JPH08256162A - 無線ｌａｎシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適なアンテナを選択して送信を行うことが
できる無線ＬＡＮシステムを提供することを目的とす
る。 【構成】 相手先毎の最新の通信履歴を記憶する通信管
理テーブル１１０と、送信時にアンテナ１０１ａ、１０
１ｂを切り替えるアンテナ切替部（無線部１０２）とを
有し、過去の通信履歴から送信先毎にアンテナ１０１
ａ、１０１ｂを切り替えて使用し、かつエラー再送の場
合に、他のアンテナ１０１ｂ、１０１ａを使用すること
により、送信に最適なアンテナを使用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無線ＬＡＮシステムの
送信時におけるアンテナの選択方式に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、回線の敷設工事が不要、しかも端
末の移動が容易などの点から、ＬＡＮを無線化する需要
が著しく拡大している。

【０００３】一般的に無線でデータを送受信する場合、
有線と異なり、オフィス内の壁等による反射（マルチパ
ス）等の影響がシステムのスループットに与える影響が
大きい。

【０００４】そこで、従来の無線ＬＡＮでは、より品質
のよい電波を受信するため、受信側でアンテナダイバー
シチ、周波数ダイバーシチ等の各種のダイバーシチ技術
を利用してきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、受信時には各種ダイバーシチ技術によりアン
テナを切り替えて最適なアンテナを使用するが、送信時
は自己の送出する電波状況を判断することが困難なた
め、送信するアンテナを固定して使用する。

【０００６】従って、複数のアンテナの特性にばらつき
がある場合、送信時に最適の特性を有するアンテナを選
択することは困難である。

【０００７】また、反射等の影響を最も受けづらいアン
テナ（送信先毎に異なるケースもある）を送信時に使用
することも困難である。

【０００８】したがって、上記のいずれの場合でも、最
適なアンテナを使用して送信を行う場合と比較して、ビ
ットエラーレートが増大するためスループットが低下す
るという問題点があった。

【０００９】本発明は、最適なアンテナを選択して送信
を行うことができる無線ＬＡＮシステムを提供すること
を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、相手先毎の最
新の通信履歴を記憶する通信履歴記憶手段と、送信時に
アンテナを切り替えるアンテナ切替手段とを有し、過去
の通信履歴から送信先毎にアンテナを切り替えて使用
し、かつエラー再送の場合に、他のアンテナを使用する
ことにより、送信に最適なアンテナを使用するようにし
た。

【００１１】

【実施例】図１は、本発明の一実施例による無線ＬＡＮ
システムを構成する無線アダプタ装置の構成を示すブロ
ック図である。

【００１２】この無線アダプタ装置は、アンテナ１０１
ａ、１０１ｂと、変調・復調部などを含む無線部１０２
と、ビット同期回路（ＤＰＬＬ）１０３と、パケットの
組立・分解、通信制御、フレームのエラーチェック等を
行う通信コントローラ１０４と、端末１０９との通信を
制御するＬＡＮコントローラ１０５と、誤り符号の符号
器・復号器１０６と、全体の制御を行うＣＰＵ１０７
と、各種データを記憶するメモリ１０８と、相手先毎の
最新の通信情報を記憶するための通信管理テーブル１１
０とを有する。

【００１３】図２は、送信時の動作を示すフローチャー
トであり、図３は、通信管理テーブル１１０の構成例を
示す説明図である。

【００１４】以下、本実施例における無線ＡＬＮシステ
ムの動作を説明する。

【００１５】初め無線アダプタ装置は、端末１０９から
送信されるパケットデータの受信待ち状態にある（Ｓ２
０１）。

【００１６】そして、端末１０９からパケットデータを
ＬＡＮコントローラ１０５で受信したならば（Ｓ２０１
ａ）、パケットのヘッダ部分を調べ受信したパケットの
相手先アドレスを調べ、このアドレスに対して過去にデ
ータ送信を行ったかどうかを通信管理テーブル１１０を
参照し、確認する（Ｓ２０２）。

【００１７】上記通信管理テーブル１１０は、図３に示
すように、相手先アドレスと送信に使用したアンテナの
Ｎｏ．の情報から構成される。

【００１８】そして、上記Ｓ２０２で当該端末に関して
の通信履歴が存在する場合（Ｓ２０２ａ）、記憶されて
いるアンテナに切り替え（無線部１０２にアンテナデー
タをセットする）、無線部１０２を送信モードにセット
し、データパケットを送信する（Ｓ２０３）。

【００１９】また、上記Ｓ２０２で当該端末に関しての
通信履歴が存在しない場合（Ｓ２０２ａ）、デフォルト
のアンテナを選択し、無線部を送信モードにセットし、
データパケットを送信する（Ｓ２０４）。

【００２０】Ｓ２０３、Ｓ２０４の終了後、無線部１０
２を受信モードにセットし、送信先からの応答待ち状態
に入る（Ｓ２０５）。

【００２１】そして、このＳ２０５で一定時間内に応答
を受信しない場合（Ｓ２０５ａ）、アンテナ１０１を切
り替え（Ｓ２０６）、再送カウンタの値をインクリメン
トする（Ｓ２０７）。

【００２２】次に、Ｓ２０７でカウンタ値が規定の値を
オーバした場合（再送のタイムアウト）は（Ｓ２０７
ａ）、カウンタ値をクリアし（Ｓ２０８）、端末１０９
との通信を切断して（Ｓ２０９）、Ｓ２０１へ遷移す
る。

【００２３】また、Ｓ２０７でカウンタ値が規定の値内
の場合は（Ｓ２０７ａ）、無線部１０２を送信モードに
切り替え、データパケットを再送し（Ｓ２１０）、Ｓ２
０５へ遷移する。

【００２４】また、Ｓ２０５ａで一定時間内に応答を受
信したならば、通信コントローラ１０４で応答パケット
の種別を確認する（Ｓ２１１）。

【００２５】そして、Ｓ２１１で受信した応答パケット
が再送要求の場合には、Ｓ２０６へ遷移し、アンテナ１
０１を切り替えての再送処理を行う。

【００２６】また、Ｓ２１１で受信した応答パケットが
正常受信を示すパケットの場合には、通信管理テーブル
１１０の通信履歴を更新し（Ｓ２１２）、Ｓ２０１へ遷
移する。

【００２７】なお、上記Ｓ２１２には、以下の種類の動
作が存在する。

【００２８】１）通信先がすでに通信管理テーブルに記
録されている場合で、かつ通信に使用したアンテナが記
録と同じ場合、テーブルの更新は行わない。

【００２９】２）通信先がすでに通信管理テーブルに記
憶されている場合で、通信に使用したアンテナが再送に
より変更があった場合、当該端末に該当するアンテナ情
報のみを変更する。

【００３０】３）通信先が通信管理テーブルに記憶され
ていない場合で、通信が正常に終了した場合、通信先の
アドレスと通信に使用したアンテナのＮｏ．を新規にテ
ーブルに記憶する。

【００３１】４）通信先が通信管理テーブルに記憶され
ていない場合で、通信が正常に終了しなかった場合、テ
ーブルへの記憶は行わない。

【００３２】以上のようにして、通信履歴により、最適
な送信アンテナを選択することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信時相手先毎に最適なアンテナを使用することによ
り、エラーレートの上昇を抑えることが可能となり、従
ってスループットを向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】上記実施例の通信管理テーブルを示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１０１ａ、１０１ｂ…アンテナ、 １０２…無線部、 １０３…ビット同期回路、 １０４…通信コントローラ、 １０５…ＬＡＮコントローラ、 １０６…誤り符号の符号器・復号器、 １０７…ＣＰＵ、 １０８…メモリ、 １０９…端末、 １１０…通信管理テーブル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｌ 29/08 Ｈ０４Ｌ 13/00 ３０７Ｚ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームの形態でデータの送受を行い、
   フレームの再送処理によりエラーフリーを保証し、装置
   構成として複数本のアンテナを有する無線ＬＡＮシステ
   ムにおいて、 相手先毎の最新の通信履歴を記憶する通信履歴記憶手段
   と、送信時にアンテナを切り替えるアンテナ切替手段と
   を有し、過去の通信履歴から送信先毎にアンテナを切り
   替えて使用し、かつエラー再送の場合に、他のアンテナ
   を使用することを特徴とする無線ＬＡＮシステム。
2. 【請求項２】 請求項１において、 上記フレームは、パケットであることを特徴とする無線
   ＬＡＮシステム。