JP5561889B2 - 活性酸素ラジカル除去用組成物およびこれを含有する毛髪用活性酸素ラジカル除去剤 - Google Patents

活性酸素ラジカル除去用組成物およびこれを含有する毛髪用活性酸素ラジカル除去剤 Download PDF

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Description

本発明は、活性酸素ラジカル除去用組成物およびこれを含有する毛髪用活性酸素ラジカル除去剤に関する。より詳しくは、本発明は、活性酸素ラジカル除去能を有する活性酸素ラジカルスカベンジャーと、該スカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能を飛躍的に向上させる物質を含む、活性酸素ラジカル除去用組成物、毛髪用活性酸素ラジカル除去剤、染毛前処理剤・中間処理剤・後処理剤、パーマネントウェーブ前処理剤・中間処理剤・後処理剤に関する。
近年、活性酸素ラジカル(以下、活性酸素ともいう。)の研究に関して、X(活性酸素種)Y(触媒種)Z(受容種)系において、これらXYZ間で電子移動が起こり励起状態となった際に、微弱発光を生じる現象およびその機構が明らかにされた。この微弱発光機構を利用して、活性酸素除去能を測定する手段が報告され、このような手段により活性酸素除去能があると評価された組成物、たとえば、活性酸素ラジカルスカベンジャーと、ウロン酸類、ウロナイド類、ムコ多糖類およびアミノ酸・ペプチド類などを含有する活性酸素ラジカル除去用組成物が報告されている(非特許文献1参照、特許文献1参照)。
さらに、このXYZ系の微弱発光機構を利用した活性酸素除去能評価の改良版として、X(活性酸素種)として過酸化水素、Y(活性酸素除去物質)として活性酸素除去物質候補、Z(メディエーター)として炭酸水素アルカリ金属塩を使用し、微弱発光の有無を検出し、微弱発光が検出された場合には、Yとして用いた候補物質が活性酸素除去能を持つ物質であると決定する方法が提案されている(特許文献2参照)。
活性酸素は、一般には、スーパーオキサイド(・O2 -)、過酸化水素(H22)、ヒドロキシラジカル(HO・)、一重項酸素(12)を意味し、広義には、ヒドロペルオキシラジカル(HOO・)、ペルオキシラジカル(LOO・)、アルコキシラジカル(LO・)なども含まれる。
このような活性酸素は、細胞やDNAを損傷し、さまざまな疾病の一因を担っていると考えられている。毛髪(とくに頭髪)に関していえば、強い紫外線などにより酸素が活性化されて生じた活性酸素、あるいは過酸化水素を使用する2剤型の酸化染毛剤やパーマネントウェーブ処理剤などによって生じた活性酸素が、毛髪に損傷を与え、この損傷が累積することで深刻な毛髪の傷みが引き起こされたり、染毛した毛髪内で染料重合体の分解が促進されて染毛後の毛髪の変色や退色が進んだりすることが知られている。
しかしながら、既に知られている活性酸素ラジカル除去用組成物は、このような毛髪の損傷、変色、退色防止に必ずしも適したものではないことから、活性酸素ラジカル除去能に優れ、かつ、毛髪の損傷、変色、退色の防止に適した、活性酸素ラジカル除去用組成物の開発が望まれていた。
特開平9−241637号公報 特開2002−148194号公報 吉城由美子、大久保一良、化学と生物、vol.35、No.12、1997、839〜845ページ
本発明は、活性酸素ラジカル除去能を有する活性酸素ラジカルスカベンジャーと、該スカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能を飛躍的に向上させる物質(以下、α物質ともいう。)を含む、活性酸素ラジカル除去用組成物、とくに毛髪の損傷、変色、退色の防止に好適な、毛髪用活性酸素ラジカル除去剤、染毛前処理剤・中間処理剤・後処理剤、パーマネントウェーブ前処理剤・中間処理剤・後処理剤を提供することを課題としている。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の活性酸素ラジカルスカベンジャーに、α物質として特定の物質を組み合わせると、活性酸素ラジカル除去能に優れるとともに、毛髪の損傷、変色、退色の防止に適した、活性酸素ラジカル除去用組成物が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の事項に関する。
本発明に係る第1の活性酸素ラジカル除去用組成物は、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の活性酸素ラジカルスカベンジャーと、還元糖とを含んでなることを特徴としている。
本発明に係る第2の活性酸素ラジカル除去用組成物は、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の活性酸素ラジカルスカベンジャーと、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類とを含んでなることを特徴としている。
本発明に係る第3の活性酸素ラジカル除去用組成物は、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の活性酸素ラジカルスカベンジャーと、酵母(Saccharomyces)から得られる酵母エキスとを含んでなることを特
徴としている。
本発明では、前記γ−ケラトースは、20,000〜40,000の平均分子量を有することが好ましい。また、前記還元糖は、グルコース、フルクトース、フコース、マンノース、キシロース、ガラクトースからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。また、前記多糖類は、海藻抽出物由来であることが好ましく、フコイダンであることも好ましい。
本発明に係る前記活性酸素ラジカル除去用組成物は、毛髪用活性酸素ラジカル除去剤として好適に用いられる。
本発明に係る染毛前処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理する前に、処理前の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明に係る染毛中間処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明に係る染毛後処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理した後、水洗し、さらに界面活性剤と水で洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明に係るパーマネントウェーブ前処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理する
前に、処理前の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明に係るパーマネントウェーブ中間処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明に係るパーマネントウェーブ後処理剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理した後、水洗し、さらに界面活性剤と水で洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物は、毛髪に好適な成分を含み、飛躍的に向上した活性酸素ラジカル除去能を有するため、これを毛髪用活性酸素ラジカル除去剤、染毛前処理剤・中間処理剤・後処理剤、パーマネントウェーブ前処理剤・中間処理剤・後処理剤として使用することによって、毛髪表面または内部に存在する活性酸素を除去し、活性酸素の存在に起因する毛髪の損傷、変色、退色を有効に防止できる。
以下、本発明について具体的に説明する。
<活性酸素ラジカル除去用組成物>
本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物は、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の活性酸素ラジカルスカベンジャーと、特定のα物質とを含み、必要に応じてその他の成分をさらに含んでいてもよい。
((活性酸素ラジカルスカベンジャー))
本発明に用いることのできる活性酸素ラジカルスカベンジャーとしては、γ−ケラトース、ユーカリエキス、ローズマリーエキスが好ましく挙げられる。これらは、単独でも活性酸素ラジカルスカベンジャー作用を示すが、さらに後述するα成分と組み合わせることで、飛躍的に活性酸素ラジカルスカベンジャー効果が向上する。しかも、後述するように、γ−ケラトースは毛髪の主成分であるケラチンの加水分解物であり、ユーカリエキスおよびローズマリーエキスは保湿効果を有するハーブエキスであることから、毛髪に対して損傷を与えるおそれが極めて少なく、毛髪に損傷を与えずに、毛髪表面または内部に存在する活性酸素を除去するのに好適である。
以下に各成分について詳細に説明する。
γ−ケラトース
γ−ケラトースは、加水分解ケラチンの一種である。ケラチンは、皮膚や毛髪を構成する、20種のアミノ酸からなる繊維状蛋白質であり、加水分解ケラチンはケラチンを加水分解したものである。
加水分解ケラチンは、加水分解の度合いによってその分子量を適宜調整することができ、加水分解ケラチンには、平均分子量が数万の高分子量の蛋白質から平均分子量が数百の比較的低分子量のオリゴペプチドまで包含される。
さらに、加水分解ケラチンには、結晶性ケラチン由来のα−ケラトース、非結晶性ケラチン由来のγ−ケラトース、またはこれらの修飾物が含まれるが、これらのうち、本発明に用いられるラジカルスカベンジャーとしては、水性媒体存在下における安定性および製剤化する場合のハンドリングの良さなどの点から、γ−ケラトースが好ましく挙げられる。
本発明に用いられるγ−ケラトースは、平均分子量が通常20,000〜40,000の範囲にある。
なお、本明細書において、平均分子量は、既知の分子量を有する複数の分子量標準品を用いて高速液体クロマトグラフィにて溶出時間を測定し、分子量と溶出時間の関係から作成した検量線に基づいて求めることができる。
該γ−ケラトースとしては、公知のものを適宜使用することができる。たとえば、化粧品種別配合成分規格(厚生省薬務局審査課監修、薬事日報社発行、1997)に掲載されている「加水分解ケラチン末」「加水分解ケラチン液」、特開平10−77209号公報に記載されたケラチン加水分解生成物、市販品(たとえば、一丸ファルコス株式会社製「プロティキュートHガンマ」等が挙げられる)などを、γ−ケラトースを含む組成物としてそのまま用いてもよく、これらからγ−ケラトースを公知の手段で単離して用いてもよい。
このようなγ−ケラトースを含む組成物をそのまま用いる場合、組成物中のγ−ケラトース含有量が明確であるときには、その含有量に基づいて、後述する配合量を決定するが、組成物中のγ−ケラトース含有量が明確でないときもある。その場合には、該組成物が、γ−ケラトースを主成分として含有していることが明確である場合(たとえば、組成物中のγ−ケラトース含量が50重量%を超える場合)に限り、便宜上、該組成物の量をγ−ケラトースの量とみなして、後述する配合量を決定してもよい。
ユーカリエキス、ローズマリーエキス
ユーカリエキスおよびローズマリーエキスは、それぞれ、ユーカリ(Eucalyptus globulus, Eucalyptus citriodora)およびローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)を、
水蒸気蒸留により、あるいは水性媒体または油性媒体中で抽出した抽出液であり、天然植物抽出エキスであるため、詳細な成分組成は明らかでない。
該ユーカリエキスおよびローズマリーエキスは、公知の手段で上記植物から抽出して得てもよく、市販されているのものを使用してもよい。市販品をそのまま用いる場合、該市販品に含まれているユーカリエキスおよびローズマリーエキスの濃度はそれぞれとくに限定されないが、本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物に配合する際には、それぞれ該市販品中にユーカリエキス原液およびローズマリーエキス原液として含有されている量に基づいて、後述する配合量を決定することができる。
なお、これらの活性酸素ラジカルスカベンジャーは、本発明の目的を損なわない限り、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記活性酸素ラジカルスカベンジャーは、本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物全量中に通常0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%の量で配合される。前記活性酸素ラジカルスカベンジャーを上記範囲内の量で活性酸素ラジカル除去用組成物に配合すると、毛髪に損傷を与えることなく、本来有している程度の活性酸素ラジカル除去能を発揮できる。
((α物質))
本発明に用いることのできるα物質、すなわち、前記活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能を飛躍的に向上させうる物質としては、還元糖、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類、酵母エキスなどが挙げられる。なお、該α物質は、前記活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能を飛躍的に向上させうる一方、自らは単独では、殆んど活性酸素除去能を有しないか、有するとしても微弱であるという特徴がある。
還元糖
本発明に用いられる還元糖としては、アルデヒド基を有する単糖類、二糖類、三糖類、が挙げられる。具体的には、例えば、グルコース、フルクトース、フコース、マンノース、キシロース、ガラクトース、タロース、エリトロース、トレオース、リボース、アラビノース、アロース、イドース、リキソースなどの単糖類、マルトース、セロビオース、ラクトースなどの二糖類、キシロトリオース、マルトトリオースなどの三糖類が挙げられる。なお、前記還元糖は、D体であってもL体であってもよいが、とくに言及しない場合はD体を意味する。また、本明細書においては、還元糖はウロン酸やウロナイド類を意味しない。
これらのうち、活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能向上効果に優れる点、および製剤化する際の取り扱い易さの点からは、グルコース、フルクトース、フコース、マンノース、キシロース、ガラクトースが好ましい。
少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類
本発明に用いられる、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類としては、合成物のほか、海藻抽出物由来のものが挙げられる。なお、該多糖類が上述した還元糖を含まないことは言うまでもない。該多糖類として、これらのうちでは、入手の容易さから海藻抽出物由来のものが好ましく挙げられる。
海藻抽出物は、一般に、褐藻類(Phaeophyta)(コンブ、ワカメ、ヒバマタなど)、紅藻類(Rhodeophyta)(テングサ、ノリ類など)、緑藻類(Chlorophayta)(アオノリ、
アオサ、クロレラなど)といった海藻の抽出物であり、一般には各種海藻を水性媒体(水、ブチレングリコールなど)中で抽出した海藻エキスなどとして知られており、海藻の種類に応じて、様々な成分が含まれている。各海藻に含まれる特徴的な多糖類として、たとえば、褐藻類にはアルギン酸、フコイダンが、紅藻類にはカラギーナン、アガロースが、緑藻類にはでんぷん類が含まれていることが知られている。また、海藻抽出物には、これらの他にも、アミノ酸、無機質、マンニトール、糖質などが含まれていることが知られているが、全成分の詳細については明らかでない。
これらのうち、本発明に用いられる、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類としては、褐藻類抽出物由来のものが好ましく挙げられ、フコイダンがより好ましく挙げられる。
フコイダンは、フコース、キシロース、ガラクトース、マンノース、ウロン酸、硫酸などが重合した多糖類の総称であり、キシロースから誘導される構成単位を含まないF−フコイダンのほか、G−フコイダン、U−フコイダンなどが知られている。本発明に用いられるフコイダンとしては、これらのいずれであってもよく、これらの混合物であってもよい。
本発明では、褐藻類抽出物からフコイダンを公知の方法で単離して用いてもよく、褐藻類抽出物を含む海藻エキスをそのまま用いてもよい。
市販されている海藻エキスとしては、たとえば、化粧品種別配合成分規格(厚生省薬務局審査課監修、薬事日報社発行、1997)に掲載されている、海藻エキス(1)〜(4)、一丸ファルコス株式会社製「ファルコレックス ヒバマタTM」「アルジェレックスTM」「マリンパージTM」「シーブレスト ホワイトTM」「シーブレスト ゴールドTM」などが挙げられる。また、化粧品種別配合成分規格(厚生省薬務局審査課監修、薬事日報社発行、1997)に掲載されている、海藻末(1)を適当な溶剤に溶解させて用いることも可能である。該海藻エキスは、褐藻エキス(褐藻類抽出物)が含まれている限り、他の紅藻エキスや緑藻エキスを共に含んでいてもよく、とくに紅藻エキスが褐藻エキスと共に含まれてい
るとα物質としての効果、すなわち、活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能向上効果をより強めることが期待される。
なお、海藻エキスをそのまま使用する場合には、該海藻エキス中の、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類の含有量が明らかでないときがあるが、その場合には便宜上、市販されている海藻エキス中に含まれる褐藻エキス原液の量を、該多糖類の量と仮定して、後述する配合量を決定することができる。
酵母エキス
酵母エキスは、Saccaromaycesに属する酵母を自己消化または酸加水分解して得られた
液、あるいは酵母の菌体を乾燥して粉末にしたものを抽出して得られた液を、必要に応じてろ過し、濃縮あるいは乾燥した液体または粉末であり、各種アミノ酸、グルタチオン、ビタミン、核酸関連物質、無機塩、有機酸、蛋白質、糖質、脂質などを含んでおり、一般に「酵母エキス」のほかに「加水分解酵母エキス」とよばれることもある。
なお、グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から構成されるトリペプチドであり、抗酸化作用を有することが知られていることから、活性酸素ラジカルスカベンジャーとしても分類しうるものであるが、酵母エキスはグルタチオンのほかにも種々の成分を含んでいる組成物であるため、本明細書においては、酵母エキス全体を該スカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能を飛躍的に向上させるα物質として分類する。
該酵母エキスとしては、「酵母エキス」または「加水分解酵母エキス」として公知のものを適宜使用することができ、たとえば、化粧品種別配合成分規格(厚生省薬務局審査課監修、薬事日報社発行、1997)に掲載されている酵母エキス(1)〜(5)、一丸ファルコス株式会社製「イーストリキッドGBTM」「イーストリキッドBTM」などの市販品などを使用することができる。
なお、市販品をそのまま用いる場合、該市販品に含まれている酵母エキスの濃度はとくに限定されないが、本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物に配合する際には、該市販品中に酵母エキス原液(あるいは加水分解酵母エキス原液)として含有されている量に基づいて、後述する配合量を決定することができる。
((その他))
本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物には、用途および剤型に従い、必要に応じて、化粧料に用いられる公知の成分がさらに含まれていてもよい。
たとえば、上述した各成分の溶解あるいは分散や、組成物全体の粘度調整や濃度調整などが容易となる点から、媒体として、水が好ましく挙げられる。本発明に用いることのできる水としては、とくに限定されないが、イオン交換水、蒸留水などの精製水が好ましく挙げられる。
また、たとえば、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤を必要に応じて用いることができる。
具体的には、たとえば、陽イオン性界面活性剤として、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリモニウムクロリド)、ベヘントリモニウムクロリド、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.)、塩化
ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリルトリメ
チルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの4級アンモニウム塩;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム;スルホコハク酸塩;N−アシルスルホン酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;N−アシルアミノ酸塩;POEアルキルエーテルリン酸およびその塩などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、POEアルキルエーテル類;POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル類;ポリグリセリン脂肪酸エステル類;セスキオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類;POEグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)などのPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビット脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;アルキルアルカノールアミド類;コカミドジエタノールアミド(コカミドDEA)などの脂肪酸アルカノールアミド
類;POE硬化ヒマシ油;ピログルタミン酸イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油;POEエチレンラノリン;POEコレステロール;POEフィトステロール;POEコレスタノール;POEフィトスタノールなどが挙げられる。
両イオン性界面活性剤としては、コカミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのベタイン型;2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウムなどのイミダゾリン型;アミノ酸型などが挙げられる。
さらに、たとえば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;ケラチン、γ−ケラトース以外の加水分解ケラチン、シリル化ポリペプチド、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸誘導体、擬似セラミドなどの毛髪保護剤;シア脂などの油脂;セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール;ポリクオタニウムなどの保湿剤;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの湿潤剤;アスコルビン酸、エリソルビン酸、エデト酸塩、エチドロン酸塩、フェナセチン、サリチル酸などの安定化剤;メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウムなどの防腐剤;養毛剤;紫外線吸収剤;香料;色素;パール剤などが挙げられる。
((配合割合))
本発明において、前記各α物質は、前記活性酸素ラジカルスカベンジャーの種類に応じて、下記の割合で含まれるように、活性酸素ラジカル除去用組成物に配合される。
たとえば、活性酸素ラジカルスカベンジャーが、γ−ケラトースの場合には、γ−ケラトース1重量部に対して、
還元糖は、通常0.1〜30重量部、好ましくは0.5〜20重量部、より好ましくは1〜10重量部の量で、
また、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類は、1×10-5〜2重量部の範囲、なかでもフコイダンは、通常1×10-3〜2重量部、好ましくは5×10-3〜0.5重量部、より好ましくは0.01〜0.1重量部の量で、
また、酵母エキスは、通常1×10-3〜1重量部の量で、含まれるように活性酸素ラジカル除去用組成物に配合される。
たとえば、活性酸素ラジカルスカベンジャーが、ユーカリエキスまたはローズマリーエキスである場合には、ユーカリエキスまたはローズマリーエキス1重量部に対して、
還元糖は、通常0.01〜300重量部、好ましくは、0.1〜200重量部、より好ましくは1〜150重量部の量で、
また、少なくともフコースから誘導される構成単位を有する多糖類は、1×10-3〜10重量部の範囲、なかでもフコイダンは、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜8重量部、より好ましくは0.5〜5重量部の量で、
酵母エキスは、通常1×10-3〜5重量部の量で、含まれるように活性酸素ラジカル除去用組成物に配合される。
本発明の活性酸素ラジカル除去用組成物中に、各α物質が活性酸素ラジカルスカベンジャーの種類に応じて、上記の割合の範囲で含まれていると、各活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能が飛躍的に向上し、毛髪表面のみならず、内部に存在する活性酸素ラジカルを除去することが可能となり、毛髪の損傷、変色、退色の防止といった効果も達成される。一方、上記割合の範囲を超えて、α物質を組成物に配合しても、活性酸素ラジカル除去能の向上効果は頭打ちであり、逆に臭気やヌルツキなどが生じ使用感が悪化する場合がある。
また、本発明において、前記その他の成分は、本発明の目的を損なわない範囲内の量で、必要に応じて活性酸素ラジカル除去用組成物に配合される。
<毛髪用活性酸素ラジカル除去剤>
前記活性酸素ラジカル除去用組成物は、毛髪用活性酸素ラジカル除去剤として好適に用いられ、毛髪表面または内部の活性酸素を除去するために、毛髪表面に付着させて用いられる。
従来、毛髪の保湿や損傷した毛髪の修復作用を謳って、ケラチンと海藻エキスなどを配合したシャンプーやヘアリンスが上市されている。しかしながら、該シャンプーやヘアリンスの活性酸素ラジカル除去能に関しては、何ら検討がなされておらず、ケラチンの配合量も極微量であることから、充分な活性酸素ラジカル除去能を発揮することは困難であると考えられる。
これに対し、本発明の毛髪用活性酸素ラジカル除去剤は、前記活性酸素ラジカル除去用組成物として既述した組成を有することから、α物質との相互作用により、活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素ラジカル除去能が飛躍的に向上し、毛髪表面のみならず、内部に存在する活性酸素ラジカルを除去することが可能となり、毛髪の損傷、変色、退色の防止といった効果も達成される。
本発明の毛髪用活性酸素ラジカル除去剤は、毛髪表面または毛髪内部の活性酸素を除去するために用いられるものであれば、その用途はとくに限定されず、染毛前処理剤・中間処理剤・後処理剤、パーマネントウェーブ前処理剤・中間処理剤・後処理剤などの毛髪処理剤;シャンプー、ヘアリンス(トリートメント剤を含む)などの毛髪洗浄料;スカルプ用洗浄料;整髪料などが包含される。なお、毛髪とは、ヒトの頭髪、体毛の他、動物(哺乳類)の体毛なども含む意味であるが、なかでも、本発明の毛髪用活性酸素ラジカル除去剤は、ヒトの頭髪に用いるのに適している。
さらに、本発明の毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の形態はとくに限定されず、溶液であっても、分散した系であってもよい。また、その剤型もとくに限定されず、リキッド、ス
プレー、ミスト、エマルション、フォーム、ジェル、クリーム、ワックスなどのいずれでもよい。
本発明の毛髪用活性酸素ラジカル除去剤は、前記各成分を、公知の方法で適宜、剤の用途および剤型に応じて、撹拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。
また、毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の用途によっては、前記活性酸素ラジカルスカベンジャーを含む剤と、α物質を含む剤とを、あらかじめ別々に調製しておき、これらの剤を毛髪に任意の順で塗布することにより、毛髪上でこれらを混合し、活性酸素ラジカル除去用組成物を調製する方式を採用することもできる。
<染毛前処理剤・中間処理剤・後処理剤>
酸化染毛剤のうち、いわゆる2剤式の酸化染毛剤は、一般に、酸化染料前駆体やカップラーを含有する第1剤と過酸化水素水を含有する第2剤とを用事混合し、毛髪に塗布して使用される。
この過酸化水素水に含まれる過酸化水素は、活性酸素として染毛後の毛髪表面または毛髪内部に残存し、毛髪を損傷すると共に、毛髪内部で酸化重合した染料重合体の分解を促進して毛髪の変色や退色を進める。また、染毛前の毛髪の表面または内部に活性酸素が存在すると、酸化染毛剤の働きが均一とならず、均一な染毛が困難になったり、毛髪内部で酸化重合された染料重合体の定着が妨げられて染毛後の発色にくすみが生じたりする。
染毛前処理剤
本発明に係る染毛前処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、シャンプーやヘアリンスなどとは異なり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理する前に、処理前の毛髪に付着されることを特徴としている。
染毛処理前の毛髪に、上記染毛前処理剤を付着させた場合には、毛髪に存在する活性酸素を除去し、酸化染毛剤本来の働きをなさしめることができる。さらに好ましくは、染毛前処理剤を毛髪に付着させた後、洗い流さずに、そのまま染毛処理を行なうとよい。
この染毛前処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、染毛前処理剤をミスト状にして毛髪に吹き付けたり、刷毛等で塗布したり、染毛前処理剤を収容した容器に毛髪を浸漬するなどの公知の手段が挙げられる。
染毛中間処理剤
また、本発明に係る染毛中間処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
染毛処理後の毛髪表面および毛髪内部には、活性酸素が残留しており、水洗をした程度ではこれを充分に除去することは困難である。これに対して、上記染毛中間処理剤を水洗後の毛髪に付着させると、毛髪に存在する活性酸素を充分に除去し、毛髪内で酸化重合した染料重合体の分解を抑制し、変色や退色を防止できる。また、毛髪のpHを調整し、酸化染毛剤による毛髪の損傷を軽減することができる。
さらに、活性酸素ラジカルスカベンジャーとして、γ−ケラトースを用いた場合には、毛髪表面に付着後、これらが毛髪内部に浸透し、毛髪の損傷を修復するといった副次的な
効果も期待できる。なお、染毛中間処理剤を毛髪に付着させて活性酸素除去処理を行なった後は、シャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料を使用して毛髪を洗浄処理するとよい。
この染毛中間処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、染毛前処理剤と同様に公知の手段を採用できる。
染毛後処理剤
また、本発明に係る染毛後処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理した後、水洗し、さらにシャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料と水とで洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
通常、染毛後の毛髪は、水洗後に、シャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料と水、必要に応じてさらにヘアリンスを使用して洗浄処理される。このシャンプーなどの界面活性剤、さらにはヘアリンスを使用した洗浄処理後においても、活性酸素が毛髪表面および内部に残存していることがありうる。
これに対して、これらの洗浄処理後の毛髪に、染毛後処理剤を毛髪に付着させると、毛髪に存在する活性酸素を充分に除去し、毛髪内で酸化重合した染料重合体の分解を抑制し、変色や退色を防止できる。また、毛髪のpHを調整し、酸化染毛剤による毛髪の損傷を軽減することができる。
さらに、活性酸素ラジカルスカベンジャーとして、γ−ケラトースを用いた場合には、毛髪表面に付着後、これらが毛髪内部に浸透し、毛髪の損傷を修復するといった副次的な効果も期待できる。
この染毛後処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、染毛前処理剤と同様に公知の手段を採用できる。染毛後処理剤を毛髪に付着させて活性酸素除去処理を行なった後は、水洗あるいはシャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料を使用して毛髪を洗浄処理してもよく、あるいはそのまま洗い流さずに乾燥させてもよい。
なお、前記の染毛前処理剤、染毛中間処理剤、染毛後処理剤は、それぞれ活性酸素ラジカル除去能を有するため、これらを単独で使用しても充分な効果が挙げられるが、これらを合わせて使うことによって、さらにその効果を強化することできる。
<パーマネントウェーブ前処理剤・中間処理剤・後処理剤>
パーマネントウェーブ剤においても、過酸化水素水を使用する場合がある。たとえば、2浴式のパーマネントウェーブ剤において、−S−S−結合を再形成するための酸化剤として過酸化水素水を使用する場合である。
この場合、過酸化水素水中の過酸化水素は、活性酸素として、パーマネントウェーブ処理後の毛髪表面または内部に残存し、毛髪を損傷し、その結果としてウェーブの形状が乱れ、パーマネントウェーブの持ちが悪くなる。また、パーマネントウェーブ処理前の毛髪の表面または内部に活性酸素が存在すると、パーマネントウェーブ剤の還元剤の働きが均一とならず、均一なウェーブ形成が困難となったり、さらにはウェーブ形成自体が困難となったりする。
パーマネントウェーブ前処理剤
本発明に係るパーマネントウェーブ前処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、シ
ャンプーやヘアリンスなどとは異なり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理する前に処理前の毛髪に付着されることを特徴としている。
パーマネントウェーブ処理前の毛髪に、上記パーマネントウェーブ前処理剤を付着させた場合には、毛髪に存在する活性酸素を除去し、パーマネントウェーブ剤本来の働きをなさしめることができる。さらに好ましくは、パーマネントウェーブ前処理剤を毛髪に付着させた後、洗い流さずに、そのままパーマネントウェーブ処理を行なうとよい。
このパーマネントウェーブ前処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、上述した染毛前処理剤と同様に公知の手段を採用できる。
パーマネントウェーブ中間処理剤
また、本発明に係るパーマネントウェーブ中間処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
パーマネントウェーブ処理後の毛髪表面および内部には、活性酸素が残留しており、水洗をした程度ではこれを充分に除去することは困難である。これに対して、上記パーマネントウェーブ中間処理剤を水洗後の毛髪に付着させると、毛髪に存在する活性酸素を充分に除去し、毛髪の損傷を抑制し、その結果としてウェーブの形状を保ち、パーマネントウェーブの持ちが向上する。
また、パーマネントウェーブ処理後の毛髪のpHを調整することによっても、毛髪の損傷を軽減できる。さらに、活性酸素ラジカルスカベンジャーとして、γ−ケラトースを用いた場合には、毛髪表面に付着後、これらが毛髪内部に浸透し、毛髪の損傷を修復するといった副次的な効果も期待できる。
なお、パーマネントウェーブ中間処理剤を毛髪に付着させて活性酸素除去処理を行なった後は、シャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料を使用して毛髪を洗浄処理するとよい。
このパーマネントウェーブ中間処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、上述した染毛前処理剤と同様に公知の手段を採用できる。
パーマネントウェーブ後処理剤
また、本発明に係るパーマネントウェーブ後処理剤は、上述した毛髪用活性酸素ラジカル除去剤の好ましい一態様であって、前記の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理した後、水洗し、さらにシャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料と水で洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴としている。
通常、パーマネントウェーブ処理後の毛髪は、水洗後に、シャンプーなどの界面活性剤を含む洗浄料と水、必要に応じてさらにヘアリンスを使用して洗浄処理される。この界面活性剤、さらにはヘアリンスを使用した洗浄処理後においても、活性酸素が毛髪表面および内部に残存していることがありうる。
これに対して、これらの洗浄処理後の毛髪に、パーマネントウェーブ後処理剤を毛髪に付着させると、毛髪に存在する活性酸素を充分に除去し、毛髪の損傷を抑制し、その結果としてウェーブの形状を保ち、パーマネントウェーブの持ちが向上する。また、パーマネントウェーブ処理後の毛髪のpHを調整することによっても、毛髪の損傷を軽減できる。
さらに、活性酸素ラジカルスカベンジャーとして、γ−ケラトースを用いた場合には、毛髪表面に付着後、これらが毛髪内部に浸透し、毛髪の損傷を修復するといった副次的な効果も期待できる。
このパーマネントウェーブ後処理剤を毛髪に付着させる手段は、とくに限定されず、上述した染毛前処理剤と同様に公知の手段を採用できる。パーマネントウェーブ後処理剤を毛髪に付着させて活性酸素除去処理を行なった後は、水洗あるいはシャンプーなどの界面活性剤を含有する洗浄料を使用して毛髪を洗浄処理してもよく、そのまま洗い流さずに乾燥させてもよい。
なお、前記のパーマネントウェーブ前処理剤、パーマネントウェーブ中間処理剤、パーマネントウェーブ後処理剤は、それぞれ活性酸素除去能を有するため、これらを単独で使用しても充分な効果が挙げられるが、これらを合わせて使うことによって、さらにその効果を強化することできる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の例中、とくに言及しない限り、%および部は重量基準であり、単糖類はD体である。また、例中で使用した各成分は以下のとおりである。
・γ−タイプ加水分解ケラチン;平均分子量20,000〜40,000のγ−ケラトース20%、ブチレングリコール10%、パラベン類0.17%、残部は水
・α−タイプ加水分解ケラチン;平均分子量25,000〜45,000のα−ケラトース10%、尿素30%、ブチレングリコール10%、ラウリル硫酸ナトリウム5%、パラベン類0.17%、残部は水
・加水分解ケラチン;平均分子量400
・ケラチン;平均分子量40,000
・海藻エキス(1)*1;フコイダン1.5%、水93.3%、ブチレングリコール5%、パラベン類0.2%
・海藻エキス(1)*2;F−フコイダン0.07%を含有する海藻エキス
・海藻エキス(1)*3;ヒバマタ抽出物0.6%、水54.4%、ブチレングリコール45%
・紅藻エキス;紅藻抽出物98.6%(内、乾燥抽出物2.5〜6%)、ブチレングリコール1
%、防腐剤0.4%
・海藻エキス(4);紅藻エキス0.554%、褐藻エキス0.003%、緑藻エキス0.003%、
水89.65%、ブチレングリコール10.0%
・加水分解酵母エキス;加水分解酵母エキス原液2.5%、ブチレングリコール97.5%
・酵母エキス;酵母エキス原液0.37%、水69.63%、ブチレングリコール25%、グリセ
リン5%
・ユーカリエキス;ユーカリエキス原液0.6%、ブチレングリコール49.7%、水49.7%
・ローズマリーエキス;ローズマリーエキス原液0.6%、ブチレングリコール49.7%、
水49.7%
[試験例1]
活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素除去能確認試験1
XYZ系の微弱発光機構を利用し、γ−ケラトースの活性酸素除去能評価を行った。
具体的には、X(活性酸素種)として過酸化水素(3%過酸化水素水1ml)、Y(活性酸素除去物質)としてγ−ケラトース(γ−タイプ加水分解ケラチン1ml)、Z(メディエーター)として炭酸水素カリウム(80mM水溶液1ml)を使用し、これらを室温にて混合し、微発光分析装置(C8801;浜松ホトニクス社製)を使用して、1秒当たり
の光子量(counts/sec)を測定し、10分間の積算値を求めて、これを発光量とした。
さらに、Yとしてイオン交換水1mlを用いた場合をブランクとして、上記と同様にして発光量を測定し、比較した。
その結果、イオン交換水を用いた場合の発光量271764に対し、γ−ケラトースを用いた場合の発光量は130251826であり、γ−ケラトースの活性酸素除去能が確認された。
[試験例2]
活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素除去能確認試験2
Yとして、ユーカリエキス1mlを用いたほかは試験例1と同様にして、発光量を評価した。
その結果、ユーカリエキスを用いた場合の発光量は56025688であり、ユーカリエキスの活性酸素除去能が確認された。
[試験例3]
活性酸素ラジカルスカベンジャーの活性酸素除去能確認試験3
Yとして、ローズマリーエキス1mlを用いたほかは試験例1と同様にして、発光量を評価した。
その結果、ローズマリーエキスを用いた場合の発光量は31745123であり、ローズマリーエキスの活性酸素除去能が確認された。
[試験例4]
α物質の活性酸素除去能向上効果確認試験1
Yとして、γ−ケラトース(γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1ml)と、各種単糖(フルクトース、グルコース、マンノース、キシロース、ガラクトース)の10%水溶液1mlとを用いたほかは、試験例1と同様にして、発光量を評価した。
さらに、Yとして上記γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用いた場合、およびYとして上記各種単糖10%水溶液1mlとイオン交換水1m
lを用いた場合をそれぞれブランクとして、試験例1と同様にして発光量を測定し、比較した。
その結果を表1に示す。
Figure 0005561889
表1より明らかなように、各種単糖類はα物質として、活性酸素ラジカルスカベンジャーであるγ−ケラトースの活性酸素除去能を相乗的に向上した。
ついで、上記各種単糖にかえて、単糖として、D−フコースおよびL−フコースの、1%水溶液1mlおよび10%水溶液1mlを用い、Yのブランクとして上記γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用い、サンプル数を各3個ずつとし、これらの平均値を結果とした他は、試験例1と同様にして発光量を測定した。
その結果を表2に示す。
Figure 0005561889
表2より明らかなように、フコースはD体でもL体でもα物質として、活性酸素ラジカルスカベンジャーであるγ−ケラトースの活性酸素除去能を相乗的に向上した。
[試験例5]
α物質の活性酸素除去能向上効果確認試験2
Yとして、ユーカリエキスの1%水溶液1mlまたは5%水溶液1mlと、ガラクトースの10%水溶液1mlとを用いたほかは、試験例1と同様にして、発光量を評価した。
さらに、Yとして上記ユーカリエキスの1%水溶液1mlとイオン交換水1ml、または上記ユーカリエキスの5%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用いた場合、およびYとしてガラクトースの10%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用いた場合をそれぞれブ
ランクとして、試験例1と同様にして発光量を測定し、比較した。
その結果を表3に示す。
Figure 0005561889
表3より明らかなように、ガラクトースはα物質として、活性酸素ラジカルスカベンジャーであるユーカリエキスの活性酸素除去能を相乗的に向上した。
[試験例6]
α物質の活性酸素除去能向上効果確認試験3
Yとして、γ−ケラトース(γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1ml)と、化粧品種別配合成分規格の海藻エキス(1)(市販品3種)または市販の紅藻エキス1mlとを用いたほかは、試験例1と同様にして、発光量を評価した。
さらに、Yとして上記γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用いた場合、およびYとして上記各種海藻エキス1mlとイオン交換水1mlを用いた場合をそれぞれブランクとして、試験例1と同様にして発光量を測定し、比較した。
その結果を表4に示す。
Figure 0005561889
表4より明らかなように、海藻エキス(1)(3種)はα物質として、活性酸素ラジカルスカベンジャーであるγ−ケラトースの活性酸素除去能を相乗的に向上したのに対し、紅藻エキスは単独ではγ−ケラトースの活性酸素除去能の向上効果を有しないことがわかる。
[試験例7]
α物質の活性酸素除去能向上効果確認試験4
Yとして、γ−ケラトース(γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1ml)と、加水分解酵母エキス1mlまたは酵母エキス1mlを用いたほかは、試験例1と同様にして、発光量を評価した。
さらに、Yとして上記γ−タイプ加水分解ケラチンの5%水溶液1mlとイオン交換水1mlを用いた場合、およびYとして上記加水分解酵母エキス1mlまたは酵母エキス1mlとイオン交換水1mlを用いた場合をそれぞれブランクとして、試験例1と同様にして発光量を測定し、比較した。
その結果を表5に示す。
Figure 0005561889
表5より明らかなように、この加水分解酵母エキスはα物質として、活性酸素ラジカルスカベンジャーであるγ−ケラトースの活性酸素除去能を相乗的に向上し、この酵母エキスは活性酸素除去能をやや向上した。
[実施例1〜26]
表6の組成に従い、各成分を混合し得られた組成物(pHは5.5に調整)を、染毛前処理剤および染毛後処理剤として使用し、下記の方法に基づき、(1)色持ち、(2)ダメージ、(3)残留活性酸素について評価した。
(1)色持ちの評価
市販の白髪100%の毛束を用いて、酸化染毛処理する前に、各染毛前処理剤を塗布し、
5分間放置し、タオルドライした。
その後、市販の中明度のレッドブラウン系の酸化染毛剤を使用して、常法に基づき染毛処理し、染色直後の毛束を得た。
ついで、染色直後の毛束を、水洗処理し乾燥するという工程を繰り返し7回行い、退色
試験後の毛束を得た。
この染色直後の毛束と退色試験後の毛束について、それぞれカラーメーター(MINOLTA
製CR-200)にて、Lab値を測定し、その差△E(デルタE)を求め、以下の評価基準に基づ

評価した。
評価基準;◎ △E(デルタE)値が0〜2.0未満
〇 △E(デルタE)値が2.0以上〜3.0未満
▲ △E(デルタE)値が3.0以上〜5.5未満
△ △E(デルタE)値が5.5以上〜11.0未満
× △E(デルタE)値が11.0以上
(2)ダメージの評価
市販の30cm黒毛束を用いて、これにパウダーブリーチ処理をしてダメージを与えたダメージ毛を使用した。
該ダメージ毛に、各染毛前処理剤を塗布し、5分間放置し、タオルドライした。
ついで、市販のレッドブラウン系の酸化染毛剤を使用して、常法に基づき染毛処理し、水洗処理をした。
その後、カトーテック製の引っ張り試験機を用いて、毛髪の破断強度を測定した。以下の、評価基準に基づき評価した。
なお、ブランクとして、未染毛処理の毛の破断強度は、14.06kgf/mm2であった。また、染毛前処理剤を使わずに染毛処理した毛の破断強度は、11.73kgf/mm2であった。
評価基準;○ 破断強度が未処理毛に比べて、1kgf/mm2未満の低下
△ 破断強度が未処理毛に比べて、1kgf/mm2以上〜2kgf/mm2未満の低下
× 破断強度が未処理毛に比べて、2kgf/mm2以上低下
(3)残留活性酸素の評価
残留活性酸素の簡易的な測定方法として、過酸化水素濃度試験紙(菱江化学株式会社製)を、測定対象の毛髪に付ける方法を採用した。
市販の30cm黒毛束を、中明度のレッドブラウン系の酸化染毛剤で常法により染色し、その後、水洗処理を行った。その後、タオルドライした毛束に、各染毛後処理剤を塗布し、2分間放置後、水洗処理した。
ついで、湿潤状態の毛束に上記過酸化水素濃度試験紙を付け、その後、試験紙の色を確認し、下記の評価基準に従い評価した。
評価基準; ◎ 0ppm
○ 0ppm超〜2ppm未満
▲ 2ppm以上〜5ppm未満
△ 5ppm以上〜10ppm未満
× 10ppm以上〜25ppm未満
×× 25ppm以上
なお、染毛後処理剤を塗布せず、染毛処理後に水洗しただけでは、毛髪表面に25ppm以
上の活性酸素が残留していた。
また、染毛後処理剤を塗布せず、市販のシャンプーとトリートメントで洗浄した場合には、毛髪表面に5ppm以上〜10ppm未満の活性酸素が残留していた。
また、表6記載の、γ−タイプ加水分解ケラチンまたはユーカリエキスを単独で染毛後
処理剤として使用して処理した場合には、2ppm以上〜5ppm未満の活性酸素が残留していた。
これらの評価結果を表6に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889
表6より、実施例1〜26の組成によれば、酸化染毛処理後の毛髪表面の活性酸素が有効に除去されているほか、酸化染毛処理後の毛髪の、色持ちがよく、ダメージも極めて少ないことから、毛髪表面のみならず、毛髪内部の活性酸素も有効に除去されていることがわかる。
なお、表6に示した組成物を染毛中間剤(酸化染毛剤施術→放置→洗浄→染毛中間剤塗布→水洗処理)として使用しても、染毛前処理剤や染毛後処理剤と同様な効果があった。
[比較例1〜20]
表7の組成に従ったほかは、実施例1〜26と同様にして組成物を得て(pHは5.5に調整)、これを染毛前処理剤および染毛後処理剤として使用し(1)色持ち、(2)ダメージ、(3)残留活性酸素について同様に評価した。
その結果を表7に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889
[実施例27〜52]
表8の組成に従ったほかは、実施例1〜26と同様にして組成物を得て(pHは5.5に調整)、これをシャンプーとして使用した。染毛前処理剤および染毛後処理剤を使用せず、水洗処理の代わりに該シャンプーを使用した洗浄処理を行ったほかは、実施例1〜26と同様にして、(1)色持ち、および(3)残留活性酸素について評価した。
その結果を表8に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889
表8より、実施例27〜52の組成によれば、酸化染毛処理後の毛髪表面の活性酸素が有効に除去されているほか、酸化染毛処理後の毛髪の、色持ちがよいことから、毛髪表面のみならず、毛髪内部の活性酸素も有効に除去されていることがわかる。
[比較例21〜40]
表9の組成に従ったほかは、実施例27〜52と同様にして組成物を得て(pHは5.5に調整)、これをシャンプーとして使用し、実施例27〜52と同様にして、(1)色持ち、および(3)残留活性酸素について評価した。
その結果を表9に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889
[実施例53〜78]
表10の組成に従ったほかは、実施例1〜26と同様にして組成物を得て(pHは4.0に調整)、これをトリートメント(ヘアリンス)として使用した。染毛前処理剤および染毛後処理剤を使用せず、水洗処理のみの代わりに、各水洗処理後にトリートメントを使
用した水洗処理を行ったほかは、実施例1〜26と同様にして、(1)色持ち、および(3)残留活性酸素について評価した。
その結果を表10に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889
表10より、実施例53〜78の組成によれば、酸化染毛処理後の毛髪表面の活性酸素が有効に除去されているほか、酸化染毛処理後の毛髪の、色持ちがよいことから、毛髪表面のみならず、毛髪内部の活性酸素も有効に除去されていることがわかる。
[比較例41〜60]
表11の組成に従ったほかは、実施例53〜78と同様にして組成物を得て(pHは4.0に調整)、これをトリートメント(ヘアリンス)として使用し、実施例53〜78と同様にして、(1)色持ち、および(3)残留活性酸素について評価した。
その結果を表11に示す。なお、表中の数値の単位はgである。
Figure 0005561889

Claims (11)

  1. γ−ケラトースからなる活性酸素ラジカルスカベンジャーと、還元糖とを含んでなることを特徴とする活性酸素ラジカル除去用組成物。
  2. γ−ケラトースからなる活性酸素ラジカルスカベンジャーと、フコイダンとを含んでなることを特徴とする活性酸素ラジカル除去用組成物。
  3. 前記γ−ケラトースが、20,000〜40,000の平均分子量を有することを特徴とする請求項1または2に記載の活性酸素ラジカル除去用組成物。
  4. 前記還元糖が、グルコース、フルクトース、フコース、マンノース、キシロース、ガラクトースからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または3に記載の活性ラジカル除去用組成物。
  5. 毛髪用活性酸素ラジカル除去剤として用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物。
  6. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理する前に、処理前の毛髪に付着されることを特徴とする染毛前処理剤。
  7. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴とする染毛中間処理剤。
  8. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、酸化染毛剤を使用して毛髪を染毛処理した後、水洗し、さらに界面活性剤と水で洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴とする染毛後処理剤。
  9. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理する前に、処理前の毛髪に付着されることを特徴とするパーマネントウェーブ前処理剤。
  10. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理し、水洗した後の毛髪に付着されることを特徴とするパーマネントウェーブ中間処理剤。
  11. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の活性酸素ラジカル除去用組成物を含有してなり、パーマネントウェーブ剤を使用して毛髪をパーマネントウェーブ処理した後、水洗し、さらに界面活性剤と水で洗浄した後の毛髪に付着されることを特徴とするパーマネントウェーブ後処理剤。
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