JP3824307B2 - ナビゲーション装置及びその表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間,車両等の移動体の誘導等に利用されるナビゲーション装置及びその表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置の画面に少なくとも利用者の現在地に関する情報を表示することにより、人間,車両等の移動体の経路誘導等に利用されるナビゲーション装置として、例えば、地図の上に、前記現在地を示す記号(前記「現在地に関する情報」),走行ルート,目的地,方位,縮尺等の情報を重ねて表示するものが実用化されており、表示モードとしては、前記現在地を前記表示装置の略中央に配置する現在地中心表示モードや、走行方向の前方を広く表示するフロントワイド表示モード等があり、また、前記各モードにおいて、方位の「北」を上にして表示するノースアップ表示モードや、進行方向を上にして表示するヘディングアップ表示モード等を組み合わせて表示することが知られている(例えば、特開平10-20776号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記表示装置の前記画面で表示される表示モードは、所定のデザインによる固定式、あるいは、ナビゲーション装置のプログラムにより自動的に複数のデザインが切り換わる切換式、もしくは、複数のデザインを前記利用者の操作により適宜タイミングで選ぶ選択式があるが、前記固定式では面白みに欠けるきらいがあり、前記切換式では前記利用者の好みが反映されず、前記選択式ではその都度操作する必要があって煩わしい等の問題を有し、利便性向上に改良の余地があった。
【0004】
斯かるナビゲーション装置は、このような課題に着目して考えられたものであり、利便性を改良したナビゲーション装置及びその表示方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明のナビゲーション装置は、請求項1に記載のように、利用者の位置を検出する位置検出手段と、表示装置で表示される情報の基礎となる表示データを作成する表示データ作成手段と、前記表示データに基づき表現形態が異なるデザインで前記情報を前記表示装置で表示するための三種類以上の表示モードを記憶する記憶手段と、前記位置に応じて前記表示装置で表示する前記表示モードに対応した前記デザインを前記記憶手段に設定する入力手段と、前記位置に従い前記表示モードの何れかに対応した前記デザインで自動的に前記利用者が設定したタイミングで選択表示するように前記表示装置の画面を切り換え制御する制御手段とを有し、前記表示モードは、前記設定を行うためのメニューモードを有し、前記記憶手段は、前記メニューモード以外の前記表示モードの各デザインを縮小表示するサムネイルを記憶し、前記制御手段は、前記メニューモードにおいて前記サムネイルと複数の状況とを同一画面に同時に表示し、前記入力手段は、前記メニューモードにおいて前記複数の状況の各状況毎に対応するサムネイルを選択して表示モードを設定し、前記制御手段は、前記表示装置が、前記状況に対応するタイミングにより、前記状況に対応して設定された表示モードに対応する前記デザインで表示するように制御することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、自動的に適宜タイミングで前記利用者の好みに応じたデザインで前記画面が切り換わるため、利便性を改良したナビゲーション装置の提供を行うことができる。
【0009】
また、メニューモードを見ながら前記設定を行うことができ、特に、サムネイルで実際の前記画面の表示を直感的に想像することができるため、一層利便性を改良したナビゲーション装置の提供を行うことができる。
【0010】
前記課題を解決するため本発明のナビゲーション装置の表示方法は、請求項2に記載のように、利用者の設定により三種類以上の表現形態が異なる表示モードの何れかに対応したデザインで自動的に前記利用者が設定したタイミングで選択表示するように表示装置の画面を切り換え可能とするナビゲーション装置の表示方法であって、前記設定を行うためのメニューモードでは、このメニューモード以外の前記表示モードの各デザインを縮小表示するサムネイルと複数の状況とを同一画面に同時に表示して前記複数の状況の各状況毎にサムネイルを選択して表示モードを設定することを可能とし、この状況に対応する前記タイミングにより前記表示装置が前記状況に対応して設定された表示モードに対応する前記デザインで表示することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記利用者が前記表示装置の前記画面で表示させたい前記表示モードを設定することにより、自動的に適宜タイミングで前記利用者の好みに応じたデザインで前記画面を切り換え可能となるため、利便性を改良したナビゲーション装置の表示方法の提供を行うことができる。
【0014】
また、メニューモードを見ながら前記設定を行うことができ、特に、サムネイルで実際の前記画面の表示を直感的に想像することができるため、一層利便性を改良したナビゲーション装置の表示方法の提供を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を、添付図面に示した実施の形態に基づき説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態の構成を説明するブロック図であり、GPS用の測位衛星からの信号を受信するアンテナ1と、一定の周期によりその信号を取り込んで周波数変調及び復調して受信位置の緯度,経度,進行方向(方位や角度とも言う),高度等の位置データを演算して出力する受信ユニット2と、受信ユニット2からの出力信号を入力して演算処理を行うことにより使用者である移動体の現在地に関する位置データを求める制御装置3と、制御装置3の前記位置データに応じて地図,地形図,道路,河川,地名等の地図データを記憶しているCD−ROM等の記憶媒体4から前記現在地の周囲の前記地図データに基づく表示データを読み出す読取装置5と、使用者の操作によって制御装置3へ各種設定を入力するためのキーボードやスイッチ等の入力装置6と、制御装置3の前記位置データに基づく前記表示データを用いることにより、現在地,目的地,走行ルート,方位,縮尺度等の情報を表示するためのLCDからなる表示装置7とにより構成されている。なお、8は表示装置7を駆動するための制御装置3と表示装置7との間に位置するドライバ回路である。
【0017】
この実施の形態で示す所謂GPSタイプのナビゲーション装置では、アンテナ1と受信ユニット2と制御装置3が、前記利用者の現在地等の位置を検出する位置検出手段となっているが、所謂自立航法タイプ、あるいは、それと前記GPSタイプとの併用である所謂ハイブリッドタイプのナビゲーション装置であれば、速度センサや方位センサ等の各種センサ、及び、演算を行うマイコン等の演算装置等が位置検出手段となり、前記演算装置としては、制御装置3のCPU3aで兼用することも可能である。
【0018】
制御装置3は、CPU3a,ROM3b,RAM3c等からなる周知のマイクロコンピュータ(マイコン)で構成されており、RAM3cに格納される各種データをROM3bに予め記憶したプログラムに基づきCPU3aが所定の演算処理を行うことにより前記位置データを求める。
【0019】
なお、記憶媒体4は、パソコン等の外部装置からCD−ROMやDVD−ROMに記憶されている前記地図データ(あるいは、前記表示データ)を取り込み、又は、通信回線を介して遠隔地のサーバから前記地図データ(あるいは、前記表示データ)をダウンロードし、これを記憶素子(フラッシュメモリー,メモリースティック,メモリーIC等と称する携帯可能な半導体素子)に記憶させる構成ではその記憶素子が該当し、この構成では制御装置3のCPU3aが読取装置5の役割を担当することになり、記憶媒体4と読取装置5、又は、これらに相当する代替品が、表示装置7で表示され後述する情報の基礎となる前記表示データを作成するための表示データ作成手段となる。
【0020】
次に、表示装置7での具体的な表示について、図2〜図4を用いながら説明する。
【0021】
図2は、「ルートガイドモード」と称する表示モードにおける表示例を示しており、表示装置7は、横方向に長い矩形状の表示領域である画面Xを有し、この画面Xに、各種情報を表示するのであるが、前記情報としては、前記表示データから抽出されるデータやRAM3cに格納される前記各種データから抽出されるデータを組み合わせて構成され、例えば、利用者の現在地を示す略矢印形状の現在地表示アイコンa、前記利用者が移動中の利用道路を示す太線状の利用道路イメージb、前記利用道路に接続され前記現在地の移動方向前方に位置する選択道路を示す細線状の選択道路イメージc、前記利用者により設定され前記現在地の移動方向前方に位置する、例えば前記利用道路と前記選択道路との交差点を示す円形状のウエーポイント(Way Point)表示アイコンdを有している。
【0022】
前記ウエーポイントは、目的地やチェックポイント等の目印地点として利用されるものである。また、前記進行方向とは、実際の移動中における正面の方角のみならず、非移動時における前記利用者の向いている方角をも含む。
【0023】
現在地表示アイコンaは、画面Xの中心Yよりも若干下方となるよう、画面Xの垂直方向の中心よりも下方の個所、例えば、画面Xの下端から前記垂直方向の上方へ3分の1の個所に位置すると共に前記進行方向前方を現在地表示アイコンaの上方に表示し、少なくともウエーポイント表示アイコンdが画面Xに表示されるまでは前記現在地が変化しても現在地表示アイコンaは画面Xにおける位置や方向が変化せずに前記個所に留まって表示する、所謂フロントワイド表示モード、かつ、ヘディングアップ表示モードでの表示を行う。なお、図2では、現在地表示アイコンaが、画面Xの左右略中間個所に位置するように表示されているが、後述する他の表示項目との関係により、左右何れかの方向へずれて表示されても構わない。
【0024】
利用道路イメージbは、画面Xの略全体に渡って表示されており、この利用道路イメージbの上に現在地表示アイコンaが重なる状態で表示されており、この表示が意味する前記利用道路とは、前記使用者がルートガイダンス機能等を用いて予め検索設定した出発地から目的地までの移動予定ルートとして選択された道路を言う。
【0025】
選択道路イメージcは、利用道路イメージbと比べて細めに表示されており、前記現在地の移動方向前方の画面Xで表示される一定範囲内に存在しない場合には画面Xで表示されないし、また、前記現在地の移動方向後方に存在しても画面Xで表示されない。
【0026】
ウエーポイント表示アイコンdは、前記現在地の移動方向前方の画面Xで表示される一定範囲内に存在しない場合には画面Xで表示されないし、また、前記現在地の移動方向後方に存在しても画面Xで表示されない。また、前記情報としては必須でなく、表示するかしないかを選択可能としたり、全く表示しなくても良い。
【0027】
画面Xには、前記情報以外にも、例えば、衛星受信状況71、進行方向(コンパス)72、進行誘導73、現在地の地名74、距離縮尺(スケール)75、次の前記ウエーポイントまでの残距離76等の他の表示項目が、同時、又は、選択的に表示されている。
【0028】
このような表示により、現在地表示アイコンaは、前記現在地の変化に伴って位置や方向が変化せずに同一場所に留まって表示されるため、画面Xにおける現在地表示アイコンaを容易に認識することができるものとなって視認性が高く、周囲の実際の風景と画面Xとを比較することにより、近い将来における前記現在地の到達地点を容易に推測することができる。
【0029】
ところで、本発明のナビゲーション装置では、前述した複数の表示モードのうちの一つとして、図3で示すような「メニューモード」と称する表示モードを設けており、この「メニューモード」では、画面Xの左側の縦方向にこの画面Xで切換表示可能な各デザインの縮小画像であるサムネイル(Thumbnail)T1〜T5を並べた表示見本部Tと、画面Xの上側の横方向に前記利用者の位置に応じて求まる複数の利用者運転状況を並べた見出部Hと、表示見本部Tと見出部Hとが交差する個所に位置する複数個のラジオボタンS1から成る選択部Sを前記情報として表示する。
【0030】
すなわち、サムネイルT1〜T5は、前記「ルートガイドモード」の他、後述する「軌跡モード」「コンパスモード」「矢印モード」「文字モード」と称する各表示モードに対応しており、見出部Hに表示する前記状況毎に、前記利用者が表示装置7で表示させたい前記表示モードの何れかを選択部Sで設定することにより、自動的に適宜タイミングで前記利用者の好みに応じたデザインで画面Xを切り換えることができる。
【0031】
サムネイルT1は、「ルートガイドモード」のデザインを縮小表示しており、この「ルートガイドモード」が選択されると、表示装置7の画面Xは、図2で示すようなデザインで表示を行うのであるが、これについては前述したので説明を省略する。
【0032】
サムネイルT2は、「軌跡モード」のデザインを縮小表示しており、この「軌跡モード」が選択されると、表示装置7の画面Xは、図4(a)で示すようなデザインで表示を行うのであり、すなわち、現在地表示アイコンaと、ウエーポイント表示アイコンdと、前記現在地の履歴、すなわち移動して来た過去の通過点を示す点状の軌跡イメージeとが、画面Xの中央部に前記情報として表示される。
【0033】
この表示モードでは、画面Xで表示される情報が少なくなって視認性が高い。
【0034】
サムネイルT3は、「コンパスモード」のデザインを縮小表示しており、この「コンパスモード」が選択されると、表示装置7の画面Xは、図4(b)で示すようなデザインで表示を行うのであり、すなわち、同一の画面Xにおいて、前記利用者の前記現在地が変化しても所定位置に留まる現在地表示アイコンaと、前記現在地を中心とする前記進行方向前方の一定範囲の方位に関する方位情報と、前記現在地における前記進行方向と前記利用者により設定される前記ウエーポイントとの方位に関する誘導情報とが、画面Xの中央部に前記情報として表示される。
【0035】
前記方位情報とは、前記現在地を中心として進行方向前方の一定範囲の方位に関する情報を言い、図4(b)では、前記現在地を中心として進行方向前方の左右45度の範囲の方位を、「N(北)」「NE(北東)」「E(東)」「SE(南東)」「S(南)」「SW(南西)」「W(西)」「NW(北東)」の記号fと、全方位(360度)を32分割した目盛gとで構成している。
【0036】
前記誘導情報とは、前記現在地における前記進行方向と前記ウエーポイントとの方位に関する情報を言い、ウエーポイント表示アイコンdが画面Xで表示される場合には、このウエーポイント表示アイコンdが前記誘導情報の一部を構成する。
【0037】
進行方向(正面)が南で前記ウエーポイントが南南西に位置する場合、画面Xの垂直方向の略中央には水平方向に目盛gが配置されると共にこの目盛gに重ねて画面Xの中心Yに現在地表示アイコンaが位置するように表示され、目盛gの下方左右に「SE」と「SW」の記号fが表示され、現在地表示アイコンaの下方に「S」の記号fが表示され、目盛gの上方の「S」と「SW」の記号fの中間にウエーポイント表示アイコンdが表示される。なお、画面Xの左下には、前記ウエーポイントを特定するウエーポイント名77が表示されている。
【0038】
この表示モードでは、現在地表示アイコンaは、前記現在地の変化に伴って位置や方向が変化せずに同一場所に留まって表示されるため、画面Xにおける現在地表示アイコンaを容易に認識することができるものとなって視認性が高い。
【0039】
サムネイルT4は、「矢印モード」のデザインを縮小表示しており、この「矢印モード」が選択されると、表示装置7の画面Xは、図4(c)で示すようなデザインで表示を行うのであり、すなわち、同一の画面Xにおいて、利用者の現在地が変化しても所定位置に留まる現在地表示アイコンaと、この現在地表示アイコンaの周囲に位置して前記利用者により設定される前記ウエーポイントの方向(ウエーポイント方向)に関する進行情報とが、画面Xの中央部に前記情報として表示される。
【0040】
前記進行情報とは、前記現在地を中心とする前記進行方向の少なくとも前方の所定角度範囲を分割し、前記ウエーポイント方向を指示することができる複数個の区切りマークからなるもので、図4(c)では、前記現在地を中心として前記進行方向前方の左右90度を前記所定角度範囲とし、これを島状に配置した明色(発光)ドット形状からなる9個の区切りマークiで8分割している。つまり、前記進行情報は分離状に形成されている。
【0041】
個々の区切りマークiは、夫々が左右11.25度の領域を有し、この領域に前記ウエーポイント方向が含まれる場合には暗色(非発光)ドット形状からなるウエーポイント方向指示兼用区切りマークjへ代わり、前記ウエーポイント方向を指示する。
【0042】
これにより、前記進行方向と前記ウエーポイントとの関係を、90度の4分の1の単位で知ることができる。
【0043】
更に、区切りマークiの内、隣接する2個をウエーポイント方向指示兼用区切りマークjとすることにより、この2つのマークjの間に前記ウエーポイントが位置することを指示することができ、すなわち、11.25度(90度の8分の1)の単位ずつに分割指示するのと同様な表示形態を実現して、表示分解能を高めることもできる。
【0044】
この表示モードでは、ウエーポイント方向指示兼用区切りマークjの位置を見ることで、前記進行方向と前記ウエーポイントとの関係を容易に認識することができるものとなって視認性が高い。
【0045】
サムネイルT5は、「文字モード」のデザインを縮小表示しており、この「文字モード」が選択されると、表示装置7の画面Xは、図4(d)で示すようなデザインで表示を行うのであり、すなわち、前記ウエーポイントと現在地との間隔、前記ウエーポイントの名称、現在地の名称、前記ウエーポイントの方向等の文字kが、画面Xの中央部に前記情報として表示される。
【0046】
この表示モードでは、画面Xには、文字kが表示されるため、状況を瞬時に把握することができるものとなって判読性が高い。
【0047】
斯かる構成において、前記表示データに基づき異なるデザインで前記情報を表示装置7で表示するための五種類の表現形態が異なる前記表示モード「ルートガイドモード」「軌跡モード」「コンパスモード」「矢印モード」「文字モード」を記憶する記憶手段としてRAM3cが用いられ、前記状況に応じて表示装置7で表示する前記表示モードを設定する入力手段として入力装置6が用いられ、前記状況に基づき前記表示モードの何れかを自動的に適宜タイミングで選択表示するように表示装置7の画面Xの全体を切り換え制御する制御手段として制御装置3のCPU3aが用いられている。
【0048】
図3は、前記表示モードが前記利用者により前記状況毎に設定されている場合を示しており、ラジオボタンS2が前記利用者により選択されて個所を示している。すなわち、前記状況として移動時を示す「Drive」ではサムネイルT3の「コンパスモード」による表示、前記状況として前記ウエーポイントの一定距離内への接近時を示す「Way Point」ではサムネイルT5の「文字モード」による表示、前記状況として停止等の非移動時を示す「Help」ではサムネイルT1の「ルートガイドモード」による表示で、表示装置7の画面X全体が自動的に切り換わる設定になっていることを示している。
【0049】
斯かる構成によれば、前記利用者が表示装置7で表示させたい表示モードを選択部Sで設定することにより、自動的に適宜タイミングで前記利用者の好みに応じたデザインで画面Xを切り換えることが可能となって利便性が高い。
【0050】
また、前記メニューモードを見ながら前記設定を行うことができ、特に、サムネイルT1〜T5を見ることで、画面Xにおける前記表示モードの実際の表示を直感的に想像しやすく前記設定が容易となって一層利便性が高い。
【0051】
また、前述した実施の形態では、表示装置7の画面Xの全体が切り換わるため、画面Xサイズが小さい表示装置7での表示に適しており、表示装置7のコストを押さえつつ、視認性や利便性を改良したナビゲーション装置を実現することができる。
【0052】
なお、図2、及び、図4(a)〜(d)の個々と図3とでは、画面Xの縦横比が異なっているが、これは説明の都合上によるもので、実際は同一の表示装置7の画面Xで切換表示が行われる。
【0053】
本発明は、前述した実施の形態に限るものではなく、種々の変形が可能であり、例えば、画面Xで表示する前記表示モードは、前述したものに限らない。
【0054】
また、前述した実施の形態のように、前記状況毎に画面Xを切り換えて表示する前記表示モードを異ならせる他にも、前記状況の全てにおいて、あるいは、前記状況の複数の幾つかにおいて、同じものを表示するように入力装置6で設定することもできる。
【0055】
また、画面Xで表示される、衛星受信状況71、コンパス72、進行誘導73、現在地の地名74、スケール75、次の前記ウエーポイントまでの残距離76、ウエーポイント名77等の表示項目は、図2、及び、図4(a)〜(d)で示した前記表示モードにおいて、制御装置3に組み込まれたプログラムによる指示や、前記利用者による入力装置6を介しての選択により、自由な組み合わせで表示させることができる。
【0056】
本発明は、前述した実施の形態に限らず、表示装置7の画面Xで少なくとも前記利用者の前記状況に関する前記情報を表示するナビゲーション装置の表示方法において、前記利用者の前記設定により複数の前記表示モードの何れかを自動的に適宜タイミングで選択表示するように画面Xを切り換え可能とすることで、自動的に適宜タイミングで前記利用者の好みに応じたデザインで画面Xが切り換わって、利便性を改良したナビゲーション装置の表示方法の提供を行うことができる。
【0057】
特に、前記設定を行うための前記メニューモードを画面Xで表示したり、更に、前記メニューモードにおいて、前記メニューモード以外の前記表示モードの各デザインを縮小表示するサムネイルT1〜T5を画面Xで表示することで、前記メニューモードを見ながら前記設定を行うことができ、特に、サムネイルT1〜T5で実際の画面Xの表示を直感的に想像することができるため、一層利便性を改良したナビゲーション装置の表示方法の提供を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】
この発明によれば、利便性を改良したナビゲーション装置及びその表示方法の提供を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成を説明するブロック図。
【図2】 同上における表示を説明する説明図。
【図3】 同上における表示を説明する説明図。
【図4】 同上における表示を説明する説明図。
【符号の説明】
1 アンテナ(位置検出手段)
2 受信ユニット(位置検出手段)
3 制御装置(位置検出手段)
3a CPU(制御手段)
3b ROM(記憶手段)
3c RAM(記憶手段)
4 記憶媒体(表示データ作成手段)
5 読取装置(表示データ作成手段)
6 入力装置(入力手段)
7 表示装置
a 現在地表示アイコン
b 利用道路イメージ
c 選択道路イメージ
d ウエーポイント表示アイコン(誘導情報)
e 軌跡イメージ
f 記号(方位情報)
g 目盛(方位情報)
i 区切りマーク(進行情報)
j ウエーポイント方向指示兼用区切りマーク(進行情報)
k 文字
X 画面
Y 中心
H 見出部
S 選択部
T 表示見本部
T1〜T5 サムネイル
Claims (2)
- 利用者の位置を検出する位置検出手段と、表示装置で表示される情報の基礎となる表示データを作成する表示データ作成手段と、前記表示データに基づき表現形態が異なるデザインで前記情報を前記表示装置で表示するための三種類以上の表示モードを記憶する記憶手段と、前記位置に応じて前記表示装置で表示する前記表示モードに対応した前記デザインを前記記憶手段に設定する入力手段と、前記位置に従い前記表示モードの何れかに対応した前記デザインで自動的に前記利用者が設定したタイミングで選択表示するように前記表示装置の画面を切り換え制御する制御手段とを有し、
前記表示モードは、前記設定を行うためのメニューモードを有し、
前記記憶手段は、前記メニューモード以外の前記表示モードの各デザインを縮小表示するサムネイルを記憶し、
前記制御手段は、前記メニューモードにおいて前記サムネイルと複数の状況とを同一画面に同時に表示し、
前記入力手段は、前記メニューモードにおいて前記複数の状況の各状況毎に対応するサムネイルを選択して表示モードを設定し、
前記制御手段は、前記表示装置が、前記状況に対応するタイミングにより、前記状況に対応して設定された表示モードに対応する前記デザインで表示するように制御する
ことを特徴とするナビゲーション装置。 - 利用者の設定により三種類以上の表現形態が異なる表示モードの何れかに対応したデザインで自動的に前記利用者が設定したタイミングで選択表示するように表示装置の画面を切り換え可能とするナビゲーション装置の表示方法であって、
前記設定を行うためのメニューモードでは、このメニューモード以外の前記表示モードの各デザインを縮小表示するサムネイルと複数の状況とを同一画面に同時に表示して前記複数の状況の各状況毎にサムネイルを選択して表示モードを設定することを可能とし、
この状況に対応する前記タイミングにより前記表示装置が前記状況に対応して設定された表示モードに対応する前記デザインで表示する
ことを特徴とするナビゲーション装置の表示方法。
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