JP7215427B2 - 無線lan通信装置、無線lan通信方法および無線lan通信プログラム - Google Patents

無線lan通信装置、無線lan通信方法および無線lan通信プログラム Download PDF

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Description

本開示は、無線LAN通信装置、無線LAN通信方法および無線LAN通信プログラムに関する。
近年、通信技術の発展に伴い、様々な再送処理に関する技術が開発されている。例えば、無線通信技術において、Hybrid ARQ(Hybrid Automatic repeat-request。以降、「HARQ」と呼称する)という再送処理に関する技術が開発されている。
例えば、以下の特許文献1では、MACベースのフィードバックを用いて無線LANプロトコルにHARQを追加する技術が開示されている。
特許第5254369号公報
ここで、無線LANシステムにおいては、再送処理の無駄を削減し、伝送路の利用効率を向上させることが求められている。より具体的には、無線LANシステムにおいて通信されるデータ(例えば、MPDU(MAC layer Protocol Data Unit)等)は可変長であるため、所定のアクセス制御のためのフラグメント処理を行うと個々のシーケンス管理が必要になり制御が難しく、上記のHARQを直接無線LANシステムに適用することは困難であった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、無線LANシステムにおいて、再送処理の無駄を削減し、伝送路の利用効率を向上させることが可能な、新規かつ改良された無線LAN通信装置、無線LAN通信方法および無線LAN通信プログラムを提供する。
本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信する送信部と、前記符号化データ単位で再送処理を制御する制御部と、を備える、無線LAN通信装置が提供される。
また、本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、を有する、コンピュータにより実行される無線LAN通信方法が提供される。
また、本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、をコンピュータに実現させるための無線LAN通信プログラムが提供される。
また、本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信する受信部と、前記符号化データ単位で再送処理を制御する制御部と、を備える、無線LAN通信装置が提供される。
また、本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信することと、前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、を有する、コンピュータにより実行される無線LAN通信方法が提供される。
また、本開示によれば、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信することと、前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、をコンピュータに実現させるための無線LAN通信プログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、無線LANシステムにおいて、再送処理の無駄を削減し、伝送路の利用効率を向上させることが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本実施形態に係る無線LANシステムの構成例を示す図である。 符号化のブロック長が2048[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。 符号化のブロック長が1024[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。 符号化のブロック長が512[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。 符号化のブロック長が256[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。 符号化のブロック長が128[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。 MPDUの分割処理の具体例を示す図である。 複数のMPDUから符号化データを連続して生成する場合の具体例を示す図である。 デリミタの内容の具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層フレームに格納される複数の符号化データの具体例を示す図である。 物理層ヘッダの内容の具体例を示す図である。 物理層ヘッダの「Type」に格納される情報の具体例を示す図である。 物理層ヘッダの「Block Size」に格納される情報の具体例を示す図である。 物理層ヘッダの「Block Length」に格納される情報の具体例を示す図である。 物理層ヘッダの「Count」に格納される情報の具体例を示す図である。 物理層ヘッダの「F/R」に格納される情報の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 無線LANシステムにおける再送制御の具体例を示す図である。 AP200およびSTA100の機能構成例を示すブロック図である。 AP200およびSTA100による物理層フレームの送信動作の具体例を示すフローチャートである。 AP200およびSTA100による物理層フレームの送信動作の具体例を示すフローチャートである。 AP200およびSTA100による物理層フレームの受信動作の具体例を示すフローチャートである。 AP200およびSTA100による物理層フレームの受信動作の具体例を示すフローチャートである。 AP200およびSTA100による物理層フレームの再送動作の具体例を示すフローチャートである。 AP200およびSTA100による物理層フレームの再送動作の具体例を示すフローチャートである。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.背景
2.本開示の一実施形態に係る無線LANシステム
2-1.システム構成
2-2.機能概要
2-3.機能詳細
2-4.再送制御の具体例
2-5.装置の機能構成
2-6.装置の動作
3.応用例
4.むすび
<1.背景>
まず、本開示の背景について説明する。
上記のとおり、近年、通信技術の発展に伴い、様々な再送処理に関する技術が開発されている。例えば、無線通信技術において、HARQという再送処理に関する技術が開発されている。例えば、公衆無線通信システムにおいて、物理層におけるサブキャリア数に応じて適切なブロック長が規定され、このブロック長の単位で再送処理が行われていた。このとき、再送処理の単位となるブロック長が固定長であるため、再送処理またはシーケンス管理が容易であった。
ここで、無線LANシステムにおいては、再送処理の無駄を削減し、伝送路の利用効率を向上させることが求められている。より具体的には、無線LANシステムにおいて通信されるデータ(例えば、MPDU等)は可変長であるため、所定のアクセス制御のためのフラグメント処理が難しく、上記のHARQを直接無線LANシステムに適用することは困難であった。例えば、無線LANシステムにHARQを適用する場合、無線LANシステムにおいて通信される可変長データとHARQのブロックの区切り位置が異なってしまう。
また、無線LANシステムでは、MPDU単位で再送制御が行われるため、MAC層の下位層の処理としてHARQが使用されても、HARQが対応する単位での再送制御が行われない。例えば、1個のHARQのブロックに誤りがあったとしても、HARQのブロックよりも大きなMPDU全体が再送されてしまい、伝送路の利用効率が向上しない。
ここで、無線LANシステムは、フレームアグリゲーション技術が適用されることにより、複数のデータユニットを集約することができ、これによって、フレーム伝送のオーバーヘッドを低減させ、伝送効率を向上させることができる。フレームアグリゲーション技術のうち、A―MPDU(Aggregated MPDU)と呼ばれる、複数のMPDUを1個の物理層フレームとして集約する技術が特に有効であるとされ、一般的に広く使用されてきた。
A―MPDUに対してHARQが適用される場合、各MPDUの境界にHARQにおける誤り訂正が適用されないブロックが存在すると、誤りが含まれるMPDU以外のMPDUも再送されることになり、伝送路の利用効率が向上しない。特に、HARQのブロック長とMPDUのデータ長との差異が小さいほど、MPDUの境界が多くなるため、このような再送による影響が大きくなる。上記の特許文献1に開示の、MACベースのフィードバックを用いて無線LANプロトコルにHARQを追加する技術によっては、上記の問題が顕著に発生してしまう。
本件の開示者は、上記事情に鑑み本件を創作するに至った。本開示は、無線LANシステムにおいて、再送処理の無駄を削減し、伝送路の利用効率を向上させることができる。
<2.本開示の一実施形態に係る無線LANシステム>
上記では、本開示の背景について説明してきた。続いて、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムについて説明する。
(2-1.システム構成)
まず、図1を参照して、本実施形態に係る無線LANシステムのシステム構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る無線LANシステムは、アクセスポイント装置(以降、「AP(Access Point)」と呼称する)200と、ステーション装置(以降、「STA(Station)」と呼称する)100と、を備える。そして、1台のAP200と、1台以上のSTA100と、によって基本サービスセット(以降、「BSS(Basic Service Set)」と呼称する)10が構成される。
本実施形態に係る無線LANシステムは、任意の場所に設置され得る。例えば、本実施形態に係る無線LANシステムは、オフィスビル、住宅、商業施設または公共施設等に設置され得る。
本実施形態に係るBSS10のエリアは、使用される周波数チャネルがオーバーラップする他のBSS10(以降、「OBSS(Overlap Basic Service Set)」と呼称する)のエリアと重複する場合があり、その場合、重複エリアに位置するSTA100から送信される信号は、OBSSから送信される信号と干渉する場合がある。図1の例を用いて説明すると、BSS10aのエリアは、OBSSであるBSS10bのエリアの一部と重複しており、その重複エリアにSTA100bが位置している。この場合、BSS10aに所属しているSTA100bから送信される信号は、BSS10bに所属するAP200bまたはSTA100cから送信される信号と干渉する場合がある。なお、図1には、他の無線LANシステムが干渉を発生させる場合が一例として表されているが、これに限定されない。例えば、無線LANシステム以外の他の通信システムにおける通信基地局と通信端末が、BSS10aにオーバーラップして存在することで干渉を発生させてもよい。
AP200は、外部ネットワークと接続され、STA100に、当該外部ネットワークとの間の通信を提供する無線LAN通信装置である。例えば、AP200は、インターネットと接続され、STA100とインターネット上の装置またはインターネットを介して接続される装置との通信を提供する。
STA100は、AP200と通信を行う無線LAN通信装置である。STA100は、任意の通信装置でよい。例えば、STA100は表示機能を有するディスプレイ、記憶機能を有するメモリ、入力機能を有するキーボードおよびマウス、音出力機能を有するスピーカ、高度な計算処理を実行する機能を有するスマートフォン等でもよい。
なお、本開示の機能は、AP200またはSTA100のいずれによって実現されてもよいし、AP200およびSTA100の両方によって実現されてもよい(換言すると、AP200およびSTA100は同一の機能構成を備え得る)。したがって、以降では、AP200、STA100のいずれか、または、両方を「送信装置」、「受信装置」と呼称する場合がある。
(2-2.機能概要)
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの構成について説明した。続いて、本実施形態に係る無線LANシステムの機能概要について説明する。
本実施形態に係る無線LANシステムにおいては、復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームが送受信され、符号化データ単位で再送処理が制御される。
より具体的には、送信装置は、符号化のブロック長に対応するデータ長にMPDUを分割し、分割後のデータを用いて符号化データを生成する。そして、送信装置は、符号化データ毎にシーケンス番号を付加すると共に、複数の符号化データを集約することで物理層フレームを生成し、当該物理層フレームを送信する。このとき、送信装置は、符号化のブロック長、集約された符号化データの個数および各符号化データの特定に用いられる情報等を物理層ヘッダに格納する。
受信装置は、物理層フレームを受信した場合、物理層ヘッダを解析することで、符号化のブロック長および集約された符号化データの個数等を認識し、これらの情報に基づいて誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。そして、受信装置は、受信処理に成功した複数の符号化データに対して合成処理を行うことで、元のMPDUを構築する。仮に、受信処理に失敗した場合、受信装置は、受信処理に失敗した符号化データの再送要求を行う。より具体的には、受信装置は、再送を要求する符号化データの特定に用いられる情報等を格納した応答フレームを生成し、当該応答フレームを送信装置に対して送信する。
送信装置は、応答フレームを受信した場合、当該応答フレームに格納された情報に基づいて再送が要求されている符号化データを認識し、当該符号化データを再送する。受信装置は、再送された符号化データに対して、誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。そして、当該受信処理に成功した場合、受信装置は、再送されたデータも用いて合成処理を行うことで、元のMPDUを構築する。
このように、本実施形態に係る無線LANシステムは、MPDU単位ではなく、符号化データ単位で再送処理を制御することによって、再送処理の無駄を削減し伝送路の利用効率を向上させることができる。換言すると、本実施形態に係る無線LANシステムは、符号化データよりもデータ長の大きいMPDU単位に再送処理を行わなくてもよい。また、本実施形態に係る無線LANシステムは、物理層フレームに格納される符号化データを固定長とすることで、符号化処理を含む送信処理の効率、および、復号処理を含む受信処理の効率を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、上記のように、データフレームとしてMPDUが使用される場合について説明するが、MPDU以外のデータフレームが使用されてもよい。例えば、MSDU(MAC layer Service
Data Unit)、いわゆるコントロールフレーム、いわゆるマネジメントフレームまたはいわゆるアクションフレーム等が使用されてもよい。
(2-3.機能詳細)
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの機能概要について説明した。続いては、本実施形態に係る無線LANシステムの機能の詳細について説明する。
上記のとおり、送信装置は、符号化のブロック長に対応するデータ長にMPDUを分割し、符号化データを生成する。このとき、符号化のブロック長は、特に限定されない。
例えば、図2に示すように、符号化のブロック長は2048[Bytes]であってもよい。より具体的には、送信装置は、送信用のデータ10(図中には「Application
Data Payload」と記載)に冗長符号11(図中には「FEC」と記載)およびデリミタ12(図中には「Delimiter」と記載)を付加することで、2048[Bytes]の符号化データを生成してもよい。そして、送信装置は、2048[Bytes]の符号化データ毎にシーケンス番号を付与する(図中には「Sequence
No.1」と記載)。なお、デリミタ12の内容については後述する。
また、図3は、符号化のブロック長が1024[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。図3に示すように、送信装置は、送信用のデータ10に冗長符号11およびデリミタ12(図中には、余白の関係上、「Delimiter」と記載していない)を付加することで、1024[Bytes]の符号化データを生成してもよい。そして、送信装置は、1024[Bytes]の符号化データ毎にシーケンス番号を付与する(図中には「Sequence
No.1」および「Sequence No.2」と記載)。
また、図4は、符号化のブロック長が512[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。図4に示すように、送信装置は、送信用のデータ10に冗長符号11(図中には、余白の関係上、「FEC」と記載していない)およびデリミタ12を付加することで、512[Bytes]の符号化データを生成してもよい。そして、送信装置は、512[Bytes]の符号化データ毎にシーケンス番号を付与する(図中には「Sequence
No.1」~「Sequence No.4」と記載)。
また、図5は、符号化のブロック長が256[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。図5に示すように、送信装置は、送信用のデータ10に冗長符号11およびデリミタ12を付加することで、256[Bytes]の符号化データを生成してもよい。そして、送信装置は、256[Bytes]の符号化データ毎にシーケンス番号を付与する(図中には「SN:1」~「SN:8」と記載)。
また、図6は、符号化のブロック長が128[Bytes]に設定された場合の符号化データの具体例を示す図である。図6に示すように、送信装置は、送信用のデータ10に冗長符号11およびデリミタ12を付加することで、128[Bytes]の符号化データを生成してもよい。そして、送信装置は、128[Bytes]の符号化データ毎にシーケンス番号を付与する(図中には「SN:1」~「SN:16」と記載)。
なお、上記のとおり、符号化のブロック長は、図2~図6に示したものに限定されず、適宜変更され得る。
仮に、MPDUが符号化のブロック長に対応するデータ長よりも大きい場合、送信装置は、MPDUを符号化のブロック長に対応するデータ長に分割する。一例として、図7に示すように、612[Bytes]のデータ長を有するMPDUが存在し、誤り訂正符号としてリード・ソロモン符号の一種であるRS(255,239)符号が用いられる場合について考える。
このとき、送信装置は、図7Aに示すように、符号化のブロック長に対応するデータ長(239[Bytes])にMPDUを分割することで送信用のデータ10(図中には「Data
Payload」と記載)を生成し、当該送信用のデータに16[Bytes]の冗長符号11および1[Byte]のデリミタ12を付加することで、256[Bytes]の符号化データを生成する。データ長が612[Bytes]のMPDUからは、239[Bytes]の送信用データが2個取得される。
そして、データ長が612[Bytes]のMPDUから、239[Bytes]の送信用データが2個取得された後に残る134[Bytes]のデータに対しては、送信装置は、図7Bに示すように、Padding13を付加することで送信用データを生成することができる。より具体的には、送信装置は、105[Bytes]のPadding13を134[Bytes]の送信用のデータ10に付加することで239[Bytes]の送信用データを生成する。そして、送信装置は、同様に、当該データに、16[Bytes]の冗長符号11および1[Byte]のデリミタ12を付加することで、256[Bytes]の符号化データを生成する。送信装置は、このように生成した符号化データを複数個集約することで物理層フレームを生成する。なお、上記では、冗長符号としてリード・ソロモン符号の一種であるRS(255,239)符号が用いられる例について説明したが、その他の冗長符号が用いられてもよい。
続いて、図8を参照して、複数個のMPDUから符号化データを連続して生成する場合の具体例について説明する。送信装置は、任意のアプリケーションから提供される送信用のデータを用いてMPDUを生成し、当該MPDUに対して上記の処理を行うことで、符号化データを連続して生成する。例えば、図8に示すように、送信装置が、任意のアプリケーションから提供される送信用のデータを用いてMPDU1~MPDU4を生成し、これらに対して上記の処理を行う場合について考える。
まず、送信装置は、符号化のブロック長に対応するデータ長にMPDU1を分割する。図8の例では、MPDU1は、「SN:1」~「SN:3」という3個のデータに分割され、末尾の「SN:3」にはPadding13が付加される。
続いて、送信装置はMPDU2を分割する。図8の例では、MPDU2は、「SN:4」および「SN:5」という2個のデータに分割され、末尾の「SN:5」にはPadding13が付加される。
同様に、送信装置はMPDU3を分割する。図8の例では、MPDU3は、「SN:6」~「SN:8」という3個のデータに分割される。なお、MPDU3においては、符号化のブロック長に対応するデータ長に満たないデータが存在しないため、Padding13は付加されない。
さらに、同様に、送信装置はMPDU4を分割する。図8の例では、MPDU4は、「SN:9」および「SN:10」という2個のデータに分割され、末尾の「SN:10」にはPadding13が付加される。
なお、送信装置は、各MPDUに対して順番に処理を行うのではなく、並列的に処理を行ってもよい。
続いて、図9を参照して、デリミタの内容の一例について説明する。図9に示すように、デリミタは、「Start Flag」と、「End Flag」と、「Padding Flag」と、「Upload Flag」と、「Resend Flag」と、「Discard Flag」と、を含み、これらに「Parityビット」が付加された構成を有する。なお、図9に示すように、適宜「Reservedフィールド」が設けられてもよい。
「Start Flag」は、MPDUの開始部分のデータが符号化データに含まれることを示す情報である。例えば、「Start Flag」に「1」が格納されている場合、当該符号化データにはMPDUの開始部分のデータが含まれる。これによって、受信装置は、複数の符号化データを用いてMPDUを構築する際に、MPDUの開始部分のデータを認識することができる。
「End Flag」は、MPDUの末尾部分のデータが符号化データに含まれることを示す情報である。例えば、「End Flag」に「1」が格納されている場合、当該符号化データにはMPDUの末尾部分のデータが含まれる。これによって、受信装置は、複数の符号化データを用いてMPDUを構築する際に、MPDUの末尾部分のデータを認識することができる。
なお、「Start Flag」および「End Flag」のいずれにも「1」が格納されていない場合、当該符号化データにはMPDUの開始部分および末尾部分以外のデータが含まれる(換言すると、MPDUの半ば部分のデータが含まれる)。
「Padding Flag」は、Paddingが符号化データに含まれることを示す情報である。例えば、「Padding Flag」に「1」が格納されている場合、当該符号化データにはPaddingが含まれる。受信装置は、符号化データにPaddingが含まれることを認識した場合、MPDUの開始部分に含まれるMPDUのデータ長情報(図示なし)に基づいてPaddingを除去し、MPDUの部分だけを抽出することができる。
「Upload Flag」は、符号化データを元に構築されたMPDUを任意のアプリケーションへアップロードすることを指示する際に使用される情報である。例えば、複数のMPDUが互いに関連性を有する場合、送信装置は、「Upload Flag」に「1」を格納することで、互いに関連性を有するMPDUの区切りを受信装置に示し、これらのMPDUを任意のアプリケーションへアップロードさせることができる。
「Resend Flag」は、符号化データが再送されたデータであることを示す情報である。例えば、「Resend Flag」に「1」が格納されている場合、当該符号化データは再送されたデータである。これによって、受信装置は、複数の符号化データを用いてMPDUを構築する際に、当該符号化データが再送されたデータであることを認識することができる。
「Discard Flag」は、送信装置がデータの破棄を指示する際に使用される情報である。例えば、再送処理が所定の回数以上行われてもMPDUの構築が成功しない場合、送信装置は、「Discard Flag」に「1」を格納することで、受信装置によるMPDUの構築処理を中止させ、データを破棄させることができる。なお、「Discard Flag」が使用される状況はこれに限定されない。
また、図9はあくまで一例であり、デリミタに格納される情報は上記に限定されない。例えば、デリミタに格納される情報は、図9に示す情報が増減されたものであってもよい。
そして、上記のとおり、送信装置は、符号化データを複数個集約することで物理層フレームを生成する。例えば、図10に示すように、送信装置は、8個の符号化データ(図中には、「1st Data Block」~「8th Data Block」と記載)を集約するとともに、物理層ヘッダ(図中には「Header」と記載)および所定のプリアンブル(図中には「Preamble」と記載)を付加することで物理層フレームを生成してもよい。なお、図中の符号化データの番号は、シーケンス番号の大小を示している。より具体的には、「1st Data Block」は、物理層フレームにおいてシーケンス番号が最も小さい符号化データを示し、「8th Data Block」は、シーケンス番号が最も大きい符号化データを示す。
ここで、物理層フレームに格納される符号化データの並び順は、シーケンス番号の昇順(物理層フレームの開始部分に近い方から昇順。以降「順方向」とも呼称する)でなくてもよい。例えば、図11に示すように、符号化データの並び順は、シーケンス番号の降順(物理層フレームの開始部分に近い方から降順。以降「逆方向」とも呼称する)であってもよい。これによって、送信装置は、受信装置による符号化データの受信処理をより成功させ易くすることができる。例えば、物理層フレームにおいて符号化データが格納されるデータ位置によって受信処理の成否の状況が異なる場合、送信装置は、受信処理を成功させたい符号化データが、受信処理がより成功し易いデータ位置に格納されるように、符号化データの並び順を変更することができる。なお、符号化データの並び順が変更されるケースはこれに限定されない。
また、送信装置は、再送される符号化データ(以降、「再送データ」とも呼称する)と新規に送信される符号化データ(以降、「新規送信データ」とも呼称する)を同一の物理層フレームに集約してもよい。例えば、図12に示すように、送信装置は、1個の再送データと7個の新規送信データを同一の物理層フレームに集約してもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は順方向である)。なお、図12には、各符号化データが、再送データ、新規送信データの順番で格納される例を示しているが、これに限定されない。例えば、図13に示すように、各符号化データが、新規送信データ、再送データの順番で格納されてもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は逆方向である)。
また、新規送信データと同様に、物理層フレームに格納される再送データの個数は特に限定されない。例えば、図14に示すように、複数個(図中では4個)の再送データが物理層フレームに格納されてもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は順方向である)。また、図15に示すように、新規送信データ、再送データの順番で物理層フレームに含まれてもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は逆方向である)。
また、図16および図17に示すように、物理層フレームに集約される符号化データの全てが再送データであってもよい(図16における符号化データの並び順は順方向であり、図17における符号化データの並び順は逆方向である)。
また、図18に示すように、送信装置は、再送データまたは新規送信データのいずれかを同一の物理層フレームに繰り返して格納してもよい。例えば、図18に示すように、送信装置は、2個の再送データおよび4個の新規送信データだけでなく、2個の再送データの繰り返しを同一の物理層フレームに格納してもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は順方向である)。なお、図18には、各符号化データが、再送データ、新規送信データ、繰り返しの順番で格納される例を示しているが、これに限定されない。例えば、図19に示すように、各符号化データが、繰り返し、新規送信データ、再送データの順番で格納されてもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は逆方向である)。なお、再送データではなく、新規送信データが繰り返して格納されてもよい。
また、図20に示すように、送信装置は、再送データと再送データの繰り返しのみを物理層フレームに格納し、新規送信データを格納しなくてもよい。例えば、図20に示すように、送信装置は、4個の再送データおよび4個の繰り返しを同一の物理層フレームに格納してもよい(なお、図中にて、符号化データの並び順は順方向である)。なお、図20には、各符号化データが、再送データ、繰り返しの順番で格納される例を示しているが、これに限定されない。このように、送信装置は、符号化データを繰り返して物理層フレームに格納することによって、符号化データの受信処理をより成功させ易くすることができる。より具体的には、ある符号化データの受信処理が失敗したとしても、当該符号化データが繰り返して格納されている場合には、繰り返し部分の受信処理が成功することによって救済される。
続いて、図21を参照して、物理層ヘッダの内容の一例について説明する。図10と同様の構成に示すように、物理層ヘッダ「Header」は、「Type」と、「RX AID」と、「TX AID」と、「Block
Size」と、「Block Length」と、「Count」と、「1st S/N」と、「S/N Bitmap」と、「F/R」と、「CRC」と、を含む。
「Type」は、当該物理層フレームの再送制御の形式または符号化の形式を示す情報である。例えば、図22に示すように、再送制御の形式または符号化の形式の組み合わせにより「Type1」~「Type4」等のように複数のパターンが事前に用意されていてもよい。これによって、受信装置は、再送制御の形式または符号化の形式を認識することができる。なお、「Type」に格納される情報は、図22に示す情報に限定されない。
「RX AID」は、受信装置の識別に用いられる情報である。より具体的には、「RX AID」には、受信装置を一意に特定可能なAID(Association ID)が格納される。これによって、受信装置は、当該物理層フレームが自装置宛ての信号であるか否かを判断することができる。
「TX AID」は、送信装置の識別に用いられる情報である。より具体的には、「TX AID」には、送信装置を一意に特定可能なAIDが格納される。これによって、受信装置は、物理層フレームの送信元の装置を認識することができ、応答フレームを適切な宛先装置へ送信することができる。
「Block Size」は、符号化のブロック長を示す情報である。例えば、図23に示すように、「Block Size」には、32[Bytes]~2048[Bytes]のうちのいずれかを示す情報が格納され得る。これによって、受信装置は、物理層フレームにおける符号化のブロック長を認識することができる。なお、「Block Size」に格納される情報は、図23に示す情報に限定されない。
「Block Length」は、物理層フレームに集約されている符号化データの個数を示す情報である。例えば、図24に示すように、「Block Length」には、符号化データの個数が1~16個である旨を示す情報が格納され得る。これによって、受信装置は、物理層フレームに集約されている符号化データの個数を認識することができる。なお、「Block Length」には、受信されたフレームが応答フレームであることを示す情報も格納され得る(図中には、「Response Frame」と記載)。なお、「Block Length」に格納される情報は、図24に示す情報に限定されない。
「Count」は、物理層フレームに格納されている符号化データのうち、繰り返して格納される符号化データを除いた符号化データの個数を示す情報である。「Count」は、図25に示すように「1」~「15」の値が格納され得る。例えば、物理層フレームに8個の符号化データが格納され、そのうち、2個が繰り返して格納される符号化データである場合、「Count」には「6」が格納される。これによって、受信装置は、物理層フレームにおいて、繰り返して格納される符号化データを除いた符号化データの個数を認識することができる。なお、「Count」に格納される情報は、図25に示す情報に限定されない。
「1st S/N」は、物理層フレームに格納されている符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号を示す情報である。
「S/N Bitmap」は、応答フレーム以外の物理層フレームにおいては、物理層フレームに格納されている符号化データのシーケンス番号を示す情報である。より具体的には、「S/N Bitmap」は、上記の「1st S/N」の値を基準としたときの相対的なビット位置によって、物理層フレームに格納されている符号化データのシーケンス番号を示す。例えば、「1st S/N」には「101」が格納されており、「S/N Bitmap」には「10101010 00000000」のように、左側から1番目、3番目、5番目、7番目のビット位置に「1」が格納されている場合について考える。この場合、「S/N Bitmap」は、「101」、「103」、「105」および「107」のシーケンス番号に対応する符号化データが物理層フレームに格納されていることを示している。
一方、応答フレームにおいては、「S/N Bitmap」は、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号および次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を示す。例えば、上記の物理層フレーム(換言すると、「101」、「103」、「105」および「107」のシーケンス番号に対応する符号化データが格納された物理層フレーム)に対する応答フレームにおいて、「1st S/N」には「105」が格納されており、「S/N Bitmap」には「10111111 10000000」のように、左側から1番目、3番目~9番目のビット位置に「1」が格納されている場合について考える。この場合、「S/N Bitmap」は、前回送信された物理層フレームにおける「105」および「107」のシーケンス番号に対応する符号化データの受信処理が失敗した旨を示している。さらに、「S/N Bitmap」は、「105」および「107」に対応する符号化データが再送されることを前提としたとき、「108」~「113」のシーケンス番号に対応する符号化データについては、次回の送信時に受信可能である旨を示している。なお、次回の送信時に受信可能な符号化データは、例えば、受信バッファの空き容量または受信装置の処理能力等によって決定され得るが、これに限定されない。
「F/R(Forward/Reverse)」は、物理層フレームにおける符号化データの並び順を示す情報である。より具体的には、図26に示すように、「F/R」には、符号化データの並び順が順方向(図中には「Forward Seq」と記載)であるか逆方向(図中には「Reverse Seq」と記載)であるかを示す。これによって、受信装置は、物理層フレームに含まれる符号化データの並び順を認識することができる。なお、「F/R」に格納される情報は、図26に示す情報に限定されない。例えば、「F/R」には、物理層フレームの一部分だけが順方向もしくは逆方向である旨を示す情報が格納されてもよい。
なお、上記はあくまで一例であり、物理層ヘッダの内容はこれに限定されない。例えば、上記で説明した情報のいずれかが適宜省略されてもよい。
(2-4.再送制御の具体例)
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの機能の詳細について説明した。続いて、図27~図40を参照して、無線LANシステムにおける再送制御の具体例について説明する。
図27は、一連の通信において、送信装置が最初に送信する物理層フレームの具体例である。図27には、8個の新規送信データが順方向に格納された物理層フレームが示されている。また、物理層ヘッダの「Block Size」には、符号化のブロック長が256[Bytes]である旨を示す情報が格納され、「Block Length」には、集約されている符号化データが8個である旨を示す情報が格納され、「Count」には、繰り返しを除いた符号化データの個数が8個である旨を示す情報が格納されている。また、「1st S/N」には、物理層フレームに格納されている符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号が「101」である旨を示す情報が格納され、「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「101」~「108」の符号化データが格納されている旨を示す情報が格納され、「F/R」には、符号化データの並び順が順方向である旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。より具体的には、受信装置は、物理層ヘッダに格納されている情報に基づいて物理層フレームの構成を認識する。そして、受信装置は、それぞれの符号化データから冗長情報を抽出することで誤り検出および誤り訂正を行う。
仮に、図27に示すように、シーケンス番号が「103」および「107」に対応する符号化データの受信処理が失敗したとする(図27において、受信処理に成功した符号化データには「○」を記載し、受信処理に失敗した符号化データには「×」を記載している。以降の図においても同様とする)。受信装置は、「1st S/N」および「S/N Bitmap」に基づいて受信処理に失敗した符号化データのシーケンス番号を認識する。
そして、受信装置は、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。図28は、応答フレームの具体例である。「Block Length」には、物理層フレームが応答フレームである旨を示す情報が格納されている。また、「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「103」と「107」である旨、および、「103」と「107」に対応する符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「109」~「114」である旨を示す情報が格納されている。なお、上記のとおり、次回の送信時に受信可能な符号化データは、受信バッファの空き容量または受信装置の処理能力等によって決定され得るが、これに限定されない。
送信装置は、当該応答フレームを受信することで、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号、および、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。そして、送信装置は、図29に示すような、再送データが格納された物理層フレームを送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」には、物理層フレームに含まれる符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号が「103」である旨を示す情報が格納され、「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「103」、「107」、「109」~「114」の符号化データが格納されている旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。仮に、図29に示すように、シーケンス番号が「107」、「110」および「113」の符号化データの受信処理が失敗したとする。
そして、受信装置は、図30に示すような、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「107」、「110」と「113」である旨、および、これらの符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「115」以降である旨を示す情報が格納されている。
送信装置は、当該応答フレームを受信することで、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号、および、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。そして、送信装置は、図31に示すような、再送データが格納された物理層フレームを送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」には、物理層フレームに含まれる符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号が「107」である旨を示す情報が格納され、「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「107」、「110」、「113」、「115」~「119」の符号化データが格納されている旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。仮に、図31に示すように、シーケンス番号が「110」および「117」の符号化データの受信処理が失敗したとする。
そして、受信装置は、図32に示すような、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「110」と「117」である旨、および、これらの符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「120」以降である旨を示す情報が格納されている。
ここで、仮に、当該応答フレームの通信が失敗に終わったとする。この場合、送信装置は、前回送信した物理層フレームが正しく受信されたか否かを判断することができないため、図33に示すように、前回送信した物理層フレームと同一の物理層フレームを再度送信してもよい。そして、このとき、送信装置は、より高い確率で通信を成功させるために、符号化データの並び順を、前回の送信時とは異なる方向である逆方向に変更してもよい。物理層ヘッダの「F/R」には、符号化データの並び順が逆方向である旨を示す情報が格納されている。なお、応答フレームの通信が失敗に終わった場合の制御内容はこれに限定されない。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。仮に、図33に示すように、シーケンス番号が「110」の符号化データの受信処理が失敗したとする。
そして、受信装置は、図34に示すような、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「110」である旨、および、当該符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「120」~「124」である旨を示す情報が格納されている。換言すると、何らかの原因(例えば、受信バッファの空き容量または受信装置の処理能力等)によって、受信装置が受信可能な符号化データの数が8個から6個に減少した旨が示されている。
送信装置は、当該応答フレームを受信することで、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号、および、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。そして、送信装置は、図35に示すような、再送データが格納された物理層フレームを送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」には、物理層フレームに含まれる符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号が「110」である旨を示す情報が格納され、「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「110」、「120」~「124」の符号化データが格納されている旨を示す情報が格納されている。また、「Count」には、繰り返し格納される符号化データを除いた符号化データの個数が6個である旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。仮に、図35に示すように、シーケンス番号が「110」の符号化データについては、再送データおよび繰り返して格納された再送データのいずれの受信処理も失敗したとする。一方、シーケンス番号が「120」の符号化データについては、新規送信データの受信処理は失敗したが、繰り返して格納された新規送信データの受信処理は成功したとする。
そして、受信装置は、図36に示すような、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「110」である旨、および、当該符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「125」以降である旨を示す情報が格納されている。
送信装置は、当該応答フレームを受信することで、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号、および、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。また、送信装置は、「110」のシーケンス番号に対応する符号化データの受信処理が何度も失敗していることを認識する。そこで、送信装置は、例えば、「110」のシーケンス番号に対応する符号化データの送信を断念し、図37に示すような、新規送信データと新規送信データの繰り返しが格納された物理層フレームを送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」には、物理層フレームに含まれる符号化データのうち、最も小さいシーケンス番号が「125」である旨を示す情報が格納され、「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「125」~「128」の符号化データが格納されている旨を示す情報が格納されている。また、「Count」には、繰り返し格納される符号化データを除いた符号化データの個数が4個である旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。仮に、図37に示すように、シーケンス番号が「127」の符号化データのみ、新規送信データおよび繰り返して格納された新規送信データのいずれの受信処理も失敗したとする。
そして、受信装置は、図38に示すような、再送を要求する応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号が「127」である旨、および、当該符号化データが再送されることを前提としたとき、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号が「129」~「136」である旨を示す情報が格納されている。
送信装置は、当該応答フレームを受信することで、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号、および、次回の送信時に受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。ここで、送信装置は、送信用のデータが無くなった場合、新規送信データの送信を終了する。例えば、送信装置は、図39に示すような、再送データと再送データの繰り返しのみが格納され、新規送信データが格納されていない物理層フレームを送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、シーケンス番号が「127」の符号化データのみが格納されている旨を示す情報が格納されている。また、「Block Length」には、物理層フレームに格納されている符号化データの個数が2個である旨を示す情報が格納され、「Count」には、繰り返し格納される符号化データを除いた符号化データの個数が1個である旨を示す情報が格納されている。
受信装置は、当該物理層フレームに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。図39に示すように、再送データの受信処理は失敗したが、再送データの繰り返しの受信処理は成功したとする。
最後に、受信装置は、図40に示すような応答フレームを送信装置に対して送信する。物理層ヘッダの「1st S/N」および「S/N Bitmap」には、受信処理に失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データが存在しない旨、および、一連の通信が終了した旨(または、次回の送信時に受信可能な符号化データが存在しない旨)を示す情報が格納されている。
なお、図27~図40はあくまで一例であり、無線LANシステムにおける再送制御の内容は適宜変更され得る。
(2-5.装置の機能構成)
上記では、無線LANシステムにおける再送制御の具体例について説明した。続いて、図41を参照して、AP200およびSTA100の機能構成について説明する。
なお、上記のとおり、STA100およびAP200は、同一の機能構成を備え得る。したがって、以降では、主としてSTA100の機能構成について説明し、AP200特有の機能構成については特記する。
図41に示すように、STA100は、無線通信部110と、無線インタフェース部120と、制御部130と、有線インタフェース部140と、入力部150と、出力部160と、を備える。
(無線通信部110)
無線通信部110は、無線通信に関する処理全般を行う機能構成である。図41に示すように、無線通信部110は、アンテナ制御部111と、受信処理部112と、MPDU処理部113と、受信バッファ114と、送信処理部115と、MPDU処理部116と、送信バッファ117と、を備える。
(アンテナ制御部111)
アンテナ制御部111は、少なくとも1つのアンテナを制御することで、無線信号の送受信を行う機能構成である。例えば、アンテナ制御部111は、アンテナを制御することで、他の通信装置から送信された無線信号を受信する受信部として機能し、後段の処理でベースバンド信号が抽出可能の受信レベルにまで変換処理を施した信号を受信処理部112に提供する。また、アンテナ制御部111は、宛先装置に送信信号がより確実に到達するように、必要に応じて送信電力を制御し、送信処理部115によって生成される送信信号を送信する送信部としても機能する。
(受信処理部112)
受信処理部112は、アンテナ制御部111から提供される受信信号に対して受信処理を行う。例えば、受信処理部112は、アンテナから得られる受信信号について、アナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンド信号を出力する。そして、受信処理部112は、所定の信号パターンとベースバンド信号との相関を算出することで所定のプリアンブルを検出する。これにより、受信処理部112は、物理層フレームを検出することができる。そして、受信処理部112は、物理層フレームの物理層ヘッダに格納されている各種情報に基づいて、物理層フレームに格納されている符号化データを抽出する。そして、受信処理部112は、符号化データの復号処理を行い、誤り検出処理および誤り訂正処理を行う。受信処理部112は、受信処理後のデータをMPDU処理部113に提供する。
また、受信処理部112は、上記と同様の方法で、応答フレームを検出することができる。そして、受信処理部112は、応答フレームの物理層ヘッダに格納されている各種情報に基づいて、受信処理が失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号および次回の送信時に受信装置が受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。受信処理部112は、これらの情報を用いて、符号化データ単位で再送処理を制御する制御部としても機能する。
(MPDU処理部113)
MPDU処理部113は、受信時に、MPDUに関する処理を行う。例えば、MPDU処理部113は、物理層フレームの物理層ヘッダに格納されている各種情報に基づいて、物理層フレームに格納されている符号化データのシーケンス番号を認識する。そして、MPDU処理部113は、シーケンス番号順に受信処理後のデータを収集し、デリミタに格納されている「Start Flag」および「End Flag」に基づいてMPDU単位の区切りを認識する。そして、MPDU処理部113は、適宜Paddingを除去した後に、合成処理を行うことで元のMPDUを構築する。MPDU処理部113は、当該MPDUを受信バッファ114に一時的に格納する。なお、MPDU処理部113は、MPDUを、無線インタフェース部120等を介して任意のアプリケーションに提供してもよい。
(受信バッファ114)
受信バッファ114は、構築されたMPDUを一時的に記憶する機能構成である。また、受信バッファ114は、受信処理に成功し、合成処理が行われる前のデータを一時的に記憶してもよい。受信バッファ114は、これらのデータを記憶するメモリを備えている。
(送信処理部115)
送信処理部115は、物理層フレームの送信処理を行い、符号化データ単位で再送処理を制御する制御部として機能する。より具体的には、送信処理部115は、MPDU処理部116がMPDUを分割した後のデータ毎にシーケンス番号を設定し、当該シーケンス番号に基づいて各データを管理する。そして、送信処理部115は、「Start Flag」、「End Flag」または「Padding Flag」等を格納したデリミタを当該データに付加する。さらに、送信処理部115は、必要に応じて当該データにPaddingを付加した後に、所定の符号化処理を行う。その後、送信処理部115は、上記図10~図20で説明したような様々な構成で符号化データを集約し、物理層ヘッダ等を付加することで物理層フレームを生成する。
送信処理部115は、物理層フレームに対して変調処理を行うことによりベースバンド信号を生成し、当該ベースバンド信号にアップコンバージョンを施すことで送信信号を生成する。送信処理部115は、送信信号をアンテナ制御部111に提供する。
なお、送信処理部115は、応答フレームの送信処理も行う。より具体的には、送信処理部115は、誤り訂正を含む受信処理の成否に基づいて物理層ヘッダに各種情報を格納することで応答フレームを生成する。そして、送信処理部115は、上記と同様の方法で送信信号を生成し、当該送信信号を上記のアンテナ制御部111に提供する。
(MPDU処理部116)
MPDU処理部116は、送信時に、MPDUに関する処理を行う。例えば、MPDU処理部116は、送信バッファ117に格納されている情報を用いて、宛先情報等を含むMACヘッダを付加したMPDUを構築する。そして、MPDU処理部116は、符号化のブロック長に対応するデータ長にMPDUを分割する。MPDU処理部116は、分割後のデータを上記の送信処理部115に提供する。
(送信バッファ117)
送信バッファ117は、無線インタフェース部120を介して任意のアプリケーションから提供された送信用のデータを一時的に記憶する機能構成である。また、送信バッファ117は、送信処理部115によって符号化処理等が行われた後の符号化データを記憶してもよい。送信バッファ117は、これらのデータを記憶するメモリを備えている。
(無線インタフェース部120)
無線インタフェース部120は、無線通信部110に対するインタフェースであり、無線通信部110と任意のアプリケーションとの情報の受け渡しを行う機能構成である。
(制御部130)
制御部130は、STA100による処理全般を一元的に管理する機能構成である。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えた各種ICチップ等により実現される。
(有線インタフェース部140)
有線インタフェース部140は、例えば、任意の外部装置に対するインタフェースであり、STA100と当該外部装置との情報の受け渡しを行う機能構成である。なお、AP200において、有線インタフェース部240は、インターネットに接続するアダプターとして機能するため必須である。
(入力部150)
入力部150は、各種情報の入力を受ける機能構成である。例えば、入力部150はタッチパネル、ボタン、キーボードまたはマイクロホン等の入力手段を備えており、ユーザがこれらの入力手段を用いて各種情報を入力することができる。なお、AP200においては、入力部150は、存在しなくてもよく、あるいは簡素な構成でもよい。
(出力部160)
出力部160は、各種情報を出力する機能構成である。例えば、出力部160は、ディスプレイ等の表示手段またはスピーカ等の音声出力手段を備えており、制御部130からの制御信号に基づいて所望の情報をディスプレイ等に表示させたり、所望の音情報をスピーカ等によって発生させたりする。なお、AP200においては、出力部160は、存在しなくてもよく、あるいは簡素な構成でもよい。
以上、AP200およびSTA100の機能構成例について説明した。なお、図41を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、AP200またはSTA100の機能構成は係る例に限定されない。例えば、AP200またはSTA100は、図41に示す構成のすべてを必ずしも備えなくてもよい。また、AP200またはSTA100の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
(2-6.装置の動作)
上記では、AP200およびSTA100の機能構成について説明した。続いて、AP200およびSTA100の動作について説明する。なお、上記のとおり、本開示の機能は、STA100およびAP200のいずれによって実現されてもよいため、以下では、一例として、送信装置および受信装置として機能するSTA100の動作について説明する。
(送信動作)
まず、図42および図43を参照して、物理層フレームの送信動作について説明する。
ステップS1000では、送信処理部115が無線インタフェース部120を介して任意のアプリケーションから提供された、送信用のデータを取得し、そのデータ長も取得する。ステップS1004では、送信処理部115が宛先情報を取得する。ステップS1008では、送信処理部115は、宛先情報に基づいて、宛先となる受信装置が本開示の技術に対応しているか否かを判断する。宛先となる受信装置が本開示の技術に対応していると判断された場合(ステップS1008/Yes)、ステップS1012にて、送信処理部115が符号化のブロック長を設定する。
ステップS1016では、MPDU処理部116が、送信用のデータを用いてMPDUを構築した後に、符号化のブロック長に対応するデータ長にMPDUを分割し、送信処理部115は、分割後のデータ毎にシーケンス番号を設定する。ステップS1020では、送信処理部115がPaddingの要否を判断する。Paddingが必要であると判断された場合(換言すると、分割されたデータのデータ長が、符号化のブロック長に対応するデータ長に満たない場合)(ステップS1020/Yes)、ステップS1024にて、送信処理部115がPaddingを付加する。なお、Paddingが不要であると判断された場合(換言すると、分割されたデータのデータ長が、符号化のブロック長に対応するデータ長と同一である場合)(ステップS1020/No)には、Paddingは付加されない。
ステップS1028では、送信処理部115がデリミタを設定する。例えば、送信処理部115は、必要に応じて、デリミタにおける「Start Flag」、「End Flag」または「Padding Flag」等を設定する。ステップS1032では、送信処理部115が所定の符号化処理を行うことで冗長符号を付加する。そして、送信装置は、上記のステップS1016~ステップS1032の処理を、送信バッファ117に格納された送信用のデータの末尾に至るまで繰り返す。
送信バッファ117に格納された送信用のデータの末尾に至るまで符号化処理等が行われた場合(ステップS1036/Yes)、送信処理部115は、ステップS1040にて応答フレームの返送設定を行い、当該設定等に基づいてステップS1044にて物理層ヘッダを付加する。ステップS1048では、送信処理部115が、所定のプリアンブルを付加することで物理層フレームを生成する。ステップS1052では、アンテナ制御部111が、物理層フレームを送信することで一連の送信処理が終了する。
ステップS1008にて、宛先となる受信装置が本開示の技術に対応していないと判断された場合(ステップS1008/No)、かつ、送信装置が所定のA―MPDUを生成可能である場合(ステップS1056/Yes)、ステップS1060にて、送信処理部115は、A―MPDUのMPDU毎にデリミタを設定する。さらに、送信処理部115は、ステップS1064にてPaddingの要否を判断し、Paddingが必要であると判断した場合(ステップS1064/Yes)、ステップS1068にてPaddingを付加する。ステップS1072では、送信処理部115がMAC層における従来の応答フレームの各種設定を行った後、ステップS1044以降の処理が行われる。
(受信動作)
続いて、図44および図45を参照して、物理層フレームの受信動作について説明する。
ステップS1100では、受信処理部112が所定のプリアンブルを検出することで物理層フレームを検出する。ステップS1104では、受信処理部112が物理層ヘッダに含まれている全部もしくは一部の情報、または、物理ヘッダの並び方に基づいて、検出された物理層フレームが本開示に対応しているか否かを判断する。検出された物理層フレームが本開示に対応していると判断された場合(ステップS1104/Yes)、ステップS1108にて、受信処理部112が物理層ヘッダを取得する。
ステップS1112では、受信処理部112が、取得した物理層ヘッダに含まれる「RX AID」に基づいて物理層フレームが自装置宛てであるか否かを判断する。物理層フレームが自装置宛てであると判断された場合(ステップS1112/Yes)、ステップS1116にて、受信処理部112が、物理層フレームの物理層ヘッダ以降を符号化のブロック長に分割し、符号化データに対して誤り検出処理および誤り訂正処理を含む受信処理を行う。物理層フレームが自装置宛てではないと判断された場合(ステップS1112/No)、処理がステップS1100に戻り、所定のプリアンブルの検出処理が引き続き行われる。
誤り訂正処理等を含む受信処理が成功した場合(ステップS1120/Yes)、ステップS1124にて、MPDU処理部113は、シーケンス番号順に受信処理後のデータを収集する。ステップS1128では、MPDU処理部113が、デリミタに含まれる「End Flag」の値に基づいてMPDUの末尾部分のデータを探索する。より具体的には、MPDU処理部113は、「End Flag」に「1」が格納されているデータを探索する。MPDU処理部113がMPDUの末尾部分のデータを発見した場合(ステップS1128/Yes)、ステップS1132にて、MPDU処理部113が受信処理後のデータからPaddingを除去する。
ステップS1136では、MPDU処理部113は、あるMPDUにおける全てのペイロードが揃っているか否かを確認する。あるMPDUにおける全てのペイロードが揃っている場合(ステップS1136/Yes)、ステップS1140にて、MPDU処理部113が受信処理後のデータを合成することでMPDUを構築する。
ステップS1120にて、誤り訂正処理等を含む受信処理が失敗した場合(ステップS1120/No)、ステップS1144にて、受信処理部112は、受信処理が失敗した符号化データのシーケンス番号を認識し、記憶しておく。そして、送信装置は、上記のステップS1116~ステップS1144の処理を、受信された物理層フレームの末尾に至るまで繰り返す。
ステップS1116~ステップS1144の処理が、受信された物理層フレームの末尾に至るまで繰り返された場合(ステップS1148/Yes)、ステップS1152にて、送信処理部115が応答フレームに関する情報を取得する。例えば、送信処理部115は、応答フレームの物理層ヘッダに格納する各種情報を取得する。ステップS1156では、送信処理部115が物理層ヘッダを生成し、所定のプリアンブルを付加することによって応答フレームを生成する。そして、所定の応答タイミング(例えば、物理層フレームの通信から所定時間が経過したタイミング等)が到来した場合(ステップS1160/Yes)、ステップS1164にて、アンテナ制御部111が、生成された応答フレームを送信し、一連の受信処理が終了する。
ステップS1104にて、検出された物理層フレームが本開示に対応していないと判断された場合(ステップS1104/No)、ステップS1168にて、受信処理部112は、従来のMPDUの受信処理を行う。誤り訂正処理等を含む受信処理が成功した場合(ステップS1172/Yes)、ステップS1176にて、MPDU処理部113が受信処理後のMPDUを取得する。ステップS1180では、受信処理部112が、MPDUの受信処理に成功した旨を応答フレームに関する情報として記憶する。
仮に、受信された物理層フレームがA-MPDUの構成を有している場合、受信装置は、上記のステップS1168~ステップS1180の処理を、A-MPDUにおける末尾のMPDUに至るまで繰り返す。ステップS1168~ステップS1180の処理が、末尾のMPDUに至るまで繰り返された場合(ステップS1184/Yes)、ステップS1188にて、送信処理部115が応答フレームに関する情報を取得する。ステップS1192では、送信処理部115が物理層ヘッダを生成し、所定のプリアンブルを付加することによって応答フレームを生成する。その後、ステップS1160以降の処理が行われる。
(再送動作)
続いて、図46および図47を参照して、物理層フレームの再送動作について説明する。図46および図47には、送信装置が物理層フレームを送信した後に、宛先装置から応答フレームを受信する場面以降の処理が記載されている。
ステップS1200では、受信処理部112が所定のプリアンブルを検出することで応答フレームを検出する。ステップS1204では、受信処理部112が物理層ヘッダに含まれている全部もしくは一部の情報、または、物理ヘッダの並び方に基づいて、検出された応答フレームが本開示に対応しているか否かを判断する。検出された応答フレームが本開示に対応していると判断された場合(ステップS1204/Yes)、ステップS1208にて、受信処理部112が物理層ヘッダを取得する。
ステップS1212では、受信処理部112が、取得した物理層ヘッダに含まれる「RX AID」に基づいて応答フレームが自装置宛てであるか否かを判断する。応答フレームが自装置宛てであると判断された場合(ステップS1212/Yes)、ステップS1216にて、受信処理部112が、物理層ヘッダに含まれる「1st S/N」および「S/N Bitmap」を取得する。応答フレームが自装置宛てではないと判断された場合(ステップS1212/No)、処理がステップS1200に戻り、所定のプリアンブルの検出処理が引き続き行われる。
ステップS1220では、受信処理部112が、「1st S/N」および「S/N Bitmap」と、前回送信された符号化データのシーケンス番号を照合することで、受信装置による受信処理が失敗した(換言すると、再送を要する)符号化データのシーケンス番号および次回の送信時に受信装置が受信可能な符号化データのシーケンス番号を認識する。再送を要する符号化データが存在する場合(ステップS1224/Yes)、ステップS1228にて、送信処理部115が、初回送信時刻(一連の送信処理において、最初の物理層フレームが送信された時刻)を取得する。初回送信時刻に基づいて、処理時点が再送可能な時間内である場合(ステップS1232/Yes)、ステップS1236にて、送信処理部115は、再送を要する符号化データを再送データとして取得し、物理層フレームに格納する。
ステップS1240では、送信処理部115が物理層ヘッダの「Count」を取得し、物理層フレームに格納可能な符号化データの数を確認する。物理層フレームに格納された符号化データの数(換言すると、物理層フレームに格納された再送データの数)が「Count」の値に達している場合(ステップS1244/Yes)、送信処理部115が、ステップS1248にて物理層ヘッダを付加し、ステップS1252にて所定のプリアンブルを付加することで物理層フレームを生成する。ステップS1256では、アンテナ制御部111が物理層フレームを送信することで一連の送信処理が終了する。
ステップS1244にて、物理層フレームに格納された符号化データの数が「Count」の値に達していない場合(ステップS1244/No)、ステップS1260にて、送信処理部115が、送信バッファ117の利用状況を確認し、未送信の符号化データの有無を確認する。未送信の符号化データが存在する場合(ステップS1264/Yes)、ステップS1268にて、送信処理部115が、応答フレームの物理層ヘッダに含まれていた「1st S/N」および「S/N Bitmap」を取得する。ステップS1272では、送信処理部115が、取得した「1st S/N」および「S/N Bitmap」に基づいて、未送信の符号化データのうち受信装置が受信可能なものが存在するか否かを確認する。未送信の符号化データのうち受信装置が受信可能なものが存在する場合(ステップS1272/Yes)、ステップS1276にて、送信処理部115は、当該符号化データを新規送信データとして取得し、物理層フレームに格納する。
物理層フレームに格納された符号化データの数(換言すると、物理層フレームに格納された再送データおよび新規送信データの数)が「Count」の値に達している場合(ステップS1280/Yes)、上記のステップS1248~ステップS1256の処理が行われることによって、物理層フレームが送信される。物理層フレームに格納された符号化データの数が「Count」の値に達していない場合(ステップS1280/No)、ステップS1284にて、送信処理部115は、物理層フレームに格納されている再送データまたは新規送信データのいずれかを再び取得し、物理層フレームに繰り返して格納する。その後は、上記のステップS1248~ステップS1256の処理が行われることによって、物理層フレームが送信される。
ステップS1204にて、検出された応答フレームが本開示に対応していないと判断された場合(ステップS1204/No)には、従来の再送制御が行われる。より具体的には、ステップS1288にて、受信処理部112が応答フレームに格納されている各種情報を取得する。処理時点が再送可能な時間内である場合(ステップS1292/Yes)、ステップS1296にて、送信処理部115は、再送データを取得し、物理層フレームに格納する。その後、ステップS1248以降の処理が行われる。
なお、上記で説明した図42~図47のフローチャートにおける各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、フローチャートにおける各ステップは、記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
<3.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP200は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP200は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP200は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
(4-1.第1の応用例)
図48は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi-Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi-Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図48の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図48に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
(4-2.第2の応用例)
図49は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi-Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図49の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図49に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
(4-3.第3の応用例)
図50は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
<4.むすび>
以上で説明してきたように、本実施形態に係る無線LANシステムは、MPDU単位ではなく、符号化データ単位で再送処理を制御することによって、再送処理の無駄を削減し伝送路の利用効率を向上させることができる。換言すると、本実施形態に係る無線LANシステムは、符号化データよりもデータ長の大きいMPDU単位に再送処理を行わなくてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信する送信部と、
前記符号化データ単位で再送処理を制御する制御部と、を備える、
無線LAN通信装置。
(2)
任意のデータを前記符号化データ単位に分割し、複数の前記符号化データを集約して所定のプリアンブルを付加した前記データフレームを生成する送信処理部をさらに備える、
前記(1)に記載の無線LAN通信装置。
(3)
前記送信処理部は、再送される符号化データ、または、新規に送信される符号化データを前記データフレームに格納する、
前記(2)に記載の無線LAN通信装置。
(4)
前記送信処理部は、同一の符号化データを繰り返して前記データフレームに格納する、
前記(2)または(3)に記載の無線LAN通信装置。
(5)
前記送信処理部は、前記符号化データをシーケンス番号で管理する、
前記(2)から(4)のいずれか1項に記載の無線LAN通信装置。
(6)
前記送信処理部は、前記シーケンス番号の昇順または降順で、前記データフレームに前記符号化データを格納する、
前記(5)に記載の無線LAN通信装置。
(7)
前記送信処理部は、前記符号化データに関するパラメータが格納されたヘッダ情報を前記データフレームに付加する、
前記(2)から(6)のいずれか1項に記載の無線LAN通信装置。
(8)
前記ヘッダ情報には、符号化のブロック長に関する情報、前記データフレームに格納された符号化データの個数に関する情報、前記データフレームに格納された符号化データを識別する情報、または、前記符号化データが格納された順番に関する情報が含まれる、
前記(7)に記載の無線LAN通信装置。
(9)
前記送信処理部は、受信可能な符号化データを識別する情報から、前記データフレームに格納される符号化データを決定する、
前記(2)から(8)のいずれか1項に記載の無線LAN通信装置。
(10)
前記送信処理部は、前記任意のデータにおける分割された一部分のデータ位置を示すデリミタ情報を前記符号化データに含める、
前記(2)から(9)に記載の無線LAN通信装置。
(11)
前記任意のデータは、MPDU、MSDU、コントロールフレーム、マネジメントフレームまたはアクションフレームである、
前記(2)から(10)に記載の無線LAN通信装置。
(12)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、
前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、を有する、
コンピュータにより実行される無線LAN通信方法。
(13)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、
前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、
をコンピュータに実現させるための無線LAN通信プログラム。
(14)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信する受信部と、
前記符号化データ単位で再送処理を制御する制御部と、を備える、
無線LAN通信装置。
(15)
所定のプリアンブルに続く前記データフレームのヘッダ情報に基づいて、集約された前記符号化データを識別し、個々の前記符号化データの復号を含む受信処理を行う受信処理部をさらに備える、
前記(14)に記載の無線LAN通信装置。
(16)
前記符号化データは、任意のデータが分割されてできた一部分が符号化されたものであり、
前記受信処理部は、複数の符号化データを用いて合成処理を行うことで、前記任意のデータを構築する、
前記(15)に記載の無線LAN通信装置。
(17)
前記受信処理が失敗し、再送を要する符号化データを識別する情報が含まれる応答フレームを生成する送信処理部をさらに備える、
前記(14)から(16)のいずれか1項に記載の無線LAN通信装置。
(18)
前記送信処理部は、次回の送信時に受信可能な符号化データを識別する情報を前記応答フレームに含める、
前記(17)に記載の無線LAN通信装置。
(19)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信することと、
前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、を有する、
コンピュータにより実行される無線LAN通信方法。
(20)
復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを受信することと、
前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、
をコンピュータに実現させるための無線LAN通信プログラム。
100 STA
200 AP
110、210 無線通信部
111、211 アンテナ制御部
112、212 受信処理部
113、213 MPDU処理部
114、214 受信バッファ
115、215 送信処理部
116、216 MPDU処理部
117、217 送信バッファ
120、220 無線インタフェース部
130、230 制御部
140、240 有線インタフェース部
150、250 入力部
160、260 出力部

Claims (12)

  1. 復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信する送信部と、
    前記符号化データ単位で再送処理を制御する制御部と、
    任意のデータを前記符号化データ単位に分割し、複数の前記符号化データを集約して所定のプリアンブルを付加した前記データフレームを生成する送信処理部と、を備え、
    前記送信処理部は、送信した前記データフレームが正しく受信されたか判断できない状況の場合に再送のための前記データフレームにおける前記符号化データの並び順を変更する、
    無線LAN通信装置。
  2. 前記送信処理部は、再送される符号化データ、または、新規に送信される符号化データを前記データフレームに格納する、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  3. 前記送信処理部は、同一の符号化データを繰り返して前記データフレームに格納する、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  4. 前記送信処理部は、前記符号化データをシーケンス番号で管理する、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  5. 前記送信処理部は、前記シーケンス番号の昇順または降順で、前記データフレームに前記符号化データを格納する、
    請求項4に記載の無線LAN通信装置。
  6. 前記送信処理部は、前記符号化データに関するパラメータが格納されたヘッダ情報を前記データフレームに付加する、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  7. 前記ヘッダ情報には、符号化のブロック長に関する情報、前記データフレームに格納された符号化データの個数に関する情報、前記データフレームに格納された符号化データを識別する情報、または、前記符号化データが格納された順番に関する情報が含まれる、
    請求項6に記載の無線LAN通信装置。
  8. 前記送信処理部は、受信可能な符号化データを識別する情報から、前記データフレームに格納される符号化データを決定する、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  9. 前記送信処理部は、前記任意のデータにおける分割された一部分のデータ位置を示すデリミタ情報を前記符号化データに含める、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  10. 前記任意のデータは、MPDU、MSDU、コントロールフレーム、マネジメントフレームまたはアクションフレームである、
    請求項1に記載の無線LAN通信装置。
  11. 復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、
    前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、
    任意のデータを前記符号化データ単位に分割することと、
    複数の前記符号化データを集約して所定のプリアンブルを付加した前記データフレームを生成することと、
    送信した前記データフレームが正しく受信されたか判断できない状況の場合に再送のための前記データフレームにおける前記符号化データの並び順を変更することと、を有する、
    コンピュータにより実行される無線LAN通信方法。
  12. 復号の成否を判定可能な固定長の符号化データが複数個格納されたデータフレームを送信することと、
    前記符号化データ単位で再送処理を制御することと、
    任意のデータを前記符号化データ単位に分割することと、
    複数の前記符号化データを集約して所定のプリアンブルを付加した前記データフレームを生成することと、
    送信した前記データフレームが正しく受信されたか判断できない状況の場合に再送のための前記データフレームにおける前記符号化データの並び順を変更することと、
    をコンピュータに実現させるための無線LAN通信プログラム。
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