JPH09261273A - データパケット伝送装置および方法 - Google Patents

データパケット伝送装置および方法

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JPH09261273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データパケット伝送で、最適なデータパケット
長を決定する時間の遅延が少なく極めて効率の良いデー
タ伝送を可能にさせる。 【解決手段】装置全体の制御を行うCPUを有しデータ
パケットの送受信を行う双方の通信装置で、稼働率検出
器6は受信側のCPU5の稼働率を検出する。パケット
長制御部7は、稼働率検出器7で検出された稼働率に基
づき、最適なデータパケット長を決定する。ユーザイン
タフェース制御部9は、パケット長制御部7で決定され
た最適データパケット長の情報を、送信するデータパケ
ットのなかに含めて発信側に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケットを用いてデ
ータ伝送を行うパケットデータ伝送装置およびその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誤り訂正プロトコルを用いたデー
タパケット伝送装置は、経済的で効率の良いデータパケ
ットの伝送を可能にするために用いられている。たとえ
ば、特開平3−131143号公報には、送信側にパケ
ット再送率を監視する再送カウンタを設けておき、最大
データパケット長に分割されたデータパケットを送受信
する途中で、パケット廃棄が起こった場合および各デー
タパケットの情報に伝送誤りが生じた場合の再送の際
に、再送カウンタで算出されたパケット再送率に基づい
て、設定される最大データパケット長を変化させる技術
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のデータパケ
ット伝送では、受信側が送信側からデータを受け、送信
側が受信側から再送指令データを受け、この再送指令デ
ータにより再送率を計算し、この再送率より最適なデー
タパケット長を算出している。このため、データパケッ
ト長の算出の時間およびデータ伝送の時間が必要となり
データパケット長を決定するのが遅れるため、伝送効率
が劣化する要因になっていた。
【0004】本発明の目的は、最適データパケット長を
決定する時間の遅延が少なく、且つ極めて効率の良いデ
ータ伝送が可能になるデータパケット伝送装置および方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のデータパケット
伝送装置は、装置全体の制御を行うCPUを有しデータ
パケットの送受信を行う通信装置であって、前記CPU
の稼働率を検出する検出手段と、前記稼働率に対応する
最適なデータパケット長をあらかじめ記憶させたテーブ
ルを有し前記検出手段で検出された稼働率により前記テ
ーブルを参照し最適なデータパケット長を決定する第1
の制御手段と、この第1の制御手段により決定された最
適なデータパケット長の情報を送信すべきデータパケッ
トのなかに含め発信側へ送出する第2の制御手段とを備
え、前記検出手段は、CPUの消費電流によりその稼働
率を判定する。
【0006】また、本発明のデータパケット伝送方法
は、装置全体の制御を行うCPUを有し通信装置相互間
でデータパケットの送受信を行うデータ伝送方法におい
て、データパケットの送受信要求が発生したとき、前記
通信装置のうち受信側の前記CPUの稼働率を検出し、
この検出した稼働率に対応しデータパケットを受信する
際の最適なデータパケット長を決定し、発信側の通信装
置に通知し、送信するデータパケットをこの最適なデー
タパケット長に構成して送信させる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0008】図1を参照すると、データパケットの送受
信を行う無線通信端末局(以下、端末局と呼称)1と、
この端末局1とデータ伝送の無線区間を中継する無線中
継局(以下、中継局と呼称)10とが示されている。端
末局1は、アンテナ2と、無線にてデータ伝送を行うと
き対向する無線装置とのインタフェースを行う無線部3
と、データの変復調を行うモデム4と、端末局装置全体
の制御を行う中央処理部(以下、CPUと呼称)5と、
CPU5の稼働状況を検出する稼働率検出器6と、CP
Uの稼働状況に対応する最適なデータパケット長をあら
かじめ記憶させたテーブルを有し稼働率検出器6で検出
された稼働率によりこのテーブルを参照し最適なデータ
パケット長を決定する第1の制御手段であるパケット長
制御部7と、データ入力を行うためのLCD,キーボー
ド,マイクなどや、データ出力を行うためのLCD,ス
ピーカなどから成るユーザインタフェース部8と、パケ
ット長制御部7により決定された最適なデータパケット
長の情報をユーザインタフェース部8から受信した送信
すべきデータパケットのなかに含め発信側へ送出する第
2の制御手段であるユーザインタフェース制御部9とを
備える。
【0009】CPUの発生するノイズは、CPUの特
性、使用環境、配線などで変化するが、一般的には、そ
の稼働率が高い、すなわち消費電流が多い場合には、ノ
イズを多く発生させ、反対にその稼働率が低い、すなわ
ち消費電流が少ない場合には、ノイズが少ない。したが
って、この稼働率を検出することにより、ノイズ発生の
目安が解り、これをもとにデータ伝送を行うようにすれ
ば、効率の良いデータ伝送が可能になる。
【0010】そこで、稼働率検出器6は、CPU5の消
費電流によりその稼働率を判定する。たとえば、CPU
5の消費電流のしきい値を3段階に分け、あらかじめそ
のしきい値に対応する最適なデータパケット長をパケッ
ト長制御部7のなかの図示しないデータベース(テーブ
ル)に記憶させておき、パケット長制御部7は、検出し
た消費電流値との比較を行い、最適なデータパケット長
を選択決定する。
【0011】上述した最適なデータパケット長に関する
情報は、受信動作を行う端末局1におけるCPU5の稼
働率から得て、送出するデータパケットのなかの最適送
信データパケット長情報として発信側に送出される。
【0012】図2は本発明の実施の形態におけるデータ
パケットのフレーム構成の一例を示す図である。データ
パケットNは、パケットの開始位置を示すフラグシーケ
ンスFと、伝送誤りを検出するためのフレームチェック
シーケンスFCSと、送信先のアドレスなどを示すアド
レスフィールドAと、相手局のCPUの稼働率によりデ
ータ長が最適化される転送データDと、制御ビットのコ
ントロールフィールドCと、誤り訂正を行う誤り訂正符
号と、最適送信データパケット長情報フィールドPと、
パケットの終了位置を示すフラグシーケンスFとから構
成される。
【0013】データパケットのパケット長は、中継局1
0で、受信動作を行う端末局1におけるCPU5の稼働
率により得られる最適送信データパケット長情報フィー
ルドPにより認識される。たとえば、パケットNにおけ
る各情報のビット数は、N1=20ビット,N2=16
ビット,N3=20ビット,N4=可変(最適長),N
5=3ビット,N6=6ビット,N7=8ビットおよび
N8=20ビットとすればよい。
【0014】以下に、図1、図3および図4を参照して
本発明のデータパケット伝送方法の実施の形態の処理手
順を説明する。
【0015】端末局1では、CPU5がデータパケット
の送受信要求を検出すると(ステップ1:S1)、これ
により稼働率検出器6がCPU5の稼働率を検出し(S
2)、この検出結果を出力する(S3)。パケット長制
御部7はS3にて出力された検出結果を受信し(S
4)、この検出結果(たとえば、CPUの消費電流値)
に対応する最適なデータパケット長をパケット長制御部
内の図示しないデータベース(テーブル)から抽出し
(S5)、この結果に基づく最適データパケット長情報
を出力する(S6)。
【0016】ユーザインタフェース制御部9は、この出
力された情報を受信し(S7)、この最適データパケッ
ト長情報と、ユーザインタフェース部8から入力された
送信データと、さらに送信パケット中に必要な制御用コ
ードとをまとめ(S8〜S10)、送信データパケット
を生成する(S11)。ユーザインタフェース制御部9
はこの生成したデートパケットを出力してモデム4に入
力し(S12)、モデム4はこのデータパケットを変調
処理し(S13)、無線部3が送信処理を行い(S1
4)、アンテナ2を介し中継局10へ送信する。
【0017】次に、中継局10は、端末局1から送信さ
れたデータパケットを受信し(S15)、このなかから
最適送信データパケット長情報を抽出し(S16)、こ
の情報に基づき端末局1に対する下りデータパケットの
長さを指定された最適長に調整し(S17)、出力する
(S18)。
【0018】このように本発明では、データパケット伝
送の際には、データを受信する着信側のCPUの稼働
率、すなわち消費電流からこのCPUの放射しているノ
イズ、端末局内部の伝送路の状態を予測し、この状態に
適応したデータ長を選択している。つまり、CPUの発
生するノイズが多いときまたは伝送路の状態が悪いとき
には伝送されるデータの誤り率が高くなり、データの再
送に時間がかかるためデータを細かく分けて送信する。
一方、CPUの発生するノイズが少ないときまたは伝送
路の状態が良いときにはあまりデータを細かく分けて送
信したのでは、制御データが相対的に増えてスループッ
トが上がらないため、できるだけ一回に送るデータを多
くしている。
【0019】本実施の形態では、端末局と中継局との間
でのデータパケットの送受信について説明したが、パケ
ット生成機能を有する端末A,B相互間でデータパケッ
トの送受信を行う通信形態の場合でも、端末Aを受信側
(上述の端末局側)、端末Bを送信側(上述の中継局
側)とすると、上述した端末局1と中継局10との関係
と同様となり、本発明を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置全体の制御を行うCPUを有し通信装置相互間でデー
タパケットの送受信を行うデータ伝送で、データパケッ
トの送受信要求が発生したとき、送受信双方の通信装置
のうち受信側のCPUの稼働率を検出し、この検出した
稼働率に対応しデータパケットを受信する際の最適なデ
ータパケット長を決定し、発信側の通信装置に通知し、
送信するデータパケットをこの最適なデータパケット長
に構成して送信させることにより、最適データパケット
長を決定する時間の遅延が少なく、且つCPUの発生す
るノイズの影響を削減できる極めて効率の良いデータ伝
送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータパケット伝送装置の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるデータパケットの
フレーム構成の一例を示す図である。
【図3】本発明のデータパケット伝送方法の実施の形態
の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明のデータパケット伝送方法の実施の形態
の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 無線通信端末局 2 アンテナ 3 無線部 4 モデム 5 CPU 6 稼働率検出器 7 パケット長制御部 8 ユーザインタフェース部 9 ユーザインタフェース制御部 10 無線中継局

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置全体の制御を行うCPUを有しデー
    タパケットの送受信を行う通信装置であって、前記CP
    Uの稼働率を検出する検出手段と、前記稼働率に対応す
    る最適なデータパケット長をあらかじめ記憶させたテー
    ブルを有し前記検出手段で検出された稼働率により前記
    テーブルを参照し最適なデータパケット長を決定する第
    1の制御手段と、この第1の制御手段により決定された
    最適なデータパケット長の情報を送信すべきデータパケ
    ットのなかに含め発信側へ送出する第2の制御手段とを
    備えることを特徴とするデータパケット伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、CPUの消費電流によ
    りその稼働率を判定することを特徴とする請求項1記載
    のデータパケット伝送装置。
  3. 【請求項3】 装置全体の制御を行うCPUを有し通信
    装置相互間でデータパケットの送受信を行うデータ伝送
    方法において、データパケットの送受信要求が発生した
    とき、前記通信装置のうち受信側の前記CPUの稼働率
    を検出し、この検出した稼働率に対応しデータパケット
    を受信する際の最適なデータパケット長を決定し、発信
    側の通信装置に通知し、送信するデータパケットをこの
    最適なデータパケット長に構成して送信させることを特
    徴とするデータパケット伝送方法。
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