JP3815780B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料に関し、更に詳しくは仕上がりの感触及びツヤが良好で、その効果が長期間の連用によっても損なわれない毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、毛髪に柔軟性、湿潤性を付与し、毛髪を保護すると共に感触を向上させる目的で、毛髪化粧料中にコンディショニング剤としてカチオン化セルロース等のカチオン性ポリマーやシロキサン化合物等が広く用いられている。しかしこれらのコンディショニング剤を単独で配合した製品を長期間連用すると、毛髪上に蓄積し、べたつき感、ごわつき感が生じる等の欠点があった。
【0003】
一方、毛髪になめらかさの付与や帯電防止の目的でカチオン界面活性剤も多用されているが、ツヤを与える効果に劣るなどの欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情において、上記欠点を解消する技術が求められていた。すなわち、本発明の目的は、使用後の髪のまとまりやすさ、しなやかさ、櫛通りがよいこと等の感触の良さ及びツヤの良さ等を満たし、その効果が長期間の連用によっても損なわれない毛髪化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、本発明の目的を達成するために鋭意研究を行った結果、特定のカチオン化シリコーン化合物と、特定のシリコーン化合物と、カチオン性物質とを含有することを特徴とする毛髪化粧料によって上記欠点が改善されることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明の請求項1は、(A)末端に第4級窒素含有基を有するシリコーン化合物の1種又は2種以上と、(B)25℃において10000mm2/s以上の粘度を有するシリコーン化合物[成分(A)を除く]の1種又は2種以上と、(C)界面活性能を有するカチオン性物質[成分(A)を除く]の1種又は2種以上とを、含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0007】
また、本発明の請求項2は、成分(A)が下記式(1)
【0008】
【化2】
Figure 0003815780
【0009】
[但し、R1は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、R4CONH(CH2p−基[但し、R4は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、pは1〜5の整数を表す。]
のいずれかを表し;R2は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜18の2価のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表し;R3は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基を表し;nは、2〜200の整数を表し;X-は、対イオンを表す。]
で表されるシリコーン化合物である請求項1に記載の毛髪化粧料である。
【0010】
本発明の請求項3は、さらに、植物より得られる抽出物もしくは圧搾物、ペプチド誘導体又はローヤルゼリーもしくはその抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪化粧料である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0012】
本発明で成分(A)として用いられるシリコーン化合物は、末端に第4級窒素含有基を有しているものならいずれも使用できるが、両末端に第4級窒素含有基を有するものが望ましく、中でも一般式(1)
【0013】
【化3】
Figure 0003815780
【0014】
{但し、R1は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、R4CONH(CH2p−基[但し、R4は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、pは1〜5の整数を表す。]のいずれかを表し;R2は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜18の2価のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表し;R3は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基を表し;nは、2〜200の整数を表し;X-は、対イオンを表す。}
で表されるシリコーン化合物が望ましい。一般式(2)
【0015】
【化4】
Figure 0003815780
【0016】
[但し、R5は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数7〜21の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基を表し;mは、10〜100の整数を表し;Y-は、対イオンを表す。]で表されるシリコーン化合物はさらに望ましく使用される。
【0017】
このようなシリコーン化合物としては、例えば、InternationalCosmetic Ingredient Dictionary and Handbook中にQUATERNIUM−80として掲載されているものなどが挙げられ、市販品としてはABIL QUAT3270、ABIL QUAT3272、ABIL QUAT3474(ゴールドシュミット社製)などが好適に使用でき、中でも一般式(2)においてmが50〜100のものが特に望ましい。本発明における末端に第4級窒素含有基を有するシリコーン化合物は、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるために本発明組成物中に0.01〜25質量%(以下、%と略す。)配合されることが望ましく、さらに望ましくは0.1〜10%配合される。
【0018】
本発明で成分(B)として用いられるシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素含有変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ベタイン基含有変性シリコーン(特開平3−130294号公報に記載の方法に従って得られるシロキサン化合物等)又はこれらの共変性シリコーン等が挙げられ、25℃において10000mm2/s以上の粘度を有するもの、好ましくは100000〜10000000mm2/sのものが用いられる。優れたコンディショニング効果を付与するためには、これらシロキサン化合物のうち不揮発性のもの、特にジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フッ素基含有変性シリコーン及びアルコキシ変性シリコーン等が望ましく、その中でもジメチルポリシロキサンがさらに望ましい。
【0019】
これらのシロキサン化合物は1種又は2種以上を混合して使用することができ、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるためには、本発明組成物中に0.01〜25%配合されることが望ましい。
【0020】
また、これらのシリコーン化合物は、より低粘度のシリコーン化合物、好ましくはジメチルポリシロキサン及び/又はメチルフェニルポリシロキサン及び/又は環状シリコーンと組み合わせて用いることができ、25℃において100000mm2/s以上のシリコーン化合物を用いる場合には1000mm2/s以下のシリコーン化合物と組み合わせて用いることが望ましく、25℃において500000mm2/s以上のシリコーン化合物を用いる場合には1000mm2/s以下のシリコーン化合物と組み合わせて用いることが特に望ましい。
【0021】
本発明で使用される界面活性能を有するカチオン性化合物としては、特に限定されないが、たとえば、下記一般式(3)
【0022】
【化5】
Figure 0003815780
【0023】
[但し、R6〜R9のうちいずれか1個又は2個は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基を表し、残りは、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を表し、Zはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を表す]で示されるモノアルキル型又はジアルキル型カチオン界面活性剤、
【0024】
化学式(4)
10CONH(CH2qN(R112 (4)
[但し、R10は、炭素数11〜23の脂肪酸残基、R11は炭素数1〜4のアルキル基、qは1〜4の整数を表す。]
で表されるアミドアミン化合物、化学式(5)
【0025】
【化6】
Figure 0003815780
【0026】
[但し、R12は炭素数8〜22のアルキル基を示し、Aは酸を示す]で表されるアルギニン誘導体、その他、分子中にアミド結合を有するアミド型カチオン界面活性剤、分子中にエステル結合を有するエステル型カチオン界面活性剤などが挙げられる。
【0027】
上記式(3)のR6〜R9のうちいずれか1個又は2個の炭素数8〜24のアルキル基は、例えばセチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12−ヒドロキシステアリル基等であり、炭素数16〜22のアルキル基が好ましく、特に好ましいものとしてはステアリル基及びベヘニル基が挙げられる。残りの炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基は、好ましいものとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基及びヒドロキシエチル基が挙げられる。Zのハロゲン原子は、好ましくは塩素原子又は臭素原子である。
【0028】
前記一般式(3)で示されるモノアルキル型又はジアルキル型カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、及びセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート等を挙げることができる。その中でも特に、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム及び塩化ジステアリルジメチルアンモニウム並びにこれらの混合物が好ましい。
【0029】
前記一般式(4)で示されるアミドアミン化合物としては、例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロプルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。これらの中でも、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドが好適に用いられる。これらのアミドアミン化合物は通常、酸と共に使用され、組成物中でカチオン性物質として存在する。この場合、酸は組成物のpHが2.5〜6.5に調整される量を配合することが望ましく、さらに望ましくはpH3.0〜5.5に調整される。
【0030】
前記一般式(5)で示されるアルギニン誘導体としては、例えば、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩等が挙げられ、市販品としては、アミセーフLMA−60(味の素社製)が提供されており、好適に使用できる。
【0031】
これらのカチオン性界面活性剤は、それぞれ単独でも、また2種以上を混合しても用いることができる。本発明の組成物中への配合量としては、0.2〜10%が好ましく、特に好ましくは、1〜5%の範囲である。カチオン性界面活性剤の毛髪処理剤中での含有量が0.2%より少ない場合は、その効果を充分に発揮することができない場合があり、また、10%を越えると、毛髪に吸着する量が多くなりすぎ、感触上不都合が生じる上に、組成物の安定性を保つことが難しい場合がある。
【0032】
本発明の組成物には、植物より得られる抽出物や圧搾物、ペプチド誘導体並びにローヤルゼリー及びその抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有すると、さらに高い効果が得られる。
【0033】
本発明で用いられる植物の抽出物又は圧搾物は、それぞれの葉、根、茎、花、皮、枝、果実、果皮等の1種又は2種以上の部位から適当な溶媒により抽出又は直接圧搾することにより得ることができ、圧搾と抽出を組合わせて行なっても良い。
【0034】
抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等の水、スクワラン、ヒマワリ油、パラフィン油、エステル油等の油類、アセトン、酢酸エチル等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能であり、これらの中では、水やアルコール類等の極性溶媒から選ばれる1種又は2種以上の混液が望ましい。
【0035】
また、別の方法として、上記抽出液をシリカゲルクロマトグラフィー等の吸着系クロマトグラフィーを用いて分画して得られる抽出物を用いることもできる。また、抽出液中の溶媒を蒸留後さらに適当な溶媒に溶解したり、上記抽出液の濃縮物あるいは乾燥粉末を、本発明に使用することもできる。
【0036】
これらの植物抽出物又は圧搾物は、本発明組成物中に、合計でエキス分(乾燥残分相当)として0.0001〜5%配合されることが望ましく、さらに望ましくは0.001〜1%である。0.0001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されない場合があり、5%を越えると、最終製品の製造工程上好ましくない場合がある。
【0037】
本発明で用いられる植物としては、地球上に生息する植物のいずれも用いることができ、例としてブドウ、アセンヤク、アマチャ、ビロウドアオイ、アルニカ、アロエ、イカリソウ、イチョウ、イラクサ、カワラヨモギ、ウイキョウ、ウコン、ウスベニアオイ、ノイバラ、ヒキオコシ、オイギ、コガネバナ、ナルコユリ、キハダ、オウレン、オオムギ、オトギリソウ、セイヨウオトギリソウ、オランダガラシ、オレンジ、ヨモギ、カミツレ、カンゾウ、キキョウ、キク、キナノキ、キュウリ、アンズ、スイカズラ、クララ、クマザサ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、ヒレハリソウ、サフラン、サボンソウ、セージ、サンザシ、クチナシ、サンショウ、シイタケ、アカヤジオウ、シソ、シナノキ、シャクヤク、ドクダミ、ワレモコウ、ショウブ、トウネズミモチ、シラカバ、スギナ、セイヨウキズタ、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウヤドロギ、センキュウ、センブリ、クワ、ダイオウ、ネツメ、ワイルドタイム、タチジャコウソウ、チャ、チョウジ、ウンシュウミカン、トウキンセンカ、トウキ、モモ、ダイダイ、トマト、ニクズク、セイヨウニワトコ、オタネニンジン、スイカズラ、ノバラ、パセリ、ハマメリス、ヨロイグサ、ビワ、フキタンポポ、マツホド、プルーン、ヘチマ、ベニバナ、セイヨウハッカ、ホップ、セイヨウトチノキ、ムクロジ、コウスイハッカ、モモ、ヤグルマギク、ユキノシタ、ユズ、ユリ、ハトムギ、ラベンダー、リンゴ、マンネンタケ、レタス、レモン、レンギョウ、マンネンロウ、ローズセンチフォリア、ゲッケイジュ、褐藻類、紅藻類、緑藻類等が挙げられる。
【0038】
これらの植物から得られる抽出物は、化粧品種別配合成分規格(粧配規)に適合するもの又はこれに準ずるものが好適に用いられる。
【0039】
本発明で使用されるペプチド誘導体としては、例えば、天然ペプチド、合成ペプチド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリ又は酵素で部分加水分解して得られる蛋白質加水分解物等が挙げられ、また、これらペプチドのカチオン化物、アシル化物、アルキルエステル化物、シリル化物等の誘導体を用いることもできる。天然ペプチドとしては、例えば、グルタチオン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オキシトシン、バソプレシン等が挙げられ、合成ペプチドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリグルタミン酸、ポリセリン等が挙げられる。
【0040】
蛋白質加水分解物のタンパク源となるタンパク質としては、例えば、コラーゲン、ゼラチン、ケラチン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラスチン、鶏等の卵の卵黄タンパク、卵白タンパク等の動物由来のものや、大豆、アーモンド、小麦、ビール粕、トウモロコシ、米、イモ類の蛋白質等の植物由来のもの、さらには、サッカロミセス属、カンディタ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、ビール酵母菌、清酒酵母菌より分離した酵母蛋白質、キノコ類(担子菌)やクロレラより分離したタンパク等の微生物由来のものが挙げられる。
【0041】
これらのペプチド誘導体は、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるためには、これらペプチド誘導体のうちでも、特に魚類や貝類などの海洋生物又は植物より得られるコラーゲン、ケラチン、コンキオリン、絹フィブロイン、小麦蛋白質、大豆蛋白質等の蛋白質加水分解物又はこれらのカチオン化物、アシル化物、アルキルエステル化物、シリル化物等の誘導体が望ましく、その分子量は、特に規定されるものではないが、平均分子量50〜50000が好ましく、さらに平均分子量200〜10000が好ましい。また、これらのペプチド誘導体の好ましい配合量は、本発明の毛髪化粧料中に、乾燥物換算で0.0001〜10%、より好ましくは0.001〜5%である。0.0001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されない場合があり、10%を越えると、乾燥後ごわつき感が生じる場合があり好ましくない。
【0042】
本発明に用いられるローヤルゼリーは、ヨーロッパミツバチ又はトウヨウミツバチの分泌物であり、また、ローヤルゼリーの抽出物はローヤルゼリーより適当な溶媒により抽出することにより得ることができる。抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能である。これらのローヤルゼリー又はその抽出物として、「ローヤルゼリー」、「ローヤルゼリーエキス」、「油溶性ローヤルゼリーエキス」として粧配規に収載されているもの又はこれに準ずるものが好適に用いられる。これらのローヤルゼリー又はその抽出物の好ましい配合量は、本発明の毛髪化粧料中に、乾燥物換算で0.00001〜5%、より好ましくは0.0001〜1%である。0.00001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されない場合があり、5%を越えると、乾燥後べたつき感が生じる場合があり好ましくない。
【0043】
本発明の毛髪化粧料は、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で毛髪化粧料に通常使用されている任意の成分を使用することが出来る。これらの成分としては、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、ポリマー類、アミノ酸誘導体、糖誘導体、香料、水、アルコール、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、薬剤等が挙げられる。
【0044】
また本発明の毛髪用化粧料は、頭髪に使用するものを広く指し、例えば、ヘアーローション、ヘアーリキッド、ヘアークリーム、シャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント、ヘアーフォーム、ヘアースプレー、パーマ剤、染毛剤等が含まれ、その中でもヘアーリンスやヘアートリートメントなど洗い流す製品に使用した場合に特に効果的である。
【0045】
【実施例】
次に本発明を実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0046】
実施例に先立ち、各実施例及び比較例1〜6で採用した試験法、評価法を説明する。
【0047】
使用後の髪の仕上がり感試験法(ハーフヘッド法)
パネル(30人)がPOE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの20%水溶液にて洗髪後、頭髪を左右半々に分け、一方にコントロールとして、下記組成のヘアーリンス(pH4.5)を、他方に試料をそれぞれ塗布し、同時にリンスした後、毛髪を乾燥させ、左右の毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り及びツヤの良否等の仕上がり具合を官能評価した。また、上記と同様の操作を1日1回行い、30日間連続使用を行った後の毛髪の仕上がり具合について、上記項目に従って官能評価を行った。
【0048】
コントロール (%)
・セトステアリルアルコール 5.0
・塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0
・プロピレングリコール 5.0
・POE(60)硬化ヒマシ油 0.3
・ジメチルポリシロキサン 1.0
(1000000mm2/s;25℃)
・精製水 残 余
【0049】
また、評価の基準を次のように設定した(コントロールより良いと答えた人数で評価)。
◎・・・良いと答えた人数が19名以上
○・・・良いと答えた人数が16〜18名
△・・・良いと答えた人数が8〜15名
×・・・良いと答えた人数が7名以下
【0050】
実施例1〜8、比較例1〜6
常法により下記表1に記載の組成のヘアーリンスを調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等の仕上がり具合を官能評価したところ、表1に示すように、本発明の成分を用いた実施例1〜8のヘアーリンスはいずれも優れた性能を示していた。
【0051】
【表1】
Figure 0003815780
【0052】
Figure 0003815780
【0053】
常法により上記組成のヘアーリンスを調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等の仕上がり具合を官能評価したところ、いずれの特性も優れており、良好な結果を得た。
【0054】
Figure 0003815780
【0055】
常法により上記組成のヘアーリンス(pH4.0)を調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等の仕上がり具合を官能評価したところ、いずれの特性も優れており、良好な結果を得た。
【0056】
Figure 0003815780
Figure 0003815780
【0057】
常法により上記組成のヘアートリートメントを調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等の仕上がり具合を官能評価したところ、いずれの特性も優れており、良好な結果を得た。
【0058】
Figure 0003815780
【0059】
常法により上記組成のヘアークリームを調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等、頭髪の状態について官能評価したところ、いずれの特性も優れており、良好な結果を得た。
【0060】
Figure 0003815780
【0061】
常法により上記組成のヘアーフォームを調製し、30日間連続使用を行い、毛髪のまとまり易さ、しなやかさ、櫛通り、ツヤの良否等、頭髪の状態について官能評価したところ、いずれの特性も優れており、良好な結果を得た。
【0062】
尚、以上の処方において用いた香料は下記のものである。
【0063】
【表2】
Figure 0003815780
【0064】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明により、使用後の髪のまとまりやすさ、しなやかさ、櫛通りがよいこと等の感触の良さ及びツヤの良さ等を満たし、その効果が長期間の連用によっても損なわれない毛髪化粧料を提供することができる。

Claims (3)

  1. (A)末端に第4級窒素含有基を有するシリコーン化合物の1種又は2種以上と、(B)25℃において10000mm2/s以上の粘度を有するシリコーン化合物[成分(A)を除く]の1種又は2種以上と、(C)界面活性能を有するカチオン性物質[成分(A)を除く]の1種又は2種以上とを、含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 成分(A)が下記式(1)
    Figure 0003815780
    {但し、R1は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、R4CONH(CH2p−基
    [但し、R4は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基、pは1〜5の整数を表す。]
    のいずれかを表し;R2は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜18の2価のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表し;R3は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル(又はアルケニル)基を表し;nは、2〜200の整数を表し;X-は、対イオンを表す。}
    で表されるシリコーン化合物である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. さらに、植物より得られる抽出物もしくは圧搾物、ペプチド誘導体又はローヤルゼリーもしくはその抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
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