JP3826845B2 - フラットケーブルの折り返し加工装置及び、同折り返し方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブルの折り返し加工装置及び、同折り返し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にフラットケーブルは、所定の回路網を構成する導電線を絶縁樹脂で被覆した可撓性を有するシート状の配線体である。かかるフラットケーブルは、たとえば車両のルーフに配索されるルーフハーネスとして利用されている。ルーフハーネスは、図板上に展開したときの寸法が、たとえば、長さ3000mm、幅1500mmの大掛かりなものである。そのため、ルーフハーネスを製造する際には、通常、幹線部分と分岐線部分とを別々に製造し、最終的にグロスアッセンブルして完成させる方法が採用されている。
【0003】
上記分岐線部分の製造工程としては、帯状に形成されたフラットケーブルの端末部分にコネクタを接続し、屈曲した経路を有する最終的な配索形態に対応させてフラットケーブルの適所を折り返し、クランプなどの外装部品を取り付けた後、幹線部分を構成するフラットケーブルと電気的に接続する手順が含まれている。
【0004】
ここで、分岐線部分を構成するフラットケーブルを折り返す工程では、あらかじめ設定された折り返し位置に作業者が折り返し線をマーキングし、この折り返し線に沿って作業者が図板と呼称される作業台の上で折り返し作業を行うこととしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したフラットケーブルの折り返し作業においては、少なくとも折り返し角度を精緻に維持するともに、工数の多い折り返し作業の効率を向上することが要請される。
【0006】
しかしながら、上記折り返し作業を専ら折り返し線のマークに頼って手作業で行う場合には、精緻にマーク通りに折目をつけることが困難になり、寸法精度や加工精度が低くなるばかりでなく、作業性も低くなるという問題があった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、少なくとも折り返し角度を高精度に維持することができ、しかも、効率よく折り返し作業を行うことのできるフラットケーブルの折り返し加工装置及び、同折り返し方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、少なくとも一方の端末部分にコネクタが接続された帯状のフラットケーブルを折り返して、あらかじめ定められた配線形態に上記フラットケーブルを加工するフラットケーブルの折り返し加工装置において、加工対象となるフラットケーブルを配索するために設けられ、予め上記フラットケーブルの配索経路が設定されている図板と、この図板上に固定され、上記配索経路に規定されるコネクタ保持位置に当該フラットケーブルのコネクタを着脱可能に保持するコネクタホルダと、上記配索経路に規定される当該フラットケーブルの折り返し位置に対応して図板上に複数個固定され、上記配索経路にフラットケーブルを沿わせる位置決め部と、この位置決め部と協働してフラットケーブルを折り返す方向を規定することにより、フラットケーブルの折り返し角度を規定する方向規定部とを有するケーブル折り具とを備えていることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工装置である。
【0009】
この発明によれば、コネクタホルダにコネクタを装着することにより、コネクタを有するフラットケーブルを端末側から折り返し位置を規定することが可能になる。そして、この状態で、コネクタホルダから配索方向に沿って順次、ケーブル折り具にフラットケーブルを配索し、ケーブル折り具の位置決め部でフラットケーブルを配索経路沿いに位置決めしながら方向規定部に規定された方向にフラットケーブルを折り返すことにより、フラットケーブルを所期の折り返し角度で折り返すことが可能になる。このため、本発明によれば、マーキングされたフラットケーブルを折り返す場合はもちろん、マーキングのないフラットケーブルを折り返す場合でも正確に折り返し位置および折り返し角度を規定し、折り返し加工を施すことが可能になる。
【0010】
別の態様において、上記方向規制部は、位置決め部の外壁部に形成され、当該位置決め部に規定されるフラットケーブルの長手方向に対し上記折り返し角度で交差する方向に延びてフラットケーブルの折り返し部分のエッジをガイドするガイド面である。
【0011】
この態様では、フラットケーブルの折り返し部分のエッジを位置決め部の外壁部に形成されたガイド面に沿わせることにより、フラットケーブルの折り返し方向を規定することができるので、フラットケーブルに形成される折目の間に介在物を生じさせることなくフラットケーブルを折り返すことが可能になる。この結果、フラットケーブルの折り返し寸法がより精緻になる。
【0012】
本発明の別の態様は、フラットケーブルの折り返し加工装置を用いたフラットケーブルの折り返し加工方法であって、加工対象となる上記フラットケーブルのコネクタをコネクタホルダによって着脱可能にロックする手順と、ロックされたコネクタを上流側としてフラットケーブルを上記配索経路沿いに沿わせ、この配索経路の上流側から順にフラットケーブルをケーブル折り具によって着脱可能に保持しながら、該ケーブル折り具に規定される折り返し角度でフラットケーブルを折り返す手順とを備えていることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工方法である。
【0013】
この発明によれば、フラットケーブルを端末のコネクタから位置規制し、この規制された位置を上流端として配索経路の上流側から順にフラットケーブルの折り返し加工を施すことにより、コネクタホルダが最初に折り返す折り返し位置を規定する部材として機能することになる。さらに上流側のケーブル折り具がフラットケーブルを保持している状態で折り返し作業を行うことにより、この上流側のケーブル折り具が下流側のケーブル折り具にフラットケーブルの折り返し位置を規定する部材を構成することとなり、各ケーブル折り具により正確な折り返し角度を規定することと相俟って、フラットケーブルの全長にわたり、精緻な位置決めと折り返し加工とを繰り返すことが可能になる。
【0014】
上記折り返し加工方法において、上記ケーブル折り具で折り返されたフラットケーブルの折目が形成された部位を挟圧して、該折目を塑性変形させる手順をさらに備えていることが好ましい。
【0015】
このようにすると、フラットケーブルの折目が塑性変形するので、フラットケーブルの仕上がり精度が一層高くなる。
【0016】
本発明のさらに別の態様は、フラットケーブルを予め定めた折り返し角度で折り返すためのケーブル折り具であって、加工対象となるフラットケーブルを折り返す方向を規定する方向規定部と、この方向規定部と協働してフラットケーブルの折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを位置決めする位置決め部と、位置決め部に延設され、折り返されるフラットケーブルの折目となるべきラインに沿ってフラットケーブルに折目をつけるための溝を有するケーブル受け部とを備えていることを特徴とするケーブル折り具である。
【0017】
この態様によれば、方向規定部が規定する方向にフラットケーブルを折り返すのに先立ち、ケーブル受け部の溝に沿って適当な工具でフラットケーブルを挟み込むことにより、フラットケーブルに折目をつけることができる。この結果、折り返し作業に際してフラットケーブルを容易に方向規定部に規定される方向に折り返すことが可能になる。
【0018】
本発明のさらに別の態様は、フラットケーブルを折り返す方向を規定する方向規定部およびこの方向規定部と協働してフラットケーブルの折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを位置決めする位置決め部を有するケーブル折り具と併用されるケーブル挟圧具であって、上記方向規定部に沿って折り返されたフラットケーブルの折目が形成された部位を挟圧する挟圧ポジションと上記折目が形成された部位を解放する解放ポジションとの間で上記ケーブル折り具に対し相対的に変位可能に構成され、上記折目を塑性変形させる挟圧部を有することを特徴とするケーブル挟圧具である。
【0019】
この態様においても、ケーブル折り具を用いて折り返されたフラットケーブルの折目が挟圧具によって確実に所期の形状に塑性変形するので、フラットケーブルを精緻かつ容易に折り返すことが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0021】
図1は本発明の実施の一形態に係るフラットケーブルの折り返し加工装置の概略構成を示す斜視図である。
【0022】
同図を参照して、図示の実施形態において、加工対象となるフラットケーブル1は、周知の通り、導電線を絶縁樹脂で被覆し、その端末部分にコネクタ2を接続したものである。
【0023】
このフラットケーブル1の折り返し加工を行うための本加工装置10は、図板11を備えている。図示の実施形態において、図板11は、フラットケーブル1を配索するための配索部11aと、作業工具を載置するための載置部11bとを有している。配索部11aは、図示しない作業者側が下向きになるように傾斜した作業台であり、フラットケーブル1は、この配索部11aに配索される。また、載置部11bは、後述するケーブル挟圧具30などを載置するために設けられ、配索部11aの下端に延設された板材で具体化されている。
【0024】
この図板11の配索部11aの上には、上記フラットケーブル1の配索経路PHに沿って、コネクタホルダ12および複数のケーブル折り具20が配設されている。図示の例において、配索部11aには、配索経路PHを表示する実線が記されている。
【0025】
コネクタホルダ12は、樹脂製の箱型の外形を呈しており、その一部が保持対象となるコネクタ2の外形に対応する凹部12aを形成している。凹部12aは、コネクタホルダ12の上部および上記配索経路PHの下流側に向かって開いており、作業者は、上記コネクタ2をコネクタホルダ12の凹部12aに対し、上下に挿抜することにより、フラットケーブル1を配索経路PHに沿わせることが可能になる。
【0026】
上記ケーブル折り具20は、いずれも同一形態を呈する樹脂製の組み立て品であり、上記配索経路PHにおいて、フラットケーブル1の折り返し位置に対応する位置に配索され、それぞれ配索経路PHの上流側と下流側の向きに応じた姿勢で図板11の配索部11a上に固定されている。
【0027】
図2は図1の実施形態に係るケーブル折り具20の構成を示す斜視図であり、図3(A)および(B)は、図1の実施形態に係るケーブル折り具20によるフラットケーブル1の折り返し工程を示す斜視図である。
【0028】
これらの図を参照して、ケーブル折り具20は、矩形のブロック体21と、このブロック体21の上面に固定されるプレート22とを有しており、図示の例では、これらブロック体21およびプレート22とが、配索経路PHにフラットケーブル1を沿わせる位置決め部を構成している。
【0029】
ブロック体21は、樹脂成型品であり、一対のビス23によって、図板11の配索部11a上面に固定されている。ブロック体21の上部には、フラットケーブル1を挟み込むのに必要十分な高さを有する段面21aを形成する上段面21bと下段面21cとが形成されている。そして、この段面21aによって、フラットケーブル1のエッジ1aをガイドし、下段面21cによって、フラットケーブル1を厚さ方向に受けることにより、フラットケーブル1を図板11の配索部11aに設定された配索経路PHに精緻に沿わせることができるようになっている(図3(A)参照)。
【0030】
プレート22は、ブロック体21の上段面21bにビス24で固定されることにより、その一部がブロック体21の下段面21cの途中部分まで臨んでいる。そして、このプレート22と、上記ブロック体21の下段面21cとの間に形成されるスリット25により、ケーブル折り具20は、フラットケーブル1を挟持した状態でその姿勢を配索経路PHに沿わせることができるようになっている。図示の例において、プレート22は、透明のアクリル板で構成されており、ブロック体21の下段面21cとの間に導入されたフラットケーブル1の姿勢を目視できるようになっている。また、プレート22がブロック体21の下段面21cの途中部を解放していることにより、この下段面21cのうち、プレート22に解放されている部位は、上記スリット25内にフラットケーブル1を案内するガイド面を構成している。
【0031】
さらに図示の実施形態において、ブロック体21は、当該ブロック体21の段面21aと直角に形成されたガイド面としてのフラットな外側壁21dを形成しており、この外側壁21dが、ブロック体21によって位置決めされたフラットケーブル1の折り返し方向を規定する方向規定部を構成している。
【0032】
図4は図1の実施形態に採用されているケーブル挟圧具30の斜視図であり、図5(A)〜(C)は、この挟圧具30によるフラットケーブル1の挟圧工程を示す斜視図である。
【0033】
これらの図を参照して、図1の実施形態では、ケーブル折り具20によって角度が規定されたフラットケーブル1の折目が形成された部位を挟圧し、フラットケーブル1を折り返すことによって形成された折目を組成変形させるためのケーブル挟圧具30が採用されている。図示の実施形態において、ケーブル挟圧具30は、矩形の樹脂製ブロック体31に有底のスリット32を形成し、その開口端に面取り部33を設けてフラットケーブル1の折目1cが形成された部位1bを挟み込む挟圧面34、35を構成したものである。
【0034】
次に図1〜図5を参照しながら、上述した実施形態の作用について説明する。
【0035】
まず、図1を参照して、以上の構成では、予めコネクタ2が端末に接続されたフラットケーブル1を図板11に搬送し、コネクタ2をコネクタホルダ12に装着する。これにより、フラットケーブル1のコネクタ2は、コネクタホルダ12により、着脱可能に図板11上にロックされ、その終端が配索経路PHの端末に規定されることになる。
【0036】
ついで、このコネクタホルダ12を上流端として、配索経路PHに沿い、フラットケーブル1を上流側から下流側へ配索する。その際、配索経路PH上に配置されたケーブル折り具20に対しては、図3(A)で示すように、上流側から下流側へフラットケーブル1をスリット25内に導入し、フラットケーブル1が配索経路PHに沿うように、フラットケーブル1を位置決めする。また、この位置決め動作により、フラットケーブル1は、方向規定部としての外側壁21dに対しても位置決めされることになる。また、フラットケーブル1のコネクタ2がコネクタホルダ12によって、ロックされているので、折り返し加工装置10は、最初のケーブル折り具20に対しては、コネクタホルダ12が折り返し位置を規定する部材として作用するとともに、二番目以降のケーブル折り具20については、その上流側に位置するケーブル折り具20が、下流側に後続するケーブル折り具20に対して位置を規制する部材となる。
図3(B)に示すように、下流側のフラットケーブル1を矢印Aで示すように折り返し、その折り返し部分のエッジ1aを上記外側壁21dに沿わせることにより、フラットケーブル1を折り返す。これにより、フラットケーブル1は、ブロック体21と、外側壁21dとによって規定される折り返し角度θ(図示の実施形態では90°)に正確に折り返すことができる。
【0037】
なお、フラットケーブル1を折り返す作業は、必ずしも図示したように、ケーブル折り具20の下流側で折り返す場合に限らず、上流側で折り返してもよい。たとえば、図1の実施形態では、コネクタホルダ12に後続する最上流端のケーブル折り具20が、コネクタホルダ12から延びたフラットケーブル1を90°折り返しているが、この場合には、図6(A)(B)に示すように、予めフラットケーブル1をケーブル折り具20の上流側で折り返してからスリット25にフラットケーブル1を通し、外側壁21dとスリット25を構成する段面21aとの間で上流側と下流側の折り返し角度θを規定するようにしてもよい。
【0038】
そして、上述した折り返し工程を配索経路PHに沿って上流側から下流側へシーケンシャルに行うことにより、フラットケーブル1は、上流端から精緻に位置規制された状態で順次、規定の折り返し角度で折り返され、配索経路PHに沿った配線形態に成形されることになる。
【0039】
次に、図5(A)〜(C)を参照して、折り返されたフラットケーブル1の折目1cが形成された折り重ね部位1bを挟圧する挟圧作業を行う。この挟圧作業は、折り返し作業の度に行うことが好ましいが、すべての折り返し作業を行った後、上流側から順に一括して行ってもよい。
【0040】
挟圧作業の手順としては、図5(A)に示すように、ケーブル挟圧具30の外側壁をケーブル折り具20のブロック体21外側壁に沿わせ、ケーブル挟圧具30のスリット32をフラットケーブル1の折目1cが形成された折り重ね部位1bに臨ませる。そして、そのまま、図5(B)に示すようにケーブル挟圧具30をスライドさせ、図5(C)に示すようにスリット32内にフラットケーブル1の折目1cが形成された折り重ね部位1bを導入する。これにより、スリット32を形成するブロック体31の挟圧面34、35(図4参照)が折目1cが形成された折り重ね部位1bを挟圧し、この折目1cが形成された折り重ね部位1bに形成されている折目1cが塑性変形する。
【0041】
このように本実施形態によれば、コネクタホルダ12にコネクタ2を装着することにより、コネクタ2を有するフラットケーブル1を端末側から折り返し位置を規定することが可能になる。そして、この状態で、コネクタホルダ12から配索方向に沿って順次、ケーブル折り具20にフラットケーブル1を配索し、ケーブル折り具20の位置決め部としてのブロック体21でフラットケーブル1を位置決めしながら、方向規定部としての外側壁21dに規定された方向にフラットケーブル1を折り返すことにより、フラットケーブル1を所期の折り返し角度θで折り返すことが可能になる。このため、本実施形態によれば、マーキングされたフラットケーブル1を折り返す場合はもちろん、マーキングのないフラットケーブル1を折り返す場合でも正確に折り返し位置および折り返し角度を規定し、折り返し加工を施すことが可能になる。したがって本実施形態においては、マーキング作業さえ不要になるという利点がある。
【0042】
しかも、本実施形態に採用されているケーブル折り具20を採用した場合には、フラットケーブル1の折り返し部分のエッジ1aを外側壁21dに沿わせることにより、フラットケーブル1の折り返し方向を規定することができるので、フラットケーブル1に形成される折り重ね部分1bに介在物を生じさせることなくフラットケーブル1を折り返すことが可能になる。この結果、フラットケーブル1の折り返し寸法がより精緻になる。
【0043】
次に、図7以下の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、図1以下で説明した部材と同等の部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0044】
図7は本発明の別の実施形態に係るケーブル折り具120およびケーブル挟圧具130の概略構成を示す斜視図であり、図8(A)〜(C)は、図7の実施形態に係るフラットケーブルの折り返し工程を示す斜視図である。
【0045】
これらの図を参照して、各図に示すケーブル折り具120は、ベースブロック121を備えている。このベースブロック121は、平面視略L字型に形成された樹脂成型品であり、フラットケーブル1の配索経路PHに沿って、図板11の上に立設される支柱部122により、図板11の上に固定されている。
【0046】
ベースブロック121の当該配索経路PHの上流側に沿う辺121aは、図示の実施形態において、配索経路PHにフラットケーブル1を沿わせる位置決め部を構成する部位であり、他方の辺121bの延びる方向と逆向きに開くスリット123を形成するプレート部124を一体に有するチャネル状に形成されており、このスリット123内にフラットケーブル1を導入することにより、フラットケーブル1を配索経路PHの上流側の経路に沿うように位置決めすることができるようになっている。
【0047】
他方、辺121bは、その幅方向両側に一対のガイドリブ125、126を備えている。両ガイドリブ125、126は、互いに平行に下流側の配索経路PH沿いに延びて、フラットケーブル1の幅寸法に対応する間隔を隔てて対向し、配索経路PH沿いに折り返されたフラットケーブル1を両者間に案内するためのものである。これとともに、一方のガイドリブ125の側壁125aは、上記プレート部124の端面124aとフラットに連続しており、図示の実施形態では、この側壁125aが、一方の辺121aによって位置決めされたフラットケーブル1の折り返し方向を規定する方向規定部のガイド面を構成している。換言すれば、上記一方の辺121aは、方向規定部としての側壁125aと協働してフラットケーブル1の折り返し角度を規定するようにフラットケーブル1を位置決めする機能を奏するものでもある。
【0048】
両辺121a、121bの合流部分には、ケーブル受け部としての交差部121cが形成されている。この交差部121cは、上流側に対しても下流側に対してもフラットケーブル1を受けることができるように両辺121a、121bのいずれに対しても開いた状態になっている。さらに交差部121cには、折り返されるフラットケーブル1の折目となるべきラインに沿ってフラットケーブル1に折目1cをつけるための溝127が形成されている。溝127は、フラットケーブル1を折り返す角度θに対応して、たとえば、側壁125aに対し、45°傾斜している。
【0049】
この実施形態によれば、図8(A)で示すように、フラットケーブル1を一方の辺121aのスリット123に導入して折り返し位置を規定し、次いで、図8(B)に示すように、へら状の工具128で溝127に沿ってフラットケーブル1を押圧し、フラットケーブル1に折目をつける。そして、この折目に沿って、下流側のフラットケーブル1を折り返すことにより、フラットケーブル1は、図8(C)に示すように、容易かつ精緻に所期の折り返し角度で折り返される。また、この態様においても、フラットケーブル1の折り返し部分のエッジ1aをガイドリブ125の側壁125aに沿わせることにより、フラットケーブル1の折り返し方向を規定することができるので、フラットケーブル1に形成される折り重ね部分1bに介在物を生じさせることなくフラットケーブル1を折り返すことが可能になる。この結果、フラットケーブル1の折り返し寸法がより精緻になる。
【0050】
次に、図7に戻って、上記ケーブル折り具120と併用されているケーブル挟圧具130は、支柱部131によって、図板に固定される板状のベース部132と、このベース部132の上面に取り付けられ、ベース部132と相対的に変位可能な板状のスライダ133とを有している。上記ベース部132およびスライダ133は、ケーブル折り具120の他方の辺121bに対し、交差部121c越しに対向する位置にレイアウトされており、図8(A)(B)に示すように、ケーブル折り具120から退避して、フラットケーブル1を解放する解放ポジションと、図8(C)に示すように、交差部121cとの間でフラットケーブル1の折り重ね部を挟圧し、折り重ね部の折目を塑性変形させる挟圧ポジションとの間で変位可能になっている。この変位を可能にするために、スライダ133は、その長手方向に沿って長孔133aを有しており、この長孔133aを貫通するピン134によって、上記ベース部132と相対変位可能に連結されている。また、スライダ133の回り止めを図るために、スライダ133の底面には、長孔133aと平行な一対のガイド溝133bが形成されているとともに、ベース部132には、ガイド溝133bに対して摺動可能に嵌合するピン132aが突設されている。
【0051】
この態様によれば、図8(A)(B)で説明したように折り返し作業を終了させた後、スライダ133を図8(C)に示すように挟圧ポジションに変位させることにより、フラットケーブル1の折り重ね部がスライダ133の底面と交差部121との間で挟圧され、折目が塑性変形することになる。
【0052】
この態様においても、ケーブル折り具120を用いて折り返されたフラットケーブル1の折目が形成された部位が挟圧具130によって確実に所期の形状に塑性変形するので、フラットケーブル1の寸法精度が高くなる。
【0053】
なお、図7のケーブル折り具120を採用するに当たり、上記ケーブル挟圧具130を併用する場合には、溝127を省略した構成を採用してもよい。
【0054】
他方、溝127を有するケーブル折り具120を採用する場合には、ケーブル挟圧具130を省略してもよい。
【0055】
次に図9〜図12に示すさらに別の実施形態について説明する。
【0056】
図9は、本発明のさらに別の実施形態に係るケーブル折り具およびケーブル挟圧具の使用態様を示す斜視図であり、図10は、図9に示すケーブル挟圧具を裏面側からみた斜視図であり、図11は、図9のケーブル折り具およびケーブル挟圧具による折り返し工程を示す斜視図であり、図12はフラットケーブル1の挟圧時における挟圧状態を示す断面略図である。
【0057】
まず、図9を参照して、図示の実施形態に係るケーブル折り具220は、平面視略ダイヤモンド形状に形成された多角形の部材であり、図板に固定されるブロック体221と、このブロック体221の上部に固定されるプレート222とを有している。上記ケーブル折り具220の外形は、後述する折り返し工程の際に、フラットケーブル1の折り返し角度θを規定するために、形成されたものであり、上流側のフラットケーブル1の配索経路PHに平行に沿う下辺部220aと、この下辺部220aの両側に形成され、それぞれ下辺部220aに対して直角な端辺部220bと、この端辺部220bから連続し、上流側の配索経路PHに対して所定の角度で互いに対称形に傾斜する傾斜部220cと、両傾斜部220cに対し、上記下辺部220aと平行に連続する上辺部220dとを有している。
【0058】
ブロック体221の上面には、フラットケーブル1を挟み込むのに必要十分な高さを有する段面221aを形成する上段面221bと下段面221cとが形成されている。図示の実施形態において、段面221は、上記上辺部220aと平行になって、両端辺部220bの終端部分に連続している。そして、この段面221aによって、フラットケーブル1をガイドし、下段面221cによって、フラットケーブル1を厚さ方向に受けることにより、フラットケーブル1を図板11の配索部11aに設定された配索経路PHに精緻に沿わせることができるようになっている。
【0059】
他方、プレート222は、金属製の薄板であり、ブロック体221の上段面221bに固定されることにより、ブロック体221の下段面221cとの間でスリット223を形成している。
【0060】
図11(A)(B)を参照して、この形態では、スリット223内に導入されたフラットケーブル1を、その配索経路PHの下流側からプレート222の上側に折り返して傾斜部220cに沿わせることにより、プレート222の傾斜部220cを形成するエッジが折り返されたフラットケーブル1の折り返し方向を規定する方向規定部として作用する。これにより、フラットケーブル1は、上流側の配索経路PHから、傾斜部220cに規定された傾斜角度(図示の例では45°)により、予め定められた折り返し角度θ(図示の例ではθ=90°)に折り返される。
【0061】
次に、図9および図10を参照して、上記ケーブル曲げ具220と併用されるケーブル挟圧具230は、平面視略長方形に形成された樹脂成型品であり、その一隅部近傍に設けられた回転軸231により、回動可能に図板に取り付けられている。この回転軸231に回転自在に図板に取り付けられることにより、ケーブル挟圧具230は、図9に示す解放ポジションと図11(C)に示す挟圧ポジションとの間で変位可能になっている。
【0062】
図10を参照して、ケーブル挟圧具230の裏面には、所定角度に傾斜した切欠部232が形成されている。切欠部232の側面は、ケーブル挟圧具230が挟圧ポジションをとった際に、ケーブル折り具220の傾斜部220cのうち、フラットケーブル1が折り返される側の輪郭に沿って、折り返されたフラットケーブル1をケーブル折り具220との間で挟圧することができるようになっている。
【0063】
この態様によれば、図11(A)(B)で説明したように折り返し作業を終了させた後、ケーブル挟圧具230を図11(C)に示すように挟圧ポジションに変位させることにより、図12に示すようにフラットケーブル1の折り重ね部1bがケーブル挟圧具230に形成された切欠部232の底面と傾斜部220cとの間で挟圧され、折目が塑性変形することになる。
【0064】
さらに図13、図14を参照して別の態様のケーブル折り具320について説明する。
【0065】
図13は、本発明の別の実施形態に係るケーブル折り具320を示す斜視図である。また、図14は、図13のケーブル折り具320の動作を示す斜視図であり、(A)はケーブル折り具320の動作前の状態、(B)はケーブル折り具320の動作後の状態をそれぞれ示している。
【0066】
図13を参照して、ケーブル折り具320は、載置台としてのベースブロック321を備えている。このベースブロック321は、平面視で略長方形で板状の合成樹脂等からなる部材である。ベースブロック321は、フラットケーブル1の配索経路PHに沿って、図板11上に立設される一対の支柱部322によって、図板11上に固定されている。
【0067】
ベースブロック321上で長手方向の一端には、配索経路PHにフラットケーブル1を沿わせる位置決め部としての位置決めブロック323が一対のボルト323aによって固定されている。この位置決めブロック323は、平面視で略長方形のブロック部材であり、光透過性の合成樹脂等で形成されている。また、位置決めブロック323の下面には、切り欠き部323bが設けられ、この切り欠き部323bとベースブロック321の上面とによってスリット321cが形成されている。このスリット321c内にフラットケーブル1を導入することにより、フラットケーブル1を配索経路PHに沿って位置決めするようになっている。
【0068】
また、位置決めブロック323は、平面視でベースブロック321と位置決めブロック323の一方の各長辺同士が揃うように配置され、ベースブロック321の上面に固定されている。また、他方の各長辺を含む位置決めブロック323の側面が本実施形態においてフラットケーブル1の折り返し方向を規定する方向規定部としてのガイド面323dを構成している。
【0069】
一方、ベースブロック321の長手方向の他端には、一対の支持部324が立設されている。これらの支持部324は、それぞれベースブロック321の板幅方向の両端に設けられている。また、各支持部324は、ベースブロック321の板幅方向へ向かう駆動軸325を備えており、この駆動軸325によってそれぞれ連結されている。各支持部324間の駆動軸325には、押圧手段としての駆動ブロック326の一端部が回動可能に外嵌されている。この駆動ブロック326は、金属等で形成された略直方体のブロックである。また、駆動ブロック326は、上記駆動軸325を中心として回動されることによって、その一面がベースブロック321側へ向うようになっている。この駆動ブロック326の一面は、フラットケーブル1を押圧する押圧面326aとして機能する。
【0070】
上記押圧面326aと対向する面で、かつ駆動軸325と対向する駆動ブロック326の一端には、面取り部326bが設けられている。この面取り部326bには、その法線方向へ向けて把持部326cが設けられている。
【0071】
また、上記押圧面326aは、駆動ブロック326の回動によってベースブロック321へ当接するようになっている。上記ベースブロック321上で押圧面326aの当接位置には、スイッチ327が設けられている。このスイッチ327は、ベースブロック321に固定される図略の固定スリーブを含んでいる。この固定スリーブの上端部には、当該固定スリーブと上下方向へ相対変位可能な変位端部327aが設けられている。この変位端部327aは、ベースブロック321の上方へ突出した状態で固定され、押圧面326aの当接によってベースブロック321の上面と面一の状態へ変位するようになっている。この状態でスイッチ327は、図略の接点が接続され(以下この状態をONの状態と示す)、所定の電気信号を発信するようになっている。この電気信号は、上記固定スリーブの下端部に一端部が接続された電線327b及び、この電線327bの他端部に接続されたコネクタ327cを介して図略で周知の検査装置へ接続されている。
【0072】
このようなケーブル折り具320は、以下の動作によって、フラットケーブル1の折り返しを行なうようになっている。
【0073】
図14の(A)を参照して、作業者は、フラットケーブル1をスリット321cへ導入して、フラットケーブル1をベースブロック321上で位置決めする。次いで、作業者は、フラットケーブル1のエッジ1aをガイド面323dに沿わせように折り返して折り返し部1bを形成し、この折り返し部1bを維持するようにフラットケーブル1の下流側を保持する。この状態で、作業者は、把持部326cを握って駆動ブロック326を回動させる。
【0074】
図14の(B)を参照して、駆動ブロック326が回動されると、フラットケーブル1の折り返し部1bがベースブロック321と押圧面326aとの間で押圧された状態、すなわち押圧ポジションの状態となる。この押圧によって、フラットケーブル1の折目は、塑性変形される。
【0075】
また、駆動ブロック326が回動されると、その押圧面326aによって上記スイッチ327がONとされ、所定の電気信号を発信する。この電気信号を受信した図略の検査装置は、当該折り返し作業が正常に終了したことをブザー音等により作業者へ報知する。また、一つのフラットケーブル1を複数箇所折り返す場合、検査装置は、複数のケーブル折り具320と接続され、各折り返し箇所毎に作業終了か否かが判別され、全ての作業終了時点で作業者へ報知する。
【0076】
このような作業が終了した後、作業者は、把持部326cを握って、駆動ブロック326を図14の(A)の状態、すなわち着脱ポジションの状態として、当該フラットケーブル1をスリット321cから取り外し、次なるフラットケーブル1をスリット321cへ導入する。
【0077】
以上のように構成されたケーブル折り具320は、位置決めブロック323を基準にし、ベースブロック321上でフラットケーブル1が折り返される。折り返されたフラットケーブル1は、駆動ブロック326の回動によって、ベースブロック321と押圧面326aとの間で押圧される。したがって、作業者は、フラットケーブル1の折目を容易に塑性変形させることができる。
【0078】
また、ケーブル折り具320は、スイッチ327及び検査装置を備えているため、作業者の折り返し忘れ等のミスをなくして、容易にフラットケーブル1の折目を塑性変形することができる。
【0079】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、図板に固定されたケーブル折り具の方向規定部と位置決め部とによってケーブルの折り返し角度を精緻に規定することができるので、折り返し角度を高精度に維持することができ、しかも、効率よく折り返し作業を行うことができるという顕著な効果を奏する。特に請求項1記載の発明では、図板に取り付けられたコネクタホルダによって、フラットケーブルの配索位置を規定し、折り返し位置をも精緻に規定することが可能になるので、マーキング作業さえ不要になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係るフラットケーブルの折り返し加工装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の実施形態に係るケーブル折り具の構成を示す斜視図である。
【図3】 図1の実施形態に係るケーブル折り具によるフラットケーブル1の折り返し工程を示す斜視図である。
【図4】 図1の実施形態に採用されているケーブル挟圧具の斜視図である。
【図5】 図1の実施形態に採用されているケーブル挟圧具によるフラットケーブルの挟圧工程を示す斜視図である。
【図6】 図1の実施形態に係るケーブル折り具によるフラットケーブル1の折り返し工程を示す斜視図である。
【図7】 本発明の別の実施形態に係るケーブル折り具およびケーブル挟圧具の概略構成を示す斜視図である。
【図8】 図7の実施形態に係るフラットケーブルの折り返し工程を示す斜視図である。
【図9】 本発明のさらに別の実施形態に係るケーブル折り具およびケーブル挟圧具の使用態様を示す斜視図である。
【図10】 図9に示すケーブル挟圧具を裏面側からみた斜視図である。
【図11】 図9のケーブル折り具およびケーブル挟圧具による折り返し工程を示す斜視図である。
【図12】 フラットケーブルの挟圧時における挟圧状態を示す断面略図である。
【図13】 本発明の別の実施形態に係るケーブル折り具を示す斜視図である。
【図14】 図13のケーブル折り具の動作を示す斜視図であり、(A)はケーブル折り具の動作前の状態、(B)はケーブル折り具の動作後の状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 フラットケーブル
1a エッジ
1b 折り重ね部位(折目が形成された部位)
1c 折目
2 コネクタ
10 折り返し加工装置
11 図板
12 コネクタホルダ
20 ケーブル折り具
21 ブロック体(位置決め部)
21d 外側壁(方向規制部、ガイド面)
22 プレート(位置決め部)
30 ケーブル挟圧具
120 ケーブル折り具
121 ベースブロック(位置決め部)
121c 交差部(ケーブル受け部)
124 プレート部(位置決め部)
125 ガイドリブ(方向規制部)
125a 側壁(ガイド面)
127 溝
128 工具
130 ケーブル挟圧具
133 スライダ(挟圧部)
220c 傾斜部
221 ブロック体(位置決め部)
222 プレート
223 スリット
230 ケーブル挟圧具
320 ケーブル折り具
321 ベースブロック(載置台)
323 位置決めブロック(位置決め部)
323d ガイド面(方向規定部)
326 駆動ブロック(押圧手段)
PH 配索経路
θ 折り返し角度
Claims (6)
- 少なくとも一方の端末部分にコネクタが接続された帯状のフラットケーブルを折り返して、あらかじめ定められた配線形態に上記フラットケーブルを加工するフラットケーブルの折り返し加工装置において、
加工対象となるフラットケーブルを配索するために設けられ、予め上記フラットケーブルの配索経路が設定されている図板と、
この図板上に固定され、上記配索経路に規定されるコネクタ保持位置に当該フラットケーブルのコネクタを着脱可能に保持するコネクタホルダと、
上記配索経路に規定される当該フラットケーブルの折り返し位置に対応して図板上に複数個固定され、上記配索経路にフラットケーブルを沿わせる位置決め部と、この位置決め部と協働してフラットケーブルを折り返す方向を規定することにより、フラットケーブルの折り返し角度を規定する方向規定部とを有するケーブル折り具と
を備えていることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工装置。 - 請求項1記載のフラットケーブルの折り返し加工装置において、
上記方向規制部は、位置決め部の外壁部に形成され、当該位置決め部に規定されるフラットケーブルの長手方向に対し上記折り返し角度で交差する方向に延びてフラットケーブルの折り返し部分のエッジをガイドするガイド面であることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工装置。 - 請求項1記載のフラットケーブルの折り返し加工装置を用いたフラットケーブルの折り返し加工方法であって、
加工対象となる上記フラットケーブルのコネクタをコネクタホルダによって着脱可能にロックする手順と、
ロックされたコネクタを上流側としてフラットケーブルを上記配索経路沿いに沿わせ、この配索経路の上流側から順にフラットケーブルをケーブル折り具によって着脱可能に保持しながら、該ケーブル折り具に規定される折り返し角度でフラットケーブルを折り返す手順と
を備えていることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工方法。 - 請求項3記載のフラットケーブルの折り返し加工方法において、
上記ケーブル折り具で折り返されたフラットケーブルの折目が形成された部位を挟圧して、該折目を塑性変形させる手順をさらに備えていることを特徴とするフラットケーブルの折り返し加工方法。 - フラットケーブルを予め定めた折り返し角度で折り返すためのケーブル折り具であって、
加工対象となるフラットケーブルを折り返す方向を規定する方向規定部と、
この方向規定部と協働してフラットケーブルの折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを位置決めする位置決め部と、
位置決め部に延設され、折り返されるフラットケーブルの折目となるべきラインに沿ってフラットケーブルに折目をつけるための溝を有するケーブル受け部と
を備えていることを特徴とするケーブル折り具。 - フラットケーブルを折り返す方向を規定する方向規定部およびこの方向規定部と協働してフラットケーブルの折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを位置決めする位置決め部を有するケーブル折り具と併用されるケーブル挟圧具であって、
上記方向規定部に沿って折り返されたフラットケーブルの折目が形成された部位を挟圧する挟圧ポジションと上記折目が形成された部位を解放する解放ポジションとの間で上記ケーブル折り具に対し相対的に変位可能に構成され、上記折目を塑性変形させる挟圧部を有することを特徴とするケーブル挟圧具。
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