再送制御手順変更拒否S9をマスタ機器に返
信する。
【0143】次に、マスタ機器は、スレーブ機器からの
再送制御手順変更受付/拒否S9に応じて、制御パケッ
トに含まれるパケットヘッダを生成し、スレーブ機器と
の間で制御パケットの通信を行う。すなわち、マスタ機
器は、再送制御手順変更受付S9を受信したときには、
図3に示すパケットヘッダ64と画像データ等のユーザ
データとを含む制御パケットを生成して通信を行うこと
で、後述の図7に示す第2の再送制御処理を行う。一
方、マスタ機器のCPU49は、再送制御手順変更拒否
S9を受信したときには、図10に示すパケットヘッダ
と、ユーザデータとを含む制御パケットを生成して通信
を行うことで、図12に示したような第1の再送制御処
理を行う。
【0144】次に、図6に示す再送制御手順変更受付S
9がスレーブ機器からマスタ機器に送信され、第2の再
送制御手順を選択したときにおいて、ユーザデータ(1)
〜(4)をスレーブ機器側に送信する一例について図7を
用いて説明する。
【0145】ここで、マスタ機器とスレーブ機器との間
で通信を行うとき、図4に示すようにピンポン伝送であ
るTDD方式を採用して行い、マスタ機器とスレーブ機
器とはSR−ARQ方式と称される方式を用いて再送制
御を行う。
【0146】すなわち、ユーザデータを送信するホスト
機器は、例えばモジュロ数を“7”とすることで、シー
ケンス番号が1〜7のユーザデータ(1)〜(7)ごとにモジ
ュロ識別子をトグルで変化させて送信する。このSR−
ARQ方式においては、制御パケットのパケットヘッダ
のFFIフィールド73にシーケンス番号を格納してマ
スタ機器側からスレーブ機器に送信し、スレーブ機器が
要求するシーケンス番号をFBIフィールド75に格納
してマスタ機器に送信することで、互いに各ユーザデー
タを送受信するとともに、再送制御を行う。
【0147】ここで、ユーザデータを送信するマスタ機
器は、FFIフィールド73のFFI、MIフィールド
76のモジュロ識別子を変更するとともにペイロード6
6に格納するユーザデータを変更して制御パケットをス
レーブ機器に送信する。これに対し、スレーブ機器は、
受信したユーザデータに応じてFBIフィールド75に
格納するFBIを変更して制御パケットをマスタ機器に
送信する。
【0148】すなわち、それぞれ内容が異なるユーザデ
ータ(1)〜(4)をマスタ機器からスレーブ機器に送信する
とき、先ず時刻t1において、マスタ機器は、FFIが
“1”であってモジュロ識別子が“0”であるパケット
ヘッダとユーザデータ(1)とを含む制御パケット、をス
レーブ機器に送信する。そして、スレーブ機器は、マス
タ機器からの制御パケットに含まれるユーザデータ(1)
を正確に受信する。
【0149】ここで、スレーブ機器又はマスタ機器が正
確に制御パケット(ユーザデータ)を受信するとは、無
線LANシステム1内において正確に無線のデータがス
レーブ機器側に送信され、誤り訂正部96での短縮化ハ
ミング符号による誤り訂正及び第2の誤り検出部97で
のCRCによる誤り検出により正確に受信できたことを
いう。また、スレーブ機器又はマスタ機器が受信に失敗
したとは、誤り訂正部96又は第2の誤り検出部97で
誤りが検出されたことにより正確に受信できなかったこ
とをいう。
【0150】次の時刻t2において、スレーブ機器は、
上述の時刻t1においてユーザデータ(1)が正確に受信
できたことに応じて、FBIが“2”であるパケットヘ
ッダを含む制御パケットをマスタ機器に送信すること
で、ユーザデータ(2)を要求する。
【0151】次の時刻t3において、マスタ機器は、時
刻t2でFBIが“2”の制御パケットを受信したこと
に応じて、FFIが“2”であってモジュロ識別子が
“0”のパケットヘッダとユーザデータ(2)とを含む制
御パケットをスレーブ機器に送信する。そして、スレー
ブ機器は、マスタ機器からの制御パケットの受信を失敗
するとする。
【0152】次の時刻t4において、スレーブ機器は、
時刻t3においてユーザデータ(2)を含む制御パケット
が正確に受信できなかったことに応じ、FBIが“2”
である制御パケットをマスタ機器に再び送信すること
で、ユーザデータ(2)を再度送信することを要求する。
【0153】次の時刻t5において、マスタ機器は、時
刻t4においてユーザデータ(2)を再度送信することを
要求する制御パケットを受信したことに応じて、FFI
が“2”であってモジュロ識別子が“0”のパケットヘ
ッダとユーザデータ(2)とを含む制御パケットをスレー
ブ機器に再度送信する。そして、スレーブ機器は、マス
タ機器からの制御パケットに含まれるユーザデータ(2)
を正確に受信する。
【0154】次の時刻t6において、スレーブ機器は、
上述の時刻t5においてユーザデータ(2)を正確に受信
したことに応じて、FBIが“3”であるパケットヘッ
ダを含む制御パケットをマスタ機器に送信することで、
ユーザデータ(3)を要求する。そして、マスタ機器は、
スレーブ機器からのユーザデータ(3)を要求する制御パ
ケットの受信を失敗する。
【0155】次の時刻t7において、マスタ機器は、時
刻t6においてスレーブ機器からのユーザデータ(3)を
要求する制御パケットの受信に失敗したが、時刻t5で
ユーザデータ(2)を送信したことに応じて、FFIが
“3”であってモジュロ識別子が“0”のパケットヘッ
ダとユーザデータ(3)とを含む制御パケットをスレーブ
機器に送信する。そして、スレーブ機器は、マスタ機器
からの制御パケットを正確に受信する。
【0156】次の時刻t8において、スレーブ機器は、
時刻t7において正確にユーザデータ(3)を受信したこ
とに応じて、FBIが“4”である制御パケットをマス
タ機器に送信することで、ユーザデータ(4)を送信する
ことを要求する。
【0157】次の時刻t9において、マスタ機器は、時
刻t8において受信したユーザデータ(4)を要求する制
御パケットに応じて、FFIが“4”であってモジュロ
識別子が“0”のパケットヘッダとユーザデータ(4)と
を含む制御パケットを、スレーブ機器に送信する。そし
て、スレーブ機器は、マスタ機器からの制御パケットを
正確に受信する。
【0158】このように時刻t1〜時刻t9における処
理を行うマスタ機器及びスレーブ機器からなる無線LA
Nシステム1は、時刻t3においてユーザデータ(2)を
含む制御パケットがマスタ機器からスレーブ機器に送信
されなかった場合であっても、ユーザデータ(2)を要求
する旨の制御パケットを時刻t4においてスレーブ機器
からマスタ機器に再度送信することで、時刻t5でユー
ザデータ(2)をスレーブ機器側に送信することができ
る。
【0159】また、この無線LANシステム1によれ
ば、異なる内容のユーザデータを識別するためのシーケ
ンス番号を用いるので、時刻t6においてユーザデータ
(3)を要求する制御パケットがスレーブ機器からマスタ
機器に送信されなかった場合においても、モジュロ番号
が“0”である範囲内でユーザデータ(2)の次のユーザ
データ(3)を時刻t7でマスタ機器からスレーブ機器に
送信することができる。
【0160】次に、上述した無線LANシステム1にお
いて制御パケットを送受信するときの他の一例について
図8を参照して説明する。ここで、マスタ機器とスレー
ブ機器とは例えばシーケンス番号が1〜7のユーザデー
タ(1)〜(7)ごとにモジュロ識別子をトグルで変化させて
送信し、モジュロ識別子が“0”のユーザデータ(2)及
びユーザデータ(4)を含む制御パケットが送信されてお
らず、ユーザデータ(6)以降のユーザデータを含む制御
パケットをマスタ機器からスレーブ機器に送信する一例
について説明する。
【0161】この図8によれば、先ず時刻t1におい
て、マスタ機器は、FFIが“6”であってモジュロ識
別子が“0”のパケットヘッダとユーザデータ(6)とを
含む制御パケットを、スレーブ機器に送信する。そし
て、スレーブ機器は、マスタ機器からの制御パケットに
含まれるユーザデータ(6)を正確に受信する。
【0162】次の時刻t2において、スレーブ機器は、
ユーザデータ(2)を未だに正確に受信していないので、
FBIが“2”である制御パケットをマスタ機器に送信
することで、ユーザデータ(2)を送信することを要求す
る。そして、マスタ機器は、スレーブ機器からのユーザ
データ(2)を要求する制御パケットの受信を失敗する。
【0163】次の時刻t3において、マスタ機器は、時
刻t2においてスレーブ機器からのユーザデータ(2)を
要求する制御パケットの受信に失敗したが、ユーザデー
タ(6)の次のFFIが“7”であってモジュロ識別子が
“0”のパケットヘッダとユーザデータ(7)とを含む制
御パケットをスレーブ機器に送信する。そして、スレー
ブ機器は、マスタ機器からの制御パケットを正確に受信
する。
【0164】次の時刻t4において、スレーブ機器は、
ユーザデータ(2)を未だに正確に受信していないので、
FBIが“2”であるパケットヘッダを含む制御パケッ
トをマスタ機器に送信することで、ユーザデータ(2)を
要求する。そして、マスタ機器は、スレーブ機器からの
ユーザデータ(2)を要求する制御パケットの受信を失敗
する。
【0165】次の時刻t5において、マスタ機器は、時
刻t4においてスレーブ機器からのユーザデータ(2)を
要求する制御パケットの受信に失敗したが、ユーザデー
タ(7)の次のFFIが“1”であってモジュロ識別子が
“1”のパケットヘッダとユーザデータ(1')とを含む制
御パケットをスレーブ機器に送信する。そして、スレー
ブ機器は、マスタ機器からの制御パケットを正確に受信
する。
【0166】次の時刻t6において、スレーブ機器は、
ユーザデータ(2)が未だに正確に受信することができて
いないので、FBIが“2”であるパケットヘッダを含
む制御パケットをマスタ機器に送信することで、ユーザ
データ(2)を要求する。そして、マスタ機器は、スレー
ブ機器からのユーザデータ(2)を要求する制御パケット
の受信を失敗する。
【0167】次の時刻t7において、マスタ機器は、時
刻t6においてスレーブ機器からのユーザデータ(2)を
要求する制御パケットを受信することができないので、
次のユーザデータ(2')を含む制御パケットをスレーブ機
器に送信しようとするが、モジュロ識別子が“0”にお
けるユーザデータ(2)をスレーブ機器が受信したことを
確認する制御パケットを受信していないので、FFIが
“2”であってモジュロ識別子が“0”のパケットヘッ
ダとユーザデータ(2)とを含む制御パケットを再び送信
する処理を行う。
【0168】次の時刻t8において、スレーブ機器は、
FFIが“2”であってモジュロ識別子が“0”のパケ
ットヘッダとユーザデータ(4)とを含む制御パケットを
正確に受信していないので、FBIが“4”の制御パケ
ットをマスタ機器に送信することで、ユーザデータ(4)
を要求する。
【0169】次の時刻t9において、マスタ機器は、時
刻t8でFBIが“4”の制御パケットを受信したこと
に応じて、FFIが“4”であってモジュロ識別子が
“0”のパケットヘッダ及びユーザデータ(4)を再び送
信する処理を行う。
【0170】このように時刻t1〜時刻t9までの処理
を行うマスタ機器及びスレーブ機器によれば、スレーブ
機器側から制御パケットを受信したことを示す制御パケ
ットをマスタ機器で受信しなかった場合においても、次
のシーケンス番号のユーザデータを送信することができ
る。
【0171】このような無線LANシステム1によれ
ば、モジュロ番号が“0”のときにマスタ機器からスレ
ーブ機器に送信できなかったユーザデータが存在して
も、次のモジュロ番号前のモジュロ番号がにおけるユー
ザデータを送信することができる。
【0172】したがって、図7及び図8に示すように制
御パケットを送受信する本発明を適用した無線LANシ
ステム1によれば、ユーザデータを含む制御パケットを
マスタ機器からスレーブ機器に送信した後に、スレーブ
機器からの応答がない場合であっても、モジュロ識別子
が同一である範囲内で次のユーザデータを含む制御パケ
ットを送信することができるので、スループットを改善
することができる。
【0173】また、本発明を適用した無線LANシステ
ム1によれば、内容の異なる各ユーザデータを識別する
ため、3ビットのFFI、FBIをパケットヘッダに含
めてマスタ機器からスレーブ機器に送信するので、従来
のように異なるユーザデータを1ビットのSEQN、A
RQNを用いて識別する場合と比較して受信側の見逃し
誤り率を低減させるようなことなく、信頼性の高いデー
タの送受信を行うことができる。
【0174】例えば従来のSW−ARQ方式を採用して
制御パケットをスレーブ機器に送信するときのスループ
ットはフレームエラーレートが0.1%であるとき約8
0%であるが、無線LANシステム1のようにSR−A
RQ方式(モジュロ数=7)を採用することにより、ス
ループットをフレームエラーレートを0.1%としたと
きスループットを約90%と向上させることができる。
【0175】更に、本発明を適用した無線LANシステ
ム1によれば、パケットヘッダについての誤り訂正符号
(FEC)及び誤り検出符号(CRC)と、ペイロード
66についての誤り訂正符号及び誤り検出符号とを同じ
とすることにより、符号化及び復号化に関して新たなハ
ードウェアを追加することが不要となり、コスト的にも
有利とすることができる。
【0176】なお、上述した無線LANシステム1の説
明においては、マスタ機器から単一のスレーブ機器にユ
ーザデータを送信する、所謂point to pointの通信形態
を採用した一例について説明したが、所謂point to mul
ti pointのマルチキャストの通信形態であっても良い。
このような通信形態において、マスタ機器は、例えばパ
ケットヘッダのMADRフィールド71に格納するMA
Cアドレスを変化させて複数のスレーブ機器にユーザデ
ータを送信することで、マルチキャストを行うことがで
きる。
【0177】また、マルチキャストを行うときにおい
て、マスタ機器は、再送制御手順変更要求S8に対して
複数のスレーブ機器のうち、一つのスレーブ機器が再送
制御手順変更拒否S9を返送したときには第1の再送制
御処理を行い、全てのスレーブ機器が再送制御手順変更
受付S9を返信したときには第2の再送制御処理を行う
ようする。これにより、無線LANシステム1は、全て
のスレーブ機器に第2の再送制御処理を行うことで、上
述したように信頼性が高く、スループットを向上させた
制御パケットの送受信を行うことができる。
【0178】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るデータ送信装置及び方法、データ受信装置及び方法、
データ通信システム、データ通信方法によれば、送信側
機器から送信する各パケットに含まれるユーザデータに
ついてのデータ番号を示す送信データ情報が格納される
送信データ情報領域、要求データ情報を格納する要求デ
ータ情報領域を少なくとも有するヘッダ情報を生成し、
受信したパケットのヘッダ情報に含まれるユーザデータ
についてのデータ番号を示す送信データ情報に基づい
て、ユーザデータを認識し、次に受信するユーザデータ
のデータ番号を示す要求データ情報を生成するので、見
逃し誤り率を低下させて正確に制御パケットを送信側機
器から受信側機器に送信するとともに、送信側機器と受
信側機器との間でのスループットを向上させることがで
きる。
【0179】更にまた、本発明に係る他のデータ送信装
置及び方法、データ受信装置及び方法、データ通信シス
テム、データ通信方法は、第1の再送制御処理又は上記
第1の再送制御処理とは異なる処理内容の第2の再送制
御処理のいずれかにより再送処理を行う旨を示す上記デ
ータ送信装置からの要求を送信し、第1の再送制御処理
又は第2の再送制御処理により再送処理を行うことをデ
ータ受信装置で判定し、第1の再送制御処理又は上記第
1の再送制御処理とは異なる処理内容の第2の再送制御
処理のいずれかにより再送処理を行う旨を示す上記デー
タ受信装置からの応答を受信し、第1の再送制御処理を
行うときに用いられる第1の再送制御情報を格納する第
1の再送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報又は第
2の再送制御処理を行うときに用いられる第2の再送制
御情報を格納する第2の再送制御情報領域を有する第2
のヘッダ情報を生成してパケットを生成するので、見逃
し誤り率を低下させて正確に制御パケットを送信側機器
から受信側機器に送信するとともに、送信側機器と受信
側機器との間でのスループットを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線LANシステムの構成を
示す図である。
【図2】本発明を適用した無線LANシステムを構成す
る通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第2の再送制御手順によりマスタ機器とスレー
ブ機器との間で通信をするときの制御パケットのフォー
マットについて説明するための図である。
【図4】本発明を適用した無線LANシステムにおい
て、ピンポン伝送であるTDD方式を採用することで制
御パケットの送受信を行うことを説明するための図であ
る。
【図5】本発明を適用した無線LANシステムにおい
て、制御パケットを受信するホスト機器のベースバンド
制御部内部に備えられているチャネルデコーディング部
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明を適用した無線LANシステムに含まれ
た機器同士がマスタ/スレーブ方式で接続を確立して、
制御パケットを通信するときの処理手順について説明す
るための図である。
【図7】本発明を適用した無線LANシステムにおい
て、第2の再送制御処理の一例について説明するための
図である。
【図8】本発明を適用した無線LANシステムにおい
て、第2の再送制御処理の他の一例について説明するた
めの図である。
【図9】従来の無線LANシステムを構成する各ホスト
機器に搭載される無線LANモジュールの構成を示すブ
ロック図である。
【図10】従来の無線LANシステムにおいて送受信さ
れる制御パケットのパケットフォーマットについて説明
するための図である。
【図11】従来の無線LANシステムに含まれた機器同
士がマスタ/スレーブ方式で接続を確立して、制御パケ
ットを通信するときの処理手順について説明するための
図である。
【図12】従来の無線LANシステムにおける再送制御
処理について説明するための図である。
【符号の説明】
1 無線LANシステム、5 通信制御装置、41 通
信制御部、43 ベースバンド制御部、46 ARQ用
バッファ、49 CPU、60 制御パケット、64
パケットヘッダ、73 FFIフィールド、74,7
8,80 FEC、75 FBIフィールド、77,7
9 CRC

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信網を介して他の機器に複数のユ
    ーザデータをパケット単位で送信するデータ送信装置に
    おいて、 ユーザデータとヘッダ情報とを有するパケットを他の機
    器に送信する送信手段と、 上記送信手段で送信したパケットを受信する他の機器に
    ついてのアドレス情報を格納するアドレス情報領域、上
    記送信手段で送信する各パケットに含まれるユーザデー
    タについてのデータ番号を示す送信データ情報が格納さ
    れる送信データ情報領域、上記送信手段で送信したパケ
    ットを受信する他の機器が要求するユーザデータを示す
    要求データ情報を格納する要求データ情報領域を少なく
    とも有するヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成手段
    と、 上記送信手段で送信したパケットを受信する他の機器が
    要求するユーザデータを示す要求データ情報を少なくと
    も含むヘッダ情報を有するパケットを受信する受信手段
    と、 上記受信手段で受信した他の機器からのパケットに含ま
    れる要求データ情報が示すユーザデータと上記ヘッダ情
    報生成手段で生成されたヘッダ情報とを有するパケット
    を送信するように上記送信手段を制御する送信制御手段
    とを備えることを特徴とするデータ送信装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘッダ情報生成手段は、所定数のユ
    ーザデータを上記送信手段で送信することで変化させる
    データ識別情報を格納するデータ識別領域を有するヘッ
    ダ情報を生成し、 上記送信制御手段は、上記要求データ情報及びデータ識
    別情報に応じたユーザデータを含むパケットを送信する
    ように上記送信手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載のデータ送信装置。
  3. 【請求項3】 上記ヘッダ情報生成手段は、上記送信手
    段からのパケットを受信した他の機器でヘッダ情報及び
    ユーザデータについて誤り訂正処理を行うための誤り訂
    正符号を格納する誤り訂正符号領域及びヘッダ情報につ
    いて誤り検出処理を行うための誤り検出符号を格納する
    誤り検出符号領域を有するヘッダ情報を生成することを
    特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  4. 【請求項4】 無線通信網を介してホスト機器から他の
    機器に複数のユーザデータをパケット単位で送信するデ
    ータ送信方法において、 上記ホスト機器からのパケットを受信する上記他の機器
    が要求するユーザデータを示す要求データ情報を少なく
    とも含むヘッダ情報を有するパケットを受信し、 上記他の機器についてのアドレス情報を格納するアドレ
    ス情報領域、上記ホスト機器から送信する各パケットに
    含まれるユーザデータについてのデータ番号を示す送信
    データ情報が格納される送信データ情報領域、上記要求
    データ情報を格納する要求データ情報領域を少なくとも
    有するヘッダ情報を生成し、 ヘッダ情報とユーザデータとを含むパケットを生成して
    上記他の機器に送信することを特徴とするデータ送信方
    法。
  5. 【請求項5】 所定数のユーザデータを上記送信手段で
    送信することで変化させるデータ識別情報を格納するデ
    ータ識別領域を有するヘッダ情報を生成し、 上記要求データ情報及びデータ識別情報に応じたユーザ
    データを含むパケットを送信することを特徴とする請求
    項4記載のデータ送信方法。
  6. 【請求項6】 上記他の機器でヘッダ情報及びユーザデ
    ータについて誤り訂正処理を行うための誤り訂正符号を
    格納する誤り訂正符号領域及びヘッダ情報について誤り
    検出処理を行うための誤り検出符号を格納する誤り検出
    符号領域を有するヘッダ情報を生成することを特徴とす
    る請求項4記載のデータ送信方法。
  7. 【請求項7】 無線通信網を介して他の機器から送信さ
    れる複数のユーザデータをパケット単位で受信するデー
    タ受信装置において、 他の機器から送信されたユーザデータとヘッダ情報とを
    含むパケットを受信する受信手段と、 上記受信手段で受信したパケットのヘッダ情報に含まれ
    るユーザデータについてのデータ番号を示す送信データ
    情報に基づいて、ユーザデータを認識する受信制御手段
    と、 上記受信制御手段での認識結果に応じて、次に受信する
    ユーザデータのデータ番号を示す要求データ情報を生成
    して、要求データ情報をヘッダ情報に含めたパケットを
    生成するパケット生成手段と、 上記パケット生成手段で生成されたパケットを上記他の
    機器に送信する送信手段とを備えることを特徴とするデ
    ータ受信装置。
  8. 【請求項8】 上記受信制御手段は、所定数のユーザデ
    ータを上記他の機器で送信することで変化されるデータ
    識別情報及び要求データ情報に基づいて、ユーザデータ
    を認識することを特徴とする請求項7記載のデータ受信
    装置。
  9. 【請求項9】 上記他の機器からのパケットのヘッダ情
    報に含まれる誤り訂正符号を用いて、ヘッダ情報及びユ
    ーザデータについて誤り訂正処理を行う誤り訂正処理手
    段と、 上記他の機器からのパケットのヘッダ情報に含まれる誤
    り訂正符号を用いて、ヘッダ情報について誤り検出処理
    を行う誤り検出手段とを備えることを特徴とする請求項
    7記載のデータ受信装置。
  10. 【請求項10】 無線通信網を介して他の機器から送信
    される複数のユーザデータをパケット単位で受信するデ
    ータ受信方法において、 受信したパケットのヘッダ情報に含まれるユーザデータ
    についてのデータ番号を示す送信データ情報に基づい
    て、ユーザデータを認識し、 次に受信するユーザデータのデータ番号を示す要求デー
    タ情報を生成して、当該要求データ情報をヘッダ情報に
    含めたパケットを生成し、上記他の機器に送信すること
    を特徴とするデータ受信方法。
  11. 【請求項11】 所定数のユーザデータを上記他の機器
    で送信することで変化されるデータ識別情報及び要求デ
    ータ情報に基づいて、ユーザデータを認識することを特
    徴とする請求項10記載のデータ受信方法。
  12. 【請求項12】 上記他の機器からのパケットのヘッダ
    情報に含まれる誤り訂正符号を用いて、ヘッダ情報及び
    ユーザデータについて誤り訂正処理を行い、 上記他の機器からのパケットのヘッダ情報に含まれる誤
    り訂正符号を用いて、ヘッダ情報について誤り検出処理
    を行ことを特徴とする請求項10記載のデータ受信方
    法。
  13. 【請求項13】 データ送信装置から無線通信網を介し
    てデータ受信装置に複数のユーザデータをパケット単位
    で送信するデータ通信システムにおいて、 ユーザデータとヘッダ情報とを有するパケットをデータ
    受信装置に送信する送信手段と、上記送信手段で送信し
    たパケットを受信するデータ受信装置についてのアドレ
    ス情報を格納するアドレス情報領域、上記送信手段で送
    信する各パケットに含まれるユーザデータについてのデ
    ータ番号を示す送信データ情報が格納される送信データ
    情報領域、上記送信手段で送信したパケットを受信する
    データ受信装置が要求するユーザデータを示す要求デー
    タ情報を格納する要求データ情報領域を少なくとも有す
    るヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成手段と、上記送
    信手段で送信したパケットを受信するデータ受信装置が
    要求するユーザデータを示す要求データ情報を少なくと
    も含むヘッダ情報を有するパケットを受信する受信手段
    と、上記受信手段で受信したデータ受信装置からのパケ
    ットに含まれる要求データ情報が示すユーザデータと上
    記ヘッダ情報生成手段で生成されたヘッダ情報とを有す
    るパケットを送信するように上記送信手段を制御する送
    信制御手段とを備えるデータ送信装置と、 上記データ送信装置から送信されたユーザデータとヘッ
    ダ情報とを含むパケットを受信する受信手段と、上記受
    信手段で受信したパケットのヘッダ情報に含まれるユー
    ザデータについてのデータ番号を示す送信データ情報に
    基づいて、ユーザデータを認識する受信制御手段と、上
    記受信制御手段での認識結果に応じて、次に受信するユ
    ーザデータのデータ番号を示す要求データ情報を生成し
    て、要求データ情報をヘッダ情報に含めたパケットを生
    成するパケット生成手段と、上記パケット生成手段で生
    成されたパケットを上記データ送信装置に送信する送信
    手段とを備えるデータ受信装置と有することを特徴とす
    るデータ通信システム。
  14. 【請求項14】 データ送信装置から無線通信網を介し
    てデータ受信装置に複数のユーザデータをパケット単位
    で送信するデータ通信方法において、 上記データ受信装置が要求するユーザデータを示す要求
    データ情報を少なくとも含むヘッダ情報を有するパケッ
    トを受信し、上記データ受信装置についてのアドレス情
    報を格納するアドレス情報領域、上記データ送信装置か
    ら送信する各パケットに含まれるユーザデータについて
    のデータ番号を示す送信データ情報が格納される送信デ
    ータ情報領域、上記要求データ情報を格納する要求デー
    タ情報領域を少なくとも有するヘッダ情報を生成し、当
    該ヘッダ情報とユーザデータとを含むパケットを生成し
    て上記データ受信装置に送信し、 上記データ送信装置から送信されたパケットのヘッダ情
    報に含まれるユーザデータについてのデータ番号を示す
    送信データ情報に基づいて、ユーザデータを認識し、次
    に受信するユーザデータのデータ番号を示す要求データ
    情報を生成して、要求データ情報をヘッダ情報に含めた
    パケットを生成し、上記データ送信装置に送信すること
    を特徴とするデータ通信方法。
  15. 【請求項15】 無線通信網を介して他の機器に複数の
    ユーザデータをパケット単位で送信するデータ送信装置
    において、 ユーザデータとヘッダ情報とを有するパケットを他の機
    器に送信する送信手段と、 第1の再送制御処理を行うときに用いられる第1の再送
    制御情報を格納する第1の再送制御情報領域を有する第
    1のヘッダ情報を生成する第1のヘッダ情報生成手段
    と、 上記第1の再送制御処理とは異なる処理内容の第2の再
    送制御処理を行うときに用いられる第2の再送制御情報
    を格納する第2の再送制御情報領域を有する第2のヘッ
    ダ情報を生成する第2のヘッダ情報生成手段と、 上記第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいず
    れかにより再送処理を行う旨を示す上記他の機器からの
    応答に応じて、上記第1のヘッダ情報生成手段で生成し
    た第1の再送制御情報を用いた上記第1の再送制御処理
    又は上記第2のヘッダ情報生成手段で生成した第2の再
    送制御情報を用いた第2の再送制御処理を行うように送
    信手段を制御する再送制御手段とを備えることを特徴と
    するデータ送信装置。
  16. 【請求項16】 上記第2のヘッダ情報生成手段は、上
    記他の機器についてのアドレス情報を格納するアドレス
    情報領域、上記送信手段で送信する各パケットに含まれ
    るユーザデータについてのデータ番号を示す送信データ
    情報が格納される送信データ情報領域、上記送信手段で
    送信したパケットを受信する他の機器が要求するユーザ
    データを示す要求データ情報を格納する要求データ情報
    領域を少なくとも有する第2のヘッダ情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項15記載のデータ送信装置。
  17. 【請求項17】 無線通信網を介して他の機器に複数の
    ユーザデータをパケット単位で送信するデータ送信方法
    において、 第1の再送制御処理又は上記第1の再送制御処理とは異
    なる処理内容の第2の再送制御処理のいずれかにより再
    送処理を行う旨を示す上記他の機器からの応答を受信
    し、 上記他の機器からの応答に基づいて、第1の再送制御処
    理を行うときに用いられる第1の再送制御情報を格納す
    る第1の再送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報又
    は第2の再送制御処理を行うときに用いられる第2の再
    送制御情報を格納する第2の再送制御情報領域を有する
    第2のヘッダ情報を生成してパケットを生成し、 上記第1の再送制御情報を用いた上記第1の再送制御処
    理又は上記第2の再送制御情報を用いた第2の再送制御
    処理を行って上記他の機器にパケットを送信することを
    特徴とするデータ送信方法。
  18. 【請求項18】 上記他の機器から第2の再送制御手段
    により再送処理を行う旨の応答に基づいて、上記他の機
    器についてのアドレス情報を格納するアドレス情報領
    域、上記他の機器に送信する各パケットに含まれるユー
    ザデータについてのデータ番号を示す送信データ情報が
    格納される送信データ情報領域、上記他の機器が要求す
    るユーザデータを示す要求データ情報を格納する要求デ
    ータ情報領域を少なくとも有する第2のヘッダ情報を生
    成することを特徴とする請求項17記載のデータ送信方
    法。
  19. 【請求項19】 無線通信網を介して他の機器から送信
    される複数のユーザデータをパケット単位で受信するデ
    ータ受信装置において、 ユーザデータとヘッダ情報とを含むパケットを他の機器
    から受信する受信手段と、 第1の再送制御処理又は上記第1の再送制御処理とは異
    なる処理内容の第2の再送制御処理のいずれかにより再
    送処理を行うことの要求を受信し、第1の再送制御処理
    又は第2の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行
    うことを判定する判定手段とを備え、 上記受信手段は、上記判定手段で判定した再送制御処理
    により他の機器から送信されたパケットを受信すること
    を特徴とするデータ受信装置。
  20. 【請求項20】 無線通信網を介してホスト機器から送
    信される複数のユーザデータをパケット単位で受信する
    データ受信方法において、 第1の再送制御処理又は上記第1の再送制御処理とは異
    なる処理内容の第2の再送制御処理のいずれかにより再
    送処理を行うことの要求を受信し、第1の再送制御処理
    又は第2の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行
    うことを判定し、 判定した再送制御処理により上記ホスト機器から送信さ
    れたパケットを受信することを特徴とするデータ受信方
    法。
  21. 【請求項21】 データ送信装置から無線通信網を介し
    てデータ受信装置に複数のユーザデータをパケット単位
    で送信するデータ通信システムにおいて、 ユーザデータとヘッダ情報とを有するパケットをデータ
    受信装置に送信する送信手段と、第1の再送制御処理を
    行うときに用いられる第1の再送制御情報を格納する第
    1の再送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報を生成
    する第1のヘッダ情報生成手段と、上記第1の再送制御
    処理とは異なる処理内容の第2の再送制御処理を行うと
    きに用いられる第2の再送制御情報を格納する第2の再
    送制御情報領域を有する第2のヘッダ情報を生成する第
    2のヘッダ情報生成手段と、上記第1の再送制御処理又
    は第2の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行う
    旨を示す上記データ受信装置からの応答に応じて、上記
    第1のヘッダ情報生成手段で生成した第1の再送制御情
    報を用いた上記第1の再送制御処理又は上記第2のヘッ
    ダ情報生成手段で生成した第2の再送制御情報を用いた
    第2の再送制御処理を行うように送信手段を制御する再
    送制御手段とを備えるデータ送信装置と、 ユーザデータとヘッダ情報とを含むパケットをデータ送
    信装置から受信する受信手段と、第1の再送制御処理又
    は第2の再送制御処理のいずれかにより再送処理を行う
    旨を示す上記データ送信装置からの要求を受信し、第1
    の再送制御処理又は第2の再送制御処理により再送処理
    を行うことを判定する判定手段とを備えるデータ受信装
    置とを備えることを特徴とするデータ通信システム。
  22. 【請求項22】 データ送信装置から無線通信網を介し
    てデータ受信装置に複数のユーザデータをパケット単位
    で送信するデータ通信方法において、 第1の再送制御処理又は上記第1の再送制御処理とは異
    なる処理内容の第2の再送制御処理のいずれかにより再
    送処理を行う旨を示す要求を上記データ送信装置から上
    記データ受信装置に送信し、 第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいずれか
    により再送処理を行うことを上記データ受信装置で判定
    し、 第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理のいずれか
    により再送処理を行う旨を示す応答を上記データ受信装
    置から上記データ送信装置に送信し、 上記データ受信装置からの応答に基づいて、第1の再送
    制御処理を行うときに用いる第1の再送制御情報を格納
    する第1の再送制御情報領域を有する第1のヘッダ情報
    又は第2の再送制御処理を行うときに用いる第2の再送
    制御情報を格納する第2の再送制御情報領域を有する第
    2のヘッダ情報を生成してパケットを上記データ送信装
    置で生成し、 上記第1の再送制御処理又は第2の再送制御処理を行っ
    て上記データ送信装置から上記データ受信装置にパケッ
    トを送信することを特徴とするデータ通信方法。
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