JPS6023260Y2 - キヤブのテイルトヒンジ軸受装置 - Google Patents

キヤブのテイルトヒンジ軸受装置

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JPS6023260Y2
JPS6023260Y2 JP8410180U JP8410180U JPS6023260Y2 JP S6023260 Y2 JPS6023260 Y2 JP S6023260Y2 JP 8410180 U JP8410180 U JP 8410180U JP 8410180 U JP8410180 U JP 8410180U JP S6023260 Y2 JPS6023260 Y2 JP S6023260Y2
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JP
Japan
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elastic member
tilt hinge
cab
bearing device
spring constant
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Application number
JP8410180U
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JPS578177U (ja
Inventor
良昭 山田
Original Assignee
日産デイ−ゼル工業株式会社
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Publication date
Application filed by 日産デイ−ゼル工業株式会社 filed Critical 日産デイ−ゼル工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はティルトキャブオーバ型車両においてキャブを
車体フレーム上に懸架するキャブ懸架装置に関する。
上記ティルトキャブオーバ型車両にあっては第1図に示
すようにキャブ1の底壁前端部にブラケット2を介して
締結されたティルトヒンジ3が、車体フレーム4に固定
されたヒンジブラケット5に振動吸収用のラバーブツシ
ュ6を介装した軸受7に挿通支持されており、キャブ1
をティルトヒンジ3を中心としてティルト回転できるよ
うになっている。
しかしながら前記軸受7のラバーブツシュ6を円筒形と
して従来構造では上下、前後方向のバネ定数が等しく、
一般にバネ定数500kg/rrvn程度の硬質のラバ
ーブツシュが使用されているため悪路走行時において上
下方向の大きな低周波走行振動を吸収することが難しく
、乗心地が良くないという問題があると共に振動騒音の
原因にもなっている。
円筒形ラバーブツシュでは振動吸収性を良くするために
軟かな弾性を有したものを使用しようとしてもバネ定数
が200kg /rrvn程度のものが限度であり、こ
れ以上バネ定数の小さなものを使用すればキャブ1が前
後方向にふらつき易くなり、かつラバーブツシュの歪が
増大して耐久性の低下が著しくなる。
本考案はかかる従来の欠点に鑑み為されたものでティル
トヒンジを挿通支持する挿通孔を形威した上下方向に長
い略長円形状の弾性部材を、その少なくともティルトヒ
ンジを挟む両側部分に表面摩擦係数中の滑動部材を介し
て剛性を有した外筒部材に嵌挿し、かつ、該弾性部材の
一部を切り欠いて前記挿通孔と外筒部材との間に空間部
を形成して弾性部材の一部に空間部を形成してラバーブ
ツシュの上下方向のバネ定数を振幅の増大に応じて段階
的に増大する非線形特性とし、かつ、前後方向のバネ定
数を上下方向のバネ定数より大きくすることによって、
キャブの乗心地を改善すると共にキャブを安定状態に支
持できる構成としたキャブのティルトヒンジ軸受装置を
提供するものである。
以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
一実施例を示す第2図において、ティルトヒンジの軸受
部材11は、ティルトヒンジを挿通支持する金属性内筒
部材12が上下方向に長い略長円形状のラバーブツシュ
13の中心より若干下方部分に嵌着してあり、該ラバー
ブツシュ13をその下部局面にポリアミド樹脂(商標名
1ナイロン、)、四ふつ化エチレン樹脂(商標名1テフ
ロンJ)等からなる表面摩擦係数の小さなU字状の周面
滑動シート14を嵌合した上でその外周を長円形状の金
属性外筒部材15に嵌挿して構成される。
又、ラバーブッシュ13上部は前後両側部分を切欠いて
底形されており、外筒部材15内周面との間に一対の空
間部16が形成される。
かかる構成の軸受装置11を第3図Aに示す如く、ヒン
ジブラケット5内に嵌挿保持し、両側面を一対の側面滑
動シート17で挾んだ上でブラケット2内に重合し内筒
部材12内に挿通して締結したティルトヒンジ3を介し
てキャブ1を支承すると、ティルトヒンジ3には、トー
ションバーコイルスプリング等のティルト用スプリング
によりキャブ1の自重を上回る上向きの初期荷重が作用
する。
このためラバーブツシュ13が上向きに圧縮され、金属
性内筒部材12が金属性外筒部材15のほぼ中心に移動
し、ラバーブツシュ13に追従する周面滑動シート14
の下部外周面と外筒部材15の下部内周面との間に隙間
18を生じる。
この状態で車両走行時上下方向の振動が加わると、ラバ
ーブツシュ13とティルト用スプリング(図示せず)の
合力による上下方向のバネ定数は第4図に示す如く振幅
に応じて変化する。
即ち、ティルトヒンジ3を介してラバーブツシュ13に
加わる上向きの振動荷重が所定値以下では振動荷重によ
って圧縮されるラバーブツシュ13の上部部分はティル
トヒンジ3の軸方向に膨出変形すると共に空間部16を
埋めるように前後方向にも膨出する。
このようにラバーブツシュ13が空間部16への膨出変
形を許容される範囲では変形の自由度が大きいためバネ
定数は第4図aに示すように小さいが、ラバーブツシュ
13の膨出により空間部16が埋め尽くされた後、さら
にラバーブツシュ13に上方向の荷重が加えられると、
ティルトヒンジ3の軸方向にのみ膨出を許容されるから
変形自由度が小さくなりバネ定数は第4図すに示す如く
増大する。
又、ラバーブツシュ13に下向き振動荷重が加えられた
場合は周面滑動シート14の底部外周面が外筒部材15
の底部内周面に当接するまでの範囲では、バ、ネ定数は
第4図c (=a)に示すように小さい。
周面滑動シート14の底部外周面が、外筒部材15の底
部内筒面に当接した後、さらに下向きの荷重が加わる場
合には、ラバーブツシュ13の下部部分の圧縮により、
バネ定数は第4図dに示す如く増大する。
一方、前後方向の振動荷重に対しては、ラバーブツシュ
13の内筒部材12を挾む前後部分に隙間がなく、ブツ
シュ13の前後方向長さは上下方向長さに較べて短かい
ためバネ定数は大きい。
具体例としては、上下方向振動において第4図でa、c
に示される小さにバネ定数を50kg/mm。
b、 dに示される大きいバネ定数及び前後方向振動に
おけるバネ定数を250kg / mm程度に設定する
かかる構成においては、タイヤを介して車体フレームに
加わる上下方向の低周波振動を所定の振幅範囲内にあっ
ては、バネ定数の小さな柔かいバネ特性を有したラバー
ブツシュ13で効果的に吸収してしまうためキャブ1へ
の振動伝達が抑制され、乗り心地が改適なものとなると
同時に振動騒音の低減が図れる。
又、極度に強い上下方向振動に対してはラバーブツシュ
13のバネ定数が増大してラバーブツシュ13の変形を
抑制して耐久性の低下を防止すると共に、ダンピング機
能を持たせてキャブ1の振動を短時間で減衰して安定さ
せる。
さらに周面滑動シート14を設けたことにより、周面滑
動シート14と外筒部材15との円滑な滑りを許容し、
かつラバーブツシュ13の振動による変形時数ラバーブ
ツシュ13と周面滑動シート14との接触面相互にも円
滑な滑りを許容する。
従ってラバーブツシュ13は、接触部材との摩擦抵抗に
伴なう歪を抑制され耐久性が向上すると共に、常時安定
したバネ定数を得られる。
一方、前後方向の振動に対してはラバーブツシュ13の
バネ定数が大きく機能するためキャブ1を安定状態に支
持できる。
尚、前記実施例ではティルト用スプリングからの初期荷
重により滑動シート底部と外筒部材との間に隙間18が
形成されることを考慮してラバーブツシュ13の上部の
みを切り欠いて空間部16を形成する構成としてが、テ
ィルト用スプリングからの初期荷重を少なくした場合に
は第5図に示すようにラバーブツシュの上下部双方に切
り欠きを設けて空間21.22を形成すればよい。
以上説明したように、本考案によれば、ティルトヒンジ
を軸受する軸受部材に介装される弾性部材を上下方向に
長い略長円形状とし、かつ、弾性部材の一部を切り欠い
て空間部を形成したから、上下方向振動に対して振幅の
増大に応じて軸受は部材のバネ定数を段階的に増大させ
ることができると共に、前後方向振動に対するバネ定数
は従来同様大きく保持されるので上下方向に大きな走行
振動を効果的に吸収して乗り心地を改善できると同時に
キャブを安定状態に支持できるものである。
また、前記形状の弾性部材を表面摩擦係数中の滑動部材
を介して剛性部材からなる外筒部材に嵌挿した構成とし
たことにより、滑動シートと外筒部材間及び滑動シート
と弾性部材間の接触面相互に円滑な滑りが許容されるた
め、弾性部材の摩擦抵抗に伴う歪を抑制され、耐久性が
向上すると共に、常時安定したバネ定数特性が得られる
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のキャブのティルトヒンジ軸受部材を示す
断面図、第2図A、 Bは本考案に係る軸受部材の単体
における断面図及び側面図、第3図Aは同上の軸受部材
を備えたティルトヒンジ軸受装置のキャブ支持状態を示
す断面図、第3図Bは同上の軸受部材におけるティルト
ヒンジからの初期荷重作用時の状態を示す側面図、第4
図は同上の軸受装置のバネ定数特性を示すグラフ、第5
図は本考案の第2の実施例に係る軸受部材の側面図であ
る。 1・・・・・・キャブ、3・・・・・・ティルトヒンジ
、4・・・・・・車体フレーム、11・・・・・・軸受
部材、12・・・・・・内筒部材、13・・・・・・ラ
バーブツシュ、15・・・・・・外筒部材、16・・・
・・・空間部、18・・・・・・隙間。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)キャブ及び車体フレームの一方に固定したティル
    トヒンジを弾性部材を介装した軸受を介して他方に軸支
    してなるティルトヒンジ軸受装置において、ティルトヒ
    ンジを挿通支持する挿通孔を形威した上下方向に長い略
    長円形状の弾性部材を、その少なくともティルトヒンジ
    を挟む両側部分に表面摩擦係数中の滑動部材を介して剛
    性を有した外筒部材に嵌挿し、かつ該弾性部材の一部を
    切り欠いて前記挿通孔と外筒部材との間に空間部を形威
    し、もって、ティルトヒンジを介して加えられる上下方
    向の荷重により変形する弾性部材が前記空間部を埋める
    までの変形領域と空間部を埋め尽した後の変形領域とで
    弾性部材のバネ定数が段階的に増大するように構成した
    ことを特徴とするキャブのティルトヒンジ軸受装置。
  2. (2)滑動部材はポリアミド樹脂からなり弾性部材の両
    側部及び下部周面を覆うU字状に形威されてなる実用新
    案登録請求の範囲第(1)項記載のキャブのティルトヒ
    ンジ軸受装置。
  3. (3)滑動部材は四ふつ化エチレン樹脂からなり弾性部
    材の両側部及び下部周面を覆うU字状に形威されてなる
    実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のキャブのティ
    ルトヒンジ軸受装置。
JP8410180U 1980-06-18 1980-06-18 キヤブのテイルトヒンジ軸受装置 Expired JPS6023260Y2 (ja)

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JPS578177U JPS578177U (ja) 1982-01-16
JPS6023260Y2 true JPS6023260Y2 (ja) 1985-07-10

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JPS60200507A (ja) * 1984-03-23 1985-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランス

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JPS578177U (ja) 1982-01-16

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