JP4607896B2 - ハイブリッドtdm/ofdm/cdm上りリンク伝送 - Google Patents

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Description

[合衆国法典第35巻第120条による優先権の主張]
本願は、2002年12月6日に出願した、「通信システムにおけるデータ送信の方法およびシステム(Method and System for a Data Transmission in a Communication System)」という名称の同一所有者による米国特許出願第10/313553号の一部継続出願である。
[技術分野]
本発明は、有線または無線の通信システムにおけるデータ伝送に関する。
無線通信システムはモバイル機器と通信するネットワーク要素からなる。基地局(BS;Base Station)からなどネットワークから移動局(MS;Mobile Station)などモバイル機器への通信リンクは下りリンク(FL;Forward Link)と呼ばれる。モバイル機器からネットワーク要素への通信リンクは上りリンク(RL;Reverse Link)と呼ばれる。電気通信事業者の容量、したがって収入を増大させるために、FLおよびRLのリソースを最適化することが求められている。
発信局から物理的に別個の宛先局への情報信号の送信を可能にする通信システムが開発されている。発信局から通信チャネルを介して情報信号を送信するに際して、情報信号は、まず、この通信チャネルを介する効率的伝送に適した形に変換される。情報信号の変換、または変調には、結果として生じる変調搬送波のスペクトルが通信チャネル帯域幅内に限定されるように、情報信号に従って搬送波のパラメータを変動させることが伴う。宛先局では、通信チャネルを介して受け取られた変調搬送波から元の情報信号が再構築される。一般に、このような再構築は、発信局によって用いられた変調プロセスの逆を使用することによって達成される。さらに、複数の変調技術をサポートするためにシステムに柔軟性を付加することも求められている。通信システムにおける改善された性能が求められている。
また、変調は、多重接続、すなわち共通の通信チャネルを介した複数の信号の同時送信および/または受信も容易にする。多重接続通信システムは、しばしば、共通通信チャネルへの連続的アクセスではなく、比較的短時間の断続的アクセスを必要とする複数のリモート加入者ユニットを含む。当分野では、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)など、いくつかの多重接続技術が知られている。別の種類の多重接続技術が、「デュアルモード広帯域スペクトル拡散セルラシステムのためのTIA/EIA/IS−95移動局/基地局互換標準」(以後、IS−95標準と呼ぶ)に準拠する符号分割多重接続(CDMA)スペクトル拡散システムである。多重接続通信システムにおけるCDMA技術の使用は、共に本願譲受人に譲渡されている、「衛星または地上中継器を使用するスペクトル拡散多重接続通信システム(SPREAD SPECTRUM MULTIPLE−ACCESS COMMUNICATION SYSTEM USING SATELLITE OR TERRESTRIAL REPEATERS)」という名称の米国特許第4901307号明細書、および「CDMAセルラ電話システムにおいて波形を生成するシステムおよび方法(SYSTEM AND METHOD FOR GENERATING WAVEFORMS IN A CDMA CELLULAR TELEPHONE SYSTEM)」という名称の米国特許第5103459号明細書に開示されている。
多重接続通信システムは無線でも有線でもよく、音声トラフィックおよび/またはデータトラフィックを搬送し得る。音声とデータ両方のトラフィックを搬送する通信システムの一例が、1つの通信チャネルを介して音声およびデータトラフィックを伝送することを指定する、IS−95標準によるシステムである。固定サイズの符号チャネルフレームとしてデータを伝送する方法が、本願の譲受人に譲渡されている、「伝送用データのフォーマット設定の方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR THE FORMATTING OF DATA FOR TRANSMISSION)」という名称の米国特許第5504773号明細書に詳細に記載されている。
IS−95標準によれば、データトラフィックまたは音声トラフィックは、14.4Kbpsものデータ転送速度で20ミリ秒幅の符号チャネルフレームに分割される。音声とデータ両方のトラフィックを搬送する通信システムのその他の例には、文書番号3GTS25.211、3GTS25.212、3GTS25.213および3GTS25.214(W−CDMA標準)、または「TR−45.5 cdma2000スペクトル拡散システムのための物理層標準」(IS−2000標準)を含む1組の文書として実施されている、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)に準拠する通信システムが含まれる。
基地局とは、加入者局が通信を行う相手のアクセスネットワークエンティティである。IS−856標準を参照すると、基地局はアクセスポイントとも呼ばれる。セルは、この用語が使用される状況に応じて、基地局または基地局によってサービス提供される地理的カバーエリアを指す。セクタは基地局の1区分であり、基地局によってサービス提供される地理的領域の1区画にサービス提供する。
「加入者局」とは、本明細書では、アクセスネットワークが通信を行う相手のエンティティを表すのに使用する。IS−856標準を参照すると、加入者局は、アクセス端末とも呼ばれる。加入者局は移動式とすることも固定式とすることもできる。加入者局は、無線チャネルを介して、または光ファイバや同軸ケーブルといった有線チャネルを介して通信を行う任意のデータ機器とすることができる。加入者局は、さらに、それだけに限らないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外付けまたは内蔵モデム、無線または有線電話機を含むいくつかの種類の機器のいずれかとすることもできる。基地局とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立しようとしている最中の加入者局を、接続セットアップ状態にあるという。基地局とアクティブトラフィックチャネル接続を確立している加入者局をアクティブ加入者局といい、トラフィック状態にあるという。
アクセスネットワークとは、少なくとも1つの基地局(BS)および1つまたは複数の基地局の制御装置の集合体である。アクセスネットワークは複数の加入者局間で情報信号を搬送する。アクセスネットワークは、さらに、企業イントラネットやインターネットなど、アクセスネットワークの外部の別のネットワークに接続することもでき、各基地局とこのような外部ネットワークの間で情報信号を搬送することもできる。
前述の多重接続無線通信システムにおいて、ユーザ間の通信は、1つまたは複数の基地局を介して行われる。ユーザとは、生物エンティティと無生物エンティティの両方を指す。ある無線加入者局上の第1のユーザは、RL上で基地局に情報信号を伝えることによって第2の無線加入者局上の第2のユーザに通信を行う。基地局はこの情報信号を受信し、FL上で第2の加入者局にこの情報信号を伝える。第2の加入者局がこの基地局によってサービス提供されているエリア内にいない場合、基地局はこのデータを、第2の加入者局が位置しているサービスエリア内の別の基地局に経路指定する。次いで、第2の基地局は、FL上で第2の加入者局にこの情報信号を伝える。前述のように、FLは基地局から無線加入者局への伝送を指し、RLは無線加入者局から基地局への伝送を指す。同様に、この通信は、無線加入者局上の第1のユーザと陸上回線局上の第2のユーザの間でも行われ得る。基地局は、RL上で無線加入者局の第1のユーザからのデータを受信し、このデータを、公衆交換電話網(PSTN)を介して陸上回線局上の第2のユーザに経路指定する。多くの通信システム、例えば、IS−95、W−CDMAおよびIS−2000等において、FLおよびRLには別個の周波数が割り振られる。
音声のみのサービスおよびデータトラフィックのみのサービスの研究により、これらの2種類のサービスの間のいくつかの実質的な違いが明らかになった。1つの違いは、情報内容の配信における遅延に関するものである。音声トラフィックサービスは、厳密な固定された遅延要件を課す。通常、音声フレームと呼ばれる、所定量の音声トラフィック情報の全体の一方向遅延は、100ミリ秒未満でなければならない。これに対して、全体の一方向データトラフィック遅延は、通信システムによって提供されるデータトラフィックサービスの効率を最適化するのに使用される、可変パラメータとすることができる。例えば、マルチユーザダイバーシチ、より好都合な条件までのデータ伝送の遅延、音声トラフィックサービスによって許容され得る遅延より著しく大きい遅延を必要とするより効率のよい誤り訂正符号化技術、およびこの他の技術などが利用され得る。データの効率のよい符号化方式の一例が、本願の譲受人に譲渡されている、1999年8月3日に発行された、現米国特許第5933462号である、1996年11月6日に出願された、「畳み込み符号化された符号語を復号化する軟判定出力復号器(SOFT DECISION OUTPUT DECODER FOR DECODING CONVOLUTIONALLY ENCODED CODEWORDS)」という名称の、米国特許出願第08/743688号明細書に開示されている。
音声トラフィックサービスとデータトラフィックサービスの別の著しい違いは、音声トラフィックサービスが全ユーザについて固定された共通のサービス程度(GOS;Grade of Service)を必要とすることである。通常、音声トラフィックサービスを提供するディジタル通信システムでは、この要件は、全ユーザについての固定された等しい伝送速度および音声フレームの誤り率での最大許容可能値として解釈される。これに対して、データサービスでのGOSは、ユーザごとに異なることがあり、これを最適化することでデータトラフィックサービスを提供する通信システムの全体効率が向上する可変パラメータとすることができる。データトラフィックサービスを提供する通信システムのGOSは、通常、データパケット等を備え得る、所定量のデータトラフィック情報の転送において受ける合計遅延として定義される。パケットとは、特定のフォーマットに整えられたデータ(ペイロード)および制御要素を含むビットのグループである。制御要素は、プリアンブル、品質尺度、およびこの他の当分野の技術者に知られているもの等を備える。品質尺度は、巡回冗長検査(CRC;Cyclic Redundancy Check)、パリティビット、およびこの他の当分野の技術者に知られているもの等を備える。
音声トラフィックサービスとデータトラフィックサービスのさらに別の著しい違いは、音声トラフィックサービスが信頼度の高い通信リンクを必要とすることである。第1の基地局と音声トラフィックの通信を行っている加入者局がこの第1の基地局によってサービス提供されるセルの縁部に移動するとき、この加入者局は、第2の基地局によってサービス提供される別のセルとのオーバーラップ領域に入る。このような領域にある加入者局は、第1の基地局との音声トラフィック通信を維持しつつ、第2の基地局との音声トラフィック通信を確立する。このような同時通信の間、加入者局は、2つの基地局から同一の情報を搬送する信号を受信する。同様に、両基地局も、この加入者局からの情報を搬送する信号を受信する。
このような同時通信をソフトハンドオフと呼ぶ。加入者局が第1の基地局によってサービス提供されるセルを最終的に離れ、第1の基地局との音声トラフィック通信を切断するときに、加入者局は、第2の基地局との音声トラフィック通信を続行する。ソフトハンドオフは「メークビフォアブレーク(make before break)」機構であるため、ソフトハンドオフは、通話が中断される可能性を最小限に抑える。ソフトハンドオフプロセスの間に複数の基地局を介して加入者局との通信を提供する方法およびシステムは、本願の譲受人に譲渡されている、「CDMAセルラ電話システムにおける移動局補助式ソフトハンドオフ(MOBILE ASSISTED SOFT HANDOFF IN A CDMA CELLULAR TELEPHONE SYSTEM)」という名称の米国特許第5267261号明細書に開示されている。
ソフターハンドオフは、通信が、マルチセクタ基地局の少なくとも2つのセクタにわたって行われる類似のプロセスである。ソフターハンドオフのプロセスは、本願の譲受人に譲渡されている、1999年8月3日に発行された現米国特許第5933787号である、1996年12月11日に出願された、「共通基地局のセクタ間でハンドオフを実行する方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR PERFORMING HANDOFF BETWEEN SECTORS OF A COMMON BASE STATION)」という名称の米国特許出願第08/763498号明細書に詳細に記載されている。ゆえに、音声サービスでのソフトハンドオフもソフターハンドオフも、結果として2つ以上の基地局からの冗長伝送になり、信頼度が向上する。
データトラフィック通信では、誤って受け取られるデータパケットは再送信され得るため、この信頼度の向上はあまり重要ではない。データサービスでの重要なパラメータは、データパケットの転送に必要とされる伝送遅延、およびデータトラフィック通信システムの平均スループット率である。伝送遅延は、データ通信では音声通信の場合と同じ影響を及ぼさないが、伝送遅延はデータ通信システムの品質を測定する重要な尺度である。平均スループット率は、通信システムのデータ伝送機能効率の尺度である。緩やかな伝送遅延要件のために、FL上のソフトハンドオフをサポートするのに使用される送信電力およびリソースは、追加データの伝送に使用することができ、ゆえに、効率が上がって平均スループット率が増大する。
RL上では状況が異なる。1つの加入者局によって送られた信号を複数の基地局が受信し得る。加入者局からのパケットの再送信は限られた電源(電池)からの追加電力を必要とするため、加入者局から送信されるデータパケットを受信し、処理するために複数の基地局においてリソースを割り振ることによってRL上でソフトハンドオフをサポートすれば効率的であると考えられる。このようなソフトハンドオフの利用は、Andrew J. ViterbiおよびKlein S. Gilhousen著、「ソフトハンドオフはCDMAカバーエリアを増大させ、RL容量を増大させる(Soft Handoff Increases CDMA coverage and Increases RL Capacity)」、IEEE Journal on Selected Areas in Communications(選択された通信の分野に関するIEEE機関紙)、第12巻、第8号、1994年10月、という論文で論じられているようにカバーエリアとRL容量の両方を増大させる。ソフトハンドオフとは、加入者局と、それぞれが異なるセルに属する2つ以上のセクタの間の通信である。IS−95標準の状況では、RL通信は両方のセクタによって受け取られ、FL通信は2つ以上のセクタのFL上で同時に搬送される。IS−856標準の状況では、FL上のデータ伝送は、2つ以上のセクタの一方とアクセス端末の間で非同時に実行される。さらに、ソフターハンドオフもこのために使用され得る。ソフターハンドオフは、加入者局と、それぞれが同じセルに属する2つ以上のセクタの間の通信である。IS−95標準の状況では、RL通信は両方のセクタによって受け取られ、FL通信は2つ以上のセクタのFLの一方で同時に実行される。IS−856標準の状況では、FL上のデータ伝送は、2つ以上のセクタの一方とアクセス端末の間で非同時に実行される。
無線通信システムにおけるデータ転送の品質および有効性は、送信元端末と宛先端末の間の通信チャネルの条件に依存することは周知である。このような条件は、例えば、信号対干渉雑音比(SINR;Signal-to-Interference-and-Noise Ratio)などとして表され、基地局のカバーエリア内の加入者局のパス損失およびパス損失の変動、同じセルと他のセル両方の他の加入者局からの干渉、他の基地局からの干渉、および当分野の技術者に知られている他の要因など、いくつかの要因の影響を受ける。通信チャネルの可変条件の下で一定のサービスレベルを維持するために、TDMAおよびFDMAシステムは、異なる周波数および/またはタイムスロットによるユーザの分離を用い、干渉を軽減するために周波数再利用をサポートする。周波数再利用は、利用可能なスペクトルを多くの周波数セットに分割する。所与のセルはただ1つのセットからの周波数を使用し、このセルに隣接するセルは同じセットからの周波数を使用することができない。CDMAシステムでは、通信システムのあらゆるセルにおいて同一の周波数が再利用され、これによって全体効率を向上させる。干渉は、他の技術、例えば、直交符号化、送信電力制御、可変転送速度データ、および当分野の技術者に知られている他の技術などによって軽減される。
前述の概念は、HDR(高データ転送速度;High Data Rate)通信システムと呼ばれるデータトラフィックのみの通信システムの開発において利用された。このような通信システムは、本願の譲受人に譲渡されている、2003年6月に発行された現米国特許第6574211号である、1997年11月3日に出願された、「高転送速度パケットデータ送信の方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR HIGH RATE PACKET DATA TRANSMISSION)」という名称の同時継続の米国特許出願第08/963386号明細書に詳細に開示されている。HDR通信システムは、TIA/EIA/IS−856業界標準(以後IS−856標準と呼ぶ)として標準化された。
IS−856標準は、アクセスポイント(AP;Access Pont)が加入者局(アクセス端末(AT;Access Terminal))にデータを送信することのできる、38.4kbpsから2.4Mbpsまでの範囲に及ぶデータ転送速度セットを定義している。アクセスポイントは基地局に類似しているため、セルおよびセクタに関する用語は音声システムに関するものと同じである。IS−856標準によれば、FLを介して送信されるデータはデータパケットに分割され、各データパケットは、FLが分割される1つまたは複数の間隔(タイムスロット)にわたって送信される。各タイムスロットにおいて、データ送信は、アクセスポイントから、このアクセスポイントのカバーエリア内に位置するただ1つのアクセス端末へ、FLおよび通信システムによってサポートされ得る最大のデータ転送速度で行われる。アクセス端末は、アクセスポイントとアクセス端末の間のFL条件に従って選択される。FL条件は、アクセスポイントとアクセス端末の間の干渉およびパス損失に依存し、これらは両方とも時変的(time-variant)である。パス損失およびパス損失の変動は、アクセスポイントの伝送を、特定のアクセスポイントに対するアクセス端末のFL条件が、残りのアクセス端末に対する伝送よりも少ない電力または高いデータ転送速度での伝送を可能にする決められた基準を満たす時間間隔にスケジュールすることによって利用され、ゆえに、FL伝送のスペクトル効率が向上する。
これに対して、IS−856標準によれば、RL上でのデータ伝送は、1つのアクセスポイントのカバーエリア内に位置する複数のアクセス端末から行われる。さらに、これらのアクセス端末のアンテナパターンは全方向性であるため、アクセスポイントのカバーエリア内の任意のアクセス端末がこれらのデータ送信を受信し得る。したがって、RL伝送は、いくつかの干渉源すなわち、他のアクセス端末の符号分割多重化オーバーヘッドチャネル、このアクセスポイントのカバーエリア内に位置するアクセス端末(同じセルのアクセス端末)からのデータ伝送、および他のアクセスポイントのカバーエリア内に位置するアクセス端末(他のセルのアクセス端末)からのデータ伝送の影響を受ける。
無線データサービスの発展に伴い、1台のサーバがホストからの要求に応答して高転送速度データを提供するインターネットサービスのモデルに従って、FL上でのデータスループットを増大させることに重点が置かれるようになっている。サーバからホストへの方向は高スループットを必要とするFLに類似し、他方、ホストからサーバへの要求および/またはデータ転送はより低いスループットで行われる。しかしながら、現在の状況は、RLデータ集中のアプリケーション、例えば、ファイル転送プロトコル(FTP;File Transfer Protocol)、テレビ会議、ゲーム、固定ビット速度サービスなどの増加を示している。このようなアプリケーションは、高いスループットを要求するアプリケーションがRLを介して伝送され得るように、より高速なデータ転送速度を実現するより一層RLの効率性を必要とする。したがって、当分野では、RL上のデータスループットを増大させること、理想的には、対称な下りリンクスループットと上りリンクスループットを提供することが求められている。RL上のデータスループットが増大されれば、当分野ではさらに、電力制御およびデータ転送速度決定の方法および装置の必要が生じる。
本発明の前述の特徴およびこの他の特徴は添付の特許請求の範囲に詳細に記載されており、本発明の利点と共に、例としてあげる以下の本発明の実施形態の詳細な説明を、添付の図面を参照して考察すれば、より明確になるであろう。
図1に通信システムの概念図を示す。このような通信システムは、IS−856標準に従って構築され得る。アクセスポイント(AP)100は下りリンク(FL)106(1)を介してアクセス端末(AT)104にデータを送信し、上りリンク(RL)108(1)を介してAT104からデータを受信する。同様に、AP102は、FL106(2)を介してAT104にデータを送信し、RL108(2)を介してAT104からデータを受信する。下りリンク上のデータ伝送は、1つのAPから1つのATに、FLおよび通信システムによってサポートされ得る最大データ転送速度またはこれに近い速度で行われる。制御チャネルなど、FLの別のチャネルは、複数のAPから1つのATに送信され得る。RLデータ通信は、1つのATから1つまたは複数のAPに行われ得る。AP100およびAP102はバックホール112(1)および112(2)を介して制御装置110に接続される。「バックホール」とは、制御装置とAPの間の通信リンクである。図1には2つのATと1つのAPだけしか示されていないが、これは説明のためにすぎず、この通信システムは複数のATおよびAPを備え得る。
ATがネットワークにアクセスすることを許可する登録の後、AT104およびAPの1つ、例えば、AP100などが、所定のアクセス手順を使用して通信リンクを確立する。所定のアクセス手順の結果生じる接続された状態において、AT104は、AP100からデータおよび制御メッセージを受信することができ、AP100にデータおよび制御メッセージを送信することができる。AT104は、AT104のアクティブセットに付加され得る他のAPを絶えず探し続ける。アクティブセットは、AT104と通信を行うことのできるAPのリストを備える。このようなAPが見つかると、AT104は、信号対干渉雑音比(SINR)を備え得る、このAPのFLの品質尺度を計算する。SINRは、パイロット信号に従って決定され得る。AT104は、他のAPを探し、APのSINRを決定する。同時に、AT104は、AT104のアクティブセット中の各APごとにFLの品質尺度を計算する。特定のAPからのFL品質尺度が、所定の期間にわたって所定の付加閾値を上回り、または所定の除去閾値を下回った場合、AT104はこの情報をAP100に報告する。AP100からの後続のメッセージは、AT104に、AT104のアクティブセットに特定のAPを付加し、またはAT104のアクティブセットから特定のAPを除去するように指示し得る。
AT104は、パラメータセットに基づいて、AT104のアクティブセットからサービス提供APを選択する。サービス提供APとは、特定のATとのデータ通信のために選択されるAPまたはこの特定のATにデータを伝達するAPである。パラメータセットは、例えば、現在および過去のSINR測定値、ビット誤り率、パケット誤り率などの任意の1つまたな複数、および他の任意の知られているパラメータを備え得る。ゆえに、例えば、サービス提供APは、最大のSINR測定値に従って選択され得る。次いで、AT104は、データ要求チャネル(DRCチャネル)上でデータ要求メッセージ(DRCメッセージ)を同報送信する。DRCメッセージは、要求されたデータ転送速度、あるいは、FLの品質の表示、例えば、測定されたSINR、ビット誤り率、パケット誤り率などを含み得る。AT104は、特定のAPを一意に識別する符号を使用して、DRCメッセージの同報送信を特定のAPに宛先指定することができる。通常、この符号はウォルシュ符号を備える。DRCメッセージシンボルと、一意のウォルシュ符号との排他的論理和(XOR)が取られる。このXOR演算を信号のウォルシュカバー(Walsh covering)という。AT104のアクティブセット中の各APが一意のウォルシュ符号で識別されるため、正しいウォルシュ符号を用いてAT104によって実行されたのと同一のXOR演算を実行する選択されたAPだけが、このDRCメッセージを正しく復号化し得る。
AT104に送られるデータは制御装置110に到達する。その後、制御装置110は、バックホール112を介してこのデータをAT104のアクティブセット中のすべてのAPに送信し得る。代替として、制御装置110は、まず、AT104によってサービス提供APとしてどのAPが選択されたか判断し、次いで、このサービス提供APにデータを送信することもできる。データは、(1つまたは複数の)APの待ち行列に格納される。次いで、1つまたは複数のAPによってそれぞれの制御チャネル上でAT104にページングメッセージが送られる。AT104は、このページングメッセージを獲得するために1つまたは複数の制御チャネル上の信号を復調し、復号化する。
各FL間隔において、APは、ページングメッセージを受信したATのいずれかへのデータ伝送をスケジュールし得る。伝送をスケジュールする方法の一例が、本願の譲受人に譲渡されている、「通信システムにおいてリソースを割り振るシステム(System for allocating resources in a communication system)」という名称の米国特許第6229795号明細書に記載されている。APは、各ATからのDRCメッセージで受け取られた転送速度制御情報を使用して、FLデータを可能な限り高い転送速度で効率よく送信する。データ転送速度は変動し得るため、通信システムは可変速度モードで動作する。APは、AT104から受け取られたDRCメッセージの最新の値に基づいて、AT104にデータを送信すべきデータ転送速度を決定する。さらに、APは、この移動局に特有の拡散符号を使用して、AT104への伝送を一意に識別する。この拡散符号は、IS−856標準で規定される拡散符号などの長い擬似ランダム(PN)雑音符号である。
データパケットが対象とするAT104は、このデータパケットを受信し、復号化する。各データパケットは、AT104によって欠落または重複した伝送を検出するのに使用される、連番などの識別子と関連付けられる。このような場合、AT104は、RLデータチャネルを介して欠落しているデータパケットの連番を伝える。AT104と通信を行うAPを介してAT104からデータメッセージを受信する制御装置110は、次いで、APに、どんなデータ単位がAT104によって受け取られなかったか指示する。APは、次いで、このようなデータパケットの再送信をスケジュールする。
可変速度モードで動作する、AT104とAP100の間の通信リンクが所定の信頼度を下回るほど劣化したとき、AT104は、まず、可変速度モードの別のAPが許容可能なデータ転送速度をサポートし得るかどうか判断しようとする。AT104がこのようなAP(AP102など)を確認した場合、異なる通信リンクへのAP102の再指示が行われる。再指示とは、ATのアクティブリストのメンバであるセクタの選択であり、このセクタは、現在選択されているセクタとは異なる。データ伝送は引き続き可変速度モードでAP102から行われる。
前述の通信リンクの劣化は、例えば、AP100のカバーエリアからAP102のカバーエリアへのAT104の移動、シャドーイング、フェージング、およびこの他の周知の理由によって引き起こされ得る。代替として、アクセス端末104と、現在使用されている通信リンクより高いスループット率を達成し得るAT104と別のAP(AP102など)の間の通信リンクが利用可能になったときに、異なる通信リンクへのAP102の再指示が行われ、引き続き可変速度モードでAP102からのデータ伝送が行われることもある。AT104が、可変速度モードで動作し、許容可能なデータ転送速度をサポートし得るAPの検出に失敗した場合、AT104は固定速度モードに移行する。このようなモードでは、ATは1つの転送速度で伝送を行う。
AT104は、可変速度データモードと固定速度データモードの両方のすべての候補APとの通信リンクを評価し、最高のスループットをもたらすAPを選択する。
AT104は、セクタがもはやAT104アクティブセットのメンバでなくなった場合には、固定速度モードから再度可変速度モードに切り換わる。
前述の固定速度モードおよび関連する固定速度データモードとの間の移行方法は、本願の譲受人に譲渡されている、「モバイル無線通信システムにおける可変および固定FL転送速度制御の方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR VARIABLE AND FIXED FL RATE CONTROL IN A MOBILE RADIO COMMUNICATION SYSTEM)」という名称の米国特許第6205129号明細書に詳細に開示されているものと類似のものである。他の固定速度モードおよび関連する固定モードとの間の移行方法も考えられ、本発明の範囲内に含まれるものである。
FL構造
図2にFL構造200を示す。以下で説明する期間、チップ長、値域は例として示すものにすぎず、この通信システムの動作の基礎をなす原理から逸脱することなく、他の期間、チップ長、値域も使用され得ることが理解されるであろう。「チップ」とは、2つの可能な値を有するウォルシュ符号拡散信号の単位である。
FL200はフレームとして定義される。1フレームは、それぞれが1.66ミリ秒タイムスロット期間に対応する2048チップ長の16のタイムスロット202を備える構造であり、したがって、26.66ミリ秒フレーム期間である。各タイムスロット202は2つのハーフタイムスロット202a、202bに分割され、各ハーフタイムスロット202a、202b内でパイロットバースト204a、204bが伝送される。各パイロットバースト204a、204bは96チップ長であり、関連するハーフタイムスロット202a、202bの中央に集中している。パイロットバースト204a、204bは、指標0のウォルシュカバーでカバーされるパイロットチャネル信号を備える。下り媒体アクセス制御(MAC;Medium Access Control)チャネル206は、各ハーフタイムスロット202のパイロットバースト204の直前および直後で送信される2つのバーストを形成する。MACは、64元ウォルシュ符号によって直交カバーされた最大64の符号チャネルで構成される。各符号チャネルは、1から64までの値を有し、一意の64元カバーウォルシュ符号を識別するMAC指標によって識別される。上り電力制御(RPC;Reverse Power Control)チャネルは、各加入者局ごとのRL信号電力を調整するのに使用される。RPCは、5から63までのMAC指標を有する利用可能なMACの1つに割り当てられる。FLトラフィックチャネルまたは制御チャネルペイロードは、第1のハーフタイムスロット202aの残りの部分208aおよび第2のハーフタイムスロット202bの残りの部分208bで送られる。トラフィックチャネルはユーザデータを搬送し、他方、制御チャネルは制御メッセージを搬送し、ユーザデータも搬送し得る。制御チャネルは、256スロット期間として定義されるサイクルを用い、76.8kbpsまたは38.4kbpsのデータ転送速度で伝送される。ユーザデータとは、トラフィックとも呼ばれる、オーバーヘッドデータ以外の情報である。オーバーヘッドデータとは、通信システムにおけるエンティティの動作を可能にする情報であり、呼維持信号、診断および報告情報などである。
RL伝送をサポートするためには、FLにおいて別のパケット許可(PG)チャネルが必要とされる。前述のRPCチャネルの変調は、PGチャネルコマンドをサポートするために、二相位相変調(BPSK)から四相位相変調(QPSK)に変更される。
電力制御コマンドは、ATに割り当てられたRPCチャネルの同相分岐上で変調される。電力制御コマンド情報は2値であり、電力制御ビットの第1の値(「アップ」)は、ATにこのATの送信電力を増大させるよう命令し、電力制御ビットの第2の値(「ダウン」)は、ATにこのATの送信電力を低減させるよう命令する。図3に示すように、「アップ」コマンドは+1と表され、「ダウン」コマンドは−1と表される。しかしながら、他の値も使用され得る。
PGチャネルは、ATに割り当てられたRPCチャネルの直交分岐上を介して伝えられる。PGチャネル上で伝送される情報は3値である。図3に示すように、第1の値は+1と表され、第2の値は0と表され、第3の値は−1と表される。この情報は、APとAT両方に対して以下の意味を有する。すなわち、+1は新しいパケットを送信する許可が付与されていることを意味し、0は新しいパケットを送信する許可が付与されていないことを意味し、−1は旧いパケットを送信する(再送信)許可が付与されていることを意味する。
情報値0の送信が信号エネルギーを必要としない、前述の信号方式は、APが、パケットを送信する指示を送信するときにだけPGチャネルにエネルギーを割り当てることを可能にする。1つまたは少数のATだけに1つの時間間隔においてRL上で送信する許可が付与されるため、PGチャネルは、RL伝送情報を提供するのにごくわずかの電力だけしか必要としない。したがって、RPC電力割り振り方法への影響は最小限に抑えられる。このRPC電力割り振り方法は、本願の譲受人に譲渡されている、2004年1月13日に発行された現米国特許第6678257号である、2000年9月25日に出願された、「基地局チャネルへの電力割り振りの方法および装置(MEHOD AND APPARATUS FOR ALLOCATION OF POWER TO BASE STATION CHANNELS)」という名称の米国特許出願第09/669950号明細書に記載されている。さらに、ATは、ATがデータ送信要求の後に応答を期待しているとき、またはATが保留中のデータ伝送を有するときにだけ、直交ストリームに関して三分決定を実行することが必要とされる。しかしながら、これら3値の選択は設計上の問題であり、代わりに前述のもの以外の値も使用され得ることが理解されるであろう。
ATは、ATのアクティブセット中のすべてのAPからRPC/PGチャネルを受信し、復調する。したがって、ATは、ATのアクティブセット中のあらゆるAPのRPC/PGチャネルの直交分岐を介して伝えられるPGチャネル情報を受信する。ATは、1更新間隔にわたる受信PGチャネル情報のエネルギーをフィルタリングし、フィルタリングしたエネルギーを閾値のセットと比較する。閾値の適切な選択によって、送信の許可を付与されていないATは、高い確率で、PGチャネルに0と割り当てられたゼロエネルギーを復号化する。
PGチャネルを介して伝えられる情報は、さらに、自動再送信要求(ARQ;Automatic Re-transmission reQuest)の手段としても使用される。以下で論じるように、1つのATからのRL伝送は複数のAPで受け取られ得る。したがって、PGチャネルを介したRL伝送に応答して送信される情報は、サービス提供するAP、またはサービス提供しないAPによって送信されるときに異なって解釈される。
サービス提供APは、ATからの以前のパケットが正しく受け取られた場合には、このATの新しいパケットの送信を求める要求への応答として、新しいパケットを送信する許可を生成し、送信する。したがって、PGチャネル上のこのような情報は、肯定応答(ACK;Acknowledgment)として働く。サービス提供APは、ATからの以前のパケットが誤って受け取られた場合には、このATの新しいパケットの送信を求める要求への応答として、以前のパケットを再送信する許可を生成し、送信する。
サービス提供しないAPは、このATから以前のパケットを正しく受け取り次第、送信の許可を示す値を生成し、送信する。したがって、PGチャネル上のこのような情報は、ACKとして働く。サービス提供しないAPは、このATから以前のパケットを正しく受け取り次第、再送信の許可を示す値を生成し、送信する。したがって、PGチャネル上のこのような情報はNACKとして働く。したがって、別個のACK/NACKチャネルは不要である。
ATは、例えば、一部のAPがこのATの送信を正しく受信するのに失敗したため、PGチャネル上の情報が消去され、または誤って受け取られたため、あるいは他の知られている理由などで、PGチャネル上で矛盾する情報を受け取ることがあり得る。アクセスネットワークの観点から見ると、どのAPがこのAPの送信を受け取ったか、このATが、任意のAPからACKと解釈されるPGチャネル上の情報をいつ受け取るかは問題ではないため、アクセスネットワークは次の送信許可時に新しいパケットを送信するが、サービス提供ATは、旧いパケットを再送信する許可を送信することもある。
本発明の教示が異なるFL構造に適用可能であることが理解されるであろう。ゆえに、例えば、前述のFLチャネルは、順次にではなく同時にも送信され得る。さらに、PGチャネルで提供される情報の通信を可能にする任意のFL、例えば、別々のPGおよびACK/NACK符号チャネルなども代わりに使用され得る。
RL
前述のように、データ転送の品質および有効性は、送信元端末と宛先端末の間のチャネル条件に依存する。チャネル条件は、干渉およびパス損失に依存し、これらは両方とも時変的である。したがって、RL性能は、干渉を軽減する方法によって改善され得る。RL上では、アクセスネットワーク中のすべてのATが、同じ周波数上で同時に送信することもでき(1つの周波数再利用セット)、アクセスネットワーク上の複数のATが同じ周波数上で同時に送信することもできる(複数の周波数再利用セット)。本明細書で説明するRLは任意の周波数再利用を利用し得ることに留意する。したがって、任意のATのRL伝送は、いくつかの干渉源の影響を受ける。最も中心的な干渉源は、同じセルと他のセル両方の他のATからの符号分割多重化オーバーヘッドチャネルの伝送、同じセル中のATによるユーザデータの送信、および他のセルのATによるユーザデータの送信である。
符号分割多重接続(CDMA)通信システムにおけるRL性能の研究は、同じセルの干渉を除去すれば、データ転送の品質および有効性の著しい改善を達成し得ることを示している。IS−856標準による通信システムにおける同じセルの干渉は、RL上で同時に送信することのできるATの数を制限することによって軽減され得る。
同時に送信するATの数を制限すると、すべてのATに同時に送信させるという2つの動作モードが存在するため、アクセスネットワークはATに、どちらのモードが使用されるか指示する必要がある。この指示は、周期的間隔、すなわち、制御チャネルサイクルごとなど、FLチャネルの所定の部分でATに伝えられる。代替として、この指示は、上り電力制御チャネルなど、FLチャネルにおける同報送信メッセージによって変更時にのみATに伝えられることもある。
制限モードで動作しているとき、前述のパケット許可FLチャネルは、送信許可を要求しているATに送信の許可または拒否を提供するのに利用され得る。
また、同じセルの干渉は、RLの時分割多重化トラフィックチャネルおよびオーバーヘッドチャネルにより、送信を要求しているATのうちのどれにこのRL時間間隔、例えばフレームやタイムスロットなどにおいて送信させるかスケジュールすることによっても軽減され得る。このスケジューリングは、マルチセクタセルなど、このアクセスネットワークの一部を考慮に入れることができ、AP制御装置などによって実行され得る。このようなスケジュール方法は、同じセルのインターフェースだけを軽減する。したがって、代替として、このスケジューリングは、アクセスネットワーク全体を考慮に入れることもでき、制御装置110などによっても実行され得る。
ある時間間隔における送信を許可されるATの数はRL上の干渉に、したがって、RL上のサービス品質(QoS)にも影響を及ぼすことが理解されるであろう。したがって、送信を許可されるATの数は設計上の基準である。したがって、このような数は、QoSに関する条件および/または要件を変更することによるスケジュール方法によって調整され得る。
別の改善は、他のセルの干渉を軽減することによって実現され得る。ユーザデータ送信時の他のセルの干渉は、日和見的送信(opportunistic transmission)、マルチセクタセル内の各ATごとのユーザデータの最大送信電力および転送速度の制御によって軽減される。「機会的送信」(およびマルチユーザダイバーシチ)は、ATの送信を、決められた機会閾値を上回る(1つまたは複数の)時間間隔にスケジュールすることを意味する。時間間隔は、この時間間隔におけるRLチャネルの瞬間的品質尺度、このRLチャネルの平均品質尺度、およびユーザ間の差別化を可能にする関数(以下で説明する不忍耐度関数(impatience function)など)に従って求められる尺度が機会閾値を上回る場合に、タイムリーであるとみなされ得る。この方法は、ATが、より低い送信電力でユーザデータを送信し、かつ/またはより少ない時間間隔を使用してパケット送信を完了することを可能にする。より低い送信電力および/またはより少ない時間間隔でのパケット送信の完了は、結果としてマルチセクタセルの各セクタにおける送信側ATからの干渉を低減させ、したがって、隣接するセル中のATへの他のセルからの干渉を全体として低減させる。代替として、平均を上回るチャネル条件によって、端末に、利用可能な電力を使用してより高いデータ転送速度で送信を行わせ、ゆえに、このATが同じ利用可能な電力を利用してより低いデータ転送速度で送信を行うことによって生じるはずの干渉と同じ他のセルに対する干渉を生じさせることもある。
RLチャネル上の干渉を軽減することに加え、マルチユーザダイバーシチによってパス損失およびパス損失の変動を利用してスループットを増大させることもできる。「マルチユーザダイバーシチ」は、AT間のチャネル条件の多様性から生じる。ユーザ端末間のチャネル条件の多様性は、ATの送信を、このATのチャネル条件が、より少ない電力またはより高いデータ転送速度での伝送を可能にする決められた基準を満たす時間間隔においてスケジュールすることを可能にし、ゆえに、RL伝送のスペクトル効率を向上させる。このような基準は、ATのRLチャネルの平均品質尺度との関係がより適切なATのRLチャネルの品質尺度を備える。
スケジューラの設計を使用してATのQoSが制御され得る。ゆえに、例えば、スケジューラをATのサブセットに向けて偏らせることによってこのサブセットに送信優先権が与えられ得るが、これらの端末によって報告される機会は、このサブセットに属さない端末によって報告させる機会より低いこともある。以下で論じる不忍耐度関数を用いることによっても類似の効果が達成され得ることが理解されるであろう。サブセットとは、これのメンバに、別のセットのすべてのメンバまでではないが、少なくとも1つのメンバを備えるセットである。
機会的送信方法を用いる場合でも、送信されるパケットは、APで誤ってかつ/または消去されて受け取られ得る。消去とは、必要とされる信頼度でメッセージの内容を判断することができないことである。この誤った受信は、ATが、他のセルの干渉の影響によりATのRLチャネルの品質尺度を正確に予測することができないことから生じる。他のセルの干渉の影響は、異なるマルチセクタセルに属するセクタからのATの送信が、ばらばらで、短く、無相関であるため、定量化するのが難しい。
不正確なチャネル推定を軽減し、干渉を平均化するために、しばしば、自動再送信要求(ARQ)法が用いられる。ARQ法は、物理層またはリンク層において欠落している、または誤って受け取られた(1つまたは複数の)パケットを検出し、送信側端末にこれらのパケットの再送信を要求する。階層化は、通常は分離される処理エンティティ、すなわち層の間において明確なカプセル化データ単位として通信プロトコルを編成する方法である。これらのプロトコル層は、ATとAPの両方で実施される。開放型システム間相互接続(OSI;Open Systems Interconnection)モデルによれば、プロトコル層L1は基地局とリモート局の間での無線信号の送受信を提供し、層L2はシグナリングメッセージの正しい送受信を提供し、層L3は通信システムのための制御メッセージ送信を提供する。層L3は、ATとAPの間の通信プロトコルのセマンティクスおよびタイミングに従ってシグナリングメッセージを発信し、終了する。
IS−856通信システムにおいては、無線インターフェースシグナリング層L1は物理層と呼ばれ、L2はリンクアクセス制御(LAC;Link Access Control)層または媒体アクセス制御(MAC;Medium Access Control)層と呼ばれ、L3はシグナリング層と呼ばれる。シグナリング層の上にはさらに別の層があり、これらはOSIモデルに従ってL4からL7と番号付けられ、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層およびアプリケーション層と呼ばれる。物理層ARQについては、本願の譲受人に譲渡されている、2000年4月14日に出願された、「通信システムにおける信号の高速再送信の方法および装置(Method and Apparatus for Quick Re−transmission of Signals In A Communication System)」という名称の米国特許出願第09/549017号明細書に開示されている。リンク層ARQ方法の一例が無線リンクプロトコル(RLP;Radio Link Protocol)である。RLPは否定応答(NAK;Not-Acknowledge)に基づくARQプロトコルと呼ばれる誤り制御プロトコルの1クラスである。1つのこのようなRLPが、「スペクトル拡散システムのためのデータサービスオプション:無線リンクプロトコルタイプ2(DATA SERVICE OPTIONS FOR SPREAD SPECTRUM SYSTEMS: RADIO LINK PROTOCOL TYPE 2)」という名称のTIA/EIA/IS−707−A.8(以後RLP2と呼ぶ)に記載されている。最初のパケットの送信も再送信パケットの送信も機会的とすることができる。
上りリンクチャネル
図4Aから図4Cに、RL上の送信を生成するアーキテクチャを示す。図4Aから図4Bに示すように、RL伝送は、パイロットチャネル(PC;Pilot Channel)410、データ要求チャネル(DRC;Data Request Cannel)406、肯定応答チャネル(ACK;Acknowledgement Cannel)408、パケット要求チャネル(PR;Request channel)412、RLトラフィックチャネル404、上り転送速度指示チャネル(RPI;Reverse Rate Indication)402を備える。
以下で説明するように、図4Aから図4Cおよび付随する本文で説明するチャネル構造によって生成されるRL波形の一例はフレームとして定義され、1フレームは16のタイムスロットを備える構造である。したがって、説明のために時間間隔の尺度としてタイムスロットを用いる。しかしながら、時間間隔の概念は、他の任意の単位、すなわち、複数のタイムスロット、フレームなどにも拡張され得ることが理解されるであろう。
パイロットチャネル
パイロットチャネル部分410は、RLチャネル品質のコヒーレントな復調および推定に使用される。パイロットチャネル部分410は2進値「0」を有する非変調シンボルを備える。これらの非変調シンボルはブロック410(1)に提供され、ここで値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルがマップされ、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルがマップされる。マップされたシンボルは、ブロック410(4)において、ブロック410(2)によって生成されたウォルシュ符号でカバーされる。
データ要求チャネル
データ要求チャネル部分406は、ATによって、アクセスネットワークに選択されたサービス提供セクタおよび要求された下りトラフィックチャネル上でのデータ転送速度を指示するのに使用される。要求された下りトラフィックチャネルデータ転送速度は4ビットDRC値を含む。DRC値はブロック406(2)に提供され、ここで4ビットDRC値が符号化されて倍直交符号語が生じる。DRC符号語はブロック406(4)に提供され、ここで各符号語が2回ずつ反復される。反復された符号語はブロック406(6)に提供され、ここで、値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルがマップされ、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルがマップされる。マップされたシンボルはブロック406(8)に提供され、ここで各シンボルは、指標iによって識別されるDRCカバーに従って、ブロック406(10)で生成されたウォルシュ符号W でカバーされる。次いで、結果として生じる各ウォルシュチップがブロック406(12)に提供され、ここでウォルシュチップが、ブロック406(14)によって生成されたウォルシュ符号W 16でカバーされる。
上り転送速度指示チャネル
RRIチャネル部分402はRLパケットタイプの指示を提供する。パケットタイプ指示は、APに、APが、現在受け取られているパケットからの軟判定(soft-decision)が以前に受け取られた(1つまたは複数の)パケットからの軟判定と軟結合(soft-combined)され得るかどうか判断するのに役立つ情報を提供する。前述のように、軟結合は、以前に受け取られたパケットから獲得される軟判定値を利用する。APは、復号化パケットのビット位置におけるエネルギー(軟判定値)を閾値と比較することによってパケットのビット値(硬判定)を決定する。1ビットに対応するエネルギーが閾値より大きい場合、このビットには第1の値、例えば「1」などが割り当てられ、そうでない場合、このビットには第2の値、例えば「0」などが割り当てられる。次いでAPは、例えば、CRC検査を実行し、あるいは他の任意の同等の、または適切な方法によって、パケットが正しく復号化されたかどうか確認する。このような検査に失敗した場合、パケットは消去されたとみなされる。しかしながら、APは、(このパケットの再送信試行回数が最大許容試行回数より少ない場合には)これらの軟判定値を保存し、APが次のパケットの軟判定値を獲得するとき、これらを閾値と比較する前に、すでに受け取られたパケットの軟判定値を結合することができる。
結合方法は周知であり、したがって、本明細書で説明する必要はない。1つの適切な方法は、本願譲受人に譲渡されている「シンボル蓄積を使用した時間効率のよい再送信の方法および装置(Method and Apparatus for Time Efficient Re−transmission Using Symbol Accumulation)」という名称の米国特許第6101168号明細書に詳細に記載されている。
しかしながら、パケットを有意味に軟結合するためには、ATは、パケットが結合され得る情報を備えていることを知らなければならない。RRI値は、例えば、3ビットを備え得る。RRIの最上位ビット(MSB)は、このパケットが最初の送信であるか、それとも再送信であるかを示す。残りの2ビットは、このパケットの符号率、このパケットを構成するビット数、および再送信試行回数に従って決定される4つのパケットクラスの1つを示す。軟結合を可能にするために、パケットの符号率、パケットを構成するビット数は、送信と再送信試行において同じままとする。
RRI値はブロック402(2)提供され、ここでこれらの3ビットが倍直交符号化されて符号語が提供される。倍直交符号化の一例を表1に示す。
Figure 0004607896
表1
符号語はブロック402(4)に提供され、ここで符号語の各ビットが反復される。反復された符号語はブロック402(6)に提供され、ここで値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルがマップされ、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルがマップされる。マップされたシンボルはさらにブロック402(8)に提供され、ここで各シンボルは、ブロック402(10)で生成されたウォルシュ符号でカバーされ、この結果生じるチップがさらなる処理に提供される。
4を上回るパケットクラスをサポートするために、RRI値は、例えば4ビットを備え得る。RRIの最上位ビット(MSB)は、このパケットが最初の送信か、それとも再送信かを示す。残り3ビットはパケットクラスの1つを示す。この場合もやはり、パケットを構成するビット数は、送信と再送信の試行において同じままである。
RRI値はブロック402(2)に提供され、ここでこれら4ビットが15ビットシンプレックス符号語に符号化される。シンプレックス符号化の一例を表2に示す。
Figure 0004607896
表2
代替として、RRIシンボルは、転送速度の範囲を示すのにも使用され得る。例えば、RRIシンボルが4ビットを備えるとき、8つの組み合わせ(0000、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111など)のそれぞれが1対のデータ転送速度を指示し得る。この場合もやはり、RRIの最上位ビット(MSB)は、このパケットが最初の送信であることを示す。
RRIシンボルが復号化されると、復号器は、RRIシンボルに従って決定される1対のデータ転送速度の第1のデータ転送速度による第1の仮説と、RRIシンボルに従って決定される1対のデータ転送速度の第2のデータ転送速度による第2の仮説という2つの仮説に従って、ブラインドデータ転送速度決定を行う。同様に、8つの組み合わせ(1000、1001、1010、1011、1100、1101、1110、1111など)は、再送信パケットの1対のデータ転送速度も示す。
代替として、第1のデータ転送速度に従ってデータを復号化する第1の復号器と、第2のデータ転送速度に従ってデータを復号化する第2の復号器という2つの並列復号器も使用され得る。
間接的データ転送速度指示の概念は、ビット組み合わせによって指示される任意の数のデータ転送速度に拡大適用され得るが、唯一の制限条件は、復号化すべき次のデータが受け取られる前に(1つまたは複数の)復号器がデータ転送速度の数を復号化する能力である。したがって、復号器がすべてのデータ転送速度を復号化することができる場合、RRIシンボルは、パケットが新規送信であるか、それとも再送信であるかを示す1ビットを備え得る。
符号語のさらなる処理は、前述のように続行される。
パケットレディチャネル
ユーザデータの送信を望む各ATは、ユーザ端末のサービス提供セクタに、ユーザデータが将来のタイムスロットにおいて送信可能であること、および/または将来のタイムスロットの送信がタイムリーであることを指示する。タイムスロットは、RLチャネルタイムスロットの瞬間的品質尺度が、通信システムの設計に応じて、さらに別の要因に従って決定される機会レベルによって変更されたこのRLチャネルの平均品質尺度を上回り、閾値を上回る場合に、タイムリーであるとみなされる。
RLの品質尺度は、上りパイロットチャネルに従って、例えば、式(1)
Figure 0004607896
によって求められ、
式中、Tx_Pilot(n)は、n番目のタイムスロットにおけるパイロット信号のエネルギーであり、
Filt_Tx_Pilot(n)は、以前のkスロットにわたってフィルタリングされたパイロット信号のエネルギーである。
RLチャネルの適切な平均を提供するために、スロット数で表されるフィルタ時間定数が決定される。
したがって、式(1)は、平均RLに対して瞬間RLがどの程度良いか、または悪いかを示すものである。ATは、各タイムスロットごとに、
Tx_Pilot(n)およびFilt_Tx_Pilot(n)
の測定、ならびに式(1)による品質尺度計算を実行する。次いで、計算された品質尺度を使用して将来における決められたタイムスロット数での品質尺度が推定される。決められたタイムスロット数は2である。このような品質推定の方法は、本願譲受人に譲渡されている、2004年10月19日に発行された現米国特許第6807426号である、2001年10月10日に出願された、「通信システムにおいて伝送制御をスケジュールする方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR SCHDULING TRANSMISSIONS CONTROL IN A COMMUNICATION SYSTEM)」という名称の米国特許出願第09/974933号明細書に詳細に記載されている。
前述のRL品質尺度を推定する方法は、例としてあげるものにすぎない。ゆえに、他の方法、例えば、本願譲受人に譲渡されている、2002年7月30日に発行された現米国特許第6426971号である1999年9月13日に出願された、「通信システム性能を改善するために信号対干渉雑音比を正確に予測するシステムおよび方法(SYSTEM AND METHOD FOR ACCURATELY PREDICTING SIGNAL−TO−INTERFERENCE−AND−NOISE RATIO TO IMPROVE COMMUNICATIONS SYSTEM PERFORMANCE)」という名称の米国特許出願第09/394980号明細書に詳細に開示されているSINR予測器を利用する方法なども使用され得る。
機会レベルを決定する要因には、例えば、(ATにおけるパケットの到着からパケット送信までの)最大許容可能伝送遅延t、ATIの待ち行列にあるパケットの数(送信待ち行列長さ)、RL上の平均スループットなどが含まれる。前述の各要因は、「不忍耐度」関数I(t、l、th)を定義する。不忍耐度関数(t、l、th)は、入力パラメータの所望の影響に従って求められる。例えば、ATの待ち行列への送信のための第1のパケットの到着の直後、不忍耐度関数は低い値を有するが、この値は、ATの待ち行列中のパケット数が閾値を上回った場合に増大する。不忍耐度関数は、最大許容可能伝送遅延に達したときに最大値に達する。待ち行列長さパラメータおよび送信スループットパラメータも同様に不忍耐度関数に影響を及ぼす。
不忍耐度関数への入力としての前述の3つのパラメータの使用は説明のためのものにすぎず、通信システムの設計考慮事項に従って、任意の数のパラメータ、あるいは異なるパラメータでさえも使用され得る。さらに、不忍耐度関数は、ユーザごとに異なるものとすることができ、ゆえに、ユーザ差別化を実現する。さらに、ユーザ間での差別化のために、不忍耐度関数以外の関数も使用され得る。ゆえに、例えば、各ユーザには、ユーザのQoSに従った属性が割り当てられ得る。この属性自体が不忍耐度関数の代わりとして機能し得る。代替として、この属性は、不忍耐度関数の入力パラメータを変更するのにも使用され得る。
不忍耐度関数I(t、l、th)は、式(2)
Figure 0004607896
に従って品質尺度を変更するのに使用され得る。
式(2)から計算される値と閾値Tの関係を使用して機会レベルが定義され得る。例として、適切な機会レベルのセットを表3に示す。代わりに異なる機会レベル数および異なる定義も使用され得ることが理解されるであろう。
Figure 0004607896
表3
適切な機会レベルが符号化され、PRチャネルを介して送信される。PRチャネルは、0、すなわち、「送信データなし」以外の機会レベルが示される場合に送信される。前述の4つの機会レベルは、2情報ビットとして表現され得る。PRチャネルは、APにおいて高い信頼度で受信される必要がある。というのは、PRチャネル受信時のどんな誤りも、結果としてユーザデータ送信を要求していない、または低い機会レベルを報告しているATのスケジューリングをもたらし得るからである。あるいは、このような誤りは、高い機会レベルを報告したATをスケジュールできない結果ももたらし得る。したがって、これらの2情報ビットは十分な信頼度で配信される必要がある。
前述ように、タイムリーな送信のタイムスロットが示唆されるのは、APとATの両方が、機会レベルが推定されている、将来における所定数のタイムスロットの知識を有するからである。APとATのタイミングは同期されるため、APは、どのタイムスロットが、送信端末がこれについての機会レベルを報告したタイムリーな送信タイムスロットであるか判断することができる。しかしながら、タイムリーな送信タイムスロットが可変であり、APに明示的に伝えられる他の構成も用いられ得ることが理解されるであろう。
前述の概念によるPRチャネル412値は2ビット値として表される。このPR値はブロック412(2)に提供され、ここでこの2ビットが符号化されて符号語が提供される。この符号語はブロック412(4)に提供され、ここで符号語のそれぞれが反復される。反復された符号語はブロック412(6)に提供され、ここで値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルがマップされ、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルがマップされる。次いで、マップされたシンボルがブロック412(8)に提供され、ここで各シンボルは、ブロック412(10)によって生成されたウォルシュ符号でカバーされる。
ACKチャネル
ACKチャネル部分408は、ATによって、アクセスネットワークに、下りトラフィックチャネル上で送信されたパケットが正常に受信されているか否か知らせるのに使用される。ATは、ATに宛先指定された検出プリアンブルに関連付けられているあらゆる下りトラフィックチャネルスロットに応答してACKチャネルビットを送信する。下りトラフィックチャネルパケットが正常に受信されている場合、ACKチャネルビットは「0」(ACK)に設定され得る。そうでない場合、ACKチャネルビットは「1」(NAK)に設定され得る。下りトラフィックチャネルパケットは、CRCが検査される場合に正常に受信されたとみなされる。ACKチャネルビットはブロック408(2)で反復され、ブロック408(4)に提供される。ブロック408(4)は、値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルをマップし、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルをマップする。次いで、マップされたシンボルがブロック408(6)に提供され、ここで、各シンボルが、ブロック408(8)で生成されたウォルシュ符号でカバーされる。
ATがソフトハンドオフ状態にあるときには、パケットは、非サービス提供セクタによってのみ復号化され得る。
トラフィックチャネル
上記で定式化したRL要件と整合して、トラフィックチャネル部分404は、153.6kbpsから2.4Mbpsまでの範囲のデータ転送速度でパケットを送信する。各パケットは、データ転送速度に応じた符号化率を用いてブロック404(2)で符号化されえる。ブロック404(2)は、符号化率1/3または1/5のターボ符号器を備える。ブロック404(2)の出力における2値シンボルのシーケンスは、ブロック404(4)によってインターリーブされる。ブロック404(4)は、ビット反転チャネルインターリーバを備え得る。データ転送速度および符号器符号化率に応じて、インターリーブされた符号シンボルのシーケンスは、固定変調シンボル率を実現するために必要な回数だけブロック404(6)で反復され、ブロック404(8)に提供される。ブロック404(8)は、値+1を有するシンボルに「0」の2進値シンボルをマップし、値−1を有するシンボルに「1」の2進値シンボルをマップする。次いで、マップされたシンボルがブロック404(10)に提供され、ここで各シンボルは、ブロック404(12)によって生成されたウォルシュ符号でカバーされる。
上りリンクアーキテクチャ
図4Cに、さらに、RLチャネルのアーキテクチャを示す。トラフィックチャネル部分404およびRRI部分チャネル402はブロック414で時分割多重化され、利得調整ブロック416(1)に提供される。利得調整後、時分割多重化信号は変調器418に提供される。
パイロットチャネル部分410、データ要求チャネル(DRC)部分406、肯定応答チャネル(ACK)部分408、パケットレディチャネル(PR)部分412がそれぞれの利得調整ブロック416(2)から416(5)に提供される。利得調整後、それぞれのチャネルが変調器418に提供される。
変調器418は、着信チャネル信号を組み合わせ、組み合わされたチャネル信号を、適切な変調方法、例えば、二相位相変調(BPSK)、四相位相変調(QPSK;Quadrature Phase-Shift Keying)、直交振幅変調(QAM;Quadrature Amplitude Modulation)、八相位相変調(8−PSK;8- Phase-Shift Keying)、および当分野の技術者に知られているこの他の方法などに従って変調する。適切な変調方法は、送信されるデータ転送速度、チャネル条件、および/または通信システムの他の設計パラメータに従って変化し得る。着信チャネル信号の組み合わせはしかるべく変化することになる。例えば、選択された変調方法がQPSKである場合、着信チャネル信号は同相信号および直交信号上に組み合わされ、これらの信号は直交拡散になる。チャネル信号の選択は、例えば、同相信号と直交信号の間のデータロードが均衡化されるようにチャネルを分配するなど、通信システムの設計パラメータに従って同相信号および直交信号上で組み合わされる。
変調信号は、ブロック420でフィルタリングされ、ブロック422で搬送波周波数にアップコンバートされ、送信のために提供される。
上りリンク波形
図4Aから図4Cおよび付随する本文で前述したチャネル構造によって生成されたRL500を図5Aに示す。RL500はフレームとして定義される。1フレームは、それぞれが1.66ミリ秒タイムスロット期間に対応する、2048チップ長の16のタイムスロット502を備える構造であり、したがって、26.66ミリ秒フレーム期間である。各タイムスロット502は、各ハーフタイムスロット502a、502b内で送信されるオーバーヘッドチャネルバースト504a、504bを有する2つのハーフタイムスロット502a、502bに分割される。各オーバーヘッドチャネルバースト504a、504bは256チップ長であり、関連するハーフタイムスロット502a、502bの最後で送信される。各オーバーヘッドチャネルバースト504a、504bは、符号分割多重化チャネルを備える。これらのチャネルは、第1のウォルシュ符号でカバーされたパイロットチャネル信号、第2のウォルシュ符号でカバーされたDRC、第3のウォルシュ符号でカバーされたACKチャネル、および第4のウォルシュ符号でカバーされたPRチャネルを備える。
RLトラフィックチャネルペイロードおよびRRIチャネルは、第1のハーフタイムスロット502aの残りの部分508aと第2のハーフタイムスロット502bの残りの部分508bで送信される。オーバーヘッドチャネルバースト504a、504bと、RLトラフィックチャネルペイロードおよびRRIチャネル508a、508bとの間のタイムスロット502の分割は、オーバーヘッドチャネルバースト504a、504b、データスループット、リンクバジェット、および他の適切な基準の間のライズオーバーサーマル(Rise over thermal)に従って決定される。
図5Aに示すように、時分割多重化RRIチャネルおよびトラフィックチャネルペイロードは同じ電力レベルで送信される。RRIチャネルとトラフィックチャネルの間の電力配分は、RRIチャネルに割り振られるチップ数によって制御される。チップ数は、以下で説明するように、送信されるデータ転送速度の関数としてRRIチャネルに割り振られる。
通信システムの設計基準に基づき、RLチャネル、すなわち、結果として生じるRL波形を組み合わせる他の方法も可能であることが理解されるであろう。ゆえに、前述のRL波形は、高い信頼度で復号化される必要のあるオーバーヘッドチャネルの1つであるRRIチャネルを、残りのオーバーヘッドチャネルから分離する。ゆえに、残りのオーバーヘッドチャネルはRRIチャネルへの干渉を与えない。
RRIチャネル復号化の信頼度をさらに高めるために、RRIチャネルに割り振られるチップ数は一定に保たれる。これは、さらに、異なる電力が、トラフィックチャネル部分におけるものと異なる電力レベルで、トラフィック/RRIチャネルタイムスロット508a、508bのRRIチャネル部分で送信されることを可能にする。このような考慮事項は、RRIチャネル部分の数が固定されているという知識およびRRIチャネルが送信された電力の知識を利用する復号器から生じる改善された復号化性能によって正当化され得る。
RRIチャネルとトラフィックチャネルは、例えば、図5Bに示すように、異なるウォルシュ符号でカバーされるなど、異なる符号によって分離された状態で、同時に送信される。したがって、各ハーフタイムスロット502はオーバーヘッドチャネル部分504と、RRIおよびトラフィックチャネル部分508とを備える。オーバーヘッドチャネル部分504は、DRC510、ACK512、PC514、およびPR516を備える。各オーバーヘッドチャネルは、異なるウォルシュ符号によってカバーされるなど、異なる符号によって区別される。RRI518は、トラフィックチャネルペイロード520とは異なるウォルシュ符号によってカバーされる。別々のRRIチャネルとトラフィックチャネルの間で割り振られる電力は、送信されるデータ転送速度に従って決定される。
オーバーヘッドチャネルおよびトラフィックチャネルは、図5Cに示すように、時分割モードを使用して送信される。したがって、各ハーフタイムスロット502は、オーバーヘッドチャネル部分504と、トラフィックチャネル部分508を備える。オーバーヘッドチャネル部分504は、DRC510、ACK512、PC514、PR516およびRRI518を備える。各オーバーヘッドチャネルは、異なるウォルシュ符号によってカバーされるなど、異なる符号によって区別される。前述のRL波形の利点は簡単さである。
前述の教示は異なる波形にも適用可能であることが理解されるであろう。ゆえに、例えば、この波形は、パイロット信号バーストを含む必要がなく、パイロット信号は、別のチャネルで送信することができ、連続とすることもバーストとすることもできる。
上りリンクデータ伝送
前述のように、RL送信は、ある間隔において少なくとも1つのATから行われる。説明のためにすぎないが、以下で説明するRLデータ伝送では、1タイムスロットに等しい間隔を使用する。RL伝送は、ATのユーザデータ伝達を求める要求に応答してアクセスネットワーク中のエンティティによってスケジュールされる。ATは、RL上の間隔におけるATのチャネルの品質尺度、ATの平均RL品質尺度、および不忍耐度関数に従ってスケジュールされる。
RLデータ伝送の一例を、図6を参照して示し、説明する。図6には、理解のために1つのATでのRLデータ伝送ネゴシエーションが示されている。これらの概念は複数のATに適用され得る。さらに、サービス提供APだけが示されている。前述の説明から、非サービス提供端末からのACKおよびNACKがRLデータ伝送にどのように影響を及ぼすかが理解される。
アクセス手順、サービス提供セクタ手順、および他の呼セットアップ手順は、前述のIS−856標準による通信システムの類似の機能に基づくものであるため、これらについては反復しない。送信されるデータを受信しているAT(図示せず)は、このATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価し、機会レベル(OL1)を生成する。このATは、さらに、パケットデータタイプを生成し、データ転送速度を推定する。前述のように、パケットデータタイプは、パケットが最初のパケットかそれとも再送信パケットかを指定する。以下でより詳細に説明するように、転送速度決定方法は、ATの最大転送電力、パイロットチャネルに割り振られる送信電力および送信されるデータ量に従って最大対応可能転送速度を決定する。次いで、ATは、スロットnで、RRIチャネルを介してパケットデータタイプおよび要求データ転送速度を、RLのPRチャネルを介して機会レベルを伝達する。
アクセスネットワークのサービス提供AP(図示せず)はRLを受信し、スロットnに含まれる情報を復号化する。次いで、サービス提供APは、機会レベル、パケットデータタイプ、およびスケジューラ(図示せず)にデータ送信の許可を要求しているすべてのATの要求データ転送速度を提供する。スケジューラは、スケジューリング規則に従って送信のためにパケットをスケジュールする。前述のように、スケジューリング規則は、ATの間での相互RL干渉を最小限に抑えると同時に、要求されるQoSまたはデータ分配の公正さを実現しようとする。この規則には、
i.最高の機会レベルを報告しているATに送信優先権が与えられる、
ii.複数のATが同一の機会レベルを報告する場合には、より低い送信スループットを有するATに優先権が与えられる、および
iii.複数のATが規則(i)および(ii)を満たす場合には、ATがランダムに選択される。RL利用度を最大化するために、報告された機会レベルが低い場合であっても、送信許可が、送信可能なデータを有するATの1つに与えられる、
が含まれる。
スケジューリング決定を行った後、サービス提供APは、PGチャネル上で、送信許可を要求しているATのそれぞれにスケジューリング決定を送信する。
ATは、PGチャネルを受信し、スケジューリング決定(SD;Scheduling Decision 0)を復号化し、パケット送信を控える。ATは送信すべきデータを有するため、このATは、再度、このATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価し、今度は、新規の機会レベル(OL;Opportunity Level 2)を生成する。このATは、さらに、パケットデータタイプを生成し、データ転送速度を推定し、スロットn+1で、RRIチャネルを介してパケットデータタイプおよび要求データ転送速度を、PRLのPRチャネルを介して機会レベルを提供する。
サービス提供APはRLを受信し、スロットn+1含まれる情報を復号化する。次いで、サービス提供APは、機会レベル、パケットデータタイプ、およびスケジューラにデータ送信許可を要求しているすべてのATの要求データ転送速度を提供する。スケジューリング決定を行った後、サービス提供APは、PGチャネル上で送信許可を要求しているATのそれぞれにスケジューリング決定を送信する。図7に示すように、サービス提供APは、ATに新しいパケットを送信する許可を付与するスケジューリング決定SD +1を送信する。
ATは、PGチャネルを受信し、スケジューリング決定SD +1を復号化する。ATは、ATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価する。図7に示すように、ATは、0、すなわち送信可能データなしに相当する機会レベルを決定し、したがって、ATはタイムスロットn+2でPRチャネルを送信しない。同様に、ATはスロットn+3でも0に相当する機会レベルを決定し、したがって、ATは、タイムリーなタイムスロットn+3でRLトラフィックチャネルのペイロード部分においてユーザデータを送信する。
タイムスロットn+4で、ATは、送信すべきデータを有する。ATは、ATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価し、機会レベル(OL2)を生成する。ATは、さらに、パケットデータタイプを生成し、データ転送速度を推定し、スロットn+4で、RRIチャネルを介してパケットデータタイプおよび要求データ転送速度を、RLのPRチャネルを介して機会レベルを提供する。
サービス提供APはRLを受信し、スロットn+4に含まれる情報を復号化する。次いで、サービス提供APは、機会レベル、パケットデータタイプ、およびスケジューラにデータ送信許可を要求しているすべてのATの要求データ転送速度を提供する。スケジューリング決定を行った後、サービス提供APは、PGチャネル上で、送信許可を要求しているATのそれぞれにスケジューリング決定を送信する。図7に示すように、スロットn+3においてRLを介して送られたペイロードは、アクセスネットワークにおいて正しく復号化された。したがって、サービス提供APは、ATに新しいパケットを送信する許可を付与するスケジューリング決定SD +1を送信する。
サービス提供APだけが送信側ATからRLを受信して復号化し、したがって、サービス提供APスケジューラは、サービス提供APによって提供された情報だけに関してスケジューリング決定を行う。また、アクセスネットワークの他のAPも、送信側ATからRLを受信して復号化し、ペイロードがサービス提供APに正常に復号化されたかどうかの情報を提供する。したがって、アクセスネットワークのAPのいずれかがペイロードを正常に復号化した場合、サービス提供APはPGチャネルを介してACKを指示し、ゆえに、不要な再送信を防ぐ。ペイロード情報を受信したすべてのAPは、軟判定復号化を実行するために中央のエンティティにペイロード情報を送信する。次いで、中央の復号器は、サービス提供APに、ペイロード復号化に成功したかどうか通知する。
ATはPGチャネルを受信し、スケジューリング決定SD +1を復号化する。ATはATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価する。図6に示すように、ATは、0、すなわち、送信可能なデータなしに相当する機会レベルを決定し、したがって、ATはタイムスロットn+5でPRチャネルを送信しない。同様に、ATは、スロットn+6に0に相当する機会レベルを決定し、したがって、ATは、タイムリーなタイムスロットn+6でRLトラフィックチャネルのペイロード部分においてユーザデータを送信する。
スロットn+3においてRLを介して送られたペイロードを正しく復号化できなかったアクセスネットワークでの場合を図7に示す。スロットn+3においてRLを介して送られたペイロードの再送信を要求するために、サービス提供APは、PGを介して、ATに旧いパケットを再送信する許可を付与するスケジューリング決定SD −1を伝える。
ATはPGチャネルを受信し、スケジューリング決定SD −1を復号化する。ATはATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価する。図7に示すように、ATは、0、すなわち、送信可能なデータなしに相当する機会レベルを決定し、したがって、ATはタイムスロットn+5でPRチャネルを送信しない。同様に、ATは、スロットn+6に0に相当する機会レベルを決定し、したがって、ATは、タイムリーなタイムスロットn+6でRLトラフィックチャネルのペイロード部分においてユーザデータを送信する。
タイムスロットn+7で、ATは、送信すべきデータを有する。ATは、ATのRL品質尺度および不忍耐度関数を評価し、機会レベル(OL1)を生成する。ATは、さらに、パケットデータタイプを生成し、データ転送速度を推定し、スロットn+7で、RRIチャネルを介してパケットデータタイプおよび要求データ転送速度を、RLのPRチャネルを介して機会レベルを提供する。
サービス提供APはRLを受信し、スロットn+6に含まれる情報を復号化する。次いで、サービス提供APは、機会レベル、パケットデータタイプ、およびスケジューラにデータ送信許可を要求しているすべてのATの要求データ転送速度を提供する。スケジューリング決定を行った後、サービス提供APは、PGチャネル上で、送信許可を要求しているATのそれぞれにスケジューリング決定を送信する。図7に示すように、スロットn+6でRLを介して送信された再送信ペイロードは、アクセスネットワークにおいて正しく復号化された。したがって、タイムスロットn+7で送られたATの機会レベルに応答して、サービス提供APは、ATに新しいパケットを送信する許可を付与するスケジューリング決定SD +1を送信する。
サービス提供APは、最も新しく受信した送信要求に従ってATをスケジュールし得ることが理解されるであろう。
パケットアクセスネットワークは、数回の再送信試行後でさえもパケットを受信しないことがあることが理解されるであろう。過剰な再送信試行を防ぐために、通信システムは、決められた回数の再送信試行の後、再送信試行を断念することができる(永続性間隔)。その場合、欠落しているパケットは、異なる方法、例えば無線リンクプロトコル(RLP;Radio Link Protocol)などによって処理される。
上りリンク電力制御
前述のように、1セクタ中のただ1つのATがRL上でデータトラフィックを送信する。CDMA通信システムでは、すべての端末が同じ周波数上で送信するため、各送信ATは、隣接するセクタ中のアクセス端末への干渉源として働く。このようなRL上の干渉を最小限に抑え、容量を最大化するために、各ATごとのパイロットチャネルの送信電力が2つの電力制御ループによって制御される。次いで、残りのオーバーヘッドチャネルの送信電力が、パイロットチャネルの送信電力の一部として決定される。トラフィックチャネルの送信電力は、所与のデータ転送速度でのトラフィック対パイロット電力比として決定され、オーバーヘッド送信間隔とトラフィック送信間隔の間のライズオーバーサーマル差(rise over thermal differential)によって修正される。ライズオーバーサーマル差とは、ATによって測定される受信側雑音レベルと合計受信電力の差である。
パイロットチャネル電力制御
パイロットチャネル電力制御ループは、参照によって本明細書に組み込まれる、本願譲受人に譲渡されている、「CDMAセルラ移動電話システムにおいて送信電力を制御する方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR CONTROLLING TRANSMISSION POWER IN A CDMA CELLULAR MOBILE TELEPHONE SYSTEM」という名称の米国特許第5056109号明細書に詳細に開示されているCDMAシステムのものに類似のものである。また、他の電力制御方法も企図され、本発明の範囲内に含まれるものである。
第1の電力制御ループ(外側のループ)は、所望の性能レベル、例えば、DRCチャネル消去率などが維持されるように、設定点を調整する。設定点は、APにおいて選択ダイバーシチに続く2フレームごとに更新される。すなわち、設定点は、測定されたDRC消去率がATのアクティブセット中のすべてのAPにおいて閾値を上回った場合に限って増大され、測定されたDRC消去率がAPのいずれかにおいて閾値を下回った場合に低減される。
第2の電力制御ループ(内側のループ)は、RL品質尺度が設定点に維持されるようにATの送信電力を調整する。品質尺度は、1チップ当たりのエネルギー対雑音干渉比(Ecp/Nt)を備え、RLを受信するAPにおいて測定される。したがって、設定点は、Ecp/Ntとしても測定される。APは、測定されたEcp/Ntを電力制御設定点と比較する。測定されたEcp/Ntが設定点より大きい場合、APは、ATの送信電力を低減させるためにATに電力制御メッセージを送信する。代替として、測定されたEcp/Ntが設定点を下回る場合、ATは、ATの送信電力を増大させるためにATに電力制御メッセージを送信する。電力制御メッセージは、1電力制御ビットを用いて実施される。電力制御ビットの第1の値(「アップ」)は、ATに、ATの送信電力を増大させるよう命令し、低い値(「ダウン」)は、ATに、ATの送信電力を低減させるよう命令する。
各APと通信するすべてのATでの電力制御ビットは、FLのRPC上で送信される。
残りのオーバーヘッドチャネル電力制御
タイムスロットでのパイロットチャネルの送信電力が電力制御ループの動作によって決定されると、残りのオーバーヘッドチャネルのそれぞれの送信電力が、特定のオーバーヘッドチャネルの送信電力とパイロットチャネルの送信電力の比として決定される。各オーバーヘッドチャネルごとの比は、シミュレーション、室内実験、実地試験および他の技術的方法に従って決定される。
トラフィックチャネル電力制御
また、トラフィックチャネルの必要送信電力も、パイロットチャネルの送信電力に従って決定される。必要トラフィックチャネル電力は、以下の式を使用して算出される。
Figure 0004607896
式中、Ptはトラフィックチャネルの送信電力であり、
Ppilotはパイロットチャネルの送信電力であり、
G(r)は、所与のデータ転送速度rでのトラフィック対パイロット送信電力比であり、
Aはオーバーヘッド送信間隔とトラフィック送信間隔の間のライズオーバーサ-マル(ROT;rise over thermal)差である。
APにおけるAの計算に必要とされる、オーバーヘッド送信間隔におけるROT(ROTオーバーヘッド)およびトラフィック(ROTトラフィック)送信間隔の測定は、本願譲受人に譲渡されている、「RL負荷推定の方法および装置(Method and apparatus for RL loading estimation)」という名称の米国特許第6192249号明細書に開示されている。オーバーヘッド送信間隔とトラフィック送信間隔両方における雑音が測定されると、以下の式を使用してAが算出される。
Figure 0004607896
次いで、算出されたAがATに送信される。AはRAチャネルを介して送信される。次いで、Aの値が、ATによって、PGチャネル上で、APから受け取られたACK/NACKによって決定されたRLパケット誤り率(PER)に従って、決定されたPERが所与のパケットの最大許容送信回数において維持されるように調整される。RLパケット誤り率は、RLパケットのACK/NACKに従って決定される。ACKが最大M再送信試行のうちのN再送信試行内に受け取られた場合には、Aの値が第1の決められた量だけ増大される。同様に、ACKが最大M再送信試行のうちのN再送信試行内に受け取られなかった場合には、Aの値が第2の決められた量だけ低減される。
代替として、Aは、加入者局において式(3)で与えられるROT差の推定値を表す。Aの初期値は、シミュレーション、室内実験、実地試験および他の適切な技術的方法に従って決定される。次いで、Aの値は、RLパケット誤り率(PER)に従って、所与のパケットの最大許容送信回数において決められたPERが維持されるように調整される。RLパケット誤り率は、前述のようにRLパケットのACK/NACKに従って決定される。ACKが最大M再送信試行のうちのN再送信試行内に受け取られた場合には、Aの値が第1の決められた量だけ増大される。同様に、ACKが最大M再送信試行のうちのN再送信試行内に受け取られなかった場合には、Aの値が第2の決められた量だけ低減される。
式(3)から、当然、トラフィックチャネル送信電力はデータ転送速度rの関数であるということになる。さらに、ATは、送信電力の最大量(Pmax)に制約される。したがって、ATは、最初に、Pmaxおよび決定されたPpilotからどれ程の電力が利用可能か決定する。次いで、ATは、送信されるデータの量を決定し、利用可能な電力およびデータの量に従ってデータ転送速度rを選択する。次いで、ATは、式(3)を評価して、推定された雑音差Aの影響が利用可能な電力を上回る結果にならなかったかどうか判断する。利用可能な電力を上回った場合、ATは、データ転送速度rを低減し、プロセスを繰り返す。
APは、RAチャネルを介してATに最大許容値G(r).Aを提供することによって、ATが送信し得る最大データ転送速度を制御することができる。次いで、ATは、RLトラフィックチャネルの送信電力の最大量、RLパイロットチャネルの送信電力を決定し、式(3)を使用して対応可能な最大データ転送速度を計算する。
RRIチャネル電力制御
前述のように、オーバーヘッドチャネルの送信電力は、特定のオーバーヘッドチャネルの送信電力とパイロットチャネルの送信電力の比として決定される。
トラフィック部分と異なる電力レベルでトラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分を送信する必要を回避するために、このタイムスロットのトラフィック/RRIチャネル部分は同じ電力で送信される。RRIチャネルでの正しい電力配分を実現するために、RRIチャネルに、送信データ転送速度の関数として異なるチップ数が割り振られる。
ウォルシュカバー符号語を含む決められた数のチップの正しい復号化を保証するために、必要な電力が決定され得る。代替として、送信に必要なトラフィック/ペイロードの電力が知られており、トラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分が同じ電力で送信される場合、信頼度の高いRRIチャネル復号化に適するチップ数が決定され得る。したがって、データ転送速度、したがって、トラフィック/RRIチャネルタイムスロットの送信用電力が決定されると、RRIチャネルに割り振られるチップ数も決定される。ATは、RRIチャネルビットを生成し、これらのビットを符号化してシンボルを獲得し、RRIチャネルに割り振られるチップ数をこれらのシンボルで満たす。RRIチャネルに割り振られるチップ数がシンボル数より大きい場合、シンボルは、RRIチャネルに割り振られるすべてのチップが満たされるまで反復される。
代替として、RRIチャネルは、トラフィックチャネルペイロードで時分割多重化され、トラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分は固定数のチップを備える。さらに、RRIチャネルの電力レベルはパイロットチャネルの送信電力に従って決定されず、RRIチャネルの電力レベルに所望のQoSに従って固定値が割り当てられ、これがAPによって各ATに伝えられる。RRIチャネル受信の所望の品質尺度の固定値は、シミュレーション、室内実験、実地試験および他の技術的方法によって決定される。
図8にAT800を示す。FL信号がアンテナ802によって受け取られ、受信機を備えるフロントエンド804まで経路指定される。受信機は、アンテナ802によって提供される信号をフィルタリングし、増幅し、復調し、ディジタル化する。ディジタル化信号は復調器(DEMOD)806に提供され、ここから復号器808に復調データが提供される。復号器808は、ATで行われた信号処理機能の逆を実行し、復号化ユーザデータをデータシンク810に提供する。復号器は、さらに、制御装置812と通信を行い、制御装置812にオーバーヘッドデータを提供する。制御装置812は、さらに、AT800を備える他のブロックと通信を行ってAT800の動作の適切な制御、例えばデータ符号化、電力制御などを提供する。制御装置812は、例えば、プロセッサや、プロセッサに結合され、プロセッサによって実行可能な命令セットを含む記憶媒体などを備えることができる。
ATに送信されるユーザデータは制御装置812の指図により、データソース814によって符号器816に提供される。符号器816には、さらに、制御装置812によってオーバーヘッドデータも提供される。符号器816はデータを符号化し、符号化データを変調器(MOD)818に提供する。符号器816および変調器818におけるデータ処理は、上記の本文および各図において説明したRL生成に従って実行される。次いで、処理されたデータがフロントエンド804内の送信機に提供される。送信機は、RL信号を変調し、フィルタリングし、増幅し、RL上で、アンテナ802を介して無線で送信する。また、AT800は、送信のモードを決定するためのモード選択/検出ユニットも含む。
図9に制御装置900およびAT902を示す。データソース904によって生成されたユーザデータは、パケットネットワークインターフェース、PSTN(図示せず)などのインターフェースユニットを介して制御装置900に提供される。前述のように、制御装置900は、複数のATとのインターフェースをとり、アクセスネットワークを形成する。(図9には簡単にするために1つのアクセス端末902のみを示す。)ユーザデータは、複数の選択要素に提供される(図9には簡単にするために1つの選択要素902のみを示す)。呼制御プロセッサ910の制御下で、データソース904とデータシンク906と1つまたは複数の基地局の間のユーザデータ交換を制御するために1つの選択要素が割り当てられる。呼制御プロセッサ910は、例えば、プロセッサおよびプロセッサに結合され、プロセッサによって実行可能な命令セットを含む記憶媒体などを備え得る。図9に示すように、選択要素902は、AT902によってサービス提供されるAT(図示せず)に送信されるユーザデータを含むデータ待ち行列914にユーザデータを提供する。スケジューラ916の制御に従って、ユーザデータは、データ待ち行列914からチャネル要素912に提供される。チャネル要素912は、IS−856標準に従ってユーザデータを処理し、処理したデータを送信機918に提供する。データは、アンテナ922を介してFL上で送信される。
AT(図示せず)からのRL信号は、AT924で受け取られ、受信機920に提供される。受信機920は、この信号をフィルタリングし、増幅し、復調し、ディジタル化し、ディジタル化信号をチャネル要素912に提供する。チャネル要素912は、APで行われた信号処理の逆を実行し、復号化データを選択要素908に提供する。選択要素908はユーザデータをデータシンク906に、オーバーヘッドデータを呼制御プロセッサ910に経路指定する。
いくつかの実施形態では、アクセスネットワークが、サブフレームベースで、セクタ中のATの伝送モードを選択し、割り当てる適応構成を実施することによってRL伝送においてより高いスループットが達成され得る。一実施形態では、アクセスネットワークによるモード割り当ては、任意選択のハイブリッドタイムスロットを提供する。すなわち、スケジューラによって割り当てられるモードの一部は、ハイブリッドCDM/TDM/OFDM伝送モードを含む。OFDMは直交周波数分割多重を指す。
以下の図11A、11B、12A、12B、13Aおよび13Bに示す通信システムの実施形態において、アクセスネットワーク中のRLスケジューラは、モード1、モード2、モード3と呼ぶ3つの伝送モードの中から選択される伝送モードを選択し、割り当てる。モード1では、データがスロット全体について符号分割多重化される。すなわちモード1は100%CDMモードである。モード1はデフォルトモードであり、モード2およびモード3は任意選択のハイブリッドモードである。TDMデータだけが耐遅延性を有するため、各ハイブリッドスロットは耐遅延性トラフィックにのみ使用される。通常、ハイブリッドスロットは、インターネットプロトコル上の音声(VoIP)、ゲーム、テレビ電話技術などの用途では使用される可能性が低い。ハイブリッドスロットは、FTP(ファイル転送プロトコル)アップロードや、電子メール型のトラフィックなどの用途で使用される可能性がより高い。選択される伝送モードの関わらず、ATはすべて、符号分割多重化を使用して、同時に、オーバーヘッドデータが送信されるオーバーヘッドチャネルを送信する。
モード2では、データ伝送が、各タイムスロット内の第1のハーフタイムスロットと第2のハーフタイムスロットの間で時分割多重化される。モード2の第1のハーフタイムスロットでは、データが符号分割多重化され、第2のハーフスロットでは、データが時分割多重化または直交周波数分割多重化される。ゆえに、モード2は、1スロット内において50%CDM、50%TDM/OFDMである。モード3では、データが、各タイムスロット内のスロットの第1部分とスロットの第2部分の間で時分割多重化される。第1部分は4分の1(25%)タイムスロットであり、第2部分は4分の3(75%)タイムスロットである。モード3のスロットの第1部分(4分の1または25%)では、データが符号分割多重化され、モード3のスロットの第2部分(4分の3または75%)では、データが時分割多重化または直交周波数分割多重化される。以下では前述の各モードについて図示し、論じるが、他の実施形態において、ハイブリッドモードは、50%/50%または25%/75%以外の割合のタイムスロット分割を特徴とし得ることを理解すべきである。
選択される伝送モードに関わらず、オーバーヘッドデータは符号分割多重化を使用して伝送される。選択される伝送モードに関わらず、同じ量のオーバーヘッドデータが所与の1タイムスロットの間に、同じ電力で伝送される。したがって、より上位のモード(例えば、50%CDMAであるモード2や、25%CDMAであるモード3に)では、より短いCDMA時間間隔の間に同じ量の(オーバーヘッド)データが送信されるため、オーバーヘッドチャネルの利得が増大する。通信システムの一実施形態では、ATのそれぞれは、オーバーヘッドチャネルの1つまたは複数の利得を増大させることによって、(1つまたは複数の)オーバーヘッドチャネルを介したオーバーヘッドデータの送信の間に失われるエネルギーを補償するように構成される。
通信システムの一実施形態では、ソフトハンドオフまたはソフターハンドオフ中のATは、より上位のモードを使用し得る。ハンドオフ中のATのより高い送信電力レベルによって生じる、より高い他のセルの干渉によって生じる容量の損失は、モードの種類および使用周波数に依存する。RL中の少なくとも1つのインターレースは常にモード1で動作する。RLは、通常、3つのインターレース、すなわち、1つが常にモード1で動作する、12スロットごとに反復する連続した4スロット間隔を有する。ある端末のRLインターレースオフセットiは以下のように指定される。
Figure 0004607896
式中、Tは、タイムスロット単位のCDMAシステム時間を表し、0≦i≦2である。ハイブリッドスロットでは、モード1スロットおよびモード2スロットの半分(CDM)にさえも基づいて、負荷制御のために、RAB(上りアクティビティビット)が設定される。モード3スロットでは、負荷制御は、アドミッション制御、すなわち、ネットワークへの新しい通信要求のアクセスを制御することによって達成される。
通信システムの一実施形態では、アクセスチャネルは、モード1スロットの間だけ送信され、アクセスチャネルには、2スロットのプリアンブルが提供される。最大64スロットまでのCDMチャネルペイロードがあり得る。アクセスプローブ開始は、任意のサブフレーム上で許可される。アクセスプローブ送信では、ATは、モード1インターレースと、モード2およびモード3のCDM部分を使用する。これは、アクセス手順でのより長い遅延を生じる。この遅延はフレームオフセットに依存する。最善のシナリオでは、アクセス遅延はCDM(モード1のみ)と同じである。最悪のシナリオでは、アクセスペイロードサイズおよび使用されるデータ転送速度に応じて、アクセス遅延が著しく高くなり得る。
図10に、伝送モードがサブフレームベースで変更される通信システムの実施形態における、モード設定の一例を示す。前述のように、モード選択および割り当ては、サブフレームベースで行われる。言い換えると、伝送モードは、一度割り当てられると、1サブフレーム、すなわち4タイムスロットの最後にしか変更され得ないが、モードは、必ずしも各サブフレームの最後に変更される必要はない。割り当ては、一度行われると、いくつかのサブフレームにわたって適用され得る。割り当ては、アクセスネットワークの裁量で、たびたび更新され得る。例えば、モード割り当ては、同期制御チャネルメッセージによって、各制御チャネルサイクルごとに更新され得る。
モード選択は要求チャネルに基づくものである。AN中のRLスケジューラは、データストリームの用途、および結果として生じるQoS要件に応じて、所与のサブフレームに使用されるモードを決定する。また、モードの選択は、セクタ中の合計ユーザ数にも依存する。というのは、ユーザ数が多いほど、オーバーヘッドチャネル伝送に必要な帯域幅も大きくなるからである。通信システムの一実施形態では、RLスケジューラは、セクタ中のすべてのATに同じモードを割り当てる。セル内の干渉を最小限の抑えるために、ハイブリッドスロットのTDM/OFDM部分における伝送が以下の属性、すなわち、高いPAヘッドルーム、アクティブセットサイズ、アクティブセルサイズ、および、例えば約5dBとし得る閾値より大きいFL SINR値を有するATに付与される。RL MACパラメータはCDM伝送の間は変更されず、(ハイブリッドスロットの間の)TDM伝送はすべてのRL MACパラメータを無視する。
図11Aおよび11Bに、モード1、すなわち100%CDMモードの1サブフレームにわたるRL波形を示す。このモードでは、すべてのATが、ユーザデータチャネル、およびすべてのオーバーヘッドチャネルを同時に(すなわち符号分割多重化によって)送信する。各ATは、ロングコードマスク(long code mask)の使用によって他のATと区別され、各ATごとの各チャネルは、異なるウォルシュ符号の使用によって他のATのチャネルと区別される。図11Aおよび11Bに示すCDMサブパケットまたはサブフレームは、各スロットが2048チップを有する4つのタイムスロットで構成される。図11Aに、TDMサブフレームを含む上位モード(モード2または3)がスケジュールされていないあるユーザでのモード1CDMサブフレームを示す。図11Bに、上位モード(すなわちハイブリッドモード2または3)がスケジュールされているあるユーザでのモード1CDMサブフレームを示す。図11Aおよび11Bに見られるように、TDMサブフレームにおいて上位(ハイブリッド)モードがスケジュールされている場合に限り、CDMサブフレームの間にPR(パケットレディ)チャネルが任意選択で送信される。従って、図11Aに示すモード1CDMサブフレーム中のオーバーヘッドチャネルはPRチャネルを含まず、PRチャネルは、上位モードがスケジュールされていない場合にはモード1CDMサブフレームの間に送信されない。図11Bに示すモード1CDMサブフレーム中のオーバーヘッドチャネルはPRチャネルを含み、PRチャネルは、上位モードがスケジュールされている場合に任意選択で送信される。図11Aには、ACKチャネルが破線の輪郭で表されており、図示のモード1CDMサブフレームではACKチャネルの送信が任意選択であることを示している。
図12A、12Bおよび12Cに、モード2、すなわち、50%CDM、50%TDM/OFDMのTDMであるモードの1サブフレームにわたるRL波形を示す。図12Aに示す概略図からわかるように、モード2では、(CDMデータおよびオーバーヘッドチャネルを含む)低速チャネルと、高速チャネル(TDM/OFDMデータ)が独立の時間間隔において送信され、すなわち時分割多重化されている。タイムスロットのCDM部分、ならびにタイムスロットのTDM/OFDM部分は、それぞれ1024チップを含む。図12Bおよび12Cに、TDMパケット(各パケットの50%がCDM時間間隔であり、各パケットの50%がTDM/OFDM時間間隔である)をより詳細に示す。図12Bに、アクティブTDMユーザのTDMパケットを示し、図12Cにアイドル状態のTDMユーザのTDMパケットを示す。図12Bおよび12Cからわかるように、PRチャネルは、タイムスロットのCDM部分の間に任意選択で送信される。図12Bに示すアクティブユーザのTDMパケットには、ユーザデータがタイムスロット内のTDM/OFDM間隔の間に送信されることが示され、図12Cに示すアイドル状態のユーザのTDMパケットは、タイムスロット内のTDM/OFDM間隔の間にユーザデータが送信されないことが示されている。CDMデータチャネル、RRIチャネル、およびPRチャネルは、図12Bおよび12Cでは、すべて、破線の輪郭のボックスで示され、モード2では任意選択の伝送である。
モード2のオーバーヘッド間隔の間に、すべてのユーザは、符号分割多重化を使用して自分のオーバーヘッドチャネルを送信する。オーバーヘッドチャネルは、1024チップ/スロットにわたって送信され、各チャネルは異なる符号でカバーされる。すべての遅延の影響を受けやすいパケットはオーバーヘッド間隔中に送信され、耐遅延性のトラフィックはTDM/OFDM部分で送信される。トラフィック間隔(すなわち、タイムスロットのTDM/OFDM部分)の間、各セクタは、単一のユーザによる送信をスケジュールする。
CDMタイムスロットだけを使用する端末では、モード2で動作するときには、(ゼロからカウントが開始する)ハーフスロットの間でさえも、すべてのチャネルがゲートオフされる。縮小されたパケットサイズで多少の符号化利得を保証するために、変更されたパケット構造が提供される。CDMタイムスロットだけを使用する端末では、CDMデータ伝送のために、CDMタイムスロットのオーバーヘッドチャネルで2スロットRRIが提供される。モード2スロットの間の性能への影響を最小限に抑えるために、DRCチャネルおよびDSCチャネルの利得および(タイムスロット数として測られる)長さが調整される。また、より短いRRIを補償するために、CDMスロットのトラフィックチャネルにおいてRRIチャネル電力も増大される。セクタ負荷に応じて、ペイロードが低減され、またはTORAFFIC TO PILOTが増大され得る。ペイロード低減またはTORAFFIC TO PILOT増大は、フィルタリングされた上りアクティビティビット(FRAB;Filtered-Reverse-Activity-Bit)によって指示される。
モード1からモード2のCDMトラフィックでは、フィルタリングされた上りアクティビティビット(FRAB)が低い場合、RRIチャネル電力が、TORAFFIC TO PILOTと共に増大される。FRABが高い場合、RRIチャネル電力は、TORAFFIC TO PILOTと共に低減される。この理由は、FRABが低い場合、RRI対パイロット利得がより高くなることにある。同様の規則が、モード2からモード3、モード1からモード3の場合にも適用される。従来モードの動作(モード1のみ)では、モード2とモード3のスロット数を制限することによって損失が限定され得る。
モード2でのTDMパケットパラメータの例を表4に示す。表4からわかるように、RLデータ転送速度は、76.8kbpsから1843.2kbpsまでの範囲に及ぶ。ペイロードサイズは、512ビットから12288ビットまでの範囲に及ぶ。使用される変調の種類には、QPSK、8−PSK、および16−QAMが含まれる。1スロット当たりのRRIチップ数は、トラフィックチャネル利得の関数として減少する。
Figure 0004607896
表4
TDM送信を用いる(モード2ではハイブリッドスロットのみで行われる)端末では、トラフィックチャネルは、CDMスロットの間に使用されるものと同一のデータチャネル構造を有する。データチャネルおよび補助パイロットチャネルは、電力割り振りに際してより高い柔軟性を提供するために、代替として符号分割多重化することもできる。この利点は、このような実施が、時分割多重化データおよびRRIチャネルに比べて、より容易なことである。この欠点は、より高いピーク対平均電力比(PAR;Peak-to-Average power Ratio)である。各端末は、最大達成可能データ転送速度を達成するようなやり方で、トラフィックチャネルを介してユーザデータを送信する。最大達成可能転送速度は、電力増幅器(PA;Power Amplifier)ヘッドルーム、およびバッファ中のデータ量に基づくものである。最大達成可能転送速度は、スケジューリング許可メッセージを介してANから指示することができ、軟電力制御の機構を提供する。
図13Aから図13Bに、25%CDM、75%TDM/OFDMのTDMであるモード3の1サブフレームにわたるRL波形を示す。図13Aには、アクティブTDMユーザのTDMパケットが示され、図13Bには、アイドル状態のTDMユーザのTDMパケットが示されている。図13Aと13Bの両方からわかるように、モード3では、スロットのCDM部分(25%)の間にCDMデータが伝送されず、オーバーヘッドチャネル(PR、ACK、DSC、DRC、およびパイロットチャネル)だけが伝送される。言い換えると、CDMスロットだけを使用するATでは、ユーザデータ伝送は行われない。これは、CDM間隔にはスロットの25%だけしか割り振られないため、モード3では、CDM間隔中にCDMデータの伝送に十分なエネルギーが利用できないからである。したがって、モード3は、CDMデータを送信する必要または要求がない場合に限って使用すべきである。
やはりモード3のCDM間隔に送信されないのが、モード2のCDM間隔の間に任意選択で送信されるRRIチャネルである。モード3では、CDM間隔中の任意選択伝送は、PRチャネルおよびACKチャネルの送信である。モード3のオーバーヘッドチャネルの利得および長さは、モード2スロットに対する性能上の影響を最小限に抑えるように調整され得る。オーバーヘッドチャネルで失われるエネルギーは、オーバーヘッドチャネル利得を増大させることによって補償され得る。TDM/OFDM伝送を使用している端末では、トラフィックチャネルは、モード2のトラフィックチャネルと同一であるが、(モード2における50%に比べて、スロットの75%がトラフィックデータに割り振られるため)モード3のトラフィックチャネルは、モード2に比べて、より高いデータ転送速度をサポートし得る。モード3伝送の主要な利点は、より高いピークデータ転送速度、すなわち、最大3.1Mbpsまでがサポートされ得ることである。
モード3でのTDMパケットパラメータの一例を表5に示す。表5からわかるように、RLデータ転送速度は76.5kbpsから3072.0kbpsまでの範囲に及び、ピークデータ転送速度の著しい増大を表している。ペイロードサイズは、512ビットから20480ビットまでの範囲に及ぶ。使用される変調の種類には、QPSK、8−PSK、および16−QAMが含まれる。1スロット当たりのRRIチップ数は、モード2と同様に、トラフィックチャネル利得の関数として減少する。
Figure 0004607896
表5
任意選択のハイブリッドスロットが提供される前述の通信システムの実施形態において、ANは、セクタ中のすべてのATから、あるタイムスロットにおけるデータ送信の要求を受け取るように構成される。各ATから要求メッセージを受信すると、ANは、セクタ中の各ATに、サブフレームベースで、データを送信する伝送モードを割り当てる。前述のように、モード選択はセクタに基づくものであり、すなわち、あるセクタ中のすべてのATに同じモードが割り当てられ得る。割り当てられたモードまたはモードパターンは、このセクタ中のすべてのATに事前に告知される。次いで、AN(またはAN内のRLスケジューラ)は、送信をスケジュールし、すなわちどのATに要求されたタイムスロットの間のデータ送信を許可するか決定する。ANは、各ATに、割り当てられた伝送モードを示すと共に、送信許可が付与されているATを指定する許可メッセージを送信する。
ハイブリッドスロットが任意選択でスケジュールされる通信システムの実施形態において、モード1スロットでは、RLオーバーヘッドチャネルとRLトラフィックチャネルの電力は一緒に制御される。モード2とモード3のスロットでは、オーバーヘッドチャネルとトラフィックチャネルの電力は別々に制御される。オーバーヘッドチャネル電力制御は、前述のように、内側ループと外側ループを使用して制御され、パイロットチャネルとオーバーヘッドチャネルの間の固定利得に基づくものである。内側ループは、セル間にまたがるダウンのORである。外側ループでは、設定点は、利用可能な場合には、最善のRL CDMトラフィックパケット誤り率(PER;Pccket Error Rate)を用いたBTS(セル)における目標DRC消去率に基づくものである。PC(電力制御)設定点は、DRC消去率が約25%未満であり、かつCDMデータパケットが正常に復号化される場合に低減される。PC設定点は、DRC消去率が約25%を上回り、またはパケット(CDMデータ)が正常に復号化されない場合には、増大される。当然ながら、25%のパーセント範囲は、単に、一例として示すものにすぎず、また、DRC消去率の他のパーセント値も使用され得ることを理解すべきである。DRC消去率はフレームごとに更新され得る。CDM伝送モードを使用する端末は、モード1スロット、モード2スロット、モード3スロットの間で切り替わり得る。TORAFFIC TO PILOTに適切な調整を行うことによって、移行にまたがって同じPC設定点が維持され得る。
一実施形態では、モード割り当ておよびユーザスケジューリングに加えて、セクタ中の各ATにおけるMACフローへのリソースの割り振りも、ANから制御される。フローのリソース割り振りには、例えば、このATにおけるこのフローでのTORAFFIC TO PILOT、TORAFFIC TO PILOTmax、およびTORAFFIC TO PILOTholdの値を含むことができ、TORAFFIC TO PILOT(トラフィック対パイロット電力比)は、ATのトラフィックチャネルの送信電力とパイロットチャネルの送信電力の比である。このようにスケジュールされるリソース割り振り制御は、IS−856−Aの一部であり、リソースの高速で、効率のよい利用、およびQoSのための設計の容易さを可能にする。特に、ANからAT TORAFFIC TO PILOT割り振りの制御を提供することによって、このようなスケジュールされたリソース割り振り制御は、各アクティブフローへのすべてのセクタリソースの高速な割り振りまたは再割り振りを可能にする。
この実施形態において、ATからの要求メッセージは、あるタイムスロットにおけるデータ送信要求に加えて、このAT内のMACフローにリソースを割り振ることを求める割り振り要求も含む。各割り振り要求パケットは、ATにおける各RL MACフローに関する情報を含む。
図14に、ATのMACフローでのスケジュールされたリソース割り振り制御を提供する実施形態における、要求パケットフォーマットを示す。要求パケットの第1バイトは、要求メッセージヘッダを含む。要求メッセージヘッダの最初の4ビットは、最大対応可能TORAFFIC TO PILOT、すなわちヘッドルームに関する情報を提供する。要求メッセージヘッダの次の4ビットは、現在の要求パケット中のMACフローの数Nを提供する。次いで、各MACフロー(MACフロー1、MACフロー2、・・・)ごとの要求が、交互に連続して続く。各MACフロー要求は2バイトを占め、このうちの最初の4ビットはMACフロー要求のMACフローIDを提供し、次の4ビットは待ち行列長さを提供し、次の4ビットは限界待ち行列長さ(critical queue length)を提供し、最後の4ビットは限界期限(critical deadline)を提供する。
ATは、送出すべきトラフィックデータがあり、以下の条件のいずれかが満たされる場合に限って、要求パケットを送出する。
1)最後の要求パケットから最小数Nminのビットが送信されている、または
2)最後の要求パケットが送信されてから所定の時間間隔Tmaxが経過している、すなわち、どんな要求パケットも送信せずに所定の時間間隔が経過している。
条件1)は、要求パケットがあまりにも頻繁に送信されないように、すなわち、最後の要求以来十分なデータが流れているようにしようとするものである。条件2)は、要求パケットがあまりにもまれにしか送信されないことがないように、すなわち、要求パケットが、少なくともTmaxごとに1回送出されるようにしようとするものである。ATは、トラフィックチャネルデータ上に要求パケットを乗せて運ぶ。要求は、高速送信のために電力増強され得る。
一実施形態では、上記条件a)のNminは以下によって与えられる。
Figure 0004607896
式中、ReqRatioは、要求ビットとトラフィックビットの所望の比を表し、RequestPktSizeの大きさは、要求中のフロー数によって変化する。ReqRatioは、要求メッセージによって生じるオーバーヘッドが大きくなりすぎないように、すなわち、送信されるものの大部分が要求ビットではなくトラフィックビットからなるように選択される。
リソース割り振り要求を含む要求パケットを送出することに加え、ATからの要求機構は、ATからATへのRLチャネル品質情報の送信を含む。ATは、前述のように、機会レベルを決定することによってRLチャネル品質情報を生成する。上記の段落96から99で詳細に説明したように、機会レベルは、過去kスロットにわたってフィルタリングされたパイロット信号のエネルギーと、このパイロット信号の瞬間エネルギー(すなわち、n番目のタイムスロットの間のパイロット信号のエネルギー)の比が、閾値を上回るよう求めることによって決定される。
一実施形態では、機会レベルは、以下の閾値を用いて、上記表3に記載するように定義される。
機会レベル0(「データなし」)の場合、Tx_Pilot(n)はFilt_Tx_Pilot(n)を約3dB上回る。
機会レベル1(「データあり」)の場合、Tx_Pilot(n)はFilt_Tx_Pilot(n)から約3dB以内である。
機会レベル2(「データあり」、チャネル条件「良好」)の場合、Tx_Pilot(n)はFilt_Tx_Pilot(n)を約3dB超下回る。
機会レベル3(「データあり」、チャネル条件「非常に良好」)の場合、Tx_Pilot(n)はFilt_Tx_Pilot(n)を約6dB超下回る。
上記の閾値レベル(3dBおよび6dB)は説明のための例示的値であり、前述の通信システムの他の実施形態は異なる閾値レベルを持ち得ることを理解すべきである。また、上記の例では3である機会レベルの数も、本特許で説明する通信システムの他の実施形態では異なり得る。
ハイブリッドモードが提供される一実施形態では、RLチャネル品質情報は、上りチャネル品質指示チャネル(R−CQICH;Reverse Channel Quality Indicator Channel)チャネルを介して送信され得る。この実施形態では、RLチャネル品質情報は、ANによってハイブリッドスロットがスケジュールされるときに限ってATからANに送信される。各機会レベルは、R−CQICHチャネル上で、QPSK変調を使用して送信される。
MACフロー要求メッセージおよび(ハイブリッドモードがスケジュールされるときに限り)R−CQICHチャネルを介して送信される機会レベルの受信に応答しての、ANからの許可機構には、a)(前述のように)伝送モードを割り当てること、2)要求パケットの受信に応答してリソース割り振り許可メッセージを生成し、送信すること、および3)(TDMトラフィックのために)ハイブリッドスロットのTDM/OFDM部分での個別ユーザ許可を生成し、送信することが含まれる。
CDMトラフィックのリソース割り振り許可メッセージをスケジュールするときに、この許可メッセージは、サービス提供セクタからこれのATに、FLトラフィックチャネル上で送信される。許可メッセージのタイミングおよび内容は、ANスケジューラによって決定される。許可メッセージは、1つまたは複数のATのための「許可」を含み、個別ATへの許可は、このAT内の1つまたは複数のMACフローのためのリソース割り振りを含む。フローのリソース割り振りは、このフローでのTORAFFIC TO PILOT、TORAFFIC TO PILOTmax、およびTORAFFIC TO PILOTholdの値を含む。TORAFFIC TO PILOTholdは、この後の許可までTORAFFIC TO PILOT割り振りを固定するのに使用され得る。この許可メッセージは、特定のフローの新しい状態変数およびパラメータ値を含む。許可メッセージを受信すると、ATは、これのRLMAC状態変数およびパラメータを、適切なフローごとにそれぞれの受け取られた値で上書きする。許可メッセージは、マルチユーザパケットまたは制御チャネルを介して送信され得る。マルチユーザパケットに埋め込まれるときには、この許可メッセージに関連付けられたペイロードを参照するために、このマルチユーザパケットのMACヘッダで予約されたMAC_IDが使用される。
機会レベルの受信に応答して生成される、ハイブリッドスロットのTDM/OFDM部分でのユーザ許可は、FL PGCH(パケット許可チャネル;Packet Grant Channel)を介して送信される。TDMトラフィックのPGCHは、信頼度向上のために2スロットにわたって繰り返される。図15に、PGCHの符号化、変調および拡散を示す、PGCHの構造を図示する。誤り検出符号器702は、CRC符号器とすることができる。畳み込み符号器704は、制約長さ(K)9を有する。図示の実施形態では、1/4の畳み込み符号率が使用される。ブロック706で、畳み込み符号器704の中から合計4シンボルがパンクチャされる。パンクチャリング操作からのシンボルは、ブロックインターリーバ708によってブロックインターリーブされる。ブロックインターリーバ708の中からの合計128シンボルがQPSK変調器710を使用して変調され、次いで、IストリームとQストリームに分割され、W 符号によって拡散される。拡散操作の中から合計512チップがスロット中の512MACチップにマップされる。代替の手法では、PGCHが、図3と併せて前述したように、3元モード符号付オン/オフ変調を使用して、RPCチャネルの直交分岐上を介して伝えられる。
流れ図は、理解のために順番に描かれているが、実際の実装においては、いくつかのステップは、並列に実行され得ることが理解されるであろう。
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることが理解されるであろう。例えば、上記の説明全体で参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光の場または粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせで表され得る。
さらに、本明細書で開示する実施形態との関連で説明される様々な例示的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせとして実施され得ることも理解されるであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、以上では、様々な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、一般に、これらの機能の観点から説明している。このような機能がハードウェアとして実施されるか、それともソフトウェアとして実施されるかは、個々の用途およびシステム全体に課される設計制約条件に左右されるものである。当分野の技術者であれば、個々の用途ごとに様々なやり方で前述の機能を実施し得るが、このような実施上の判断は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
本明細書で開示する実施形態と関連して説明される様々な例示的論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP;Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA;Field Programmable Gate Array)または他のプログラム可能論理回路、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成部品、または本明細書で説明される諸機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて実施され、または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることもできるが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態マシンとすることもできる。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他の任意のこのような構成としても実施され得る。
本明細書で開示する実施形態との関連で説明される方法またはアルゴリズムの諸ステップは、直接ハードウェアとして、プロセッサによって実行可能なソフトウェアモジュールとして、または両者の組み合わせとして実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、または当分野で知られている他の任意の形の記憶媒体に存在し得る。記憶媒体の一例は、プロセッサがこの記憶媒体から情報を読み出し、この記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化することもできる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在し得る。ASICは、ユーザ端末に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末にディスクリート部品としても存在し得る。
開示の実施形態の以上の説明は、任意の当分野の技術者が本発明を実施または使用することを可能にするために示すものである。当分野の技術者には様々な変更が容易に明らかになるはずであり、本明細書で定義する一般原理は、各実施形態の範囲を逸脱することなく適用され得る。ゆえに、本発明は、本明細書に示す実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と整合性を有する最大限の範囲と一致すべきものである。
本特許文書の開示の一部は、著作権保護を受けるべき資料を含む。著作権所有者は、これが特許庁の特許ファイルまたは記録に公表されている場合には、この特許文書または特許開示がファックス複製されることに異存はないが、そうでない場合には、どんなものであれ、すべての著作権を確保するものである。
読者の便宜のために、以下に、アルファベット順の頭字語リストを示す。
頭字語リスト
AP アクセスポイント
ACK 肯定応答
ARQ 自動再送信要求
ASIC 特定用途向け集積回路
BPSK 二相位相変調
CDMA 符号分割多重接続
CRC 巡回冗長検査
DRC チャネルデータ要求メッセージ
DRC データ要求チャネル
DSP ディジタル信号プロセッサ
EcpINt 1チップ当たりのエネルギー対雑音干渉比
FDMA 周波数分割多重接続
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
FRAB フィルタリングされた上りアクティビティビット
FTP ファイル転送プロトコル
GOS サービス程度
HDR 高データ転送速度
LAC リンクアクセス制御
MAC 媒体アクセス制御チャネル
MOD 変調器
MSB 最上位ビット
NACK 非サービス提供アクセスポイント
OFDM 直交周波数分割多重化
OL 機会レベル
OSI 開放型システム間相互接続
PC パイロットチャネル
PER パケット誤り率
PGCH パケット許可チャネル
PN 擬似雑音
PR パケットレディ
PSTN 公衆交換電話網
QoS サービス品質
QPSK 四相位相変調
RA 上りアクティビティ
RLP 無線リンクプロトコル
ROT ライズオーバーサーマル
RPC 上り電力制御チャネル
RRI 上り転送速度指示
SD スケジューリング決定
SINR 信号対干渉雑音比
TDMA 時分割多重接続
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
上りまたは下りリンクを介してデータ伝送を提供することのできる通信システムを示す概念的ブロック図である。 FL波形を示す図である。 下り電力制御チャネルを介して電力制御コマンドおよびパケット許可コマンドを伝える方法を示す図である。 RL上で送信される信号を生成するアーキテクチャを示す図である。 RL上で送信される信号を生成するアーキテクチャを示す図である。 RL上で送信される信号を生成するアーキテクチャを示す図である。 各ハーフスロットの最後でオーバーヘッドチャネルバーストが送信される実施形態における、1タイムスロットにわたるRL波形を示す図である。 上り転送速度指示(RRI;Reverse Rate Indicator)チャネルおよび上りトラフィックチャネルが、一意のウォルシュ符号でカバーされて同時に送信される実施形態における、1タイムスロットにわたるRL波形を示す図である。 オーバーヘッドチャネルおよび上りトラフィックチャネルが時分割多重(TDM)技術を用いて送信される実施形態における、1タイムスロットにわたるRL波形を示す図である。 RLデータ送信を示す図である。 RLデータ再送信を示す図である。 加入者局を示す図である。 制御装置およびアクセス端末を示す図である。 モード設定がサブフレームごとに変更され得る伝送を示す図である。 1タイムスロット全体がCDMである伝送モード(「モード1」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 1タイムスロット全体がCDMである伝送モード(「モード1」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 1タイムスロット内でCDMモードとTDM/OFDMモードが時分割多重化されるハイブリッド伝送モード(「モード2」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 1タイムスロット内でCDMモードとTDM/OFDMモードが時分割多重化されるハイブリッド伝送モード(「モード2」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 1タイムスロット内でCDMモードとTDM/OFDMモードが1:3の割合で時分割多重化されるTDMであるハイブリッド伝送モード(「モード3」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 1タイムスロット内でCDMモードとTDM/OFDMモードが1:3の割合で時分割多重化されるTDMであるハイブリッド伝送モード(「モード3」)における、1サブフレームにわたるRL波形を示す図である。 ATにおけるMACフローでのスケジュールリソース割り振り制御を可能にする実施形態における要求パケットフォーマットを示す図である。 パケット許可(PG)チャネルの構造を示す図である。

Claims (14)

  1. 複数の多重アクセス伝送モードの各々においてデータを伝送するように動作可能なアクセス端末(AT)であって、該アクセス端末は、
    プロセッサと、そして
    該プロセッサに結合されたモード選択部とを備え、
    該アクセス端末は、フレーム内の複数の伝送タイムスロットの1つに関し、複数の多重アクセス伝送モードのうちの1つの選択を指示する信号を受信するように、そして該伝送タイムスロットの期間において該選択された多重アクセス伝送モードでデータを伝送するように構成され、
    該複数の多重アクセス伝送モードはハイブリッド多重アクセス伝送モードを含み、ここにおいて単一の伝送タイムスロットの一部の期間においてデータは符号分割多重であり、そして該単一の伝送タイムスロットの残りの部分の期間において、データは時分割多重または直交周波数分割多重の何れかである、
    アクセス端末。
  2. 該複数の多重アクセス伝送モードは、全体の該伝送タイムスロットの期間においてデータが符号分割多重である多重アクセス伝送モードを含む、
    請求項1のアクセス端末。
  3. 該アクセス端末は該伝送タイムスロットの上記一部の期間において遅延の影響を受けやすいデータを送信するように、そして該伝送タイムスロットの上記残りの部分の期間において耐遅延性データを送信するように動作可能である、
    請求項1のアクセス端末。
  4. 該アクセス端末は該伝送タイムスロットの上記一部の期間において該符号分割多重オーバーヘッドチャネルを送信するように、該伝送タイムスロットの上記残りの部分において時分割多重データを送信するように動作可能である、
    請求項1のアクセス端末。
  5. 該アクセス端末はさらにアクセスネットワークに対し伝送タイムスロットにおいてデータを伝送する要求を伝送するように、そして該要求に従い該伝送タイムスロットにおいてデータを伝送する許可を該アクセスネットワークから受信するように構成される、
    請求項1のアクセス端末。
  6. 該アクセス端末はアクセスネットワークから該信号を受信するようにさらに構成される、
    請求項1のアクセス端末。
  7. データを伝送する方法であって、
    複数の多重アクセス伝送モードから選択された多重アクセス伝送モードを指示する信号を受信し、そして
    フレーム内の複数の伝送タイムスロットの1つ期間において該選択された多重アクセス伝送モードにおいてデータを伝送することを含み、
    該複数の多重アクセス伝送モードはハイブリッド多重アクセス伝送モードを含み、ここで単一の伝送タイムスロットの一部の期間においてはデータは符号分割多重であり、そして該単一の伝送タイムスロットの残りの部分の期間においてはデータは時分割多重または直交周波数分割多重の何れかである、
    方法。
  8. 該複数の多重アクセス伝送モードは、全体の該伝送タイムスロットの期間において該データが符号分割多重である多重アクセス伝送モードを含む、
    請求項7の方法。
  9. 信号を受信することはアクセスネットワークから信号を受信することを含む、
    請求項7の方法。
  10. アクセスネットワークに対し該伝送タイムスロットにおいてデータを伝送する要求を伝送し、そして
    該要求に従い該伝送タイムスロットにおいてデータを伝送する許可を該アクセスネットワークから受信することをさらに含む、
    請求項7の方法。
  11. 該要求を伝送することは各アクセス端末において該伝送タイムスロットに関する機会レベルを決定し、そして該機会レベルを伝送することを含む、
    請求項10の方法。
  12. データを伝送する装置であって、
    複数の多重アクセス伝送モードから選択された多重アクセス伝送モードを指示する信号を受信する手段、そして
    フレーム内の複数の伝送タイムスロットの1つ期間において該選択された多重アクセス伝送モードにおいてデータを伝送する手段を含み、
    該複数の多重アクセス伝送モードはハイブリッド多重アクセス伝送モードを含み、ここで単一の伝送タイムスロットの一部の期間においてはデータは符号分割多重であり、そして該単一の伝送タイムスロットの残りの部分の期間においてはデータは時分割多重または直交周波数分割多重の何れかである、
    装置。
  13. コンピュータ実可能命令に関するプログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体であって、該命令は、
    コンピュータ上で実行された場合にコンピュータに、複数の多重アクセス伝送モードから選択された多重アクセス伝送モードを指示する信号を受信させ、そして
    フレーム内の複数の伝送タイムスロットの1つ期間において該選択された多重アクセス伝送モードにおいてデータを伝送させるように動作させ、
    該複数の多重アクセス伝送モードはハイブリッド多重アクセス伝送モードを含み、ここで単一の伝送タイムスロットの一部の期間においてはデータは符号分割多重であり、そして該単一の伝送タイムスロットの残りの部分の期間においてはデータは時分割多重または直交周波数分割多重の何れかである、
    コンピュータ可読媒体。
  14. 通信システムであって、
    複数の多重アクセス伝送モードから多重アクセス伝送モードを選択するように、複数のアクセス端末の少なくとも1つに該選択された多重アクセス伝送モードを指示する信号を同報送信するように、そして該選択された多重アクセス伝送モードにおける該アクセス端末の1つからフレーム内の複数の伝送タイムスロットの1つにデータの伝送をスケジュールするように、構成されたアクセスネットワークを含み、
    該複数の多重アクセス伝送モードはハイブリッド多重アクセス伝送モードを含み、ここで単一の伝送タイムスロットの一部の期間においてはデータは符号分割多重であり、そして該単一の伝送タイムスロットの残りの部分の期間においてはデータは時分割多重または直交周波数分割多重の何れかである、
    通信システム。
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