JPH09226790A - タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 - Google Patents
タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋Info
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- JPH09226790A JPH09226790A JP8042272A JP4227296A JPH09226790A JP H09226790 A JPH09226790 A JP H09226790A JP 8042272 A JP8042272 A JP 8042272A JP 4227296 A JP4227296 A JP 4227296A JP H09226790 A JPH09226790 A JP H09226790A
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- B65D41/3428—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
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Abstract
ら半径方向内方に向かって下方に傾斜して延びる状態に
成形され、次いで半径方向内方に向かって上方に延びる
状態に反転せしめられる係止片(34)を具備する合成
樹脂製容器蓋を改良して、所謂すっぽ抜けの発生を確実
に防止する。 【解決手段】 係止片(34)とタンパーエビデント裾
部(16)との間に干渉片(36)を配設し、反転後の
係止片(34)の傾斜角度βを反転前の係止片(34)
の傾斜角度αよりも大きくする。
Description
ト特性(容器が一旦開封されると、その痕跡が容器蓋に
残留する特性)を有する合成樹脂製容器蓋に関する。
製容器の口頸部に適用される容器蓋として、タンパーエ
ビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋が広く実用に供
されている。かような合成樹脂製容器蓋の典型例として
は、特公平5−30699号公報に開示されている容器
蓋を挙げることができる。この容器蓋は、円形天面壁と
この天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具
備している。スカート壁には周方向に延びる周方向破断
ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ライ
ンよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタ
ンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向破断
ラインは、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個
のスリットとかかるスリット間に残留せしめられる複数
個の橋絡部とから構成することができ、タンパーエビデ
ント裾部は複数個の橋絡部を介してスカート壁の主部に
接続されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条
が形成されている。タンパーエビデント裾部の内周面に
は係止片が配設されている。周方向に連続して延びる環
状である係止片は、タンパーエビデント裾部の内周面か
ら半径方向内方に向かって下方に傾斜して延びる状態に
成形され、しかる後に半径方向内方に向かって上方に延
びる状態に反転せしめられる。
頸部を備え、この口頸部の外周面には雄螺条とその下方
に位置する環状係止あご部が形成されている容器に適用
される。容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封
するためには、口頸部に容器蓋を被嵌して閉回転方向に
回転せしめ、容器蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せ
しめる。この際には、タンパーエビデント裾部の内周面
に配設されている係止片は半径方向外方に弾性的に撓ん
で係止あご部を通過し、次いで弾性的に復元せしめられ
る。容器の口頸部を開封するためには、容器を開回転方
向に回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条と口頸
部の雄螺条との相互作用により、容器蓋は開方向への回
転に応じて上方へ移動せしめられる。然るに、タンパー
エビデント裾部は、その内周面に配設されている係止片
が口頸部の係止あご部の下面に係止せしめられることに
よって上方への移動が阻止される。かくして、周方向破
断ラインの橋絡部に相当な応力が生成され、橋絡部が破
断されてタンパーエビデント裾部が主部から分離され
る。そして、タンパーエビデント裾部を口頸部に残留せ
しめて、容器蓋のその他の部分が口頸部から離脱され、
口頸部が開封される。周方向破断ラインにおける橋絡部
の少なくとも1個が高強度の非破断橋絡部であり、タン
パーエビデント裾部には軸線方向に延びる軸線方向破断
ラインが形成されている場合には、軸線方向破断ライン
が破断されてタンパーエビデント裾部が無端環状から有
端帯状に展開され、かかるタンパーエビデント裾部が非
破断橋絡部を介してスカート壁に接続され続ける。そし
て、タンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が口頸
部から離脱され、口頸部が開封される。
の従来の容器蓋には、次のとおりの解決すべき問題があ
る。タンパーエビデント裾部の内周面に形成されている
係止片は、半径方向内方に向かって上方に傾斜角度αを
なして傾斜せしめられているが、かかる傾斜角度αは、
係止片を反転せしめる前の状態において係止片が半径方
向内方に向かって下方に傾斜して延びる時の係止片の傾
斜角度αと実質上同一になる。そして、この傾斜角度α
は比較的小さい角度に制限される。傾斜角度αが過剰に
なると、圧縮成形又は射出成形によって容器蓋を成形す
る成形工程における型抜きの際の所謂無理抜きが過剰に
なる故である。係止片の傾斜角度αが比較的小さい角度
に制限されることは、係止片の自由端縁によって規定さ
れる円の内径が比較的大きい値に制限されることを意味
し、従って、係止片の自由端縁によって規定される円の
内径d1と口頸部に形成されている係止あご部の外径d
2との差d2−d1が比較的小さい値に制限されること
を意味する。そして、上記差d2−d1が比較的小さい
値に制限される故に、従来の容器蓋においては、口頸部
を開封するために容器蓋を開方向に回転する際に、例え
ば口頸部に対して容器蓋が幾分変心せしめられる等に起
因して特定角度位置において係止片の自由端縁が係止あ
ご部よりも半径方向外側に移動せしめられ、係止あご部
の下面からその外周面に移動し、次いで容器蓋の回転に
応じて上記特定角度位置から周方向に引き続いて係止片
の自由端縁が係止あご部の下面から外周面に移動し、か
くして係止片の自由端縁が周方向全周に渡って係止あご
部の下面から外周面に移動してタンパーエビデント裾部
も自由に上方に移動する状態になり、所謂すっぽ抜け、
即ち周方向破断ライン(及び軸線方向破断ライン)の破
断を発生せしめることなく容器蓋の全体が口頸部から離
脱せしめられ、タンパーエビデント特性が毀損されてし
まう虞があった。
あり、その主たる技術的課題は、上述したとおりの形態
の従来の容器蓋に見られる所謂すっぽ抜けが充分確実に
防止される、改良された容器蓋を提供することである。
るために、本発明においては、係止片とタンパーエビデ
ント裾部との間に、周方向に間隔をおいて複数個の干渉
片を配設し、干渉片の存在に起因して、周方向に間隔を
おいた複数個の部位において、半径方向内方に向かって
上方に傾斜する係止片の傾斜角度が上記傾斜角度αより
も大きい傾斜角度βにせしめられるようになす。
解決する合成樹脂製容器蓋として、天面壁と該天面壁の
周縁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁
には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されてお
り、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主
部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデン
ト裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内
周面には雌螺条が形成されており、該タンパーエビデン
ト裾部の内周面には、該タンパーエビデント裾部の内周
面から半径方向内方に向かって下方に傾斜角度αをなし
て延びる状態に成形され、しかる後に半径方向内方に向
かって上方に延びる状態に反転せしめられた係止片が配
設されている、タンパーエビデント特性を有する合成樹
脂製容器蓋において、該係止片と該タンパーエビデント
裾部との間には、周方向に間隔をおいて複数個の干渉片
が配設されており、該干渉片の存在に起因して、周方向
に間隔をおいた複数個の部位において、半径方向内方に
向かって上方に傾斜する該係止片の傾斜角度が該傾斜角
度αよりも大きい傾斜角度βにせしめられている、こと
を特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。。
形状にせしめられているのが好適である。該干渉片を該
係止片の、該タンパーエビデント裾部の内周面に対向す
る面上に形成し、該係止片が成形の後に反転せしめられ
ることによって該干渉片の自由端縁が該タンパーエビデ
ント裾部の内周面に当接せしめられるようになすことが
できる。これに代えて、該干渉片を該タンパーエビデン
ト裾部の内周面に形成し、該係止片が成形の後に反転せ
しめられることによって該干渉片の自由端縁が該係止片
に当接せしめられるようになすこともできる。該干渉片
の、該係止片又は該タンパーエビデント裾部に接続され
た基縁は上方に向かって閉回転方向に傾斜して延び、該
干渉片は該基縁から半径方向に対して開回転方向に傾斜
して延びるのが好適である。該係止片の少なくとも基部
は周方向に連続して延びる環状であり、該係止片には、
その自由端縁からその基縁に向かって延びる切欠が、周
方向に間隔をおいて複数個形成されているのが好都合で
ある。
合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、添付図面を
参照して詳細に説明する。
で示す合成樹脂製容器蓋2は、容器蓋本体4とライナー
6とから構成されている。高密度ポリエチレン又はポリ
プロピレンの如き適宜の合成樹脂から成形することがで
きる容器蓋本体4は、円形天面壁8とこの天面壁8の周
縁から垂下する円筒形スカート壁10とを含んでいる。
ライナー6は容器蓋本体4の天面壁8の内面に配設され
ている。かかるライナー6は、圧縮成形又は射出成形に
よって天面壁8とスカート壁10とを有する容器蓋本体
4を成形した後に、天面壁8の内面に軟化溶融状態の合
成樹脂素材を供給し、次いで成形工具(図示していな
い)を容器蓋本体4内に挿入して合成樹脂素材を所要形
状に型押成形することによって好都合に成形することが
できる。ライナー6を成形するための合成樹脂素材は、
低密度ポリエチレン又はEVA(エチレン−酢酸ビニル
共重合体)の如き比較的軟質のものであるのが好都合で
ある。
に延びる周方向破断ライン12が形成されており、スカ
ート壁10は周方向破断ライン12よりも上方の主部1
4と周方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデ
ント裾部16とに区画されている。周方向破断ライン1
2自体は、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個
のスリット18とかかるスリット18間に位置する複数
個の橋絡部20とから構成されている。複数個の橋絡部
20のうちの1個は他の橋絡部に比べて横断面積を大き
くせしめて強度を増大せしめた非破断橋絡部20Aであ
る。所望ならば、非破断橋絡部20Aを配設することな
く全ての橋絡部20を破断橋絡部とすることもできる
(この場合には後述する軸線方向破断ラインの配設を省
略することができる)。周方向破断ライン12の形成に
ついて更に言及すると、スカート壁10の内面には下方
を向いた環状肩部22が形成されており、かかる環状肩
部22よりも下方の内径はそれより上方の内径よりも幾
分大きく設定されている。そして、かかる環状肩部22
の直ぐ下方の部位において、スカート壁10の内面には
周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ2
4が形成されている。周方向破断ライン12は、リブ2
4を残してスカート壁10を周方向に切断することによ
って形成される。スカート壁10の外面から施されるか
かる切断は、周方向全体に渡ってではなくて、周方向一
部は切断されることなく残留せしめられる。従って、周
方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾
部16は、切断されることなく残留せしめられている複
数個のリブ24と周方向非切断部を介して、周方向切断
ライン12よりも上方の主部14に接続されている。複
数個のリブ24が通常の橋絡部20を規定し、複数個の
リブ24間の切断ラインがスリット18を規定し、そし
て周方向非切断部が非破断橋絡部20Aを規定してい
る。
の実施形態においては、タンパーエビデント裾部16に
軸線方向破断ライン26が形成されている。この軸線方
向破断ライン26はタンパーエビデント裾部16を軸線
方向に延びており、その上端は周方向破断ライン12に
おける上記非破断橋絡部20Aの片端に近接せしめられ
ている。かかる軸線方向破断ライン26は、タンパーエ
ビデント裾部16の内面又は外面から、厚さ方向全体で
はなくて厚さ方向に部分的に切り込んで生成されるスコ
ア或いは厚さ方向全体に渡って切り込んで生成されるス
リットから好都合に構成することができる。
壁10の主部14の外周面には、そこに掛けられる指の
滑りを防止するための凹凸形状28が形成されている。
また、主部14の内周面には雌螺条30が形成されてい
る。かかる雌螺条30には、軸線方向に延びる通気切欠
32が周方向に間隔をおいて形成されている。
ンパーエビデント裾部16の内周面には、それから半径
方向内方に向かって上方に延びる係止片34が形成され
ている。図示の実施形態における係止片34は周方向に
連続して延びる環状である。天面壁8とスカート壁10
とを具備する容器蓋本体4を圧縮成形或いは射出成形に
よって成形した時点においては、図1及び図2に二点鎖
線で示す如く、係止片34はタンパーエビント裾部16
の内周面から半径方向内方に向かって下方に傾斜角度α
をなして傾斜する形態に成形される。容器の口頸部に対
する係止片34の係止作用等の見地からは傾斜角度αを
比較的大きくすることが望まれるが、傾斜角度αを大き
くすると、成形された容器蓋本体4を成形型から取り出
す際に係止片34に起因して過剰な無理抜きが生成され
る。従って、傾斜角度αは、一般に、5乃至30度程度
であるのが好都合である。成形された容器蓋本体4を成
形型から取り出した後に、例えば円柱状工具を容器蓋本
体内に挿入して係止片34を上方に変位せしめることに
よって、係止片34は実線で示す如くタンパーエビデン
ト裾部16の内周面から半径方向内方に向かって上方に
延びる状態に反転せしめられる。
係止片34の、二点鎖線で示す反転前の状態において半
径方向内側を向いた面、実線で示す反転後の状態におい
て半径方向外側を向いた面、即ちタンパーエビデント裾
部16に対向する面には、周方向に間隔をおいて複数個
の干渉片36が形成されている。かかる干渉片36の各
々は、実線で示す反転後の状態において、係止片34に
接続された基縁38から半径方向外方に向かって開回転
方向(後述するとおりにして容器の口頸部から容器蓋2
を離脱する際の容器蓋2の回転方向であり、図1におい
て上方から見て反時計方向)に5乃至75度程度でよい
傾斜角度xをなして傾斜して突出せしめられている。係
止片34を半径方向外方に向かって開回転方向に傾斜せ
しめることに代えて、半径方向外方に向かって閉回転方
向(後述するとおりにして容器蓋2を容器の口頸部に装
着する際の容器蓋2の回転方向であり、図1において上
方から見て時計方向)に傾斜せしめることもできる。干
渉片36の基縁38は上方に向かって閉回転方向に5乃
至60度程度でよい傾斜角度yをなして傾斜して延びて
いるのが好適である。係止片34が反転せしめられて実
線で示す状態にせしめられると、図2を参照することに
よって明確に理解される如く、三角形状である干渉片3
6の半径方向外側縁40がタンパーエビデント裾部16
の内周面に当接せしめられ、これによって半径方向上方
に向かって上方に傾斜する係止片34の傾斜角度が上記
傾斜角度αよりも大きい傾斜角度βに規制される。即
ち、干渉片36が形成されていない場合は、係止片34
を二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反転せしめ
ると、係止片34は傾斜角度αをなして半径方向内方に
向かって上方に傾斜して延びる状態にせしめられるが、
干渉片36の外側縁40がタンパーエビデント裾部16
の内周面に当接することによって、係止片34が傾斜角
度αをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜して延
びる状態まで反転することが阻止され、係止片34は傾
斜角度αよりも大きい傾斜角度βをなして半径方向内方
に向かって上方に傾斜して延びる状態にせしめられる。
後述する如く係止片34は容器の口頸部に形成されてい
る係止あご部へ係止せしめられるが、かかる係止を充分
なものにせしめるために、傾斜角度βは30乃至80度
程度であるのが好ましい。
片34の傾斜角度αよりも実線で示す反転後の状態にお
ける係止片34の傾斜角度βが大きい故に、反転前の係
止片34の自由端縁42によって規定される円の直径に
比べて、反転後の係止片34の自由端縁42によって規
定される円(実際上は波形態の円弧である)の直径は幾
分小さくなる。これに起因して、係止片34を二点鎖線
で示す状態から実線で示す状態に反転せしめると、図2
に明確に図示する如く、係止片34の自由端縁部は周方
向おいて波形状にせしめられる。
部44に装着した状態を図示している。ガラス又はポリ
エチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成
することができる容器の口頸部44は全体として略円筒
形状であり、その外面には雄螺条46とその下方に位置
する環状係止あご部48とが形成されている。清涼飲料
の如き所要内容物を容器に充填した後に、口頸部44に
容器蓋2が装着されて口頸部44が密封される。口頸部
44に容器蓋2を装着する際には、口頸部44に容器蓋
2を被嵌し、容器蓋2を閉回転方向、即ち図3において
上方から見て時計方向に回転せしめ、かくして容器蓋本
体4のスカート壁10における主部14の内面に形成さ
れている雌螺条30を容器の口頸部44の外周面に形成
されている雄螺条46に螺合せしめる。容器蓋本体4に
おけるスカート壁10のタンパーエビデント裾部16の
内面に配設されている係止片34が口頸部44の係止あ
ご部48を通過する際には、干渉片36がその基縁38
を中心として係止片34側へ、即ち図3において上方か
ら見て反時計方向側へ弾性的に傾動せしめられると共
に、係止片34がその下端を中心として半径方向外方に
弾性的に傾動せしめられる。口頸部44のあご部48を
通過した後に、干渉片36及び係止片34は弾性的に復
元せしめられ、係止片34が係止あご部48の下面に係
止せしめられる。容器蓋本体4の天面壁8の内面に形成
されたライナー6は、口頸部44の上端面に密接せしめ
られ、これによって口頸部44が密封される。
蓋2を開回転方向、即ち図3において上方から見て反時
計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋本体4のス
カート壁10における主部14の内面に形成されている
雌螺条30が口頸部44の外周面に形成されている雄螺
条46に沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転
と共に上昇せしめられる。一方、容器蓋本体4のスカー
ト壁10におけるタンパーエビデント裾部16は、その
内面に配設されている係止片34が口頸部44の外周面
に形成されている係止あご部48の下面に係止されてい
るので、上方への移動が阻止される。かくして、容器蓋
本体4のスカート壁10に形成されている周方向破断ラ
イン12における橋絡部20に相当な応力が生成され、
非破断橋絡部20Aを除く全ての橋絡部20が破断され
る。更に、タンパーエビデント裾部16に形成されてい
る軸線方向破断ライン26にも相当な応力が生成され
て、軸線方向破断ライン26が破断される。かくして、
タンパーエビデント裾部16が無端環状から有端帯状に
展開されて、口頸部44の係止あご部48に対する係止
片34の係止が解除され、タンパーエビデント裾部16
を含む容器蓋2の全体が上昇可能になる。容器蓋2があ
る程度上昇されると、容器蓋2のライナー6が口頸部4
4の上端から離隔せしめられ、口頸部44の上端とライ
ナー6との間及び雌螺条30に形成されている通気切欠
32(図1)を通して容器内が外部と連通せしめられ
る。しかる後に、容器蓋2の全体が口頸部44から離脱
され、口頸部44が完全に開封される。
2においては、口頸部44に容器蓋2を所要とおりに装
着した状態において、干渉片36の存在に起因して係止
片34は、成形の際の型抜の容易性等の点から比較的小
さい角度に制限される上記傾斜角度αよりも大きい上記
傾斜角度βをなして半径方向内方に向かって上方に傾斜
して延在し、従ってその自由端縁は半径方向内方に口頸
部44の係止あご部48の内側部まで充分に延びる。従
って、係止あご部48の外径d2と係止片34の自由端
縁によって規定される最小縁の内径d1との差d2−d
1が充分に大きくなる。そしてまた、上述した如く係止
片34の自由端縁部は周方向において波形状にせしめら
れている故に、係止片34のスティフネス(所謂腰の強
さ)は比較的大きく、係止片34は充分強固に口頸部4
4の係止あご部48の下面に係止せしめられる。従っ
て、口頸部44から容器蓋2を離脱せしめる際に、口頸
部44の係止あご部48に対する係止片34の係止が毀
損されて、周方向破断ライン12の橋絡部22及び軸線
方向破断ライン26の破断を伴うことなく、容器蓋2が
口頸部44から離脱されてしまう所謂すっぽ抜けが発生
することが充分確実に回避される。
る。図4に図示する係止片34においては、係止片34
の自由端縁部に、自由端縁から基縁(即ち実線で示す反
転後の上端において下端)に向かって延びる切欠50
が、周方向に間隔をおいて複数個形成されている。係止
片34にかような切欠50を形成すると、係止片34の
少なくとも自由端縁部の剛性が低減され、従って係止片
34を二点鎖線で示す状態から実線で示す状態にせしめ
る反転操作を容易化される。他方、切欠50を形成する
と、反転後における係止片34の自由端縁部の波形状化
が実質上回避或いは抑制される。
ている。図5に図示する変形実施形態においては、干渉
片36は係止片34ではなくてタンパーエビデント裾部
16に形成されている。即ち、干渉片36はタンパーエ
ビデント裾部16の内周面に接続された基縁38から半
径方向内方に向かって開回転方向に5乃至75度でよい
傾斜角度xをなして傾斜して突出せしめられている。所
望ならば、半径方向内方に向かって閉回転方向に傾斜せ
しめて干渉片36を突出せしめることもできる。干渉片
36の基縁38は上方に向かって閉回転方向に5乃至6
0度でよい傾斜角度yをなして傾斜して延びている。係
止片34が二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反
転せしめられると、干渉片36の半径方向内側縁40が
係止片34に当接せしめられ、かくして係止片34の傾
斜角度がβに規制される。
反転せしめられる前の状態における係止片の傾斜角度α
を型抜操作に支障が発生しない比較的小さい角度にせし
めても、反転後における係止片の傾斜角度βを傾斜角度
αよりも大きい所要角度にせしめて、すっぽ抜けを充分
確実に回避することができる。
好適実施形態を示す半断面・半側面図。
態を示す半断面・半側面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 天面壁と該天面壁の周縁から垂下するス
カート壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延びる
周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該
周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ライ
ンよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されて
おり、該スカート壁の該主部の内周面には雌螺条が形成
されており、該タンパーエビデント裾部の内周面には、
該タンパーエビデント裾部の内周面から半径方向内方に
向かって下方に傾斜角度αをなして延びる状態に成形さ
れ、しかる後に半径方向内方に向かって上方に延びる状
態に反転せしめられた係止片が配設されている、タンパ
ーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋において、 該係止片と該タンパーエビデント裾部との間には、周方
向に間隔をおいて複数個の干渉片が配設されており、該
干渉片の存在に起因して、周方向に間隔をおいた複数個
の部位において、半径方向内方に向かって上方に傾斜す
る該係止片の傾斜角度が該傾斜角度αよりも大きい傾斜
角度βにせしめられている、ことを特徴とする合成樹脂
製容器蓋。 - 【請求項2】 該係止片の自由端縁部は周方向において
波形状にせしめられている、請求項1記載の合成樹脂製
容器蓋。 - 【請求項3】 該干渉片は該係止片の、該タンパーエビ
デント裾部の内周面に対向する面上に形成されており、
該係止片が成形の後に反転せしめられることによって該
干渉片の自由端縁が該タンパーエビデント裾部の内周面
に当接せしめられる、請求項1又は2記載の合成樹脂製
容器蓋。 - 【請求項4】 該干渉片は該タンパーエビデント裾部の
内周面に形成されており、該係止片が成形の後に反転せ
しめられることによって該干渉片の自由端縁が該係止片
に当接せしめられる、請求項1又は2記載の合成樹脂製
容器蓋。 - 【請求項5】 該干渉片の、該係止片又は該タンパーエ
ビデント裾部に接続された基縁は上方に向かって閉回転
方向に傾斜して延び、該干渉片は該基縁から半径方向に
対して開回転方向に傾斜して延びる、請求項3又は4記
載の合成樹脂製容器蓋。 - 【請求項6】 該係止片の少なくとも基部は周方向に連
続して延びる環状である、請求項1から5までのいずれ
かに記載の合成樹脂製容器蓋。 - 【請求項7】 該係止片には、その自由端縁からその基
縁に向かって延びる切欠が、周方向に間隔をおいて複数
個形成されている、請求項6記載の合成樹脂製容器蓋。
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- 1996-02-29 JP JP04227296A patent/JP3825078B2/ja not_active Expired - Fee Related
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