JP3822292B2 - 車両用懸架装置のダンパマウント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラバーブッシュを介装した車両用懸架装置のダンパマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の懸架装置は、車輪と車体との間に作用する衝撃的な荷重を受け止めるためのスプリングと、スプリングの振動を減衰させるためのダンパ(ショックアブソーバ)とが組み合わされているが、ダンパの減衰応答性の観点からは、ダンパと車体間の連結剛性は高い方が好ましく、微振動や騒音の遮断、並びにダンパの摺動抵抗の低減には、この連結剛性はむしろ低い方が好ましい。
【0003】
このような背反する要望を満たすための手法の一例として、ダンパと車体との連結部にラバーブッシュを介在させ、軸方向荷重はラバーブッシュの圧縮抵抗で受け、径方向荷重はラバーブッシュの剪断抵抗で受けるようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、この公知の構成によると、軸方向のばね剛性と径方向のばね剛性との設定で所望の特性を得ることができる反面、断面形状が複雑になるために製造コストが嵩みがちとなる。
【0005】
本発明は、このような従来技術に課せられた問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、単純な構造にてダンパの減衰応答性を損なわずに微振動や騒音の遮断性を高めることができるように改良された車両用懸架装置のダンパマウントを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明に於いては、概ね椀形をなし、底壁に孔を有する保持部材にて個々に保持された一対のラバーブッシュをダンパの軸部に外装し、かつ該一対のラバーブッシュで車体を上下から挟むことでダンパの軸部を車体に連結するようにしてなる車両用懸架装置のダンパマウントの構成を、車体に開設された軸部挿通孔に対し、該挿通孔の内周面との間に空隙を開けて軸部を挿通すると共に、上記一対の保持部材のうちの一方の底壁外面を車体に固着し、他方は一方と同一の向きで軸部に固着し、かつ一方の保持部材に保持されるラバーブッシュの少なくとも径方向荷重に対するばね剛性を、他方のラバーブッシュに比して低く設定するようにした。これにより、軸方向荷重は2つのラバーブッシュの圧縮抵抗で受け、径方向荷重は、保持部材が車体に固着された側の比較的ばね剛性の低いラバーブッシュの圧縮抵抗と、他方のラバーブッシュの剪断抵抗とで受けるようにできるので、径方向荷重に対するコンプライアンスのみを容易に高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の構成を詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明が改良を加える基本構成となるダブルウィッシュボーン型懸架装置のダンパマウントの一例を示している。このダンパマウント1は、油圧式ダンパ(ショックアブソーバ)のピストンロッド2の車体との連結部に設けられるものであり、概ね椀形をなし、底壁に孔を有する保持部材3・4にて個々に保持された一対のラバーブッシュ5・6をピストンロッド2の端部に外装し、かつこれら一対のラバーブッシュ5・6で車体に設けられたマウントブラケット7の板金を上下から挟むことにより、ラバーブッシュ5・6の弾力性を介してピストンロッド2をマウントブラケット7(車体)に連結している。
【0009】
椀形の保持部材3・4は、上側のラバーブッシュ5には上側から、下側のラバーブッシュ6には下側から、つまりその開放面を共にマウントブラケット7側に向けてピストンロッド2の端部にそれぞれ装着されている。そして両保持部材間には、両者間の軸線方向寸法を規定してラバーブッシュ5・6の初期変形量を規定するために、パイプ状のカラー8が装着されている。
【0010】
マウントブラケット7には、ピストンロッド2の端部を挿通する挿通孔9が開設されているが、この挿通孔9は、その内周とピストンロッド2の外周との間に空隙が開くように、幾分大きめに開けられている。
【0011】
さて、ダブルウィシュボーン型懸架装置の場合、車軸の運動は上下のアームで規制されているが、車輪の上下運動に伴ってダンパの軸線の角度が変化するので、これがピストンロッド2の径方向荷重として作用する。本実施例の構成によれば、マウントブラケット7の挿通孔9は、ピストンロッド2の端部との間に隙間をおいてピストンロッド2を挿通しているので、径方向荷重が作用すると、マウントブラケット7に対するラバーブッシュ5・6の接触面は摩擦力で変位しないが、ピストンロッド2は挿通孔9の内側で径方向に幾分変位する。そのため、ラバーブッシュ5・6に於ける保持部材3・4の開放面とマウントブラケット7との接触面との間の部分に剪断力が発生する。このように、剪断荷重を受ける部分をラバーブッシュ5・6に設けることで、ピストンロッド2のマウントブラケット7との連結部のばね剛性の最適チューニングが可能となる。特に振動の高周波成分をラバーブッシュ5・6の剪断抵抗で吸収して車体への伝達量を低減し得るので、遮音性を高めることができる。
【0012】
図2は、本発明によるダンパの車体との連結部の第実施例を示している。この場合も、椀形の保持部材23・24にて個々に保持された一対のラバーブッシュ25・26をピストンロッド22の端部に外装し、かつ一対のラバーブッシュ25・26でマウントブラケット27を上下から挟むことでピストンロッド22をマウントブラケット27(車体)に連結すること、マウントブラケット7の挿通孔29にピストンロッド22が緩く挿通されること、並びに両保持部材23・24間にパイプ状のカラー28が装着されていることは、上記の基本構成と同様である。本第実施例に於いては、上側の保持部材23は上記と同様に開放面を下向きにしてピストンロッド22の端部にその底壁が固着されているが、下側の保持部材25は、開放面を下向きにして(つまり両保持部材の向きを同一にして)マウントブラケット27にその底壁が固着されており、かつこれに保持されたラバーブッシュ26の下面にはワッシャ20が当ててある。
【0013】
一対のラバーブッシュ25・26は、下側の、つまりマウントブラケット27に固着された保持部材24に保持されたラバーブッシュ26の方のばね剛性が、上側のラバーブッシュ25に比して低く、つまり柔らかく設定されている。従って、下側のラバーブッシュ26の方が、上側のラバーブッシュ25よりも撓み易くなっている。
【0014】
これによると、上側のラバーブッシュ25はマウントブラケット27の上面に固定されていないため、上側のラバーブッシュ25は、軸方向の圧縮荷重を受け、径方向荷重については、マウントブラケット27とラバーブッシュ25との接触面に起きる摩擦力による剪断荷重を受けるに止まる。そして下側のラバーブッシュ26は、軸方向荷重、径方向荷重共に圧縮荷重を受ける。この場合、径方向の圧縮荷重を受ける下側のラバーブッシュ26のばね剛性を低く設定することで、ラバーブッシュ全体としての径方向荷重に対するコンプライアンスが高まるので、特に車体に対するロードノイズ成分の振動伝達量が低減され、遮音性の向上が得られる。
【0015】
図3は、本発明の第実施例を示している。この場合も、椀形の保持部材33・34にて個々に保持された一対のラバーブッシュ35・36をピストンロッド32の端部に外装し、かつ一対のラバーブッシュ35・36でマウントブラケット37を上下から挟むことでピストンロッド32をマウントブラケット37(車体)に連結すること、マウントブラケット37の挿通孔39にピストンロッド32が緩く挿通されること、並びに両保持部材33・34間にパイプ状のカラー38が装着されていることは、上記第1実施例と同様である。本実施例に於いては、下側の保持部材34は、開放面を上向きにしてピストンロッド32にその底壁が固着されており、上側の保持部材33は、開放面を上向きにしてマウントブラケット37にその底壁が固着されている。また上側のラバーブッシュ35の上面には、ピストンロッド32に固着したワッシャ30が当ててある。そして上側のラバーブッシュ35の直径を下側のラバーブッシュ36に比して大きく設定してある。これにより、径方向荷重に対して上側のラバーブッシュ35が下側のラバーブッシュ36よりも撓み易くなっている。
【0016】
これによると、下側のラバーブッシュ36は軸方向の圧縮荷重のみを受け、径方向荷重については、マウントブラケット37とラバーブッシュ36との接触面に起きる摩擦力による剪断荷重を受けるに止まる。そして上側のラバーブッシュ35は軸方向、径方向共に圧縮荷重を受ける。この場合も、径方向圧縮荷重を受ける上側のラバーブッシュ35の直径を比較的大きく設定して径方向荷重に対する変形量がより大きくなるようにすることにより、ラバーブッシュ全体としての径方向荷重に対するコンプライアンスが高まり、遮音性の向上が得られることとなる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通常の軸方向荷重に対する剛性を確保した上で、径方向荷重に対するコンプライアンスを高めることにより、主に高周波振動の吸収性をより一層高めることができるので、ダンパの減衰応答性を損なわずに微振動や騒音の車体への伝達量を低減できる。即ち、本発明により、ダンパロッドの車体との連結部のばね剛性を最適にチューニングし、軸方向荷重に対する車体との連結剛性を損なわずに遮音性を高める上に多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が改良を加えるマウントブラケットの基本構成の要部断面図。
【図2】 本発明の第実施例の要部断面図。
【図3】 本発明の第施例の要部断面図。

Claims (1)

  1. 概ね椀形をなし、底壁に孔を有する保持部材にて個々に保持された一対のラバーブッシュをダンパの軸部に外装し、かつ該一対のラバーブッシュで車体を上下から挟むことでダンパの軸部を車体に連結するようにしてなる車両用懸架装置のダンパマウントであって、
    前記軸部は、前記車体に開設された軸部挿通孔に、該挿通孔の内周面との間に空隙を開けて挿通され、
    前記一対の保持部材のうちの一方はその底壁外面を前記車体に固着され、他方は前記一方と同一の向きで前記軸部に固着され、
    前記一方の保持部材に保持されるラバーブッシュの少なくとも径方向荷重に対するばね比は、他方のラバーブッシュに比して低く設定されることを特徴とする車両用懸架装置のダンパマウント。
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