JP2003163960A - 無線通信システム及びデータ伝送方法 - Google Patents

無線通信システム及びデータ伝送方法

Info

Publication number
JP2003163960A
JP2003163960A JP2001358303A JP2001358303A JP2003163960A JP 2003163960 A JP2003163960 A JP 2003163960A JP 2001358303 A JP2001358303 A JP 2001358303A JP 2001358303 A JP2001358303 A JP 2001358303A JP 2003163960 A JP2003163960 A JP 2003163960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
transmission
order
slot
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001358303A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Naka
勝義 中
Akihiko Nishio
昭彦 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001358303A priority Critical patent/JP2003163960A/ja
Publication of JP2003163960A publication Critical patent/JP2003163960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のスロットに亘るデータを受信する
場合の通信品質の向上を図る。 【解決手段】 下り通信において、移動局装置の受信部
100は受信データをスロット単位でC/I値を測定し
て受信スロット番号とそれに対応するC/I値のCIR
テーブルを作成し、受信データの受信品質が所定基準未
満であればNACKにCIRテーブルを付加して基地局
装置の送信部200に送信し、基地局装置の送信部20
0はNACKを受けるとCIRテーブルを分離した後、
予め移動局装置の受信部100との間で取り決めた規則
に従って再送データをスロット単位で分割して作成した
再送データブロックの順序を変更して送信し、移動局装
置の受信部100は再送データを受信すると、基地局装
置の送信部200との間で取り決めておいた規則に従っ
て再送データを元の順序に復元する。上り通信において
は、送信側が移動局装置、受信側が基地局装置となり同
様の動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
及びデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、W−CDMA FDD方式の無線
通信システムの高速データ伝送における通信品質向上技
術として、オーム社 ウェーブサミット講座「移動通
信」笹岡秀一編著 p240−p241に記載されてい
るハイブリットARQ方式がある。このハイブリットA
RQ方式とは、ARQ(Automatic Repeat reQuest:自
動再送)とFEC(Forward Error Correction:誤り訂
正)を併用することにより、効率的な誤り制御を行う方
式である。このハイブリットARQ方式には、タイプI
/ハイブリットARQ方式と、タイプII/ハイブリッ
トARQ方式がある。
【0003】タイプI/ハイブリットARQ方式は、デ
ータ送信側が誤り訂正と誤り検出の符号化を行ったデー
タブロックを送信し、それをデータ受信側が受信して誤
り訂正・誤り検出を行い、正しく訂正できればデータ送
信側にACKを返し、正しく訂正できなければNACK
を返す。これらの手順を対象ブロックが正しく訂正され
るまで繰り返す。一方、タイプII/ハイブリットAR
Q方式は、1回目の送信時に情報ビットのみを送信し、
再送時には誤り訂正用のFECのパリティビットを送信
するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハイブリットARQ方式をW−CDMA TDD方式に
適用した場合、次のような問題が生じる。すなわち、W
−CDMA TDD方式では、スロット毎に多重される
ユーザ数が異なることから、複数のスロットに亘って連
続して送られてくるデータを受信したときに、スロット
毎に各ユーザ信号が他のユーザ信号から受ける干渉量が
異なることになる。このため、W−CDMA TDD方
式にハイブリッドARQ方式を適用した場合に多くのユ
ーザ信号が多重されているスロットでは他ユーザから受
ける干渉が大きくなってデータ誤り率が高くなり、デー
タ再送による効果はあまり期待できない。
【0005】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、W−CDMA TDD方式にハイブリッドARQ方
式を適用してもデータ再送の効果が期待できる無線通信
システム及びデータ伝送方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の無
線送信装置は、送信データを複数のスロットに亘って連
続的に送信する送信手段と、前記送信手段にて送信され
る送信データを記憶する記憶手段と、データ再送時に前
記記憶手段に記憶された送信データをスロット単位で順
序変更するデータ送信順序変更手段とを具備し、前記送
信手段は、前記データ送信順序変更手段にてスロット単
位で順序変更された送信データを送信する構成を採る。
【0007】この構成によれば、再送時に送信データを
スロット長に分割した送信データブロックの順序を変更
するので、ある送信データブロックが常に受信品質が劣
化することを防止することができ、W−CDMA TD
D方式にハイブリッドARQ方式を適用しても、無線受
信装置側において精度の高い復号結果を得ることが可能
となる。
【0008】請求項2に係る発明の無線送信装置は、請
求項1に係る発明の無線送信装置において、前記データ
送信順序変更手段は、無線受信装置がデータを受信した
際に測定して報告してきたスロット単位での受信品質に
基づいて前記記憶手段に記憶された送信データに対して
順序変更処理を行う構成を採る。
【0009】この構成によれば、スロット毎の受信品質
に基づいて再送時に送信データをスロット長に分割した
送信データブロックの順序を変更するので、ある送信デ
ータブロックが常に受信品質が劣化することを防止する
ことができ、W−CDMATDD方式にハイブリッドA
RQ方式を適用しても、無線受信装置側において精度の
高い復号結果を得ることが可能となる。
【0010】請求項3に係る発明の無線送信装置は、請
求項2に係る発明の無線送信装置において、前記データ
送信順序変更手段は、再送データを、スロット単位で測
定された受信品質を降順に並び替えたときの順序又は昇
順に並び替えたときの順序に変更する構成を採る。
【0011】この構成によれば、スロット毎の受信品質
に基づいて、再送時に送信データをスロット長に分割し
た送信データブロックの順序を、受信品質を降順に並び
替えたときの順序又は昇順に並び替えたときの順序に変
更するので、ある送信データブロックが常に受信品質が
劣化することを防止することができ、W−CDMATD
D方式にハイブリッドARQ方式を適用しても、無線受
信装置側において精度の高い復号結果を得ることが可能
となる。
【0012】請求項4に係る発明の無線送信装置は、請
求項2に係る発明の無線送信装置において、前記データ
送信順序変更手段は、前記無線受信装置が報告してきた
受信品質を元に、受信品質の良かったスロットのデータ
ブロックと受信品質の悪かったスロットのデータブロッ
クの順序を入れ替える順序変更処理を行う構成を採る。
【0013】この構成によれば、再送時の送信データブ
ロックの順序を、スロット毎の受信品質に基づいて受信
品質の良かったスロットのデータブロックと受信品質の
悪かったスロットのデータブロックとを入れ替える順序
に変更するので、ある送信データブロックが常に受信品
質が劣化することを防止することができ、W−CDMA
TDD方式にハイブリッドARQ方式を適用しても、
無線受信装置側において精度の高い復号結果を得ること
が可能となる。
【0014】請求項5に係る発明の無線送信装置は、請
求項2に係る発明の無線送信装置において、再送データ
を重要度が高い部分と重要度が比較的低い部分に分割す
る分割手段を具備し、前記データ送信順序変更手段は、
前記無線受信装置が報告してきた受信品質を元に、分割
された再送データの各部分毎にスロット単位で順序変更
処理を行う構成を採る。
【0015】この構成によれば、再送時の送信データブ
ロックの順序を、再送データを重要度が高い部分と重要
度が比較的低い部分に分割した後、無線受信装置側が報
告してきた受信品質情報を元に、重要度が高い部分を受
信品質が良好であったスロットにおいて送信するように
データの順序をスロット単位で変更するので、ある送信
データブロックが常に受信品質が劣化することを防止す
ることができ、W−CDMA TDD方式にハイブリッ
ドARQ方式を適用しても、無線受信装置側において精
度の高い復号結果を得ることが可能となる。
【0016】請求項6に係る発明の無線送信装置は、請
求項1から請求項5のいずれかに係る発明の無線送信装
置において、前記データ送信順序変更手段は、再送デー
タの他に新規に送信する送信データに対しても順序変更
処理を行う構成を採る。
【0017】この構成によれば、再送時の送信データブ
ロックの順序変更を、再送データだけでなく新規送信デ
ータに対しても行うので、特に前回(又はそれ以前)の
受信品質情報を用いることによって、1回目の送信から
通信品質を高めることができ、再送回数を減らすことが
可能となる。
【0018】請求項7に係る発明の無線送信装置は、請
求項1から請求項6のいずれかに係る発明の無線送信装
置において、前記送信手段は、データ再送時に送信順序
変更情報を再送要求してきた無線受信装置に向けて送信
する構成を採る。
【0019】この構成によれば、受信側に送信データブ
ロックの送信順序変更情報を送ることによって、無線受
信装置はその情報に基づいて元の順序に復元することが
できる。
【0020】請求項8に係る発明の無線送信装置は、請
求項1に係る発明の無線送信装置において、前記データ
送信順序変更手段は、無線受信装置との間で予め取り決
めた送信順序変更手順に従って再送データ又は新規の送
信データをスロット単位で順序変更する構成を採る。
【0021】この構成によれば、予め無線受信装置との
間で送信データブロックの送信順序変更手順を取り決め
ておくことで、無線送信装置から無線受信装置に対して
送信順序変更情報を送ることなく、移動局装置において
元の順序に復元することができる。
【0022】請求項9に係る発明の無線受信装置は、複
数のスロットに亘って連続的に送信されてくるデータを
受信する受信手段と、データ再送要求によって無線送信
装置より送られてきた再送データを順序変更前の状態に
復元するデータ復元手段と、を具備する構成を採る。
【0023】この構成によれば、スロット単位で送信順
序が変更された再送データを受信して元の状態に復元で
きるので、W−CDMA TDD方式にハイブリッドA
RQ方式を適用しても、無線受信装置側において精度の
高い復号結果を得ることが可能となる。
【0024】請求項10に係る発明の無線受信装置は、
複数のスロットに亘って連続的に送信されてくるデータ
を受信する受信手段と、受信データをスロット単位で受
信品質を測定する受信品質測定手段と、データ再送要求
時にスロット単位で測定した受信品質をNACKに付加
して送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0025】この構成によれば、無線送信装置から送信
されるデータを受信してスロット単位で受信品質を測定
し、データの再送が必要な場合(受信したデータに誤り
があった場合)には、測定した受信品質をNACKに付
加して無線送信装置に送信するので、無線送信装置が、
NACKに付加された受信品質情報に基づいて再送時の
送信データブロックの順序を変更することができる。こ
れによりある送信データブロックが常に受信品質が劣化
することを防止することができ、W−CDMATDD方
式にハイブリッドARQ方式を適用しても、無線受信装
置側において精度の高い復号結果を得ることが可能とな
る。
【0026】請求項11に係る発明の無線受信装置は、
請求項10に係る発明の無線受信装置において、前記受
信品質測定手段は、スロット単位で所望波電力と干渉波
電力を測定し、測定した所望波電力と干渉波電力との比
を求める構成を採る。
【0027】この構成によれば、受信品質として、スロ
ット単位で測定した所望波電力と干渉波電力の比(C/
I)としたものである。
【0028】請求項12に係る発明の無線受信装置は、
請求項10又は請求項11に係る発明の無線受信装置に
おいて、前記無線送信装置より送られてきた送信順序変
更情報に従って、受信データを前記無線送信装置におけ
る順序変更前の状態に復元するデータ復元手段を具備す
る構成を採る。
【0029】この構成によれば、無線送信装置より送ら
れてきた送信順序変更情報に従って、スロット単位で順
序変更されたデータを元の状態に復元することができ
る。これによりある送信データブロックが常に受信品質
が劣化することを防止することができ、W−CDMA
TDD方式にハイブリッドARQ方式を適用しても、無
線受信装置側において精度の高い復号結果を得ることが
可能となる。
【0030】請求項13に係る発明の無線受信装置は、
請求項9から請求項11のいずれかに係る発明の無線受
信装置において、前記無線送信装置との間で予め取り決
めた送信順序変更手順に従って、受信データを前記無線
送信装置における順序変更前の状態に復元するデータ復
元手段を具備する構成を採る。
【0031】この構成によれば、予め無線送信装置との
間で取り決めた送信順序変更情報に従って、スロット単
位で順序変更されたデータを元の順序に復元することが
できるので、W−CDMA TDD方式にハイブリッド
ARQ方式を適用しても、無線受信装置側において精度
の高い復号結果を得ることが可能となる。
【0032】請求項14に係る発明の無線受信装置は、
請求項9から請求項13のいずれかに係る発明の無線受
信装置において、スロット単位で元の順序に復元した再
送データを復号する復号手段と、再送データの復号結果
を先に受信したデータの復号結果と合成する合成手段
と、を具備する構成を採る。
【0033】この構成によれば、先に受信したデータの
復号結果とその再送データの復号結果とを合成するの
で、精度の高い良好な復号結果を得ることが可能とな
る。
【0034】請求項15に係る発明の基地局装置は、請
求項1記載の無線送信装置と、請求項9記載の無線受信
装置と、を具備する構成を採る。
【0035】この構成によれば、下りリンクにおいて移
動局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、上りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0036】請求項16に係る発明の基地局装置は、請
求項2から請求項7のいずれかに記載の無線送信装置
と、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13
又は請求項14のいずれかに記載の無線受信装置と、を
具備する構成を採る。
【0037】この構成によれば、下りリンクにおいて移
動局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、上りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0038】請求項17に係る発明の基地局装置は、請
求項8記載の無線送信装置と、請求項14記載の無線受
信装置と、を具備する構成を採る。
【0039】この構成によれば、下りリンクにおいて移
動局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、上りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0040】請求項18に係る発明の移動局装置は、請
求項1記載の無線送信装置と、請求項9記載の無線受信
装置と、を具備する構成を採る。
【0041】この構成によれば、上りリンクにおいて基
地局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、下りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0042】請求項19に係る発明の移動局装置は、請
求項2から請求項7のいずれかに記載の無線送信装置
と、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13
又は請求項14のいずれかに記載の無線受信装置と、を
具備する構成を採る。
【0043】この構成によれば、上りリンクにおいて基
地局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、下りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0044】請求項20に係る発明の移動局装置は、請
求項8記載の無線送信装置と、請求項14記載の無線受
信装置と、を具備する構成を採る。
【0045】この構成によれば、上りリンクにおいて基
地局装置が精度の高い良好な復号結果を得ることが出来
るデータ送信が可能であり、また、下りリンクにおいて
精度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0046】請求項21に係る発明の無線通信システム
は、請求項15に係る発明の基地局装置と、請求項18
に係る発明の移動局装置と、を具備する構成を採る。
【0047】この構成によれば、W−CDMA TDD
方式にハイブリッドARQ方式の無線通信システムにお
いて、再送回数の少ない通信品質の良い通信が可能とな
る。
【0048】請求項22に係る発明の無線通信システム
は、請求項16に係る発明の基地局装置と、請求項19
に係る発明の移動局装置と、を具備する構成を採る。
【0049】この構成によれば、W−CDMA TDD
方式にハイブリッドARQ方式の無線通信システムにお
いて、再送回数の少ない通信品質の良い通信が可能とな
る。
【0050】請求項23に係る発明の無線通信システム
は、請求項17に係る発明の基地局装置と、請求項20
に係る発明の移動局装置と、を具備する構成を採る。
【0051】この構成によれば、W−CDMA TDD
方式にハイブリッドARQ方式の無線通信システムにお
いて、再送回数の少ない通信品質の良い通信が可能とな
る。
【0052】請求項24に係る発明のデータ伝送方法
は、送信データを複数のスロットに亘って連続的に送信
した後、受信側より再送要求とともに、受信データをス
ロット単位で測定した受信品質が送られてくると、送ら
れてきた受信品質を元に再送データをスロット単位で順
序変更して送信する。
【0053】この方法によれば、受信側は、送信側から
送信されたデータを受信して、スロット単位で受信品質
を測定し、データの再送が必要な場合(受信データに誤
りがあった場合)に、測定した受信品質を送信側に送
り、送信側は、受信側より送られてきた受信品質情報に
基づいて再送時の送信データブロックの順序を変更する
ので、通信品質を改善することができ、W−CDMA
TDD方式にハイブリッドARQ方式を適用しても、受
信側において精度の高い復号結果を得ることが可能とな
る。
【0054】請求項25に係る発明のデータ伝送方法
は、請求項24に係る発明のデータ伝送方法において、
再送データに対する送信順序変更処理として、受信品質
の良かったスロットのデータブロックと受信品質の悪か
ったスロットのデータブロックとを入れ替える。
【0055】この方法によれば、再送時の送信データブ
ロックの順序を、スロット毎の受信品質に基づいて、受
信品質の良かったスロットのデータブロックと受信品質
の悪かったスロットのデータブロックを入れ替えて、特
定のデータブロックの受信品質が常に劣悪になることを
防ぐので、受信側において、精度の高い良好な復号結果
を得ることが可能となる。
【0056】請求項26に係る発明のデータ伝送方法
は、請求項24に係る発明のデータ伝送方法において、
再送データに対する送信順序変更処理として、再送デー
タを重要度が高い部分と重要度が比較的低い部分に分割
し、受信側が報告してきた受信品質を元に、分割した再
送データの各部分毎にスロット単位で順序変更処理を行
う。
【0057】この方法によれば、再送時の送信データブ
ロックの順序を、再送データを重要度が高い部分と重要
度が比較的低い部分に分割した後、受信側が報告してき
た受信品質情報を元に、重要度が高い部分を受信品質が
良好であったスロットにおいて送信するように変更する
ので、受信側において、精度の高い良好な復号結果を得
ることが可能となる。
【0058】請求項27に係る発明のデータ伝送方法
は、請求項24から請求項26のいずれかに係る発明の
データ伝送方法において、再送データに対する送信順序
変更情報を受信側に通知し、受信側がその送信順序変更
情報を元に受信した再送データを元の送信順序に復元す
る。
【0059】この方法によれば、受信側に送信データブ
ロックの送信順序変更情報を送ることによって、移動局
装置はその情報に基づいて元の順序に復元することがで
きる。
【0060】請求項28に係る発明のデータ伝送方法
は、請求項24から請求項27のいずれかに係る発明の
データ伝送方法において、送信順序を復元した再送デー
タを復号した後、復号した軟判定データ及び先に受信し
た軟判定データに測定CIR情報を基に重み付けして合
成する。
【0061】この方法によれば、先に受信したデータの
復号結果とその再送データの復号結果とを合成するの
で、より精度の高い良好な復号結果を得ることが可能と
なる。
【0062】
【発明の実施の形態 】本発明の骨子は、受信側が、送
信側より送られてきたデータをスロット単位で受信品質
を測定し、その結果からデータの再送が必要であれば、
測定したスロット毎の受信品質をNACKに付加して送
信側に送り、送信側は、受信側よりNACKを受ける
と、再送データをスロット長のデータブロックに分割
し、NACKに付加されている受信品質情報に基づい
て、再送データブロックの送信順序を変更して受信側に
送り、受信側は、送信側より送られてきた再送データブ
ロックの順序を元の状態に復元することで、より精度の
高い良好な復号結果を得るようにすることである。
【0063】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0064】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線通信システムを構成する移動局装置の
受信部の構成を示すブロック図である。また、図4は、
本実施の形態に係る無線通信システムを構成する基地局
装置の送信部の構成を示すブロック図である。
【0065】図1において、本発明の実施の形態1に係
る無線通信システムの移動局装置の受信部100は、ア
ンテナ101と、送受信部102と、復調部103と、
所望波電力測定部104と、干渉波電力測定部105
と、CIR測定部106と、CIRテーブル生成部10
7と、誤り訂正部108と、誤り検出部109と、NA
CK/ACK生成部110と、バッファ111と、付加
部112と、切替スイッチ113と、変調部114と、
順序変更部115と、合成部116とを備えて構成され
る。
【0066】送受信部102は、アンテナ101を介し
て無線信号を受信し、受信した無線信号を所定レベルま
で増幅した後、受信ベースバンド信号に変換して復調部
103に入力する。復調部103は、送受信部102よ
り入力された受信ベースバンド信号を所定の復調方式で
復調し、これにより得られた復調信号を所望波電力測定
部104と干渉波電力測定部105と誤り訂正部108
それぞれに入力する。
【0067】所望波電力測定部104は、復調部103
より入力された復調信号からスロット毎の所望波受信電
力を測定し、その結果(これを所望波受信電力Cと呼
ぶ)をCIR(Carrier to Interference Ratio)測定
部106に入力する。干渉波電力測定部105は、復調
部103より入力された復調信号からスロット毎の干渉
信号電力を測定し、その結果(これを干渉信号電力Iと
呼ぶ)をCIR測定部106に入力する。
【0068】CIR測定部106は、所望波受信電力C
と干渉信号電力Iとから受信スロット毎の比即ちC/I
値を算出する。そして、算出したC/I値とそれに対応
する受信スロット番号をCIRテーブル生成部107に
入力する。CIRテーブル生成部107は、CIR測定
部106からの入力が終了するまで即ち連続して受信し
ているスロットの最終スロットのC/I値を得るまで、
受信スロット番号とそれに対応するC/I値のCIRテ
ーブルを作成する。
【0069】誤り訂正部108は、復調信号に対して誤
り訂正を行う。誤り検出部109は、CRC(CYCLIC R
EDUNDANCY CHECK)による誤り検出を行い、CRCによ
り受信データが所定の品質基準を満たす場合と満たさな
い場合それぞれに応じた信号を出力する。誤り検出部1
09より出力された信号はNACK/ACK生成部11
0に入力される。NACK/ACK生成部110は、誤
り検出部109より受信データが所定の品質基準を満た
さない旨の信号が入力された場合にはNACKを出力
し、所定の品質基準を満たす旨の信号が入力された場合
にはACKを出力する。バッファ111は、誤り検出部
109より出力される受信データを保持する。
【0070】順序変更部115は、受信データが所定の
品質基準を満たしている場合にCIRテーブル生成部1
07で生成されたCIRテーブルを参照して、予め基地
局装置(図示略)と取り決めていた規則に従って受信デ
ータブロックの順序を元の状態に復元する処理を行う。
例えば図5(c)に示すように、基地局装置の送信部2
00で順序変更された再送信号を図5(a)に示すよう
な状態に復元する。
【0071】この場合、データブロック順序の変更は、
基地局装置の送信部200が移動局装置の受信部100
にて算出されたCIRに基づいて行われる。すなわち、
図5では(b)に示すようにスロット4で送信していた
ブロック#1のC/I値が最小で、スロット5、スロッ
ト6、スロット7の順でC/I値が大きくなっているの
で、再送信号は図5(c)に示すように、スロット7の
ときのブロック#4、スロット6のときのブロック#
3、スロット5のときのブロック#2、スロット4のと
きのブロック#1、のように変更される。このように移
動局装置の受信部100の順序変更部115は、基地局
装置の送信部200より再送時に送信された再送データ
ブロックを元の順序に復元する処理を行う。
【0072】図1に戻り、合成部116は、ACKの送
信時に1回目に受信して得られた軟判定データと再送時
に受信して得られた軟判定データとを合成する。この場
合、1回目に受信して得られた軟判定データはバッファ
111に保存されており、再送時に受信して得られた軟
判定データと合成する際にバッファ111より読み込ま
れる。1回目に受信して得られた軟判定データと再送時
に受信して得られた軟判定データとを合成することで精
度の高い復号が可能となる。
【0073】付加部112は、NACK/ACK生成部
110で生成されたNACKの前部又は後部にCIRテ
ーブル生成部107で生成されたCIRテーブルを付加
する。ここで、図2は付加部112より出力されるNA
CK/ACKを示す図である。この図において、ACK
の場合はそのまま送信されるが、NACKの場合はCI
Rテーブルを付加した状態で送信される。
【0074】図1に戻り、切替スイッチ113は、図示
せぬ制御部によってACK又はNACKの送信時に付加
部112側に切り替えられ、ACK/NACK以外の信
号送信の送信時に信号送信側に切り替えられる。付加部
112からの信号は切替スイッチ113を介して変調部
114に入力される。変調部114は、入力された信号
を所定の変調方式で変調して変調信号を出力する。変調
部114からの変調信号は送受信部102に入力されて
無線信号に変換された後、アンテナ101より送信され
る。
【0075】次に、上記構成の移動局装置の受信部10
0の動作について、図3に示すフローチャート参照しな
がら説明する。
【0076】まず、図示せぬ基地局より複数のスロット
に亘って連続して送られてくる送信データを受信し(ス
テップ10)、スロット単位でC/I値の測定を行う
(ステップ12)。次いで、スロット単位で測定したC
/I値を元に、受信データが所定の通信品質基準を満た
しているかどうかを判定し(ステップ14)、全てのス
ロットにおいて所定の通信品質基準を満たしている場合
はACKを基地局(図示略)に向けて送信し(ステップ
16)、所定の通信品質基準を満たしていないスロット
がある場合は、受信スロット数、スロット番号、各スロ
ットにおいて測定したC/I値よりCIRテーブルを作
成する(ステップ18)。そして、作成したCIRテー
ブルをNACKに付加して基地局に向けて送信する(ス
テップ20)。
【0077】次に、本発明の実施の形態1に係る無線通
信システムを構成する基地局装置の送信部200につい
て説明する。図4において、本実施の形態に係る基地局
装置の送信部200は、アンテナ401と、送受信部4
02と、復調部403と、分割部404と、NACK/
ACK判定部405と、再送ブロック順序決定部406
と、バッファ407と、順序変更部408と、変調部4
09とを備えて構成される。
【0078】分割部404は、復調部403からの復調
信号をNACK又はACKとCIRテーブルとに分割
し、NACK又はACKをNACK/ACK判定部40
5に入力し、CIRテーブルを再送ブロック順序決定部
406に入力する。NACK/ACK判定部405は、
入力された信号がACKである場合、バッファ407に
対して次に送るべき送信データを出力する命令を与え
る。これに対してNACKである場合、バッファ407
に対して直前で送信した送信データを再送する命令を与
える。
【0079】ここで、ACKの場合はCIRテーブルが
付加されていないので、再送ブロック順序決定部406
からは順序変更情報は出力されない。したがって、バッ
ファ407より出力される次の送信データが順序変更部
408にて変更されることなく通常の順序で出力され
る。
【0080】これに対してNACKの場合はCIRテー
ブルが付加されているので、再送ブロック順序決定部4
06より順序変更情報が出力される。したがって、順序
変更部408にて、先に送信した送信データと同一の送
信データが順序変更情報に基づいた順序で変更されて出
力される。順序変更部408は、スロット使用区間(こ
の区間内で順序を入れ替える)を変えずに順序情報に基
づいてバッファ407からの再送データをスロット単位
で順序変更する。順序変更された再送信号は変調部40
9に入力されて、所定の変調方式で変調された後、送受
信部402に入力される。
【0081】ここで、図5を用いて、再度再送時におけ
るスロット順序の決定方法の一例について説明する。
【0082】この図で示す方法は、以下の、の規則
に従って再送時のデータブロックの送信順序を決定する
ようにしたものである。なお、この手順は予め送信側と
受信側との間で決めておく。 1回目の送信時にC/I値が最小であったスロットで
受信した情報ブロックを再送する場合、C/I値が最大
であったスロットで送信する。 1回目の送信時にC/I値が最大であったスロットで
受信した情報ブロックを再送する場合、C/I値が最小
であったスロットで送信する。
【0083】次に、基地局装置の送信部200の動作に
ついて、図6に示すフローチャート参照しながら説明す
る。
【0084】まず、受信した信号がNACKか否かを判
定し(ステップ30)、NACKであれば、それに付加
されているCIRテーブルを抽出する(ステップ3
2)。CIRテーブルの抽出後、再送データをスロット
単位で分割する(ステップ34)。そして、分割した再
送ブロックを、CIRテーブルを参照して順序の変更を
行い再送する(ステップ36、ステップ38)。一方、
ステップ30の判定において、ACKを受信した場合は
再送処理を行わず次の送信信号を送信する(ステップ4
0)。
【0085】このように、本実施の形態の無線通信シス
テムによれば、移動局装置の受信部100は、受信デー
タをスロット単位でC/I値を測定して受信スロット番
号とそれに対応するC/I値のCIRテーブルを作成
し、受信データの受信品質が所定の基準を満たさなけれ
ば、作成したCIRテーブルをNACKに付加して基地
局装置の送信部200に向けて送信し、基地局装置の送
信部200は、移動局装置の受信部100からのNAC
Kを受けると、CIRテーブルを分離した後、それを参
照し、予め移動局装置の受信部100との間で取り決め
ておいた規則に従って再送データブロックの送信順序を
変更して移動局装置の受信部100に向けて送信し、移
動局装置の受信部100は、基地局装置の送信部200
からの再送データを受信すると、基地局装置の送信部2
00との間で取り決めておいた規則に従って再送データ
を元の順序に復元する。
【0086】したがって、スロット毎のCIRに基づい
て、再送時の再送データブロックの送信順序を制御する
ので、より精度の高い良好な復号結果を得ることが可能
となる。
【0087】なお、CIRテーブルを用いて送信電力制
御を行うようにしても構わない。
【0088】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2に係る無線通信システムを構成する移動局装置の
受信部の構成を示すブロック図である。また、図8は、
本実施の形態に係る無線通信システムを構成する基地局
装置の送信部の構成を示すブロック図である。なお、図
7及び図8において、前述した図1及び図4と共通する
部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0089】上述した実施の形態1の無線通信システム
では、移動局装置の受信部100がCIRテーブルを生
成することにより、スロット毎のC/I値に基づいた再
送時の再送データブロックの送信順序を基地局装置の送
信部200と移動局装置の受信部100との間で共有す
るようにしたが、本実施の形態の無線通信システムで
は、移動局装置の受信部300がスロット毎に測定した
C/I値を昇順に並べた時に対応するスロット番号列情
報又は降順に並べたときに対応するスロット番号列情報
をNACKに付加して基地局装置の送信部400に向け
て送信するようにしたものである。
【0090】図7において、移動局装置の受信部300
は、図1に示す移動局装置の受信部100のCIRテー
ブル生成部107に代わってスロット番号列情報生成部
701を備えている。このスロット番号列情報生成部7
01は、CIR測定部106からのC/I値と受信スロ
ット番号の入力が終了した時点から(即ち受信した連続
スロットの最終スロットのC/I値を得た時点から)、
C/I値を昇順に並べたときに対応するスロット番号列
の情報又は降順に並べた時に対応するスロット番号列の
情報(スロット番号列情報)を生成する。
【0091】順序変更部115は、誤り検出部109に
おける誤り検出結果より、受信信号が品質基準を満たし
ている場合、スロット番号列情報生成部701で生成さ
れたスロット番号列情報を参照し、予め基地局装置の送
信部400との間で取り決めていた規則(昇順又は降順
のいずれか)に従って再送データを元の順序に復元する
処理を行う。
【0092】バッファ111には1回目に受信した軟判
定データが保持されており、ACKの送信時に、合成部
116にて先に受信して得られた軟判定データと再送時
に受信して得られた軟判定データとが合成されることに
より、より精度の高い良好な復号が可能となる。誤り検
出部109における誤り検出結果より、受信信号が品質
基準を満たしていない場合は、NACK/ACK生成部
110でNACKが生成されて、再度、基地局装置の送
信部400にNACKを送って再送要求する。
【0093】次に、図8において、基地局装置の送信部
400では、復調部403より出力される復調信号が分
割部801にてNACK又はACKとスロット番号列情
報とに分割されて、NACK又はACKがNACK/A
CK判定部405に入力され、スロット番号列情報が再
送ブロック順序決定部802に入力される。NACK/
ACK判定部405は、NACKかACKかを判定し、
ACKの場合はバッファ407に対して次に送るべき送
信データを送信するように命令を送り、NACKの場合
はバッファ407に対して先に送信したデータを再送す
るように命令を送る。
【0094】また、NACKの場合は、再送ブロック順
序決定部802にスロット番号列情報が入力される。再
送ブロック順序決定部802は、スロット番号列情報が
入力されると、それに基づいて再送時に分割した複数の
ブロック夫々をどのスロットで送るかということについ
ての送信順序を決定する。そして、決定した順序情報を
順序変更部803に入力する。この場合、再送時のデー
タブロック順序決定は、予め移動局装置の受信部300
との間で昇順又は降順のいずれかを取り決めておき、そ
の取り決めを移動局装置の受信部300との間で共有し
ておく。
【0095】順序変更部803は、スロット使用区間
(この区間内でデータブロック順序を入れ替える)を変
えずに、順序情報に基づいてバッファ407より読み出
された送信データをスロット単位で順序変更する。そし
て、順序変更した送信データを変調部409に入力す
る。変調部409は、入力された送信データ即ち再送デ
ータを所定の変調方式で変調して送受信部402に入力
する。送受信部402は、入力された変調信号を無線信
号に変換してアンテナ401より送信する。
【0096】図9は、移動局装置の受信部300の動作
を示すフローチャートである。まず、基地局装置の送信
部400より送信されたデータ(複数のスロットに亘っ
て連続するデータ)を受信する(ステップ50)。次い
で、受信したデータを各スロット毎にC/I値を測定す
る(ステップ52)。C/I値の測定後、受信データの
通信品質が所定の基準を満たすか否かを判定し(ステッ
プ54)、所定の基準を満たす場合はACKを基地局に
向けて送信する(ステップ56)。
【0097】これに対して、受信データの通信品質が所
定の基準を満たさない場合は、C/I値を昇順で並び替
えするか否かを判定する(ステップ58)。この判定に
おいて、C/I値を昇順で並び替える場合(即ちYES
の場合)は、C/I値を昇順に並び替えた後、それに対
応するスロット番号列を作成する(ステップ60)。
【0098】C/I値を降順で並び替える場合(即ちN
Oの場合)は、C/I値を降順に並び替えた後、それに
対応するスロット番号列を作成する(ステップ62)。
C/I値を昇順又は降順に並び替えてそれに対応するス
ロット番号列を作成した後、作成したスロット番号列を
NACKに付加して基地局に向けて送信する(ステップ
64)。以後、最後のスロットまでステップ52〜ステ
ップ64の処理を繰り返す。
【0099】次に、図10は、基地局装置の送信部40
0におけるデータ再送時の動作を示すフローチャートで
ある。まず、NACKの受信の有無を判定する(ステッ
プ70)。この判定において、ACKを受信した場合
(即ちNOの場合)は、次の送信信号を送信する(ステ
ップ72)。これに対して、NACKを受信した場合
(即ちYESの場合)は、NACKに付加されているス
ロット番号列を抽出する(ステップ74)。次いで、抽
出したスロット番号列から再送対象のデータをスロット
単位で分割(再送ブロック)する(ステップ76)。再
送対象データをスロット単位で分割した後、スロット番
号列を参照して順序変更を行う(ステップ78)。順序
変更後、そのスロット番号列を移動局に向けて送信する
(ステップ80)。
【0100】このように、本実施の形態によれば、スロ
ット毎のC/I値に基づいて作成したスロット番号列情
報を用いて再送時の送信スロット順序を制御するように
したので、移動局装置の受信部300において、より精
度の高い良好な復号結果を得ることが可能となる。
【0101】(実施の形態3)上述した実施の形態1及
び実施の形態2に係る無線通信システムでは、移動局装
置側がスロット毎に測定したC/I値より得た順序変更
情報を基地局装置側に送るようにしたが、本実施の形態
に係る無線通信システムでは、基地局装置側が再送時の
スロット送信順序を制御するようにしている。
【0102】図11は、本発明の実施の形態3に係る無
線通信システムを構成する移動局装置の受信部500の
構成を示すブロック図である。なお、この図において前
述した図1と共通する部分には同一の符号を付けてその
説明を省略する。図11において、復調部103からの
復調信号よりスロット順序情報を除く受信データが誤り
訂正部108に入力されて誤り訂正が行われる。誤り検
出部109ではCRCチェックによる誤り検出が行われ
る。このCRCチェックにより受信データの受信品質が
所定の基準値を満たさなければ、NACK/ACK生成
部110にてNACKが生成される。
【0103】バッファ111には受信したデータ(軟判
定値)が保持される。NACK又はACKを送信すると
きには、切替スイッチ113がNACK/ACK生成部
110側に切り替えられた後、NACK/ACK生成部
110にて生成されたNACK又はACKが変調部11
4に入力されて変調処理が施され、送受信部102で無
線周波数に変換された後、アンテナ101より送信され
る。通常の送信信号を送信する場合は切替スイッチ11
3は送信信号側に切り替えられて、送信信号が変調部1
14に入力される。
【0104】次に、図12は、本発明の実施の形態に係
る無線通信システムを構成する基地局装置の送信部60
0の構成を示すブロック図である。なお、この図におい
て前述した図4と共通する部分には同一の符号を付けて
その説明を省略する。
【0105】図12において、復調部403からの復調
信号がNACK/ACK判定部405に入力される。N
ACK/ACK判定部405は、NACKかACKかを
判定し、ACKである場合はバッファ407に対して次
に送るべき送信データを送信するように命令を送り、N
ACKである場合はバッファ407に対して先に送信し
たデータを再送するように命令を送る。再送ブロック順
序決定部406は、再送時の順序を決定する情報を出力
する。
【0106】ここで、再送時の順序変更の一例を図13
に示す。この図に示す例は、再送時に元の送信スロット
の順序をサイクリックシフトするものである。受信側即
ち移動局装置の受信部500は、右に2つ(スロット単
位)だけサイクリックシフトするという情報さえ分かっ
ていれば元の順序に復元することができる。この方法を
採ることにより、複雑な制御を必要とせずに元のデータ
を正規の順序に復元することができる。また、受信側の
構成の簡略化が図れる。
【0107】再送時のサイクリックシフト量を、移動局
装置の受信部500と基地局装置の送信部600との間
でユーザ毎に決定して順序変更部408に入力する。順
序変更部408は、スロット使用区間(この区間内で順
序を入れ替える)を変えずにサイクリックシフト量に基
づいてバッファ407からの再送信号をスロット単位で
順序変更する。付加部1101は、順序変更部408か
らの送信信号にサイクリックシフト量を付加して出力す
る。付加部1101からの送信信号は変調部409で変
調された後、送受信部402にて無線信号に変換されて
アンテナ401より送信される。
【0108】次に、移動局装置の受信部500における
再送データ受信時の動作について説明する。基地局装置
の送信部600より送信された無線信号を受信した後、
復調部103で復調する。そして、復調して得られた受
信信号を分割部1001にてサイクリックシフト量の情
報を含むスロット順序情報と再送データとに分割する。
分割したスロット順序情報をスロット順序情報検出部1
002にて復号し、再送データがどのような順序で送信
されてきたのかを認識する。そして、認識したスロット
順序情報を順序変更部115に入力する。再送データは
誤り訂正部108に入力されて、誤り検出部109での
検出結果から所定の品質基準を満たしている場合、順序
変更部115でスロット順序情報を参照し、受信した再
送データを元の順序に復元する。
【0109】バッファ111には1回目に受信した軟判
定データが蓄えられており、ACKを送信する段階にお
いて合成部116で1回目に受信して得られた軟判定デ
ータと再送時に受信して得られた軟判定データとを合成
することにより、より精度の高い良好な復号が可能とな
る。一方、再送データが所定の品質基準を満たしていな
い場合は、NACK/ACK生成部110でNACKが
生成されて、送信側にNACKが送られる。
【0110】図14は、本実施の形態に係る基地局装置
の送信部600における動作を示すフローチャートであ
る。まず、NACKの受信の有無を判定する(ステップ
90)。この判定において、ACKを受信した場合(即
ちNOの場合)は、次の送信データを送信する(ステッ
プ92)。一方、NACKを受信した場合(即ちYES
の場合)は、再送対象の送信データをスロット単位で分
割(再送ブロック)する(ステップ94)。再送対象の
送信データをスロット単位で分割した後、再送ブロック
を1回目に送信したスロットからサイクリックシフトす
る(ステップ96)。そして、サイクリックシフト量情
報を再送ブロックに付加し、移動局装置に向けて送信す
る(ステップ98、100)。
【0111】このように、本実施の形態によれば、スロ
ット毎のCIRに基づいて再送時のデータブロックの送
信順序を制御するので、移動局装置の受信部500にお
いて、より精度の高い良好な復号結果を得ることができ
る。
【0112】(実施の形態4)図15は、本発明の実施
の形態4に係る無線通信システムを構成する基地局装置
の送信部700の構成を示すブロック図である。なお、
この図において前述した図4と共通する部分には同一の
符号を付けてその説明を省略する。
【0113】この図において、復調部403より出力さ
れる復調信号が分割部404に入力されて、NACK又
はACKとCIRテーブルとに分割される。NACK又
はACKはNACK/ACK判定部405に入力され
て、CIRテーブルが再送ブロック順序決定部406に
入力される。NACK/ACK判定部405は、NAC
KかACKかの判定を行い、ACKの場合はバッファ4
07に対して次に送るべき送信データを送信するように
命令を送る。ACKの場合は、再送ブロック順序決定部
406にはCIRテーブル情報が入力されないので、次
に送るべき送信データは通常の順序で送信される。
【0114】一方、NACKの場合は、バッファ407
に対して先に送信したデータを再送するように命令を送
る。この命令によりバッファ407よりデータの読み出
しが行われると、ビット分割部1401で、より重要な
情報ビット(システマチックビット等)から構成される
ブロックと、冗長ビット(パリティビット)から構成さ
れるブロックとに分割される。そして、NACKの場
合、再送ブロック順序決定部406にCIRテーブルが
入力されるので、CIRテーブルに基づいて再送時に分
割された複数のブロックを夫々どのスロットで送信する
のかについての送信順序が決定され、その結果である順
序情報が順序変更部408に送られる。
【0115】ここで、C/I値が最大であったスロット
にてより重要な情報ビットから構成されるブロックを送
信し、C/I値が最小であったスロットにて冗長ビット
から構成されるブロックを送信するものとする。これに
より、重要な情報ビットがC/I値の良いスロットでの
再送が可能となり、通信品質の向上が期待できる。
【0116】この原理を図16に示す。この図におい
て、(a)に示すように、初めて送信するときのスロッ
ト順序が#1、#2、#3、#4で、C/I値を測定し
たときの順序が#4、#3、#2、#1であったとし、
スロット#1のデータとスロット#2のデータが重要な
ビットから構成されるブロックで、スロット#3のデー
タとスロット#4のデータが冗長ビット(パリティビッ
ト)から構成されるブロックである場合、(b)に示す
ように、重要なビットから構成されるブロックA、Bの
スロット#1、#2がC/I値の良かった元のスロット
#3、#4に置き換わり、冗長ビットから構成されるブ
ロックC,Dのスロット#3、#4がC/I値の良くな
かった元のスロット#1、#2に置き換わる。
【0117】なお、再送を複数回行わなければならない
場合は、より重要なビット群からなるブロックとパリテ
ィビット群からなるブロックの送信スロットを入れ替え
て送信するようにしても良い。順序変更部408で上記
のように順序変更された後、変調部114で変調され
て、送受信部102で無線信号に変換された後、アンテ
ナ101より送信される。
【0118】本実施の形態に係る無線通信システムの移
動局装置の受信部は、実施の形態1に係る無線通信シス
テムの移動局装置の受信部100と一部機能が異なるも
のの同一の構成を採るので、図1を援用して動作を説明
する。本実施の形態に係る無線通信システムの移動局装
置の受信部は、誤り検出部109の検出結果より受信信
号が品質基準を満たしている場合、順序変更部115が
CIRテーブル生成部107で生成されたCIRテーブ
ルを参照し、予め基地局装置700との間で取り決めて
いた規則(例えば図5に示す規則)に従って、受信デー
タを元の順序に復元する。
【0119】バッファ111には1回目に受信した軟判
定データが蓄えられており、ACKを送信する段階にお
いて、合成部116で1回目に受信して得られた軟判定
データと再送時に受信して得られた軟判定データとを合
成する。誤り検出部109の検出結果より受信品質が基
準を満たしていない場合は、NACK/ACK生成部1
10でNACKが生成されて基地局装置の送信部700
に送られる。
【0120】このように、本実施の形態によれば、スロ
ット毎のC/I値に基づいて、再送時の送信スロット順
序を制御することで、移動局装置の受信部において、よ
り精度の高い良好な復号結果を得ることができる。
【0121】(実施の形態5)上述した実施の形態1か
ら実施の形態4に係る無線通信システムでは、再送時の
データブロックの順序をスロット単位で変更のみを行う
ものであったが、本実施の形態に係る無線通信システム
では、過去に再送をした時に得られたスロット順序変更
を、新たに送信するデータに対しても行うようにしたも
のである。
【0122】本実施の形態に係る基地局装置の送信部
は、実施の形態1に係る基地局装置の送信部200と同
一の構成を採るので、図4を援用するものとする。前の
送信データでNACKを受け取った時に得られた再送時
のデータブロックの順序情報をそのまま再送ブロック順
序決定部406で蓄えておく。前の送信データでACK
を受け取ると、次のデータブロックを送信する準備を開
始する。次の送信データはバッファ407を経由して順
序変更部408に入力される。ここで前の送信データで
得ていたスロット順序情報を利用する。つまり、再送時
でなくても前回の結果を利用する。順序変更部408で
順序変更されたデータは変調部409で変調された後、
送受信部402で無線信号に変換されてアンテナ401
より送信される。
【0123】以上の動作をフローチャートで示すと図1
7のようになる。まずNACKの受信の有無を判定する
(ステップ110)。NACKを受信した場合は、NA
CKに付加されているCIRテーブルを抽出する(ステ
ップ114)。次いで、再送対象のデータ即ち再送デー
タをスロット単位で分割して再送ブロックを生成する
(ステップ116)。再生ブロックを生成した後、CI
Rテーブルを参照し、生成した再送ブロックの順序を変
更する(ステップ118)。再送ブロックの順序の変更
後、再送を行う(ステップ120)。一方、ACKを受
信した場合は、ステップ110からステップ112に進
み、次の送信信号を送信する。この際、前回再送を行っ
たときのCIRテーブルを参照して、再送ブロックの順
序を変更して送信する。
【0124】本実施の形態に係る移動局装置の受信部
は、実施の形態1に係る無線通信システムの移動局装置
の受信部100と同一の構成を採るので、図1を援用す
る。アンテナ101で捉えられた無線信号を送受信部1
02で受信して増幅した後、受信ベースバンド信号に変
換する。そして、得られた受信ベースバンド受信信号を
復調部103で復調して、復調信号を所望波電力測定部
104と干渉波電力測定部105それぞれに入力する。
【0125】所望波電力測定部104でスロット毎の所
望波受信電力Cを測定し、干渉波電力測定部105でス
ロット毎の干渉信号電力Iを測定する。そして、測定し
て得られた所望波受信電力Cと干渉信号電力Iをスロッ
ト単位でCIR(Carrier toInterference Ratio)測定
部106に入力する。CIR測定部106では、受信ス
ロット毎のC/I値を算出し、受信スロット番号と算出
したC/I値をCIRテーブル生成部107に入力す
る。CIRテーブル生成部107では、CIR測定部1
06からの入力が終了するまで即ち受信した連続スロッ
トの最終スロットのC/I値を得るまで受信スロット番
号とそれに対応するCIRのテーブルを作成する。
【0126】一方、復調部103で得た復調信号を誤り
訂正部108に入力して誤り訂正を行い、さらに誤り検
出部109でCRCチェックによる誤り検出を行う。こ
のチェックにより受信データ系列の受信品質が所定の基
準を満たさなければ、NACK/ACK生成部110に
おいてNACKを生成する。また、この時の受信データ
をバッファ111に蓄えておく。
【0127】付加部112では、NACKの前又は後に
CIRテーブルを付加し、切替スイッチ113を付加部
112側に切り替える。なお、図2にCIRテーブルの
付加方法の一例を示す。付加部112の出力信号を変調
部114で変調し、送受信部102で無線信号に変換し
てアンテナ101より送信する。通常の送信信号を送信
する場合には切替スイッチ113を送信信号側に切り替
えて変調部114にて変調する。
【0128】このように、本実施の形態によれば、過去
のC/I値を用いることにより、1回目からの通信品質
を高めることが可能となり、再送回数の少ない通信を行
うことが可能となる。
【0129】なお、上記各実施の形態においては、基地
局から移動局への送信即ち下りリンク通信について限定
したが、移動局から基地局への上りリンク通信について
も同様の処理を行うようにしても良い。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のスロットに亘る送信データを受信するW−CDM
A TDD方式にハイブリッドARQ方式を適用しても
データ再送の効果が期待できる無線通信システム及びデ
ータ伝送方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する移動局装置の受信部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する移動局装置の受信部の動作を説明するための
【図3】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する移動局装置の受信部の動作を説明するための
フロー図
【図4】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する基地局装置の送信部の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する基地局装置の送信部の動作を説明するための
【図6】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
を構成する基地局装置の送信部の動作を説明するための
フロー図
【図7】本発明の実施の形態2に係る無線通信システム
を構成する移動局装置の受信部の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2に係る無線通信システム
を構成する基地局装置の送信部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2に係る無線通信システム
を構成する移動局装置の受信部の動作を説明するための
フロー図
【図10】本発明の実施の形態2に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の動作を説明するため
のフロー図
【図11】本発明の実施の形態3に係る無線通信システ
ムを構成する移動局装置の受信部の構成を示すブロック
【図12】本発明の実施の形態3に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の構成を示すブロック
【図13】本発明の実施の形態3に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の動作を説明するため
の図
【図14】本発明の実施の形態3に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の動作を説明するため
のフロー図
【図15】本発明の実施の形態4に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の構成を示すブロック
【図16】本発明の実施の形態4に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の動作を説明するため
の図
【図17】本発明の実施の形態4に係る無線通信システ
ムを構成する基地局装置の送信部の動作を説明するため
のフロー図
【符号の説明】
100、300、500 移動局装置の受信部 101、401 アンテナ 102、402 送受信部 103、403 復調部 104 所望波電力測定部 105 干渉波電力測定部 106 CIR測定部 107 CIRテーブル生成部 108 誤り訂正部 109 誤り検出部 110 NACK/ACK生成部 111、407 バッファ 112、1101 付加部 113 切替スイッチ 114、409 変調部 115 順序変更部 116 合成部 200、400、600、700 基地局装置の送信部 404、801、1001 分割部 405 NACK/ACK判定部 406 再送ブロック順序決定部 408 順序変更部 701 スロット番号列情報生成部 1002 スロット順序情報検出部 1401 ビット分割部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 AA01 BA06 DA02 DA03 FA03 FA16 HA05 5K028 AA15 BB04 CC02 RR04 5K067 AA13 AA33 CC04 EE02 EE10 EE71 HH22 HH23 HH28

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを複数のスロットに亘って連
    続的に送信する送信手段と、前記送信手段にて送信され
    る送信データを記憶する記憶手段と、データ再送時に前
    記記憶手段に記憶された送信データをスロット単位で順
    序変更するデータ送信順序変更手段とを具備し、前記送
    信手段は、前記データ送信順序変更手段にてスロット単
    位で順序変更された送信データを送信することを特徴と
    する無線送信装置。
  2. 【請求項2】 前記データ送信順序変更手段は、無線受
    信装置がデータを受信した際に測定して報告してきたス
    ロット単位での受信品質に基づいて前記記憶手段に記憶
    された送信データに対して順序変更処理を行うことを特
    徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  3. 【請求項3】 前記データ送信順序変更手段は、再送デ
    ータを、スロット単位で測定された受信品質を降順に並
    び替えたときの順序又は昇順に並び替えたときの順序に
    変更することを特徴とする請求項2記載の無線送信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ送信順序変更手段は、前記無
    線受信装置が報告してきた受信品質を元に、受信品質の
    良かったスロットのデータブロックと受信品質の悪かっ
    たスロットのデータブロックの順序を入れ替える順序変
    更処理を行うことを特徴とする請求項2記載の無線送信
    装置。
  5. 【請求項5】 再送データを重要度が高い部分と重要度
    が比較的低い部分に分割する分割手段を具備し、前記デ
    ータ送信順序変更手段は、前記無線受信装置が報告して
    きた受信品質を元に、分割された再送データの各部分毎
    にスロット単位で順序変更処理を行うことを特徴とする
    請求項2記載の無線送信装置。
  6. 【請求項6】 前記データ送信順序変更手段は、再送デ
    ータの他に新規に送信する送信データに対しても順序変
    更処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれかに記載の無線送信装置。
  7. 【請求項7】 前記送信手段は、データ再送時に送信順
    序変更情報を再送要求してきた無線受信装置に向けて送
    信することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の無線送信装置。
  8. 【請求項8】 前記データ送信順序変更手段は、無線受
    信装置との間で予め取り決めた送信順序変更手順に従っ
    て再送データ又は新規の送信データをスロット単位に分
    割して順序変更することを特徴とする請求項1記載の無
    線送信装置。
  9. 【請求項9】 複数のスロットに亘って連続的に送信さ
    れてくるデータを受信する受信手段と、データ再送要求
    によって無線送信装置より送られてきた再送データを順
    序変更前の状態に復元するデータ復元手段と、を具備す
    ることを特徴とする無線受信装置。
  10. 【請求項10】 複数のスロットに亘って連続的に送信
    されてくるデータを受信する受信手段と、受信データを
    スロット単位で受信品質を測定する受信品質測定手段
    と、データ再送要求時にスロット単位で測定した受信品
    質をNACKに付加して送信する送信手段と、を具備す
    ることを特徴とする無線受信装置。
  11. 【請求項11】 前記受信品質測定手段は、スロット単
    位で所望波電力と干渉波電力を測定し、測定した所望波
    電力と干渉波電力との比を求めることを特徴とする請求
    項10記載の無線受信装置。
  12. 【請求項12】 前記無線送信装置より送られてきた送
    信順序変更情報に従って、受信データを前記無線送信装
    置における順序変更前の状態に復元するデータ復元手段
    を具備することを特徴とする請求項10又は請求項11
    記載の無線受信装置。
  13. 【請求項13】 前記無線送信装置との間で予め取り決
    めた送信順序変更手順に従って、受信データを前記無線
    送信装置における順序変更前の状態に復元するデータ復
    元手段を具備することを特徴とする請求項9から請求項
    11のいずれかに記載の無線受信装置。
  14. 【請求項14】 スロット単位で元の順序に復元した再
    送データを復号する復号手段と、再送データの復号結果
    を先に受信したデータの復号結果と合成する合成手段
    と、を具備することを特徴とする請求項9から請求項1
    3のいずれかに記載の無線受信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の無線送信装置と、請求
    項9記載の無線受信装置と、を具備することを特徴とす
    る基地局装置。
  16. 【請求項16】 請求項2から請求項7のいずれかに記
    載の無線送信装置と、請求項10、請求項11、請求項
    12、請求項13又は請求項14のいずれかに記載の無
    線受信装置と、を具備することを特徴とする基地局装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項8記載の無線送信装置と、請求
    項14記載の無線受信装置と、具備することを特徴とす
    る基地局装置。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の無線送信装置と、請求
    項9記載の無線受信装置と、を具備することを特徴とす
    る移動局装置。
  19. 【請求項19】 請求項2から請求項7のいずれかに記
    載の無線送信装置と、請求項10、請求項11、請求項
    12、請求項13又は請求項14のいずれかに記載の無
    線受信装置と、を具備することを特徴とする移動局装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項8記載の無線送信装置と、請求
    項14記載の無線受信装置と、具備することを特徴とす
    る移動局装置。
  21. 【請求項21】 請求項15記載の基地局装置と、請求
    項18記載の移動局装置と、を具備することを特徴とす
    る無線通信システム。
  22. 【請求項22】 請求項16記載の基地局装置と、請求
    項19記載の移動局装置と、を具備することを特徴とす
    る無線通信システム。
  23. 【請求項23】 請求項17記載の基地局装置と、請求
    項20記載の移動局装置と、を具備することを特徴とす
    る無線通信システム。
  24. 【請求項24】 送信データを複数のスロットに亘って
    連続的に送信した後、受信側より再送要求とともに、受
    信データをスロット単位で測定した受信品質が送られて
    くると、送られてきた受信品質を元に再送データをスロ
    ット単位で順序変更して送信することを特徴とするデー
    タ伝送方法。
  25. 【請求項25】 再送データに対する送信順序変更処理
    として、受信品質の良かったスロットのデータブロック
    と受信品質の悪かったスロットのデータブロックとを入
    れ替えることを特徴とする請求項24記載のデータ伝送
    方法。
  26. 【請求項26】 再送データに対する送信順序変更処理
    として、再送データを重要度が高い部分と重要度が比較
    的低い部分に分割し、受信側が報告してきた受信品質を
    元に、分割した再送データの各部分毎にスロット単位で
    順序変更処理を行うことを特徴とする請求項24記載の
    データ伝送方法。
  27. 【請求項27】 再送データに対する送信順序変更情報
    を受信側に通知し、受信側がその送信順序変更情報を元
    に受信した再送データを元の送信順序に復元することを
    特徴とする請求項24から請求項26のいずれかに記載
    のデータ伝送方法。
  28. 【請求項28】 送信順序を復元した再送データを復号
    した後、復号した軟判定データ及び先に受信して復号し
    た軟判定データに測定CIR情報を基に重み付けして合
    成することを特徴とする請求項24から請求項27のい
    ずれかに記載のデータ伝送方法。
JP2001358303A 2001-11-22 2001-11-22 無線通信システム及びデータ伝送方法 Pending JP2003163960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358303A JP2003163960A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 無線通信システム及びデータ伝送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358303A JP2003163960A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 無線通信システム及びデータ伝送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003163960A true JP2003163960A (ja) 2003-06-06

Family

ID=19169504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358303A Pending JP2003163960A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 無線通信システム及びデータ伝送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003163960A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004084435A1 (en) * 2003-03-20 2004-09-30 Agency For Science, Technology And Research A multi-carrier code division multiple access communication system
JP2005123755A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nec Corp データ伝送システム、データ伝送装置及びそれに用いる適応変調制御方法
WO2007004297A1 (ja) * 2005-07-06 2007-01-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信機及び送信方法
JP2007528662A (ja) * 2004-03-12 2007-10-11 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域無線接続システムにおける複合再伝送運用方法
JPWO2006064857A1 (ja) * 2004-12-17 2008-06-12 松下電器産業株式会社 マルチアンテナ伝送における再送方法及び送信方法
JP2008160742A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Fujitsu Ltd 移動通信装置
JP2009038575A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Toshiba Corp 基地局、端末装置および通信方法
WO2010109635A1 (ja) * 2009-03-26 2010-09-30 富士通株式会社 マルチアンテナ通信装置及びマルチアンテナ通信方法
JP2011024271A (ja) * 2005-04-04 2011-02-03 Interdigital Technology Corp 無線ローカルエリアネットワークにおけるフレーム交換の応答性を改善する方法およびシステム
JP2011254519A (ja) * 2003-11-05 2011-12-15 Interdigital Technology Corp ハンドオーバ中にノードBを調整しかつ拡張アップリンク(EnhancedUplink)送信をサポートするワイヤレス通信方法
WO2013021442A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 富士通株式会社 送信回路、受信回路、送受信システム、及び送受信システムの制御方法
JP2013098886A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Mega Chips Corp 通信装置および通信装置の動作方法
JP2015130617A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社デンソー 無線通信装置
JP2016040930A (ja) * 2010-04-13 2016-03-24 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ワイヤレス通信ネットワークにおけるcqi推定
US9438381B2 (en) 2003-08-25 2016-09-06 Signal Trust For Wireless Innovation Enhanced uplink operation in soft handover
JPWO2019064815A1 (ja) * 2017-09-27 2020-11-05 ソニー株式会社 無線lan通信装置、無線lan通信方法および無線lan通信プログラム
WO2021095896A1 (ko) * 2019-11-11 2021-05-20 엘지전자 주식회사 오디오 송신장치, 무선 오디오 시스템, 및 무선 오디오 재전송방법

Cited By (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004084435A1 (en) * 2003-03-20 2004-09-30 Agency For Science, Technology And Research A multi-carrier code division multiple access communication system
US9438381B2 (en) 2003-08-25 2016-09-06 Signal Trust For Wireless Innovation Enhanced uplink operation in soft handover
US11647439B2 (en) 2003-08-25 2023-05-09 Pantech Wireless, Llc Method and apparatus for transmitting data over a downlink channel of at least one of a plurality of cells
US11647438B2 (en) 2003-08-25 2023-05-09 Pantech Wireless, Llc Method and apparatus for monitoring downlink channels of a plurality of cells and receiving data over a downlink channel
US11576099B2 (en) 2003-08-25 2023-02-07 Pantech Wireless, Llc Method and apparatus for monitoring a plurality of cells and one or more downlink channels
US11265788B2 (en) 2003-08-25 2022-03-01 Pantech Wireless, Llc Method and apparatus for transmitting data via a plurality of cells
US10764803B2 (en) 2003-08-25 2020-09-01 Signal Trust For Wireless Innovation Enhanced uplink operation in soft handover
US10390279B2 (en) 2003-08-25 2019-08-20 Signal Trust For Wireless Innovation Enhanced uplink operation in soft handover
US10251106B2 (en) 2003-08-25 2019-04-02 Signal Trust For Wireless Innovation Enhanced uplink operation in soft handover
JP2005123755A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nec Corp データ伝送システム、データ伝送装置及びそれに用いる適応変調制御方法
US10869247B1 (en) 2003-11-05 2020-12-15 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting uplink transmissions
US11259228B2 (en) 2003-11-05 2022-02-22 Pantech Wireless, Llc Supporting uplink transmissions
JP2011254519A (ja) * 2003-11-05 2011-12-15 Interdigital Technology Corp ハンドオーバ中にノードBを調整しかつ拡張アップリンク(EnhancedUplink)送信をサポートするワイヤレス通信方法
US9763156B2 (en) 2003-11-05 2017-09-12 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting enhanced uplink transmission during soft handover
US11706681B2 (en) 2003-11-05 2023-07-18 Pantech Wireless, Llc Supporting uplink transmissions
US10791490B2 (en) 2003-11-05 2020-09-29 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting enhanced uplink transmission during soft handover
US10791491B2 (en) 2003-11-05 2020-09-29 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting uplink transmissions
US8457072B2 (en) 2003-11-05 2013-06-04 Interdigital Technology Corporation Supporting enhanced uplink transmission during soft handover
US11375425B2 (en) 2003-11-05 2022-06-28 Pantech Wireless, Llc Supporting uplink transmissions
JP2013118682A (ja) * 2003-11-05 2013-06-13 Interdigital Technology Corp ハンドオーバ中にノードBを調整しかつ拡張アップリンク(EnhancedUplink)送信をサポートするワイヤレス通信方法
US11277778B2 (en) 2003-11-05 2022-03-15 Pantech Wireless, Llc Supporting uplink transmissions
US11272416B2 (en) 2003-11-05 2022-03-08 Pantech Wireless, Llc Supporting uplink transmissions
JP2014212539A (ja) * 2003-11-05 2014-11-13 シグナル トラスト フォー ワイヤレス イノベーション ハンドオーバ中にノードBを調整しかつ拡張アップリンク(EnhancedUplink)送信をサポートするワイヤレス通信方法
US10219196B2 (en) 2003-11-05 2019-02-26 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting enhanced uplink transmission during soft handover
US9215636B2 (en) 2003-11-05 2015-12-15 Signal Trust For Wireless Innovation Supporting enhanced uplink during soft handover
JP2016026455A (ja) * 2003-11-05 2016-02-12 シグナル トラスト フォー ワイヤレス イノベーション ハンドオーバ中にノードBを調整しかつ拡張アップリンク(EnhancedUplink)送信をサポートするワイヤレス通信方法
JP2007528662A (ja) * 2004-03-12 2007-10-11 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域無線接続システムにおける複合再伝送運用方法
JPWO2006064857A1 (ja) * 2004-12-17 2008-06-12 松下電器産業株式会社 マルチアンテナ伝送における再送方法及び送信方法
JP4863884B2 (ja) * 2004-12-17 2012-01-25 パナソニック株式会社 マルチアンテナ伝送における再送方法
JP2014143765A (ja) * 2005-04-04 2014-08-07 Interdigital Technology Corp 無線ローカルエリアネットワークにおけるフレーム交換の応答性を改善する方法およびシステム
US8830846B2 (en) 2005-04-04 2014-09-09 Interdigital Technology Corporation Method and system for improving responsiveness in exchanging frames in a wireless local area network
JP2011139515A (ja) * 2005-04-04 2011-07-14 Interdigital Technology Corp 無線ローカルエリアネットワークにおけるフレーム交換の応答性を改善する方法およびシステム
JP2011024271A (ja) * 2005-04-04 2011-02-03 Interdigital Technology Corp 無線ローカルエリアネットワークにおけるフレーム交換の応答性を改善する方法およびシステム
US11259204B2 (en) 2005-04-04 2022-02-22 Interdigital Technology Corporation Method and system for improving responsiveness in exchanging frames in a wireless local area network
WO2007004297A1 (ja) * 2005-07-06 2007-01-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信機及び送信方法
JPWO2007004297A1 (ja) * 2005-07-06 2009-01-22 パナソニック株式会社 送信機及び送信方法
US8077637B2 (en) 2006-12-26 2011-12-13 Fujitsu Limited Mobile communication apparatus
JP2008160742A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Fujitsu Ltd 移動通信装置
JP2009038575A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Toshiba Corp 基地局、端末装置および通信方法
CN102365835A (zh) * 2009-03-26 2012-02-29 富士通株式会社 多天线通信装置以及多天线通信方法
WO2010109635A1 (ja) * 2009-03-26 2010-09-30 富士通株式会社 マルチアンテナ通信装置及びマルチアンテナ通信方法
US8462870B2 (en) 2009-03-26 2013-06-11 Fujitsu Limited Multi-antenna communication apparatus and method of multi-antenna communication
JP2016040930A (ja) * 2010-04-13 2016-03-24 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ワイヤレス通信ネットワークにおけるcqi推定
US10320550B2 (en) 2010-04-13 2019-06-11 Qualcomm Incorporated CQI estimation in a wireless communication network
WO2013021442A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 富士通株式会社 送信回路、受信回路、送受信システム、及び送受信システムの制御方法
JP2013098886A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Mega Chips Corp 通信装置および通信装置の動作方法
JP2015130617A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社デンソー 無線通信装置
JP7215427B2 (ja) 2017-09-27 2023-01-31 ソニーグループ株式会社 無線lan通信装置、無線lan通信方法および無線lan通信プログラム
JPWO2019064815A1 (ja) * 2017-09-27 2020-11-05 ソニー株式会社 無線lan通信装置、無線lan通信方法および無線lan通信プログラム
WO2021095896A1 (ko) * 2019-11-11 2021-05-20 엘지전자 주식회사 오디오 송신장치, 무선 오디오 시스템, 및 무선 오디오 재전송방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1592162B1 (en) Method and apparatus for time efficient retransmission using symbol accumulation
US7350125B2 (en) HARQ method for guaranteeing QoS in a wireless communication system
US6931077B2 (en) Data transmitting apparatus and data transmitting method
EP1172959A2 (en) Hybrid automatic repeat-request system and method
JP2003163960A (ja) 無線通信システム及びデータ伝送方法
US7200789B2 (en) Reverse transmission apparatus and method in a mobile communication system supporting HARQ
US20060062167A1 (en) Hybrid ARQ technique for data transmission
JP4211032B2 (ja) 通信品質制御機能を有する通信装置
JP4432645B2 (ja) 通信装置、無線通信システム
JP2002026747A (ja) 無線通信端末装置及び送信電力制御方法
US7349713B2 (en) Data communication apparatus and data communication method
JP2006211313A (ja) 無線通信装置
JP2007312156A (ja) 誤り訂正符号データの再送制御方法、無線装置及びプログラム
JP2002077982A (ja) 基地局装置、通信端末装置及び無線通信方法
JP2004282792A (ja) ハイブリッドarq方法及びハイブリッドarq送信機
JP2005223620A (ja) 無線通信装置及び無線通信システム
JP2004172981A (ja) 無線送信装置および無線送信方法
JP2005123755A (ja) データ伝送システム、データ伝送装置及びそれに用いる適応変調制御方法
WO2005104492A1 (ja) 通信端末装置及び送信方法
JP2002353945A (ja) データ伝送方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060704