JP3825078B2 - タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンパーエビデント特性(容器が一旦開封されると、その痕跡が容器蓋に残留する特性)を有する合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
清涼飲料等のためのガラス又は合成樹脂製容器の口頸部に適用される容器蓋として、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋が広く実用に供されている。かような合成樹脂製容器蓋の典型例としては、特公平5−30699号公報に開示されている容器蓋を挙げることができる。この容器蓋は、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具備している。スカート壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向破断ラインは、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットとかかるスリット間に残留せしめられる複数個の橋絡部とから構成することができ、タンパーエビデント裾部は複数個の橋絡部を介してスカート壁の主部に接続されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条が形成されている。タンパーエビデント裾部の内周面には係止片が配設されている。周方向に連続して延びる環状である係止片は、タンパーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に向かって下方に傾斜して延びる状態に成形され、しかる後に半径方向内方に向かって上方に延びる状態に反転せしめられる。
【0003】
上述した形態の容器蓋は、略円筒形状の口頸部を備え、この口頸部の外周面には雄螺条とその下方に位置する環状係止あご部が形成されている容器に適用される。容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封するためには、口頸部に容器蓋を被嵌して閉回転方向に回転せしめ、容器蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめる。この際には、タンパーエビデント裾部の内周面に配設されている係止片は半径方向外方に弾性的に撓んで係止あご部を通過し、次いで弾性的に復元せしめられる。容器の口頸部を開封するためには、容器を開回転方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条と口頸部の雄螺条との相互作用により、容器蓋は開方向への回転に応じて上方へ移動せしめられる。然るに、タンパーエビデント裾部は、その内周面に配設されている係止片が口頸部の係止あご部の下面に係止せしめられることによって上方への移動が阻止される。かくして、周方向破断ラインの橋絡部に相当な応力が生成され、橋絡部が破断されてタンパーエビデント裾部が主部から分離される。そして、タンパーエビデント裾部を口頸部に残留せしめて、容器蓋のその他の部分が口頸部から離脱され、口頸部が開封される。周方向破断ラインにおける橋絡部の少なくとも1個が高強度の非破断橋絡部であり、タンパーエビデント裾部には軸線方向に延びる軸線方向破断ラインが形成されている場合には、軸線方向破断ラインが破断されてタンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開され、かかるタンパーエビデント裾部が非破断橋絡部を介してスカート壁に接続され続ける。そして、タンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が口頸部から離脱され、口頸部が開封される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上述した形態の従来の容器蓋には、次のとおりの解決すべき問題がある。タンパーエビデント裾部の内周面に形成されている係止片は、半径方向内方に向かって上方に傾斜角度αをなして傾斜せしめられているが、かかる傾斜角度αは、係止片を反転せしめる前の状態において係止片が半径方向内方に向かって下方に傾斜して延びる時の係止片の傾斜角度αと実質上同一になる。そして、この傾斜角度αは比較的小さい角度に制限される。傾斜角度αが過剰になると、圧縮成形又は射出成形によって容器蓋を成形する成形工程における型抜きの際の所謂無理抜きが過剰になる故である。係止片の傾斜角度αが比較的小さい角度に制限されることは、係止片の自由端縁によって規定される円の内径が比較的大きい値に制限されることを意味し、従って、係止片の自由端縁によって規定される円の内径d1と口頸部に形成されている係止あご部の外径d2との差d2−d1が比較的小さい値に制限されることを意味する。そして、上記差d2−d1が比較的小さい値に制限される故に、従来の容器蓋においては、口頸部を開封するために容器蓋を開方向に回転する際に、例えば口頸部に対して容器蓋が幾分変心せしめられる等に起因して特定角度位置において係止片の自由端縁が係止あご部よりも半径方向外側に移動せしめられ、係止あご部の下面からその外周面に移動し、次いで容器蓋の回転に応じて上記特定角度位置から周方向に引き続いて係止片の自由端縁が係止あご部の下面から外周面に移動し、かくして係止片の自由端縁が周方向全周に渡って係止あご部の下面から外周面に移動してタンパーエビデント裾部も自由に上方に移動する状態になり、所謂すっぽ抜け、即ち周方向破断ライン(及び軸線方向破断ライン)の破断を発生せしめることなく容器蓋の全体が口頸部から離脱せしめられ、タンパーエビデント特性が毀損されてしまう虞があった。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上述したとおりの形態の従来の容器蓋に見られる所謂すっぽ抜けが充分確実に防止される、改良された容器蓋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明においては、係止片とタンパーエビデント裾部との間に、周方向に間隔をおいて複数個の干渉片を配設し、干渉片の存在に起因して、周方向に間隔をおいた複数個の部位において、半径方向内方に向かって上方に傾斜する係止片の傾斜角度が上記傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βにせしめられるようになす。
【0007】
即ち、本発明によれば、上記技術的課題を解決する合成樹脂製容器蓋として、天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には雌螺条が形成されており、該タンパーエビデント裾部の内周面には、該タンパーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に向かって下方に傾斜角度αをなして延びる状態に成形され、しかる後に半径方向内方に向かって上方に延びる状態に反転せしめられた係止片が配設されている、タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋において、
該係止片と該タンパーエビデント裾部との間には、周方向に間隔をおいて複数個の干渉片が配設されており、該干渉片の存在に起因して、周方向に間隔をおいた複数個の部位において、半径方向内方に向かって上方に傾斜する該係止片の傾斜角度が該傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βにせしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。。
【0008】
該係止片の自由端縁部は周方向において波形状にせしめられているのが好適である。該干渉片を該係止片の、該タンパーエビデント裾部の内周面に対向する面上に形成し、該係止片が成形の後に反転せしめられることによって該干渉片の自由端縁が該タンパーエビデント裾部の内周面に当接せしめられるようになすことができる。これに代えて、該干渉片を該タンパーエビデント裾部の内周面に形成し、該係止片が成形の後に反転せしめられることによって該干渉片の自由端縁が該係止片に当接せしめられるようになすこともできる。該干渉片の、該係止片又は該タンパーエビデント裾部に接続された基縁は上方に向かって閉回転方向に傾斜して延び、該干渉片は該基縁から半径方向に対して開回転方向に傾斜して延びるのが好適である。該係止片の少なくとも基部は周方向に連続して延びる環状であり、該係止片には、その自由端縁からその基縁に向かって延びる切欠が、周方向に間隔をおいて複数個形成されているのが好都合である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1を参照して説明すると、全体を番号2で示す合成樹脂製容器蓋2は、容器蓋本体4とライナー6とから構成されている。高密度ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から成形することができる容器蓋本体4は、円形天面壁8とこの天面壁8の周縁から垂下する円筒形スカート壁10とを含んでいる。ライナー6は容器蓋本体4の天面壁8の内面に配設されている。かかるライナー6は、圧縮成形又は射出成形によって天面壁8とスカート壁10とを有する容器蓋本体4を成形した後に、天面壁8の内面に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給し、次いで成形工具(図示していない)を容器蓋本体4内に挿入して合成樹脂素材を所要形状に型押成形することによって好都合に成形することができる。ライナー6を成形するための合成樹脂素材は、低密度ポリエチレン又はEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)の如き比較的軟質のものであるのが好都合である。
【0011】
容器蓋本体4のスカート壁10には周方向に延びる周方向破断ライン12が形成されており、スカート壁10は周方向破断ライン12よりも上方の主部14と周方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾部16とに区画されている。周方向破断ライン12自体は、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット18とかかるスリット18間に位置する複数個の橋絡部20とから構成されている。複数個の橋絡部20のうちの1個は他の橋絡部に比べて横断面積を大きくせしめて強度を増大せしめた非破断橋絡部20Aである。所望ならば、非破断橋絡部20Aを配設することなく全ての橋絡部20を破断橋絡部とすることもできる(この場合には後述する軸線方向破断ラインの配設を省略することができる)。周方向破断ライン12の形成について更に言及すると、スカート壁10の内面には下方を向いた環状肩部22が形成されており、かかる環状肩部22よりも下方の内径はそれより上方の内径よりも幾分大きく設定されている。そして、かかる環状肩部22の直ぐ下方の部位において、スカート壁10の内面には周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ24が形成されている。周方向破断ライン12は、リブ24を残してスカート壁10を周方向に切断することによって形成される。スカート壁10の外面から施されるかかる切断は、周方向全体に渡ってではなくて、周方向一部は切断されることなく残留せしめられる。従って、周方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾部16は、切断されることなく残留せしめられている複数個のリブ24と周方向非切断部を介して、周方向切断ライン12よりも上方の主部14に接続されている。複数個のリブ24が通常の橋絡部20を規定し、複数個のリブ24間の切断ラインがスリット18を規定し、そして周方向非切断部が非破断橋絡部20Aを規定している。
【0012】
上記周方向破断ライン12に加えて、図示の実施形態においては、タンパーエビデント裾部16に軸線方向破断ライン26が形成されている。この軸線方向破断ライン26はタンパーエビデント裾部16を軸線方向に延びており、その上端は周方向破断ライン12における上記非破断橋絡部20Aの片端に近接せしめられている。かかる軸線方向破断ライン26は、タンパーエビデント裾部16の内面又は外面から、厚さ方向全体ではなくて厚さ方向に部分的に切り込んで生成されるスコア或いは厚さ方向全体に渡って切り込んで生成されるスリットから好都合に構成することができる。
【0013】
図1を参照して説明を続けると、スカート壁10の主部14の外周面には、そこに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状28が形成されている。また、主部14の内周面には雌螺条30が形成されている。かかる雌螺条30には、軸線方向に延びる通気切欠32が周方向に間隔をおいて形成されている。
【0014】
図1と共に図2を参照して説明すると、タンパーエビデント裾部16の内周面には、それから半径方向内方に向かって上方に延びる係止片34が形成されている。図示の実施形態における係止片34は周方向に連続して延びる環状である。天面壁8とスカート壁10とを具備する容器蓋本体4を圧縮成形或いは射出成形によって成形した時点においては、図1及び図2に二点鎖線で示す如く、係止片34はタンパーエビント裾部16の内周面から半径方向内方に向かって下方に傾斜角度αをなして傾斜する形態に成形される。容器の口頸部に対する係止片34の係止作用等の見地からは傾斜角度αを比較的大きくすることが望まれるが、傾斜角度αを大きくすると、成形された容器蓋本体4を成形型から取り出す際に係止片34に起因して過剰な無理抜きが生成される。従って、傾斜角度αは、一般に、5乃至30度程度であるのが好都合である。成形された容器蓋本体4を成形型から取り出した後に、例えば円柱状工具を容器蓋本体内に挿入して係止片34を上方に変位せしめることによって、係止片34は実線で示す如くタンパーエビデント裾部16の内周面から半径方向内方に向かって上方に延びる状態に反転せしめられる。
【0015】
図1及び図2を参照して説明を続けると、係止片34の、二点鎖線で示す反転前の状態において半径方向内側を向いた面、実線で示す反転後の状態において半径方向外側を向いた面、即ちタンパーエビデント裾部16に対向する面には、周方向に間隔をおいて複数個の干渉片36が形成されている。かかる干渉片36の各々は、実線で示す反転後の状態において、係止片34に接続された基縁38から半径方向外方に向かって開回転方向(後述するとおりにして容器の口頸部から容器蓋2を離脱する際の容器蓋2の回転方向であり、図1において上方から見て反時計方向)に5乃至75度程度でよい傾斜角度xをなして傾斜して突出せしめられている。係止片34を半径方向外方に向かって開回転方向に傾斜せしめることに代えて、半径方向外方に向かって閉回転方向(後述するとおりにして容器蓋2を容器の口頸部に装着する際の容器蓋2の回転方向であり、図1において上方から見て時計方向)に傾斜せしめることもできる。干渉片36の基縁38は上方に向かって閉回転方向に5乃至60度程度でよい傾斜角度yをなして傾斜して延びているのが好適である。係止片34が反転せしめられて実線で示す状態にせしめられると、図2を参照することによって明確に理解される如く、三角形状である干渉片36の半径方向外側縁40がタンパーエビデント裾部16の内周面に当接せしめられ、これによって半径方向上方に向かって上方に傾斜する係止片34の傾斜角度が上記傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βに規制される。即ち、干渉片36が形成されていない場合は、係止片34を二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反転せしめると、係止片34は傾斜角度αをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜して延びる状態にせしめられるが、干渉片36の外側縁40がタンパーエビデント裾部16の内周面に当接することによって、係止片34が傾斜角度αをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜して延びる状態まで反転することが阻止され、係止片34は傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜して延びる状態にせしめられる。後述する如く係止片34は容器の口頸部に形成されている係止あご部へ係止せしめられるが、かかる係止を充分なものにせしめるために、傾斜角度βは30乃至80度程度であるのが好ましい。
【0016】
二点鎖線で示す反転前の状態における係止片34の傾斜角度αよりも実線で示す反転後の状態における係止片34の傾斜角度βが大きい故に、反転前の係止片34の自由端縁42によって規定される円の直径に比べて、反転後の係止片34の自由端縁42によって規定される円(実際上は波形態の円弧である)の直径は幾分小さくなる。これに起因して、係止片34を二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反転せしめると、図2に明確に図示する如く、係止片34の自由端縁部は周方向おいて波形状にせしめられる。
【0017】
図3は、上述した容器蓋2を、容器の口頸部44に装着した状態を図示している。ガラス又はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる容器の口頸部44は全体として略円筒形状であり、その外面には雄螺条46とその下方に位置する環状係止あご部48とが形成されている。清涼飲料の如き所要内容物を容器に充填した後に、口頸部44に容器蓋2が装着されて口頸部44が密封される。口頸部44に容器蓋2を装着する際には、口頸部44に容器蓋2を被嵌し、容器蓋2を閉回転方向、即ち図3において上方から見て時計方向に回転せしめ、かくして容器蓋本体4のスカート壁10における主部14の内面に形成されている雌螺条30を容器の口頸部44の外周面に形成されている雄螺条46に螺合せしめる。容器蓋本体4におけるスカート壁10のタンパーエビデント裾部16の内面に配設されている係止片34が口頸部44の係止あご部48を通過する際には、干渉片36がその基縁38を中心として係止片34側へ、即ち図3において上方から見て反時計方向側へ弾性的に傾動せしめられると共に、係止片34がその下端を中心として半径方向外方に弾性的に傾動せしめられる。口頸部44のあご部48を通過した後に、干渉片36及び係止片34は弾性的に復元せしめられ、係止片34が係止あご部48の下面に係止せしめられる。容器蓋本体4の天面壁8の内面に形成されたライナー6は、口頸部44の上端面に密接せしめられ、これによって口頸部44が密封される。
【0018】
容器の口頸部44を開封する際には、容器蓋2を開回転方向、即ち図3において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋本体4のスカート壁10における主部14の内面に形成されている雌螺条30が口頸部44の外周面に形成されている雄螺条46に沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上昇せしめられる。一方、容器蓋本体4のスカート壁10におけるタンパーエビデント裾部16は、その内面に配設されている係止片34が口頸部44の外周面に形成されている係止あご部48の下面に係止されているので、上方への移動が阻止される。かくして、容器蓋本体4のスカート壁10に形成されている周方向破断ライン12における橋絡部20に相当な応力が生成され、非破断橋絡部20Aを除く全ての橋絡部20が破断される。更に、タンパーエビデント裾部16に形成されている軸線方向破断ライン26にも相当な応力が生成されて、軸線方向破断ライン26が破断される。かくして、タンパーエビデント裾部16が無端環状から有端帯状に展開されて、口頸部44の係止あご部48に対する係止片34の係止が解除され、タンパーエビデント裾部16を含む容器蓋2の全体が上昇可能になる。容器蓋2がある程度上昇されると、容器蓋2のライナー6が口頸部44の上端から離隔せしめられ、口頸部44の上端とライナー6との間及び雌螺条30に形成されている通気切欠32(図1)を通して容器内が外部と連通せしめられる。しかる後に、容器蓋2の全体が口頸部44から離脱され、口頸部44が完全に開封される。
【0019】
而して、本発明に従って改良された容器蓋2においては、口頸部44に容器蓋2を所要とおりに装着した状態において、干渉片36の存在に起因して係止片34は、成形の際の型抜の容易性等の点から比較的小さい角度に制限される上記傾斜角度αよりも大きい上記傾斜角度βをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜して延在し、従ってその自由端縁は半径方向内方に口頸部44の係止あご部48の内側部まで充分に延びる。従って、係止あご部48の外径d2と係止片34の自由端縁によって規定される最小縁の内径d1との差d2−d1が充分に大きくなる。そしてまた、上述した如く係止片34の自由端縁部は周方向において波形状にせしめられている故に、係止片34のスティフネス(所謂腰の強さ)は比較的大きく、係止片34は充分強固に口頸部44の係止あご部48の下面に係止せしめられる。従って、口頸部44から容器蓋2を離脱せしめる際に、口頸部44の係止あご部48に対する係止片34の係止が毀損されて、周方向破断ライン12の橋絡部22及び軸線方向破断ライン26の破断を伴うことなく、容器蓋2が口頸部44から離脱されてしまう所謂すっぽ抜けが発生することが充分確実に回避される。
【0020】
図4は係止片の変形実施形態を図示している。図4に図示する係止片34においては、係止片34の自由端縁部に、自由端縁から基縁(即ち実線で示す反転後の上端において下端)に向かって延びる切欠50が、周方向に間隔をおいて複数個形成されている。係止片34にかような切欠50を形成すると、係止片34の少なくとも自由端縁部の剛性が低減され、従って係止片34を二点鎖線で示す状態から実線で示す状態にせしめる反転操作を容易化される。他方、切欠50を形成すると、反転後における係止片34の自由端縁部の波形状化が実質上回避或いは抑制される。
【0021】
図5は干渉片36の変形実施形態を図示している。図5に図示する変形実施形態においては、干渉片36は係止片34ではなくてタンパーエビデント裾部16に形成されている。即ち、干渉片36はタンパーエビデント裾部16の内周面に接続された基縁38から半径方向内方に向かって開回転方向に5乃至75度でよい傾斜角度xをなして傾斜して突出せしめられている。所望ならば、半径方向内方に向かって閉回転方向に傾斜せしめて干渉片36を突出せしめることもできる。干渉片36の基縁38は上方に向かって閉回転方向に5乃至60度でよい傾斜角度yをなして傾斜して延びている。係止片34が二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反転せしめられると、干渉片36の半径方向内側縁40が係止片34に当接せしめられ、かくして係止片34の傾斜角度がβに規制される。
【0022】
【発明の効果】
本発明の合成樹脂性容器蓋においては、反転せしめられる前の状態における係止片の傾斜角度αを型抜操作に支障が発生しない比較的小さい角度にせしめても、反転後における係止片の傾斜角度βを傾斜角度αよりも大きい所要角度にせしめて、すっぽ抜けを充分確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂性容器蓋の好適実施形態を示す半断面・半側面図。
【図2】図1に示す容器蓋の部分斜面図。
【図3】図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着した状態を示す半断面・半側面図。
【図4】係止片の変形実施形態を示す部分斜面図。
【図5】干渉片の変形実施形態を示す部分斜面図。
【符号の説明】
2:容器蓋
4:容器蓋本体
6:ライナー
8:天面壁
10:スカート壁
12:周方向破断ライン
14:スカート壁の主部
16:タンパーエビデント裾部
26:軸線方向破断ライン
30:雌螺条
34:係止片
36:干渉片
38:干渉片の基縁
44:容器の口頸部
46:雄螺条
48:係止あご部
50:切欠

Claims (7)

  1. 天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には雌螺条が形成されており、該タンパーエビデント裾部の内周面には、該タンパーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に向かって下方に傾斜角度αをなして延びる状態に成形され、しかる後に半径方向内方に向かって上方に延びる状態に反転せしめられた係止片が配設されている、タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋において、
    該係止片と該タンパーエビデント裾部との間には、周方向に間隔をおいて複数個の干渉片が配設されており、該干渉片の存在に起因して、周方向に間隔をおいた複数個の部位において、半径方向内方に向かって上方に傾斜する該係止片の傾斜角度が該傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βにせしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 該係止片の自由端縁部は周方向において波形状にせしめられている、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 該干渉片は該係止片の、該タンパーエビデント裾部の内周面に対向する面上に形成されており、該係止片が成形の後に反転せしめられることによって該干渉片の自由端縁が該タンパーエビデント裾部の内周面に当接せしめられる、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 該干渉片は該タンパーエビデント裾部の内周面に形成されており、該係止片が成形の後に反転せしめられることによって該干渉片の自由端縁が該係止片に当接せしめられる、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 該干渉片の、該係止片又は該タンパーエビデント裾部に接続された基縁は上方に向かって閉回転方向に傾斜して延び、該干渉片は該基縁から半径方向に対して開回転方向に傾斜して延びる、請求項3又は4記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 該係止片の少なくとも基部は周方向に連続して延びる環状である、請求項1から5までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 該係止片には、その自由端縁からその基縁に向かって延びる切欠が、周方向に間隔をおいて複数個形成されている、請求項6記載の合成樹脂製容器蓋。
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