JP3826233B2 - 輪木及び輪木の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外壁を構成する外壁用パネル等の板材をその使用前に仮置きする際に用いられる輪木の改良に関し、特に、加工精度を向上させることで保管等に際して取扱い良好とすることができる構造、及び、そのような輪木の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の外壁を構成するために用いられる外壁用パネルとしては、ALC(Autoclave Lightweight Concrete)パネルや押出セメント板が使用されている。これらは複数組み合わせて建物の外壁を構成するもので、例えば建築現場において、その使用前には複数積層された状態で保管される。その際、地面又は床に木製又はALC製の輪木と称される柱状部材を2本配置し、その上に先のALCパネルや押出セメント板を積み上げるようにしていた。
【0003】
前記した木製又はALC製の輪木は、軽量とは言い難く移動の際の作業性が悪く、また、柱状であるために、掴み難いという問題点を有していた。
そこで、本出願人は、これらの問題点を解消するため、図3に示されるような帯状部材を波状に形成したプラスチック成形品から成る輪木(波状輪木)10を出願するに至った(実用新案登録第2577643号公報参照)。波状輪木10は、一対の輪木10,10上に複数枚が積み上げられた外壁用パネル20を載置するようにして使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
実用新案登録第2577643号公報に記載されたプラスチック製の波状輪木10は、上述したALCパネルや押出セメント板の欠点は解消できたが、以下に述べるような新たな問題点が見出された。
すなわち、波状輪木10は、波状に形成された波状部11の凸面11aを形成する曲面の曲率半径が波状部11の凹面11bを形成する曲面の曲率半径よりも小さく形成することにより、複数の輪木10を密接するように重ねて収納できるという効果を有している。
【0005】
射出成形法によるプラスチック成形は、成形金型に輪木10の形状を彫込み、その型の中に溶融したプラスチック原料を圧入した後に冷却し、固化して製品とするのが一般的である。
しかしながら、このようなプラスチック成形を行うに際して、板厚の厚い波状部11が他の部分より冷却が遅れることとなる。非結晶樹脂(プラスチック原料)を用いた場合、冷却の差により結晶化度に差異が生じることから後収縮が起こり、波状輪木10の長手方向に収縮が生じて製品寸法が安定しないという問題点があった。
【0006】
そのため、波状の曲率半径を精度良く形成するのが困難であり、製品化した輪木10の波状部分の寸法が不揃いになる場合があった。結果として、複数の輪木10を綺麗に重ねることができず、輪木10の収納,保管,運搬等に支障を来たすという問題が生じていた。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、プラスチック成形の輪木における寸法不揃いの原因が成形後の冷却温度の不均一にあることを見出し、均一に冷却可能な輪木の構造及び輪木の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明が解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1は、帯状部材を波状に形成したプラスチック成形品から成るALCパネル又は押出セメント板の仮置用の輪木であって、前記波状に形成された波状部の凸面をなす曲面の曲率半径が波状部の凹面をなす曲面の曲率半径よりも小さく形成するとともに、前記波状部の端面に円柱孔で形成された凹部を設ける一方、前記凹部の深さは、波状部における頂辺の長さの1/5〜1/3であることを特徴としている。
【0011】
請求項2の輪木の製造方法は、帯状部材を波状に形成するとともに、前記波状の凸面をなす曲面の曲率半径が波状の凹面をなす曲面の曲率半径よりも小さくしたALCパネル又は押出セメント板の仮置用の輪木を形成するプラスチック成形工程と、前記プラスチック成形工程で輪木を形成した後、前記プラスチック成形工程において前記波状部位にこの部分の冷却促進のために形成された凹部の存在により輪木全体を均一に冷却する冷却工程とを具備し、前記凹部は、プラスチック成形工程における金型に輪木の板厚の1/2以下の太さのピンを配置することで形成される細孔であることを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、波状に形成された波状部の端面に凹部を設けたり、波状部の凸面に溝部を設けたことにより、帯状部材の板厚が厚くなる波状部における表面積を大きくすることで、この部分の冷却効果を向上させて輪木全体を均一に冷却することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る輪木の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る輪木の全体を示す斜視説明図であり、図2は輪木を複数重ねて配置した場合の一部分を示す正面説明図である。
輪木1は、例えば、ポリ塩化ビニルからなる帯状部材を、その長手軸方向に波状に形成することによって、表裏にそれぞれ凸面部2aと凹面部2bが形成されて成る複数の波状部2を有して構成されている。
【0015】
輪木1は、図2に示されるように、重ねた際に一方の輪木1の凸面部2aが他方の輪木1の凹面部2bに略接合する状態となるように、凸面部2aの曲面を定める曲率半径を、凹面部2bの曲率を定める曲率半径より小さく設定している。その結果、波状部(頭部)2の厚みは、それに連続する略直線部3の厚みに比して厚く形成されている。
【0016】
各波状部2の端面には、その略中央部に円柱状の凹部となる細孔4がそれぞれ形成されている。細孔4は各波状部2の両端面にそれぞれ形成されている。細孔4の深さは、波状部における頂辺の長さの1/5〜1/3程度となっている。これらの細孔4は、板厚が厚い波状部2での冷却効果を促進するためのものである。
【0017】
また、細孔4は、円柱状凹部で形成された細長い形状で構成されている。細孔4の形状を円柱状凹部とすることで冷却面積を大きくすることができる。
上記例では、波状部2の両端面に細孔4を設けることで凹部を形成したが、細孔同士が繋がる貫通孔とすることで波状部2の両端面に凹部を形成する構造であってもよい。
【0018】
次に、上述した構造の輪木の製造方法について説明する。
波状部2の両端面にそれぞれ細孔4が形成された輪木(図1)を射出成形法によるプラスチック成形で得る場合について説明する。
先ず、輪木1の形状が彫込まれた成形金型を用意する。この金型には、帯状部材を波状に形成するとともに、波状の凸面をなす曲面の曲率半径が波状の凹面をなす曲面の曲率半径よりも小さくした形状が掘り込まれるとともに、各波状部の両端面に対応する部位に円柱状のピンが設けられている。
【0019】
ピンの太さは輪木1の強度及び冷却速度に関係する。すなわち、太いと冷却面積が大きくなることにより冷却促進効果があるが、反面輪木の強度が低下する(冷却効果と強度とは相反する関係)ので、輪木1の板厚の1/2以下とすることが望ましい。
また、上記例では、波状部2の両端面に細孔4を形成するようにしたので、金型側にピンを2本設けているが、凹部を貫通孔で設ける場合は1本のピンでよい。
【0020】
続いて、金型の中に溶融したプラスチック原料を圧入し、常温にて冷却して固化させる。この際、冷却促進のために形成された凹部(細孔4)の存在により、輪木全体を均一に冷却することが可能となる。そして、金型から輪木1を取り出して製品が完成する。
冷却工程では、輪木全体を均一に冷却できるので、後収縮が発生による輪木1の波状部分の寸法に不揃いが生じることがないので、加工精度の良好な製品を得ることができる。
その結果、図2のように輪木1を重ねた際においても、波状部2の曲率寸法に不揃いが生じないので、一方の輪木1の凸面部2aと他方の輪木1の凹面部2bとを設計通りに略接合する状態で配置させることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、波状輪木の波状部に凹部や溝部を形成することにより、冷却面積を増加させて輪木全体の均一な冷却を可能とし、後収縮がなく寸法安定性が確保できる輪木を得ることができるので、波状表裏の曲面の曲率半径が異なる輪木において、複数の輪木を設計通りに密着した状態で重ねることができ、輪木の格納,保管,運搬効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輪木の第1の実施例を示す全体斜視説明図である。
【図2】図1に示された輪木を複数重ねて横置きとした場合の一部分を示す正面説明図である。
【図3】従来の輪木の使用状態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1…輪木、 2…波状部、 2a…凸面部、 2b…凹面部、
3…略直線部、 4…細孔、
10…波状輪木、 11…波状部、 20…外壁用パネル

Claims (2)

  1. 帯状部材を波状に形成したプラスチック成形品から成るALCパネル又は押出セメント板の仮置用の輪木であって、
    前記波状に形成された波状部の凸面をなす曲面の曲率半径が波状部の凹面をなす曲面の曲率半径よりも小さく形成するとともに、前記波状部の端面に円柱孔で形成された凹部を設ける一方、
    前記凹部の深さは、波状部における頂辺の長さの1/5〜1/3である
    ことを特徴とする輪木。
  2. 帯状部材を波状に形成するとともに、前記波状の凸面をなす曲面の曲率半径が波状の凹面をなす曲面の曲率半径よりも小さくしたALCパネル又は押出セメント板の仮置用の輪木を形成するプラスチック成形工程と、
    前記プラスチック成形工程で輪木を形成した後、前記プラスチック成形工程において前記波状部位にこの部分の冷却促進のために形成された凹部の存在により輪木全体を均一に冷却する冷却工程とを具備し、
    前記凹部は、プラスチック成形工程における金型に輪木の板厚の1/2以下の太さのピンを配置することで形成される細孔であることを特徴とする輪木の製造方法。
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