JP3818498B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成された各色のトナー像を中間転写体上に静電的に一次転写手段で順次転写し、前記中間転写体上に重ねられた複数色のトナー像を転写材上に二次転写することでカラー画像を形成する画像形成装置において、一次転写手段の転写電流を決定する手法およびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式は複写機やプリンタに用いられている最も良く知られた印刷方式である。例えば図2に示すように、像担持体として円筒状で回転可能な負に帯電する特性を持った感光ドラム1を用いたプリンタでは、まず帯電手段2により感光ドラム1は一様に負極性に帯電される。次に画像情報に基づき感光ドラム1に露光手段3により光を照射して静電潜像を形成し、現像手段4により静電潜像にトナー5を供給して感光ドラム1上に画像を形成する。感光ドラム1上に形成された画像は転写手段6により用紙などの転写材7に転写される。転写材7に転写された画像は、例えば加熱されたロール状の定着手段8により加熱加圧されて用紙に固着し、印刷物として排出される。
【0003】
カラー画像を印刷できる画像形成装置では、例えば図3に示すよう感光ドラム1の周囲に異なる色のトナー51〜54を搭載した現像手段41〜44を配置し、感光ドラム1を四回転させる事で四色のトナーを順次中間転写体71上に一次転写手段6により転写し、その後中間転写体71上に重ねられた複数色のトナー像を転写材7上に例えば転写ローラなどの二次転写手段61により転写する方法が考えられる。また図4に示すように感光体ドラム1、帯電手段2、露光手段3、転写手段6からなる画像形成ユニットを4台ならべ、各ユニットに異なる色のトナー51〜54を搭載した現像手段41〜44をそれぞれ配置し、四色のトナーを転写材7上に形成する方法が考えられる。
【0004】
画像形成装置に要求される画像品質は年々高くなる傾向にある。図3に示すような中間転写体を用いたプロセスは、図4に示すタンデム方式の画像形成装置よりも色重ね時における色ずれが小さいシステムであるといわれているが、次のような問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5は、第二色目のトナー52の転写工程を表している。中間転写材71上には既に第一色目のトナー51が転写されており、トナー52は一次転写手段6により中間転写体71に付与された電荷により中間転写体71上に静電的に引き付けられ転写される。転写できなかったトナー(以下、未転写トナーと記す)92は、図示はしていないが帯電手段の手前に配置される清掃手段により感光ドラム1から除去される。ここで、先に中間転写体71に転写されたトナー51は、第二色目のトナー52の転写工程時に中間転写体71に固着していない状態、つまり未定着の状態で感光ドラム1と接触する。その際、中間転写体71上のトナー51は一定の割合で感光ドラム1へ付着する現象が生じる(以下、再転写現象と記す)。つまり、感光ドラム1上には再転写トナー101も存在し、未転写トナー92と同様に清掃手段により感光ドラム1から除去される。
【0006】
図3に示すように像担持体1の周囲に四色のトナー現像手段をゆうし、像担持体1を四回転させることで一色づつ像担持体1上に画像を形成し、一色づつ中間転写体71上に転写する画像形成装置の場合、最初に中間転写体71上に形成されたトナーは三度、二番目に中間転写体71上に形成されたトナーは二度、三番目に中間転写体71上に形成されたトナーは一度、像担持体1と接触し、その都度一定の割合で中間転写体71から感光ドラム1へトナーが再転写し失われていく。例えば、各色のトナーの現像量を一定とした場合、再転写現象により減少するトナー量は色毎に異なる為、中間転写体71上のトナー付着量は色毎に異なる。よって、画像データ上で同一の太さの線を引いた場合、付着量の少ない第一番目に形成した色の線は細く、付着量の多い第四番目に形成した線は太くなったり、各色画像を重ねて特定の色を印刷しようとした時に別の色になってしまうといった不具合が生じる。
【0007】
本発明の目的は、多重転写方式を用いた画像形成装置、例えば感光ドラムの周囲に異なる色のトナー搭載した現像手段を配置し、感光ドラムを四回転させる事で四色のトナーを順次中間転写体上に一次転写し、その後中間転写体に重ねられた複数色のトナー像を転写材上に二次転写する方式の画像形成装置において、各色のトナーの転写材上の付着量をほぼ同じ量に保ち、かつ中間転写体上のトナー像が感光ドラムへ戻る量を最小限に抑えるための画像形成装置の転写電流設定手法とその手法を用いた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、像担持体を帯電する帯電手段と、画像情報に基づき前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを供給し、前記静電潜像をトナー像として現像する複数の現像手段と、前記現像手段により前記像担持体上に形成された各色のトナー像を中間転写体に順次転写させる一次転写手段と、前記中間転写体上に転写された複数色のトナー像を転写材に転写させる二次転写手段とを備えた画像形成装置において、前記像担持体は周囲に前記現像手段を有し、前記像担持体を複数回回転させて複数色のトナー像を順次前記中間転写体に前記一次転写手段により転写させる際、一色目に前記像担持体上に現像するトナーは、転写効率を最大にするための前記一次転写手段における転写電流を最も多く必要とするものとし、かつ前記転写電流は前記転写効率が最大になるように設定され、二色目に一次転写するトナーの転写電流は、二色目のトナーの転写電流−転写効率曲線と、二色目の転写電流で前記中間転写体に二色目のトナーを転写させる際、一色目のトナーが前記像担持体へ戻った後の前記中間転写体に残った一色目のトナーの現像量に対する割合を一色目の再転写残率とした場合の二色目の転写電流−一色目の再転写残率曲線との交点の値となるように設定され、三色目以降も二色目と同様にして転写電流が設定され、最後の色として前記像担持体上に現像するトナーは、転写効率を最大にするための転写電流が最も少ないものとし、かつ転写電流は最後の色の転写電流−転写効率曲線と、最後の色の転写電流−最後から二色目のトナーの再転写残率曲線との交点の値となるように設定されることにより達成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例を用いて説明する。なお、本発明において付着量とは単位面積当たりの付着量のことである。また、本文中で用いる転写電流とは、図6、電源163よりコロナ転写手段6の放電ワイヤ161に投入された電流Itより放電ワイヤ161の周囲に配置されたシールド162へ流れる電流Isを差し引いたIdの事をさす。
【0010】
図1(a)〜(d)はドラム状の感光体1とベルト状の中間転写体71を組み合わせ、四回転で四色のトナーを中間転写体上で重ね合わせ、その後中間転写体に重ねられた複数色のトナー像を転写材上に二次転写する方式の画像形成装置の一次転写の工程を説明する概略図である。現像手段41にはイエロートナー51(以下Yトナーと記す)、現像手段42にはマゼンダトナー52(以下Mトナーと記す)、現像手段43にはシアントナー53(以下Cトナーと記す)、現像手段44にはブラックトナー54(以下Kトナーと記す)が搭載されている。感光ドラム1上への像形成にあたっては、まず感光体ドラム1は帯電手段2により一様に負に帯電され、露光手段3により静電潜像を形成し、現像手段41あるいは現像手段42あるいは現像手段43あるいは現像手段44により負に帯電したトナー51あるいはトナー52あるいはトナー53あるいはトナー54が供給され画像は可視化される。
【0011】
図1(a)は第一色目のYトナー51の転写前後の様子を表す。すなわち、感光ドラム1に現像されたYトナー51は転写手段6において中間転写体71に引き付けられ転写される。この際、感光体ドラム1には未転写Yトナー91が残る。図1(b)は第二色目のMトナー52転写前後の様子を表す。すなわち、感光ドラム1に現像されたMトナー52は転写手段6において中間転写体71に引き付けられ転写される。この際、感光体ドラム1には未転写Mトナー92およびMトナー52の転写工程で生じる再転写現象で中間転写体71から感光ドラム1へ再転写したYトナー101が存在する。
【0012】
図1(c)は第三色目のCトナー53転写前後の様子を表す。すなわち、感光ドラム1に現像されたCトナー53は転写手段6において中間転写体71に引き付けられ転写される。この際、感光体ドラム1には未転写Cトナー93およびCトナー53の転写工程で生じる再転写現象で中間転写体71から感光ドラム1へ再転写したYトナー101およびMトナー102が存在する。図1(d)は第四色目のKトナー54転写前後の様子を表す。すなわち、感光ドラム1に現像されたKトナー54は転写手段6において中間転写体71に引き付けられ転写される。この際、感光体ドラム1には未転写Kトナー94およびKトナー54の転写工程で生じる再転写現象で中間転写体71から感光ドラム1へ再転写したYトナー101、Mトナー102およびCトナー103が存在する。なお、各色のトナーの現像手段により感光ドラム1に現像されるトナーの単位面積当たりの重量は予め概等量になるようにトナー濃度などにより調整されている。
【0013】
図7は第一色目に現像したYトナーのベタ画像印刷時の転写電流−転写効率を表す図であり、図8は第二色目のMトナーのベタ画像印刷時の転写電流−転写効率とMトナー転写工程で中間転写体71上のYトナーのベタ画像の再転写残率を表す図、図9は第三色目のCトナーのベタ画像印刷時の転写電流−転写効率とCトナー転写工程で中間転写体71上のYトナーおよびMトナーのベタ画像の再転写残率を表す図、図10は第四色目のKトナーのベタ画像印刷時の転写電流−転写効率とKトナー転写工程で中間転写体71上のYトナー、MトナーおよびCトナーのベタ画像の再転写残率を表す図であり、何れも実線は転写電流−転写効率、破線は転写電流−再転写残率を表す。
【0014】
再転写現象により中間転写体71から感光ドラム1へ戻るトナー量は転写電流Idに依存し、図8のようにMトナー転写工程通過後のYトナーの再転写残率はMトナーの転写電流I(2)とともに減少することが分かった。従って、図8の両曲線の交点の転写電流を用いれば、感光ドラム1の第二回転目で現像され中間転写体71に転写されるMトナーの重量と、再転写現象によりトナーが奪われた後のYトナーの重量が中間転写体71上で等しくできる事が分かった。同様に、図9の実線は第三色目のCトナーの転写電流−転写効率を表し、破線はCトナー転写工程後の中間転写体71上のYトナーおよびMトナーの再転写残率を示す。
【0015】
中間転写体7から感光ドラムへ戻る再転写トナー量に関しては、トナーが十分に負に帯電していれば、色に関係なくほぼ同量となり、Cトナーの転写電流I(3)に対する再転写残率の曲線(破線)はYトナー、Mトナーともほぼ等しくなる事が分かった。本検討に用いた負帯電トナーにおいては、各色とも-15μC/gより負に帯電させておけば、転写電流一定の条件で各色の再転写トナー量に大きな差は生じなかった。従って、Mトナー転写工程と同様に両曲線の交点の転写電流を用いれば感光ドラム1の第三回転目で現像され中間転写体71に転写されるCトナーの重量と、再転写現象によりトナーが奪われた後のYトナーおよびMトナーの重量が中間転写体71上で等しくできる事が分かった。
【0016】
図10の実線は第四色目のKトナーの転写電流−転写効率を表し、破線はKトナー転写工程後の中間転写体71上のYトナー、MトナーおよびCトナーの再転写残率を示す。Kトナー転写工程においても、中間転写体71から感光ドラム1へ戻る再転写トナー量はYトナー、Mトナー、Cトナーでほぼ同量であり、両曲線の交点の転写電流を用いれば感光ドラム1の第四回転目で現像され中間転写体71に転写されるKトナーの重量と、再転写現象によりトナーが奪われた後のYトナー、MトナーおよびCトナーの重量を中間転写体71上で等しくできる事が分かった。以上より、多色トナーを順次現像し中間転写体上に転写して多色画像を印刷する画像形成装置において、第二色目の以降の転写電流を転写効率曲線と再転写残率曲線の交点の値に設定する事により、各色の転写時に再転写によりトナーが奪われ最終出力画像でのトナー付着量が色毎に異なってしまい本来の色と異なってしまったり、或いは線幅が異なってしまうという不具合や、再転写により像担持体に再度付着して実際に印刷に使われない無駄なトナーが増加するという不具合を解消することができる事が分かった。
【0017】
4色(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック)のトナーを用い、感光ドラムを4回転させて4色のトナー像を中間転写体上に形成するフルカラープリンタでは、各色の転写の順番の組み合わせが24通り存在し、順番によっては用いる転写電流、また最終的な中間転写体7上の付着量も変化する。上記トナーを用い、どの順番で転写した時、最終的な中間転写体71上のトナー付着量が最も多くなるかを検討したのが図11、図12である。図11は一番目に現像し一次転写する色による最終的な中間転写体71上のトナー付着量を、図12は四番目に現像し一次転写する色による最終的な中間転写体71上のトナー付着量を示した図である。例えば、Yトナーを最初にした場合の組み合わせは六通りあり、図11中棒グラフは六通りの平均値を、図中エラーバーは六通りの最大値、最小値を表す。
【0018】
他三色を1番最初にした場合の結果も同様であり、また図12も同様に六通りの組み合わせの結果の平均値と最大最小値を棒グラフ、エラーバーで表示してある。また、図13は検討に用いた各トナーの単色での転写効率を表す図であり、各色の転写効率を最大にする為に必要な転写電流は
Yトナー:1.55μA/cm
Mトナー:1.47μA/cm
Cトナー:1.24μA/cm
Kトナー:1.18μA/cm
である。
【0019】
検討の結果、最終的な中間転写体71上のトナー付着量は、転写効率を最大とする為に最も多くの転写電流を必要とするトナー、本実施例ではYトナーを最初に持ってくる場合が最も良い値を示し、Yトナーを最後に持ってくる場合が最も悪い結果を示した。以上から、最終的な各色のトナー付着量を同一にするように転写電流を決定する上で、各色のトナーの単色での転写効率を最大とする為に最も多くの転写電流を必要とする色のトナーを最初に現像し一次転写する事がより好ましいことが分かった。さらに、図12から、第四色目にKナーを配置した時、最終的な中間転写体7上のトナー付着量が多くなる事が分かる。
【0020】
このことより、各色のトナーの単色での転写効率を最大とする為に必要な転写電流が最も少ない色のトナーを最後に、本実施例の場合四番目に現像し一次転写する事がより好ましいことが分かった。最初にYトナーを、四番目ににKトナーを現像し転写する組み合わせは2通りある。この2通りの組み合わせで得られる最終的な中間転写体71上のトナー付着量を上回るような組み合わせは他二十二通りの中から見出す事ができず、各色のトナーの単色での転写効率を最大とする為に最も多くの転写電流を必要とする色のトナーを最初に現像して一次転写し、各色のトナーの単色での転写効率を最大とする為に必要な転写電流が最も少ない色のトナーを四番目に現像して一次転写する順番が最終的な中間転写体71上の各色のトナー付着量をほぼ等しくかつ最も多くするのに適した構成である事が分かった。
(実施例1)
本発明の一実施例を説明する。図3に示す、感光ドラムを四回転させる事で四色のトナーを順次中間転写体71上に一次転写し、その後中間転写体に重ねられた複数色のトナー像を転写材7上に二次転写する方式の画像形成装置において、転写電流−転写効率の関係が図13に示す特性をもつYトナー51、Mトナー52、Cトナー53、Kトナー54を現像手段41、現像手段42、現像手段43、現像手段44に搭載し、Kトナー54、Yトナー51、Mトナー52、Cトナー53の順に現像し中間転写体71上に転写するように設定した。一番最初に一次転写するKトナーの転写電流は任意に決めてか構わないが、転写電流が最大となるような転写電流にするのが廃トナーを少量に抑えられ好ましい為、約94%の転写効率を得る事ができるI(1)=1.18μA/cmに設定されている。第二番目以降の転写電流は図14〜図16に示す、転写電流−転写効率曲線、転写電流−再転写残率曲線の交点の値となるよう、I(2)=0.84μA/cm、I(3)=0.58μA/cm、I(4)=0.68μA/cmに設定されている。
【0021】
本実施例の装置により、各色のトナーのベタ画像を印刷した結果、二色目のYトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量は第一色目のKトナーも第二色目のYトナーも現像量に対し約91%、三色目のMトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はKトナー、Yトナー、Mトナーとも現像量に対し約89%、四色目のCトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はKトナー、Yトナー、Mトナー、Cトナーとも現像量に対し約88%のほぼ同じ重量のトナーが中間転写体71上に存在する状態となっており、各種画像を印刷しても各色の転写時に再転写によりトナーが奪われ、最終出力画像でのトナー付着量が色毎に異なってしまい本来の色と異なってしまったり、線幅が異なってしまうという不具合は発生しなかった。
(実施例2)
一番目のの現像に転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も高いトナーを用いた一実施例として、実施例1と同一構成、同一のトナーを用い、 一番目にYトナー、二番目にKトナー、三番目にMトナー四番目にCトナーを現像し一次転写する設定とした。一番目の転写、すなわちYトナーの転写電流は約98%の転写効率を得る事ができるI(1)=1.55μA/cmに設定し、二色目以降の転写電流は図17〜図19に示す転写電流−転写効率曲線、転写電流−再転写残率曲線の交点の値となるよう、I(2)=1.03μA/cm、I(3)=0.71μA/cm、I(4)=0.75μA/cmに設定されている。
【0022】
各色のトナーのベタ画像を印刷した結果、二色目のKトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量は第一色目のYトナーも第二色目のKトナーも現像量に対し約94%、三色目のMトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はKトナー、Yトナー、Mトナーとも現像量に対し約90%、四色目のCトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はKトナー、Yトナー、Mトナー、Cトナーとも現像量に対し約89%のほぼ同じ重量のトナーが中間転写体71上に存在する状態となっており、各種画像を印刷しても各色の転写時に再転写によりトナーが奪われ、最終出力画像でのトナー付着量が色毎に異なってしまい本来の色と異なってしまったり、線幅が異なってしまうという不具合は発生しなかった。また、再転写により像担持体に再度付着して実際に印刷に使われない無駄なトナー量も約11%と若干少なくする事ができた。
(実施例3)
四番目に転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も低いトナーを用いた一実施例として、実施例1と同一構成、同一のトナーを用い、 第一番目にCトナー、第二番目にYトナー、第三番目にMトナー、四番目Kトナーを現像し一次転写する設定とした。一番目の転写、すなわちKナーの転写電流は約94の転写効率を得る事ができるI(1)=1.24μA/cm設定し、二色目以降の転写電流は図20〜図22に示す転写電流−転写効率曲線、転写電流−再転写残率曲線の交点の値となるよう、I(2)=0.86 μA/cm、I(3)=0.60μA/cm、I(4)=0.43μA/cmに設定されている。
【0023】
各色のトナーのベタ画像を印刷した結果、二色目のYトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量は第一色目のCトナーも第二色目のYトナーも現像量に対し約91%、三色目のMトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はCトナー、Yトナー、Mトナーとも現像量に対し約90%、四色目のKトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はCトナー、Yトナー、Mトナー、Kトナーとも現像量に対し約90%のほぼ同じ重量のトナーが中間転写体71上に存在する状態となっており、各種画像を印刷しても各色の転写時に再転写によりトナーが奪われ、最終出力画像でのトナー付着量が色毎に異なってしまい本来の色と異なってしまったり、線幅が異なってしまうという不具合は発生しなかった。また、再転写により像担持体に再度付着して実際に印刷に使われない無駄なトナー量も約10%と更に少なくする事ができた。
(実施例4)
一番目に転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も高いトナーを、四番目に転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も低いトナーを用いた一実施例として、実施例1と同一構成、同一のトナーを用い、 一番目にYトナー、二番目にMトナー、三番目にCトナー四番目にKトナーを現像し一次転写する設定とした。一番目の転写、すなわちYナーの転写電流は約98の転写効率を得る事ができるI(1)=1.55μA/cm設定し、二色目以降の転写電流は図8〜図10に示す転写電流−転写効率曲線、転写電流−再転写残率曲線の交点の値となるよう、I(2)=0.93μA/cm、I(3)=0.86μA/cm、I(4)=0.51μA/cmに設定されている。
【0024】
各色のトナーのベタ画像を印刷した結果、二色目のMトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量は第一色目のYトナーも第二色目のMトナーも現像量に対し約94%、三色目のCトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はYトナー、Mトナー、Cトナーとも現像量に対し約91%、四色目Kトナー転写後の中間転写体71上のトナー付着量はYトナー、Mトナー、CトナーKとも現像量に対し約91 %のほぼ同じ重量のトナーが中間転写体71上に存在する状態となっており、各種画像を印刷しても各色の転写時に再転写によりトナーが奪われ、最終出力画像でのトナー付着量が色毎に異なってしまい本来の色と異なってしまったり、線幅が異なってしまうという不具合は発生しなかった。また、再転写により像担持体に再度付着して実際に印刷に使われない無駄なトナー量も約9%と更に少なくする事ができた。
【0025】
比較例として、各色のトナーの転写電流値を各トナーの転写効率が最大となるようI(1)=1.55μA/cm、I(2)=1.47μA/cm、I(3)=1.24μA/cm、I(4)=1.18μA/cmに設定した以外、実施例4と同様の構成で印刷を行なった場合、4色目の転写が終わった後の各色の中間転写体上トナー付着量は、現像量に対しYトナーで約80%、Mトナーで約86%、Cトナーで約89%、Kトナーで約94%となり、各色のトナー付着量に大きな差があり、本来再現しようとした色とは異なる色になった。また感光ドラム1に再転写するトナー量が多くなり、第一色目のYトナーでは現像量の20%ものトナーが無駄になった。
【0026】
以上、感光ドラムを四回転させる事で四色のトナーを順次中間転写体上に一次転写し、その後中間転写体に重ねられた複数色のトナー像を転写材上に二次転写する方式の画像形成装置で、負帯電感光ドラム、負帯電のイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックトナーを用い、転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も高いトナーがイエロー、転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も低いトナーがブラックである一実施例を用いて本発明を説明したが、本発明はこれに制限されるものではなく、どのようなトナーを用いた場合でも各色のユニットにおいて転写電流−転写効率曲線と転写電流−再転写残率曲線の交点の値となるよう転写電流を設定すれば、同様の効果が得られる。さらに転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も高いトナーを一番目、転写効率を最大にする為に必要な転写電流が最も低いトナーを最後に現像し一次転写するように設定することでより大きな効果が得られるという事であり、感光ドラム、トナーの帯電極性は正でも構わず、また、トナーも赤トナーや青トナーを用いる事もできるし、MICRでも構わない。また、4色以外の3色、或いは2色印刷でも同様の効果が得られる。
【0027】
更には、本実施例においては像担持体として感光ドラム、中間転写体としてベルト状の中間転写体を用いて説明したが、像担持体と中間転写体との組み合わせはドラム-ドラム、ベルト−ドラム、ベルト-ベルトの組み合わせでも同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、各色のトナーの転写特性(転写電流と転写効率の関係)が異なるトナーを用いた場合にでも、転写電流を調整する事により転写効率と再転写残率のバランスを取る事ができ、結果として各色の最終的な中間転写体上のトナー付着量も同一に保つ事ができ、色合いの変化が生じない画像を常に提供できる。
以上
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図。
【図2】一般的な静電印刷方式を用いた画像形成装置の画像形成のプロセスを説明する説明図。
【図3】画像形成装置の一例を示す説明図。
【図4】画像形成装置の一例を示す説明図。
【図5】再転写現象の説明図。
【図6】本発明における転写電流の定義を説明する説明図。
【図7】本検討で用いたYトナーの転写効率を表す説明図。
【図8】発明実施の形態においてMトナーの転写効率とMトナー転写工程後の再転写残率を表す説明図。
【図9】発明実施の形態においてCトナーの転写効率とCトナー転写工程後の再転写残率を表す説明図。
【図10】発明実施の形態においてKトナーの転写効率とKトナー転写工程後の再転写残率を表す説明図。
【図11】第一色目に配置する色を規定した場合の最終的な転写材上トナー付着量の説明図。
【図12】第四色目に配置する色を規定した場合の最終的な転写材上トナー付着量の説明図。
【図13】本検討で用いたY、M、C、Kトナーの転写効率を表す説明図。
【図14】実施例1においてYトナーの転写効率とYトナー転写工程後のKトナー再転写残率を表す説明図。
【図15】実施例1においてMトナーの転写効率とMトナー転写工程後のY,Kトナー再転写残率を表す説明図。
【図16】実施例1においてCトナーの転写効率とCトナー転写工程後のY,K,Mトナー再転写残率を表す説明図。
【図17】実施例2においてKトナーの転写効率とKトナー転写工程後のYトナー再転写残率を表す説明図。
【図18】実施例2においてMトナーの転写効率とMトナー転写工程後のK,Yトナー再転写残率を表す説明図。
【図19】実施例2においてCトナーの転写効率とCトナー転写工程後のK,Y,Mトナー再転写残率を表す説明図。
【図20】実施例3においてYトナーの転写効率とYトナー転写工程後のCトナー再転写残率を表す説明図。
【図21】実施例3においてMトナーの転写効率とMトナー転写工程後のC,Yトナー再転写残率を表す説明図。
【図22】実施例3においてKトナーの転写効率とKトナー転写工程後のC,Y,Mトナー再転写残率を表す説明図。
【符号の説明】
1…感光ドラム、2…帯電手段、3…露光手段、4…現像手段、5…トナー、6…一次転写手段、7…転写材、8…定着手段、31…露光手段、32…露光手段、41…現像手段、42…現像手段、43…現像手段、44…現像手段、51…トナー、52…トナー、53…トナー、54…トナー、61…二次転写手段、71…中間転写体、91…未転写トナー、92…未転写トナー、93…未転写トナー、94…未転写トナー、101…再転写トナー、102…再転写トナー、103…再転写トナー、161…放電ワイヤ、162…帯電手段のシールド、163…電源。

Claims (1)

  1. 像担持体を帯電する帯電手段と、画像情報に基づき前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを供給し、前記静電潜像をトナー像として現像する複数の現像手段と、前記現像手段により前記像担持体上に形成された各色のトナー像を中間転写体に順次転写させる一次転写手段と、前記中間転写体上に転写された複数色のトナー像を転写材に転写させる二次転写手段とを備えた画像形成装置において、前記像担持体は周囲に前記現像手段を有し、前記像担持体を複数回回転させて複数色のトナー像を順次前記中間転写体に前記一次転写手段により転写させる際、一色目に前記像担持体上に現像するトナーは、転写効率を最大にするための前記一次転写手段における転写電流を最も多く必要とするものとし、かつ前記転写電流は前記転写効率が最大になるように設定され、二色目に一次転写するトナーの転写電流は、二色目のトナーの転写電流−転写効率曲線と、二色目の転写電流で前記中間転写体に二色目のトナーを転写させる際、一色目のトナーが前記像担持体へ戻った後の前記中間転写体に残った一色目のトナーの現像量に対する割合を一色目の再転写残率とした場合の二色目の転写電流−一色目の再転写残率曲線との交点の値となるように設定され、三色目以降も二色目と同様にして転写電流が設定され、最後の色として前記像担持体上に現像するトナーは、転写効率を最大にするための転写電流が最も少ないものとし、かつ転写電流は最後の色の転写電流−転写効率曲線と、最後の色の転写電流−最後から二色目のトナーの再転写残率曲線との交点の値となるように設定されることを特徴とする画像形成装置。
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