JP3306733B2 - タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 - Google Patents
タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3423—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
- B65D41/3428—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タンパーエビデント特
性、即ち容器を開封して内容物に異物を混入する等の悪
戯が加えられた場合に、かかる悪戯が加えられた痕跡が
明示される特性、を有する合成樹脂製容器蓋に関する。
性、即ち容器を開封して内容物に異物を混入する等の悪
戯が加えられた場合に、かかる悪戯が加えられた痕跡が
明示される特性、を有する合成樹脂製容器蓋に関する。
【０００２】
【従来の技術】清涼飲料等のための容器として、周知の
如く、円筒状口頸部の外周面に雄螺条とこの雄螺条の下
方に位置する環状あご部とが形成されている形態の容器
が広く実用に供されている。そして、かかる容器のため
のタンパーエビデント特性を有する容器蓋として、天面
壁とこの天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを
含み、スカート壁には周方向に延在する周方向弱化ライ
ンが形成されていて、スカート壁は周方向弱化ラインよ
りも上方の主部と周方向弱化ラインよりも下方のタンパ
ーエビデント裾部とに区画されており、主部の内周面に
は雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内周面
には半径方向内方に向かって上方に傾斜して突出する係
止片が形成されている形態の合成樹脂製容器蓋が提案さ
れ実用に供されている。
如く、円筒状口頸部の外周面に雄螺条とこの雄螺条の下
方に位置する環状あご部とが形成されている形態の容器
が広く実用に供されている。そして、かかる容器のため
のタンパーエビデント特性を有する容器蓋として、天面
壁とこの天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを
含み、スカート壁には周方向に延在する周方向弱化ライ
ンが形成されていて、スカート壁は周方向弱化ラインよ
りも上方の主部と周方向弱化ラインよりも下方のタンパ
ーエビデント裾部とに区画されており、主部の内周面に
は雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内周面
には半径方向内方に向かって上方に傾斜して突出する係
止片が形成されている形態の合成樹脂製容器蓋が提案さ
れ実用に供されている。
【０００３】容器内に内容物を収容した後に容器の口頸
部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌し、容器蓋
を所定閉回転方向に回転せしめて口頸部の雄螺条に容器
蓋の雌螺条を螺合せしめる。雄螺条と雌螺条との螺合に
起因して容器蓋は閉回転方向への回転と共に下降せしめ
られ、容器蓋のタンパーエビデント裾部の内周面に形成
されている係止片は半径方向外方に弾性的に撓んで口頸
部の環状あご部を通過し、しかる後に弾性的に復元して
環状あご部の下面に係止せしめられる。容器の口頸部を
開封するためには、容器蓋を反対方向即ち開回転方向に
回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頸部の
雄螺条に沿って移動せしめられる故に、容器蓋は開回転
方向への回転と共に上昇せしめられる。然るに、容器蓋
のタンパーエビント裾部は、その内周面に形成されてい
る係止片が口頸部の環状あご部の下面に係止されている
故に上昇することができず、従って周方向弱化ラインに
応力が生成されて周方向弱化ラインが周方向全体に渡っ
て破断され、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主
部から分離される。しかる後に、分離されたタンパーエ
ビデント裾部を口頸部に残留せしめて、容器蓋のその他
の部分（天面壁とスカート壁の主部）が口頸部から離脱
され、口頸部が開封される。タンパーエビデント裾部に
軸線方向弱化ラインが形成されている場合には、周方向
弱化ラインはその一部が破断されることなく維持され、
軸線方向破断ラインが破断されることによってタンパー
エビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開され、か
くして環状あご部に対する係止片の係止が解除され、タ
ンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が口頸部から
離脱される。
部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌し、容器蓋
を所定閉回転方向に回転せしめて口頸部の雄螺条に容器
蓋の雌螺条を螺合せしめる。雄螺条と雌螺条との螺合に
起因して容器蓋は閉回転方向への回転と共に下降せしめ
られ、容器蓋のタンパーエビデント裾部の内周面に形成
されている係止片は半径方向外方に弾性的に撓んで口頸
部の環状あご部を通過し、しかる後に弾性的に復元して
環状あご部の下面に係止せしめられる。容器の口頸部を
開封するためには、容器蓋を反対方向即ち開回転方向に
回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頸部の
雄螺条に沿って移動せしめられる故に、容器蓋は開回転
方向への回転と共に上昇せしめられる。然るに、容器蓋
のタンパーエビント裾部は、その内周面に形成されてい
る係止片が口頸部の環状あご部の下面に係止されている
故に上昇することができず、従って周方向弱化ラインに
応力が生成されて周方向弱化ラインが周方向全体に渡っ
て破断され、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主
部から分離される。しかる後に、分離されたタンパーエ
ビデント裾部を口頸部に残留せしめて、容器蓋のその他
の部分（天面壁とスカート壁の主部）が口頸部から離脱
され、口頸部が開封される。タンパーエビデント裾部に
軸線方向弱化ラインが形成されている場合には、周方向
弱化ラインはその一部が破断されることなく維持され、
軸線方向破断ラインが破断されることによってタンパー
エビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開され、か
くして環状あご部に対する係止片の係止が解除され、タ
ンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が口頸部から
離脱される。
【０００４】而して、当業者には周知の如く、上述した
形態の容器蓋においては、係止片の弾性変形等に起因し
て、周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化ライン）が破
断されることなく、係止片が環状あご部を通過して上昇
し容器蓋の全体が口頸部から離脱されてしまう所謂すっ
ぽ抜け現象が発生することが少なくない。かかるすっぽ
抜け現象の発生を防止するために、特開平５−１６９５
３号公報には、係止片の下方に、係止片と同様にタンパ
ーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に向かって
上方に延びる補助係止片を形成することが開示されてい
る。また、特開平６−９９９９９号公報には、係止片の
下方に位置するカールをタンパーエビデント裾部の内周
面に形成することが開示されている。更に、特開平６−
２４４５８号公報には、係止片の下方に位置する干渉ビ
ードをタンパーエビデント裾部に形成すると共にかかる
干渉ビードの上面に当接せしめられるタブを係止片の下
面に形成することが開示されている。
形態の容器蓋においては、係止片の弾性変形等に起因し
て、周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化ライン）が破
断されることなく、係止片が環状あご部を通過して上昇
し容器蓋の全体が口頸部から離脱されてしまう所謂すっ
ぽ抜け現象が発生することが少なくない。かかるすっぽ
抜け現象の発生を防止するために、特開平５−１６９５
３号公報には、係止片の下方に、係止片と同様にタンパ
ーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に向かって
上方に延びる補助係止片を形成することが開示されてい
る。また、特開平６−９９９９９号公報には、係止片の
下方に位置するカールをタンパーエビデント裾部の内周
面に形成することが開示されている。更に、特開平６−
２４４５８号公報には、係止片の下方に位置する干渉ビ
ードをタンパーエビデント裾部に形成すると共にかかる
干渉ビードの上面に当接せしめられるタブを係止片の下
面に形成することが開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記特開平５
−１６９５３号公報、特開平６−９９９９９号公報及び
特開平６−２４４５８号公報に開示されている上述した
とおりの試みも未だ充分に満足し得るものではなく、す
っぽ抜け現象の発生を充分確実に防止することができ
ず、従って充分なタンパーエビデント特性を確保するこ
とができない。
−１６９５３号公報、特開平６−９９９９９号公報及び
特開平６−２４４５８号公報に開示されている上述した
とおりの試みも未だ充分に満足し得るものではなく、す
っぽ抜け現象の発生を充分確実に防止することができ
ず、従って充分なタンパーエビデント特性を確保するこ
とができない。
【０００６】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その技術的課題は、周方向弱化ライン（及び軸線
方向弱化ライン）が破断されることなく、係止片が環状
あご部を通過して上昇し容器蓋の全体が口頸部から離脱
されてしまう所謂すっぽ抜け現象の発生が充分確実に回
避される、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供
することである。
あり、その技術的課題は、周方向弱化ライン（及び軸線
方向弱化ライン）が破断されることなく、係止片が環状
あご部を通過して上昇し容器蓋の全体が口頸部から離脱
されてしまう所謂すっぽ抜け現象の発生が充分確実に回
避される、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供
することである。
【０００７】
【０００８】本発明者は、鋭意研究の結果、係止片の下
面にロック突条を形成すると共に、係止片よりも下方に
て半径方向内方に向かって上方に、水平に対して係止片
の傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして傾斜して
突出するロック片をタンパーエビデント裾部に形成し、
ロック片の先端を係止片のロック突条に係合せしめるこ
とによって、上記技術的課題を達成することができるこ
とを見出した。
面にロック突条を形成すると共に、係止片よりも下方に
て半径方向内方に向かって上方に、水平に対して係止片
の傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして傾斜して
突出するロック片をタンパーエビデント裾部に形成し、
ロック片の先端を係止片のロック突条に係合せしめるこ
とによって、上記技術的課題を達成することができるこ
とを見出した。
【０００９】即ち、本発明によれば、上記技術的課題を
達成する合成樹脂製容器蓋として、天面壁と該天面壁の
周縁から垂下する筒状スカート壁とを含み、該スカート
壁には周方向に延在する周方向弱化ラインが形成されて
いて、該スカート壁は該周方向弱化ラインよりも上方の
主部と該周方向弱化ラインよりも下方のタンパーエビデ
ント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺
条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には
半径方向内方に向かって上方に、水平に対して傾斜角度
αをなして傾斜して突出する係止片が形成されている、
タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋にお
いて、該係止片の下面にはロック突条が形成されてお
り、該タンパーエビデント裾部の内周面には該係止片よ
りも下方にて半径方向内方に向かって上方に、水平に対
して上記傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして傾
斜して突出するロック片が形成されており、該ロック片
の先端が該係止片の該ロック突条に係合せしめられる、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
達成する合成樹脂製容器蓋として、天面壁と該天面壁の
周縁から垂下する筒状スカート壁とを含み、該スカート
壁には周方向に延在する周方向弱化ラインが形成されて
いて、該スカート壁は該周方向弱化ラインよりも上方の
主部と該周方向弱化ラインよりも下方のタンパーエビデ
ント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺
条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には
半径方向内方に向かって上方に、水平に対して傾斜角度
αをなして傾斜して突出する係止片が形成されている、
タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋にお
いて、該係止片の下面にはロック突条が形成されてお
り、該タンパーエビデント裾部の内周面には該係止片よ
りも下方にて半径方向内方に向かって上方に、水平に対
して上記傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして傾
斜して突出するロック片が形成されており、該ロック片
の先端が該係止片の該ロック突条に係合せしめられる、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
【００１０】該傾斜角度αは１０乃至５０度で、該傾斜
角度βは４０乃至８０度であるのが好適である。該係止
片は周方向に間隔をおいて複数個形成され、該ロック片
は該タンパーエビデント裾部の内周面全体に渡って連続
して延びる円環状であるのが好ましい。
角度βは４０乃至８０度であるのが好適である。該係止
片は周方向に間隔をおいて複数個形成され、該ロック片
は該タンパーエビデント裾部の内周面全体に渡って連続
して延びる円環状であるのが好ましい。
【００１１】
【作用】本発明の合成樹脂製容器蓋においては、係止片
の下面に形成されているロック突条にロック片の先端が
係合せしめられることによって、係止片に対してロック
片が所謂はすかい片として作用して係止片の剛性を増大
せしめ、かくして周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化
ライン）が破断されることなく、係止片が下方に弾性的
に撓んで環状あご部を通過して上昇することが確実に阻
止され、容器蓋の全体が口頸部から離脱されてしまうす
っぽ抜け現象の発生が充分確実に回避される。容器の口
頸部に容器蓋を装着する際には、係止片とロック片とは
夫々別個独立に上方に撓んで環状あご部を通過して下降
することができ、従ってロック片の形成に起因して容器
蓋の装着操作が困難になることはない。
の下面に形成されているロック突条にロック片の先端が
係合せしめられることによって、係止片に対してロック
片が所謂はすかい片として作用して係止片の剛性を増大
せしめ、かくして周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化
ライン）が破断されることなく、係止片が下方に弾性的
に撓んで環状あご部を通過して上昇することが確実に阻
止され、容器蓋の全体が口頸部から離脱されてしまうす
っぽ抜け現象の発生が充分確実に回避される。容器の口
頸部に容器蓋を装着する際には、係止片とロック片とは
夫々別個独立に上方に撓んで環状あご部を通過して下降
することができ、従ってロック片の形成に起因して容器
蓋の装着操作が困難になることはない。
【００１２】
【実施例】以下、本発明に従って構成された合成樹脂製
容器蓋の好適実施例について、添付図面を参照して更に
詳細に説明する。
容器蓋の好適実施例について、添付図面を参照して更に
詳細に説明する。
【００１３】図１は本発明に従って構成された合成樹脂
製容器蓋の好適実施例を図示している。ポリプロピレン
又は硬質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から成形す
ることができる全体を番号２で示す容器蓋は、略円形状
の天面壁４とこの天面壁４の周縁から垂下する略円筒形
状のスカート壁６とを含んでいる。スカート壁６には周
方向に延在する周方向弱化ライン８が形成されており、
スカート壁６は周方向弱化ライン８よりも上方の主部１
０と周方向弱化ライン８よりも下方のタンパーエビデン
ト裾部１２とに区画されている（周方向弱化ライン８に
ついては後に更に言及する）。周方向弱化ライン８は、
周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット
１４とかかるスリット１４間に位置する複数個の橋絡部
１６とから構成されている。複数個の橋絡部１６のうち
の１個は他の橋絡部に比べて横断面積を大きくせしめて
強度を増大せしめた非破断橋絡部１６Ａである。所望な
らば、非破断橋絡部１６Ａを配設することなく全ての橋
絡部１６を破断橋絡部とすることもできる（この場合に
は後述する軸線方向弱化ラインの配設を省略することが
できる）。周方向弱化ライン８の形成について更に言及
すると、図示の容器蓋２においては、スカート壁６の内
周面には下方を向いた環状肩部１８が形成されており、
かかる環状肩部１８よりも下方の内径はそれよりも上方
の内径よりも幾分大きく設定されている。そして、かか
る環状肩部１８の直ぐ下方の部位において、スカート壁
６の内周面には周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる
複数個のリブ２０が形成されている。周方向弱化ライン
８は、リブ２０を残してスカート壁６を周方向に切断す
ることによって形成される。スカート壁６の外周面から
施されるかかる切断は、周方向全体に渡ってではなく
て、周方向一部は切断されることなく残留せしめられ
る。従って、周方向弱化ライン８よりも下方のタンパー
エビデント裾部１２は、切断されることなく残留せしめ
られている複数個のリブ２０と周方向非切断部を介し
て、周方向弱化ライン８よりも上方の主部１０に接続さ
れている。複数個のリブ２０が通常の橋絡部１６を規定
し、複数個のリブ２０間の切断ラインがスリット１４を
規定し、そして周方向非切断部が非破断橋絡部１６Ａを
規定している。
製容器蓋の好適実施例を図示している。ポリプロピレン
又は硬質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から成形す
ることができる全体を番号２で示す容器蓋は、略円形状
の天面壁４とこの天面壁４の周縁から垂下する略円筒形
状のスカート壁６とを含んでいる。スカート壁６には周
方向に延在する周方向弱化ライン８が形成されており、
スカート壁６は周方向弱化ライン８よりも上方の主部１
０と周方向弱化ライン８よりも下方のタンパーエビデン
ト裾部１２とに区画されている（周方向弱化ライン８に
ついては後に更に言及する）。周方向弱化ライン８は、
周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット
１４とかかるスリット１４間に位置する複数個の橋絡部
１６とから構成されている。複数個の橋絡部１６のうち
の１個は他の橋絡部に比べて横断面積を大きくせしめて
強度を増大せしめた非破断橋絡部１６Ａである。所望な
らば、非破断橋絡部１６Ａを配設することなく全ての橋
絡部１６を破断橋絡部とすることもできる（この場合に
は後述する軸線方向弱化ラインの配設を省略することが
できる）。周方向弱化ライン８の形成について更に言及
すると、図示の容器蓋２においては、スカート壁６の内
周面には下方を向いた環状肩部１８が形成されており、
かかる環状肩部１８よりも下方の内径はそれよりも上方
の内径よりも幾分大きく設定されている。そして、かか
る環状肩部１８の直ぐ下方の部位において、スカート壁
６の内周面には周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる
複数個のリブ２０が形成されている。周方向弱化ライン
８は、リブ２０を残してスカート壁６を周方向に切断す
ることによって形成される。スカート壁６の外周面から
施されるかかる切断は、周方向全体に渡ってではなく
て、周方向一部は切断されることなく残留せしめられ
る。従って、周方向弱化ライン８よりも下方のタンパー
エビデント裾部１２は、切断されることなく残留せしめ
られている複数個のリブ２０と周方向非切断部を介し
て、周方向弱化ライン８よりも上方の主部１０に接続さ
れている。複数個のリブ２０が通常の橋絡部１６を規定
し、複数個のリブ２０間の切断ラインがスリット１４を
規定し、そして周方向非切断部が非破断橋絡部１６Ａを
規定している。
【００１４】図１を参照して説明を続けると、スカート
壁６の主部１０の外周面には、そこに係止せしめられる
指の滑りを防止するための凹凸形状２２が形成されてい
る。スカート壁６の主部１０の内周面には雌螺条２４が
形成されている。かかる雌螺条２４には軸線方向に延び
る通気切欠２６が周方向に間隔をおいて形成されてい
る。
壁６の主部１０の外周面には、そこに係止せしめられる
指の滑りを防止するための凹凸形状２２が形成されてい
る。スカート壁６の主部１０の内周面には雌螺条２４が
形成されている。かかる雌螺条２４には軸線方向に延び
る通気切欠２６が周方向に間隔をおいて形成されてい
る。
【００１５】図１と共に図２を参照して説明すると、ス
カート壁６のタンパーエビデント裾部１２の内周面に
は、周方向に間隔をおいて複数個の係止片２８が形成さ
れている。かかる係止片２８の各々は、タンパーエビデ
ント裾部１２の内周面に接続された基縁から半径方向内
方に向かって上方に、水平に対して傾斜角度αをなして
傾斜して突出せしめられている。傾斜角度αは１０乃至
５０度程度であるのが好適である。係止片２８の各々の
上記基縁は実質上水平に延在するのが好都合である。所
望ならば、周方向に間隔をおいて複数個の係止片２８を
形成することに代えて、周方向に連続して延びる環状の
係止片を形成することもできる。本発明に従って構成さ
れた容器蓋２においては、上記係止片２８の下面にはロ
ック突条３０が形成されていることが重要である。図示
のロック突条３０は係止片２８の周方向長さ全体に渡っ
て周方向に延在せしめられているが、所望ならば、係止
片２８の各々の下面に周方向長さが比較的短いロック突
条を１個或いは周方向に間隔をおいて複数個形成するこ
ともできる。ロック突条３０の半径方向外側面３２は係
止片２８の下面に対して６０乃至１００度程度の角度θ
をなす切り立った面であるのが好適である。
カート壁６のタンパーエビデント裾部１２の内周面に
は、周方向に間隔をおいて複数個の係止片２８が形成さ
れている。かかる係止片２８の各々は、タンパーエビデ
ント裾部１２の内周面に接続された基縁から半径方向内
方に向かって上方に、水平に対して傾斜角度αをなして
傾斜して突出せしめられている。傾斜角度αは１０乃至
５０度程度であるのが好適である。係止片２８の各々の
上記基縁は実質上水平に延在するのが好都合である。所
望ならば、周方向に間隔をおいて複数個の係止片２８を
形成することに代えて、周方向に連続して延びる環状の
係止片を形成することもできる。本発明に従って構成さ
れた容器蓋２においては、上記係止片２８の下面にはロ
ック突条３０が形成されていることが重要である。図示
のロック突条３０は係止片２８の周方向長さ全体に渡っ
て周方向に延在せしめられているが、所望ならば、係止
片２８の各々の下面に周方向長さが比較的短いロック突
条を１個或いは周方向に間隔をおいて複数個形成するこ
ともできる。ロック突条３０の半径方向外側面３２は係
止片２８の下面に対して６０乃至１００度程度の角度θ
をなす切り立った面であるのが好適である。
【００１６】図１及び図２を参照して説明を続けると、
本発明に従って構成された容器蓋２においては、更に、
スカート壁６のタンパーエビデント裾部１２の内周面
に、上記係止片２８よりも下方にて半径方向内方に向か
って上方に、水平に対して傾斜角度βをなして傾斜して
突出せしめられているロック片３４が形成されているこ
とが重要である。ロック片３４の傾斜角度βは係止片２
８の上記傾斜角度αよりも大きいことが重要であり、４
０乃至８０度程度であるのが好適である。図示のロック
片３４は周方向に連続して延在する環状であるが、所望
ならば、周方向に間隔をおいて複数個のロック片３４を
形成することもできる。図２に明確に図示する如く、ロ
ック片３４の先端は上記係止片２８の半径方向外側面３
２に係合せしめられることが重要である。
本発明に従って構成された容器蓋２においては、更に、
スカート壁６のタンパーエビデント裾部１２の内周面
に、上記係止片２８よりも下方にて半径方向内方に向か
って上方に、水平に対して傾斜角度βをなして傾斜して
突出せしめられているロック片３４が形成されているこ
とが重要である。ロック片３４の傾斜角度βは係止片２
８の上記傾斜角度αよりも大きいことが重要であり、４
０乃至８０度程度であるのが好適である。図示のロック
片３４は周方向に連続して延在する環状であるが、所望
ならば、周方向に間隔をおいて複数個のロック片３４を
形成することもできる。図２に明確に図示する如く、ロ
ック片３４の先端は上記係止片２８の半径方向外側面３
２に係合せしめられることが重要である。
【００１７】係止片２８及びロック片３４は、図２に二
点鎖線で示す如く、半径方向内方に向かって下方に突出
する形態に成形し（かような形態に成形すると、成形型
として複雑且つ高価な所謂割型を使用する必要なくし
て、成形型からの取り出しの際の所謂無理抜きを比較的
容易に遂行することができる）、成形型から取り出した
後に適宜の加工ポンチを容器蓋２内に挿入して係止片２
８及びロック片３４を上方に変形せしめて実線で示す形
態にせしめることができる。
点鎖線で示す如く、半径方向内方に向かって下方に突出
する形態に成形し（かような形態に成形すると、成形型
として複雑且つ高価な所謂割型を使用する必要なくし
て、成形型からの取り出しの際の所謂無理抜きを比較的
容易に遂行することができる）、成形型から取り出した
後に適宜の加工ポンチを容器蓋２内に挿入して係止片２
８及びロック片３４を上方に変形せしめて実線で示す形
態にせしめることができる。
【００１８】図１に図示する如く、図示の容器蓋２にお
いては、スカート壁６のタンパーエビデント裾部１２に
は、軸線方向に延在する軸線方向弱化ライン３６が形成
されている。この軸線方向弱化ライン３６の上端は上記
周方向弱化ライン８における非破断橋絡部１６Ａの片端
に近接せしめられている。軸線方向弱化ライン３６は、
スリット（切溝）とスコア（厚さ方向全体ではなくて厚
さ方向に部分的に切り込んで生成される薄肉部）との組
合せから好都合に構成することができる。
いては、スカート壁６のタンパーエビデント裾部１２に
は、軸線方向に延在する軸線方向弱化ライン３６が形成
されている。この軸線方向弱化ライン３６の上端は上記
周方向弱化ライン８における非破断橋絡部１６Ａの片端
に近接せしめられている。軸線方向弱化ライン３６は、
スリット（切溝）とスコア（厚さ方向全体ではなくて厚
さ方向に部分的に切り込んで生成される薄肉部）との組
合せから好都合に構成することができる。
【００１９】図１を参照して説明を続けると、図示の容
器蓋２においては、天面壁４の内面には全体として円盤
形状であるライナー３８が配設されている。かかるライ
ナー３８は、天面壁４の内面に軟化溶融状態の合成樹脂
素材を供給し、次いで圧縮成形工具（図示していない）
を容器蓋２内に進入せしめて合成樹脂素材に作用せしめ
て所要形状に流動せしめる所謂型押成形法によって好都
合に成形することができる。ライナー３８を形成するた
めの合成樹脂としては、軟質ポリエチレン又はＥＶＡ
（エチレン−酢酸ビニル共重合体）の如き比較的軟質の
合成樹脂が好都合に使用される。所望ならば、ライナー
３８に代えて、天面壁４の内面から下方に突出するシー
ル突条を天面壁４の内面と一体に形成することもでき
る。
器蓋２においては、天面壁４の内面には全体として円盤
形状であるライナー３８が配設されている。かかるライ
ナー３８は、天面壁４の内面に軟化溶融状態の合成樹脂
素材を供給し、次いで圧縮成形工具（図示していない）
を容器蓋２内に進入せしめて合成樹脂素材に作用せしめ
て所要形状に流動せしめる所謂型押成形法によって好都
合に成形することができる。ライナー３８を形成するた
めの合成樹脂としては、軟質ポリエチレン又はＥＶＡ
（エチレン−酢酸ビニル共重合体）の如き比較的軟質の
合成樹脂が好都合に使用される。所望ならば、ライナー
３８に代えて、天面壁４の内面から下方に突出するシー
ル突条を天面壁４の内面と一体に形成することもでき
る。
【００２０】図３には、上述したとおりの容器蓋２を、
容器の口頸部４０に装着した状態を図示している。ガラ
ス又はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹
脂から形成することができる容器の口頸部４０は全体と
して略円筒形状であり、その外周面には雄螺条４２とそ
の下方に位置する環状あご部４４とが形成されている。
清涼飲料の如き所要内容物を容器に充填した後に、口頸
部４０に容器蓋２が装着されて口頸部４０が密封され
る。口頸部４０に容器蓋２を装着する際には、口頸部４
０に容器蓋２を被嵌し、容器蓋２を閉回転方向、即ち図
３において上方から見て時計方向に回転せしめ、かくし
て容器蓋２のスカート壁６における主部１０の内周面に
形成されている雌螺条２４を容器の口頸部４０の外周面
に形成されている雄螺条４２に螺合せしめる。容器蓋２
におけるスカート壁６のタンパーエビデント裾部１２の
内周面に形成されている係止片２８及びロック片３４は
上方に弾性的に変形せしめられて口頸部４０の環状あご
部４４を通過して下降し、しかる後に図示の状態に弾性
的に復元せしめられ、係止片２８が環状あご部４４の下
面に係止せしめられる。係止片２８及びロック片３４が
環状あご部４４を通過して下降する際には、係止片２８
及びロック片３４は実質上相互に干渉することなく夫々
別個に弾性的に上方に変形せしめられる。それ故に、ロ
ック片３４を付設したことに起因して、口頸部４０への
容器蓋２の装着操作が困難になることはない。口頸部４
０に容器蓋２が所要とおりに装着されると、容器蓋２の
天面壁４の内面に形成されているライナー３８が、口頸
部４０の上端面に密接せしめられ、これによって口頸部
４０が密封される。
容器の口頸部４０に装着した状態を図示している。ガラ
ス又はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹
脂から形成することができる容器の口頸部４０は全体と
して略円筒形状であり、その外周面には雄螺条４２とそ
の下方に位置する環状あご部４４とが形成されている。
清涼飲料の如き所要内容物を容器に充填した後に、口頸
部４０に容器蓋２が装着されて口頸部４０が密封され
る。口頸部４０に容器蓋２を装着する際には、口頸部４
０に容器蓋２を被嵌し、容器蓋２を閉回転方向、即ち図
３において上方から見て時計方向に回転せしめ、かくし
て容器蓋２のスカート壁６における主部１０の内周面に
形成されている雌螺条２４を容器の口頸部４０の外周面
に形成されている雄螺条４２に螺合せしめる。容器蓋２
におけるスカート壁６のタンパーエビデント裾部１２の
内周面に形成されている係止片２８及びロック片３４は
上方に弾性的に変形せしめられて口頸部４０の環状あご
部４４を通過して下降し、しかる後に図示の状態に弾性
的に復元せしめられ、係止片２８が環状あご部４４の下
面に係止せしめられる。係止片２８及びロック片３４が
環状あご部４４を通過して下降する際には、係止片２８
及びロック片３４は実質上相互に干渉することなく夫々
別個に弾性的に上方に変形せしめられる。それ故に、ロ
ック片３４を付設したことに起因して、口頸部４０への
容器蓋２の装着操作が困難になることはない。口頸部４
０に容器蓋２が所要とおりに装着されると、容器蓋２の
天面壁４の内面に形成されているライナー３８が、口頸
部４０の上端面に密接せしめられ、これによって口頸部
４０が密封される。
【００２１】容器の口頸部４０を開封する際には、容器
蓋２を開回転方向、即ち図３において上方から見て反時
計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋２のスカー
ト壁６における主部１０の内周面に形成されている雌螺
条２４が口頸部４０の外周面に形成されている雄螺条４
２に沿って移動せしめられる故に、容器蓋２は回転と共
に上昇せしめられる。一方、容器蓋２のスカート壁６に
おけるタンパーエビデント裾部１２は、その内周面に形
成されている係止片２８が口頸部４０の外周面に形成さ
れている環状あご部４４の下面に係止されているので、
上方への移動が阻止される。かくして、容器蓋２のスカ
ート壁６に形成されている周方向弱化ライン８における
橋絡部１６に相当な応力が生成され、非破断橋絡部１６
Ａを除く全ての橋絡部１６が破断される。更に、タンパ
ーエビデント裾部１２に形成されている軸線方向弱化ラ
イン３６にも相当な応力が生成されて、軸線方向弱化ラ
イン３６が破断される。かくして、タンパーエビデント
裾部１２が無端環状から有端帯状に展開されて、口頸部
４０の環状あご部４４に対する係止片２８の係止が解除
され、タンパーエビデント裾部１２を含む容器蓋２の全
体が上昇可能になる。容器蓋２がある程度まで上昇され
ると、容器蓋２のライナー３８が口頸部４０の上端から
離隔せしめられ、口頸部４０の上端とライナー３８との
間及び雌螺条２４に形成されている通気切欠２６（図
１）を通して容器内が外部と連通せしめられる。しかる
後に、容器蓋２の全体が口頸部４０から離脱され、口頸
部４０が完全に開封される。容器の口頸部４０のかよう
な開封に関しては、次の事実が注目されるべきである。
即ち、容器蓋２が開回転方向に回転せしめられて上昇せ
しめられる際に、口頸部４０の環状あご部４４の下面に
係止せしめられている係止片２８には、それを下方に変
形せしめる方向の力が環状あご部４４の下面から加えら
れる。しかしながら、係止片２８の下面に形成されてい
るロック突条３０に係合せしめられているロック片３４
が係止片２８の下面に対してはすかい片として作用し
て、係止片２８が下方に変形するのを効果的に阻止す
る。それ故に、周方向弱化ライン８における橋絡部１６
及び軸線方向弱化ライン３６を破断せしめることなく、
係止片２８が下方に弾性的に変形せしめられて環状あご
部４４を通過して上昇し、容器蓋２の全体が口頸部４０
から離脱されてしまう所謂すっぽ抜け現象の発生が確実
に回避される。
蓋２を開回転方向、即ち図３において上方から見て反時
計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋２のスカー
ト壁６における主部１０の内周面に形成されている雌螺
条２４が口頸部４０の外周面に形成されている雄螺条４
２に沿って移動せしめられる故に、容器蓋２は回転と共
に上昇せしめられる。一方、容器蓋２のスカート壁６に
おけるタンパーエビデント裾部１２は、その内周面に形
成されている係止片２８が口頸部４０の外周面に形成さ
れている環状あご部４４の下面に係止されているので、
上方への移動が阻止される。かくして、容器蓋２のスカ
ート壁６に形成されている周方向弱化ライン８における
橋絡部１６に相当な応力が生成され、非破断橋絡部１６
Ａを除く全ての橋絡部１６が破断される。更に、タンパ
ーエビデント裾部１２に形成されている軸線方向弱化ラ
イン３６にも相当な応力が生成されて、軸線方向弱化ラ
イン３６が破断される。かくして、タンパーエビデント
裾部１２が無端環状から有端帯状に展開されて、口頸部
４０の環状あご部４４に対する係止片２８の係止が解除
され、タンパーエビデント裾部１２を含む容器蓋２の全
体が上昇可能になる。容器蓋２がある程度まで上昇され
ると、容器蓋２のライナー３８が口頸部４０の上端から
離隔せしめられ、口頸部４０の上端とライナー３８との
間及び雌螺条２４に形成されている通気切欠２６（図
１）を通して容器内が外部と連通せしめられる。しかる
後に、容器蓋２の全体が口頸部４０から離脱され、口頸
部４０が完全に開封される。容器の口頸部４０のかよう
な開封に関しては、次の事実が注目されるべきである。
即ち、容器蓋２が開回転方向に回転せしめられて上昇せ
しめられる際に、口頸部４０の環状あご部４４の下面に
係止せしめられている係止片２８には、それを下方に変
形せしめる方向の力が環状あご部４４の下面から加えら
れる。しかしながら、係止片２８の下面に形成されてい
るロック突条３０に係合せしめられているロック片３４
が係止片２８の下面に対してはすかい片として作用し
て、係止片２８が下方に変形するのを効果的に阻止す
る。それ故に、周方向弱化ライン８における橋絡部１６
及び軸線方向弱化ライン３６を破断せしめることなく、
係止片２８が下方に弾性的に変形せしめられて環状あご
部４４を通過して上昇し、容器蓋２の全体が口頸部４０
から離脱されてしまう所謂すっぽ抜け現象の発生が確実
に回避される。
【００２２】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製容器蓋によれば、容
器の口頸部に対する容器蓋の装着操作を困難にせしめる
等の別個の問題を生成せしめることなく、容器の口頸部
を開封する際には周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化
ライン）が確実に破断され、すっぽ抜け現象の発生が確
実に回避される。
器の口頸部に対する容器蓋の装着操作を困難にせしめる
等の別個の問題を生成せしめることなく、容器の口頸部
を開封する際には周方向弱化ライン（及び軸線方向弱化
ライン）が確実に破断され、すっぽ抜け現象の発生が確
実に回避される。
【図１】本発明の合成樹脂製容器蓋の好適実施例を、一
部を断面で示す側面図。
部を断面で示す側面図。
【図２】図１に図示する容器蓋の部分断面拡大図。
【図３】図１の容器蓋を容器の口頸部に装着した状態
を、一部を断面で示す側面図。
を、一部を断面で示す側面図。
２：容器蓋 ４：天面壁 ６：スカート壁 ８：周方向弱化ライン １０：スカート壁の主部 １２：タンパーエビデント裾部 ２４：雌螺条 ２８：係止片 ３０：ロック突条 ３４：ロック片 ３６：軸線方向弱化ライン ４０：口頸部 ４２：雄螺条
Claims (4)
- 【請求項１】 天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒
状スカート壁とを含み、該スカート壁には周方向に延在
する周方向弱化ラインが形成されていて、該スカート壁
は該周方向弱化ラインよりも上方の主部と該周方向弱化
ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画さ
れており、該主部の内周面には雌螺条が形成され、該タ
ンパーエビデント裾部の内周面には半径方向内方に向か
って上方に、水平に対して傾斜角度αをなして傾斜して
突出する係止片が形成されている、タンパーエビデント
特性を有する合成樹脂製容器蓋において、 該係止片の下面にはロック突条が形成されており、該タ
ンパーエビデント裾部の内周面には該係止片よりも下方
にて半径方向内方に向かって上方に、水平に対して上記
傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして傾斜して突
出するロック片が形成されており、該ロック片の先端が
該係止片の該ロック突条に係合せしめられる、ことを特
徴とする合成樹脂製容器蓋。 - 【請求項２】 該傾斜角度αは１０乃至５０度で、該傾
斜角度βは４０乃至８０度である、請求項１記載の合成
樹脂製容器。 - 【請求項３】 該係止片は周方向に間隔をおいて複数個
形成されている、請求項１又は２記載の合成樹脂製容器
蓋。 - 【請求項４】 該ロック片は該タンパーエビデント裾部
の内周面全体に渡って連続して延びる円環状である、請
求項１から３までのいずれかに記載の合成樹脂製容器
蓋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17113394A JP3306733B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17113394A JP3306733B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0834458A JPH0834458A (ja) | 1996-02-06 |
| JP3306733B2 true JP3306733B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=15917600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17113394A Expired - Fee Related JP3306733B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3306733B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220289434A1 (en) * | 2019-05-31 | 2022-09-15 | Sacmi Cooperativa Meccanici Imola Societa' Cooperativa | A cap for a container, and a combination of a cap and of a container neck |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3994146B2 (ja) * | 2001-12-18 | 2007-10-17 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製容器本体およびプリフォームの金型装置 |
| US8763830B2 (en) * | 2010-10-15 | 2014-07-01 | Closure Systems International Inc. | Tamper-evident closure having tamper-indicating pilfer band with projections and package including the tamper-evident closure |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP17113394A patent/JP3306733B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220289434A1 (en) * | 2019-05-31 | 2022-09-15 | Sacmi Cooperativa Meccanici Imola Societa' Cooperativa | A cap for a container, and a combination of a cap and of a container neck |
| US11738911B2 (en) * | 2019-05-31 | 2023-08-29 | Sacmi Cooperativa Meccanici Imola Societa' Cooperativa | Cap for a container, and a combination of a cap and of a container neck |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0834458A (ja) | 1996-02-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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