JP3823855B2 - 記録装置、再生装置、記録方法、再生方法及び同期再生システム - Google Patents

記録装置、再生装置、記録方法、再生方法及び同期再生システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(Compact Disc)等の記憶媒体に記憶された楽曲の再生に同期してMIDI(Musical Instrument Digital Interface)等に準拠した楽曲データの記録若しくは再生を行うを行う記録装置、再生装置、記録方法、再生方法及び同期再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
楽曲を再生するための手段として、コンパクトディスク(CD)などの記憶媒体から楽曲データである時系列オーディオデータを読み出し、音として出力する装置がある。また、別の形態の楽曲再生手段として、楽曲データの一種であるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データをフロッピーディスク(FD)などの記憶媒体から読み出し、このMIDIデータに従って音源を駆動し、自動演奏を行う装置がある。そして、最近では、これらの複合形態、すなわち、CD等の記憶媒体に格納されている楽曲のオーディオデータの再生に同期して、FD等の記憶媒体に格納されているMIDIデータを読み出し、自動演奏をする技術が提案されるに至っている。
【0003】
ところで、オーディオデータとMIDIデータとを別々の記憶媒体、例えばCDとFDから読み出して1つのまとまった楽曲を再生するためには、オーディオデータをCDから読み出して音として出力するオーディオデータ再生装置の動作と、MIDIデータをFDから読み出して自動演奏を行うMIDIデータ再生装置の動作とを同期させる必要がある。ここで、CD等の記憶媒体に記憶されている楽曲データには、該時系列オーディオデータのほか、楽曲の開始からの経過時間を示すタイムコードが含まれている。このCDに格納されているタイムコードをオーディオデータ再生装置からMIDIデータ再生装置へ順次供給させることができれば、MIDIデータ再生装置は当該時点におけるオーディオデータの演奏箇所を把握することができ、該演奏箇所に対応するMIDIデータを再生する等により、オーディオデータの再生と同期を保った状態でMIDIデータを再生することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在、一般家庭などにおいて広く利用されているオーディオデータ再生装置の大部分は、タイムコードを装置外部に出力する機能(以下、タイムコード出力機能)を備えていない。いいかえれば、オーディオデータ再生装置の大部分は、CDから読み出したタイムコードを装置外部(MIDIデータ再生装置等)へ供給することができず、このため、上記のように該オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生と同期を保った状態でMIDIデータを再生することが極めて難しいという問題があった。
この種の問題は、該オーディオデータの再生と同期を保った状態でMIDIデータを再生する場合に限らず、該オーディオデータの再生と同期を保った状態でMIDIデータを記録する場合、例えば該オーディオデータの再生に併せてユーザが自動ピアノ演奏等を行い、このピアノ演奏音をMIDIデータとしてFD等に記録する場合等にも生じていた。
【0005】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、CD等の記憶媒体に記録されているオーディオデータを再生する装置として、タイムコード出力機能を備えていないオーディオデータ再生装置を使用した場合であっても、該オーディオデータの再生に同期してMIDIデータの記録若しくは再生することができる記録装置、再生装置、記録方法、再生方法及び同期再生システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上説明した課題を解決するため、本発明は、オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データを記憶媒体に記録する記録装置であって、前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、前記オーディオ信号のピークを検出したとき、時間管理用のイベントを生成する第1イベント生成手段と、楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成する第2イベント生成手段と、クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段と、前記計時手段による計時結果に基づいて、前記タイミングデータを生成するタイミングデータ生成手段と、前記第1イベント生成手段によって生成される時間管理用のイベントと、前記第2イベント生成手段によって生成される楽曲の演奏制御を指示するイベントと、前記タイミングデータ生成手段によって生成されるタイミングデータとを含む楽曲データを前記記憶媒体に記録する記録手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、記録装置は、楽器の操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成する一方、オーディオデータ再生装置から供給されるオーディオ信号の信号レベルが閾値レベルを越えたとき、時間管理用のイベントを生成する。そして、これら楽曲の演奏制御を指示するイベントと、時間管理用のイベントと、各イベントの実行タイミング指定するタイミングデータとを含む楽曲データが記憶媒体に記録される。かかる記憶媒体に記録された楽曲データを、オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して再生する場合、閾値レベルを超えるオーディオ信号が検出されるタイミングに応じて、該時間管理用のイベントを読み出すタイミングを制御することで、オーディオデータの再生と楽曲データの再生との同期を保つことが可能となる。
【0008】
また、本発明は、オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する再生装置であって、該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された楽曲データであり、前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、前記オーディオ信号のピークを検出したとき、該記憶媒体に記録された楽曲データの再生を開始する再生制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、再生装置は、前記楽曲データを該オーディオデータの再生に同期して再生する場合、オーディオデータ再生装置から供給されるオーディオ信号の信号レベルが閾値レベルを越えたことを検出したとき、楽曲データの再生を開始する。このように、閾値レベルを越えるオーディオ信号の検出を該楽曲データの再生トリガとして利用することで、オーディオデータの再生と楽曲データの再生との同期を保つことが可能となる。
【0010】
また、本発明は、オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する再生装置であって、該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データであり、前記複数のイベントは、前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークの検出タイミングを示す時間管理用のイベントと楽曲の演奏制御を指示するイベントとを含み、前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、前記オーディオ信号のピークを検出する検出手段と、クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づき、前記楽曲データ中のタイミングデータによって定まる時刻に、対応するイベントを読み出すイベント読み出し手段と、前記イベント読み出し手段によって読み出された複数のイベントのうち、楽曲演奏制御を指示するイベントを再生手段に供給する制御手段と、前記イベント読み出し手段によって前記時間管理用のイベントが読み出されるタイミングと、前記検出手段によって前記オーディオ信号のピークが検出されるタイミングとのずれに応じて、前記イベント読み出し手段による前記楽曲演奏制御を指示するイベントの読み出しタイミングを調整する調整手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
かかる構成によれば、再生装置は、オーディオデータ再生装置から供給されるオーディオ信号の信号レベルが閾値レベルを超えたことを検出する検出タイミングと、時間管理用のイベントを読み出す読み出しタイミングのずれに応じて、楽曲演奏制御を指示するイベントを読み出すタイミングを調整する。例えば、該検出タイミングが、該読み出しタイミングよりも遅い場合には、イベントの読み出しタイミングを遅らせる。この結果、オーディオデータの再生と楽曲データの再生との同期を保つことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る同期記録再生システムSSの構成を示す図である。
同期記録再生システムSSは、CDからオーディオデータを読み出し、オーディオ信号として出力する一般的な(すなわち、上記タイムコード出力機能を備えていない)オーディオデータ再生装置ARと、ケーブル等により該オーディオデータ再生装置ARと接続され、該オーディオデータの再生に同期してFDにMIDIデータを記録し、若しくは該FDに記録されているMIDIデータを再生するMIDIデータ記録再生装置MRとを具備している。
【0013】
本発明は、このようにオーディオデータ再生装置としてタイムコード出力機能を備えていない一般的なオーディオデータ再生装置ARを利用し、該オーディオデータ再生装置ARによるオーディオデータの再生と、MIDIデータ記録再生装置MRによるMIDIデータの記録・再生等との同期を図る点に特徴がある。以下、オーディオデータ再生装置AR及びMIDIデータ記録再生装置MRの詳細構成について説明する。
【0014】
<オーディオデータ再生装置AR>
オーディオデータ再生装置ARは、装着されたCDから記録データを読み出し、オーディオ信号を生成して出力する装置である。
このオーディオデータ再生装置ARは、図示せぬ操作部から入力される指示に従って、CDに記録されているオーディオデータを読み出し、オーディオ信号を生成し、生成したオーディオ信号をケーブルを介してMIDIデータ記録再生装置MRへ順次出力する。ここで、該CDに記録されているオーディオデータは、所定周波数(44.1kHz等)のサンプリングクロックによりサンプリングされた時系列オーディオデータである。従って、オーディオデータ再生装置ARは、周波数を該所定周波数に設定したクロックをオーディオデータ再生用のクロック(以下、クロックCLK1という)として利用し、オーディオデータの読み出し動作等を行う。
【0015】
<MIDIデータ記録再生装置MR>
MIDIデータ記録再生装置MRは、上記オーディオデータ再生装置ARによるCDの再生に併せてユーザが自動ピアノ20を演奏したときの演奏音をMIDIデータとしてFD(Floppy Disk)に記録する一方、該CDの再生に併せてFDに記録されたMIDIデータを再生する装置である。
【0016】
通信インタフェース2は、オーディオデータ再生装置ARと当該MIDIデータ記録再生装置MRとの通信を制御する手段であり、オーディオデータ再生装置ARからケーブルを介して供給されるオーディオ信号をコントローラ3へ供給する役割を担っている。なお、本実施形態では、オーディオデータ再生装置ARとMIDIデータ記録再生装置MRとを有線ケーブルによって接続する場合を例示するが、例えばBluetooth、IrDA(Infrared Data Association)、HomeRF(Home Radio Frequency)などを利用して無線接続しても良いのは勿論である。
【0017】
コントローラ3は、CPU、ROM、RAM等により構成され、ROMに格納されている各種制御プログラムに従ってMIDIデータ記録再生装置MR全体を制御するほか、オーディオデータ再生装置ARから供給されるオーディオ信号を順次ミキサ5へ供給し、音として出力させるための制御や、該オーディオ信号の信号レベルを検出し、検出結果に応じて後述する時間管理用のイベントを生成する処理(以下、信号レベル検出処理)等を行う。
【0018】
図2は、コントローラ3によって実行される信号レベル検出処理を示すフローチャートである。
コントローラ3は、オーディオデータ再生装置ARから通信インタフェース2を介して順次供給されるオーディオ信号を受信すると(ステップS1)、このオーディオ信号を順次ミキサ5へ供給し、音として出力させるための制御を行うと共に、該オーディオ信号の信号レベルの検出を行う(ステップS2)。具体的には、コントローラ3は、入力されるオーディオ信号の信号レベルと予めRAM等に設定されている閾値レベルとの比較を行い、該オーディオ信号の信号レベルが閾値レベルを超えたか否か、すなわちオーディオ信号のピークを検出したかどうかを判断する。
【0019】
コントローラ3は、図3に示すようにオーディオ信号の信号レベルが閾値レベルを越えたことを検出(すなわち、オーディオ信号のピークPを検出)すると(ステップS2;YES)、ステップS3に進み、MIDIデータ記録時であるか、あるいはMIDIデータ再生時であるかを判断する。コントローラ3は、MIDIデータの記録時であると判断すると、ステップS4へ進み、時間管理用のイベントを生成し、生成した時間管理用のイベントをFD記録装置8へ供給して処理を終了する。
【0020】
一方、コントローラ3は、MIDIデータの記録時であると判断すると、ステップS5へ進み、オーディオ信号のピークを検出した旨をFD再生装置8aへ通知し、処理を終了する。なお、かかる時間管理用のイベントは、オーディオデータの再生に同期してMIDIデータを再生する際に、オーディオデータの再生位置とMIDIデータの再生位置との間に生じたずれを検出するために利用される。この時間管理用のイベントを利用して上記ずれを検出する方法等については、後述する。
【0021】
図1に戻り、自動ピアノ20は、ユーザによる鍵操作に応じて打弦による機械的なピアノ音や電子的なピアノ音を発生する楽音発生機能を備えるほか、ユーザによる鍵操作を検出し、検出結果に応じてMIDIイベントを生成し、これをFDに記録させる機能や、FDに記録されたMIDIデータに従って自動演奏を行うを備えている。
【0022】
かかる自動ピアノ20は、ピアノ11と、キーセンサ12と、ペダルセンサ13と、MIDIイベント生成回路14と、ピアノ音源15と、ピアノ電子回路16と、アンサンブル音源18とを有している。
キーセンサ12及びペダルセンサ13は、それぞれピアノ11に配設された複数の鍵及び複数のペダル(ソステヌートペダル等)の各々に対応して設けられ、鍵及びペダルを押したときの強さ、深さなどを検出し、検出した鍵若しくはペダルを特定するキー番号若しくはペダル番号、ベロシティー情報(押鍵強度等に対応したデータ)等を含む検出結果をMIDIイベント生成回路14に供給する。
【0023】
MIDIイベント生成回路14は、コントローラ3による制御の下、キーセンサ12及びペダルセンサ13から供給される検出結果に基づいてMIDIイベントを生成する。ここで、MIDIイベントは、図4に示すように、発音又は消音すべき旨を示すノートオン・ノートオフ情報と、発音すべき音の高さを示すノートナンバ情報と、発音の強弱を示すベロシティ情報等によって構成されている。MIDIイベント生成回路14は、上記検出結果に基づいて、例えば「ドの音(ノートナンバ)を強さ10(ベロシティ)で発音(ノートオン)せよ」といった演奏制御を指示するイベントの一種であるMIDIイベントを生成し、かかるMIDIイベントをコントローラ3及びピアノ音源15に供給する。
【0024】
ピアノ音源15は、MIDIイベント生成回路14から供給されるイベントにより指示されたピアノ音のオーディオ信号を電子的に生成する装置である。このピアノ音源15により生成されたオーディオ信号は、ミキサ5へ出力される。
ミキサ5は、ピアノ音源15から出力されるオーディオ信号と、オーディオデータ再生装置ARから通信インタフェース2、コントローラ3を介して供給されるオーディオ信号等を混合して出力する装置である。このミキサ5の出力信号は、アンプ6によって増幅され、スピーカ7から音として出力される。
【0025】
アンサンブル音源18は、コントローラ3からイベントを受け取り、そのイベントに従ってデジタル楽音信号を生成する装置である。このアンサンブル音源18により生成されたデジタル楽音信号は、ミキサ5に送られる。
ミキサ5は、コントローラ3、ピアノ音源15、アンサンブル音源18等から出力される各信号を混合して出力する装置である。このミキサ5の出力信号は、アンプ6によって増幅され、スピーカ7から音として出力される。
【0026】
ピアノ電子回路16は、コントローラ3からイベントを受け取り、自動演奏のための制御を行う回路である。このピアノ電子回路16は、2通りの方法のうちいずれかにより自動演奏の制御を行う。まず、第1の方法では、コントローラ3から受け取ったイベントをピアノ音源15に送る。前述したように、ピアノ音源15は、イベントにより指示されたピアノ音のオーディオ信号を電子的に生成する装置である。
【0027】
第2の方法では、ピアノ電子回路16は、コントローラ3から受け取ったイベントに従って駆動ソレノイド群17に対する通電制御を行う。この駆動ソレノイド群17は、ピアノ11に設けられた複数の鍵に各々対応した複数のソレノイドと、複数のペダルに各々対応した複数のソレノイドとからなる。ピアノ電子回路16は、ある鍵の押下を指示するイベントをコントローラ3から受け取った場合、その鍵に対応したソレノイドに駆動電流を流し、鍵を押下させるのに必要な磁力をソレノイドにより発生する。離鍵を指示するイベントを受け取った場合も同様である。第1の方法、第2の方法のいずれによりイベントを取り扱うかの指示は、操作部4からコントローラ3に与えられ、コントローラ3はこの指示をピアノ電子回路16に送る。ピアノ電子回路16は、受け取った指示に従う。
【0028】
FD記録装置8は、CDの再生に併せてユーザが自動ピアノ20を演奏したときの演奏音、すなわちユーザによる自動ピアノ20の演奏音をFD(Floppy Disk)に記録する装置であり、コントローラ3による制御の下、MIDIイベント等を含むSMF(Standard MIDI File)を作成する機能を有している。ここで、SMFは、図5に示すように、ヘッダチャンクHTとトラックチャンクTTによって構成されている。ヘッダチャンクHTには、SMFの基本的な情報(チャンクタイプ等)が格納され、トラックチャンクTTには、MIDIデータが格納される。MIDIデータは、同図に示すように、演奏制御等を指示するイベントと、先行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデルタタイムからなる時系列の楽曲データである。ここで、MIDIデータを構成するイベントは、MIDIイベント生成回路14において生成されるMIDIイベントや、上述したコントローラ3において生成される時間管理用のイベント等によって構成されている。
【0029】
かかるFD記録装置8は、コントローラ3内のクロック生成手段33によって生成されるMIDIデータ記録・再生用のクロック(以下、クロックCLK2という)をカウントすることにより計時を行う計時手段(図示略)を備え、該計時手段による計時結果に基づいて、上述したデルタタイムの生成を行う。
【0030】
FD再生装置8aは、コントローラ3からの指令に従い、FDに記録されているMIDIデータを順次読み出してコントローラ3に供給する。このMIDIデータは、例えばFD記録装置8によりCDの再生に同期して記録されたMIDIデータである(図5参照)。FD再生装置8aは、あるイベントをFDから読み出してコントローラ3に送った後は、そのイベントの後のデルタタイムによって示される時間だけ待機し、後続のイベントの読み出しを行う、という処理を繰り返す。これがFD再生装置8aの基本的な動作である。
【0031】
かかるFD再生装置8aは、FD記録装置8と同様、上記クロック生成手段33によって生成されるクロックCLK2をカウントすることにより計時を行う計時手段(図示略)を備え、該計時手段による計時結果と各デルタタイムに示される時間とを比較することにより、対応するイベントの読み出しタイミングを制御する。ここで、FD記録装置8によりCDの再生に同期して記録された1曲分のMIDIデータには、演奏制御用のMIDIイベントの他、時間管理用のイベントが含まれている。FD再生装置8aは、以上説明したMIDIデータをFDから読み出す機能(すなわち、シーケンサとしての機能)の他に、この時間管理用のイベントを利用して、オーディオデータ再生装置ARによるオーディオデータの再生とMIDIデータ記録再生装置MRによるMIDIデータの再生の同期を維持する機能を有している。なお、かかる機能の詳細については、動作説明の項において明らかにする。
【0032】
以上説明したFD記録装置8によるMIDIデータの記録及びFD再生装置8aによるMIDIデータの再生は、上記説明から明らかなように、いずれもコントローラ3内のクロック生成手段33によって生成されるクロックCLK2に基づいて行われる。なお、コントローラ3内に設けられたクロック生成手段33は、水晶振動子とアンプとにより構成された発振回路(いずれも図示略)を備えており、該発振回路から出力される発信信号を適宜分周してタイミング制御用の各種のクロック(本発明に特に関連の深いクロックは、上述したクロックCLK2である)を生成する。以下、本実施形態に係る同期記録再生システムSSの動作について説明する。
【0033】
(2)実施形態の動作
a.第1の動作例
図6及び図7は、第1の動作例を説明するための図である。なお、以下では、クロックCLK1を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR1と、クロックCLK2を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR1を例に説明を行う。
ユーザは、まずオーディオデータ再生装置AR1とMIDIデータ記録再生装置MR1とをケーブルによって接続する(図6参照)。そして、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに対するMIDIデータの記録を待機すべき旨の入力(図7に示す、録音待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図7に示す、再生指示参照)を行う。
【0034】
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0035】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図2に示すオーディオ信号検出処理を実行し、オーディオデータ再生装置AR1から供給されるオーディオ信号を順次ミキサ5へ供給して音として出力させるための制御を行うと共に、該オーディオ信号の信号レベルの検出を開始する。そして、コントローラ3は、入力されるオーディオ信号のピークP1(図7参照)を検出すると、時間管理用のイベントSys−1を生成し、これをFD記録装置8へ送出する(図2に示す、ステップS3→ステップS4)。そして、コントローラ3は、該FD記録装置8へMIDIデータの記録を開始すべき指令を送出する。
【0036】
かかる指令を受け取ると、FD記録装置8は、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2を利用して、FDに対するMIDIデータの記録を開始する。そして、操作部4等を介して記録を終了すべき旨が入力(図7に示す、録音終了指示参照)されると、コントローラ3は、MIDIデータの記録終了指示をFD記録装置8へ送出し、FDに対するMIDIデータの記録を終了させる。
【0037】
その後、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに記録されたMIDIデータの再生を待機すべき旨の入力(図7に示す、再生待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図7に示す、再生指示参照)を行う。
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0038】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図2に示すオーディオ信号検出処理を実行し、オーディオデータ再生装置AR1から供給されるオーディオ信号を順次ミキサ5へ供給して音として出力させるための制御を行うと共に、該オーディオ信号の信号レベルの検出を開始する。そして、コントローラ3は、入力されるオーディオ信号のピークP1を検出すると、該ピークP1を検出した旨をFD再生装置8aへ通知する(図2に示す、ステップS3→ステップS5)。そして、コントローラ3は、該FD再生装置8aへFDに記録されているMIDIデータの再生を開始すべき指令を送出する。
【0039】
かかる指令を受け取ると、FD再生装置8aは、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2を利用して、FDに記録されているMIDIデータの再生を開始する。具体的には、まずFDに記録されている時間管理用のイベントSys−1(図7参照)を読み出し、その後にFDに記録されている種々のイベント(MIDIイベント等)を読み出すことによりMIDIデータを再生する。前述したように、FD記録装置8によるMIDIデータの記録及びFD再生装置8aによるMIDIデータの再生は、いずれもクロック生成手段33によって生成されるクロックCLK2に基づいて行われる。また、オーディオデータの再生は、MIDIデータの記録時及びMIDIデータの再生時のいずれにおいても、クロックCLK1に基づいて行われる。
【0040】
従って、オーディオ信号のピークP1が検出された時点でMIDIデータの記録を開始若しくは再生を開始すれば、オーディオデータとMIDIデータとを同期を保った状態で再生することが可能となる。なお、かかるピークP1を検出する際には、オーディオデータに対応した音のボリューム調整が必要となる。すなわち、MIDIデータの記録時とMIDIデータ再生時との間で、基準となる音のボリュームを変更した場合には(例えば、該ボリュームを「2」から「4」へ変更)、オーディオ信号のピーク検出位置にずれが生じてしまうことが予想される。従って、かかるピークを検出する際には、オーディオ信号のピーク検出位置にずれが生じないように該ボリュームを一定に、或いはボリュームの調整を制限する等の措置を施せば良い。
【0041】
b.第2の動作例
以上説明した第1の動作例では、オーディオ信号のピークを1回のみ(すなわち、最初のピークのみ)検出する場合を例に説明した。これに対し、以下に示す第2〜第4の動作例では、オーディオ信号のピークを数回(例えば、1曲分のオーディオデータの再生を開始してから終了するまで)検出する場合を例に説明を行う。
図8及び図9は、第2の動作例を説明するための図である。なお、以下では、クロックCLK1を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR1と、クロックCLK1よりも周波数が高いクロックCLK1’を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR2と、クロックCLK2を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR1を例に説明を行う。
【0042】
ユーザは、まずオーディオデータ再生装置AR1とMIDIデータ記録再生装置MR1とをケーブルによって接続する(図8に示すA参照)。その後、ユーザは、MIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに対するMIDIデータの記録を待機すべき旨の入力(図9に示す、録音待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図9に示す、再生指示1参照)を行う。
【0043】
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0044】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。この図10に示す信号レベル検出処理は、図2に示す信号レベル検出処理に対してステップS6を追加した処理である。従って対応するステップには同一符号を付し、説明を省略する。
【0045】
コントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から供給されるオーディオ信号を順次ミキサ5へ供給して音として出力させるための制御を行うと共に、該オーディオ信号の信号レベルの検出を開始する。そして、コントローラ3は、入力されるオーディオ信号のピークP1(図9参照)を検出すると、時間管理用のイベントSys−1を生成し、これをFD記録装置8へ送出する(図10に示す、ステップS3→ステップS4)。そして、コントローラ3は、該FD記録装置8へMIDIデータの記録を開始すべき指令を送出する。
【0046】
かかる指令を受け取ると、FD記録装置8は、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2を利用して、FDに対するMIDIデータの記録を開始する。一方、コントローラ3は、FD記録装置8へMIDIデータの記録を開始すべき指令等を送出すると、ステップS6へ進み、例えば操作部4等を介して記録を終了すべき旨の入力があったかどうかを検出する。コントローラ3は、記録を終了すべき旨の入力がなく、MIDIデータの記録を継続すべきであると判断すると(ステップS6;YES)、ステップS1に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0047】
そして、コントローラ3は、例えば図9に示すようにオーディオ信号のピークP2〜Pnを検出し、これらオーディオ信号のピークP2〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−2〜Sys−nの生成等を行った後に、記録を終了すべき旨の入力(図10に示す、録音終了指示参照)を検出すると(ステップS6;NO)、MIDIデータの記録終了指示をFD記録装置8へ送出し、FDに対するMIDIデータの記録を終了させる。
【0048】
この結果、第1の動作例では、FDに時間管理用のイベントが1つ(図7に示す、時間管理用のイベントSys−1)のみ記録されたのに対し、第2の動作例では、FDに時間管理用のイベントが複数(図9に示す、時間管理用のイベントSys−1〜Sys−n)が記録される。
【0049】
MIDIデータの記録が終了すると、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR1に接続されているオーディオデータ再生装置AR1を外し、該オーディオデータ再生装置AR1とは異なるオーディオデータ再生装置AR2をMIDIデータ記録再生装置MR1に接続する(図8に示すB参照)。
その後、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに記録されたMIDIデータの再生を待機すべき旨の入力(図9に示す、再生待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR2の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力を行う。
【0050】
オーディオデータ再生装置AR2の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1よりも周波数が高いクロックCLK1’を利用して、オーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0051】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR2から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。ここで、オーディオデータ再生装置AR2のクロックCLK1’の周波数は、オーディオデータ再生装置AR1のクロックCLK1の周波数よりも高いため、オーディオ信号のピークが検出される時刻は、オーディオデータ再生装置AR1を利用した場合よりも、オーディオデータ再生装置AR2を利用した場合の方がはやくなる。
【0052】
コントローラ3は、このオーディオ信号のピークP1を検出すると、上記第1の動作例と同様、該ピークP1を検出した旨をFD再生装置8aへ通知する(図10に示す、ステップS3→ステップS5)。そして、コントローラ3は、該FDに記録されているMIDIデータの再生を開始すべき指令を送出する。
【0053】
かかる指令を受け取ると、FD再生装置8aは、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2を利用して、FDに記録されているMIDIデータの再生を開始する。具体的には、まずFDに記録されている時間管理用のイベントSys−1を読み出し、その後にFDに記録されている種々のイベント(MIDIイベント等)を読み出すことによりMIDIデータを再生する。一方、コントローラ3は、FD再生装置8aへMIDIデータの再生を開始すべき指令等を送出すると、ステップS6へ進み、例えば操作部4等を介して再生を終了すべき旨の入力があったかどうかを検出する。コントローラ3は、再生を終了すべき旨の入力がなく、MIDIデータの再生を継続すべきであると判断すると(ステップS6;YES)、ステップS1に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0054】
この結果、コントローラ3がオーディオ信号のピークを検出する度に、該ピークを検出した旨がコントローラ3からFD再生装置8aへ通知される。前述したように、MIDIデータ再生時におけるオーディオデータの読み出しは、クロックCLK1よりも周波数が高いクロックCLK1’を利用して行われる。従って、該MIDIデータ再生時におけるオーディオデータの読み出し速度は、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを行うMIDIデータ記録時よりも速くなる。具体的には、図9に示す時間管理用のイベントSys−2を読み出す前に、該時間管理用のイベントSys−2に対応するオーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知が、コントローラ3からFD再生装置8aへ行われることとなる。
【0055】
FD再生装置8aは、コントローラ3から該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取ってから、時間管理用のイベントSys−2を所定時間内に読み出した場合には、何もしない。一方、FD再生装置8aは、コントローラ3から該オーディオ信号のピークを検出した旨の通知を受け取ってから、時間管理用のイベントSys−2を所定時間内に読み出すことができない場合には、例えば後続のMIDIイベントを所定個数読み飛ばし、読み飛ばした後のMIDIイベント等から読み出しを開始する。
【0056】
この結果、オーディオデータの再生速度が、MIDIデータの再生速度よりも速い場合においても、オーディオデータの再生とMIDIデータの再生の同期は保たれることになる。なお、オーディオ信号のピークP3〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−3〜Sys−nについては、時間管理用のイベントSys−2と同様に説明することができるため、説明を割愛する。また、オーディオデータの再生速度が、MIDIデータの再生速度よりも遅い場合については、本動作例の論理によってほぼ同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0057】
このように、第2の動作例では、オーディオデータの再生に同期してMIDIデータを記録する際、オーディオデータの再生によって得られるオーディオ信号のピークを複数検出し、検出したピークP1〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nをFDに記録する。そして、該オーディオデータの再生に同期してMIDIデータを再生する際、オーディオ信号のピークが検出されるタイミングと、上記時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nが読み出されるタイミングのずれに応じて、MIDIイベント等の読み出しタイミングを調整する。これにより、オーディオデータとMIDIデータとを同期を保った状態で再生することが可能となる。
【0058】
c.第3の動作例
図11及び図12は、第3の動作例を説明するための図である。なお、以下では、クロックCLK1を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR1と、クロックCLK2を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR1と、クロックCLK2よりも周波数が高いクロックCLK2’を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR2を例に説明する。
【0059】
ユーザは、まずオーディオデータ再生装置AR1とMIDIデータ記録再生装置MR1とをケーブルによって接続する(図11に示すA参照)。その後、ユーザは、MIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに対するMIDIデータの記録を待機すべき旨の入力(図12に示す、録音待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図12に示す、再生指示参照)を行う。
【0060】
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0061】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。この結果、FDには、コントローラ3によって検出されるオーディオ信号の各ピークP1〜Pnに対応する複数の時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nが記録される。なお、オーディオ信号のピーク検出及び時間管理用のイベント記録に関する詳細については、上述した第2の動作例と同様に説明することができるため、割愛する。
【0062】
さて、MIDIデータの記録が終了すると、ユーザはオーディオデータ再生装置AR1に接続されているMIDIデータ記録再生装置MR1を外し、該MIDIデータ記録再生装置MR1とは異なるMIDIデータ記録再生装置MR2を該オーディオデータ再生装置AR1に接続する(図11に示すB参照)。
その後、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR2の操作部4を操作して、FDに記録されたMIDIデータの再生を待機すべき旨の入力(図12に示す、再生待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図12に示す、再生指示参照)を行う。
【0063】
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用して、オーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR2に順次供給していく。
【0064】
MIDIデータ記録再生装置MR2のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。
【0065】
コントローラ3は、このオーディオ信号のピークP1を検出すると、上記第1の動作例と同様、該ピークP1を検出した旨をFD再生装置8aへ通知する(図10に示す、ステップS3→ステップS5)。そして、コントローラ3は、該FDに記録されているMIDIデータの再生を開始すべき指令を送出する。
【0066】
かかる指令を受け取ると、FD再生装置8aは、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2’を利用して、FDに記録されているMIDIデータの再生を開始する。ここで、MIDIデータ記録再生装置MR2のクロックCLK2’の周波数は、MIDIデータ記録再生装置MR1のクロックCLK2よりも高いため、時間管理用のイベントSys−2〜Sys−nが読み出される時刻は、MIDIデータ記録再生装置MR1を利用した場合よりも、MIDIデータ記録再生装置MR2を利用した場合の方がはやくなる。換言すれば、MIDIデータ再生時におけるMIDIデータの読み出しは、クロックCLK2よりも周波数が高いクロックCLK2’を利用して行われるため、該MIDIデータ再生時におけるMIDIデータの読み出し速度は、クロックCLK2を利用してMIDIデータの読み出しを行うMIDIデータ記録時よりも速くなる。
【0067】
この結果、FD再生装置8aは、例えば時間管理用のイベントSys−2を読み出した後に、該時間管理用のイベントSys−2に対応するオーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知をコントローラ3から受け取ることになる。
【0068】
FD再生装置8aは、時間管理用のイベントSys−2を読み出してから、所定時間内にコントローラ3から該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取った場合には、何もしない。一方、FD再生装置8aは、時間管理用のイベントSys−2を読み出してから、所定時間内にコントローラ3から該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取ることができなかった場合には、例えば時間管理用のイベントSys−2を読み出してからコントローラ3から該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取るまでの時間を計時し、この時間に相当する時間データを後続のデルタタイムに加算する等の処理を行う。
【0069】
この結果、MIDIデータ記録時及び再生時においてオーディオデータの再生速度が一定であり、かつ、MIDIデータの再生速度がMIDIデータの記録速度よりも速い場合においても、オーディオデータの再生とMIDIデータの再生の同期は保たれることになる。なお、オーディオ信号のピークP3〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−3〜Sys−nについては、時間管理用のイベントSys−2と同様に説明することができるため、説明を割愛する。また、MIDIデータ再生速度が、MIDIデータの記録速度よりも遅い場合については、本動作例の論理によってほぼ同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0070】
このように、第3の動作例では、オーディオデータの再生に同期してMIDIデータを記録する際、オーディオデータの再生によって得られるオーディオ信号のピークを複数検出し、検出したピークP1〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nをFDに記録する。そして、該オーディオデータの再生に同期してMIDIデータを再生する際、オーディオ信号のピークが検出されるタイミングと、上記時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nが読み出されるタイミングのずれに応じて、MIDIイベント等の読み出しタイミングを調整する。これにより、オーディオデータとMIDIデータとを同期を保った状態で再生することが可能となる。
【0071】
d.第4の動作例
図13及び図14は、第4の動作例を説明するための図である。なお、以下では、クロックCLK1を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR1と、クロックCLK1よりも周波数が高いクロックCLK1’を利用してオーディオデータの再生を行うオーディオデータ再生装置AR2と、クロックCLK2を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR1と、クロックCLK2よりも周波数が高いクロックCLK2’を利用してMIDIデータの記録及び再生を行うMIDIデータ記録再生装置MR2を例に説明する。また、以下の説明では、例えばレコード会社がオーディオデータ再生装置AR1とMIDIデータ記録再生装置MR1を所有し、ユーザがオーディオデータ再生装置AR2とMIDIデータ記録再生装置MR2を所有している場合を想定する(図13参照)。
【0072】
レコード会社で働く従業員等は、まずオーディオデータ再生装置AR1とMIDIデータ記録再生装置MR1とをケーブルによって接続する(図13に示すA参照)。その後、該従業員等は、MIDIデータ記録再生装置MR1の操作部4を操作して、FDに対するMIDIデータの記録を待機すべき旨の入力(図14に示す、録音待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR1の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図14に示す、再生指示1参照)を行う。
【0073】
オーディオデータ再生装置AR1の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1を利用してオーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR1に順次供給していく。
【0074】
MIDIデータ記録再生装置MR1のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR1から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。この結果、FDには、コントローラ3によって検出されるオーディオ信号の各ピークP1〜Pnに対応する複数の時間管理用のイベントSys−1〜Sys−nが記録される。なお、オーディオ信号のピーク検出及び時間管理用のイベント記録に関する詳細については、上述した第2の動作例と同様に説明することができるため、割愛する。
【0075】
さて、MIDIデータの記録が終了すると、レコード会社は、上記オーディオデータの記録されたCD及び上記MIDIデータの記録されたFDをユーザ等に販売する。ユーザは、楽器店等にて該CD及びFDを購入すると、これらを自己のオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2にそれぞれ装着する(図13に示すB参照)。
【0076】
その後、ユーザはMIDIデータ記録再生装置MR2の操作部4を操作して、FDに記録されたMIDIデータの再生を待機すべき旨の入力(図14に示す、再生待機指示参照)を行った後、オーディオデータ再生装置AR2の操作部(図示略)等を操作して、CDに格納されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力(図14に示す、再生指示2参照)を行う。
【0077】
オーディオデータ再生装置AR2の制御部(図示略)は、操作部からオーディオデータの再生開始指示を受け取ると、クロックCLK1’を利用して、オーディオデータの読み出しを開始する。そして、制御部は、この読み出したオーディオデータからオーディオ信号を生成し、MIDIデータ記録再生装置MR2に順次供給していく。
【0078】
MIDIデータ記録再生装置MR2のコントローラ3は、オーディオデータ再生装置AR2から通信インタフェース2等を介してオーディオ信号を受け取ると、前掲図10に示すオーディオ信号検出処理を実行する。ここで、オーディオデータ再生装置AR2(ユーザ側)のクロックCLK1’の周波数は、オーディオデータ再生装置AR1(レコード会社側)のクロックCLK1の周波数よりも高いため、オーディオ信号のピークが検出される時刻は、オーディオデータ再生装置AR1を利用した場合よりも、オーディオデータ再生装置AR2を利用した場合の方がはやくなる。
【0079】
コントローラ3は、このオーディオ信号のピークP1を検出すると、上記各動作例と同様、ピークP1を検出した旨をFD再生装置8aへ通知する(図10に示す、ステップS3→ステップS5)。そして、コントローラ3は、該FDに記録されているMIDIデータの再生を開始すべき指令を送出する。
【0080】
かかる指令を受け取ると、FD再生装置8aは、クロック生成手段33から供給されるクロックCLK2’を利用して、FDに記録されているMIDIデータの再生を開始する。前述したように、MIDIデータ記録再生装置MR2(ユーザ側)のクロックCLK2’の周波数は、MIDIデータ記録再生装置MR1(レコード会社側)のクロックCLK2よりも高いため、時間管理用のイベントSys−2〜Sys−nが読み出される時刻は、MIDIデータ記録再生装置MR1を利用した場合よりも、MIDIデータ記録再生装置MR2を利用した場合の方がはやくなる。
【0081】
ここで、FD再生装置8aは、例えば図14に示すようにオーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取る前に、時間管理用のイベントSys−2を読み出した場合、該時間管理用のイベントSys−2を読み出してから、該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を所定時間内に受け取った場合には、何もしない。一方、FD再生装置8aは、時間管理用のイベントSys−2を読み出してから、該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を所定時間内に受け取ることができなかった場合には、例えば時間管理用のイベントSys−2を読み出してからコントローラ3から該オーディオ信号のピークP2を検出した旨の通知を受け取るまでにかかった時間に相当する時間データを後続のデルタタイムに加算する等の処理を行う。
【0082】
この結果、MIDIデータ記録時及び再生時においてオーディオデータの再生速度が異なり、かつ、MIDIデータの記録速度及び再生速度が異なる場合においても、オーディオデータの再生とMIDIデータの再生の同期は保たれることになる。なお、オーディオ信号のピークP3〜Pnに対応する時間管理用のイベントSys−3〜Sys−nについては、時間管理用のイベントSys−2と同様に説明することができるため、説明を割愛する。また、MIDIデータ再生時におけるオーディオデータの再生速度が、MIDIデータ記録時におけるオーディオデータの再生速度よりも遅い場合及びMIDIデータの再生速度が、MIDIデータの記録速度よりも遅い場合等については、本動作例の論理によってほぼ同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0083】
このように、第4の動作例では、MIDIデータ記録時に使用したオーディオデータ再生装置及びMIDIデータ記録再生装置と、MIDIデータ再生時に使用したオーディオデータ再生装置及びMIDIデータ記録再生装置とが、それぞれ異なる装置であっても、オーディオデータとMIDIデータとを同期を保った状態で再生することが可能となる。
【0084】
以上説明したように、本実施形態に係るMIDIデータ記録再生装置MRによれば、一般家庭などにおいて広く利用されているタイムコード出力機能を備えていないオーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、MIDIデータを記録することができ、さらに、該オーディオデータの再生に同期して、記録したMIDIデータを再生することができる。
【0085】
B.変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0086】
<変形例1>
上述した本実施形態に第4の動作例では、レコード会社がCDに記録されたオーディオデータの再生に同期してFDにMIDIデータを記録し、これらを販売する一方、ユーザが楽器店等において該CD及び該FDを購入し、該CDに記録されたオーディオデータの再生に同期してFDに記録されたMIDIデータを再生する場合について説明した。これに対し、以下に示す変形例1では、レコード会社がネットワークを介して上記オーディオデータ及びMIDIデータをユーザに送信する一方、ユーザがレコード会社から受信したオーディオデータの再生に同期してMIDIデータを再生する場合について説明を行う。
【0087】
図15は、変形例1に係る同期記録再生システムSS’の構成を示す図である。
同期記録再生システムSS’は、オーディオデータ及び該オーディオデータの再生に同期して記録したMIDIデータ(以下、同期記録MIDIデータという)を提供するコンテンツ・サーバCSと、インターネットや固定電話網など様々な通信網によって構成されるネットワークNWと、該ネットワークNWを介し、コンテンツ・サーバCSから上記オーディオデータ及びMIDIデータを受信することが可能な複数のクライアント端末CTとを具備している。なお、図15では、図面が煩雑になるのを防ぐため、クライアント端末CTを1台のみ図示している。
【0088】
コンテンツ・サーバCSは、レコード会社が所有する種々のサーバソフトウェアを搭載したコンピュータであり、複数のオーディオデータと複数の同期記録MIDIデータとを対応付けて格納したデータ・ベース部DBを備えている。
図16は、オーディオデータ及び同期記録MIDIデータの構成を説明するための図である。オーディオデータ及び同期記録MIDIデータは、それぞれヘッダとペイロードにより構成されている。オーディオデータのヘッダには、該オーディオデータを識別するための識別情報(オーディオ−ID)が含まれ、オーディオデータのペイロードには、オーディオ信号を生成するためのデータが含まれている。同期記録MIDIデータもオーディオデータとほぼ同様、該同期記録MIDIデータのヘッダには、該同期記録MIDIデータを識別するための識別情報(MIDI−ID)が含まれ、同期記録MIDIデータのペイロードには、演奏制御等を指示するMIDIイベントや時間管理用のイベント、デルタタイム等が含まれている。
【0089】
以上説明したデータベース部DBに格納されている複数のオーディオデータ及び同期記録MIDIデータは、それぞれオーディオデータ再生装置AR1(第4の動作例参照)によって再生されるオーディオデータ及び該オーディオデータの再生に同期してMIDIデータ記録再生装置MR1(第4の動作例参照)によって記録されるMIDIデータである。かかるコンテンツ・サーバCSは、クライアント端末CTからネットワークNWを介して所定のオーディオデータ及び同期記録MIDIデータの配信要求を受信すると、対応するオーディオデータ及び同期記録MIDIデータをネットワークNWを経由で該クライアント端末CT宛に送信する。
【0090】
クライアント端末CTは、例えばユーザが所有するパーソナルコンピュータ等であり、ネットワークNWに接続された種々のサーバとの間でデータ等を授受するための機能(ネットワーク接続機能)や、上記コンテンツ・サーバCSから受信したオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを、ケーブル等により当該クライアント端末CTに接続されたオーディオデータ再生装置AR2(第4の動作例参照)及びMIDIデータ記録再生装置MR2(第4の動作例参照)へそれぞれ送信する機能を備えている。
【0091】
かかる同期記録再生システムSS’を利用する場合、ユーザは、まずクライアント端末CTの操作部(図示略)等を操作し、上記コンテンツ・サーバCSを指定するURL(Uniform Resource Locator)、IPアドレス等を入力して該コンテンツ・サーバCSのアクセスを試みる。コンテンツ・サーバCSは、クライアント端末CSからネットワークNWを介してアクセス要求を受け取ると、該要求に応じ、データベース部DBに格納されている複数のオーディオデータ及び複数の同期記録MIDIデータをリスト形式で表示するためのリスト情報を図示せぬ記憶手段から読み出し、これをクライアント端末CS宛に送信する。
【0092】
クライアント端末CSは、コンテンツ・サーバCSからネットワークNW経由で受信したリスト情報をディスプレイ(図示略)に表示する。ユーザは、該ディスプレイに表示されるリスト情報を参照し、配信を要求すべきオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを決定する。そして、ユーザは操作部を操作し、決定したオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを配信すべき旨の入力を行う。かかる入力が行われると、クライアント端末CTは、コンテンツ・サーバCSに対し、該オーディオデータ及び同期記録MIDIデータの配信要求を行う。
【0093】
コンテンツ・サーバCSは、ネットワーク経由で該配信要求を受け取ると、データベース部DBから対応するオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを読み出し、これをクライアント端末CT宛に送信する。
クライアント端末CTは、コンテンツ・サーバCSからオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを受信すると、自端末に接続されたオーディオ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2へ転送する。なお、転送する際、クライアント端末CTは、該オーディオデータ及び同期記録MIDIデータのヘッダに含まれている識別情報を参照し、いずれのデータをいずれの装置に送信すべきかを判断する。
【0094】
一方、オーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2は、それぞれクライアント端末CTから受信したオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを、揮発性メモリや不揮発性メモリ等によって構成された記憶手段に格納する。
【0095】
その後、オーディオデータ再生装置AR2に記憶されたオーディオデータの再生に同期して、MIDIデータ記録再生装置MR2に記憶された同期記録MIDIデータを再生することを試みるユーザは、まずオーディオデータ再生装置AR2とMIDIデータ記録再生装置MR2とをケーブル等によって接続する。そして、ユーザは、MIDIデータ記録再生装置MR2の操作部4を操作して、記憶手段に記憶されている同期記録MIDIデータの再生を待機すべき旨の入力を行った後、オーディオデータ再生装置AR2の操作部等を操作して、記憶手段に記憶されているオーディオデータの再生を開始すべき旨の入力を行う。かかる入力が行われると、オーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2は、第4の動作例と同様の処理を行う。この結果、第4の動作例と同様に、該オーディオデータと同期記録MIDIデータが同期を保った状態で再生される。なお、オーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2の動作に関する詳細は、第4の動作例とほぼ同様に説明することができるため、割愛する。
【0096】
なお、本変形例では、クライアント端末CTがコンテンツ・サーバCSからオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを受信し、当該クライアント端末CTに接続されたオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2にそれぞれ転送する場合を例に説明したが、例えばオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2にそれぞれネットワーク接続機能が搭載されている場合には、コンテンツ・サーバCSから送信されるオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを直接受信するようにしても良い。
【0097】
また、本変形例では、クライアント端末CTがコンテンツ・サーバCSからオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを受信した場合、クライアント端末CTは、受信した各データを自端末に接続されたオーディオ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2に転送する構成であったが、クライアント端末が各データを受信した時点において、オーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2が自端末に接続されていないことも想定される。かかる場合を想定し、クライアント端末CTがコンテンツ・サーバCSからオーディオデータ及び同期記録MIDIデータを受信した場合には、一旦ハードディスク(図示略)等に格納し、その後、クライアント端末CTにオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2された場合に、ハードディスク等に格納された各データをオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2に送信するようにしても良い。
【0098】
また、本変形例では、クライアント端末CTとしてパーソナルコンピュータ等を例示したが、上記ネットワーク接続機能やオーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MR2との間でデータの授受を行うための機能を搭載した様々な端末(例えば、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等)に適用可能である。
また、例えばレコード会社がCDをユーザ等に販売する一方、該CDに記録されたオーディオデータの再生に同期して著名な演奏者等が演奏した演奏データを同期記録MIDIデータとして複数記録し、これを上記データベース部DBに格納する。ユーザは、該データベースDBにアクセスし、格納されている複数の同期記録MIDIデータの中から、自分の好みの演奏者(例えば、演奏者α等)に対応する同期記録MIDIデータをダウンロードする。このように本変形例を上述した本実施形態に適用することも可能である。
【0099】
<変形例2>
図17は、変形例2に係るマスターCDに記録されたオーディオデータを説明するための図である。
マスターCDは、例えばレコード会社(上述した第4の動作例参照)等において作成されるCDである。このマスターCDに記録されているオーディオデータを所定のオーディオデータ再生装置AR1を用いて再生することで、オーディオ信号のピークP1〜Pnが所定時間間隔ΔT1で検出されるようになっている。なお、以下の説明では、オーディオデータ再生装置AR1におけるオーディオデータ再生用のクロックをCLK1とする。
【0100】
オーディオデータ再生装置AR2及びMIDIデータ記録再生装置MRを所有するユーザは、上記マスターCDを楽器店等において購入し、これを該オーディオデータ再生装置AR2に装着する。そして、ユーザは、オーディオデータ再生装置AR2とMIDIデータ記録再生装置MRとをケーブル等によって接続し、オーディオデータ再生装置AR2の操作部(図示略)を操作して、CDに記録されたオーディオデータの再生指示を行う。
【0101】
オーディオデータ再生装置AR2は、かかる再生指示に従い、クロックCLK1’を利用して、オーディオデータの読み出し動作を開始する。一方、MIDIデータ記録再生装置MRは、オーディオデータ再生装置AR2から供給されるオーディオ信号のピーク検出を開始する。MIDIデータ記録再生装置MRは、該ピークが検出される時間間隔(以下、時間間隔ΔT2とする)を図示せぬRAM等に記録し、これを上述した時間間隔ΔT1と比較することにより、オーディオデータ再生装置AR2のクロックCLK1’とオーディオ再生装置AR1のクロックCLK1のずれ及びクロックCLK1’の周波数を把握する。MIDIデータ記録再生装置MRは、把握したオーディオデータ再生装置AR2のクロックCLK1’に基づき、MIDIデータの記録速度、再生速度を調整することで、オーディオデータの再生とMIDIデータの記録若しくは再生を同期させることが可能となる。
【0102】
なお、上記オーディオデータが記録されているマスターCDの代わりに、該オーディオデータを配信するサーバを設け、ネットワーク(インターネット等)経由でアクセスのあったユーザに対して、該オーディオデータを無償等でダウンロードするようにしても良い。
【0103】
ここで、上述した本実施形態では、オーディオデータを記憶する記憶媒体としてCDを例示したが、FD、MD、オーディオテープ、レコードなど、オーディオデータを記憶することができる様々な記憶媒体に適用可能である。また、MIDIデータを記憶する記憶媒体についても、上記と同様、様々な記憶媒体(CD、MD等)に適用可能である。
【0104】
また、本発明は、FD記録装置8、FD再生装置8a、コントローラ3など、図1に示すMIDIデータ記録再生装置MRに係る全ての構成要素を含んだ自動ピアノを製造し、販売するという態様でも実施され得る。かかる態様によれば、ユーザは、該自動ピアノと、一般的なオーディオデータ再生装置(すなわち、タイムコード出力機能を備えていないオーディオデータ再生装置)とを用いて、CDに記録されたオーディオデータの再生に同期して演奏データ(例えば、ユーザがピアノ11を演奏することにより得られる演奏データ等)をFDに記録することができると共に、FDに記録された該演奏データに基づく自動演奏に同期させてCDに記録されたオーディオデータの再生を行うことができる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、CD等の記憶媒体に記録されているオーディオデータを再生する装置として、タイムコード出力機能を備えていないオーディオデータ再生装置を使用した場合であっても、該オーディオデータの再生に同期してMIDIデータの記録、再生等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における同期記録システムの構成を示す図である。
【図2】 同実施形態に係る信号レベル検出処理を示すフローチャートである。
【図3】 同実施形態に係るオーディオ信号を説明するための図である。
【図4】 同実施形態に係るMIDIイベントの構成を示す図である。
【図5】 同実施形態に係るSMFの構成を示す図である。
【図6】 同実施形態における第1の動作例を説明するための図である。
【図7】 同実施形態における第1の動作例を説明するための図である。
【図8】 同実施形態における第2の動作例を説明するための図である。
【図9】 同実施形態における第2の動作例を説明するための図である。
【図10】 同実施形態における第2の動作例に係る信号レベル検出処理を示すフローチャートである。
【図11】 同実施形態における第3の動作例を説明するための図である。
【図12】 同実施形態における第3の動作例を説明するための図である。
【図13】 同実施形態における第4の動作例を説明するための図である。
【図14】 同実施形態における第4の動作例を説明するための図である。
【図15】 変形例1に係る同期記録システムの構成を示す図である。
【図16】 変形例1に係るオーディオデータ及び同期記録MIDIデータの構成を説明するための図である。
【図17】 変形例2に係るマスターCDに記録されたオーディオデータを説明するための図である。
【符号の説明】
AR・・・オーディオデータ再生装置、MR・・・MIDIデータ記録再生装置、2・・・通信インタフェース、3・・・コントローラ、4・・・操作部、5・・・ミキサ、6・・・アンプ、7・・・スピーカ、8・・・FD記録装置、8a・・・FD再生装置、20・・・自動ピアノ、11・・・ピアノ、12・・・キーセンサ、13・・・ペダルセンサ、14・・・MIDIイベント生成回路、15・・・ピアノ音源、16・・・ピアノ電子回路、17・・・駆動ソレノイド群、18・・・アンサンブル音源、33・・・クロック生成手段。

Claims (8)

  1. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データを記憶媒体に記録する記録装置であって、
    前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記オーディオ信号のピークを検出したとき、時間管理用のイベントを生成する第1イベント生成手段と、
    楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成する第2イベント生成手段と、
    クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段と、
    前記計時手段による計時結果に基づいて、前記タイミングデータを生成するタイミングデータ生成手段と、
    前記第1イベント生成手段によって生成される時間管理用のイベントと、前記第2イベント生成手段によって生成される楽曲の演奏制御を指示するイベントと、前記タイミングデータ生成手段によって生成されるタイミングデータとを含む楽曲データを前記記憶媒体に記録する記録手段と
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する再生装置であって、
    該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された楽曲データであり、
    前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記オーディオ信号のピークを検出したとき、該記憶媒体に記録された楽曲データの再生を開始する再生制御手段と
    を具備することを特徴とする再生装置。
  3. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する再生装置であって、
    該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データであり、
    前記複数のイベントは、前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークの検出タイミングを示す時間管理用のイベントと楽曲の演奏制御を指示するイベントとを含み、
    前記オーディオデータ再生装置から前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記オーディオ信号のピークを検出する検出手段と、
    クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づき、前記楽曲データ中のタイミングデータによって定まる時刻に、対応するイベントを読み出すイベント読み出し手段と、
    前記イベント読み出し手段によって読み出された複数のイベントのうち、楽曲演奏制御を指示するイベントを再生手段に供給する制御手段と、
    前記イベント読み出し手段によって前記時間管理用のイベントが読み出されるタイミングと、前記検出手段によって前記オーディオ信号のピークが検出されるタイミングとのずれに応じて、前記イベント読み出し手段による前記楽曲演奏制御を指示するイベントの読み出しタイミングを調整する調整手段と
    を具備することを特徴とする再生装置。
  4. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データを記憶媒体に記録する方法であって、
    前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークを検出したとき、時間管理用のイベントを生成する過程と、
    楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成する過程と、
    クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づいて、前記タイミングデータを生成する過程と、
    前記時間管理用のイベントと、前記楽曲の演奏制御を指示するイベントと、前記タイミングデータとを含む楽曲データを前記記憶媒体に記録する過程と
    を具備することを特徴とする記録方法。
  5. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する方法であって、
    該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された楽曲データであり、
    前記オーディオデータ再生装置による前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークを検出したとき、該記憶媒体に記録された楽曲データの再生を開始することを特徴とする再生方法。
  6. オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して、記憶媒体に記録された楽曲データを再生する方法であって、
    該記憶媒体に記録された楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データであり、
    前記複数のイベントは、前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークの検出タイミングを示す時間管理用のイベントと楽曲の演奏制御を指示するイベントとを含み、
    前記オーディオデータ再生装置による前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークを検出する過程と、
    クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づき、前記楽曲データ中のタイミングデータによって定まる時刻に対応するイベントを読み出す過程と、
    読み出した複数のイベントのうち、楽曲演奏制御を指示するイベントを再生手段に供給する過程と、
    前記時間管理用のイベントの読み出しタイミングと、前記オーディオ信号のピークの検出タイミングとのずれに応じて、前記楽曲演奏制御を指示するイベントの読み出しタイミングを調整する過程と
    を具備することを特徴とする再生方法。
  7. オーディオデータの再生に同期して、楽曲データを再生する方法であって、
    前記楽曲データは、前記オーディオデータの再生に同期して記録された複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データであり、
    前記複数のイベントは、前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークの検出タイミングを示す時間管理用のイベントと楽曲の演奏制御を指示するイベントとを含み、
    前記オーディオデータと前記楽曲データとを備えたサーバが、前記オーディオデータ及び前記楽曲データを、それぞれネットワークを介してオーディオデータ再生装置及び再生装置へ送信する過程と、
    前記オーディオデータ再生装置が、前記サーバからネットワークを介して受信したオーディオデータを第1記憶手段に記憶する過程と、
    前記再生装置が、前記サーバからネットワークを介して受信した楽曲データを第2記憶手段に記憶する過程と、
    前記オーディオデータ再生装置が、入力される前記オーディオデータの再生指示に従って、前記第1記憶手段に記憶されている前記オーディオデータからオーディオ信号を生成して前記再生装置へ供給する過程と、
    前記再生装置が、前記オーディオデータ再生装置から供給されるオーディオ信号のピークを検出する過程と、
    前記再生装置が、クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づき、前記第2記憶手段に記憶されている楽曲データ中のタイミングデータによって定まる時刻に対応するイベントを読み出し、読み出した複数のイベントのうち、楽曲演奏制御を指示するイベントを再生手段に供給する過程と、
    前記再生装置が、前記時間管理用のイベントの読み出しタイミングと、前記オーディオ信号のピークの検出タイミングとのずれに応じて、前記楽曲演奏制御を指示するイベントの読み出しタイミングを調整する過程と
    を具備することを特徴とする再生方法。
  8. オーディオデータと該オーディオデータの再生に同期して記録された楽曲データとを備えたサーバと、前記サーバとネットワークを介して通信可能なオーディオデータ再生装置及び再生装置とを具備するシステムであって、
    前記楽曲データは、前記オーディオデータ再生装置によるオーディオデータの再生に同期して記録された複数のイベントと各イベントの実行タイミングを指定するタイミングデータとを含む楽曲データであり、
    前記複数のイベントは、前記オーディオデータの再生に基づき生成されるオーディオ信号のピークの検出タイミングを示す時間管理用のイベントと楽曲の演奏制御を指示するイベントとを含み、
    前記サーバは、前記オーディオデータ及び前記楽曲データを、それぞれネットワークを介してオーディオデータ再生装置及び再生装置へ送信する送信手段を具備し、
    前記オーディオデータ再生装置は、
    前記サーバからネットワークを介して前記オーディオデータを受信する受信手段と、
    前記オーディオデータを記憶する第1記憶手段と、
    入力される前記オーディオデータの再生指示に従って、前記第1記憶手段に記憶されている前記オーディオデータからオーディオ信号を生成し、前記再生装置へ供給する供給手段とを具備し、
    前記再生装置は、
    前記サーバからネットワークを介して受信した楽曲データを受信する受信手段と、
    前記楽曲データを記憶する第2記憶手段と、
    クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段による計時結果に基づき、前記第2記憶手段に記憶されている楽曲データ中のタイミングデータによって定まる時刻に対応するイベントを読み出すイベント読み出し手段と、
    前記イベント読み出し手段によって読み出された複数のイベントのうち、楽曲演奏制御を指示するイベントを再生手段に供給する制御手段と、
    前記イベント読み出し手段によって前記時間管理用のイベントが読み出されるタイミングと、前記検出手段によって前記オーディオ信号のピークが検出されるタイミングとのずれに応じて、前記イベント読み出し手段による前記楽曲演奏制御を指示するイベントの読み出しタイミングを調整する調整手段と
    を具備することを特徴とする同期再生システム。
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