JP3607125B2 - 床材装置、床材、および床材の整列方法 - Google Patents
床材装置、床材、および床材の整列方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の床材を基礎床面上に容易に整列させることができる、床材装置、床材、および床材の整列方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、例えば、配線溝を有する床材を、基礎床面上に配置するにあたって、複数の床材が、直状に整列するように、基礎床面上に墨出しを行い、その墨出し線に沿って床材を配置していた。
【0003】
しかしながら、前述する墨出し作業は、面倒であった。また、床材を墨出し線に沿って基礎床面上に配置すると、その配置された床材によって墨出し線が隠れることもあり、その結果、床材が正しい位置に配置されるよう微調整する必要があった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、面倒な墨出し作業をすることなく、複数の床材を基礎床面上に容易に整列させることができる、床材装置、床材、および床材の整列方法を提供することにある。
【0005】
また、他の目的は、基礎床面上に配置される床材の位置を微調整する必要がない、床材装置、床材、および床材の整列方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る床材装置は、基礎床面上に配置される床材と、前記基礎床面上に置かれて前記床材を前記基礎床面上に整列させる整列具とからなる。ここで、前記床材は、下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備える。一方、前記整列具は、直状に延びて剛性を有する。そして、前記凹部は、前記整列具が、配置される複数の前記床材にまたがって幅方向がほぼがたつくことなく前記凹部に嵌合可能となるように、形成されてなる。
【0007】
これにより、基礎床面上に置かれる整列具が複数の床材の凹部にまたがって嵌合するように、床材を基礎床面上に配置すると、それら床材は、整列具の幅方向、つまりは凹部の幅方向にがたつくことなく配置される。こうして、床材は、整列具によって凹部の幅方向に位置決めされて、整列具の延びる方向に整列することとなる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る床材装置のように、前記床材には、前記凹部が二つ備わり、それら凹部は、互いに直交するように延びてもよい。これにより、床材の一方の凹部に前記整列具が嵌合するように、床材を基礎床面に配置することで、床材を一の方向に整列させることができ、また、床材の他方の凹部に前記整列具が嵌合するように、床材を基礎床面に配置することで、床材を前記一の方向と直交する直交方向に整列させることができる。こうすることで、床材を直交する2方向に整列させることができ、これら床材を基礎床面上に平面状に敷き詰めることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る床材装置のように、前記床材には、その床材の、前記凹部を間に置いた一方側を上方に向けて回動することができるヒンジ部が、前記凹部に沿って備わるのが望ましい。これにより、凹部に沿うヒンジ部を中心に、床材の、凹部を間に置いた一方側を上方に向けて回動すると、凹部の幅方向側の一方が開放されることとなる。したがって、基礎床面上に置かれる整列具が、床材の凹部と嵌合するように、床材を基礎床面上に配置した後に、ヒンジ部を中心に、床材の前記一方側を上方に向けて回動することで、整列具を凹部から取り除くことができる。そして、その後に、ヒンジ部を中心に、床材の前記一方側を下方に向けて回動すれば、床材を元の状態に戻すことができる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る床材は、基礎床面上に整列して配置される床材であって、下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備える。この凹部は、直状に延びて剛性を有し前記基礎床面上に置かれる整列具が、配置される複数の前記床材にまたがって幅方向がほぼがたつくことなく嵌合可能となるように、形成されてなる。
【0011】
これにより、基礎床面上に置かれる整列具が複数の床材の凹部にまたがって嵌合するように、複数の床材を基礎床面上に配置すると、それら床材は、整列具の幅方向、つまりは凹部の幅方向にがたつくことなく配置される。こうして、床材は、整列具によって凹部の幅方向に位置決めされて、整列具の延びる方向に整列することとなる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明に係る床材の整列方法は、基礎床面上に床材を整列させる整列方法であって、直状に延びて剛性を有する整列具を前記基礎床面上に置くとともに、下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備えた複数の床材を、前記整列具が前記凹部にまたがって嵌合するように、前記基礎床面上に配置することで、前記床材が、前記凹部の幅方向に位置決めされて整列するものである。
【0013】
このように、基礎床面上に置かれる整列具が複数の床材の凹部にまたがって嵌合するように、それら床材を基礎床面上に配置すると、それら床材は、凹部の幅方向に位置決めされて、整列具の延びる方向に整列する。このとき、予め整列具を基礎床面上に置き、その後に、置かれた整列具を基準として、床材を順次基礎床面上に配置してもよく、また、先に、一つ目の床材を基礎床面上に配置しておき、その床材の凹部に整列具を通すようにして整列具を基礎床面に置き、その後に、置かれた整列具を基準として、他の床材を基礎床面上に配置する等してもよい。
【0014】
また、請求項6に記載の発明に係る床材の整列方法は、基礎床面上に床材を整列させる整列方法であって、上面側に開口しかつ対向する両側面の各側面に通ずる凹部を備えた複数の床材を、直状に延びて剛性を有する整列具が前記凹部にまたがって嵌合するように、前記基礎床面上に配置することで、前記床材が、前記凹部の幅方向に位置決めされて整列するものである。
【0015】
このように、整列具が複数の床材の凹部にまたがって嵌合するように、それら床材を基礎床面上に配置すると、それら床材は、凹部の幅方向に位置決めされて、整列具の延びる方向に整列する。このとき、床材の凹部は、上面側に開口しかつ対向する両側面の各側面に通ずるものであればよく、対向する両側面の各側面に通ずる連続する凹部であってもよく、また、対向する両側面の各側面に通ずる、分断されたそれぞれの凹部であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1ないし図10は、本発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、基礎床面である。2は、基礎床面1上に配置される床材である。3は、基礎床面1上に置かれて、床材2を基礎床面1上に整列させる整列具である。そして、床材装置4は、床材2と整列具3とから構成される。
【0018】
ここで、整列具3は、直状に延びて剛性を有する棒状体からなり、図示実施の形態においては、その断面形状が円形となっている。
【0019】
一方、床材2は、例えば、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料からなり、床を形成すべく、平面視が略正方形で、上面が平らな所定高さの本体部2aを備えている。床材2は、この本体部2aが、例えば、前後左右に通る配線溝5、5を形成するように所定間隔をおいて基礎床面1上に配置される(図4参照)。そして、本体部2aには、その上面2bの縁部全周に、帯状に一段下がった段部2cが形成されている。
【0020】
また、床材2は、配線溝5内に収容されるケーブル(図示せず)の上方を覆ってそのケーブルの飛び出しを防止する飛出防止片2d、2dが、本体部2aと一体に樹脂成形されている。この飛出防止片2dは、本体部2aの一辺につきその両端付近の側面2eの、段部2cよりも若干下がった位置から、配線溝5側に水平にかつ薄板状に延びており、さらにその先端は、折れ曲がって下方に若干延びている。そして、この飛出防止片2dは、先端が隣合って配置される他の床材2が有する他の飛出防止片2dの先端と相互に当接し合うように延びており、配線溝5を形成するための位置決め手段ともなっている。さらに、飛出防止片2dは、薄板状に形成されているので、この材料の持つ弾性により、上下に弾性的に撓むことができる。こうして、飛出防止片2dが水平位置から下方または上方に撓んで、その両先端間が開くことで、ケーブルを配線溝5へ入れたり、配線溝5内に収容されたケーブルを配線溝5から出したりすることができる。
【0021】
また、床材2には、その本体部2aの一辺につきその中央部分の2箇所に、上面2b側に開口し側面2eに通ずる、鉤状に折れ曲がって延びる係合溝2f、2fが形成されている。そして、ケーブル(図示せず)が配線溝5内に収容された後には、図3および図4に示すように、略S字状に折れ曲がって形成された棒状の連結具6の各先端部分が、それぞれ、床材2、2の係合溝2f、2fに挿入されて係合することで、床材2、2は、互いに連結される。その後、床材2、2の上に正方形形状のカーペット7、7が敷かれる(図4参照)。このカーペット7の下面には、十文字状に蓋板(図示せず)が貼り付けられており、カーペット7、7が床材2、2の上に敷かれたとき、蓋板が、隣合う床材2、2の段部2c、2cに架け渡されるようにして、配線溝5の上面側が塞がれる構造となっている。
【0022】
また、床材2には、下面2g側に開口しかつ対向する両側面2e、2eに通ずる凹部2hが設けられている。この凹部2hは、床材2の中央を走るようにして直状に延びて、溝状に形成されている。そして、凹部2hは、整列具3が、基礎床面1上に配置される複数の床材2、2にまたがって幅方向がほぼがたつくことなく凹部2h、2hに収容されるようにして嵌合可能となるように、形成されている。つまり、凹部2hの幅寸法は、整列具3の幅寸法(図示実施の形態においては直径)よりも若干大きいが、それらはほぼ同一となっている。また、この凹部2hは、床材2に二つ備わっており、それら凹部2h、2hは、互いに直交するように延びている。
【0023】
さらに、床材2には、ヒンジ部2i、2iが、凹部2h、2hの上方に、それら凹部2h、2hに沿って設けられている。このヒンジ部2iは、凹部2hから上方に切り込まれた幅狭の溝部2jによって薄肉に形成されており、床材2の、凹部2hを間に置いた一方側を上方に向けて回動することができるようになっている(図7参照)。
【0024】
次に、以上の構成からなる床材2を含む床材装置4における、床材2の整列方法を、作用効果とともに説明する。まず、図5に示すように、整列具3を基礎床面1上に、前後方向を向くように置くとともに、一つ目の床材2を、整列具3が凹部2hと嵌合するように、基礎床面1上に配置する。このとき、予め整列具3を基礎床面1上に置き、その後に、置かれた整列具3を基準として、床材2を基礎床面1上に配置してもよく、また、先に、基準となる床材2を基礎床面1上に配置しておき、その床材2の凹部2hに整列具3を通すようにして、整列具3を基礎床面1上に置いてもよい。
【0025】
そして、図6に示すように、二つ目の床材2を、置かれた整列具3が凹部2hと嵌合するように、そして、一つ目の床材2と飛出防止片2d、2dの先端どうしがほぼ当接するようにして、基礎床面1上に配置する。同様にして、三つ目以降の床材2、2を、置かれた整列具3が凹部2hと嵌合するように、そして、一つ前の床材2と飛出防止片2d、2dの先端どうしがほぼ当接するようにして、基礎床面1上に配置する。こうして、複数の床材2、2が、整列具3が凹部2h、2hにまたがってそれら凹部2h、2hと幅方向がほぼがたつくことなく嵌合するように、基礎床面1上に配置され、これら床材2、2は、整列具3の幅方向、つまりは凹部2h、2hの幅方向に位置決めされて、整列具3が延びる前後方向に整列する。
【0026】
その後、図7に示すように、整列具3が嵌合するところの凹部2hに沿うヒンジ部2iを中心に、各床材2の、凹部2hを間に置いた一方側(図においては左側)を上方に向けて回動することで、凹部2hの幅方向側の一方が開放される。そして、整列具3を凹部2hから前記幅方向側に移動させるようにして上方に取り除き、その後に、ヒンジ部2iを中心に、床材2の前記一方側を下方に向けて回動することで、各床材2が元の状態に戻される。
【0027】
次いで、図8に示すように、隣合う床材2、2の係合溝2f、2fに、一つ置きに、連結具6、6を架け渡すようにして挿入する。こうして、連結具6、6が床材2、2の係合溝2f、2fに係合して、隣合う床材2、2は、一つ置きに、互いに連結される。そして、整列具6を、一つ目の床材2の左右方向に延びる凹部2hに通すようにして、基礎床面1上に置く。こうして、整列具3は、左右方向に延びる凹部2hと嵌合することで、横方向に延びるようにして配備される。
【0028】
そして、図9に示すように、前後方向に整列する床材2、2と同様にして、左右方向においても、床材2、2が、整列具3の幅方向、つまりは凹部2h、2hの幅方向に位置決めされて、整列具3が延びる左右方向に整列することとなる。そして、前記と同様にして、整列具3が取り除かれ、隣合う床材2、2は、一つ置きに、連結具6、6によって互いに連結される(図示せず)。
【0029】
同様にして、前後方向に整列される、二つ目以降の床材2、2を基準として、床材2、2が左右方向に整列するように配置される。こうして、床材2、2を直交する2方向に整列させることができ、これら床材2、2を基礎床面1上に平面状に敷き詰めることができる(図4参照)。そして、配線溝5、5もまた、床材2、2が整列する方向に真っ直ぐ延びることとなり、配線溝5、5内へのケーブルの収容を支障なく行うことができる。また、こうして、床材2、2は、整列具3によって凹部2h、2hの幅方向に位置決めされて、整列具3の延びる方向に整列するので、面倒な墨出し作業をすることなく、複数の床材2、2を基礎床面1上に容易に整列させることができる。さらに、整列具3が床材2、2の凹部2h、2hと嵌合するように、床材2、2を基礎床面1上に配置するだけでよいので、墨出し線に合わせる場合とは異なり、これら床材2、2の位置を微調整する必要がない。
【0030】
図10は、上述のようにして整列される床材2、2が、主配線溝8を形成するように、左右に分かれて配置される例を示す。この左右に離れた床材2、2間において、中央を前後に延びる根太材9、9と、左右の床材2、2寄りの位置を同じく前後に延びる補助床材10、10との間が、主配線溝8、8となり、また、床材2、2と補助床材10、10との間が、補助配線溝11となっている。
【0031】
ここで、根太材9は、例えば、合成樹脂等を押出成形して得られる型材からなる。また、補助床材10は、例えば、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料からなり、細長に形成されて、その長さは、床材2の本体部2aの一辺の長さの約半分程度の長さとなっている。この補助床材10は、二つが長手方向に突き合わされるとともに連結具12により互いに連結されて、その二つ単位で、床材2の本体部2aの一辺とちょうど対向するようにして並べられる。そして、二つ単位の補助床材10、10の、各単位間は、主配線溝8から、補助配線溝11や配線溝5に通ずる連絡配線溝13となっている。さらに、補助床材10、10は、前記各単位が、連結配線溝13の上面側を塞ぐ連結具14によって、互いに連結される。また、床材2と補助床材10、10とは、床材2、2間と同様にして、補助配線溝11の上面側に位置する連結具6、6によって、互いに連結される。
【0032】
そして、根太材9、9と補助床材10、10との間には、主配線溝8、8の上面側を塞ぐようにして、床パネル15、15が架け渡される。同様にして、床材2、2と補助床材10、10との間には、補助配線溝11の上面側を塞ぐようにして、蓋板(図示せず)が架け渡される。
【0033】
以上のようにして、主配線溝8、8が形成されて、例えば、分電盤(図示せず)から延びて主配線溝8、8を通る幹線のケーブル16における一部が、連結配線溝13を経由して、床材2、2間の配線溝5や補助配線溝11に通される。
【0034】
図11は、本発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第二の実施の形態を示す。この第二の実施の形態においては、第一の実施の形態とは、床材2における凹部2h、2hが形成される位置が異なるが、他はほぼ同一であり、以下に、その異なる部分を主に説明する。
【0035】
床材2における凹部2h、2hは、下面2g側ではなく、上面2b側に開口し、かつ対向する両側面2e、2eの各側面2e、2eに通ずる連続する凹部となっており、床材2の中央を走るようにして直状に延びて、溝状に形成されている。そして、この床材2を複数(図示実施の形態においては三つ)、直状に延びて剛性を有する整列具3が凹部2h、2hにまたがって嵌合するように、基礎床面1上に配置することで、これら床材2,2が、凹部2h、2hの幅方向に位置決めされて整列する。そして、この、床材2、2が位置決めされて整列する工程を、整列具3を順次長手方向に移動させることで繰り返し行うことにより、基礎床面1上で、床材2、2を、整列具3の長さを越えて必要な数まで整列させることができる。このとき、もちろん、整列具3を移動させるのではなく、その整列具3を複数本使用することで、対応してもよい。
【0036】
図12は、本発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第三の実施の形態を示す。この第三の実施の形態においては、第二の実施の形態とは、床材2の飛出防止片2dの有無が異なり、また、床材2における凹部2hの長さが異なるが、他はほぼ同一であり、以下に、その異なる部分を主に説明する。
【0037】
床材2における凹部2h、2hは、上面2b側に開口し、かつ対向する両側面2e、2eの各側面2e、2eに通ずる、床材2の中央部分で分断されたそれぞれの凹部となっており、直状に延びて、溝状に形成されている。そして、この床材2を二つ、第二の実施の形態と同様にして、直状に延びて剛性を有する整列具3が隣合う床材2、2の対向する凹部2h、2hにまたがって嵌合するように、基礎床面1上に配置することで、これら床材2、2が、凹部2h、2hの幅方向に位置決めされて整列する。そして、この、床材2、2が位置決めされて整列する工程を、整列具3を順次長手方向の次の対向する凹部2h、2hに移動させることで繰り返し行うことにより、床材2を、必要な数まで整列させることができる。このとき、第二の実施の形態と同様に、整列具3を移動させるのではなく、その整列具3を複数本使用することで、対応してもよい。また、整列具3の各先端を、凹部2h、2hの基端に当接させることで、飛出防止片2dが設けられていないにも関わらず、隣合う床材2、2を、一定の間隔を置いて整列させるようにすることもでき、床材2、2間に配線溝5が確実に確保されることとなる。
【0038】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、床材2は、図13に示すように、平面視が略正方形で、上面が平らな所定高さの複数のブロック部B1、B1が、床材2の内部に配線溝5、5を形成するようにして、所定間隔をおいて前後左右に並ぶものであってもよい。ここで、ブロック部B1、B1は、配線溝5、5の底面となるとともにブロック部と一体に樹脂成形される薄板状の連結部L1、L1によつて、互いに連結されている。そして、整列具3が収容されるようにして嵌合する凹部2hは、床材2の中央を走るようにして直状に延びており、ブロック部B1、B1においては下面2g側に開口し、連結部L1、L1においては、下面2g側および上面2b側に開口して、対向する両側面2e、2eに通じている。そして、この床材2は、隣合う床材2、2の側面2e、2eがほぼ当接するようにして、基礎床面1上に配置される。
【0039】
また、第一の実施の形態において、複数の床材2、2を、整列具3が凹部2h、2hと嵌合するように、基礎床面1上に配置し(図6、図9参照)、その後すぐに整列具3を床材2、2から取り除くことなく、整列具3を、床材2の凹部2hから抜け出さない程度に、整列具3の延びる方向、つまりは凹部2hの延びる方向に移動してもよい。こうすることで、その後、整列具3を移動した位置において、さらに床材2を、整列具3が凹部2hと嵌合するように、基礎床面1上に配置すれば、複数の床材2、2を整列具3の長さを越えて、整列させることが可能となる。
【0040】
また、図1、図11、図12および図13に示すように、床材2には、凹部2h、2hが、互いに直交するようにして二つ(図12においては二対)備わっているが、この凹部2hは、一つ(図12においては一対)だけでもよい。この場合には、床材2、2を、整列具3によって、一方向にのみ整列させることができる。
【0041】
また、第一の実施の形態において、床材2のヒンジ部2iは、なくともよい。この場合には、床材2の凹部2hに嵌合した整列具3は、その整列具3の延びる方向、つまりは凹部2hの延びる方向に引き抜かれるようにして、凹部2hから取り除かれる。また、ヒンジ部2iの有無に関わらず、床材2の凹部2hに嵌合した整列具3を凹部2hから取り除くことなく、基礎床面1上に配備したままにしてもよい。
【0042】
また、整列具3は、断面形状が、円形でなくとも、正方形、長方形、その他の形状であってもよい。また、整列具3は、直状に延びる中間部分において、例えば、整列して隣合う床材2、2間に位置するようにして、つば部が設けられたり、マーキングが施されたりしてもよい。こうすることで、飛出防止片2dがない場合であっても、つば部やマーキングを基準にして、隣合う床材2、2を、一定の間隔を置いて整列させることができ、床材2、2間に配線溝5が確実に確保される。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法によれば、次の効果がある。
【0044】
請求項1に記載された床材装置、請求項4に記載された床材、並びに請求項5および6に記載された床材の整列方法によれば、床材は、整列具によって凹部の幅方向に位置決めされて、整列具の延びる方向に整列するので、面倒な墨出し作業をすることなく、複数の床材を基礎床面上に容易に整列させることができる。さらに、整列具が床材の凹部と嵌合するように、床材を基礎床面上に配置するだけでよいので、これら床材の位置を微調整する必要がない。
【0045】
また、請求項2に記載された床材装置によれば、互いに直交するように延びる二つの凹部により、床材を、直交する2方向に整列させることができる。
【0046】
また、請求項3に記載された床材装置によれば、ヒンジ部を利用して、整列具を凹部から容易に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第一の実施の形態の、床材の平面図である。
【図2】同じく、床材の正面図である。
【図3】同じく、図2における要部拡大図である。
【図4】同じく、床材が、基礎床面上に配置された状態を示す斜視図である。
【図5】同じく、床材の整列方法を示す第1番目の図となる平面図である。
【図6】同じく、床材の整列方法を示す第2番目の図となる平面図である。
【図7】同じく、床材の整列方法を示す第3番目の図となる正面図である。
【図8】同じく、床材の整列方法を示す第4番目の図となる平面図である。
【図9】同じく、床材の整列方法を示す第5番目の図となる平面図である。
【図10】同じく、床材が基礎床面上に配置されて、主配線溝が形成された状態を示す斜視図である。
【図11】この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第二の実施の形態の、平面図である。
【図12】この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の第三の実施の形態の、平面図である。
【図13】この発明に係る床材装置、床材、および床材の整列方法の、第四の実施の形態の、床材の斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎床面 2 床材
2e 側面 2g 下面
2h 凹部 2i ヒンジ部
3 整列具 4 床材装置
Claims (6)
- 基礎床面上に配置される床材と、前記基礎床面上に置かれて前記床材を前記基礎床面上に整列させる整列具とからなり、
前記床材は、下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備え、
前記整列具は、直状に延びて剛性を有し、
前記凹部は、前記整列具が、配置される複数の前記床材にまたがって幅方向がほぼがたつくことなく前記凹部に嵌合可能となるように、形成されてなることを特徴とする床材装置。 - 前記床材には、前記凹部が二つ備わり、それら凹部は、互いに直交するように延びることを特徴とする請求項1に記載の床材装置。
- 前記床材には、その床材の、前記凹部を間に置いた一方側を上方に向けて回動することができるヒンジ部が、前記凹部に沿って備わることを特徴とする請求項1または2に記載の床材装置。
- 基礎床面上に整列して配置される床材であって、
下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備え、
前記凹部は、直状に延びて剛性を有し前記基礎床面上に置かれる整列具が、配置される複数の前記床材にまたがって幅方向がほぼがたつくことなく嵌合可能となるように、形成されてなることを特徴とする床材。 - 基礎床面上に床材を整列させる整列方法であって、
直状に延びて剛性を有する整列具を前記基礎床面上に置くとともに、
下面側に開口しかつ対向する両側面に通ずる凹部を備えた複数の床材を、前記整列具が前記凹部にまたがって嵌合するように、前記基礎床面上に配置することで、
前記床材が、前記凹部の幅方向に位置決めされて整列することを特徴とする、床材の整列方法。 - 基礎床面上に床材を整列させる整列方法であって、
上面側に開口しかつ対向する両側面の各側面に通ずる凹部を備えた複数の床材を、直状に延びて剛性を有する整列具が前記凹部にまたがって嵌合するように、前記基礎床面上に配置することで、
前記床材が、前記凹部の幅方向に位置決めされて整列することを特徴とする、床材の整列方法。
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