図1は、通信システムの概念的線図を示す。これらの通信システムはIS‐856標準に従って作成することが可能である。アクセスポイント100は、順方向リンク106(1)上でデータをアクセス端末104に送信し、そして逆方向リンク108(1)上でアクセス端末104からのデータを受信する。同様に、アクセスポイント102は、順方向リンク106(2)上でデータをアクセス端末104に送信し、そして逆方向リンク108(2)上でアクセス端末104からのデータを受信する。順方向リンク上のデータ伝送は、1個のアクセスポイントから1個のアクセス端末まで、順方向リンクおよび通信システムによってサポートされることが可能な最大のデータレート、あるいはその付近で生起する。順方向リンクの付加的なチャネル、たとえば制御チャネルは、複数のアクセスポイントから1個のアクセス端末に送信されることが可能である。逆方向リンクデータ通信は、1個のアクセス端末から1個あるいはそれ以上のアクセスポイントに生起することが可能である。アクセスポイント100およびアクセスポイント102は、バックハウル112(1)および112(2)上で制御器110に接続される。“バックハウル”は、制御器およびアクセスポイント間の通信リンクである。2個のみのアクセスポイントおよび1個のアクセス端末が図1において示されるが、これは説明のみのためであって、そして通信システムは複数のアクセス端末およびアクセスポイントを含むことが可能である。
アクセス端末がアクセスネットワークにアクセスすることを許可する登録の後に、アクセス端末104およびアクセスポイントの1個たとえばアクセスポイント100は、あらかじめ設定されたアクセス手順を用いて通信リンクを確立する。接続された状態においては、あらかじめ設定されたアクセス手順に起因してアクセス端末104は、アクセスポイント100からのデータおよび制御メッセージを受信することが可能になり、そしてアクセスポイント100に対してデータおよび制御メッセージを送信することが可能になる。アクセス端末104は、引き続いてアクセス端末104のアクティブセットに加えられることが可能な他のアクセスポイントを探索する。アクティブセットは、アクセス端末104と通信することが可能なアクセスポイントのリストを含む。このようなアクセスポイントが見出される場合は、アクセス端末104は、アクセスポイントの順方向リンクに関する、信号対干渉および雑音比(SINR;signal-to-interference-and-noise ratio)を含むことが可能な品質メトリックを計算する。SINRはパイロット信号に従って決定することが可能である。アクセス端末104は、他のアクセスポイントを探索し、そしてアクセスポイントのSINRを決定する。同時に、アクセス端末104は、アクセス端末104のアクティブセット内の各アクセスポイントに対する順方向リンクの品質メトリックを計算する。もしも特定のアクセスポイントからの順方向リンク品質メトリックが、あらかじめ設定された時間に対して、あらかじめ設定された加算しきい値の上にあるかあるいはあらかじめ設定された減算しきい値の下にある場合は、アクセス端末104はこの情報をアクセスポイント100に報告する。アクセスポイント100からのその後のメッセージは、アクセス端末104に、その特定のアクセスポイントをアクセス端末104アクティブセットに加え、あるいは除くことを指示するかも知れない。
アクセス端末104は、パラメータのセットに基づいてアクセス端末104のアクティブセットから取り扱いアクセスポイントを選択する。取り扱いアクセスポイントは、特定のアクセス端末とのデータ通信に対して選択されたアクセスポイント、あるいは特定のアクセス端末に対してデータを伝達しているアクセスポイントである。パラメータのセットは、たとえば、現在および以前における任意の、1個あるいはそれ以上の、SINR測定値、ビット誤り率、パケット誤り率、そして任意の知られたパラメータを含むことが可能である。従って、たとえば取り扱いアクセスポイントは、最大のSINR測定に従って選択することが可能である。アクセス端末104はそこで、データ要求チャネル(DRCチャネル)上にデータ要求メッセージ(DRCメッセージ)を放送する。DRCメッセージは要求されたデータレート、あるいは代わりに順方向リンクの品質に関する表示、たとえば測定されたSINR、ビット誤り率、パケット誤り率等を含むことが可能である。アクセス端末104は、特定のアクセスポイントに対して、特定のアクセスポイントを唯一のものとして(uniquely)識別する符号の使用によってDRCメッセージの放送を指示することが可能である。典型的には、符号はウォルシュ符号を含む。DRCメッセージシンボルは、独自のウォルシュ符号と排他的論理和演算(XOR)される。このXOR演算は、信号に関するウォルシュカバリングとして参照される。アクセス端末104のアクティブセット内の各アクセスポイントは独自のウォルシュ符号によって識別されるので、正しいウォルシュ符号を有するアクセス端末104によって実行されたそれと同一のXOR演算を実行する選択されたアクセスポイントのみがDRCメッセージを正しく復号することが可能である。
アクセス端末104に対して送信されるべきデータは制御器110に到着する。その後、制御器110は、バックハウル112上でアクセス端末104アクティブセット内のすべてのアクセスポイントにデータを送出するかも知れない。あるいは、制御器110は、いずれのアクセスポイントがアクセス端末104によって、取り扱いアクセスポイントとして選択されたかを最初に決定し、そしてそこでデータを取り扱いアクセスポイントに送出するかも知れない。データはアクセスポイントにおいて列をなして記憶される。ページングメッセージがそこで1個あるいはそれ以上のアクセスポイントによってそれぞれの制御チャネル上でアクセス端末104に送出される。アクセス端末104は、ページングメッセージを得るために1個あるいはそれ以上の制御チャネル上の信号を復調し、そして復号する。
各順方向リンク期間において、アクセスポイントはページングメッセージを受信したアクセス端末の何れかに対してデータ伝送を予定することが可能である。伝送を予定するための典型的な方法は、“通信システムにおいて資源を割り当てるためのシステム”と題された、本譲受人に譲渡された、米国特許6,229,795の中に記述されている。アクセスポイントは、各アクセス端末からのDRCメッセージ内で受信されたレート制御情報を、最高の可能なレートで順方向リンクデータを効率的に送信するために使用する。データのレートは変化するかも知れないために、通信システムは可変レートモードで動作する。アクセスポイントは、アクセス端末104から受信したDRCメッセージの最も最近の値に基づいて、アクセス端末104に対してデータを送信すべきデータレートを決定する。さらに、アクセスポイントはその移動局に対して独自の拡散符号を使用することによって、アクセス端末104に対する伝送を唯一のものとして識別する。この拡散符号は、長い擬似雑音(PN)符号、たとえばIS-856標準によって定義された拡散符号である。
データパケットが向けられるアクセス端末104は、データパケットを受信し、そして復号する。各データパケットは識別子、たとえば見落とされたあるいは重複された伝送の何れかを検出するためにアクセス端末104によって使用されるシーケンス番号と組み合わせられている。このような事態においては、アクセス端末104は、逆方向リンクデータチャネルを経由して、失われたデータパケットのシーケンス番号を通知する。アクセス端末104と通信しているアクセスポイントを経由してアクセス端末104からのデータメッセージを受信する制御器110は、そこでアクセスポイントに対して何れのデータユニットがアクセス端末104によって受信されなかったかを示す。アクセスポイントはそこでこのデータパケットの再伝送を予定する。
可変レートモードで動作するアクセス端末104およびアクセスポイント100間の通信リンクがあらかじめ設定された信頼性レベル以下に劣化する場合、アクセス端末104は最初に可変レートモード内にある他のアクセスポイントが受け入れ可能なデータのレートをサポート可能であるか否かを決定することを試みる。もしもアクセス端末104がこのようなアクセスポイント(たとえばアクセスポイント102)を突き止める場合は、アクセスポイント102に対する異なった通信リンクへの再指示が生起する。用語、再指示はアクセス端末のアクティブリストのメンバーであるセクタの選択であり、そしてそこでセクタは現在選択されたセクタと異なる。データ伝送は可変レートモードでアクセスポイント102から継続する。
上に述べた通信リンクの劣化は、たとえば、アクセス端末104がアクセスポイント100のカバレッジエリアからアクセスポイント102のカバレッジエリアに移動すること、シャドウイング、フェージング、および他のよく知られた理由により引き起こされることが可能である。あるいは、アクセス端末104および、現在使用された通信リンクよりもより高いスループットレートを達成することが可能な他のアクセスポイント(たとえばアクセスポイント102)間の通信リンクが利用可能になる場合は、アクセスポイント102に対する異なった通信リンクへの再指示が生起し、そしてデータ伝送はアクセスポイント102から可変レートモードで継続する。もしもアクセス端末104が、可変レートモードで動作し、許容可能なデータレートをサポートすることが可能なアクセスポイントの検出に失敗する場合は、アクセス端末104は固定レートモードに移行する。このようなモードにおいては、アクセス端末は1個のレートで送信する。
アクセス端末104は、すべての候補となるアクセスポイントとの通信リンクを可変レートデータおよび固定レートデータモードの両者に対して評価し、そして最高のスループットをもたらすアクセスポイントを選択する。
アクセス端末104は、もしもセクタがもはやアクセス端末104アクティブセットのメンバーでない場合は、固定レートモードから可変レートモードに戻り転換する。
以上に記述された固定レートモードおよび固定レートモードへのそしてそれからの移行に対する組み合わせられた方法は、“移動無線通信システムにおける可変および固定順方向リンクレート制御のための方法および装置”と題された、本譲受人に譲渡された、米国特許出願6,205,129の中に詳細に開示されたそれと同様である。他の固定レートモードおよび固定モードへの、そしてそれからの移行に対する組み合わせられた方法はまた、同様に予期されることが可能であり、そして本発明の範囲内にある。
順方向リンク構造。
図2は順方向リンク構造200を示す。以下に記述される期間(time duration)、チップ長さ、値の範囲は、例としてのみ与えられ、そして他の時間、チップ長さ、値の範囲は通信システムの操作(operation)に関する基礎となる原理から逸脱することなしに使用することが可能である。用語、“チップ”は、2個の可能な値を有するウォルシュ符号拡散信号に関する単位である。
順方向リンク200は、フレームの用語で定義される。フレームは16個のタイムスロット202を含み、各タイムスロット202は、1.66ミリ秒のタイムスロット期間に対応する2048チップ長さであり、そしてしたがって26.66ミリ秒のフレーム期間である。各タイムスロット202は、各ハーフタイムスロット202A、202Bの中に送信されたパイロットバースト204A、204Bとともに、2個のハーフタイムスロット202A、202Bに分割される。各パイロットバースト204Aおよび204Bは96チップ長さであり、その組み合わせられたハーフタイムスロット202a、202bのほぼ中間点におかれる。パイロットバースト204A、204Bは、インデックス0をもったウォルシュカバーによってカバーされたパイロットチャネル信号を含む。順方向媒体アクセス制御チャネル(MAC:medium access control channel)206は、各ハーフタイムスロット202のパイロットバースト204の直前および直後に送信される2個のバーストを形成する。MACは、64のウォルシュ符号によって直角にカバーされる64個までの符号チャネルを含む。各符号チャネルは1および64の間の値を有するMACインデックスによって識別され、そして独自の64のカバーしているウォルシュ符号を識別する。逆方向電力制御チャネル(RPC:reverse power control channel)は、各加入者局に対する逆方向リンク信号の電力を調整するために使用される。RPCは、5および63の間のMACインデックスを有する利用可能なMACの1個に割り当てられる。順方向リンクトラフィックチャネルあるいは制御チャネルペイロードは、第1のハーフタイムスロット202Aの残りの部分208Aおよび、第2のハーフタイムスロット202Bの残りの部分208Bの中に送出される。トラフィックチャネルはユーザデータを搬送し、一方制御チャネルは制御メッセージを搬送し、そしてユーザデータもまた搬送することが可能である。制御チャネルは、76.8kbpsあるいは38.4kbpsのデータレートで256スロット期間として定義される周期で送信される。トラフィックとしてもまた参照される、用語、ユーザデータは、オーバーヘッドデータ以外の情報である。用語、オーバーヘッドデータは、通信システムにおいてエンティティの操作を可能とする情報、たとえば呼維持シグナリング(call maintenance signaling)、診断および報告情報等である。
パックされた許可チャネル(Packed Grant Channel)および自動再伝送要求。
逆方向リンク伝送をサポートするために、付加的なパケット許可(PG:packet grant)チャネルが順方向リンク内に必要とされる。上に言及されたRPCチャネルの変調は、PGチャネル命令をサポートするために、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)から直交位相シフトキーイング(QPSK)に変更される。
電力制御命令はアクセス端末に割り当てられたRPCチャネルの同相ブランチ上に変調される。電力制御命令情報はバイナリであって、ここで電力制御ビット(“up”)の第1の値はアクセス端末にアクセス端末の送信電力を増加することを命令し、そして電力制御ビット(“down”)の第2の値はアクセス端末にアクセス端末の送信電力を減少することを命令する。図3に示したように“up”命令は+1として示され、“down”命令は−1として示される。しかしながら他の値も使用可能である。
PGチャネルはアクセス端末に割り当てられたRPCチャネルの直交ブランチ上に通信される。PGチャネル上に送信された情報は3値(ternary)である。図3に示されたように第1の値は+1として表され、第2の値は0として表され、そして第3の値は−1として与えられる。情報は、アクセスポイントおよびアクセス端末の両者に対して次の意味を有している。
+1 新しいパケットを送信するための認可は許可されていることを意味する、
0 新しいパケットを送信するための認可は許可されていないことを意味す
る、
そして
−1 古いパケットを送信(再送信)するための認可は許可されていることを意
味する。
その中で、情報値0の伝送は信号エネルギーを必要としていない、上に記述されたシグナリングは、アクセスポイントがパケットを送信するための表示を送信している場合のみPGチャネルにエネルギーを割り当てることを許可している。アクセス端末のただ1個、あるいは少数が、期間中に逆方向リンク上に送信するための認可を許可されるために、PGチャネルは逆方向リンク伝送情報を与えるために非常に僅かの電力を必要とする。したがってRPC電力割り当て方法の影響は最小とされる。RPC電力割り当て方法は、“基地局チャネルに対する電力割り当てのための方法および装置”と題された、2000年9月25日に出願され、本譲受人に譲渡された米国特許出願シリアル番号09/669,950の中に開示されている。さらに、アクセス端末は、アクセス端末がデータ送信要求に続く応答を期待している場合のみ、あるいはアクセス端末が未決定のデータ伝送を有している場合に、直交する流れ上で3値決定を実行することを必要とされる。しかしながら、3値の選択は設計の選択であり、そして記述された一つのもの以外が代わりに使用されるかも知れないことは正しく評価されるであろう。
アクセス端末は、アクセス端末のアクティブセット内のすべてのアクセスポイントからのRPC/PGチャネルを受信し、そして復調する。したがってアクセス端末は、アクセス端末のアクティブセット内のすべてのアクセスポイントに対するRPC/PGチャネルの直交ブランチ上に運ばれたPGチャネル情報を受信する。アクセス端末は、1個の更新期間に亙る受信されたPGチャネル情報のエネルギーを濾波し、そして濾波されたエネルギーをしきい値のセットに対して比較するかも知れない。しきい値の適切な選択によって、伝送に対する認可を許可されていないアクセス端末は、0としてPGチャネルに割り当てられたゼロエネルギーを高い確率で復号する。
PGチャネル上を運ばれた情報はさらに、自動再伝送要求に対する手段として使用される。以下に論じられるように、アクセス端末からの逆方向リンク伝送はいくつかのアクセスポイント上で受信されることが可能である。したがってPGチャネル上の逆方向リンク伝送に応じて送信された情報は、取り扱い、あるいは取り扱いをしていないアクセスポイントによって送信された場合に異なって判断される。
取り扱いアクセスポイントは、もしもアクセス端末からの前のパケットが正しく受信された場合は、新しいパケットを送信するためのアクセス端末の要求に応じて新しいパケットを送信するための認可を発生しそして送信する。したがってPGチャネル上のこれらの情報は肯定応答(ACK)として役に立つ。取り扱いアクセスポイントは、もしもアクセス端末からの前のパケットが誤って受信された場合は、新しいパケットを送信するためのアクセス端末の要求に応じて、前のパケットを再送信するための認可を発生しそして送信する。
取り扱いをしていないアクセスポイントはアクセス端末からの前のパケットを正しく受信する場合は送信のための許可を示している値を発生しそして送信する。したがって、PGチャネル上のこれらの情報はACKとして役に立つ。取り扱いをしていないアクセスポイントは、アクセス端末からの前のパケットを誤って受信すると、再送信のための許可を示している値を発生しそして送信する。したがってPGチャネルからのこれらの情報はNACKとして役に立つ。その結果、分離したACK/NACKチャネルは必要ない。
たとえば、若干のアクセスポイントがアクセス端末の伝送を正しく受信することに失敗したために、PGチャネル上の情報が消失されあるいは誤って受信されたために、あるいは他の知られた理由のために、アクセス端末がPGチャネル上で矛盾した情報を受信することが可能である。アクセスネットワークの観点からは、いずれのアクセスポイントがアクセス端末の伝送を受信したかは重要ではないために、アクセス端末がPGチャネル上にいずれかのアクセスポイントからのACKとして解釈される情報を受信する場合は、例え取り扱いアクセスポイントが古いパケットを再送信するための認可を送出することができる場合でも、アクセス端末は次の伝送許可において新しいパケットを送信する。
上述の順方向リンク200は、IS-856標準に従った通信システムの順方向リンクの変形である。この変形は順方向リンク構造への最小の影響を有していると信じられており、そして従って、 IS-856標準への最小の変更を必要とする。しかしながら、考え方は、異なった順方向リンク構造に対しても適用可能であることは正しく評価されるであろう。従って、たとえば上述の順方向リンクチャネルは、順々にではなく同時に送信されるかも知れない。さらに、PGチャネルたとえば分離したPGおよびACK/NACK符号チャネル内に与えられる情報の通信が可能な、任意の順方向リンクが代わりに使用されるかも知れない。
逆方向リンク。
上に論じたように、データ転送の品質および有効性は、ソース端末および宛先端末間のチャネルの条件によって異なる。チャネル条件は、干渉およびパスロスによって異なり、その両者は時間とともに変化する。その結果、逆方向リンク特性は干渉を軽減するための方法によって改善されることが可能である。逆方向リンク上においては、アクセスネットワーク内のすべてのアクセス端末は、同じ周波数(1個の周波数再使用セット)上で同時に送信するかも知れず、あるいはアクセスネットワーク内の複数のアクセス端末は同じ周波数(1個よりも大きい周波数再使用セット)上で同時に送信するかも知れない。この中に記述されたように、逆方向リンクは任意の周波数再使用を利用することが可能であることは注目される。その結果、いかなるアクセス端末の逆方向リンク伝送もいくつかの干渉ソースのもとにおかれる。最も支配的な干渉のソースは、
ともに同じセルからのおよび他のセルからの、他のアクセス端末からの、符号分割
多重化されたオーバーヘッドチャネルの伝送、
同じセル内のアクセス端末によるユーザデータの伝送、および
他のセルからのアクセス端末によるユーザデータの伝送。
符号分割多元接続(CDMA)通信システムにおける逆方向リンク特性の検討は、同じセルの干渉を除去することが、データ転送の品質および有効性における意味をもった改善を達成可能であることを示している。 IS-856標準に従った通信システムにおける同じセル干渉は、逆方向リンク上に同時に送信するかも知れないアクセス端末の数を制限することによって軽減することが可能である。
操作に関する2個のモードすなわち、同時に送信するアクセス端末の数を制限すること、およびすべてのアクセス端末が送信することを許容することが同時に存在するために、アクセスネットワークはアクセス端末に対して、何れのモードが使用されるべきかを表示する必要がある。表示はアクセス端末に周期的な間隔で、すなわち順方向リンクチャネルのあらかじめ設定された部分に、たとえばすべての制御チャネルサイクルに通知される。あるいは、表示は変更の場合のみに順方向リンクチャネルたとえば逆電力制御チャネル内に放送メッセージによって通知される。
限定されたモードにおける操作の場合に、上に記述されたパケット許可順方向リンクチャネルは、送信のための認可を要求しているアクセス端末に対して送信するための許可あるいは拒否を与えるために利用されることが可能である。
同じセルの干渉はまた、時間分割多重化トラフィックチャネルおよび逆方向リンクのオーバーヘッドチャネルによって、そして伝送を要求しているアクセス端末の何れが逆方向リンク期間中に、たとえばフレームあるいはタイムスロットに送信することを許可されるかを計画することによって軽減することが可能である。計画は、アクセスネットワークの部分たとえばマルチセクタセルを考慮に入れることが可能であり、そしてたとえばアクセスポイント制御器によって実行されることが可能である。このような計画方法は、同じセルの干渉のみを軽減する。したがって、代わりとして計画は、全アクセスネットワークを考慮に入れるかも知れず、そしてたとえば制御器110によって実行されることが可能である。
一つの期間中に送信することを許可されたアクセス端末の数は、逆方向リンク上の干渉に、そしてしたがって逆方向リンク上のサービスの品質(QoS)に影響することは正しく評価されるであろう。その結果、送信することを許可されたアクセス端末の数は設計基準である。したがってこのような数は、変化する条件および/あるいはQoS上の要求条件に従って、予定する方法によって調整されることが可能である。
さらなる改善が他のセルの干渉を軽減することによって達成することが可能である。ユーザデータ伝送期間中の他のセルの干渉は、好機を捕らえての(opportunistic)伝送、マルチセクタセル内の各アクセス端末に対する最大送信電力およびユーザデータのレートの制御によって軽減される。“好機を捕らえての伝送”(および多数のユーザダイバーシティ)は、そこでは、決定された好機しきい値が超えられている期間中にアクセス端末の伝送を予定することを意味する。もしもその期間中の逆方向リンクチャネルの瞬間的な品質メトリック、その逆方向リンクチャネルの平均品質メトリック、およびユーザ間の識別を可能とする関数(以下に記述される切望関数(impatience function))に従って決定されたメトリックが好機しきい値(opportunity threshold)を超える場合は、期間は好機であると考えられることが可能である。この方法はアクセス端末がユーザデータをより低い送信電力で送信し、そして/あるいはより少ない期間を使用してパケットの伝送を完了することを可能にする。より低い送信電力および/あるいはより少ない期間でのパケット伝送の完了は、マルチセクタセルのセクタにおける送信中のアクセス端末からの干渉の減少を、そしてその結果、隣接したセル内のアクセス端末に対するより低い全他セルの干渉をもたらす。あるいは、平均チャネル条件よりもより良いことは、端末がより高いデータレートにおいて送信するために利用可能な電力を用いることを可能にし、その結果アクセス端末と同じ他のセルへの干渉の原因は、同じ利用可能な電力を利用することによってより低いデータレートにおいて送信する原因となるであろう。
逆方向リンクチャネル上の干渉を軽減することに加えて、パスロスおよびパスロスの変動も、スループットを増加するために多数のユーザダイバーシティによって利用されることが可能である。“多数のユーザダイバーシティ”は、アクセス端末の中のチャネル条件のダイバーシティに起因する。ユーザ端末内のチャネル条件におけるダイバーシティは、アクセス端末のチャネル条件がより少ない電力あるいはより高いデータレートでの伝送を考慮に入れている、設定された基準を満足する期間においてアクセス端末の伝送を予定することを、その結果、逆方向リンク伝送のスペクトル効率を改善することを可能とする。このような基準は、アクセス端末の逆方向リンクチャネルの平均品質メトリックに関連してより優れているアクセス端末の逆方向リンクチャネルの品質メトリックを含む。
スケジューラの設計は、アクセス端末のQoSを制御するために使用することが可能である。従って、たとえばスケジユーラをアクセス端末のサブセットの方向にバイアスすることによって、これらの端末によって報告された好機はサブセットに属していない端末によって報告された好機よりも低いかも知れないが、サブセットは伝送優先権を与えられることが可能である。同様な効果は以下に論じられる切望関数を用いることによって達成することが可能であることは正しく評価されるであろう。用語、サブセットはそのメンバーが少なくとも1個、しかし他のセットのすべてのメンバーまでを含むセットである。
好機を捕らえての伝送方法を使用してさえも、送信されたパケットはアクセスポイントにおいて誤ってそして/あるいは消失して受信されるかも知れない。用語、消失は必要とされる信頼度でメッセージの内容を決定することに対する失敗である。この誤った受信は他のセルの干渉の影響のために、アクセス端末が、アクセス端末の逆方向リンクチャネルに関する品質メトリックを正確に予測することが不可能であることに起因する。他のセルの干渉の影響は、異なったマルチセクタセルに属するセクタからのアクセス端末の伝送が非同期で短く、そして相関がないために定量化することが困難である。
誤ったチャネル推定を軽減し、そして干渉の平均化を与えるために自動再送要求(ARQ:Automatic Re-transmission reQuest)がそばしば使用される。ARQ法は、物理レイヤあるいはリンクレイヤにおいて、失われたあるいは誤って受信されたパケットを検出し、そして送信している端末からのこれらのパケットの再伝送を要求する。レイヤリングは、通信プロトコルを、そうでなければ結合を減らされた処理エンティティすなわちレイヤ間のよく定義された要約されたデータユニット内に、組織化するための方法である。プロトコルレイヤは、アクセス端末およびアクセスポイントの両者において実現される。オープンシステムインターコネクション(OSI:Open Systems Interconnection)モデルに従って、プロトコルレイヤL1は、基地局および遠隔局間の無線信号の伝送および受信に備え、レイヤL2は、シグナリングメッセージの正しい伝送および受信に備え、そしてレイヤL3は通信システムに対する制御メッセージングに備える。レイヤL3は、セマンティックス(semantics)およびアクセス端末およびアクセスポイント間の通信プロトコルのタイミングに従ってシグナリングメッセージを開始しそして終了する。
IS-856通信システムにおいては、エアインタフェースシグナリングレイヤL1は物理レイヤとして参照され、L2はリンクアクセス制御(LAC:Link Access Control)レイヤあるいは媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤとして参照され、そしてL3はシグナリングレイヤとして参照される。上記シグナリングレイヤは、OSIモデルに従ってL4〜L7と付番され、そして輸送、セション、プレゼンテーション、およびアプリケーションレイヤとして参照される付加的なレイヤである。物理レイヤARQは、“通信システムにおける信号の急速再伝送のための方法および装置”と題された、2000年4月14日に出願され、本譲受人に譲渡された米国特許出願シリアル番号09/549,017の中に開示されている。リンクレイヤARQ法の一例は無線リンクプロトコル(RLP:Radio Link Protocol)である。RLPは否定応答(NAK)に基づいたARQプロトコルとして知られる誤り制御プロトコルのクラスである。このようなRLPの一つは、“スペクトル拡散システムのためのデータサービスオプション:無線リンクプロトコルタイプ2”と題された、今後RLP2として参照される、TIA/EIA/IS-707-A.8の中に記述されている。最初および再送信された両パケットの伝送は好機を捕らえているかも知れない。
逆方向リンクチャネル。
図4a〜4cは逆方向リンクを示す。図4a〜4bに示したように、逆方向リンクはパイロットチャネル(PC)410、データ要求チャネル(DRC)406、肯定応答チャネル(ACK)408、パケット要求チャネル(PR)412、逆方向リンクトラフィックチャネル404、逆方向レート表示チャネル(RRI)402を含む。
以下に述べるように、図4a〜4cおよび付属した文に記述されたチャネル構造によって発生される典型的な逆方向リンク波形は、1個のフレームが16個のタイムスロットを含む構成であるフレームによって定義される。その結果、説明の目的に対しては、タイムスロットは期間の尺度としてとして取り入れられる。しかしながら期間の概念は任意の他のユニット、すなわち複数のタイムスロット、フレーム等に拡張可能であることは正しく評価されるであろう。
パイロットチャネル。
パイロットチャネル410は、コヒーレントな復調および逆方向リンクチャネル品質の推定に使用される。パイロットチャネル410は、‘0’のバイナリ値をもった変調されない(unmodulated)シンボルを含む。変調されないシンボルは、‘0’のバイナリ値をもったシンボルを+1の値をもったシンボル上に、そして‘1’のバイナリ値をもったシンボルを−1の値をもったシンボル上にマップするブロック410(1)に与えられる。マップされたシンボルはブロック410(4)内のブロック410(2)によって発生されたウォルシュ符号でカバーされる。
データ要求チャネル。
データ要求チャネル406は、アクセス端末によってアクセスネットワークに選択された取り扱いセクタおよび順方向トラフィックチャネル上の要求されたデータレートを表示するために使用される。要求された順方向トラフィックチャネルデータレートは4ビットのDRC値を含む。DRC値は4ビットのDRC値を、2直交(bi-orthogonal)符号語を発生するために符号化するブロック406(2)に与えられる。DRC符号語は、符号語の各々を2回反復するブロック406(4)に与えられる。反復された符号語は、‘0’のバイナリ値をもったシンボルを+1の値をもったシンボル上に、そして‘1’のバイナリ値をもったシンボルを−1の値をもったシンボル上にマップするブロック406(6)に与えられる。マップされたシンボルは、各々のシンボルをインデックスiによって識別されたDRCカバーに従ってブロック406(10)によって発生されたウォルシュ符号Wi 8でカバーするブロック406(8)に与えられる。各々の結果となるウォルシュチップはその後、そこでブロック406(14)によって発生されたウォルシュ符号W8 16によってカバーされるブロック406(12)に与えられる。
逆方向レート表示チャネル。
RRIチャネル402は、逆方向リンクパケット形式の表示を与える。パケット形式の表示は、もしも現在受信されているパケットからの軟判定が前に受信されたパケットからの軟判定とソフト結合されることが可能な場合は、決定に対してアクセスポイントを援助する情報をアクセスポイントに与える。上に論じたように、ソフト結合は前に受信されたパケットから得られた軟判定値を利用する。アクセスポイントは、復号されたパケットのビット位置におけるエネルギー(軟判定値)をしきい値に対して比較することによってパケットのビット値を決定する(硬判定)。もしもビットに対応するエネルギーがしきい値よりも大きい場合は、ビットは第1の値たとえば‘1’に指定され、そうでない場合はビットは第2の値たとえば‘0’に指定される。アクセスポイントはそこで、たとえば、CRC検査を実行することによって、あるいは任意の他の等価なあるいは適切な方法によってパケットが正しく復号されたか否かを確認する。もしもこれらの試験が失敗した場合はパケットは消失したと考えられる。しかしながら、アクセスポイントは(もしもパケットに対する再伝送試行の数が最大の許容された試行よりもより少ない場合は)軟判定値を保存し、そしてアクセスポイントが次のパケットに関する軟判定値を取得するときは、それはそれらをしきい値と比較する前に、すでに受信されたパケットの軟判定値と結合することが可能である。
結合の方法はよく知られておりそしてその結果ここで記述される必要はない。一つの適切な方法は、“シンボル累積(Symbol Accumulation)を使用する時間効率のよい(Time Efficient)再伝送のための方法および装置”と題された、本譲受人に譲渡された、米国特許6,101,168の中に詳細に記述されている。
しかしながら、パケットを意味深くソフト結合するために、アクセス端末は結合されることが可能な情報を含むそのパケットを知らなければならない。RRI値はたとえば3ビットを含むことが可能である。RRIの最も意味をもったビット(MSB:most significant bit)は、パケットが最初の伝送であるか、あるいは再伝送であるか否かを示している。残りの2個のビットはパケットの符号レート、パケットを含むビットの数、および再伝送試行の数に従って決定されたような4個のパケットクラスの1個を表示する。ソフト結合を可能とするために、パケットの符号レート、パケットを含むビットの数は、伝送および再伝送試行中同じにとどまる。
RRI値は符号語を与えるために2直交的に3ビットを符号化するブロック402(2)に与えられる。2直交的符号化の例は、表1に示される。
符号語は、符号語の各々を反復するブロック402(4)に与えられる。反復された符号語は、‘0’バイナリ値をもったシンボルを値+1をもつシンボルの上に、そして‘1’バイナリ値をもったシンボルを値−1をもつシンボルの上にマップするブロック402(6)に与えられる。マップされたシンボルはさらに、各シンボルをブロック402(10)によって発生されたウォルシュ符号でカバーするブロック402(8)に与えられ、そして結果となるチップはさらなる処理に対して与えられる。
4個以上のパケットクラスをサポートするために、RRI値はたとえば、4ビットを含むことが可能である。RRIの最も意味をもったビット(MSB)は、パケットが最初の伝送であるかあるいは再伝送であるか否かを表示する。残っている3個のビットはパケットクラスの一つを表示する。さらにパケットを含むビットの数は伝送および再伝送試行中同じにとどまる。
RRI値は4ビットを15ビットシンプレックス符号語に符号化するブロック402(2)に与えられる。シンプレックス符号化の例は、表2内に示される。
あるいはRRIシンボルはレートの範囲を表示するために使用される。たとえば、RRIシンボルが4ビットを含む場合、8個の組み合わせの各々(たとえば0000、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111)はデータのレートの対を表示することが可能である。さらに、RRIの最も意味をもったビット(MSB)はパケットが最初の伝送であることを表示する。
一度RRIシンボルが復号されると、復号器は、RRIシンボルに従って決定されたデータのレートの対のうち、第1のデータのレートに従った第1の仮説、およびRRIシンボルに従って決定されたデータのレートの対のうち、第2のデータのレートに従った第2の仮説の二つの仮説に従って、盲目的なデータのレートの決定を実行する。同様に、8個の組み合わせ(たとえば、1000、1001、1010、1011、1100、1101、1110、1111)は、再送信されたパケットのデータのレートの対を表示する。
あるいは、一つのデータのレートに従ってデータを復号する一つの復号器と、そして第2のデータのレートに従ってデータを復号する第2の復号器との2個の並列な復号器が使用されるかも知れない。
間接的なデータのレートの表示に関する概念は、ビット組み合わせによって表示されるべきデータのレートの任意の数に拡張されることが可能であり、ただ一つの制限は復号されるべき次のデータが受信される前のデータのレートの数を復号するための復号器の能力である。したがって、もしも復号器がデータのレートのすべてを復号することが可能な場合は、RRIシンボルはパケットが新しい伝送であるかあるいは再伝送であるかを示す1ビットを含むことが可能である。
符号語のさらなる処理は以上に記述されたように進行する。
パケット準備チャネル。
ユーザデータを送信することを希望している各アクセス端末は、ユーザ端末の取り扱いセクタに、ユーザデータが将来のタイムスロットにおける送信に対して利用可能であること、および/あるいは将来のタイムスロット伝送は好機であることを表示する。タイムスロットは、もしも逆方向リンクチャネルタイムスロットの瞬時的な品質メトリックが、通信システムの設計によって異なるさらなる要素に従って決定された好機レベル(opportunity level)によって修正された、その逆方向リンクチャネルの平均品質メトリックを超え、しきい値を超える場合は、タイムスロットは好機にあると見られる。
逆方向リンクの品質メトリックは、逆方向パイロットチャネルに従って、たとえば式(1)に従って決定される。
(Filt_TX_Pilot(n))/(TX_Pilot(n)) (1)
ここで、Tx_Pilot(n)は、n番目のタイムスロット期間中のパイロット信号のエネルギーであり、そして
Filt_TxPilot(n)は、過去のkスロットに亙り濾波されたパイロット信号のエネルギーである。スロットで表現された濾波器時定数は、逆方向リンクチャネルに関する適切な平均化を与えるために決定される。
したがって、式(1)は、瞬時的な逆方向リンクが平均逆方向リンクに関してどの程度より良いか、あるいはより悪いかを表示している。アクセス端末は、 Tx_Pilot(n)およびFilt_Tx_Pilot(n)の測定を、そしてすべてのタイムスロットにおいて式(1)に従って品質メトリックの計算を実行する。計算された品質メトリックはそこで、将来におけるタイムスロットの設定された数に対して品質メトリックを推定するために使用される。設定されたタイムスロットの数は2である。このような品質推定のための方法は、“通信システムにおいて伝送制御を予定するための方法および装置”と題された、2001年10月10日に出願され、本譲受人に譲渡された米国特許出願シリアル番号09/974,933に中に詳細に記述されている。
上に記述された逆方向品質メトリックを推定する方法は、例としてのみ与えられる。従って、他の方法たとえば、“通信システム特性を改善するために信号対干渉および雑音比を正確に予測するためのシステムおよび方法”と題された、1999年9月13日に出願され、本譲受人に譲渡された米国特許6,426,971の中に詳細に開示されている、SINR予測器を利用した方法を使用することが可能である。
好機レベルを決定するための要素は、たとえば最大の許容可能な伝送遅延t(アクセス端末におけるパケットの到着からパケットの伝送まで)、アクセス端末Iにおける列をなしたパケットの数(送信列長さ)、および逆方向リンクth上の平均スループットを含む。上に挙げた要素は“切望”関数I(t,l,th)を定義する。切望関数I(t,l,th)は、入力パラメータに関する必要とされる影響に従って決定される。たとえば、アクセス端末の列への伝送のための最初のパケット到着に直ちに従えば、切望関数は低い値を有し、しかし、もしもアクセス端末の列内のパケットの数がしきい値を超える場合は値は増加する。切望関数は最大の許容可能な伝送遅延が到達された場合に最大値に到達する。列長さパラメータおよび送信スループットパラメータは同様に切望関数に影響を及ぼす。
切望関数に対する入力として上に挙げた3個のパラメータを使用することは説明の目的のみに対して与えられ、任意の数あるいは異なったパラメータさえも通信システムの設計考慮に従って使用することが可能である。さらに、切望関数は異なったユーザに対して異なることが可能であり、したがってユーザ識別を与える。さらに、切望関数以外の他の関数がユーザの中を識別するために使用することが可能である。したがってたとえば、各ユーザはそのユーザのQoSに従って特質を割り当てられることが可能である。特質それ自身は切望関数の代わりに役立つかも知れない。あるいは、特質は切望関数の入力パラメータを修正するために使用されることが可能である。
切望関数I(t,l,th)は、式(2)に従って品質メトリックを修正するために使用することが可能である。
((Filt_TX_
Pilot(n))/(TX_
Pilot(n))).I(t,l,th)
(2)
式(2)から計算された値および、しきい値
Tjは、好機レベルを定義するために使用されることが可能である。適切な好機レベルのセットは、例として表3内に与えられる。好機レベルに関する、異なった数そして異なった定義が代わりに使用されるかも知れないことは正しく評価されるであろう。
適切な好機レベルは、符号化されそしてPRチャネル上に送信される。PRチャネルは、もしも0、すなわち“送信すべきデータはない”以外の好機レベルが表示される場合は送信される。上に記述された4個の好機レベルは、2個の情報ビットとして示すことが可能である。PRチャネルは、PRチャネル受信期間中のいかなる誤りも、ユーザデータ伝送を要求していない、あるいは低い好機レベルを報告したアクセス端末を予定することの可能性に帰着するために、高い信頼性を有するアクセスポイントにおいて受信される必要がある。あるいは、このような誤りは高い好機レベルを報告したアクセス端末を予定することの失敗に帰着することが可能である。従って、この2個の情報ビットは十分な信頼性をもって送達される必要がある。
上に記述したように、好機の送信タイムスロットは、アクセスポイントおよびアクセス端末の両者が、それに対して好機レベルが推定されているあらかじめ設定された将来におけるタイムスロットの数に関する知識を有しているためにほのめかされている。アクセスポイントおよびアクセス端末のタイミングは同期しているために、アクセスポイントは、どのタイムスロットが、そのために送信端末が好機レベルを報告した、好機の送信タイムスロットであるかを決定することが可能である。しかしながら、好機の送信タイムスロットが可変であり、そしてアクセスポイントに対して明白に通知されている他の配置も使用可能であることは正しく評価されるであろう。
上に記述されたコンセプトに従ったPRチャネル412の値は、2ビット値として表現される。PR値は符号語に与えるためにその2ビットを符号化するブロック412(2)に与えられる。符号語は、符号語の各々を反復するブロック412(4)に与えられる。反復された符号語は、‘0’バイナリ値シンボルを+1の値をもつシンボル上に、そして‘1’バイナリ値をもつシンボルを−1の値をもつシンボル上にマップするブロック412(6)に与えられる。マップされたシンボルはそこで、各シンボルをブロック412(10)によって発生されたウォルシュ符号でカバーするブロック412(8)に与えられる。
ACKチャネル。
ACKチャネル408は、順方向トラフィックチャネル上で送信されたパケットが、成功のうちに受信されているか否かをアクセスネットワークに通知するために、アクセス端末によって使用される。アクセス端末は、アクセス端末に向けられた検出された前文と組み合わせられた、 すべての順方向トラフィックチャネルスロットに応じてACKチャネルビットを送信する。 ACKチャネルビットは、もしも順方向トラフィックチャネルパケットが成功のうちに受信されている場合は‘0’(ACK)にセットされることが可能であり、そうでない場合は、ACKチャネルビットは‘1’(NAK)にセットされることが可能である。順方向トラフィックチャネルパケットは、もしもCRC検査の場合は成功のうちに受信されたと考えられる。ACKチャネルビットはブロック408(2)内で反復され、そしてブロック408(4)に与えられる。ブロック408(4)は、‘0’バイナリ値をもったシンボルを+1値をもったシンボル上に、そして‘1’バイナリ値をもったシンボルを−1の値をもったシンボル上にマップする。マップされたシンボルはそこで、各シンボルをブロック408(8)によって発生されたウォルシュ符号でカバーするブロック408(6)に与えられる。
アクセス端末がソフトハンドオフにある場合は、パケットは取り扱いをしているセクタによってのみ復号することが可能である。
トラフィックチャネル。
上に定式化された逆方向リンク要求条件に沿って、トラフィックチャネル404は、153.6kbpsから2.4Mbpsに亙るデータレートでパケットを送信する。パケットはブロック404(2)内で、データレートによって異なるコーディングレートで符号化される。ブロック404(2)はコーディングレート1/3あるいは1/5をもつターボ符号化器を含む。ブロック404(2)の出力におけるバイナリシンボルのシーケンスは、ブロック404(4)によってインターリーブされる。ブロック404(4)はビット反転(bit-reversal)チャネルインターリーバを含むかも知れない。データレートおよび符号化器符号レートによって異なるインターリーブされた符号シンボルのシーケンスは、ブロック404(6)内において一定した変調シンボルレートを得るために、必要とされる回数だけ反復されそしてブロック404(8)に与えられる。ブロック404(8)は‘0’バイナリ値をもったシンボルを+1の値をもつシンボル上に、そして‘1’バイナリ値をもったシンボルを−1の値をもつシンボル上にマップする。マップされたシンボルはそこで、各シンボルをブロック404(12)によって発生されたウォルシュ符号でカバーする、ブロック404(10)に与えられる。
逆方向リンクアーキテクチャ。
図4cはさらに逆方向リンクチャネルのアーキテクチャの例を示す。トラフィックチャネル404およびRRIチャネル402はブロック414内で時間分割多重化され、そして利得調整ブロック416(1)に与えられる。利得調整の後に、時間分割多重化された信号は変調器418に与えられる。
パイロットチャネル410、データ要求チャネル(DRC)406、肯定応答チャネル(ACK)408、パケット要求チャネル(PR)412は、それぞれの利得調整ブロック416(2)〜416(5)に与えられる。利得調整の後にそれぞれのチャネルは変調器418に与えられる。
変調器418は到来するチャネル信号を結合し、そして結合されたチャネル信号を適切な変調方法、たとえば、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直交位相シフトキーイング(QPSK)、直交振幅変調(QAM)、8位相シフトキーイング(8-PSK)、および当業界において通常に熟練した人に知られる他の変調方法に従って変調する。適切な変調方法は送信されるべきデータのレート、チャネル条件、および/あるいは通信システムに関する他の設計パラメータに従って変化するかも知れない。到来するチャネル信号に関する結合は、したがって変化するであろう。たとえば、選択された変調方法がQPSKである場合、到来チャネル信号は同相および直交信号上で結合されるであろうし、そしてこれらの信号は直交拡散されるであろう。チャネル信号の選択は、通信システムの設計パラメータに従って、たとえば同相および直交信号間のデータ負荷が平衡化されるようにチャネルを分配して同相および直交信号上で結合される。
変調された信号はブロック420において濾波され、ブロック422において搬送周波数にアップコンバートされ、そして伝送のために与えられる。
逆方向リンク波形。
図4a〜cおよび上の組み合わせられた文に記述されたチャネル構造によって発生された逆方向リンク500は、図5aに示されている。逆方向リンク500は、フレームに換算して(によって)定義される。フレームは16個のタイムスロット502を含む構造であり、各タイムスロット502は、1.66ミリ秒のタイムスロット期間に対応する2048チップの長さであり、そしてしたがって26.66ミリ秒のフレーム期間である。各タイムスロット502は、各ハーフタイムスロット502A、502Bの中に送信されたオーバーヘッドチャネルバースト504A、504Bをもった2個のハーフタイムスロット502A、502Bに分割される。各オーバーヘッドチャネルバースト504A、504Bは、256チップ長さであり、そしてその組み合わせられたハーフタイムスロット502A、502Bの終端に送信される。オーバーヘッドチャネルバースト504A、504Bは、符号分割多重化されたチャネルを含む。これらのチャネルは、第1のウォルシュ符号によってカバーされたパイロットチャネル信号、第2のウォルシュ符号によってカバーされたデータ要求チャネル(DRCチャネル)、第3のウォルシュ符号によってカバーされたアクセスチャネル(ACKチャネル)、および第4のウォルシュ符号によってカバーされたパケット要求チャネル(PRチャネル)を含む。
逆方向リンクトラフィックチャネルペイロードおよび、逆方向レート表示(RRI)チャネルは、第1のハーフタイムスロット502Aの残りの部分508Aおよび、第2のハーフタイムスロット502Bの残りの部分508Bに送出される。オーバーヘッドチャネルバースト504A、504B間のタイムスロット502、および逆方向リンクトラフィックチャネルペイロード、およびRRIチャネル508A、508Bの分割は、オーバーヘッドチャネルバースト504A、504B期間中のライズオーバーサーマル(rise over thermal)、データスループット、リンクバジェット、および他の適切な基準に従って決定される。
図5aに示されたように、時間分割多重化されたRRIチャネルおよびトラフィックチャネルペイロードは、同じ電力レベルで送信される。RRIチャネルおよびトラフィックチャネル間の電力配分は、RRIチャネルに割り当てられたチップの数によって制御される。チップの数は、送信されたデータレートの関数としてRRIチャネルに割り当てられ、以下に説明されるであろう。
逆方向リンクチャネルを結合する他の方法、およびしたがって結果となる逆方向リンク波形は、通信システムの設計基準に従って可能であることは正しく評価されるであろう。したがって、上に記述された方法は、高い程度の信頼性をもって復号される必要がある、オーバーヘッドチャネルの一つ、RRIチャネルを、残っているオーバーヘッドチャネルから分割する。したがって、残っているオーバーヘッドチャネルはRRIチャネルに干渉を与えない。
RRIチャネルの復号の信頼性をさらに改善するために、RRIチャネルに割り当てられたチップの数は一定に保たれる。このことは次に、トラフィックチャネル部分とは異なった電力レベルにあるトラフィック/RRIチャネルタイムスロット508a、508bのRRIチャネル部分に送信されるべき、異なった電力を要求する。このような考慮は、復号器が、RRIチャネルチップの番号が固定されているという知識およびRRIチャネルが送信された電力に関する知識を利用することから来る、改善された復号特性によって妥当なものとされることが可能である。
RRIチャネルおよびトラフィックチャネルは、図5bに示されるように異なった符号により分離されて、たとえば、異なったウォルシュ符号によってカバーされることによって同時に送信される。したがって、各ハーフタイムスロット502は、オーバーヘッドチャネル部分504、およびRRIおよびトラフィックチャネル部分508を含む。オーバーヘッドチャネル部分504は、DRC510、ACK512、PC514、およびPR516を含む。オーバーヘッドチャネルは異なった符号によって、たとえば、異なったウォルシュ符号によってカバーされることによって識別される。RRI518は、トラフィックチャネルペイロード520と異なったウォルシュ符号でカバーされる。分離したRRIチャネルおよびトラフィックチャネル間に割り当てられた電力は、送信されているデータレートに従って決定される。
オーバーヘッドチャネルおよびトラフィックチャネルは、図5cに示されたように、時間分割モードを使用して送信される。従って、各ハーフタイムスロット502は、オーバーヘッドチャネル部分504およびトラフィックチャネル部分508を含む。オーバーヘッドチャネル部分504は、DRC510、ACK512、PC514、PR516、およびRRI518を含む。オーバーヘッドチャネルは、異なった符号によって、たとえば、異なったウォルシュ符号によってカバーされることによって識別される。上に記述されたことの利点は簡素であることである。
上に記述された考え方は、異なった波形に対して適用可能であることは正しく評価されるであろう。従って、たとえば、波形は、パイロット信号バーストを含むことを必要とせず、そしてパイロット信号は、連続的あるいはバースト的であることが可能な分離したチャネル上に送信されることが可能である。
逆方向リンクデータ伝送。
論じられたように、逆方向リンク伝送は少なくとも1個のアクセス端末からある期間中に生起する。説明の目的のみのために、逆方向リンクデータ伝送は以下に記述されるようにタイムスロットに等しい期間を使用する。逆方向リンク伝送は、ユーザデータを運ぶためのアクセス端末の要求に応じてアクセスネットワーク内のエンティティによって予定される。アクセス端末は、逆方向リンク上のその期間中のアクセス端末のチャネルの品質メトリック、アクセス端末の平均逆方向リンク品質メトリック、および切望関数に従って予定される。
逆方向リンクデータ伝送の一つの例は、図6に関して示され、そして説明されるであろう。図6は、一つのアクセス端末に対する逆方向リンクデータ伝送の取り決めを、この概念を複数のアクセス端末に拡張するための理解のためのみに対して示す。さらに、取り扱いアクセスポイントのみが示される。前の記述から取り扱いをしていない端末からのACKおよびNACK伝送が如何に逆方向リンクデータ伝送に影響するかは理解されている。
アクセス手順、取り扱いセクタの選択、および他の呼セットアップ手順は、上に記述されたようにIS-856標準に従った通信システムに関すると同様な機能に基づいているために、それらは繰り返されない。送信されるべき受信されたデータを有するアクセス端末(図示せず)は、アクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を求め、そして好機レベル(OL1)を発生する。アクセス端末はさらにパケットデータ形式を発生しそしてデータレートを推定する。論じたように、パケットデータ形式は、パケットを最初のものあるいは再伝送されたものとして明確に示している。以下にさらに詳細に示されるように、レート決定方法は、アクセス端末の最大送信電力、パイロットチャネルに対して割り当てられた送信電力、および送信されるべきデータの量に従って、最大のサポート可能なレートを決定する。アクセス端末はそこで、パケットデータ形式、およびRRIチャネル上で要求されたデータレート、そしてスロットnにおける逆方向リンクのPRチャネル上の好機レベルを通知する。
アクセスネットワークの取り扱いアクセスポイント(図示せず)は逆方向リンクを受信し、そしてスロットn内に含まれた情報を復号する。取り扱いアクセスポイントはそこで、スケジューラ(図示せず)に、好機レベル、パケットデータ形式、およびデータを送信するための認可を要求しているすべてのアクセス端末に関する要求されたデータレートを与える。スケジューラは、スケジューリングの規則に従って伝送のためのパケットを予定する。論じられたように、スケジューリングの規則は、必要とされたQoSあるいはデータ分配公正度(data distribution fairness)を達成する一方で、アクセス端末間の相互逆方向リンク干渉を最小とすることを試みる。規則は次のとおりである。
i. 送信に対する優先権は最高の好機レベルを報告しているアクセス端末に与えられる。
ii. いくつかのアクセス端末が、同じ好機レベルを報告している場合は、優先権
は、より低い送信されたスループットを有するアクセス端末に与えられる。
iii. いくつかのアクセス端末が、規則(i)および(ii)を満足する場合は、アクセス端末はランダムに選択される。そして
送信に対する認可は、逆方向リンク利用を最大とするために、報告された好機レベルが低い場合であっても、伝送に対して利用可能なデータを有するアクセス端末の一つに与えられる。
予定の決定がなされる後は取り扱いアクセスポイントは予定の決定を、PGチャネル上に送信するための認可を要求しているアクセス端末の各々に対して送信する。
アクセス端末はPGチャネルを受信し、予定の決定SD0を復号し、そしてパケット伝送を中止する。アクセス端末は送信されるべきデータを有しているために、アクセス端末は再びアクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび、切望関数の値を求め、今回は好機レベル(OL2)を発生する。アクセス端末はさらにパケットデータ形式を発生しそしてそのデータレートを推定し、そしてパケットデータ形式および要求されるデータレートをRRIチャネル上に、そして好機レベルをスロットn+1内の逆方向リンクのPRチャネル上に与える。
取り扱いアクセスポイントは、逆方向リンクを受信し、そしてスロットn+1に含まれた情報を復号する。取り扱いアクセスポイントはそこで、好機レベル、パケットデータ形式、およびデータを送信するための認可を要求しているすべてのアクセス端末に関する要求されたデータレートをスケジューラに与える。予定の決定がなされる後に、取り扱い中のアクセスポイントは予定の決定を、PGチャネル上に送信するための認可を要求しているアクセス端末の各々に対して送信する。図6に示されるように、取り扱いアクセスポイントはアクセス端末に、新しいパケットを送信するための認可を許可している予定の決定SD+1を送信する。
アクセス端末はPGチャネルを受信しそして予定の決定SD+1を復号する。アクセス端末はアクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を計算する。図3に示されたように、アクセス端末は好機レベルは0に等しいすなわち伝送に対して利用可能なデータはないと決定した。したがって、アクセス端末はタイムスロットn+2内にPRチャネルを送信しない。同様に、アクセス端末はスロットn+3に対して0に等しい好機レベルを決定した。したがって、アクセス端末は好機のタイムスロットn+3内に、逆方向リンクトラフィックチャネルのペイロード部分にユーザデータを送信する。
タイムスロットn+4において、アクセス端末は送信されるべきデータを有する。アクセス端末は、アクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を計算し、そして好機レベル(OL2)を発生する。アクセス端末はさらにパケットデータ形式を発生しそしてそのデータレートを推定し、そしてパケットデータ形式および要求されたデータレートをRRIチャネル上に、そして好機レベルを逆方向リンクのPRチャネル上でスロットn+4内に与える。
取り扱いアクセスポイントは逆方向リンクを受信し、そしてスロットn+4内に含まれる情報を復号する。取り扱いアクセスポイントはそこで、好機レベル、パケットデータ形式、およびデータを送信するための認可を要求しているすべてのアクセス端末に関する要求されたデータレートをスケジューラに与える。予定の決定がなされている後に、取り扱いアクセスポイントはPGチャネル上に送信するための認可を要求しているアクセス端末の各々に対して予定の決定を送信する。図7に示されたように、スロットn+3内の逆方向リンク上に送出されたペイロードはアクセスネットワークにおいて正しく復号された。したがって、取り扱いアクセスポイントは新しいパケットを送信するための認可をアクセス端末に許可している予定の決定SD+1を送信する。
取り扱いアクセスポイントのみが送信しているアクセス端末から逆方向リンクを受信しそして復号し、したがって、取り扱いアクセスポイントスケジューラは、予定の決定を取り扱いアクセスポイントによって与えられた情報上で単独に行う。アクセスネットワークの他のアクセスポイントもまた送信しているアクセス端末からの逆方向リンクを受信しそして復号し、そしてペイロードが成功のうちに復号されたか否かの情報を取り扱いアクセスポイントに与える。したがって、もしもアクセスネットワークのアクセスポイントの何れかがペイロードを成功のうちに復号した場合は、取り扱いアクセスポイントはPGチャネル上にACKを表示し、したがって、不必要な再伝送を防止している。ペイロード情報を受信したすべてのアクセスポイントは、軟判定復号を実行するために集められたエンティティにペイロード情報を送出する。中央復号器はそこで、ペイロード復号が成功したか否かを取り扱いアクセスポイントに通知する。
アクセス端末はPGチャネルを受信し、そして予定の決定SD+1を復号する。アクセス端末はアクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を求める。図6に示されたように、アクセス端末は好機レベルは0に等しい、すなわち送信に対して利用可能なデータはないと決定した。したがって、アクセス端末はタイムスロットn+5においてPRチャンネルに送信しない。同様にアクセス端末は、スロットn+6に対する好機レベルを0に等しいと決定した。したがって、アクセス端末は好機のタイムスロットn+6の中で、逆方向リンクトラフィックチャネルのペイロード部分にユーザデータを送信する。
逆方向リンク上でスロットn+3内に送出されたペイロードを正しく復号することに失敗したアクセスネットワークに対する場合は図7に示される。スロットn+3内の逆方向リンク上に送出されたペイロードの再伝送を要求するために、取り扱いアクセスポイントは、古いパケットを再送信するための認可をアクセス端末に許可している予定の決定SD−1をPG上に通知する。
アクセス端末はPGチャネルを受信し、そして予定の決定SD−1を復号する。アクセス端末は、アクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を求める。図7に示されたように、アクセス端末は、好機レベルを0に等しい、すなわち伝送に対して利用可能なデータはないと決定した。したがって、アクセス端末はタイムスロットn+5においてPRチャネルを送信しない。同様に、アクセス端末はスロットn+6に対して好機レベルを0に等しいと決定した。したがって、アクセス端末は好機のタイムスロットn+6において逆方向リンクトラフィックチャネルのペイロード部分にユーザデータを送信する。
タイムスロットn+7において、アクセス端末は送信されるべきデータを有している。アクセス端末はアクセス端末の逆方向リンク品質メトリックおよび切望関数の値を求め、そして好機レベル(OL1)を発生する。アクセス端末はさらに、パケットデータ形式を発生しそしてそのデータレートを推定し、そしてパケットデータ形式および要求されたデータレートをRRIチャネル上に、そして好機レベルを逆方向リンクのPRチャネル上のスロットn+7に与える。
取り扱いアクセスポイントは逆方向リンクを受信しそしてスロットn+6内に含まれた情報を復号する。取り扱いアクセスポイントはそこで、好機レベル、パケットデータ形式、およびデータを送信するための認可を要求しているすべてのアクセス端末に関する要求されたデータレートをスケジューラに与える。予定の決定がなされている後に、取り扱いアクセスポイントはPGチャネル上への送信のための認可を要求しているアクセス端末の各々に対して予定の決定を送信する。図7に示したように、逆方向リンク上のスロットn+6内に送出された再送信されたペイロードはアクセスネットワークにおいて正しく復号された。したがって、タイムスロットn+7内に送出されたアクセス端末の好機レベルに応じて、取り扱いアクセスポイントは新しいパケットを送信するための認可をアクセス端末に許可している予定の決定SD+1を送信する。
取り扱いアクセスポイントは、それらの最近に受信された伝送に対する要求に従ってアクセス端末を予定することが可能であることは、正しく評価されるであろう。
パケットアクセスネットワークはいくつかの再送信が試行される場合においてさえもパケットを受信しないことが可能であることは正しく評価されるであろう。過度の再伝送試行を防止するために、通信システムは再伝送試行の設定された数の後に(固執期間)、再伝送試行を断念することが可能である。失われたパケットはそこで、異なった方法、たとえば無線リンクプロトコル(RLP)によって取り扱われる。
逆方向リンク電力制御。
論じたように、セクタ内の1個のアクセス端末のみが逆方向リンク上にデータトラフィックを送信している。CDMA通信システムにおいてはすべての端末は同じ周波数上に送信しているために、各送信しているアクセス端末は隣接したセクタ内のアクセス端末に対する干渉のソースとして作用する。このような逆方向リンク上の干渉を最小とし、そして容量を最大とするために、各アクセス端末に対するパイロットチャネルの送信電力は2個の電力制御ループによって制御される。残りのオーバーヘッドチャネルに関する送信電力はそこで、パイロットチャネルの送信電力の一部分として決定される。トラフィックチャネルの送信電力は、オーバーヘッドおよびトラフィック伝送間隔間のライズオーバーサーマルディフェレンシャル(rise over thermal differential)によって訂正された、与えられたデータレートに対するトラフィック対パイロット電力比として決定される。ライズオーバーサーマルは、アクセス端末によって測定されたように受信機ノイズフロアおよび全受信電力間の差である。
パイロットチャネル電力制御。
パイロットチャネル電力制御ループは、“CDMAセルラ移動電話システムにおける伝送電力を制御するための方法および装置”と題された、本譲受人に譲渡され、参照によってこの中に組み込まれた、米国特許5,056,109の中に詳細に開示されたCDMAシステムに関するそれと類似している。他の電力制御方法も予期され、そして本開示の範囲内にある。
第1の電力制御ループ(より外側のループ)は、望まれる特性のレベル、たとえば、DRCチャネル消失レートが維持されるようにセットポイントを調整する。セットポイントは、アクセスポイントにおける選択ダイバーシティに従って2フレームごとに更新される。すなわちセットポイントは、測定されたDRC消失レートがアクセス端末のアクティブセット内のすべてのアクセスポイントにおいてしきい値を超える場合のみ増加され、そしてDRC消失レートがアクセスポイントのいずれの点においてもしきい値以下である場合減少される。
第2の電力制御ループ(内側のループ)は、逆方向リンク品質メトリックがセットポイントに維持されるようにアクセス端末の送信電力を調整する。品質メトリックは、チップ当たりのエネルギー対雑音および干渉比(Ecp/Nt:energy−per − chip − to − noise − plus − interference ratio)を含み、そして逆方向リンクを受信しているアクセスポイントにおいて測定される。したがって、セットポイントはまた、Ecp/Ntにおいて測定される。アクセスポイントは測定されたEcp/Ntを電力制御セットポイントと比較する。もしも測定されたEcp/Ntがセットポイントよりもより大きい場合は、アクセスポイントはアクセス端末の送信電力を減少するために、アクセス端末に対して電力制御メッセージを送信する。あるいは、もしも測定されたEcp/Ntがセットポイントの下にある場合は、アクセスポイントは、アクセス端末の送信電力を増加するために、アクセス端末に対して電力制御メッセージを送信する。電力制御メッセージは、1個の電力制御ビットで実現される。電力制御ビットに対する第1の値(“上げる”)はアクセス端末にアクセス端末の送信電力を増加することを命令し、そして低い値(“下げる”)はアクセス端末にアクセス端末の送信電力を減少することを命令する。
各アクセスポイントと通信しているすべてのアクセス端末に対する電力制御ビットは、順方向リンクのRPC上に送信される。
残っているオーバーヘッドチャネル電力制御。
一度タイムスロットに対するパイロットチャネルの送信電力が電力制御ループの動作によって決定されれば、残っているオーバーヘッドチャネルの各々に関する送信電力は、パイロットチャネルの送信電力に対する特定のオーバーヘッドチャネルの送信電力の比として決定される。各オーバーヘッドチャネルに対する比は、シミュレーション、研究所実験、フィールド試験および他の工学的な方法に従って決定される。
トラフィックチャネル電力制御。
トラフィックチャネルに関する必要とされる電力制御はまたパイロットチャネルに関する送信電力に従って決定される。必要とされるトラフィックチャネル電力は、次の公式を使用して計算される。
Pt=Ppilot.G(r).A (3)
ここで、 Ptはトラフィックチャネルの送信電力であり、
Ppilotはパイロットチャネルの送信電力であり、
G(r)は、与えられたデータレートrに対するトラフィック対パイロット送信電力比であり、そして。
Aは、オーバーヘッドおよびトラフィック伝送間隔間のライズオーバーサーマル(ROT)ディフェレンシャルである。
アクセスポイントにおけるAの計算に対して必要とされる、オーバーヘッド伝送間隔、(ROToverhead)およびトラフィック伝送間隔(ROTtraffic)内のROTの測定は、“逆方向リンクローディング推定のための方法および装置”と題された、本譲受人に譲渡された、米国特許6,192,249の中に開示されている。一度、オーバーヘッドおよびトラフィック伝送間隔の両者内の雑音が測定される場合は、Aは次の公式を使用して計算される。
A=ROTtraffic−ROToverhead (4)。
計算されたAはそこで、アクセス端末に送信される。Aは、RAチャネル上に送信される。Aの値はそこで、PGチャネル上で、アクセスポイントから受信されたACK/NAKに従って決定された逆方向リンクパケット誤り率(PER)に従って、決定されたPERが与えられたパケットに関する最大の許容された伝送の数の中に維持されるように、アクセス端末によって調整される。逆方向リンクパケット誤り率は、逆方向リンクパケットのACK/NACKに従って計算される。Aの値は、もしも1個のACKが、最大M個の再伝送試行のN個の再伝送試行の中に受信されている場合は第1の設定された量だけ増加される。同様に、もしもACKが最大M個の再伝送試行のN個の再伝送試行の中に受信されていない場合は第2の設定された量だけ減少される。
あるいは、Aは、加入者局において式(3)によって与えられるROTディフェレンシャルの推定を与える。Aの初期値はシミュレーション、研究所実験、フィールド試験および他の適切な工学的方法に従って決定される。Aの値はそこで、逆方向リンクパケット誤り率(PER)に従って、決定されたPERが与えられたパケットに関する伝送の最大の許容された数内に維持されるように調整される。逆方向リンクパケット誤り率は、上に記述されたように逆方向リンクパケットのACK/NACKに従って決定される。Aの値はもしもACKが最大M個の再伝送試行のN個の再伝送試行の中に受信されている場合は第1の決定された量だけ増加される。同様に、Aの値は、もしもACKが最大M個の再伝送試行のN個の再伝送試行の中に受信されていない場合は、第2の決定された量だけ減少される。
式(3)から、トラフィックチャネル送信電力はデータレートrの関数であることになる。さらに、アクセス端末は送信電力の最大量(Pmax)内に制約される。その結果、アクセス端末は最初にどのくらい多くの電力が利用可能であるかをPmaxおよび決定されたPpilotから決定する。アクセス端末はそこで、送信されるべきデータの量を決定し、そして利用可能な電力およびデータの量に従ってデータレートrを選択する。アクセス端末はそこで、推定された雑音ディフェレンシャルAの影響が利用可能な電力を超過することに帰着しなかったか否かを決定するために、式(3)の値を計算する。もしも利用可能な電力が超過される場合は、アクセス端末はデータレートrを減少しそして処理を繰り返す。
アクセスポイントは、アクセス端末が送信することが可能な最大のデータレートを、RAチャネルを経由してアクセス端末に最大の許容された値G(r).Aを与えることによって制御することが可能である。アクセス端末はそこで、逆方向リンクトラフィックチャネルに関する送信電力の最大量、逆方向リンクパイロットチャネルの送信電力を決定し、そして送信されることが可能な最大のデータレートを計算するために式(3)を使用する。
RRIチャネル電力制御。
上に記述したように、オーバーヘッドチャネルの送信電力は、パイロットチャネルの送信電力に対する特定のオーバーヘッドチャネルの送信電力の比として決定される。
トラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分を、トラフィック部分と異なった電力レベルで送信する必要性を避けるために、タイムスロットのトラフィック/RRIチャネル部分は同じ電力で送信される。RRIチャネルに対する正しい電力配分を達成するために、送信されたデータレートの関数として異なった数のチップがRRIチャネルに割り当てられている。
ウォルシュカバーされた符号語を含む設定されたチップの数の正しい復号を保証するために、必要とされる電力を決定することが可能である。あるいは、もしも伝送に対して必要なトラフィック/ペイロードに対する電力が既知であり、そしてトラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分が同じ電力で送信される場合は、信頼できるRRIチャネル復号に対する適切なチップの数は決定することが可能である。したがって、一度データレート、そしてその結果トラフィック/RRIチャネルタイムスロットの伝送に対する電力が決定される場合は、それはRRIチャネルに割り当てられたチップの数である。アクセス端末は、RRIチャネルビットを発生し、シンボルを得るためにビットを符号化し、そしてシンボルとともにRRIチャネルに割り当てられたチップの数を満たす。もしもRRIチャネルに割り当てられたチップの数がシンボルの数よりもより多い場合は、シンボルはRRIチャネルに割り当てられたすべてのチップが満たされるまで繰り返される。
あるいは、RRIチャネルはトラフィックチャネルペイロードで時間分割多重化されそしてトラフィック/RRIチャネルタイムスロットのRRI部分は固定された数のチップを含む。さらに、RRIチャネルの電力レベルはパイロットチャネルの送信電力に従って決定されず、しかし必要とされるQoSに従って固定された値を指定され、そしてアクセスポイントによって各アクセス端末に通知される。RRIチャネル受信に関する望まれる品質メトリックに対する固定された値はシミュレーション、研究所実験、フィールド試験、および他の工学的方法に従って決定される。
アクセス端末800は図8に示される。順方向リンク信号は、アンテナ802によって受信され、そして受信機を含むフロントエンド804に発送される。受信機はアンテナ802によって与えられた信号を濾波し、増幅し、復調し、そしてディジタイズする。ディジタイズされた信号は、復調されたデータを復号器808に与える復調器(DEMOD)806に与えられる。復号器808はアクセスポイントにおいてなされた信号処理機能の逆を実行し、そして復号されたユーザデータをデータシンク810に与える。復号器はさらに、制御器812にオーバーヘッドデータを与えて、制御器812と通信する。制御器812はさらに、アクセス端末800の操作に関する通常の制御、たとえばデータ符号化、電力制御を与えるために、アクセス端末800を含む他のブロックと通信する。制御器812は、たとえば、処理装置および、処理装置と結合されたそして処理装置が実行可能な命令のセットを含む、記憶媒体を含むことが可能である。
アクセス端末によって送信されるべきユーザデータは、制御器812の命令によってデータソース814によって符号化器816に与えられる。符号化器816はさらに制御器812によってオーバーヘッドデータを与えられる。符号化器816はデータを符号化し、符号化されたデータを変調器(MOD)818に与える。符号化器816および変調器818におけるデータ処理は上の文および図内に記述されたように逆方向リンク発生に従って実行される。処理されたデータはそこで、フロントエンド804内の送信機に与えられる。送信機は逆方向リンク信号を変調し、濾波し、増幅し、そしてアンテナ802を経て逆方向リンク上を空間に送信する。
制御器900およびアクセスポイント902が図9に示されている。データソース904によって発生されたユーザデータは、インタフェースユニットたとえば、パケットネットワークインターフェース、PSTN(図示せず)を経由して制御器900に与えられる。論じたように、制御器900は、アクセスネットワークを形成する複数のアクセスポイントとインタフェースする(簡素化のために、図9においてはただ1個のアクセスポイント902が示される)。ユーザデータは複数のセレクタエレメントに与えられる(簡素化のために、図9においてはただ1個のセレクタエレメント908が示される)。1個のセレクタエレメントは、データソース904およびデータシンク906、および呼制御処理装置910の制御下にある1個あるいはそれ以上の基地局間のユーザデータ交換を制御するために割り当てられる。呼制御処理装置910はたとえば、処理装置および処理装置と結合されそして処理装置によって実行可能な命令のセットを含む記憶媒体を含むことが可能である。図9に示されたようにセレクタエレメント908は、アクセスポイント902によって取り扱われるアクセス端末(図示せず)に、送信されるべきユーザデータを含むデータ列914にユーザデータを与える。スケジューラ916の制御に従ってユーザデータはデータ列914によってチャネルエレメント912に与えられる。チャネルエレメント912は、ユーザデータをIS‐856標準に従って処理し、そして処理されたデータを送信機918に与える。データはアンテナ922を経て順方向リンク上に送信される。
アクセス端末(図示せず)からの逆方向リンク信号は、アンテナ924において受信され、そして受信機920に与えられる。受信機920は、信号を濾波し、増幅し、復調し、そしてディジタイズし、そしてディジタイズされた信号をチャネルエレメント912に与える。チャネルエレメント912は、アクセス端末において行われた信号処理機能の逆を実行し、そして復号されたデータをセレクタエレメント908に与える。セレクタエレメント908は、ユーザデータをデータシンク906に、そしてオーバーヘッドデータを呼制御処理装置910に発送する。
フローチャート線図は理解のために一連の順序で描かれているが、あるステップは実際の実行においては並列に実行されることが可能であることは正しく理解されるであろう。
情報および信号は、異なった技術および手法の任意の取り合わせを用いて示されることが可能であることは正しく理解されるであろう。たとえば、以上の記述を通じて参照されるかもしれない、データ、指令、命令、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは粒子、光学場あるいは粒子、あるいは任意のこれらの組み合わせによって表されることが可能である。
この中に開示された実施例と関連して記述された、種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウエア、計算機ソフトウエア、あるいは両者の組み合わせとして実現することが可能である。このハードウエアおよびソフトウエアの互換性を明らかに示すために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが一般的にその機能の形で上に記述されてきている。このような機能がハードウエアあるいはソフトウエアとして実現されるか否かは、特定の応用および全システムに課せられた設計制約によって異なる。熟練した技術者は、記述された機能を各特定の応用に対して種々の方法で実現することが可能である。しかしこのような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱の原因になるとして解釈されるべきではない。
この中に開示された実施例と関連して記述された、種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用処理装置、ディジタル信号処理装置(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)あるいは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタ論理、ディスクリートハードウエアコンポーネント、あるいはこの中に記述された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて実現されあるいは実行されることが可能である。汎用処理装置はマイクロ処理装置であるかも知れず、しかし代わりに処理装置は任意の従来の処理装置、制御器、マイクロ制御器、あるいはステートマシンであるかも知れない。処理装置はまた、計算デバイス、たとえばDSPおよびマイクロ処理装置の組み合わせ、複数のマイクロ処理装置、DSPコアと結合した1個あるいはそれ以上のマイクロ処理装置、あるいは任意の他のこのような配置であるかも知れない。
この中に開示された実施例に関連して記述された方法のステップあるいはアルゴリズムは直接にハードウエア内で、処理装置によって実行可能なソフトウエアモジュール内で、あるいはこの二つの組み合わせ内で実現されるかも知れない。ソフトウエアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、抵抗器、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、あるいは当業界において知られる記憶媒体の任意の他の形式の中におかれるかも知れない。典型的な記憶媒体は処理装置が記憶媒体から情報を読み出し、そしてそれに情報を書き込むことが可能なように、処理装置に結合される。あるいは、記憶媒体は、処理装置に合体されるかも知れない。処理装置および記憶媒体は、ASICの中におかれるかも知れない。ASICは、ユーザ端末の中におかれるかも知れない。あるいは、処理装置および記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ端末内におかれるかも知れない。
開示された実施例に関する上の記述は、当業界において熟練したいかなる人にも本発明を作成しあるいは使用することを可能とするために与えられる。当業界において熟練した人々に対しては、種々の変形が容易に明白であろうし、そしてこの中に定義された一般的原理は実施例の範囲から逸脱することなしに適用されることが可能である。したがって、本発明は、この中に示された実施例に限定されることを意図したものではなく、しかし、この中に開示された原理、および新しい特徴と矛盾のない最も広い範囲に一致されるべきものである。
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