JP2009017186A - データ伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】再送制御を改良して、より確実にデータを伝送する。
【解決手段】データ伝送システム1に適用される本発明にかかる再送制御は、受信局3において誤りが検出されたデータブロックを、送信局2が、1つのデータフレーム内に、再送回数に応じた個数ずつ収容させて送信する。また、この再送制御は、送信局2において、再送の度に異なるスクランブル用データを用いてデータをスクランブル処理し、受信局3において、送信局2と共通に設定されたスクランブル用データを用いてスクランブル処理を解く(デスクランブル処理する)。さらに、この再生制御は、送信局2が、同じデータフレームに同一のデータブロックを複数、含めるときには、この複数のデータフレーム中の一部のデータ本体に対してのみスクランブル処理を行い、受信局3が、スクランブル処理されたデータブロックのみに対して、デスクランブル処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝送信号に対して誤りを生じさせ得る伝送路を介して、ARQ(Auto Repeat rQuest)による再送制御を行ってデータを伝送するデータ送信システムに関する。
例えば、特許文献1は、再送制御によりデータを伝送するための装置を開示する。
特開2005−192175号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであって、伝送信号に対して誤りを生じさせ得る伝送路を介して、再送制御を行って、データをさらに確実に伝送できるように改良されたデータ送信システムを提供することを目的とする。
上記目的のために、本発明にかかるデータ伝送システムは、複数の種類のデータブロックが含まれるデータフレームを送信局から受信局に送信し、前記受信局で、前記送信局から送信されたデータフレームに含まれる複数の種類のデータブロックそれぞれの誤りを検出して、誤りが検出された1種類以上のデータブロックの再送を、前記送信局に要求するデータ伝送システムであって、前記送信局は、再送が要求された前記1種類以上のデータブロックを、前記1種類につき複数ずつ含む送信用データフレームを、前記受信局に送信する再送手段を備え、前記受信局は、前記送信局から送信された再送用フレームに、1種類につき複数ずつ含まれるデータブロックのいずれかから誤りが検出されなかったときに、誤りが検出されなかった種類のデータブロックが正常に受信されたと判定する判定手段を備えることを特徴とする。
好適には、上記データ伝送システムにおいて、前記送信局は、前記再送の回数に応じて予め決められたスクランブルデータを用いて、前記再送が要求されたデータブロックをスクランブル処理するスクランブル処理装置をさらに備え、前記受信局は、前記送信局から送信された再送用フレームに含まれるデータブロックをデスクランブル処理するデスクランブル処理手段をさらに備え、前記受信局の判定手段は、前記デスクランブル処理されたデータブロックの誤りを検出することを特徴とする。
好適には、上記データ伝送システムにおいて、前記送信局は、前記再送が要求されたデータブロックにスクランブル処理するスクランブル処理手段をさらに備え、前記送信局の再送手段は、前記再送が要求されたデータブロックと、スクランブル処理された前記データブロックとを含む再送用データフレームを、前記受信局に送信し、前記受信局は、前記送信局から送信された再送用データフレームに含まれるデータブロックの内、スクランブル処理されたデータブロックをデスクランブル処理するデスクランブル処理手段をさらに備え、前記受信局の判定手段は、前記再送用フレームに含まれたデータブロックの内、前記デスクランブル処理されたデータブロックと、前記デスクランブル処理されたデータブロック以外のデータブロックとの誤りを検出することを特徴とする。
本発明にかかるデータ伝送システムによれば、伝送信号に対して誤りを生じさせ得る伝送路を介して、再送制御を行って、データを確実に伝送できる。
[本発明がなされるに到った経過]
図1は、本発明にかかるデータ伝送システム1の構成を示す図である。
図2は、図1に示した送信局2から受信局3に対する無線通信回線100を介したデータ伝送に用いられるデータフレーム28の構成を示す図であって、(A)は、データフレーム28の構成を示し、(B)は、データフレーム28に含まれるデータブロックの構成を示す。
図1に示すように、データ伝送システム1において、送信局2と受信局3とは、無線通信回線100を介して、QAM、FSKあるいはPSK方式によるデータ伝送が可能に接続される。
また、図2(A)に示すように、送信局2から受信局3に伝送されるデータフレームは、予め決められたデータパターンが収容された同期スロット、再送の回数(M)を示すデータが収容された再送回数、データブロック数N(N≧1)を示すデータが収容されたデータブロック数、および、それぞれLビット長(L≧1)のN個のデータブロックを含む。
また、図2(B)に示すように、図2(A)に示したデータブロックは、データブロックの番号i(N≧i≧1)を示すデータを収容するデータブロック番号、送信局2から受信局3への伝送の対象となるデータ本体、および、データ本体の誤り検出のために用いられる誤り検出符号(CRC符号など)を含む。
本願発明にかかるデータ伝送システム1の説明に先立ち、データ伝送システム1の理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った経緯を説明する。
なお、以下、実質的に同一な構成部分には、各図において同一の符号が付される。
ここでは、無線通信回線100が、例えば、伝送されるデータに対して、1×10−3のビットエラーを与え、データフレームに含まれるデータブロック(以下、図において「DB」と略記されることがある)それぞれのデータ長が500ビットである場合を具体例を考察する。
この具体例においては、データフレームに含まれるデータブロックに、平均して1/2の確率でビットエラー(誤り)が生じ、誤りが生じたデータブロックに含まれるデータ本体は、受信局3側で正常に受信されない。
このような条件において、さらに、最初のデータフレームが、データブロックを16個、含み、データ伝送システム1において、再送回数が予め3回(最初のデータ伝送を含まない回数)と定めたARQ(Auto Repeat rQuest)による再送制御が行われる具体例を考察する。
この場合においては、送信側から、16個のデータブロックを含む最初のデータフレームが受信側に送信されると、受信側では、平均して、8個のデータブロックから誤りが検出されると予想される。
次に、第1回目の再送において、送信側から、誤りが生じた8個のデータブロックを含むデータフレームが受信側に送信されると、受信側では、平均して、4個のデータブロックから誤りが検出されると予想される。
次に、第2回目の再送において、送信側から、誤りが生じた4個のデータブロックを含むデータフレームが受信側に送信されると、受信側では、平均して、2個のデータブロックから誤りが検出されると予想される。
最後に、第3回目の再送において、送信側から、誤りが生じた2個のデータブロックを含むデータフレームが受信側に送信されると、受信側では、平均して、1個のデータブロックから誤りが検出されると予想される。
つまり、予め回数を決めて再送制御を行うと、予定された回数、再送が行われたとしても、全てのデータブロックに含まれるデータ本体が、受信局3側で正常に受信されない可能性がある。
また、送信局2の送信回路(図3を参照して後述)において、伝送データを含む伝送信号の電力増幅に用いられる電力増幅器(図示せず)の増幅特性の非線形性、無線通信回線100の伝送特性、および、受信局3において、伝送信号を受信する受信回路(図3を参照して後述)の受信帯域幅などの受信特性などに起因して、受信局3側で、特定のビットパターンに、高い確率で誤りが検出される現象が起きることが知られている。
データ伝送システム1において、このような現象が生じると、同じビットパターンが、何度、送信局2から受信局3に送られても、受信局3において、このビットパターンを含むデータブロックから誤りが検出される可能性がある。
データ伝送システム1に適用される本発明にかかる再送制御は、上述の2点に着目し、これらを解消して、より確実に、送信局2から受信局3にデータを伝送できるように改良されている。
上述の予め回数を決めて再送制御を行ったときに生じうる不具合を解消するために、データ伝送システム1に適用される再送制御は、受信局3において誤りが検出されたデータブロックを、送信局2が、1つのデータフレーム内に、複数個(例えば2個ずつ)、あるいは、再送回数に応じた個数ずつ(例えば、第1回目の再送時には1個ずつ、第2回目の再送時には2個ずつなど)収容させて送信(再送)するようにして、データが確実に送信局2から受信局3に伝送されるように工夫されている。
また、上述の特定のビットパターンに生じる誤りに起因する不具合を解消するために、データ伝送システム1に適用される再送制御は、送信局2において、再送の度に異なるスクランブル用データを用いてデータブロック内のデータ本体をスクランブル処理し、受信局3において、再送の度に異なるが、送信局2と共通に設定されたスクランブル用データを用いて、データ本体に行われたスクランブル処理を解く(デスクランブル処理する)ように工夫されている。
さらに、この不具合を解消するために、データ伝送システム1に適用される再送制御は、送信局2が、同じデータフレームに同一のデータブロックを複数、含めるときには、この複数のデータフレーム中の一部のデータ本体に対してのみスクランブル処理を行い、受信局3が、送信局2においてスクランブル処理されたデータブロックのみに対して、デスクランブル処理を行うように工夫されている。
[データ伝送システム1]
以下、図1に示した本発明にかかる再送処理が適応されるデータ伝送システム1を説明する。
図3は、図1に示した送信局2および受信局3のハードウエア構成を例示する図である。
図3に示すように、送信局2および受信局3は、それぞれ、アンテナ120、共用器122、受信回路130、アナログ/ディジタル変換器(A/D)132、ディジタル/アナログ変換器(D/A)140、送信回路142、DSP(Digital Signal Processor)150、DSP150用のメモリ152(ROMおよびRAMなどを含む)、CPU160、CPU160用のメモリ162(ROMおよびRAMなどを含む)、および、インターフェース回路(IF)170から構成される。
アンテナ120は、送信局2と受信局3との間で、伝送信号を、無線通信回線100(図1)を介して送受信する。
共用器122は、アンテナ120を、受信回路130と送信回路142とで共用させる。
受信回路130は、アンテナ120から共用器122を介して入力される無線通信回線100を介した伝送のために適した周波数の受信信号(伝送信号)を増幅し、ベースバンドの受信信号に変換して、A/D132に対して出力する。
A/D132は、受信回路130から入力されたアナログ形式のベースバンド受信信号を、ディジタル形式の受信信号に変換して、DSP150に対して出力する。
D/A140は、DSP150から入力されるディジタル形式のベースバンド送信信号を、アナログ形式の送信信号(伝送信号)に変換して、送信回路142に対して出力する。
送信回路142は、ベースバンドの送信信号を、無線通信回線100を介した伝送のために適した周波数の送信信号に変換し、さらに電力増幅して、共用器122およびアンテナ120を介して、無線通信回線100に対して送信する。
DSP150は、メモリ152に記憶された信号処理用のプログラムを実行し、主に、受信信号の復調、および、送信信号の変調のための処理を行う。
CPU160は、メモリ162に記憶された伝送制御用のプログラムを実行し、主に、再送制御のための処理を行う。
IF170は、送信局2および受信局3に接続されるホストコンピュータなど(図示せず)との間でデータを受け渡しするための処理を行う。
[ソフトウエア]
以下、データ伝送システム1の送信局2および受信局3において実行されるソフトウエアを説明する。
なお、送信局2および受信局3の機能は、ソフトウエア的にもハードウエア的にも実現されうるが、以下、これらの機能が、DSP150およびCPU160により実行されるソフトウエア(プログラム)により実現される場合を具体例とする。
[送信局2のソフトウエア]
図4は、図1に示したデータ伝送システム1の送信局2のソフトウエア構成を示す図である。
図5は、図4に示した再送制御部26の構成を示す図である。
図4に示すように、送信局2は、主にDSP150により実行される復調部220および変調部210と、主にCPU160により実行される再送制御部26、送信バッファ部200、誤り検出符号生成部202、スクランブル処理部204、フレーム組立部206、同期スロット検出部230、フレーム分離部232およびスクランブル制御部234とから構成される。
図5に示すように、図4に示した再送制御部26は、再送回数管理部260、再送データブロック選択部262、データブロック数管理部264、データブロック番号管理部266、データブロック繰り返し数管理部268、スクランブルデータ管理部270、スクランブル位置管理部272および送信制御部274から構成される。
図4に示した送信局2の各ソフトウエア構成部分は、メモリ152,162(図3)に記憶されて送信局2に供給され、必要に応じて、送信局2にインストールされたOS上で、送信局2のハードウエア資源を具体的に利用して実行される(以下の各ソフトウエア構成部分に同じ)。
送信局2のソフトウエアは、これらの構成部分により、受信局3との間で再送制御によるデータ伝送を行う。
図6は、図1に示した受信局3から送信局2に返される応答フレーム38の構成を示す図である。
図6に示すように、受信局3から送信局2に返される応答フレーム38には、図2に示したデータフレームにおいてと同様な同期フレーム、送信局2におけるデータブロックそれぞれの誤り検出結果を、1ビットのデータとして示すデータを収容する受信結果#1〜#N(0で誤りなし、1で誤り発生を示す)、および、受信結果#1〜#Nの数を示すデータを収容する受信結果数(対応するデータフレームに含まれるデータブロックの数と同じ)が含まれる。
復調部220(図4)は、A/D132から入力されたベースバンドの受信信号を、無線通信回線100を介した伝送に用いられる変調方式(QAM、FSKあるいはPSKなど)に応じて復調し、図6に示す応答フレームを含む受信データを、同期スロット検出部230およびフレーム分離部232に対して出力する。
同期スロット検出部230は、復調部220から入力された受信データに含まれる同期スロット(図6)を検出し、検出結果をフレーム分離部232に対して出力する。
フレーム分離部232は、復調部220から入力された受信データにおいて、検出された同期スロットに続く所定数のビットを、受信結果数として分離し、さらに、受信結果数に続く、受信結果数が示す数(N)ビットを、受信結果#1〜#Nとして分離する。
フレーム分離部232は、分離した受信結果数(N)および受信結果#1〜#Nを、再送制御部26に対して出力する。
再送制御部26は、送信局2と受信局3との間の再送制御を行う。
送信制御部274は、あるデータフレームを最初に送信局2から受信局3に送った後、応答フレームに含まれる全ての受信結果の内容が、誤りなしを示す0の値となるまで、または、再送回数が設定値に達するまで、送信局2の各構成部分を制御して、再送を繰り返させる。
再送制御部26において、再送回数管理部260(図5)は、受信局3に対するデータフレームの再送回数を管理する。
つまり、再送回数管理部260は、図2(A)に示したように、あるデータフレームを最初に送信するときに、再送回数(M)を0とし、応答フレーム(図6)を用いた受信局3からの誤り発生の通知に応じて、データフレームを再送するたびに、この再送回数を示す再送回数データ1ずつ増やして記憶し、管理して、再送制御部26の他の構成部分およびフレーム組立部206に対して出力する。
再送データブロック選択部262は、受信局3から返された応答フレームの受信結果に応じて、受信局3において誤りが検出され、再送を要するデータブロックを選択する。
なお、再送データブロック選択部262は、応答フレームが、同一種類・複数のデータブロックのいずれかからも誤りが検出されなかったことを示しているときには、この種類のデータブロックの伝送は正常に行われたとして選択しない。
つまり、データブロック選択部262は、応答フレームが、同一種類・複数のデータブロックの全てから誤りが検出されたことを示しているときにのみ、この種類のデータブロックの伝送に異常が生じ、再送を要するとして選択する。
再送データブロック選択部262は、送信バッファ部200を制御して、再送を要するデータブロックを、誤り検出符号生成部202およびフレーム組立部206に対して出力させる。
データブロック数管理部264は、図2(A)に示したように、送信局2から受信局3に対して送信されるデータフレームに含まれるデータブロック数(N)を管理する。
データブロック数管理部264は、例えば、あるデータフレームを最初に送信するときに、このデータフレームに、16個のデータブロックが含まれるときには(N=16)、データブロック数を16として記憶し、管理する。
あるいは、データブロック数管理部264は、例えば、何回目かに再送されるデータフレームに、4種類の内容のデータブロックが、3個ずつ含まれるときには(N=4×3)、データブロック数を12として記憶し、管理する。
データブロック数管理部264は、記憶・管理したデータブロック数を示すデータブロック数データを、再送制御部26の他の構成部分およびフレーム組立部206に対して出力する。
データブロック番号管理部266は、図2(B)に示したように、データフレームに含まれるデータブロックそれぞれのデータブロック番号を記憶し、管理する。
データブロック番号管理部266は、記憶・管理したデータブロック番号を示すデータブロック番号データを、再送制御部26の他の構成部分およびフレーム組立部206に対して出力する。
データブロック繰り返し数管理部268は、再送回数管理部260から入力される再送回数に応じて、送信局2から受信局3に対して、1つのデータフレーム内に、同一内容のデータブロックを、何個、繰り返して収容させるかを示すデータブロック繰り返し数データを、受信局3側と共通に記憶し、管理する。
例えば、データブロック繰り返し数管理部268は、最初にデータフレームを送信するときに、データフレームに、N種類の内容のデータブロックが、それぞれ1つずつ含まれることを示すデータブロック繰り返し数データ(1)を、記憶し、管理する。
あるいは、データブロック繰り返し数管理部268は、例えば、第1回目の再送時のデータフレームを送信するときに、データフレームに、再送を要するN種類の内容のデータブロックが、それぞれ2個ずつ含まれることを示すデータブロック繰り返し数データ(1)を、記憶し、管理する。
あるいは、データブロック繰り返し数管理部268は、例えば、第2回目の再送時のデータフレームを送信するときに、データフレームに、再送を要するN種類の内容のデータブロックが、それぞれ3個ずつ含まれることを示すデータブロック繰り返し数データ(2)を、記憶し、管理する。
データブロック繰り返し数管理部268は、記憶・管理したデータブロック数データを、再送制御部26の他の構成部分に対して出力する。
また、データブロック繰り返し数管理部268は、同一種類のデータブロックそれぞれを、記憶・管理しているデータブロック数データが示す数ずつ含むデータフレームを組み立てるように、フレーム組立部206を制御する。
図7は、図1に示した送信局2におけるスクランブル処理、および、受信局3におけるデスクランブル処理を例示する図であって、(A)は、送信局2におけるスクランブル処理を示し、(B)は、受信局3におけるデスクランブル処理を示す。
スクランブルデータ管理部270(図5)は、図7(A)に示すように、再送回数管理部260から入力される再送回数に応じて、送信局2から受信局3に対して送信されるデータフレームに含まれるデータブロック中のデータ本体(図2(B))のスクランブル処理のために用いられるスクランブルデータを、受信局3側と共通に記憶し、管理する。
スクランブル位置管理部272は、送信局2から受信局3に送信されるデータフレームに、同一種類のデータブロックが複数、含まれるときに、同一種類のいずれのデータブロックに対してスクランブル処理を行うかを示すスクランブル位置データを、受信局3側と共通に記憶し、管理する。
スクランブルデータ管理部270は、例えば、図7(A)に示すように、1回目の再送時に、値が「10101010」をとるスクランブルデータを記憶し、管理する。
あるいは、スクランブルデータ管理部270は、例えば、2回目の再送時に、値が「11001100」をとるスクランブルデータを記憶し、管理する。
スクランブル位置管理部272は、例えば、第2回目の再送時のデータフレームを送信するときに、データフレームに、再送を要するN種類の内容のデータブロックが、それぞれ2つずつ含まれるときに、2つの内の同期スロットに近い一方にのみスクランブル処理がなされることを示すスクランブル位置データを、記憶し、管理する。
あるいは、スクランブル位置管理部272は、例えば、第2回目の再送時のデータフレームを送信するときに、データフレームに、再送を要するN種類の内容のデータブロックが、それぞれ2つずつ含まれるときに、これらの両方にスクランブル処理がなされることを示すスクランブル位置データを、記憶し、管理する。
スクランブルデータ管理部270およびスクランブル位置管理部272は、記憶・管理したスクランブルデータおよびスクランブル位置データを、スクランブル制御部234に対して出力する。
送信バッファ部200(図4)は、ホストコンピュータから、伝送の対象とされるデータ本体(図2(B))を受け入れ、記憶し、再送制御部26の制御に応じて、図6を参照して後述するように、記憶したデータ本体を、誤り検出符号生成部202およびフレーム組立部206に対して、8ビットずつ出力する。
誤り検出符号生成部202は、送信バッファ部200から入力されたデータ本体の誤りを検出するために用いられる誤り検出符号を生成し、スクランブル処理部204に対して出力する。
スクランブル制御部234は、再送制御部26のスクランブルデータ管理部270およびスクランブル位置管理部272(図5)から入力されるスクランブルデータおよびスクランブル位置データに従って、図7(A)に示したように、データフレームの特定のデータブロックそれぞれに含まれるデータ本体(図2(B))に対して、スクランブル処理を行うように、スクランブル処理部204を制御する。
スクランブル処理部204は、スクランブル制御部234の制御に従って、誤り検出符号生成部202から入力されたデータ本体をスクランブル処理する。
つまり、スクランブル処理部204は、図7(A)に示したように、送信バッファ部200から8ビットずつ入力されるデータ本体の内、スクランブル位置データに従ってスクランブル制御部234により選択されたデータ本体と、スクランブル制御部234から入力される8ビットのスクランブルデータとに対して排他的論理和(XOR)演算を行い、このXOR演算結果を、スクランブル処理済みのデータ本体として、フレーム組立部206に対して出力する。
また、スクランブル処理部204は、送信バッファ部200から8ビットずつ入力されるデータ本体の内、スクランブル位置データに従ってスクランブル制御部234により選択されないデータ本体の内容を変更せずに通過させて、スクランブル処理済みのデータ本体として、フレーム組立部206に対して出力する。
フレーム組立部206は、同期スロットと、誤り検出符号生成部202から入力される誤り検出符号と、スクランブル処理部204によりスクランブル処理されたデータ本体と、再送制御部26の再送回数管理部260、データブロック数管理部264およびデータブロック番号管理部266から入力される再送回数、データブロック数およびデータブロック番号とを組み立てて、図2(A),(B)に示したデータフレームを生成し、変調部210に対して出力する。
変調部210は、フレーム組立部206から入力されたデータフレームを含む送信データから、無線通信回線100を介した伝送に用いられる変調方式のベースバンドの送信信号を生成し、D/A140(図3)に対して出力する。
[送信局2の処理]
ここで、送信局2の処理をまとめて説明する。
図8は、図4に示した送信局2の処理(S20)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ200(S200)において、再送制御部26の送信制御部274(図5)は、データフレーム(図2(A),(B))の作成に用いるパラメータ(再送回数、データブロック数、スクランブルデータおよびスクランブル位置データ)の値を初期化する、
ステップ202(S202)において、送信制御部274は、ホストコンピュータより、データ送信要求があったか否かを判断する。
送信局2は、データ送信要求があったときには、S204の処理に進み、これ以外のときにはS202の処理に留まる。
ステップ204(S204)において、送信局2は、受信局3に対して、最初のデータフレームを送信する。
ステップ206(S206)において、送信局2は、受信局3からの応答フレーム(図6)を受信する。
ステップ208(S208)において、再送制御部26の送信制御部274(図5)は、S206の処理において、受信局3からの応答フレームを受信したか否かを判断する。
送信局2は、受信局3からの応答フレームを受信したときにはS210の処理に進み、これ以外のときにはS206の処理に戻る。
ステップ210(S210)において、同期スロット検出部230は、応答フレーム(図6)から同期スロットを検出し、フレーム分離部232は、同期スロットの検出に応じて、応答フレームから、受信結果数(N)および受信結果#1〜#Nを分離する。
ステップ212(S212)において、送信制御部274は、分離された受信結果に誤りを示す値(1)が含まれているか否かを判断する。
送信局2は、分離された受信結果に誤りを示す値(1)が含まれているときにはS214の処理に進み、これ以外のときには再送処理を終了する。
ステップ214(S214)において、再送制御部26の再送回数管理部260(図5)は、再送回数の設定を行う。
ステップ216(S216)において、再送制御部26の再送データブロック選択部262は、再送するデータブロックを選択する。
ステップ218(S218)において、再送制御部26のデータブロック繰り返し数管理部268は、再送するデータブロックの繰り返し数を設定する。
ステップ220(S220)において、再送制御部26のスクランブルデータ管理部270は、スクランブルデータを設定する。
ステップ222(S222)において、再送制御部26のスクランブル位置管理部272は、スクランブル位置データを設定する。
ステップ224(S224)において、誤り検出符号生成部202(図4)は、送信バッファ部200から入力されたデータ本体の誤り検出符号を生成する。
ステップ226(S226)において、スクランブル処理部204は、スクランブル制御部234の制御に従って、送信バッファ部200から入力されたデータ本体に対して、スクランブル処理を行う。
ステップ228(S228)において、フレーム組立部206は、データフレーム(図2(A),(B))を生成し、生成したデータフレームを、変調部210などを介して、受信局3に対して送信する。
[受信局3のソフトウエア]
図9は、図1に示したデータ伝送システム1の受信局3のソフトウエア構成を示す図である。
図10は、図9に示した応答制御部32の構成を示す図である。
図9に示すように、受信局3は、復調部220、変調部210、同期スロット検出部230、フレーム分離部300、誤り検出部302、デスクランブル処理部306、応答フレーム生成部310および応答制御部32から構成される。
図10に示すように、応答制御部32は、スクランブルデータ管理部270、スクランブル位置管理部272(図5)、受信結果数管理部320、受信結果管理部322および送信制御部324から構成される。
受信局3のソフトウエアは、これらの構成部分により、受信局3から受信されたデータフレーム(図2(A),(B))のデータブロックそれぞれに含まれるデータ本体に対するスクランブル処理を解き、誤りを検出し、誤り検出結果を示す応答フレーム(図6)を生成し、送信局2に対して送信する。
受信局3において、フレーム分離部300は、同期スロット検出部230による同期スロットの検出に応じて、送信局2から受信されたデータフレーム(図2(A),(B))に含まれる再送回数(M)およびデータブロック数(N)と、データブロックそれぞれに含まれるデータブロック番号(i)、データ本体および誤り検出符号とを分離する。
フレーム分離部300は、分離したデータ本体を、デスクランブル処理部306に対して出力し、データブロック番号(i)および誤り検出符号を、誤り検出部302に対して出力し、再送回数(M)およびデータブロック数(N)を、応答制御部32に対して出力する。
応答制御部32において、スクランブルデータ管理部270およびスクランブル位置管理部272は、再送回数(M)の値に応じて、スクランブルデータおよびスクランブル位置データ(図7(A),(B))をデスクランブル処理部306に対して出力する。
デスクランブル処理部306は、図7(B)に示すように、分離されたデータブロックに含まれるデータ本体の内、スクランブル位置管理部272から入力されたスクランブル位置データが示すデータブロックのデータ本体と、スクランブルデータ管理部270から入力されたスクランブルデータとをXOR演算し、XOR演算結果を、スクランブル処理が解かれた(デスクランブルされた)データ本体として、誤り検出部302に対して出力する。
誤り検出部302は、フレーム分離部300から入力された誤り検出符号を用いて、デスクランブル処理部306から入力されたデータブロックのデータ本体それぞれに対して誤り検出を行い、誤りが検出されたデータブロック番号に対応する受信結果ビットの値を1とし、誤りが検出されなかったデータブロック番号に対応する受信結果ビットの値を0として、応答制御部32に対して出力する。
応答制御部32の受信結果数管理部320は、フレーム分離部300から入力されたデータブロック数(N)を、応答フレーム(図6)に含まれる受信結果数を示す受信結果数データとして記憶し、管理する。
受信結果数管理部320は、記憶・管理した受信結果数データを、応答フレーム生成部310に対して出力する。
受信結果管理部322は、誤り検出部302から入力された受信結果ビットを、送信局2から受信されたデータフレーム(図2(A),(B))のデータブロックそれぞれに含まれるデータ本体の誤り検出結果(受信結果)#1〜#N(図6)として記憶し、管理する。
受信結果管理部322は、記憶・管理した受信結果を、応答フレーム生成部310に対して出力する。
応答制御部32の送信制御部324は、誤り検出部302から入力される受信結果ビットの全てが、データブロックに誤りが生じていない値(0)であるときに、デスクランブル処理部306を制御して、受信したデータ本体を、順次、ホストコンピュータ(図示せず)に対して出力させる。
送信制御部324は、応答フレーム生成部310を制御して、受信結果数管理部320から入力される受信結果数データが示す受信結果数(N)、および、受信結果管理部322から入力された受信結果#1〜#Nを含む応答データ(図6)を生成させ、変調部210に対して出力させる。
[受信局3の処理]
ここで、受信局3の処理をまとめて説明する。
図11は、図9に示した受信局3の処理(S30)を示すフローチャートである。
図11に示すように、ステップ300(S300)において、受信局3は、送信局2からのデータフレーム(図2(A),(B))を受信する。
ステップ302(S302)において、送信制御部324は、S300の処理において、送信局2からのデータフレームを受信したか否かを判断する。
受信局3は、送信局2からのデータフレームを受信したときにはS304の処理に進み、これ以外のときにはS300の処理に戻る。
ステップ304(S304)において、フレーム分離部300は、同期スロット検出部230による同期スロットの検出に応じて、受信されたデータフレーム(図2(A),(B))から、再送回数(M)、データブロック数(N)、データフレームのデータブロック#1〜#Nそれぞれに含まれるデータブロック番号(i)、データ本体および誤り検出符号を分離する。
フレーム分離部300は、分離したこれらのデータを、誤り検出部302、デスクランブル処理部306および応答制御部32に対して出力する。
ステップ306(S306)において、応答制御部32のスクランブルデータ管理部270およびスクランブル位置管理部272は、フレーム分離部300から入力された再送回数に応じて、スクランブルデータおよびスクランブル位置データを、デスクランブル処理部306に対して出力する。
デスクランブル処理部306は、図7(B)に示したように、応答制御部32から入力されたスクランブルデータおよびスクランブル位置データを用いて、データフレームのデータブロック#1〜#Nそれぞれに含まれるデータ本体に対してデスクランブル処理を行い、誤り検出部302に対して出力する。
ステップ308(S308)において、誤り検出部302は、フレーム分離部300から入力された誤り検出符号を用いて、データ本体の誤り検出を行い、誤り検出結果を示す受信結果#1〜#N(図6)を、応答制御部32の受信結果管理部322に対して出力する。
ステップ310(S310)において、送信制御部324は、S308の処理において、受信結果#1〜#Nに、誤りを検出したことを示す値(1)が含まれているか否かを判断する。
受信局3は、受信結果#1〜#Nに、誤りを検出したことを示す値(1)が含まれているときにはS314の処理に進み、これ以外のときにはS312の処理に進む。
ステップ312(S312)において、送信制御部324は、デスクランブル処理部306を制御して、デスクランブルされたデータ本体を、ホストコンピュータに対して出力させ、さらに、デスクランブル処理部306によるデスクランブル処理に用いられるパラメータ(スクランブルデータおよびスクランブル位置データ)を初期化する。
ステップ314(S314)において、応答制御部32の受信結果数管理部320(図10)は、分離されたデータブロック数(N)を、応答フレームの受信結果数に設定する。
ステップ316(S316)において、応答制御部32の受信結果管理部322は、誤り検出部302から出力された受信結果#1〜#Nを、応答フレーム(図6)の受信結果に設定する。
ステップ318(S318)において、応答制御部32の送信制御部324は、応答フレーム生成部310を制御して、応答フレームを組立させ、変調部210などを介して送信させる。
[データ伝送システム1の全体動作]
以下、データ伝送システム1の第1の全体的な動作を、具体例を示して説明する。
図12は、図1に示したデータ伝送システム1の第1の全体的な動作(S40)を例示する通信シーケンス図である。
図12に示すように、ステップ400(S400)において、送信局2から受信局3に対して最初のデータフレーム(図2(A),(B))が送信される。
このデータフレームにおいては、再送回数は0に設定され、データブロック数は8に設定され、このデータフレームには、8個のデータブロック(DB)#1〜#8が含まれる。
ステップ402(S402)において、受信局3は、データフレームを受信し、例えば、このデータフレームのデータブロック#1,#3,#5,#7のデータ本体の誤りを検出する。
ステップ404(S404)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は8に設定され、データブロック#1,#3,#5,#7に対応する受信結果#1,#3,#5,#7が、誤りが検出されたことを示す値(1)に設定され、他の受信結果は、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
ステップ406(S406)において、送信局2は、第1回目のデータフレームの再送を行う。
このデータフレームにおいては、再送回数は1に設定され、データブロック数は8に設定され、このデータフレームには、データブロック#1,#3,#5,#7が、例えば2個ずつ含まれ、それぞれ2つのデータブロック#1,#3,#5,#7の内、同期スロットに近い1つだけがスクランブル処理される。
ステップ408(S408)において、受信局3は、第1回目の再送のデータフレームを受信し、例えば、このデータフレームに含まれるデータブロックの内、データブロック#1,#3のデータ本体の誤りを検出する。
ステップ410(S410)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は6に設定され、データブロック#1,#3に対応する受信結果#1,#3が、誤りが検出されたことを示す値(1)に設定され、他の受信結果は、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
ステップ412(S412)において、送信局2は、第2回目のデータフレームの再送を行う。
このデータフレームにおいては、再送回数は2に設定され、このデータフレームには、データブロック#1,#3が、例えば3個ずつ含まれ、それぞれ3つのデータブロック#1,#3の内、同期スロットに近い1つだけがスクランブル処理される。
ステップ414(S414)において、例えば、受信局3は、第2回目の再送のデータフレームのデータブロックに含まれる同一種類(#1あるいは#3)のデータブロックの少なくともいずれかののデータ本体の誤りを検出しなかった(正常に受信した)。
ステップ416(S416)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は6に設定され、データブロック#1〜#6の受信結果の全てが、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
送信局2が、この応答フレームを受信すると、送信局2による再送処理が終了する。
以下、データ伝送システム1の第2の全体的な動作を、具体例を示して説明する。
図13は、図1に示したデータ伝送システム1の第2の全体的な動作(S42)を例示する通信シーケンス図である。
図13に示すように、ステップ420(S420)において、送信局2から受信局3に対して最初のデータフレーム(図2(A),(B))が送信される。
このデータフレームにおいては、再送回数は0に設定され、データブロック数は8に設定され、このデータフレームには、8個のデータブロック(DB)#1〜#8が含まれる。
ステップ422(S422)において、受信局3は、データフレームを受信し、例えば、このデータフレームのデータブロック#1,#3,#5,#7のデータ本体の誤りを検出する。
ステップ424(S424)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は8に設定され、データブロック#1,#3,#5,#7に対応する受信結果#1,#3,#5,#7が、誤りが検出されたことを示す値(1)に設定され、他の受信結果は、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
ステップ426(S426)において、送信局2は、第1回目のデータフレームの再送を行う。
このデータフレームにおいては、再送回数は1に設定され、データブロック数は8に設定され、このデータフレームには、データブロック#1,#3,#5,#7が、例えば2個ずつ含まれ、それぞれ2つのデータブロック#1,#3,#5,#7の全てがスクランブル処理される。
ステップ428(S428)において、受信局3は、第1回目の再送のデータフレームを受信し、例えば、このデータフレームのデータブロック#1,#3のデータ本体の誤りを検出する。
ステップ430(S430)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は6に設定され、データブロック#1,#3に対応する受信結果#1,#3が、誤りが検出されたことを示す値(1)に設定され、他の受信結果は、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
ステップ432(S432)において、送信局2は、第2回目のデータフレームの再送を行う。
このデータフレームにおいては、再送回数は2に設定され、このデータフレームには、データブロック#1,#3が、例えば3個ずつ含まれ、それぞれ3つのデータブロック#1,#3の全てがスクランブル処理される。
ステップ434(S434)において、例えば、受信局3は、第2回目の再送のデータフレームのデータブロックに含まれる同一種類(#1あるいは#3)のデータブロックの少なくともいずれかのデータ本体の誤りを検出しなかった(正常に受信した)。
ステップ436(S436)において、受信局3は、送信局2に対して、応答フレーム(図6)を送信する。
この応答フレームにおいて、受信結果数は6に設定され、データブロック#1〜#6の受信結果の全てが、誤りが検出されなかったことを示す値(0)に設定される。
送信局2が、この応答フレームを受信すると、送信局2による再送処理が終了する。
以上説明したように、本発明にかかるデータ伝送システムは、再送が要求された1種類以上のデータブロックを、1種類につき複数ずつ含む送信用データフレームを、送信局から受信局に送信するとともに、受信局において、送信局から送信された再送用フレームに、1種類につき複数ずつ含まれるデータブロックのいずれかから誤りが検出されなかったときに、誤りが検出されなかった種類のデータブロックが正常に受信されたと判定するように構成されているので、1回のフレーム伝送でデータブロックが正常に伝送される確率を向上させることができる。
つまり、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、データ伝送の確達性能を向上させることができる。
また、本発明にかかるデータ伝送システムは、再送の回数に応じて予め決められたスクランブルデータを用いて、再送が要求されたデータブロックをスクランブル処理し、このようにスクランブル処理されたデータブロックが、1種類につき複数ずつ含まれる再送用データフレームを、送信局から受信局に送信するとともに、受信局において、再送用フレームに含まれるデータブロックをデスクランブル処理し、デスクランブル処理されたデータブロックの誤りを検出するように構成されているので、データブロックを示すビット列が、再送ごとに変化する。
つまり、本発明にかかるデータ伝送システムは、このようなスクランブル処理およびデスクランブル処理を行うことにより、上述のデータ伝送の確達性能を向上させるという効果に加え、無線機の特性により特定のビット列に誤りが生じやすいときにも、データ伝送の確達性能を向上させることができる。
また、本発明にかかるデータ伝送システムは、再送が要求されたがスクランブル処理されてないデータブロックと、スクランブル処理されたデータブロックとの両方を含む再送用データフレームを、前記受信局に送信するとともに、受信局において、スクランブル処理されたデータブロックのみをデスクランブル処理し、再送が要求されたがスクランブル処理されてないデータブロックと、デスクランブル処理されたデータブロックの両方の誤りを検出するように構成されている。
つまり、1つの再送用フレーム内において、1つの種類のデータブロックが、複数の種類のビット列で表され、伝送されるので、無線機の特性により特定のビット列に誤りが生じやすいときにも、データ伝送の確達性能を、一層、向上させることができることができる。
本発明は、再送制御を行うデータ伝送に利用可能である。
本発明にかかるデータ伝送システムの構成を示す図である。 図1に示した送信局2ら受信局に対する無線通信回線を介したデータ伝送に用いられるデータフレームの構成を示す図であって、(A)は、データフレームの構成を示し、(B)は、データフレームに含まれるデータブロックの構成を示す。 図1に示した送信局および受信局のハードウエア構成を例示する図である。 図1に示したデータ伝送システムの送信局のソフトウエア構成を示す図である。 図4に示した再送制御部の構成を示す図である。 図1に示した受信局から送信局に返される応答フレームの構成を示す図である。 図1に示した送信局2におけるスクランブル処理、および、受信局におけるデスクランブル処理を例示する図であって、(A)は、送信局におけるスクランブル処理を示し、(B)は、受信局におけるデスクランブル処理を示す。 図4に示した送信局の処理(S20)を示すフローチャートである。 図1に示したデータ伝送システムの受信局のソフトウエア構成を示す図である。 図9に示した応答制御部の構成を示す図である。 図9に示した受信局の処理(S30)を示すフローチャートである。 図1に示したデータ伝送システムの第1の全体的な動作(S40)を例示する通信シーケンス図である。 図1に示したデータ伝送システムの第2の全体的な動作(S42)を例示する通信シーケンス図である。
符号の説明
1・・・データ伝送システム,
2・・・送信局,
120・・・アンテナ,
122・・共用器,
130・・・受信回路,
132・・・A/D,
140・・・D/A,
142・・・送信回路,
150・・・DSP,
152,162・・・メモリ,
160・・・CPU,
200・・・送信バッファ部,
202・・・誤り検出符号生成部,
204・・・スクランブル処理部,
206・・・フレーム組立部,
210・・・変調部,
220・・・復調部,
230・・・同期スロット検出部,
232,300・・・フレーム分離部,
234・・・スクランブル制御部,
26・・・再送制御部,
260・・・再送回数管理部,
262・・・再送データブロック選択部,
264・・・データブロック数管理部,
266・・・データブロック番号管理部,
268・・・データブロック繰り返し数管理部,
270・・・スクランブルデータ管理部,
272・・・スクランブル位置管理部,
274,324・・・送信制御部,
28・・・データフレーム,
3・・・受信局,
302・・・誤り検出部,
306・・・デスクランブル処理部,
310・・・応答フレーム生成部,
32・・・応答制御部,
320・・・受信結果数管理部,
322・・・受信結果管理部,
38・・・応答フレーム,

Claims (1)

  1. 複数の種類のデータブロックが含まれるデータフレームを送信局から受信局に送信し、前記受信局で、前記送信局から送信されたデータフレームに含まれる複数の種類のデータブロックそれぞれの誤りを検出して、誤りが検出された1種類以上のデータブロックの再送を、前記送信局に要求するデータ伝送システムであって、
    前記送信局は、
    再送が要求された前記1種類以上のデータブロックを、前記1種類につき複数ずつ含む送信用データフレームを、前記受信局に送信する再送手段
    を備え、
    前記受信局は、
    前記送信局から送信された再送用フレームに、1種類につき複数ずつ含まれるデータブロックのいずれかから誤りが検出されなかったときに、誤りが検出されなかった種類のデータブロックが正常に受信されたと判定する判定手段
    を備える
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
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