JP4072594B2 - 酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物に関し、詳しくは、染毛や脱色などの酸化処理を施した毛髪に対し、シャンプーやリンス・トリートメントなどの頭髪用品として日常的に使用することにより、退色・変色の進行やダメージの進行を抑える効果を有する活性酸素消去剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
酸化染毛剤や脱色剤、パーマネントウエーブ剤などで処理した毛髪は、その後に洗髪を行っても、内部に少量の薬剤が残留することは避けられず、その残留薬剤による影響が懸念されている。特に酸化染毛剤や脱色剤に酸化剤として配合されている過酸化水素は少量でも残留すると、過酸化水素が有する強力な酸化力や発生するラジカルの作用によって、タンパク質の変性、過酸化脂質の生成などの毛髪ダメージ、メラニンの分解や染料の変質による退色・変色などが連鎖的に進行する。また、紫外線照射などの環境条件によって、これらの進行が促進される場合もある。残留過酸化水素や発生ラジカルを消去することによってこれらの進行を止めることができると考えられるが、日々進行するダメージや退色・変色に対しては継続的なケアが必要であり、日常的に使用するシャンプーやリンス、整髪剤などに加えて、さらに活性酸素の消去を目的としたものを追加して用いることは面倒であり、製品として市場の共感を得られ難いものであった。
【0003】
一方、従来から活性酸素消去剤や過酸化水素消去剤を化粧料用途に用いることは種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。しかしながら、皮膚の老化や肌荒れ予防の目的に用いるものが多く、毛髪に関しては、頭皮に使用して白髪の生成を抑制するなど少数の提案(例えば、特許文献4参照)がなされているにすぎず、染毛や脱色などの酸化処理を施した毛髪に対し、日常的に使用する頭髪用品として退色・変色の進行やダメージの進行を抑える効果を目的としたものはない。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−246336号公報
【特許文献2】
特開2001−122765号公報
【特許文献3】
特開2001−131046号公報
【特許文献4】
特開平6−65031号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情を鑑み、本発明の目的とするところは、染毛や脱色、パーマネントウエーブなどの酸化処理を施した毛髪に対し、簡便かつ有効に、退色・変色の進行やダメージの進行を抑える為の酸化処理した毛髪用組成物を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、活性酸素消去剤に、日常的に使用するシャンプーやリンスなどの頭髪用品の機能を併せ持たせることによって、染毛や脱色、パーマネントウエーブなどの酸化処理を施した毛髪に対し、簡便かつ有効に、退色・変色の進行やダメージの進行を抑えられることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明の請求項1は、ヘアコンディショニング成分として水不溶性シリコーン化合物または/およびカチオン性ポリマーから選ばれる1種又は2種以上、ガリカバラの抽出物及び/又は圧搾物を含有する、酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物であり、本発明の請求項2は、洗浄成分の1種又は2種以上、ヘアコンディショニング成分として水不溶性シリコーン化合物または/およびカチオン性ポリマーから選ばれる1種又は2種以上、ガリカバラの抽出物及び/又は圧搾物を含有する、酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物、本発明の請求項3は、さらにペプチド誘導体を含有する請求項1〜2のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物、本発明の請求項4は、さらにローヤルゼリー又はその抽出物を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物、本発明の請求項5は、酸化処理が酸化剤含有剤による染毛処理又は脱色処理である請求項1〜4のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物、である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明の組成物には有効成分として、一重項酸素消去能、ヒドロキシラジカル消去能、過酸化水素消去能などの活性酸素消去能を有する物質、望ましくは過酸化水素消去能を有する物質を含む。これらの有効成分としては、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ、トコフェロール、植物から得られる前記作用を持つ抽出物や圧搾物などを用いることができる。これらのうち植物抽出物又は植物圧搾物は、酸化処理によって傷んだ毛髪に対して、後述の洗浄成分やコンディショニング成分の効果を損ねることなく潤いを付与することができるため、望ましく用いられる。
【0009】
本発明で有効成分として用いられる植物の抽出物又は圧搾物は、化粧品種別配合成分規格(粧配規)に適合するもの又はこれに準ずるものが好適に用いられ、それぞれの葉、根、茎、花、皮、枝、果実、果皮等の1種又は2種以上の部位から適当な溶媒により抽出又は直接圧搾することにより得ることができる。また、圧搾と抽出を組合わせて行なっても良い。また、抽出前に乾燥、発酵などの工程を適宜入れても良い。
【0010】
抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等の水、スクワラン、ヒマワリ油、パラフィン油、エステル油等の油類、アセトン、酢酸エチル等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能であり、これらの中では、水やアルコール類等の極性溶媒から選ばれる1種又は2種以上の混液が望ましい。
【0011】
また、別の方法として、上記抽出液をシリカゲルクロマトグラフィー等の吸着系クロマトグラフィーを用いて分画して得られる抽出物を用いることもできる。また、抽出液中の溶媒を蒸留後さらに適当な溶媒に溶解したり、上記抽出液の濃縮物あるいは乾燥粉末を、本発明に使用することもできる。
【0012】
抽出又は圧搾に供する植物としては、地球上に生息する植物のうち、抽出物又は圧搾物が前記効果を有するものであればいずれも用いることができる。これらのうち、アシタバ(Angelica keiskei)、イチョウ(Ginkgo biloba)、ウイキョウ(Foeniculum vulgare)、ウスベニアオイ(Malva sylvestris)、ウンシュウミカン(Citrus unshiu)、オウレン(Coptis japonica)、オトギリソウ(Hypericum erectum)、オリーブ(Oleaeuropaea)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、ガリカバラ(Rosa gallica)、カンゾウ(Glycyrrhiza glabra、Glycyrrhiza uralensis)、ガンビールノキ(Uncaria gambir)、キナノキ(Cinchona succirubra)、キハダ(Phellodendron amurense)、キュウリ(Cucumis sativus)、クズ(Pueraria lobata)、クワ(Morus bombycis)、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)、コウスイハッカ(Melissa officinalis)、コガネバナ(Scutellaria baicalensis)、シソ(Perilla frutescens)、シャクヤク(Paeonia lactiflora)、スイカズラ(Lonicera japonica)、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)、セイヨウサンザシ(Crataegus oxyacantha)、セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria)、セイヨウニワトコ(Sambucus nigra)、セイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)、セイヨウハッカ(Metha piperita)、セージ(Salvia officinalis)、タチジャコウソウ(Thymus vulgaris)、チャノキ(Thea sinensis)、チョウジ(Syzygium aromaticum)、トウキンセンカ(Calendula officinalis)、ドクダミ(Houttuynia cordata)、トルメンチラ(Potentilla tormentilla)、ヌルデ(Rhus javanica)、ノイバラ(Rosa multiflora)、ノバラ(Rosa canina)、パセリ(Petroselinum sativum)、ハマメリス(Hamamelis virginiana)、ビワ(Eriobotrya japonica)、フトモモ(Syzygium jambos)、フユボダイジュ(Tilia cordata)、ボタン(Paeonia suffruticosa)、ホップ(Humulus lupulus)、ホホバ(Simmondsia chinensis)、マンネンロウ(Rosmarinus officinalis)、モモ(Prunus persica)、ユーカリ(Eucalyptus globulus)、ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)、ヨモギ(Artemisia princeps)、ラベンダー(Lavandula vera)、ルイボス(Aspalathus linearis)、ローマカミツレ(Anthemis nobilis)、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)が望ましく用いられ、また、これらの同属植物も同様に用いられる。これらの植物は自生しているもの、通常農法により栽培されたもの、有機栽培されたもののいずれも用いることができる。中でも、ウイキョウ、オリーブ、トウキンセンカ、ガリカバラがより望ましく用いられ、ウイキョウの場合は果実、特に種子、オリーブでは葉、トウキンセンカでは頭花、ガリカバラでは花のそれぞれの部位を用いることがさらに望ましい。
【0013】
これらの植物抽出物又は圧搾物は、本発明の組成物中に、合計でエキス分(乾燥残分相当)として0.0001〜5質量%(以下、単に%で示す)配合されることが望ましく、さらに望ましくは0.001〜1%である。0.0001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されないことがあり、5%を越えると、最終製品の製造工程上好ましくない場合がある。
【0014】
本発明の洗浄成分としては、界面活性能のある成分であればいずれでもよく、特にアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、糖系ノニオン系界面活性剤等が洗浄性、起泡性の面から好ましい。
【0015】
好ましい界面活性剤の具体例としては、例えば、アニオン性界面活性剤として、脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩型界面活性剤、アルキルエーテル硫酸塩型界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩型界面活性剤、リン酸エステル型界面活性剤、アルキルエーテルカルボン酸塩型界面活性剤、アミノ酸塩型界面活性剤(サルコシン塩型、β−アラニン塩型、グルタミン酸塩型、アスパラギン酸塩型等)、スルホコハク酸塩型界面活性剤、タウリン型界面活性剤等、両性界面活性剤として、スルホベタイン型両性界面活性剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、アミドアミン型両性界面活性剤等、半極性界面活性剤として、アミンオキシド型界面活性剤等、糖系ノニオン性界面活性剤として、アルキルグルコシド、糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0016】
これらの界面活性剤の親油基としては、直鎖のものでも分岐のものでも、また、一部他の官能基によって修飾されているものでも良く、アシル基又はアルキル基である場合には通常平均炭素数が8〜22の直鎖又は分岐のものが好ましく用いられる。また、これらの界面活性剤は、アルキレンオキシド構造、アミド構造、ヒドロキシル基等を分子中に有していても良い。
【0017】
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を混合して用いることができ、特にアニオン性界面活性剤の1種又は2種以上と、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、糖系ノニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上とを組み合わせることが望ましい。また、これらの界面活性剤は通常、洗浄剤組成物中に合計で0.1〜50%配合することが好ましい。
【0018】
本発明で用いられるコンディショニング成分としては、油剤、カチオン性物質、両イオン性物質、高分子化合物、ペプチド誘導体、アミノ酸誘導体、糖誘導体、動物分泌物又はその抽出物、また、前述の有効成分以外の植物抽出物又は圧搾物等、毛髪に対して油性感、柔軟性、弾力性、潤い感、櫛通り感、光沢等、コンディショニング効果を与えるものであればいずれも用いられるが、これらのなかでも良好な感触を得るためには、シリコーン化合物、カチオン性ポリマー、ペプチド誘導体、ローヤルゼリー又はその抽出物が望ましい。
【0019】
本発明で用いられるシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジヒドロキシジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素基含有変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ベタイン基含有変性シリコーン又はこれらの共変性シリコーン等が挙げられる。優れたコンディショニング効果を付与するためには、これらシロキサン化合物のうち水不溶性のもの、特にジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フッ素基含有変性シリコーン及びアルコキシ変性シリコーン等が望ましい。その中でも、25℃における動粘度が1000mm2/s〜10000000mm2/sであるジメチルポリシロキサン又はジヒドロキシジメチルポリシロキサンがさらに望ましい。
【0020】
これらのシリコーン化合物は一種又は二種以上を混合して使用することができ、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるためには、本発明組成物中に0.01〜25%配合されることが望ましい。
【0021】
本発明で使用されるカチオン性ポリマーとしては、カチオン基で修飾されたポリマーの他、両性ポリマーや三級アミン誘導体で修飾されたポリマーなどで組成物中あるいは使用時にカチオン性を示すポリマーであればいずれも使用できる。カチオン性ポリマーの例として例えば、カチオン化セルロース誘導体(商品名:ポリマーJR−400、ポリマーTM−1[ダウ・ケミカル社製]、レオガードG[ライオン社製]、カチナールHC−200、カチナールLC−200([東邦化学工業社製]等)、カチオン化グアーガム誘導体(商品名:ジャガーC−17及びC−13S[三晶社製]等)、4級化ポリビニルピロリドン誘導体(商品名:GAFQUAT734及び755[ISP社製]等)、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド誘導体(商品名:MERQUAT100、295、550及び3300[オンデオナルコ社製]等)、ポリグリコールポリアミン縮合物(商品名:ポリコートNH[コグニス社製]等)、カチオン化澱粉、カチオン化ポリペプタイド等が挙げられる。
【0022】
これらのカチオン性ポリマーは一種又は二種以上を混合して用いることができ、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるためには、本発明の毛髪化粧料中に好ましくは0.01〜10%、更に好ましくは0.01〜5%配合されることが望ましい。
【0023】
本発明で使用されるペプチド誘導体としては、天然ペプチド、合成ペプチド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリ又は酵素で部分加水分解して得られる蛋白質加水分解物等が挙げられ、また、これらペプチドのカチオン化物、アシル化物、アルキルエステル化物、シリル化物等の誘導体を用いることもできる。天然ペプチドとしては、例えば、グルタチオン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オキシトシン、バソプレシン等が挙げられ、合成ペプチドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリグルタミン酸、ポリセリン等が挙げられる。
【0024】
蛋白質加水分解物のタンパク源となるタンパク質としては、例えば、コラーゲン、ゼラチン、ケラチン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラスチン、鶏等の卵の卵黄タンパク、卵白タンパク等の動物由来(魚類、鳥類を含む)のものや、大豆、アーモンド、小麦、ビール粕、トウモロコシ、米、イモ類の蛋白質等の植物由来のもの、さらには、サッカロミセス属、カンディタ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、ビール酵母菌、清酒酵母菌より分離した酵母蛋白質、キノコ類(担子菌)やクロレラより分離したタンパク等の微生物由来のものが挙げられる。
【0025】
これらのペプチド誘導体は、使用性を損なわない範囲で十分なコンディショニング効果を与えるためには、これらペプチド誘導体のうちでも、特に動物又は植物より得られるコラーゲン、ケラチン、コンキオリン、絹フィブロイン、小麦蛋白質、大豆蛋白質等の蛋白質加水分解物又はこれらのカチオン化物、アシル化物、アルキルエステル化物、シリル化物等の誘導体が望ましく、その分子量は、特に規定されるものではないが、平均分子量50〜50000が好ましく、さらに平均分子量200〜10000が好ましい。また、これらのペプチド誘導体の好ましい配合量は、本発明の組成物中に、乾燥物換算で0.0001〜10%、より好ましくは0.001〜5%である。0.0001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されない場合があり、10%を越えると、乾燥後ごわつき感が生じる場合があり好ましくない。
【0026】
本発明に用いられるローヤルゼリーは、ヨーロッパミツバチ又はトウヨウミツバチの分泌物であり、また、ローヤルゼリーの抽出物はローヤルゼリーより適当な溶媒により抽出することにより得ることができる。抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能である。これらのローヤルゼリー又はその抽出物として、「ローヤルゼリー」、「ローヤルゼリーエキス」、「油溶性ローヤルゼリーエキス」として化粧品種別配合成分規格(粧配規)に収載されているもの又はこれに準ずるものが好適に用いられる。これらのローヤルゼリー又はその抽出物の好ましい配合量は、本発明の組成物中に、乾燥物換算で0.00001〜5%、より好ましくは0.0001〜1%である。0.00001%未満では、配合しても本発明の効果が発揮されない場合があり、5%を越えると、乾燥後べたつき感が生じる場合があり好ましくない。
【0027】
本発明の組成物は、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で任意の成分を使用することが出来る。これらの成分としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、ポリマー類、アミノ酸誘導体、糖誘導体、香料、水、アルコール、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、薬剤等が挙げられる。
【0028】
また本発明の組成物は、パーマネントウエーブ剤や染毛剤、脱色剤などにより酸化処理した毛髪に使用するものを広く指し、例えば、ヘアーローション、ヘアーリキッド、ヘアークリーム、ヘアージェル、シャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント、ヘアーフォーム、ヘアースプレー等、いずれの形状で提供されても良く、特にシャンプーやヘアーリンス、ヘアートリートメントなどデイリーユースのインバス製品として提供すると簡便に使用でき望ましい。
【0029】
【実施例】
次に本発明を実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0030】
実施例に先立ち、各実施例及び比較例、参考例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0031】
毛髪強度評価法
中国人毛5gから作製した毛束を二剤式酸化型脱色剤で処理し、20%POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液(コントロール)と試料とでそれぞれ洗浄(塗布後流水にてすすぐ)を行った。毛束から50本の毛髪を取り、引張試験機DIANOS−A2(JOTO社製)で毛髪強度を測定し、その平均値を初期値とした。残った毛束を25℃、60%RHの条件下に放置した。1日1回同様に洗浄し30日間繰り返した後、25℃、60%RHの条件下で乾燥させた毛束から50本の毛髪を取り、再度毛髪強度を測定し、その平均値と初期値とを比較し、その保持率を求めた。
【0032】
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・毛髪強度の保持率が98%以上
○・・・毛髪強度の保持率が95%以上98%未満
△・・・毛髪強度の保持率が90%以上95%未満
×・・・毛髪強度の保持率が90%未満
【0033】
洗髪堅牢性及び使用後の髪の仕上がり感試験法(ハーフヘッド法)
パネル(20人)が二剤式酸化染毛剤で染毛したのち、頭髪を左右半々に分け、一方を20%POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液(コントロール)で、他方を試料で、同時に洗髪した時の仕上がり感を、左右の頭髪それぞれにつき官能評価した。また、同様に1日1回洗髪を行い、30日間連続使用を行った後の左右の毛髪の色持ち、及び乾燥後の仕上がり感について官能評価を行った。
【0034】
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・コントロールより良いと答えた人数が19名以上
○・・・コントロールより良いと答えた人数が16〜18名
△・・・コントロールより良いと答えた人数が8〜15名
×・・・コントロールより良いと答えた人数が7名以下
【0035】
実施例、比較例1〜6、参考例1〜6,8〜10
【0036】
【表1】
Figure 0004072594
【0037】
表1に記載の組成の成分を均一に混合してシャンプーを調整し、毛髪強度変化、洗髪堅牢性、仕上がり感を評価したところ、表1に示すように、本発明の実施例のシャンプーはいずれもコントロールよりも優れた性能を示していた。
【0038】
Figure 0004072594
Figure 0004072594
【0039】
成分1〜23を均一に混合して調製した上記組成のシャンプー(pH6.0)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0040】
Figure 0004072594
【0041】
(A)成分1〜8を85℃にて均一に混合する。(B)成分9〜13,15を85℃にて均一に混合しする。(B)に(A)を加え、さらに成分14を加え、混合し冷却する。以上のように調整した上記組成のヘアーリンス(pH4.5)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0042】
Figure 0004072594
【0043】
(A)成分1〜5を90℃にて均一に混合する。(B)成分8〜13,15の一部を85℃にて均一に混合する。(A)に(B)を加え、さらに成分7,14を加えて混合した後、冷却、50℃にて成分15の残部及び成分6を加え混合、冷却する。以上のように調整した上記組成のヘアーリンス(pH3.8)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0044】
Figure 0004072594
Figure 0004072594
【0045】
(A)成分1〜12,21を80℃にて均一に混合する。(B)成分13〜20,22を80℃にて均一に混合する。(A)に(B)を加え、混合し冷却する。以上のように調整した上記組成のヘアートリートメント(pH4.5)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0046】
Figure 0004072594
【0047】
(A)成分1〜8を80℃にて均一に混合する。(B)成分9〜15,17を80℃にて均一に混合する。(A)に(B)を加え、混合し冷却、70℃にて成分16を加え、混合、冷却する。以上のように調整した上記組成のヘアークリーム(pH6.2)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0048】
Figure 0004072594
【0049】
成分1〜11を均一に混合し、エアゾール用容器に充填した後、成分12を充填する、以上のように調整した上記組成のヘアーフォーム(原液pH5.5)は、仕上がり感、退色防止効果、毛髪強度保持率のいずれにおいても、良好な結果を得た。
【0050】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明により、染毛や脱色、パーマネントウエーブなどの酸化処理を施した毛髪に対し、簡便かつ有効に、退色・変色の進行やダメージの進行を抑える為の酸化処理した毛髪用組成物を提供することができる。

Claims (5)

  1. ヘアコンディショニング成分として水不溶性シリコーン化合物または/およびカチオン性ポリマーから選ばれる1種又は2種以上、
    ガリカバラの抽出物及び/又は圧搾物、
    を含有する、酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物。
  2. 洗浄成分の1種又は2種以上、
    ヘアコンディショニング成分として水不溶性シリコーン化合物または/およびカチオン性ポリマーから選ばれる1種又は2種以上、
    ガリカバラの抽出物及び/又は圧搾物、
    を含有する、酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物。
  3. さらにペプチド誘導体を含有する請求項1〜のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物。
  4. さらにローヤルゼリー又はその抽出物を含有する請求項1〜のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物。
  5. 酸化処理が酸化剤含有剤による染毛処理又は脱色処理である請求項1〜のいずれかに記載の酸化処理した毛髪用活性酸素消去剤組成物。
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