JP3829758B2 - フラットケーブルの連続折り返し加工装置及び、同加工方法 - Google Patents

フラットケーブルの連続折り返し加工装置及び、同加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブルの折り返し加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にフラットケーブルは、例えば特開平10−321063号公報に示すように、所定の回路網を構成する導電線を絶縁樹脂で被覆した可撓性を有するシート状の配線体である。かかるフラットケーブルは、例えば車両のルーフに配索されるルーフハーネスとして利用されている。ルーフハーネスは、図板上に展開したときの寸法が、例えば、長さ3000mm、幅1500mm程度の大掛かりなものである。そのため、ルーフハーネスを製造する際には、通常、幹線部分と分岐線部分とを別々に製造し、最終的にグロスアッセンブルして完成させる方法が採用されている。
【0003】
上記分岐線部分の製造工程としては、帯状に形成されたフラットケーブルの端末部分にコネクタを接続し、屈曲した経路を有する最終的な配索形態に対応させてフラットケーブルの適所を折り返し、クランプなどの外装部品を取り付けた後、当該分岐線部分のフラットケーブルと幹線部分を構成するフラットケーブルとを電気的に接続する手順が含まれている。
【0004】
ここで、分岐線部分を構成するフラットケーブルを折り返す工程では、予め設定された折り返し位置に作業者が折り返し線をマーキングし、この折り返し線に沿って作業者が図板と呼称される作業台の上で折り返し作業を行なうこととしていた。
【0005】
また、このような折り返し工程には、フラットケーブル上の近接した2箇所でフラットケーブルを連続して折り返す作業(以下連続折り返し作業と示す)が含まれている。この連続折り返し作業を行う場合、作業者は、フラットケーブルの第一の加工箇所をマークに従って折り返した後、第二の加工箇所をマークに従って折り返すといった作業を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記連続折り返し作業を専ら折り返し線のマークに頼って手作業で行なう場合、フラットケーブルの第一の加工箇所で精緻にマーク通り折目をつけることが困難である上に、第一の加工箇所の折り返し位置の近傍で第二の加工箇所を折り返さなければならないため、第二の加工箇所で精緻にマーク通り折目をつけるのは一層困難な作業であった。そのため、連続折り返し作業の寸法精度や、加工精度が低くなるという問題があった。
【0007】
また、第一の加工箇所で形成された折目は、折り返された各フラットケーブルが復元しようとするため、その位置が不安定である。そのため、フラットケーブルを第二の加工箇所で折り返す際には、作業者が、第一の加工箇所に形成された折目位置を固定しながら第二の加工箇所に折目をつけなければならないため、連続折り返し作業の作業性が悪くなるという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、連続折り返し作業の寸法精度や加工精度を向上することができ、効率良く連続折り返し作業を行うことのできるフラットケーブルの連続折り返し加工装置及び、同加工方法である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、帯状のフラットケーブルの少なくとも近接した2箇所を折り返して、予め定められた配線形態にフラットケーブルを加工するフラットケーブルの連続折り返し加工装置であって、フラットケーブルを載置するための載置台と、この載置台に設けられ、加工対象となるフラットケーブルの第一加工箇所の折り返し方向を規定する第一方向規定部と、この第一方向規定部と協働してフラットケーブルの第一加工箇所の折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを載置台に位置決めする位置決め部と、上記載置台に設けられ、第一方向規定部に沿うように折り返されたフラットケーブルの折り返し部位を載置台との間で押圧するとともに、載置台に固定する押圧固定部と、この押圧固定部に設けられ、載置台との間で固定されたフラットケーブルの第二加工箇所の折り返し方向を規定する第二方向規定部と、上記載置台に設けられ、第二方向規定部に沿うように折り返されたフラットケーブルの折り返し部位を載置台との間で押圧する押圧部とを有し、上記押圧固定部及び、押圧部が、フラットケーブルの第一及び、第二加工箇所で折り返し部位を押圧して、塑性変形させる押圧ポジションと、フラットケーブルから離反してフラットケーブルを載置台へ着脱可能にする開放ポジションとの間で載置台に対して相対変位可能に設けられていることを特徴とするフラットケーブルの連続折り返し加工装置である。
【0010】
この発明によれば、位置決め部によって載置台へ位置決めされたフラットケーブルが、第一方向規定部によって折り返し角度を規定された状態で折り返され、この折り返し部位が押圧固定部によって塑性変形させられる。そのため、フラットケーブルの第一加工箇所における折り返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0011】
また、押圧されたフラットケーブルは、押圧固定部によって載置台へ固定されている。固定されたフラットケーブルは、当該押圧固定部に設けられた第二方向規定部によって折り返し角度を規定された状態で折り返され、この折り返し部位が押圧部によって塑性変形させられる。そのため、フラットケーブルの第一加工箇所の近傍に位置する第二加工箇所における折り返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0012】
さらに、第一加工箇所を押圧されたフラットケーブルが押圧固定部によって載置台に固定されているため、作業者は、第二加工箇所を容易に折り返すことができる。
【0013】
したがって、本発明のフラットケーブルの連続折り返し加工装置は、寸法精度や加工精度を向上し、効率良く連続折り返し作業を行なうことができる。
【0014】
本発明の別の態様は、上記フラットケーブルの連続折り返し加工装置を備えたフラットケーブル製造図板であって、加工対象となるフラットケーブルを配索するために設けられ、予めフラットケーブルの配索経路が設定されている図板本体を有し、この図板本体上で上記配索経路に規定されるフラットケーブルの折り返し位置に対応して、上記フラットケーブルの連続折り返し加工装置が一又は、複数個固定されていることを特徴とするフラットケーブルの製造図板である。
【0015】
この態様によれば、フラットケーブルの配索経路が設定された図板上には、当該フラットケーブルの折り返し位置に対応して、上記フラットケーブルの連続折り返し加工装置が設けられている。そのため、連続折り返し作業のみならず、コネクタの接続作業や、外装部品の取り付け作業等を一貫して行なうことができるため、より効率的にフラットケーブルの連続折り返し作業を行うことができる。
【0016】
本発明の別の態様は、帯状のフラットケーブルの近接した2箇所を折り返して予め定められた配線形態に上記フラットケーブルを加工するフラットケーブルの連続折り返し加工方法であって、加工対象となるフラットケーブルを位置決め部によって位置決めするとともに、フラットケーブルを載置するための載置台へ当該フラットケーブルを載置する載置工程と、載置されたフラットケーブルを第一方向規定部に沿うように折り返して、当該フラットケーブルの折り返し部位を押圧固定部によって押圧するとともに、載置台へ固定する押圧固定工程と、載置台へ固定されたフラットケーブルを、当該フラットケーブルを固定している上記押圧固定部に設けられた第二方向規定部に沿うように折り返して、当該フラットケーブルの折り返し部位を押圧部によって押圧する押圧工程とを含んでいることを特徴とするフラットケーブルの連続折り返し加工方法である。
【0017】
この方法によれば、載置工程でフラットケーブルを位置決めした状態で載置台へ載置し、押圧固定工程で載置されたフラットケーブルを第一方向規定部に沿うように折り返し、この折り返し部位を押圧するとともに、載置台へ固定する。そのため、フラットケーブルの第一加工箇所における折り返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0018】
次いで、押圧工程では、載置台へ固定されたフラットケーブルを第二方向規定部に沿うように折り返して、この折り返し部位を押圧する。そのため、フラットケーブルの第二加工箇所における折り返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0019】
したがって、本発明のフラットケーブルの連続折り返し方法は、寸法精度や加工精度を向上し、効率良く連続折り返し作業を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係るフラットケーブルFの製造図板1の概略構成を示す斜視図である。
【0022】
図1を参照して、製造図板1は、図板本体2を備えている。この図板本体2は、図示しない作業者側が下向きになるように傾斜した作業台であり、フラットケーブルFは、この図板本体2上で配索経路PH1に沿って配索される。なお、上記図板本体2上で作業者側を仮に前方と、図板本体2の長手方向での左右方向を仮に左右方向として以下説明する。
【0023】
図示の実施形態において、フラットケーブルFには、コネクタCが接続されており、上記図板本体2の配索経路PH1上で当該コネクタCに対応する位置には、コネクタホルダ3が設けられている。また、図板本体2上で配索経路PH1に対応する位置には、フラットケーブルFを保持する複数の保持具4が設けられている。
【0024】
図2は、図1の製造図板1におけるコネクタホルダ3と保持具4の概略構成を示す斜視図である。
【0025】
図1、図2を参照して、コネクタホルダ3は、ホルダブロック3aを含んでいる。このホルダブロック3aは、合成樹脂等で形成された略矩形の部材である。ホルダブロック3aは、上記図板本体2上に立設された支柱2aによって、図板本体2に固定されている。また、ホルダブロック3aには、コネクタCを収容可能な収容穴3bが設けられている。この収容穴3bは、左方及び、後方へ向けて開放しており、これら各方向からコネクタCを着脱可能に構成されている。さらに、ホルダブロック3aには、その右側面から上記収容穴3bへ貫通する収容溝3cが設けられている。この収容溝3cは、後方へ開いて左右方向へ向う溝である。収容溝3cの幅及び、深さ寸法は、それぞれフラットケーブルFの厚み、幅寸法に対応して、フラットケーブルFを収容可能に設定されている。このようなコネクタホルダ3へコネクタCを装着すると、当該コネクタCに接続されたフラットケーブルFが収容溝3cへ収容されるようになっている。なお、本実施形態において、フラットケーブルFは、コネクタC側から配索されるため、配索されるフラットケーブルFのコネクタC側を仮に上流側として以下説明する。
【0026】
保持具4は、上記コネクタホルダ3の下流側に設けられ、保持ベース4aを含んでいる。この保持ベース4aは、合成樹脂等で形成された略矩形の部材である。保持ベース4aは、上記図板本体2上に立設された支柱2aによって、図板本体2に固定されている。また、保持ベース4aの上面には、保持ピース4bが一対のボルト4cによって固定されている。この保持ピース4bは、光透過性の合成樹脂等で形成された板状部材である。また、保持ピース4bの下面には、切り欠き部4dが設けられている。この切り欠き部4dと上記保持ベース4aの上面によって、スリット4eが区画されている。このスリット4eは、前方へ開いて左右方向へ向う溝である。スリット4eの幅及び、深さ寸法は、それぞれフラットケーブルFの厚み、幅寸法に対応して、フラットケーブルFを収容可能に設定されている。このような保持具4は、上記図板本体2上の配索経路PH1に沿ってフラットケーブルFを前方から収容可能に構成されている。
【0027】
以上のようなコネクタホルダ3及び、保持具4によって、フラットケーブルFは、上記配索経路PH1に沿って図板本体2上に配索される。本実施形態では、上記配索経路PH1は、上記コネクタホルダ3の下流側で下方へ方向転換し、その近接位置で右方向へ方向転換するように設定されている(すなわち、フラットケーブルFの連続折り返し位置が設定されている)。このフラットケーブルFの連続折り返し位置に対応する図板本体2上には、連続折り返し加工装置10が設けられている。
【0028】
図3は、図1の製造図板1における連続折り返し加工装置10の構成を示す一部拡大斜視図であり、図4は、図3の連続折り返し加工装置10の一部を分解して示す一部拡大斜視図である。
【0029】
図1、図3及び、図4を参照して、連続折り返し加工装置10は、上記コネクタホルダ3の下流側に設けられ、ベース11を含んでいる。このベース11は、金属等で形成され、前後方向へ延びる長辺部11aと、この長辺部の前端部から左方へ延びる凸部11bとを有し、全体として上面視L字型のブロック体である。ベース11は、上記図板本体2上に立設された支柱2aによって、図板本体2に固定されている。
【0030】
上記長辺部11a上の左側端には、上記配索経路PH1に沿うようにフラットケーブルFを保持するとともに、ベース11上にフラットケーブルFを位置決めする位置決め部としての位置決めブロック12が設けられている。この位置決めブロック12は、光透過性の合成樹脂等で形成された板状部材であり、一対のボルト12aによってベース11へ固定されている。位置決めブロック12の下面には、切り欠き部12bが設けられている。この切り欠き部12bと上記ベース11の上面とによって、スリット12cが区画されている。このスリット12cは、後方へ開いて左右方向へ向う溝である。スリット12cの幅及び、深さ寸法は、それぞれフラットケーブルFの厚み、幅寸法に対応して、フラットケーブルFを位置決めした状態でベース11へ保持可能に設定されている。
【0031】
また、本実施形態において、上記位置決めブロック12の右側面は、フラットケーブルFの一方の加工箇所(すなわち第一加工箇所)の折り返し角度を規定する第一方向規定部としての第一方向規定面12dを構成している。上記スリット12cに保持されたフラットケーブルFは、第一方向規定面12dに沿うように折り返されることで、上記配索経路PH1に沿って折り返されるようになっている。
【0032】
上記長辺部11a上の後方端には、押圧固定部としての押圧固定ユニット13が設けられている。この押圧固定ユニット13は、押圧ベース13aを含んでいる。この押圧ベース13aは、金属等で形成された板状部材であり、その左右両端部でそれぞれ一対のボルト13bによって、ベース11へ固定されている。また、押圧ベース13a上で左右方向の略中央位置には、前後方向へ延びる一対の支持板13cが設けられている。これらの支持板13cには、それぞれ側面視で略中央部に支持凹部13dが設けられ、これらの支持凹部13dの前後には、一対の支持凸部13eがそれぞれ設けられている。前方の各支持凸部13eには、左右方向へ延びる軸A1が支持され、この軸A1には、駆動アーム14の基端が当該各支持凸部13e間で揺動可能に外嵌されている。一方、後方の各凸部13eには、左右方向へ延びる軸A2が支持され、この軸A2には、それぞれリンク部材15の一端が当該各凸部13e間で揺動可能に外嵌されている。これらのリンク部材15の他端には、左右方向へ延びる軸A3が支持され、この軸A3には、駆動部材16が支持されている。この駆動部材16には、一対の作動部16aが設けられ、これらの作動部16aの基端が軸A3に支持されている。一方、各作動部16aの先端には、左右方向延びる軸A4が支持され、この軸A4には、上記駆動アーム14が各作動部16a間で揺動可能に外嵌されている。これらの軸A1〜A4、駆動アーム14、各リンク部材15及び駆動部材16が駆動機構として機能するようになっている。
【0033】
図5は、図3及び、図4の押圧固定ユニット13の駆動機構の動作を示す一部拡大側面図であり、(A)は図3、図4の状態、(B)は、駆動部材16を若干揺動した状態、(C)は駆動部材16の揺動後の状態をそれぞれ示している。
【0034】
図5の(A)を参照して、上記各作動部16aで軸A3、軸A4間の下面には、それぞれ案内曲面16bが設けられている。図示の状態では、この案内曲面16bによって前方の支持凸部13eが後方へ案内される力を受け、この力は、その反力として軸A4を中心とする駆動部材16の揺動方向への力となる。すなわち、駆動部材16は、図5における時計回りの方向へ軸A4を中心として揺動する力を受けている。しかし、駆動部材16は、その下面が後方の支持凸部13eの上面と当接しているため、その揺動を規制され、ロックされた状態となっている。
【0035】
図5の(B)を参照して、駆動部材16を図5の反時計回りへ揺動操作すると、各軸A1〜A4が協働することによって、上記前方の支持凸部13eが案内曲面16bとの当接から解除される。また、この揺動操作によって、作動部16aの軸A4側の端部が後方へ移動させられ、この移動によって駆動アーム14は、軸A1を中心として図5の時計回りへ揺動操作される。
【0036】
図5の(C)を参照して、さらに駆動部材16を揺動操作すると、駆動アーム14は、軸A1を中心として図5の時計回りへさらに揺動される。また、この揺動によって、作動部16aの軸A4側の端部が上記支持凹部13d内へ移動して、駆動部材16は、この状態でロックされる。
【0037】
以上のような駆動機構によって、駆動される駆動アーム14の先端には、押圧板14aが設けられている。
【0038】
図3、図4を参照して、上記押圧板14aは、金属等で形成された板状部材であり、その一端部がボルト14bによって駆動アーム14へ固定されている。また、本実施形態において、押圧板14aの他端部の側面(図示の状態では、前方面)は、フラットケーブルFの他方の加工箇所(すなわち第二加工箇所)の折り返し角度を規定する第二方向規定部としての第二方向規定面14cを構成している。なお、図示の状態で押圧板14aの左側面は、上記位置決めブロック12の右側面の近接位置に配置されるとともに、押圧板14aの下面は、ベース11の上面と当接した状態に配置されている。
【0039】
一方、上記ベース11の凸部11bには、押圧部としての押圧ユニット17が設けられている。この押圧ユニット17は、上述の押圧固定ユニット13と略同一の構成である。そのため、ここでは、各部の符号を流用するとともに、各部構成の説明を省略する。上記押圧ユニット17は、その駆動部材16を左側に配置するように各ボルト13bによって、ベース11上へ固定されている。なお、図示の状態で押圧板14aの後端面は、上記押圧固定ユニット13の第二方向規定面14cの近接位置に配置されるとともに、押圧板14aの下面は、ベース11の上面と当接した状態に配置されている。
【0040】
以上のような構成を有する連続折り返し加工装置10を用いて、作業者は、以下の手順によって、フラットケーブルFの連続折り返し作業を行なう。
【0041】
図6、図7及び、図8は、図3、図4の連続折り返し加工装置10の作業状態を示す上面図である。
【0042】
図6を参照して、図示の状態では、上記押圧固定ユニット13及び、押圧ユニット17の駆動アーム14が上方へ揺動され(すなわち図5の(C)の状態)、この揺動に伴って上記押圧板14aが上方へ駆動されている(以下この状態を開放ポジションと示す)。この状態で、作業者は、位置決めブロック12のスリット12cへフラットケーブルFを挿入して、当該フラットケーブルFを位置決めした状態でベース11上へ載置する(載置工程)。次いで、作業者は、当該フラットケーブルFの下流側を上記第一方向規定面12dに沿うように折り返して、折り返し部位Faを形成する。
【0043】
図7を参照して、作業者は、押圧固定ユニット13の駆動部材16を下方へ揺動操作して(すなわち図5の(A)の状態)、上記押圧板14aをベース11との当接位置まで駆動する(以下この状態を押圧ポジションと示す)。駆動された押圧板14aは、上記折り返し部位Faをベース11との間で押圧し、フラットケーブルFを塑性変形させる(押圧固定工程)。なお、上述したように、この状態で駆動部材16は、その揺動位置がロックされ、このロックによって、押圧板14aの揺動位置もロックされている。すなわち、ベース11及び、押圧板14aによって押圧されたフラットケーブルFは、ベース11上でその位置が固定されている。次いで、作業者は、当該フラットケーブルFを上記第二方向規定面14cに沿うように折り返して、折り返し部位Fbを形成する。
【0044】
図8を参照して、作業者は、押圧ユニット17の駆動部材16を下方へ揺動操作して、押圧ポジションとする。上記折り返し部位Fbは、押圧ユニット17の押圧板14aとベース11との間で押圧され、当該フラットケーブルFは、塑性変形させられる(押圧工程)。このようにフラットケーブルFの折り返し部位Fa、Fbを塑性変形させた後、作業者は、上記押圧固定ユニット13及び、押圧ユニット17を上記開放ポジションに変位させ、当該フラットケーブルFをベース11から取り外し、次なる作業対象となるフラットケーブルFの装着を行なう。
【0045】
以上のように構成された連続折り返し加工装置10は、位置決めブロック12によってベース11へ位置決めされたフラットケーブルFが、第一方向規定面12dによって折り返し角度を規定された状態で折り返され、この折り返し部位Faが押圧固定ユニット13によって塑性変形させられる。そのため、フラットケーブルFの第一加工箇所における折り返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0046】
また、押圧されたフラットケーブルFは、押圧固定ユニット13によってベース11へ固定されている。固定されたフラットケーブルFは、第二方向規定面14cによって折り返し角度を規定された状態で折り返され、この折り返し部位Fbが押圧部によって塑性変形させられる。そのため、フラットケーブルFの第二加工箇所における折返し作業の寸法精度、加工精度を向上することができる。
【0047】
さらに、第一加工箇所を押圧されたフラットケーブルFが押圧固定部によってベース11に固定されているため、作業者は、第二加工箇所を容易に折り返すことができる。
【0048】
そして、このような連続折り返し加工装置10、及びそれを備えた製造図板1を利用して、上述の作業方法を採用することによって、寸法精度や加工精度を向上し、効率良くフラットケーブルFの連続折り返し作業を行うことができる。
【0049】
なお、上述の連続折り返し加工装置10は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記ベース11上で押圧板14aの当接位置にスイッチ部材を設けることによって、押圧板14aによるフラットケーブルFの押圧動作を検出するようにしてもよい。このようにすれば、作業者は、駆動部材16の揺動操作を忘れることなく、確実に連続折り返し作業を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、位置決め部によって載置台へ位置決めされたフラットケーブルが、第一方向規定部によって折り返され、この折り返し部位が押圧固定部によって押圧されるため、第一加工箇所における折り返し作業の寸法精度や加工精度を向上することができる。
【0051】
また、押圧固定部によって載置台へ固定されたフラットケーブルを第二方向規定部に沿うように折り返し、この折り返し部位を押圧部によって押圧するため、第二加工箇所における折り返し作業の寸法精度や加工精度を向上することができる。
【0052】
さらに、第一加工箇所を押圧されたフラットケーブルが押圧固定部によって載置台に固定されているため、作業者は、第二加工箇所を容易に折り返すことができる。
【0053】
したがって、本発明は、寸法精度や加工精度を向上し、効率良く連続折り返し作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るフラットケーブルの製造図板の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の製造図板におけるコネクタホルダと保持具の概略構成を示す斜視図である。
【図3】 図1の製造図板における連続折り返し加工装置の構成を示す一部拡大斜視図である。
【図4】 図3の連続折り返し加工装置の一部を分解して示す一部拡大斜視図である。
【図5】 図3及び、図4の押圧固定ユニットの駆動機構の動作を示す一部拡大側面図であり、(A)は図3、図4の状態、(B)は、駆動部材を若干揺動した状態、(C)は駆動部材の揺動後の状態をそれぞれ示している。
【図6】 図3、図4の連続折り返し加工装置の作業状態を示す上面図である。
【図7】 図3、図4の連続折り返し加工装置の作業状態を示す上面図である。
【図8】 図3、図4の連続折り返し加工装置の作業状態を示す上面図である。
【符号の説明】
F フラットケーブル
1 製造図板
2 図板本体
10 連続折り返し加工装置
11 ベース
12 位置決めブロック
12d 第一方向規定面
13 押圧固定ユニット
14c 第二方向規定面
17 押圧ユニット

Claims (3)

  1. 帯状のフラットケーブルの少なくとも近接した2箇所を折り返して、予め定められた配線形態にフラットケーブルを加工するフラットケーブルの連続折り返し加工装置であって、
    フラットケーブルを載置するための載置台と、
    この載置台に設けられ、加工対象となるフラットケーブルの第一加工箇所の折り返し方向を規定する第一方向規定部と、
    この第一方向規定部と協働してフラットケーブルの第一加工箇所の折り返し角度を規定するようにフラットケーブルを載置台に位置決めする位置決め部と、
    上記載置台に設けられ、第一方向規定部に沿うように折り返されたフラットケーブルの折り返し部位を載置台との間で押圧するとともに、載置台に固定する押圧固定部と、
    この押圧固定部に設けられ、載置台との間で固定されたフラットケーブルの第二加工箇所の折り返し方向を規定する第二方向規定部と、
    上記載置台に設けられ、第二方向規定部に沿うように折り返されたフラットケーブルの折り返し部位を載置台との間で押圧する押圧部とを有し、
    上記押圧固定部及び、押圧部が、フラットケーブルの第一及び、第二加工箇所で折り返し部位を押圧して、塑性変形させる押圧ポジションと、フラットケーブルから離反してフラットケーブルを載置台へ着脱可能にする開放ポジションとの間で載置台に対して相対変位可能に設けられていることを特徴とするフラットケーブルの連続折り返し加工装置。
  2. 請求項1に記載のフラットケーブルの連続折り返し加工装置を備えたフラットケーブル製造図板であって、
    加工対象となるフラットケーブルを配索するために設けられ、予めフラットケーブルの配索経路が設定されている図板本体を有し、
    この図板本体上で上記配索経路に規定されるフラットケーブルの折り返し位置に対応して、上記フラットケーブルの連続折り返し加工装置が一又は、複数個固定されていることを特徴とするフラットケーブルの製造図板。
  3. 帯状のフラットケーブルの近接した2箇所を折り返して予め定められた配線形態に上記フラットケーブルを加工するフラットケーブルの連続折り返し加工方法であって、
    加工対象となるフラットケーブルを位置決め部によって位置決めするとともに、フラットケーブルを載置するための載置台へ当該フラットケーブルを載置する載置工程と、
    載置されたフラットケーブルを第一方向規定部に沿うように折り返して、当該フラットケーブルの折り返し部位を押圧固定部によって押圧するとともに、載置台へ固定する押圧固定工程と、
    載置台へ固定されたフラットケーブルを、当該フラットケーブルを固定している上記押圧固定部に設けられた第二方向規定部に沿うように折り返して、当該フラットケーブルの折り返し部位を押圧部によって押圧する押圧工程とを含んでいることを特徴とするフラットケーブルの連続折り返し加工方法。
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