JP2004172981A - 無線送信装置および無線送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スループットを向上すること。
【解決手段】MCS決定部302は、パケットデータの1回目の送信時に送信先装置のCQI信号に基づいてMCS選択を行う。物理チャネルビット数記憶部306は、MCS選択の結果として決定された1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数を記憶する。物理チャネルビット数算出部307は、送信先装置からNACK信号を受信した場合に物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出して、MCS決定部302に出力する。MCS決定部302は、パケットデータの1回目の再送時に物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいて再度MCS選択を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線送信装置および無線送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信の分野では、複数の通信端末装置が高速大容量な下りチャネルを共有し、基地局装置から通信端末装置にパケットを伝送する下り高速パケット伝送方式が開発されている。下り高速パケット伝送方式では、伝送効率を高めるために、スケジューリング技術および適応変調技術が用いられている。
【0003】
スケジューリング技術とは、基地局装置がタイムスロット毎に下り高速パケットの送信先となる通信端末装置(以下、「送信先装置」という)を設定し、送信先装置に送信するパケットを割り当てる技術である。また、適応変調技術とは、パケット送信する通信端末装置の伝搬路の状態に応じて適応的に変調方式あるいは誤り訂正符号化方式(MCS: Modulation and Coding Scheme)を決定する技術である。
【0004】
また、高速パケット伝送を行う無線通信システムでは、データの受信性能の向上を図るためにARQ(Automatic Repeat Request)方式、特に、H−ARQ(Hybrid−Automatic Repeat Request)方式が用いられている。ARQ方式とは、受信側装置で誤りが検出されたデータ単位(フレーム)を送信側装置が再送する処理を自動的に行う技術であり、H−ARQ方式は、送信側装置が再送時に特定のビットのみを選択して受信側装置に送信し、受信側装置において再送信号と既受信信号とを合成する技術である。
【0005】
以下、高速パケット伝送を行う無線通信システムの基地局装置および通信端末装置の動作について概説する。
【0006】
基地局装置は、各通信端末装置から送信された下り回線状態の報告値に基づいて回線品質を予測し、最も回線品質が良い通信端末装置を送信先装置として、各タイムスロットにその送信先装置へのパケットを割り当てる。そして、基地局装置は、スケジューリング結果を示す情報およびスケジューリングにより定めた方式でパケットを誤り訂正符号化および変調して送信先装置に送信する。
【0007】
各通信端末装置は、受信したスケジューリング結果を示す情報に基づいて、自局宛のパケットが割り当てられたタイムスロットにおいて復調を行い、CRC検出等を行って、パケットデータを正しく復調できた場合にはこれを示すACK信号を送信する。一方、各通信端末装置は、パケットデータを正しく復調できなかった場合にはこれを示すNACK信号を基地局装置に送信することによってパケットデータの再送を要求する。
【0008】
基地局装置は、ACK信号を受信すると新規データを送信し、NACK信号を受信すると同一データを再送する。
【0009】
このように、下り高速パケット伝送方式は、セクタ内に存在する全ての通信端末装置で1つのチャネルを共有して効率的にパケットを伝送するので、コードリソースを有効活用することができる。
【0010】
ところで、H−ARQ方式には、1回目の送信時および再送時で全く同じパケットデータを送信するCC(Chase Combining)方式ならびに1回目の送信時および再送時で異なるパケットデータを送信するIR(Incremental Redundancy)方式が挙げられる。IR方式を用いる基地局装置の場合、1回目の送信に対してパンクチャリングパターンのみが変更されてパケットデータが再送される(たとえば非特許文献1参照)。
【0011】
基地局装置は、全ての通信端末装置からの下り回線状態の報告値に基づいてスケジューリングを行い、1つまたは複数の通信端末装置を送信先装置として選択する。基地局装置は、スケジューリングによって選択された通信端末毎の下り回線情報の報告値に基づいて変調方式あるいは誤り訂正符号化方式の選択(MCS選択)および送信電力の決定を行う。限られた拡散コード数および送信電力などのリソースを考慮してMCS選択および送信電力決定を行うことは、システムのスループットを向上させる上で非常に重要である。
【0012】
ここで、IR方式を用いる従来の基地局装置の動作の一例について図14を参照しながら説明する。
【0013】
N(Nは2以上の整数)ビットの情報ビットから成るパケットデータを符号化することによってNビットの情報ビット、NビットのパリティビットAおよびNビットのパリティビットBから成る3Nビットの符号化ビットが生成される。そして、1回目の送信時に符号化ビットのうちNビットがQPSK変調され4コードにマッピングされ送信される。その後、送信先装置からNACK信号が得られた場合、1回目の送信時と同様に符号化ビットのうちNビットがQPSK変調され4コードにマッピングされ再送される。その際、1回目の送信時と同一の拡散コード数および変調方式が用いられてパンクチャリングパターンのみが変更される。再送(すなわち1回目の再送)後、パリティビットAおよびパリティビットBのそれぞれN/2ビットが未送信のまま残る。その後、送信先装置からNACK信号が再度得られた場合、2回目の再送として残りのNビットの符号化ビットが再送される。
【0014】
【非特許文献1】
Comparison of Hybrid ARQ Packet Combining Algorithm in High Speed Downlink Packet Access in a Multipath Fading Channel, IEICE TRANS. FUNDAMENTALS, VOL.E85−A, NO.7, JULY 2002, 1557−1568頁
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の基地局装置において、1回目の送信時および再送時で異なるパンクチャリングパターンが用いられる一方で同一の拡散コード数および変調方式が用いられているため、用いられるパンクチャリングパターンに依って1回目の送信および1回目の再送で全ての符号化ビットを送信することができないから、スループットが良くないという問題があった。また、1回目の再送後に符号化ビットの一部が未送信である場合、2回目の再送を行うことによって全ての符号化ビットを送信することができるが、再送回数が増えてしまうためスループットが良くないという問題があった。
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、スループットを向上することができる無線送信装置および無線送信方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線送信装置は、パケットデータを符号化することにより生成される複数の符号化ビットの一部ごとを1回の送信で無線受信装置へ送信する送信手段と、前記無線受信装置から送信される回線状態を示す回線状態報告値に基づいて1回目の送信時に前記パケットデータの物理チャネルのビット数を決定する物理チャネルビット数決定手段と、前記1回目の送信後に前記無線受信装置から1回目の再送要求を受ける時に前記物理チャネルビット数決定手段によって決定される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の送信および1回目の再送で前記複数の符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要な前記物理チャネルのビット数を計算する物理チャネルビット数計算手段と、前記物理チャネルビット数計算手段によって計算される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の再送時に前記物理チャネルビット数決定手段によって決定される前記物理チャネルのビット数を変更する物理チャネルビット数変更手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、1回目の送信時に決定される物理チャネルのビット数に基づいて1回目の再送時に必要な物理チャネルのビット数を計算して、計算された物理チャネルのビット数に基づいて1回目の再送時に物理チャネルのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを無線受信装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0019】
本発明の無線送信装置は、上記構成において、前記物理チャネルビット数変更手段が、前記符号化ビットを拡散するための拡散コード数を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行う構成を採る。
【0020】
この構成によれば、上記効果に加えて、符号化ビットを拡散するための拡散コード数を変更することによって物理チャネルのビット数の変更を行うため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを無線受信装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0021】
本発明の無線送信装置は、上記構成において、前記物理チャネルビット数変更手段が、前記符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行う構成を採る。
【0022】
この構成によれば、上記効果に加えて、符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって物理チャネルのビット数の変更を行うため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを無線受信装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0023】
本発明の無線送信装置は、上記構成において、前記物理チャネルビット数変更手段が、前記符号化ビットを拡散するための拡散コード数および前記符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行う構成を採る。
【0024】
この構成によれば、上記効果に加えて、符号化ビットを拡散するための拡散コード数および符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって物理チャネルのビット数の変更を行うため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを無線受信装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0025】
本発明の基地局装置は、上記のいずれかに記載の無線送信装置を具備する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、上記のいずれかに記載の無線送信装置と同様の作用効果を、基地局装置において実現することができる。
【0027】
本発明の通信端末装置は、上記のいずれかに記載の無線送信装置を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、上記のいずれかに記載の無線送信装置と同様の作用効果を、通信端末装置において実現することができる。
【0029】
本発明の無線送信方法は、パケットデータを符号化することにより生成される複数の符号化ビットの一部ごとを1回の送信で無線受信装置へ送信する送信手段を有する無線送信装置における無線送信方法であって、前記無線受信装置から送信される下り回線状態を示す回線状態報告値に基づいて1回目の送信時に前記パケットデータの物理チャネルのビット数を決定する物理チャネルビット数決定ステップと、前記1回目の送信後に前記無線受信装置から1回目の再送要求を受ける時に前記物理チャネルビット数決定ステップにおいて決定される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の送信および1回目の再送で前記複数の符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要な前記物理チャネルのビット数を計算する物理チャネルビット数計算ステップと、前記物理チャネルビット数計算ステップにおいて計算される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の再送時に前記物理チャネルビット数決定ステップにおいて決定される前記物理チャネルのビット数を変更する物理チャネルビット数変更ステップと、を具備するようにした。
【0030】
この方法によれば、1回目の送信時に決定される物理チャネルのビット数に基づいて1回目の再送時に必要な物理チャネルのビット数を計算して、計算された物理チャネルのビット数に基づいて1回目の再送時に物理チャネルのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを無線受信装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、1回目の送信時に決定されるパケットデータの物理チャネルのビット数に基づいて1回目の送信および1回目の再送で全ての符号化ビットが送信されるように1回目の再送時にパケットデータの物理チャネルのビット数を変更することである。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下全ての実施の形態において、基地局装置に本発明の無線送信装置を適用し、通信端末装置に前記無線送信装置と無線通信を行う無線受信装置を適用し、下り高速パケット伝送方式が前記基地局装置および前記通信端末装置を具備する移動通信システムによって実行される。以下の説明において、下り高速パケット伝送方式の例として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式を用いることとする。HSDPA方式では、HS−PDSCH(High Speed − Physical Downlink Shared Channel)、HS−SCCH(Shared Control Channel of HS−PDSCH)およびA−DPCH(Associated−Dedicated Physical Channel for HS−PDSCH)等の複数のチャネルが用いられる。
【0033】
HS−PDSCHは、パケットの伝送に使用される下り方向の共有物理チャネルである。HS−SCCHは、下り方向の共有制御チャネルであり、リソース割り当てに関する情報(TFRI:Transport−format and Resource related Information)およびH−ARQ制御に関する情報等が伝送される。
【0034】
A−DPCHは、上り方向および下り方向の個別付随物理チャネルであり、そのチャネル構成およびハンドオーバ制御等はDPCHと変わらない。A−DPCHでは、パイロット信号およびTPCコマンド等が伝送される。HS−DPCCHにより上り方向でACK/NACK信号およびCQI(Channel Quality Indicator)信号が伝達される。なお、CQI信号は、通信端末装置において復調可能なパケットデータのコード数、変調方式および符号化率を示す信号であり、下り回線状態を報告する報告値の役割を果たす。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。
【0036】
図1に示す基地局装置100は、アンテナ101、共用器102、受信RF部103、復調部104、分離部105、SIR測定部106、TPCコマンド作成部107、スケジューラ151、バッファ152、変調部153、送信電力制御部154、増幅部155、多重部156、変調部157、送信電力制御部158、増幅部159、送信電力制御部160、増幅部161、変調部162、送信電力制御部163、増幅部164および多重部165を具備している。
【0037】
図1に示す基地局装置100において、共用器102の入力端子は、アンテナ101および送信RF部166に接続されている。受信RF部103の入力端子は、共用器102に接続されている。復調部104の入力端子は、受信RF部103に接続されている。分離部105の入力端子は、復調部104に接続されている。SIR測定部106の入力端子は、復調部104に接続されている。TPCコマンド生成部107の入力端子は、SIR測定部106に接続されている。バッファ152の入力端子は、スケジューラ151に接続されている。変調部153の入力端子は、スケジューラ151およびバッファ152に接続されている。送信電力制御部154の入力端子は、スケジューラ151に接続されている。増幅部155の入力端子は、変調部153および送信電力制御部154に接続されている。変調部157の入力端子は、多重部156に接続されている。増幅部159の入力端子は、変調部157および送信電力制御部158に接続されている。送信電力制御部160の入力端子は、送信電力制御部158に接続されている。増幅部161の入力端子は、スケジューラ151および送信電力制御部160に接続されている。増幅部164の入力端子は、変調部162および送信電力制御部163に接続されている。多重部165の入力端子は、増幅部155、159、161、164に接続されている。送信RF部166の入力端子は、多重部165に接続されている。
【0038】
以下、図1の基地局装置100の各構成部分の作用について説明する。
【0039】
共用器102は、アンテナ101に受信された信号を受信RF部103に出力する。また、共用器102は、送信RF部166から出力された信号をアンテナ101から無線送信する。
【0040】
受信RF部103は、共用器102から出力された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、復調部104に出力する。
【0041】
復調部104は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、受信ベースバンド信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、分離部105に出力する。
【0042】
分離部105は、復調部104の出力信号をデータと制御信号とに分離する。分離部105にて分離された制御信号には、DL(Down Link)用TPCコマンド、CQI信号、ACK/NACK信号等が含まれる。CQI信号およびACK/NACK信号はスケジューラ151に出力され、DL用TPCコマンドは送信電力制御部158に出力される。
【0043】
SIR測定部106は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、復調の過程で測定される希望波レベルおよび干渉波レベルによって上り回線の受信SIRを測定し、SIRを示す信号をTPCコマンド生成部107に出力する。
【0044】
TPCコマンド生成部107は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、上り回線の受信SIRと目標SIRとの大小関係により、上り回線の送信電力の増減を指示するUL(Up Link)用TPCコマンドを生成する。
【0045】
本願発明の特徴部分であるスケジューラ151は、パケット伝送用制御信号、各通信端末装置からのCQI信号、ACK/NACK信号に基づいてパケットを送信する通信端末装置(以下、「送信先装置」という)を決定し、送信先装置および送信するパケットデータを示す情報をバッファ(Queue)152に出力する。また、スケジューラ151は、送信先装置のCQI信号に基づいて、パケットデータを構成する情報ビットを誤り訂正符号化するための誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)、誤り訂正符号化によって生成された符号化ビットを変調するための変調方式および拡散するための拡散コード数を決定し、変調部153に指示する。また、スケジューラ151は、送信先装置からのACK/NACK信号およびCQI信号に基づいてパケットデータの送信電力を決定し、送信電力を示す信号を送信電力制御部154に出力する。また、スケジューラ151は、HS−SCCHによって送信先装置に送信する信号(以下、「HS−SCCH用信号」という)を増幅部161に出力する。HS−SCCH用信号には、パケットデータを送信するタイミング、パケットデータの符号化率および変調方式等を示す情報(TFRI)が含まれる。なお、スケジューラ151の内部構成については後述する。
【0046】
バッファ152は、スケジューラ151に指示された送信先装置に対するパケットデータを変調部153に出力する。
【0047】
変調部153は、スケジューラ151の指示に従ってパケットデータに対して誤り訂正符号化を行うことによって情報ビットおよびパリティビットから成る複数ビットの符号化ビットを生成する。そして、変調部153は、スケジューラ151の指示に従って所定のパンクチャリングパターンを用いて複数ビットの符号化ビットに対してパンクチャリングを行うことによって複数ビットの符号化ビットの一部を抽出する。さらに、変調部153は、スケジューラ151の指示に従って抽出された符号化ビットの一部に対して変調および拡散を行って増幅部155に出力する。
【0048】
送信電力制御部154は、増幅部155の増幅量を制御することにより、変調部153の出力信号の送信電力をスケジューラ151で決定された値となるように制御する。増幅部155の出力信号は、HS−PDSCHで送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0049】
多重部156は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、各通信端末装置に送信する個別データ(制御信号も含む)にパイロット信号およびUL用TPCコマンドを多重して変調部157に出力する。
【0050】
変調部157は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、多重部156の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調および拡散を行って増幅部159に出力する。
【0051】
送信電力制御部158は、無線通信を行う通信端末装置の数だけ用意され、DL用TPCコマンドに従って増幅部159の増幅量を制御することにより、変調部157の出力信号の送信電力を制御する。また、送信電力制御部158は、送信電力値を示す信号を送信電力制御部160に出力する。増幅部159にて増幅された信号は、DPCH(A−DPCHを含む)で送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0052】
送信電力制御部160は、送信電力制御部158の送信電力値にオフセットをつけた値で増幅部161の増幅量を制御することにより、スケジューラ151から出力されたHS−SCCH用信号の送信電力を制御する。増幅部161にて増幅された信号は、HS−SCCHで送信される信号であって、多重部165に出力される。なお、送信電力制御部160は、再送状態等によりオフセット値を補正してもよい。
【0053】
変調部162は、共通制御データに対して誤り訂正符号化、変調および拡散を行って増幅部164に出力する。送信電力制御部163は、増幅部164の増幅量を制御することにより、変調部162の出力信号の送信電力を制御する。増幅部164の出力信号は、CPICH等で送信される信号であって、多重部165に出力される。
【0054】
多重部165は、増幅部155、増幅部159、増幅部161および増幅部164の各出力信号を多重し、送信RF部166に出力する。
【0055】
送信RF部166は、多重部165から出力されたベースバンドのディジタル信号を無線周波数の信号に変換して共用器102に出力する。
【0056】
ここで、共用器102、バッファ152、変調部153、送信電力制御部154、増幅部155、多重部165および送信RF部166の組み合わせは、パケットデータを符号化することにより生成される複数の符号化ビットの一部を1回の送信で送信先装置へ送信する送信部を構成する。
【0057】
図2は、図1に示した基地局装置と無線通信を行う通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【0058】
図2に示す通信端末装置200は、アンテナ201、共用器202、受信RF部203、バッファ204、復調部205、復調部206、誤り検出部207、復調部208、分離部209、SIR測定部210、TPCコマンド生成部211、CIR測定部212、CQI生成部213、多重部251、変調部252、変調部253、多重部254、変調部255、多重部256、送信電力制御部257および送信RF部258を具備している。
【0059】
図2に示す通信端末装置200において、共用器202の入力端子は、アンテナ201および送信RF部258に接続されている。受信RF部203の入力端子は、共用器202に接続されている。バッファ204の入力端子は、受信RF部203に接続されている。復調部205の入力端子は、受信RF部203に接続されている。復調部206の入力端子は、バッファ204および復調部205に接続されている。誤り検出部207の入力端子は、復調部206に接続されている。復調部208の入力端子は、受信RF部203に接続されている。分離部209の入力端子は、復調部208に接続されている。SIR測定部210の入力端子は、復調部208に接続されている。TPCコマンド生成部211の入力端子は、SIR測定部210に接続されている。CIR測定部212の入力端子は、受信RF部203に接続されている。CQI生成部213の入力端子は、CIR測定部212に接続されている。変調部252の入力端子は、多重部251に接続されている。変調部255の入力端子は、多重部254に接続されている。多重部256の入力端子は、変調部252、253、255に接続されている。送信RF部258の入力端子は、多重部256および送信電力制御部257に接続されている。
【0060】
図2の通信端末装置200は、基地局装置100から個別データ、共通制御データ、パケットデータ、HS−SCCH用信号を受信する。以下、図2の通信端末装置200の各構成部分の作用について説明する。
【0061】
共用器202は、アンテナ201に受信された信号を受信RF部203に出力する。また、共用器202は、送信RF部258から出力された信号をアンテナ201から無線送信する。
【0062】
受信RF部203は、共用器202から出力された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換し、HS−PDSCHの信号をバッファ204に出力し、HS−SCCH用信号を復調部205に出力し、DPCHの信号を復調部208に出力し、共通制御チャネルの信号をCIR(Carrier to Interference Ratio)測定部212に出力する。
【0063】
バッファ204は、HS−PDSCHの信号を一時的に保存して復調部206に出力する。
【0064】
復調部205は、HS−SCCH用信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、自局宛パケットデータの到来タイミング、当該パケットデータの符号化率および変調方式等、パケットデータの復調に必要な情報を取得して復調部206に出力する。
【0065】
復調部206は、復調部205にて取得された情報に基づいてバッファに保存されているHS−PDSCHの信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、復調処理によって得られたパケットデータを誤り検出部207に出力する。
【0066】
誤り検出部207は、復調部206から出力されたパケットデータに対して誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合には新規データの送信を要求するためのACK信号を、誤りが検出された場合には同一データの再送を要求するためのNACK信号を多重部251に出力する。
【0067】
復調部208は、DPCHの信号に対して逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の復調処理を行い、分離部209に出力する。
【0068】
分離部209は、復調部208の出力信号をデータと制御信号とに分離する。分離部209にて分離された制御信号には、UL用TPCコマンド等が含まれる。UL用TPCコマンドは送信電力制御部257に出力される。
【0069】
SIR測定部210は、復調の過程で測定される希望波レベルおよび干渉波レベルによって下り回線の受信SIRを測定し、測定した全ての受信SIRをTPCコマンド生成部211に出力する。
【0070】
TPCコマンド生成部211は、SIR測定部210から出力された受信SIRと目標SIRとの大小関係によりDL用TPCコマンドを生成し、多重部254に出力する。
【0071】
CIR測定部212は、基地局装置からの共通制御チャネルの信号を用いてCIRを測定し、測定結果をCQI生成部213に出力する。CQI生成部213は、基地局装置から送信された信号のCIRに基づくCQI信号を生成して多重部251に出力する。
【0072】
多重部251は、CQI信号およびACK/NACK信号を多重して変調部252に出力する。変調部252は、多重部251の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調および拡散を行って多重部256に出力する。
【0073】
変調部253は、基地局装置100に送信するデータに対して誤り訂正符号化、変調および拡散を行って多重部256に出力する。
【0074】
多重部254は、DL用TPCコマンド、パイロット信号を多重して変調部255に出力する。変調部255は、多重部254の出力信号に対して誤り訂正符号化、変調および拡散を行って多重部256に出力する。
【0075】
多重部256は、変調部252、変調部253および変調部255の各出力信号を多重し、送信RF部258に出力する。
【0076】
送信電力制御部257は、UL用TPCコマンドに従って送信RF部258の増幅量を制御することにより、多重部256の出力信号の送信電力を制御する。なお、複数の基地局装置と接続している場合、送信電力制御部257は、全てのUL用TPCコマンドが送信電力の上昇を指示する場合のみ送信電力を上昇させる制御を行う。
【0077】
送信RF部258は、多重部256から出力されたベースバンドのディジタル信号を増幅し、無線周波数の信号に変換して共用器102に出力する。
【0078】
次に、基地局装置100のスケジューラ151の内部構成について図3を用いて説明する。
【0079】
スケジューラ151は、送信先決定部301、MCS決定部302、CQI補正部303、送信電力決定部304、HS−SCCH用信号生成部305、物理チャネルビット数記憶部306および物理チャネルビット数算出部307を具備している。
【0080】
図3に示すスケジューラ151において、MCS決定部302の入力端子は、送信先決定部301、CQI補正部303および物理チャネルビット数算出部307に接続されている。CQI補正部303の入力端子は、送信先決定部301および送信電力決定部304に接続されている。HS−SCCH用信号生成部305の入力端子は、送信先決定部301およびMCS決定部302に接続されている。物理チャネルビット数記憶部306の入力端子は、MCS決定部302に接続されている。物理チャネルビット数算出部307の入力端子は、物理チャネルビット数記憶部306に接続されている。
【0081】
送信先決定部301は、パケット伝送用制御信号よりパケットを送信する候補となる各通信端末装置を選択し、選択した各通信端末装置からのCQI信号に基づいて送信先装置を決定する。たとえば、送信先決定部301は、CQI信号に基づいて受信品質が最も良い通信端末装置を送信先装置として決定する。そして、送信先決定部301は、送信先装置を示す情報をバッファ152、MCS決定部302、CQI補正部303およびHS−SCCH用信号生成部305に出力する。また、送信先決定部301は、ACK信号を入力した場合には新しいデータを送信するようにバッファ152に指示する。一方、送信先決定部301は、NACK信号を入力した場合には前回送信したデータを再送するようにバッファ152に指示すると共に再度MCS選択(変調方式、誤り訂正符号化方式および拡散コード数の決定)を行うようにMCS決定部302に指示する。
【0082】
MCS決定部302は、パケットデータの1回目の送信時にCQI補正部303からのCQI信号に基づいてMCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。また、MCS決定部302は、パケットデータの再送時に物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいて再度MCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。パケットデータの再送時のMCS選択において、MCS決定部302は、1回目の送信時に決定された変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数のうち拡散コード数を変更する。ここで、MCS決定部302によってMCS選択が行われる時に、送信または再送されるパケットデータのHS−PDSCHのビット数が設定される。したがって、MCS決定部302は、送信先装置から送信されるCQI信号に基づいてパケットデータの1回目の送信時にHS−PDSCHのビット数を決定する物理チャネルビット数決定部としての動作を実行し、かつ、物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいてパケットデータの再送時にHS−PDSCHのビット数を変更する物理チャネルビット数変更部としての動作を実行する。
【0083】
CQI補正部303は、送信電力決定部304から出力された送信電力を示す信号に基づいてCQI信号を補正して、補正されたCQI信号をMCS決定部302に出力する。また、CQI補正部303は、送信電力決定部304から出力された送信電力を示す信号に基づいて補正の必要がないと判断した場合に、CQI信号を補正せずにMCS決定部302に出力する。
【0084】
送信電力決定部304は、送信先装置からACK信号またはNACK信号を受信した場合に基地局装置100の送信電力リソースに基づいて送信電力を決定する。そして、送信電力決定部304は、決定した送信電力を示す信号を送信電力制御部154およびCQI補正部303に出力する。
【0085】
HS−SCCH用信号生成部305は、送信先装置用のHS−SCCH用信号を生成し、増幅部161に出力する。
【0086】
物理チャネルビット数記憶部306は、MCS決定部302によるMCS選択の結果として決定された1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数を一時的に記憶する。
【0087】
物理チャネルビット数算出部307は、送信先装置からNACK信号を受信した場合に物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたHS−PDSCHのビット数を読み出して、読み出されたHS−PDSCHのビット数に基づいて、1回目の送信および1回目の再送を含む2回の送信で複数ビットの符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出して、MCS決定部302に出力する。より具体的には、物理チャネルビット数算出部307は、符号化ビットのビット数から1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数を減算することによって1回目の再送時のHS−PDSCHのビット数を算出する。
【0088】
上述の物理チャネルビット数記憶部306および物理チャネルビット数算出部307の組み合わせは、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の送信および1回目の再送で複数ビットの符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を計算する物理チャネルビット数計算部を構成する。前記物理チャネルビット数計算部の構成は、これに限定されない。たとえば、前記物理チャネルビット数計算部は、MCS決定部302によるMCS選択の結果としてHS−PDSCHのビット数と同様に決定されるパケットデータの符号化率に基づいて1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数を算出して、算出された1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出する構成であっても良い。
【0089】
また、上述の物理チャネルビット数計算部は、NACK信号を受信した時に1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出しているが、この構成に限定されない。たとえば、前記物理チャネルビット数計算部は、1回目の送信と同時に1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出して記憶しておき、NACK信号を受信した時に1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数をMCS決定部302に出力する構成であっても良い。また、もう1つの変更例として、前記物理チャネルビット数計算部は、1回目の送信と同時に1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出してMCS決定部302に出力する構成であっても良い。この場合、MCS決定部302は、前記物理チャネルビット数計算部から得られたHS−PDSCHのビット数を一時的に記憶する構成を有する。
【0090】
次いで、上記構成を有する基地局装置100の動作について図4を用いて説明する。
【0091】
MCS決定部302は、1回目の送信時にCQI信号に基づいて誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)、変調方式および拡散コード数を決定する。本実施の形態では、MCS決定部302は、たとえばN(Nは自然数)ビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数は、Nビットに決定される。
【0092】
そして、物理チャネルビット数記憶部306は、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数Nを一時的に記憶する。
【0093】
変調部153は、Nビットの情報ビットから成るパケットデータを誤り訂正符号化することによって、Nビットの情報ビット、NビットのパリティビットAおよびNビットのパリティビットBから成る3Nビットの符号化ビットを生成する。
【0094】
変調部153は、MCS決定部302からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットの一部としてNビットを抽出してNビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングする。そして、マッピングされたNビットの符号化ビットが1回目の送信時に送信される。
【0095】
そして、1回目の送信後に送信先装置から受信された信号がNACK信号である場合(すなわち送信先装置から1回目の再送要求を受けた場合)、物理チャネルビット数算出部307は、物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたビット数Nに基づいて1回目の送信および1回目の再送で3Nビットの符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出する。ここでは、1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数は、3N−N=2Nである。そして、物理チャネルビット数算出部307は、算出されたビット数2NをMCS決定部302に出力する。
【0096】
MCS決定部302は、物理チャネルビット数算出部307から出力されたビット数2Nに基づいて、2Nビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード7を含む8コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の再送時のHS−PDSCHのビット数は、2Nビットに変更される。
【0097】
変調部153は、MCS決定部302からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットのうち1回目の送信時に送信されなかった残りの2Nビットを抽出して2Nビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード7を含む8コードにマッピングする。そして、1回目の再送時に、マッピングされた2Nビットの符号化ビットが再送される。このようにして1回目の送信および1回目の再送を含む2回の送信で3Nビットの符号化ビットの全てを送信先装置に送信することができる。
【0098】
なお、実施の形態1において、変調部153はターボ符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有する。が、変調部153の構成はこれに限定されない。たとえば、変調部153は、ターボ符号化を行う代わりに畳み込み符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有しても良い。
【0099】
このように、実施の形態1によれば、1回目の送信時に決定されるHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を計算して、計算されたHS−PDSCHのビット数に基づいて拡散コード数を変更することによって1回目の再送時にHS−PDSCHのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを送信先装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0100】
なお、実施の形態1において、本発明の無線送信装置を基地局装置100に適用し、かつ、無線受信装置を通信端末装置200に適用することによって下り回線のパケット伝送において上記の作用効果を得ているが、本発明の無線送信装置を通信端末装置200に適用し、かつ、無線受信装置を基地局装置100に適用することによって上り回線のパケット伝送においても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0101】
また、実施の形態1において、前記物理チャネルビット数計算部は、基地局装置100に具備されているが、送信先装置が前記物理チャネルビット数計算部を具備する場合も同様の作用効果を得ることができる。
【0102】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態2に係る基地局装置は、実施の形態1に係る基地局装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。図5に示す基地局装置500は、図1に示す基地局装置100におけるスケジューラ151の代わりにスケジューラ501を具備して成るものである。基地局装置500と無線通信を行う通信端末装置の構成は、図2に示すとおりである。
【0103】
スケジューラ501は、パケット伝送用制御信号、各通信端末装置からのCQI信号、ACK/NACK信号に基づいてパケットを送信する送信先装置を決定し、送信先装置および送信するパケットデータを示す情報をバッファ(Queue)152に出力する。また、スケジューラ501は、送信先装置のCQI信号に基づいて変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数を決定し、変調部153に指示する。また、スケジューラ501は、送信先装置からのACK/NACK信号およびCQI信号に基づいてパケットデータの送信電力を決定し、送信電力を示す信号を送信電力制御部154に出力する。また、スケジューラ501は、HS−SCCHによって送信先装置に送信するHS−SCCH用信号を増幅部161に出力する。HS−SCCH用信号には、パケットデータを送信するタイミング、パケットデータの符号化率および変調方式等を示す情報(TFRI)が含まれる。
【0104】
スケジューラ501の内部構成は、図6に示すとおりである。なお、図6に示すスケジューラ501は、図3に示すスケジューラ151と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。スケジューラ501は、スケジューラ151におけるMCS決定部302の代わりにMCS決定部601を具備して成るものである。
【0105】
MCS決定部601は、パケットデータの1回目の送信時にCQI補正部303からのCQI信号に基づいてMCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。また、MCS決定部601は、パケットデータの再送時に物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいて再度MCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。パケットデータの再送時のMCS選択において、MCS決定部601は、1回目の送信時に決定された変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数のうち変調方式を変更する。ここで、MCS決定部601によってMCS選択が行われる時に、送信または再送されるパケットデータのHS−PDSCHのビット数が設定される。したがって、MCS決定部601は、送信先装置から送信されるCQI信号に基づいてパケットデータの1回目の送信時にHS−PDSCHのビット数を決定する物理チャネルビット数決定部としての動作を実行し、かつ、物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいてパケットデータの再送時にHS−PDSCHのビット数を変更する物理チャネルビット数変更部としての動作を実行する。
【0106】
次いで、上記構成を有する基地局装置500の動作について図7を用いて説明する。
【0107】
MCS決定部601は、1回目の送信時にCQI信号に基づいて誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)、変調方式および拡散コード数を決定する。本実施の形態では、MCS決定部601は、たとえばNビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数は、Nビットに決定される。
【0108】
そして、物理チャネルビット数記憶部306は、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数Nを一時的に記憶する。
【0109】
変調部153は、MCS決定部601からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットの一部としてNビットを抽出してNビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングする。そして、マッピングされたNビットの符号化ビットが1回目の送信時に送信される。
【0110】
そして、1回目の送信後に送信先装置から受信された信号がNACK信号である場合(すなわち送信先装置から1回目の再送要求を受けた場合)、物理チャネルビット数算出部307は、物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたビット数Nに基づいて1回目の送信および1回目の再送で3Nビットの符号化ビットの全てが送信されるために再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出する。ここでは、1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数は、3N−N=2Nである。そして、物理チャネルビット数算出部307は、算出されたビット数2NをMCS決定部601に出力する。
【0111】
MCS決定部601は、物理チャネルビット数算出部307から出力されたビット数2Nに基づいて、2Nビットの符号化ビットを16QAM変調して4コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の再送時のHS−PDSCHのビット数は、2Nビットに変更される。
【0112】
変調部153は、MCS決定部601からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットのうち1回目の送信時に送信されなかった残りの2Nビットを抽出して2Nビットの符号化ビットを16QAM変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングする。そして、1回目の再送時に、マッピングされた2Nビットの符号化ビットが送信される。このようにして1回目の送信および1回目の再送を含む2回の送信で3Nビットの符号化ビットの全てを送信先装置に送信することができる。
【0113】
なお、実施の形態2において、変調部153はターボ符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有する。が、変調部153の構成はこれに限定されない。たとえば、変調部153は、ターボ符号化を行う代わりに畳み込み符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有しても良い。
【0114】
このように、実施の形態2によれば、1回目の送信時に決定されるHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を計算して、計算されたHS−PDSCHのビット数に基づいて変調方式を変更することによって1回目の再送時にHS−PDSCHのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを送信先装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0115】
なお、実施の形態2において、本発明の無線送信装置を基地局装置500に適用し、かつ、無線受信装置を通信端末装置200に適用することによって下り回線のパケット伝送において上記の作用効果を得ているが、本発明の無線送信装置を通信端末装置200に適用し、かつ、無線受信装置を基地局装置500に適用することによって上り回線のパケット伝送においても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0116】
また、実施の形態2において、前記物理チャネルビット数計算部は、基地局装置500に具備されているが、送信先装置が前記物理チャネルビット数計算部を具備する場合も同様の作用効果を得ることができる。
【0117】
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態3に係る基地局装置は、実施の形態1に係る基地局装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。図8に示す基地局装置800は、図1に示す基地局装置100におけるスケジューラ151の代わりにスケジューラ801を具備して成るものである。基地局装置800と無線通信を行う通信端末装置の構成は、図2に示すとおりである。
【0118】
スケジューラ801は、パケット伝送用制御信号、各通信端末装置からのCQI信号、ACK/NACK信号に基づいてパケットを送信する送信先装置を決定し、送信先装置および送信するパケットデータを示す情報をバッファ(Queue)152に出力する。また、スケジューラ801は、送信先装置のCQI信号に基づいて変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数を決定し、変調部153に指示する。また、スケジューラ801は、送信先装置からのACK/NACK信号およびCQI信号に基づいてパケットデータの送信電力を決定し、送信電力を示す信号を送信電力制御部154に出力する。また、スケジューラ801は、HS−SCCHによって送信先装置に送信するHS−SCCH用信号を増幅部161に出力する。HS−SCCH用信号には、パケットデータを送信するタイミング、パケットデータの符号化率および変調方式等を示す情報(TFRI)が含まれる。
【0119】
スケジューラ801の内部構成は、図9に示すとおりである。なお、図9に示すスケジューラ801は、図3に示すスケジューラ151と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。スケジューラ801は、スケジューラ151におけるMCS決定部302の代わりにMCS決定部901を具備して成るものである。
【0120】
MCS決定部901は、パケットデータの1回目の送信時にCQI補正部303からのCQI信号に基づいてMCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。また、MCS決定部901は、パケットデータの再送時に物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいて再度MCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。パケットデータの再送時のMCS選択において、MCS決定部901は、1回目の送信時に決定された変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数のうち変調方式および拡散コード数を変更する。ここで、MCS決定部901によってMCS選択が行われる時に、送信または再送されるパケットデータのHS−PDSCHのビット数が設定される。したがって、MCS決定部901は、送信先装置から送信されるCQI信号に基づいてパケットデータの1回目の送信時にHS−PDSCHのビット数を決定する物理チャネルビット数決定部としての動作を実行し、かつ、物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいてパケットデータの再送時にHS−PDSCHのビット数を変更する物理チャネルビット数変更部としての動作を実行する。
【0121】
次いで、上記構成を有する基地局装置800の動作について図10を用いて説明する。
【0122】
MCS決定部901は、1回目の送信時にCQI信号に基づいて誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)、変調方式および拡散コード数を決定する。本実施の形態では、MCS決定部901は、たとえばNビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数は、Nビットに決定される。
【0123】
そして、物理チャネルビット数記憶部306は、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数Nを一時的に記憶する。
【0124】
変調部153は、MCS決定部901からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットの一部としてNビットを抽出してNビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングする。そして、マッピングされたNビットの符号化ビットが1回目の送信時に送信される。
【0125】
そして、1回目の送信後に送信先装置から受信された信号がNACK信号である場合(すなわち送信先装置から1回目の再送要求を受けた場合)、物理チャネルビット数算出部307は、物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたビット数Nに基づいて1回目の送信および1回目の再送で3Nビットの符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出する。ここでは、1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数は、3N−N=2Nである。そして、物理チャネルビット数算出部307は、算出されたビット数2NをMCS決定部901に出力する。
【0126】
MCS決定部901は、物理チャネルビット数算出部307から出力されたビット数2Nに基づいて、2Nビットの符号化ビットのうちNビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングして、その他のNビットを16QAM変調してコード4およびコード5を含む2コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の再送時のHS−PDSCHのビット数は、2Nビットに変更される。
【0127】
変調部153は、MCS決定部901からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットのうち1回目の送信時に送信されなかった残りの2Nビットを抽出して、2Nビットの符号化ビットのうちNビットをQPSK変調してコード0からコード3を含む4コードにマッピングして、その他のNビットを16QAM変調してコード4およびコード5を含む2コードにマッピングする。そして、1回目の再送時に、マッピングされた2Nビットの符号化ビットが送信される。このようにして1回目の送信および1回目の再送を含む2回の送信で3Nビットの符号化ビットの全てを送信先装置に送信することができる。
【0128】
なお、実施の形態3において、変調部153はターボ符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有する。が、変調部153の構成はこれに限定されない。たとえば、変調部153は、ターボ符号化を行う代わりに畳み込み符号化を行うことによってパケットデータを符号化する構成を有しても良い。
【0129】
このように、実施の形態3によれば、1回目の送信時に決定されるHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を計算して、計算されたHS−PDSCHのビット数に基づいて拡散コード数および変調方式を変更することによって1回目の再送時にHS−PDSCHのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを送信先装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。
【0130】
なお、実施の形態3において、本発明の無線送信装置を基地局装置800に適用し、かつ、無線受信装置を通信端末装置200に適用することによって下り回線のパケット伝送において上記の作用効果を得ているが、本発明の無線送信装置を通信端末装置200に適用し、かつ、無線受信装置を基地局装置800に適用することによって上り回線のパケット伝送においても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0131】
また、実施の形態3において、前記物理チャネルビット数計算部は、基地局装置800に具備されているが、送信先装置が前記物理チャネルビット数計算部を具備する場合も同様の作用効果を得ることができる。
【0132】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態4に係る基地局装置は、実施の形態1に係る基地局装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。図11に示す基地局装置1100は、図1に示す基地局装置100におけるスケジューラ151の代わりにスケジューラ1101を具備して成るものである。基地局装置1100と無線通信を行う通信端末装置の構成は、図2に示すとおりである。
【0133】
スケジューラ1101は、パケット伝送用制御信号、各通信端末装置からのCQI信号、ACK/NACK信号に基づいてパケットを送信する送信先装置を決定し、送信先装置および送信するパケットデータを示す情報をバッファ(Queue)152に出力する。また、スケジューラ1101は、送信先装置のCQI信号に基づいて変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数を決定し、変調部153に指示する。また、スケジューラ1101は、送信先装置からのACK/NACK信号およびCQI信号に基づいてパケットデータの送信電力を決定し、送信電力を示す信号を送信電力制御部154に出力する。また、スケジューラ1101は、HS−SCCHによって送信先装置に送信するHS−SCCH用信号を増幅部161に出力する。HS−SCCH用信号には、パケットデータを送信するタイミング、パケットデータの符号化率および変調方式等を示す情報(TFRI)が含まれる。
【0134】
スケジューラ1101の内部構成は、図12に示すとおりである。なお、図12に示すスケジューラ1101は、図3に示すスケジューラ151と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。スケジューラ1101は、スケジューラ151におけるMCS決定部302の代わりにMCS決定部1201を具備して成るものである。
【0135】
MCS決定部1201は、パケットデータの1回目の送信時にCQI補正部303からのCQI信号に基づいてMCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。また、MCS決定部1201は、パケットデータの再送時に物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいて再度MCS選択を行い、変調部153に指示すると共にHS−SCCH用信号生成部305および物理チャネルビット数記憶部306に出力する。パケットデータの再送時のMCS選択において、MCS決定部1201は、1回目の送信時に決定された変調方式、誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)および拡散コード数のうち変調方式を変更する。ここで、MCS決定部1201によってMCS選択が行われる時に、送信または再送されるパケットデータのHS−PDSCHのビット数が設定される。したがって、MCS決定部1201は、送信先装置から送信されるCQI信号に基づいてパケットデータの1回目の送信時にHS−PDSCHのビット数を決定する物理チャネルビット数決定部としての動作を実行し、かつ、物理チャネルビット数算出部307からのHS−PDSCHのビット数に基づいてパケットデータの再送時にHS−PDSCHのビット数を変更する物理チャネルビット数変更部としての動作を実行する。
【0136】
次いで、上記構成を有する基地局装置1100の動作について図13を用いて説明する。
【0137】
MCS決定部1201は、1回目の送信時にCQI信号に基づいて誤り訂正符号化方式(パンクチャリングを含む)、変調方式および拡散コード数を決定する。本実施の形態では、MCS決定部1201は、たとえば3Nビットの符号化ビットのうちNビットの情報ビット、N/4ビットのパリティビットAおよびN/4ビットのパリティビットB(すなわち合計6N/4ビットの符号化ビット)をQPSK変調してコード0からコード2を含む3コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数は、6N/4ビットに決定される。
【0138】
そして、物理チャネルビット数記憶部306は、1回目の送信時のHS−PDSCHのビット数6N/4を一時的に記憶する。
【0139】
変調部153は、MCS決定部1201からの指示に従って、3Nビットの符号化ビットの一部としてNビットの情報ビット、N/4ビットのパリティビットAおよびN/4ビットのパリティビットBを抽出して6N/4ビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード2を含む3コードにマッピングする。そして、マッピングされた6N/4ビットの符号化ビットが1回目の送信時に送信される。
【0140】
そして、1回目の送信後に送信先装置から受信された信号がNACK信号である場合(すなわち送信先装置から1回目の再送要求を受けた場合)、物理チャネルビット数算出部307は、物理チャネルビット数記憶部306に記憶されたビット数6N/4に基づいて1回目の送信および1回目の再送で3Nビットの符号化ビットの全てが送信されるために再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を算出する。ここでは、1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数は、3N−6N/4=6N/4である。そして、物理チャネルビット数算出部307は、算出されたビット数6N/4をMCS決定部1201に出力する。
【0141】
MCS決定部1201は、物理チャネルビット数算出部307から出力されたビット数6N/4に基づいて、Nビットの情報ビットに加えて3N/4ビットのパリティビットAおよび3N/4ビットのパリティビットB(すなわち合計10N/4ビットの符号化ビット)をQPSK変調して5コードにマッピングすることを決定して、変調部153に指示する。すなわち、1回目の再送時のHS−PDSCHのビット数は、10N/4ビットに変更される。
【0142】
変調部153は、MCS決定部1201からの指示に従って、1回目の送信時に送信されなかった3N/4ビットのパリティビットAおよび3N/4ビットのパリティビットBならびにNビットの情報ビットを抽出して10N/4ビットの符号化ビットをQPSK変調してコード0からコード4を含む5コードにマッピングする。そして、1回目の再送時に、マッピングされた10N/4ビットの符号化ビットが送信される。このようにして1回目の送信および1回目の再送を含む2回の送信で3Nビットの符号化ビットの全てを送信先装置に送信することができると共にNビットの情報ビットを送信先装置に繰り返し送信することができる。
【0143】
このように、実施の形態4によれば、1回目の送信時に決定されるHS−PDSCHのビット数に基づいて1回目の再送時に必要なHS−PDSCHのビット数を計算して、計算されたHS−PDSCHのビット数に基づいて拡散コード数を変更することによって1回目の再送時にHS−PDSCHのビット数を変更するため、1回目の送信および1回目の再送で複数の符号化ビットの全てを送信先装置に送信することによってパケットデータの再送回数を低減することができるから、スループットを向上することができる。また、1回目の再送時に情報ビットを繰り返し送信するため、送信先装置が基地局装置からの1回目の送信時のHS−SCCH受信を失敗しても1回目の再送時に情報ビットを受信することができるから、送信先装置における受信信号の復号を確実に行うことができる。
【0144】
なお、実施の形態4において、本発明の無線送信装置を基地局装置1100に適用し、かつ、無線受信装置を通信端末装置200に適用することによって下り回線のパケット伝送において上記の作用効果を得ているが、本発明の無線送信装置を通信端末装置200に適用し、かつ、無線受信装置を基地局装置1100に適用することによって上り回線のパケット伝送においても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0145】
また、実施の形態4において、前記物理チャネルビット数計算部は、基地局装置1100に具備されているが、送信先装置が前記物理チャネルビット数計算部を具備する場合も同様の作用効果を得ることができる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1回目の送信時に決定されるパケットデータの物理チャネルのビット数に基づいて1回目の送信および1回目の再送で全ての符号化ビットが送信されるように1回目の再送時にパケットデータの物理チャネルのビット数を変更するため、スループットを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る基地局装置と無線通信を行う通信端末装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る基地局装置のスケジューラの内部構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の動作を説明するための図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2に係る基地局装置のスケジューラの内部構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態2に係る基地局装置の動作を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る基地局装置のスケジューラの内部構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の動作を説明するための図
【図11】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る基地局装置のスケジューラの内部構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の動作を説明するための図
【図14】従来の基地局装置の動作の一例を説明するための図
【符号の説明】
100、500、800、1100 基地局装置
151、501、801、1101 スケジューラ
152 バッファ
153 変調部
154 送信電力制御部
155 増幅部
165 多重部
166 送信RF部
301 送信先決定部
302、601、901、1201 MCS決定部
303 CQI補正部
304 送信電力決定部
305 HS−SCCH用信号生成部
306 物理チャネルビット数記憶部
307 物理チャネルビット数算出部

Claims (7)

  1. パケットデータを符号化することにより生成される複数の符号化ビットの一部ごとを1回の送信で無線受信装置へ送信する送信手段と、
    前記無線受信装置から送信される回線状態を示す回線状態報告値に基づいて1回目の送信時に前記パケットデータの物理チャネルのビット数を決定する物理チャネルビット数決定手段と、
    前記1回目の送信後に前記無線受信装置から1回目の再送要求を受ける時に前記物理チャネルビット数決定手段によって決定される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の送信および1回目の再送で前記複数の符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要な前記物理チャネルのビット数を計算する物理チャネルビット数計算手段と、
    前記物理チャネルビット数計算手段によって計算される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の再送時に前記物理チャネルビット数決定手段によって決定される前記物理チャネルのビット数を変更する物理チャネルビット数変更手段と、
    を具備することを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記物理チャネルビット数変更手段は、
    前記符号化ビットを拡散するための拡散コード数を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  3. 前記物理チャネルビット数変更手段は、
    前記符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  4. 前記物理チャネルビット数変更手段は、
    前記符号化ビットを拡散するための拡散コード数および前記符号化ビットを変調するための変調方式を変更することによって前記物理チャネルのビット数の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線送信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線送信装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  7. パケットデータを符号化することにより生成される複数の符号化ビットの一部ごとを1回の送信で無線受信装置へ送信する送信手段を有する無線送信装置における無線送信方法において、
    前記無線受信装置から送信される下り回線状態を示す回線状態報告値に基づいて1回目の送信時に前記パケットデータの物理チャネルのビット数を決定する物理チャネルビット数決定ステップと、
    前記1回目の送信後に前記無線受信装置から1回目の再送要求を受ける時に前記物理チャネルビット数決定ステップにおいて決定される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の送信および1回目の再送で前記複数の符号化ビットの全てが送信されるために1回目の再送時に必要な前記物理チャネルのビット数を計算する物理チャネルビット数計算ステップと、
    前記物理チャネルビット数計算ステップにおいて計算される前記物理チャネルのビット数に基づいて前記1回目の再送時に前記物理チャネルビット数決定ステップにおいて決定される前記物理チャネルのビット数を変更する物理チャネルビット数変更ステップと、
    を具備することを特徴とする無線送信方法。
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