JP3885587B2 - 演奏制御装置及び演奏制御用プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−ROM(コンパクトディスク−リードオンリメモリ)と自動演奏ピアノ等の自動演奏を行うことが可能なアコースティック楽器やアコースティック楽器そのものとを用いて合奏させることのできる演奏制御装置及び演奏制御用プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD−ROM(コンパクトディスク−リードオンリメモリ)(以下「CD」という)にオーディオデータとMIDIデータとを記憶させておき、オーディオデータの再生音とMIDIデータによる自動演奏ピアノの演奏を合奏させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アコースティック楽器の発する音は、個々の楽器で同じキーであっても微妙にピッチが異なっていたり、意識的に調律によって微妙に音高の高低をつけている場合がある。また、CDにオーディオデータを記録するときの楽器やその調律によって、その楽器が発する音の音高と基準となる音高とが必ずしも一致しているものではないため、CDに記録されたオーディオデータの再生音とアコースティック楽器の演奏とを合奏させる場合に、同じ音高の楽音を発生させてもうなりが生じてしまい、演奏としてきれいな合奏ができないこともある。
【0004】
また、電子楽器の場合には、電子楽器が備える電子音源の波形データの読み出し速度を制御することで、発生させる音の微妙なピッチ調整が可能であるが、アコースティック楽器の場合、特にピアノ等は調律を行うことは大がかりな作業となってしまい、種々のCDと合奏させる都度、CDに合わせて調律を行うことは現実的なことではなく、またその作業は煩雑なものである。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、オーディオデータ全体の再生音のピッチとアコースティック楽器が発する音のピッチとのピッチ調整を容易に行うことができるのに加えて、アコースティック楽器が発する音がオーディオデータ全体の再生音から音楽的に浮き出て、より芸術性の高い演奏表現を行うことができる演奏制御装置及び演奏制御用プログラム、並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の演奏制御装置は、データ記録媒体に記録された、オーディオデータの所定周波数の音圧情報に基づいて、当該データ記録媒体に記録されたオーディオデータの再生音の周波数を第1ピッチとして検出する第1ピッチ検出手段と、自動演奏楽器の音源が生成する、特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を第2ピッチとして検出する第2ピッチ検出手段と、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチが前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチと一定量の差分を有するように前記第1ピッチ検出手段により検出された第1ピッチを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、オーディオデータとは、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して入力されたオーディオデータや、CD、MO、CD−R、CD−RW、ハードディスク、フレキシブルディスク、その他これに類する記録媒体から入力されたオーディオデータである。また、アコースティック楽器とは、ピッチを調整することが可能な弦楽器、管楽器、鍵盤楽器、その他これに類する楽器である。
【0008】
さらに、第1ピッチ検出手段により検出された第1ピッチが第2ピッチ手段により検出される第2ピッチと一定量の差分を有するとは、オーディオデータの周波数とアコースティック楽器が発する音の周波数との差がゼロ以外の所定値、即ち両周波数が数Hzの差を有するということであり、これにより、オーディオデータがクラシック音楽のオーケストラのものである場合に、アコースティック楽器の発する音が、オーケストラの音から音楽的に浮き出て、より芸術性の高い演奏表現が可能になるという効果を奏する。
【0009】
請求項2記載の演奏制御装置は、請求項1記載の演奏制御装置において、前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチと前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチとのピッチの差分を示すピッチ差分情報を設定する設定手段を備え、前記制御手段は、前記設定手段により設定されたピッチ差分情報に基づいて、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出されたピッチを制御することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の演奏制御装置は、請求項1又は2記載の演奏制御装置において、前記データ記録媒体を識別する識別データ、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報、及び前記自動演奏楽器を自動演奏させるためのMIDIデータを前記データ記録媒体と異なる記録媒体に書き込む書込手段と、該データ記録媒体と異なる記録媒体に書き込まれた、これらのデータを読み出す読出手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の自動演奏用プログラムは、データ記録媒体からオーディオデータの読み込みが可能なコンピュータを、データ記録媒体に記録された、オーディオデータの所定周波数の音圧情報に基づいて、当該データ記録媒体に記録されたオーディオデータの再生音の周波数を第1ピッチとして検出する第1ピッチ検出手段、自動演奏楽器の音源が生成する、特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を第2ピッチとして検出する第2ピッチ検出手段、及び前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチが前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチと一定量の差分を有するように前記第1ピッチ検出手段により検出された第1ピッチを制御する制御手段として機能させることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の記録媒体は、請求項4記載の演奏制御装置で使用される記録媒体において、請求項4記載の演奏制御装置で使用される前記データ記録媒体と異なる記録媒体において、前記データ記録媒体を識別する識別データと、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報と、前記自動演奏楽器を自動演奏させるためのMIDIデータとを記録することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る演奏制御装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
同図において、CD駆動装置1は、コントローラ4からの指令に従い、装着されたCDからCDに記録されたオーディオデータを読み出して出力する装置である。CD駆動装置1には、例えば、市販されている音楽CDや自分で作成したオーディオデータが書き込まれたCD等の様々なCDが装着される。
【0020】
FD駆動装置2は、コントローラ4からの指令に従い、自動演奏の制御のためのMIDIデータをFDから順次読み出してコントローラ4に供給するシーケンサ機能を有している。ここで、MIDIデータは、図2に示すように、初期データと演奏データとを有し、初期データは、CDに付されているID情報とCDに記録されたオーディオデータ全体の再生音のピッチ(以下「CDのピッチ」という)を示すCDのピッチ情報とを有している。
【0021】
上記ID情報は、市販されているCD等に付されているTOC(Table Of Contents)情報であり、FD駆動装置2に駆動されるFDがCD駆動装置1に装着されたCDに対応するものであるか否かを判断するために使用される。また、ピッチ情報は、後述するようにCDに記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御するために使用される。図2に示す演奏データは、特定の音の発音又は消音といった演奏制御を指示するイベントと、先行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデルタタイムとからなる時系列データである。FD駆動装置2は、あるイベントをFDから読み出してコントローラ4に送った後は、そのイベントの後のデルタタイムによって示される時間だけ待機し、後続のイベントの読み出しを行う、という処理を繰り返す。これがシーケンサ機能の基本的な動作である。また、FD駆動装置2は、FDから読み出されたイベントをコントローラ4に供給する動作とCD駆動装置1によるオーディオデータの再生動作とを同期させるためにタイミング調整を行う。
【0022】
DSP3は、CD駆動装置1から読み出された記録データを250msecだけ遅延させてコントローラ4に送る。なお、このように記録データを遅延させる理由については後述する。また、DSP3は、CD駆動装置1から受け取った記録データの種類を判定し、記録データの種類を示す情報をコントローラ4に送る。
【0023】
コントローラ4は、ピアノ12のピッチ情報等を記憶するRAM4aを備え、操作部5を介して与えられる指示に従い、この演奏制御装置全体の制御を行う。RAM4aは、後述するピッチ差分情報をオフセットとして記憶するレジスタを備えている。
【0024】
同期再生の指示が操作部5から与えられた場合、コントローラ4は、この指示に従って、MIDIデータの再生指示をFD駆動装置2に送るとともに、オーディオデータの再生指示をCD駆動装置1に送る。そして、コントローラ4は、CD駆動装置1からDSP3を介して供給される符号化データをデジタルオーディオ信号に変換してミキサ13に出力する。また、コントローラ4は、FD駆動装置2から供給されるイベントを自動演奏を行うための手段に送る。本実施の形態に係る演奏制御装置は、自動演奏を行うための手段として、アンサンブル音源8と、ピアノ音源10と、駆動ソレノイド群11及びピアノ12からなる自動ピアノとを有している。アンサンブル音源8により自動演奏を行う場合、コントローラ4は、FD駆動装置2から受け取ったイベントをアンサンブル音源8に送る。また、ピアノ音源10又は自動ピアノにより自動演奏を行う場合、コントローラ4は、FD駆動装置2から受け取ったイベントをピアノ自動演奏用電子回路9に送る。いずれの手段により自動演奏を行うかは、操作部5からの指示に従って決定される。また、コントローラ4は、CD駆動装置1からタイムコードを受信する度に、そのタイムコードをFD駆動装置2に送る。コントローラ4によってイベントが出力されてから自動演奏音が発生されるまでには遅延があり、その遅延時間はいずれの手段により自動演奏を行うかにより異なる。自動ピアノにより自動演奏を行う場合、コントローラ4がイベント出力してから自動演奏音が発生するまでに例えば500msecの時間を要する。そこで、コントローラ4は、CD及びFDの同期再生の指示が操作部5から与えられ、かつ、自動演奏のための手段として自動ピアノが選択されている場合には、まず、MIDIデータの再生指示をFD駆動装置2に送り、この時点から500msec−250msec(この250msecの時間は、後述する図4のステップS32の判別処理にかかる時間を考慮したものである。)=250msecだけ経過したときに、オーディオデータの再生指示をCD駆動装置1に送る。
【0025】
アンサンブル音源8は、コントローラ4からイベントを受け取り、そのイベントに従ってデジタル楽音信号を生成する装置である。このアンサンブル音源8により生成されたデジタル楽音信号はミキサ13に出力される。
【0026】
ピアノ自動演奏用電子回路9は、コントローラ4からイベントを受け取り、自動演奏のための制御を行う回路である。このピアノ自動演奏専用電子回路9は、以下に示す2通りの方法のうちいずれかにより自動演奏の制御を行う。まず、第1の方法では、コントローラ4から受け取ったイベントをピアノ音源10に送る。このピアノ音源10は、イベントにより指示されたピアノ音に対応するデジタルオーディオ信号を電子的に生成する装置であり、生成するピアノ音に対応するデジタルオーディオ信号の周波数を調整するDSP16や、生成するピアノ音のピッチ、即ち該デジタルオーディオ信号の周波数を調整する摘みを備えている。このピアノ音源10により生成されたデジタルオーディオ信号はミキサ13に出力される。第2の方法では、ピアノ自動演奏用電子回路9は、コントローラ4から受け取ったイベントに従って駆動ソレノイド11に対する通電制御を行う。この駆動ソレノイド群11は、ピアノ12に設けられた複数の鍵に各々対応した複数のソレノイドと、複数のペダルに各々対応した複数のソレノイドとからなる。ピアノ自動演奏用電子回路9は、ある鍵の押下を指示するイベントをコントローラ4から受け取った場合、その鍵に対応したソレノイドに駆動電流を流し、鍵を押下させるのに必要な磁力をソレノイドにより発生する。離鍵を指示するイベントを受け取った場合も同様である。第1の方法又は第2の方法のいずれによりイベントを取り扱うかの指示は、操作部5からコントローラ4に与えられ、コントローラ4はこの指示をピアノ自動演奏用電子回路9に送り、ピアノ自動演奏用電子回路9は、受け取った指示に従う。
【0027】
ピアノ音源10には、アナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換するアナログ/デジタル(A/D)信号変換回路15が接続され、A/D信号変換回路15にはピアノ12が発する音をアナログオーディオ信号として取り込むマイク14が接続されている。
【0028】
ミキサ13は、コントローラ4から供給されるデジタルオーディオ信号、アンサンブル音源8から供給されるデジタルオーディオ信号、及びピアノ音源10から供給されるデジタルオーディオ信号を各々アナログオーディオ信号に変換し、これらの変換されたアナログオーディオ信号をミキシングする。このミキシングされた信号は、アンプ6及びスピーカ7を介し、音として出力される。
【0029】
以上のような構成及び機能を有する演奏制御装置を使用して、CDのピッチとピアノ12が発する音のピッチとを一致させて合奏させる場合には、大きく分けて以下の3つの処理を行うことが必要である。
(1)ピアノ12が発する音のピッチの検出処理
(2)CDのID情報とピッチ情報とを含む初期化データ、及びイベントとデルタタイムとを含む演奏データを有するMIDIデータを記録するFDの作成処理(3)上記(1)の処理で検出されたピアノ12が発する音のピッチと上記(2)で作成されたFDから読み出されたピッチ、即ちCDのピッチとを一致させ又は意図的に所定量ずらした上で、CDに記録されたオーディオデータ及びFDに記録されたMIDIデータの再生を行う再生処理
以上の3つの処理について、図3〜図5を参照しながら説明する。
【0030】
まず、上記(1)のピアノ12が発する音のピッチの検出処理について説明する。
【0031】
ユーザが、操作部5でピアノ12の特定の鍵を押鍵するイベントを入力すると、コントローラ4により該イベントはピアノ自動演奏用電子回路9に出力され、ピアノ自動演奏用電子回路9は、駆動ソレノイド群11におけるその鍵に対応したソレノイドに駆動電流を流し、鍵を押下させるのに必要な磁力をソレノイドにより発生し、ピアノ12の特定の鍵が押鍵される。ピアノ12の特定の鍵が押鍵されることで、ピアノ12が発する音はマイク14にアナログオーディオ信号として取り込まれ、該アナログオーディオ信号はA/D信号変換回路15に出力され、デジタルオーディオ信号に変換された後に、ピアノ音源10に出力される。
【0032】
ピアノ音源10に含まれるDSP16は、ピアノ音源10が備えている、当該特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号とマイク14及びA/D信号変換回路15を介して入力されたデジタルオーディオ信号との周波数が一致するように、当該特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を制御する。換言すれば、当該特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を上下動させて、マイク14及びA/D信号変換回路15を介して入力されたデジタルオーディオ信号の周波数と一致させる。マイク14及びA/D信号変換回路15を介して入力されたデジタルオーディオ信号の周波数は周波数分析等の技術を利用して検出する。
【0033】
これにより、ピアノ12が発する音のピッチとピアノ音源10が生成するピアノ音のピッチとが一致するため、当該特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数がピアノ12が発する音のピッチとなる。このような方法でピアノ12の音のピッチを検出する。ここで検出されたピアノ12が発する音のピッチ情報、即ち該音の周波数の情報はコントローラ4に設けられたRAM4aに記録され、合奏の際に利用される。
【0034】
次に、上記(2)のFDの作成処理について図3を参照しながら説明する。
【0035】
まず、ユーザがCDをCD駆動装置1に、FDをFD駆動装置2にセットする(ステップS11)。
【0036】
次いで、コントローラ4が操作部5からCD駆動装置1にセットされたCDに関する情報をFDに記録する旨の指示が入力されたか否かを判別する(ステップS12)。ここで、CDに関する情報とは、CDのID情報及びピッチ情報である。
【0037】
上記ステップS12の判別の結果、CDに関する情報をFDに記録する旨の指示が入力されない場合には、後述するステップS20に進む一方、CDに関する情報をFDに記録する旨の指示が入力された場合には、コントローラ4はCDに記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報を取得する(ステップS13)。ここで、所定周波数とは、例えば、430Hzであるが、この周波数の値は特に限定するものではなく、1つの基準として採る値である。後述するステップS16でこの所定周波数の値は1Hzずつ変更される。また、音圧情報とは、オーディオデータの周波数が、例えば440Hzのときに、音圧が100dBのような具体的な音圧値である。
【0038】
そして、コントローラ4は、このステップS13で取得された音圧情報をスキャンし(ステップS14)、このスキャンされた音圧情報に予め決められた所定値(例えば、100dB)以上の音圧値があるか否かを判別し(ステップS15)、予め決められた所定値以上の音圧値がない場合には、ステップS13で用いられたオーディオデータの所定周波数の値を1Hz上げて(ステップS16)、ステップS13に戻り、再度ステップS13〜ステップS15の処理を繰り返し、予め決められた所定値以上の音圧値があるか否かを判別する。ステップS16では、ステップS13で用いられたオーディオデータの所定周波数の値を変更することが目的なので、該所定周波数の値を1Hz下げるようにしてもよい。
【0039】
上記ステップS15の判別の結果、ステップS14でスキャンされた音圧情報に予め決められた所定値以上の音圧値がある場合には、コントローラ4は、当該音圧値が得られたオーディオデータの所定周波数の値をピッチ情報としてRAM4aに記録する(ステップS17)(第1ピッチ検出手段)。
【0040】
次いで、コントローラ4はCDに付されているID情報を読み出し(ステップS18)、この読み出されたID情報とステップS17でRAM4aに記録されたピッチ情報とをFDの初期データを記録する領域に記録する(ステップS19)。
【0041】
次に、コントローラ4は、操作部5から演奏データを記録する旨の指示が入力されたか否かを判別し(ステップS20)、演奏データを記録する旨の指示が入力された場合には、FDの演奏データを記録する領域に演奏データを記録する(ステップS21)一方、演奏データを記録する旨の指示が入力されない場合には、ステップS22に進む。
【0042】
その後、コントローラ4は、操作部5から演奏データの記録を停止する旨の指示が入力されたか否かを判別し(ステップS22)、演奏データの記録を停止する旨の指示が入力された場合には、本処理を終了する一方、演奏データの記録を停止する旨の指示が入力されていない場合には、ステップS12に戻る。
【0043】
以上の処理により、初期化データ及び演奏データを有するMIDIデータを記録したFDが作成される。
【0044】
次いで、上記(3)の再生処理について図4及び図5を参照しながら説明する。
【0045】
まず、コントローラ4は、操作部5から演奏データの再生指示が入力されると、FDからCDのID情報を読み出すと共に、CD駆動装置1にセットされたCDに付されたID情報を読み出す。また、このとき同時に、ユーザが予め操作部5を操作することでRAM4aに設定した、ピアノ12が発する音のピッチに対するCDのピッチの差分の情報(以下、「ピッチ差分情報」という)を読み出す(ステップS31)。このピッチ差分情報は、RAM4aに含まれるレジスタにオフセットとして記憶される。例えば、ユーザは、ピアノ12が発する音のピッチとCDのピッチとを完全に一致させる場合には、オフセットに「0」を設定し、ピアノ12が発する音のピッチに対するCDのピッチを1Hz上げる場合には、オフセットに「+1」を設定し、ピアノ12が発する音のピッチに対するCDのピッチを1Hz下げる場合には、オフセットに「−1」を設定する。なお、ピッチ差分情報を設定するのではなく、制御後のCDのピッチの値を直接設定するようにしてもよい。両ピッチに所定の差分を設定するのは、CDに記録されたオーディオデータに対応する音に対して、ピアノ12の音が音楽的に浮き出て、より芸術性の高い演奏表現が可能になるという効果もあるからである。
【0046】
次に、コントローラ4は、FDから読み出されたCDのID情報とCD駆動装置1にセットされたCDのID情報とが一致するか否かを判別する(ステップS32)。この判別は、CD駆動装置1にセットされたCDのデータ読み出し開始後、250msの間に行う。この250msの時間は、判別にかかる時間に応じて適宜変更することができる。
【0047】
ステップS32の判別の結果、両方のID情報が互いに一致しない場合には、FDがCD駆動装置1に装着されたCDに対応するものでないため、本処理を終了する一方、両方のID情報が互いに一致した場合には、FDがCD駆動装置1に装着されたCDに対応するものであるため、コントローラ4は該FDからCDのピッチ情報を読み出す(ステップS33)(第1ピッチ検出手段)。
【0048】
次いで、コントローラ4は、RAM4aに記録されたピアノ12の音のピッチ情報を読み出し(ステップS34)(第2ピッチ検出手段)、ステップS33で読み出されたCDのピッチ情報とステップS34で読み出されたピアノ12の音のピッチ情報とを使用して、CDに記録されたオーディオデータの読み出し速度を演算するための係数rateを以下の(a)式に基づいて算出する(ステップS35)。
【0049】
係数rate=(ピアノ12の音のピッチ情報−オフセット値)/CDのピッチ情報 …(a)
ここで、オフセット値とは、RAM4aにオフセットとして記憶されたピッチ差分情報である。また、ピアノ12の音のピッチ情報は、具体的には、ピアノ12が発する音の周波数であり、CDのピッチ情報はCDに記録されたオーディオデータの周波数である。
【0050】
ついで、ピアノ音源10内に設けられたRAM10aにオーディオデータを所定時間分(例えば、30秒分)転送する。CDに記憶されたオーディオデータを任意の速さで読み出すために、このRAM10aから読み出したデータで再生するようにしており、CDに記憶されたオーディオデータは、このRAM10aに記憶されたオーディオデータを所望の速さで読み出すことで、ピッチを変更して再生される(ステップS36)。つまり、オーディオデータの再生開始に応じて、CDからのデータは、f0の読出し速度で読み出され、既に読み出されたRAM10aの領域に順次書き込まれていく。さらにRAM10aからは、後述する読み出し速度で、記録されたオーディオデータを読み出して再生を行うことで、所望のピッチで再生されることとなる。
【0051】
さらに、コントローラ4は、ステップS35において(a)式で算出された係数rateをCDに記憶されたオーディオデータの読出し速度f0(例えば、44.1kHz)に対して乗算し、前述のピアノ音源10内のRAM10aからのオーディオデータを読み出す読み出し速度fを決定する(ステップ37)(制御手段)。具体的には、以下の(b)式で読み出し速度fが決定される。
【0052】
f = f0 * rate …(b)
このステップS35〜S37に示した読み出し速度を決定するための処理は、一例にすぎず、周知のピッチチェンジの技術を利用して、他の方法を用いてもよい。
【0053】
ステップS35〜S37では、CD駆動装置1の読み出し速度を決定している、即ちCDのピッチを制御しているが、その理由は、ピアノ12が発する音のピッチを正確に制御することは、一般のユーザでは困難であり、また、CDに記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することで、CDのピッチを容易に制御することができるからである。また、コントローラ4は、ユーザによりRAM4aに設定されたピッチ差分情報、即ち、オフセット値を用いてオーディオデータの読み出し速度を制御しているが、工場出荷時等に予めオフセット値(0、±1、±2…)を設定しておき、この予め設定されたオフセット値を用いてオーディオデータの読み出し速度を制御してもよい。
【0054】
次に、コントローラ4は、MIDIデータの再生指示をFD駆動装置2に出力し(ステップS38)、この時点から、所定時間、例えば250msecだけ経過したときに、オーディオデータの再生指示をCD駆動装置1に出力する(ステップS39)。
【0055】
CD駆動装置1は、ステップS39でコントローラ4から出力されたオーディオデータの再生指示を受けると、ステップS36で読み出されて転送された分以降のオーディオデータの読み出しを開始するとともに、DSP16はピアノ音源10内のRAMに記憶されたオーディオデータをステップS37において(b)式で決定された読出し速度に基づいて読み出し、再生する(ステップS40)。
【0056】
FD駆動装置2は、FDに記録されたMIDIデータを読み出し、該MIDIデータに含まれるイベントのコントローラ4への出力動作をステップS40のオーディオデータの再生に同期化させためのタイミング調整を行いつつ、該イベントをコントローラ4へ出力する(ステップS41)。
【0057】
コントローラ4はステップS41でFD駆動装置2から出力されたイベントをピアノ自動演奏用電子回路9に出力し(ステップS42)、ピアノ自動演奏用電子回路9は、コントローラ4から受け取ったイベントに従って駆動ソレノイド11に対する通電制御を行い、ピアノ12の自動演奏が実行される(ステップS43)。これにより、CDとピアノ12の合奏が実行される。
【0058】
次に、コントローラ4は、FD駆動装置2から入力されるイベントに基づいて1曲分の演奏が終了したか否かを判別し(ステップS44)、1曲分の演奏が終了していない場合には、ステップS40に戻る一方、1曲分の演奏が終了した場合には、本処理を終了する。
【0059】
尚、アンサンブル音源8及びピアノ音源10の少なくとも一方からデジタルオーディオ信号を出力するイベントを上記(2)のFDの作成処理において、FDに書き込んでおくことで、上記ステップS42で、該デジタルオーディオ信号を出力するイベントを対応するアンサンブル音源8及びピアノ音源10の少なくとも一方に出力する。これにより、上記ステップS40で再生されるCDに記録されたオーディオデータ、即ち、コントローラ4から出力されるデジタルオーディオ信号と、アンサンブル音源8及びピアノ音源10の少なくとも一方から出力されるデジタルオーディオ信号とがミキサ13に入力され、該入力された信号の各々がアナログオーディオ信号に変換され、これらの変換されたアナログオーディオ信号がミキシングされ、アンプ6及びスピーカ7を介して、音として出力されるので、CDと、アンサンブル音源8及びピアノ音源10の少なくとも一方と、ピアノ12との合奏が可能となる。
【0060】
また、RAM4aにレジスタを含めるように構成したこと及びステップS35〜S37の処理において、レジスタに設定したオフセット値を使用したことは、CDに記録されたオーディオデータのピッチ及びピアノ12が発する音のピッチを一致させることのみならず、両ピッチの差分が所定値を採ることをも考慮したためであり、例えば、両ピッチを一致させることのみで足りるのであるのならば、RAM4aにレジスタを含める必要はなく、また、ステップS35〜S37の処理において、レジスタに設定したオフセット値を使用する必要もない。
【0061】
上述したように、本実施の形態によれば、CDに記録されたオーディオデータのピッチ及びピアノ12が発する音のピッチを検出し、これらの検出された両ピッチ情報に基づいてCDに記録されたオーディオデータの読み出し速度を決定する、即ちCDのピッチを制御するので、オーディオデータのピッチとアコースティック楽器が発する音のピッチとを少なくとも一致させることができる。
【0062】
また、該検出された両ピッチ情報とRAM4aに設定されたピッチ差分情報、即ち、オフセット値とに基づいてCDに記録されたオーディオデータの読み出し速度を決定する、即ちCDのピッチを制御するので、オーディオデータのピッチとアコースティック楽器が発する音のピッチとを一致させることができるのみならず、これら両方のピッチの差分が所定値を採るようにオーディオデータのピッチを制御することができる。
【0063】
上記実施の形態では、アコースティック楽器としてピアノ12を使用したが、楽器の種類はこれに限定されるものではなく、ピッチを調整することが可能な弦楽器、管楽器、鍵盤楽器、その他これに類する楽器であればよい。アコースティック楽器として、例えばギターを使用する場合には、ピアノ自動演奏用電子回路9、ピアノ音源10及び駆動ソレノイド群11は各々ギター仕様のものに変更しなければならないことはいうまでもない。
【0064】
上記実施の形態では、FDに記録された演奏データに基づく自動演奏とCDのオーディオデータの同期再生を前提とした構成を説明したが、CDの演奏に対してマニュアルによる演奏を合奏させる場合にも、CDのピッチを制御するようにしてもよい。自動演奏機能のないアコースティック楽器を合奏に用いる場合は、アコースティック楽器の特定のピッチの楽音を発音させ、その音をマイク14で集音し、これに基づいてCDのピッチを制御する。
【0065】
また、CDの読み出し速度の変更に伴って、オーディオデータの再生時間が変化することが問題となる場合にはFDに記憶されているMIDIデータの再生テンポを前述の係数rateを考慮してタイムストレッチング技術等に基づいて変更することで、演奏タイミングのズレをなくすようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施の形態では、演奏制御装置がCD駆動装置1及びFD駆動装置2を備えていたが、これらの装置を接続するインターフェースを用意して、これらの装置を外付けするようにしてもよい。これにより、演奏制御装置の製造コストの低減化を図ることができる。
【0067】
更にまた、コントローラ4に、例えば、ハードディスク等を接続し、CDに記録されたオーディオデータを一旦該ハードディスクに記録させるようにしてもよい。これにより、ハードディスクからのオーディオデータの読み出し速度を制御すれば、該オーディオデータに対応する音のピッチを制御することが可能となり、CD駆動装置1自体の装置変更ができるため、市販されているCD−R駆動装置やCD−RW駆動装置などの取り付けが可能になる。また、自動演奏処理とCDに記録されたオーディオデータを一旦ハードディスクに記録させる処理とを同時に並列に進行させることが可能になる。
【0068】
また、上記(1)のピアノ12の音のピッチの検出処理では、ピアノ音源10を利用してピアノ10の音のピッチを検出したが、以下のように検出してもよい。
【0069】
まず、ユーザが、ピアノ12の特定のキーを押鍵して、ピアノ12の音を出すと同時に、ピアノ音源10から当該キーに対応する音のデジタルオーディオ信号を出力させる。ピアノ音源10から出力されたデジタルオーディオ信号はミキサー13、アンプ6及びスピーカ7を介して音として出力される。このとき、ピアノ12が発する音とスピーカ7から出力される音との間でうなりが発生すれば、ピアノ12が発する音のピッチとスピーカ7を介して出力される音のピッチ、即ちピアノ音源10が生成したピアノ音のピッチとが一致していないことになる。
【0070】
そこで、ユーザは、ピアノ音源10において、生成したピアノ音のピッチを調整する摘みをひねることにより、うなりが発生しなくなるように当該生成したピアノ音のピッチを調整する、即ち生成したピアノ音に対応するデジタルオーディオ信号の周波数を上下動させて調整する。うなりが発生しなくなれば、ピアノ12が発する音のピッチとピアノ音源10が生成したピアノ音のピッチとが一致するため、ピアノ音源10が生成したピアノ音に対応するデジタルオーディオ信号の周波数がピアノ12が発する音のピッチとなる。このような方法でピアノ12が発する音のピッチを検出してもよい。
【0071】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、コンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0072】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記録媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0073】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0074】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体をコンピュータに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0075】
プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−R)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記録できるものであればよい。
【0076】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の演奏制御装置及び請求項4記載の演奏制御用プログラムによれば、オーディオデータ全体の再生音のピッチとアコースティック楽器は発する音のピッチとのピッチ調整を容易に行うことができるのに加えて、アコースティック楽器の発する音がオーディオデータ全体の再生音から音楽的に浮き出て、より芸術性の高い演奏表現を行うことができる。
【0077】
請求項2記載の演奏制御装置によれば、設定手段により設定された差分を有するようにオーディオデータに対応する音のピッチを制御することができる。
【0079】
請求項3記載の演奏制御装置及び請求項5記載の記録媒体によれば、例えばCDと、該CDを識別する識別データ、該CDに記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報、及び自動演奏楽器を自動演奏させるためのMIDIデータを記録したFDを演奏制御装置にセットすることで、CDに記録されたオーディオデータに対応する音のピッチと自動演奏楽器が発する音のピッチとの差分が所定値を採るように制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る演奏制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1におけるFDに記録される自動演奏の制御のためのMIDIデータの構成を示す図である。
【図3】 図1におけるFDの作成処理を示すフローチャートである。
【図4】 CDに記録されたオーディオデータ及びFDに記録されたMIDIデータの再生を行う再生処理を示すフローチャートである。
【図5】 CDに記録されたオーディオデータ及びFDに記録されたMIDIデータの再生を行う再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD駆動装置(データ読出手段) 2 FD駆動装置(書込手段、読出手段) 3 DSP 4 コントローラ(第1ピッチ検出手段、設定手段、制御手段) 5 操作部 8 アンサンブル音源 9 ピアノ自動演奏用電子回路 10ピアノ音源(第2ピッチ検出手段)
Claims (5)
- データ記録媒体に記録された、オーディオデータの所定周波数の音圧情報に基づいて、当該データ記録媒体に記録されたオーディオデータの再生音の周波数を第1ピッチとして検出する第1ピッチ検出手段と、
自動演奏楽器の音源が生成する、特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を第2ピッチとして検出する第2ピッチ検出手段と、
前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチが前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチと一定量の差分を有するように前記第1ピッチ検出手段により検出された第1ピッチを制御する制御手段と
を備えることを特徴とする演奏制御装置。 - 前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチと前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチとのピッチの差分を示すピッチ差分情報を設定する設定手段を備え、
前記制御手段は、前記設定手段により設定されたピッチ差分情報に基づいて、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出されたピッチを制御することを特徴とする請求項1記載の演奏制御装置。 - 前記データ記録媒体を識別する識別データ、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報、及び前記自動演奏楽器を自動演奏させるためのMIDIデータを前記データ記録媒体と異なる記録媒体に書き込む書込手段と、該データ記録媒体と異なる記録媒体に書き込まれた、これらのデータを読み出す読出手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の演奏制御装置。
- データ記録媒体からオーディオデータの読み込みが可能なコンピュータを、
データ記録媒体に記録された、オーディオデータの所定周波数の音圧情報に基づいて、当該データ記録媒体に記録されたオーディオデータの再生音の周波数を第1ピッチとして検出する第1ピッチ検出手段、
自動演奏楽器の音源が生成する、特定の鍵に対応する音のデジタルオーディオ信号の周波数を第2ピッチとして検出する第2ピッチ検出手段、及び
前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの読み出し速度を制御することにより、前記第1ピッチ検出手段により検出される第1ピッチが前記第2ピッチ検出手段により検出される第2ピッチと一定量の差分を有するように前記第1ピッチ検出手段により検出された第1ピッチを制御する制御手段
として機能させることを特徴とする演奏制御用プログラム。 - 請求項4記載の演奏制御装置で使用される前記データ記録媒体と異なる記録媒体において、前記データ記録媒体を識別する識別データと、前記データ記録媒体に記録されたオーディオデータの所定周波数の音圧情報と、前記自動演奏楽器を自動演奏させるためのMIDIデータとを記録することを特徴とする記録媒体。
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