JP2005022978A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】日光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善し、ハリやコシのあるつややかな髪とする効果に優れ、髪色の変化を防ぐ効果にも優れた毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】シャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上と、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体とを含有する毛髪化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】シャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上と、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体とを含有する毛髪化粧料。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料に関し、さらに詳細には、毛髪の損傷を防止、改善することで、ハリやコシのあるつややかな毛髪とする効果に優れ、同時に髪色の変化を防ぐ効果の高い毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
毛髪は、日光曝露やドライヤーの熱等の様々な要因により損傷することが知られている。毛髪の損傷は、ハリ、コシの低下、つややかさの減少を引き起こし、同時に髪色の変化をも引き起こす。髪色の変化は損傷を受けた毛髪からのメラニン色素の流出が原因であり、染色毛の場合は染毛剤色素の脱離も原因となり得る。こういった毛髪の損傷を防止する技術が、従来より数多く開発されている。例えば、タンパク質誘導体やシリコーン誘導体(例えば、特許文献1〜3参照)、あるいは紫外線吸収剤(例えば、特許文献4参照)、水溶性高分子や界面活性剤(例えば、特許文献5参照)等が配合されてきた。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−48698号公報
【特許文献2】
特開平7−69844号公報
【特許文献3】
特開平9−71516号公報
【特許文献4】
特開平7−228510号公報
【特許文献5】
特開平6−92824号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タンパク質誘導体やシリコーン誘導体は、毛髪の保湿、ツヤの付与効果はあるものの、髪色の変化防止効果は不十分であり、べたつきやごわつきを感じる場合があった。また、紫外線吸収剤を配合した場合は、紫外線による毛髪の赤色化防止やパサつきを防止する効果は有するものの、染色毛の髪色の変化を防止する効果はなく、紫外線吸収剤が毛髪内部に浸透することにより、却って毛髪を傷めることがあり、水溶性高分子や界面活性剤を配合した場合は、染毛剤による毛髪の損傷、褪色を防止する効果は有するものの、髪にハリやコシ、つややかさを与える効果は充分に満足できるものではなかった。
従って毛髪の損傷によって生じる二つの現象、すなわち、ハリ、コシの低下や、つややかさの減少と、髪色の変化を同時にかつ効果的に防止できる毛髪化粧料が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の植物抽出物、すなわちシャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上と、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体とを組み合わせて用いることにより、毛髪の損傷を防止・改善し、毛髪にハリ、コシを付与する効果に加えて、優れた髪色持続効果、ことに染色毛に対する髪色保持効果を有する毛髪化粧料が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)シャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上、
(B)反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体
を含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(A)のシャクヤク抽出物は、ボタン科の多年草シャクヤク(Paeonia lactiflora)から得られるものであり、リュウキュウカワラケツメイ抽出物は、マメ科の1年草リュウキュウカワラケツメイ(Cassia mimosoides)から、イブキトラノオ抽出物は、タデ科の多年草(Polygonum bistorta)から、ゲンノショウコ抽出物は、フウロソウ科の多年草(Geranium thunbergii)から得られるものであり、その産地や栽培方法等は特に限定されない。これらの抽出物はその調製法についても、特に限定されるものではなく、皮、幼芽、葉、花、果実、種子等のいずれか1ヶ所以上から抽出することが出来る。なかでも、シャクヤク抽出物は根部の抽出物が好ましく、リュウキュウカワラケツメイ抽出物は、サンペンズ(山扁豆)と呼ばれる全草の抽出物が好ましく、イブキトラノオ抽出物は、ケンジン(拳参)と呼ばれる根茎の抽出物が好ましく、ゲンノショウコ抽出物は、地上部の抽出物が好ましい。これらを乾燥、細切、圧搾、或いは発酵等、適宜処理を施した後、低温もしくは室温〜加温下で溶媒により抽出する方法を挙げることができる。得られた抽出液は、濾過またはイオン交換樹脂等を用い、吸着、脱色等の精製をして、溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状として用いることもできる。必要ならば、効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理をしても良い。
【0008】
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。
【0009】
また、好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコールまたは1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、または加温して1〜5日間抽出を行った後濾過し、得られた濾液を更に1週間ほど放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)を更に具体的に例示するならば、シャクヤク抽出物は、シャクヤクエキス HJK−2123(稲畑香料社製)等の市販品を使用することができる。リュウキュウカワラケツメイ抽出物はサンペンズ抽出液(丸善製薬社製)等の市販品を使用することができる。イブキトラノオ抽出物はイブキトラノオ抽出液(香栄興業社製)等の市販品を使用することができる。ゲンノショウコ抽出物はゲンノショウコ抽出液BG−J(丸善製薬社製)等の市販品を使用することができる
【0011】
本発明に用いられる成分(A)のシャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物の含有量は、特に限定されないが、毛髪の損傷を防止、改善し、染色した髪の髪色を持続する効果を得るには、毛髪化粧料中の固形分量が0.00001〜0.01質量%(以下、単に「%」と記す)であることが好ましく、0.0005〜0.005%が更に好ましい。
【0012】
本発明に用いられる成分(B)の反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体は、次式(1)で表される。
【0013】
【化2】
【0014】
[式中、R1は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基であり、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル基等であるが、特にメチル基、フェニル基が好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロペニロキシ基、メトキシエトキシ基、フェニルオキシ基、アセトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、及びドデカニルオキシ基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、特にはメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
X1は一般式:
−R3−Z1
(R3は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化水素基、Z1はアミノ基含有基またはアンモニウム基含有基を表す。)で表される反応性官能基を表し、R3基の具体例としては、例えば−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)8−、−CH2CH2C6H4−、−(CH2)12−、−(CH2)16−であり、好ましくはプロピレン基である。またX1基の具体例としては、例えば、−(CH2)3NH2、−(CH2)3NH(CH2)2NH2、−(CH2)3N(CH3)2、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)2、−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)C=O(CH3)等を挙げることができる。また、R2は互いに独立して、R1またはX1のいずれかを表し、nは2〜4の整数であり、aは少なくとも2以上の整数であり、cは少なくとも4以上の整数であり、dは少なくとも2以上の整数であり、b×dは少なくとも1以上である。また、Y基で表される2価の有機基の例は―R16―、―R16―CO−、―R16―NHCO−、―R16―NHCONHR17―NHCO−または―R16―OOCNH―R17―NHCO−(式中、R16は2価のアルキレン基、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等であり、R17は2価のアルキレン基、例えばR16として例示した基または2価のアリレン基、例えば、−C6H4−、−C6H4−C6H4−、−C6H4−CH2−C6H4−、−C6H4−CH(CH3)−C6H4−などである。)である。Y基の好適な例は以下のものである。−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)2CO−、−(CH2)3NHCO−、−(CH2)3NHCONHC6H4CO−または−(CH2)3−OOCNHC6H4NHCO−。特に好ましい基Yは2価のアルキレン基、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−等であるが、−CH2CH(CH3)CH2−が最も好ましい。]
【0015】
本発明の成分(B)の反応性シリコーン系ブロック共重合体の分子量は、5,000〜2,000,000、好ましくは10,000〜1,500,000、より好ましくは20,000〜1,000,000である。5,000以下であると、毛髪の色落ち防止効果が充分に得られず、2,000,000以上では得られた毛髪化粧料の仕上がりが重くなる。本発明において使用する反応性シリコーン系ブロック共重合体の具体例としては、例えば、下記式のものを挙げることができ、市販品としては、SILSTYLE401(日本ユニカー社製、純分21.5%)等を使用することができるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
また、毛髪化粧料中の上記反応性シリコーン系ブロック共重合体の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.001〜30%であり、特に好ましくは、0.1〜10%である。この範囲であれば、成分(A)と併用することにより、日光曝露やドライヤー使用等による毛髪の損傷を防止、改善し、髪にハリやコシ、つやを与え、髪色の変化を防ぐ効果に優れた毛髪化粧料が得られる。
【0021】
本発明の毛髪化粧料は、上記必須成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類等の油剤、鎖状シリコーン、環状シリコーン、変性シリコーン等のシリコーン類、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子等の水溶性高分子、多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ペプチド、ペプチド誘導体、植物エキス等の毛髪用美容成分、エデト酸塩等の金属キレート剤、クエン酸、乳酸、リン酸またはこれらの塩等のpH調整剤、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、顔料等、毛髪用化粧料において汎用される他の成分を配合することができる。
【0022】
また、本発明の毛髪化粧料の製法は特に限定はなく常法により製造することができ、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ミスト状、フォーム(泡)状など、種々の形態にて実施することができ、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアジェル等として用いることができる他、液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガス等の噴射剤とともにエアゾール用容器に充填し、ヘアスプレー、ヘアフォーム等のエアゾール製品としても用いることができる。使用方法としては、毛髪に塗布した後洗い流す方法、乾いた毛髪に塗布する方法等のいずれの方法にも適用することができる。
【0023】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0024】
実施例1〜5及び比較例1〜6 ヘアコンディショナー
表1に示す組成及び下記製法にて、洗い流し型のヘアコンディショナーを調製し、得られたヘアコンディショナーの各試料について官能評価を行い、すすぎ時及び乾燥後の毛髪について下記方法により評価、判定を行った。得られた結果を表1に併記する。
(組成及び結果)
【0025】
【表1】
【0026】
(製法)
A.成分(1)〜(4)を加熱溶解する。
B.成分(11)、(12)、(14)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(5)〜(10)及び(13)を添加する。
D.Cを容器に充填してヘアコンディショナーを得た。
【0027】
(評価方法)
(1)毛髪の損傷防止(ハリ、コシ、ツヤの付与)効果
コールドパーマやブリーチ等の美容処理を行っていない日本人女性の頭髪20cmを30g束ねて1毛束とした。これらの毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、タオルで水気を拭き取った後、1束をブランクとし、他の毛束の各々に実施例1〜5及び比較例1〜6の各試料を1.5gずつ塗布した。その後、試料を塗布した毛束を30秒間水ですすぎ、ドライヤーにて乾燥した。この洗浄から乾燥までの工程を20回繰り返した。各々の毛束について、ブランクとの比較をした。専門評価パネルにより、毛束の損傷具合について下記(イ)判定基準を用いて判定した。結果を表1に併記する。
【0028】
(イ)判定基準
(評価基準) (判定)
非常にハリ、コシ、ツヤがある : ◎
ハリ、コシ、ツヤがある : ○
ハリ、コシ、ツヤがあまりない : △
ハリ、コシ、ツヤが全くない : ×
【0029】
(評価方法)
(2)染色毛髪の褪色防止効果
日本人白髪10cmで2gの束を市販の2剤式永久染毛料(ダークブラウン)を用いて染色したものを用意した。この染色した毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、実施例1〜5及び比較例1〜6の各試料を塗布後水洗いして軽く水を切ったのち、2週間日光に曝露した。各々の毛束について、染色後何の処理もしていない毛束(ブランク)との色の比較をした。専門評価パネルにより、毛束の褪色具合について下記(ロ)判定基準を用いて判定した。結果を表1に併記する。
【0030】
(ロ)判定基準
(評価基準) (判定)
ほとんど差がない : ◎
わずかに色落ちがみられる : ○
かなりの色落ちがみられる : △
ほとんど色落ちしている : ×
【0031】
実施例6 シャンプー
下記に示す組成及び製法で、シャンプーを調製した。
(組成)
【0032】
(製法)
A.成分(1)〜(15)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプーを得た。
【0033】
実施例6のシャンプーは、良好な使用感で、光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善する効果に優れ、良好なツヤ、ハリやコシを付与し、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果のきわめて高い毛髪化粧料であった。
【0034】
実施例7 ヘアトリートメントミルク
下記に示す組成及び製法で、ヘアトリートメントミルクを調製した。
(組成)
【0035】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(14)を混合溶解する。
B.成分(7)〜(13)を混合溶解する。
C.AにBを添加して均一に混合する。
D.Cをミストディスペンサー容器に充填し、ヘアトリートメントミルクを得た。
【0036】
以上のようにして得られた実施例7のヘアトリートメントミルクは、ミスト状で毛髪に良好に使用でき、べたつきや仕上がりの重さがなく、光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善する効果に優れ、ハリやコシを付与し、つややかな毛髪とするもので、また、髪色持続効果の高い優れたヘアトリートメントローションであった。
【0037】
実施例8 ヘアパック
下記に示す組成及び製法で、ヘアパックを調製した。
(組成)
【0038】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.成分(10)〜(12)、及び(15)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(8)、(9)、(13)及び(14)を添加する。
D.Cを容器に充填し、ヘアパックを得た。
【0039】
実施例8のヘアパックは、すすぎ時の滑らかさがあり、傷んだ毛髪に良好なツヤ、ハリやコシを付与し、髪の色落ちを防ぐ効果が非常に高くヘアパックとして優れた効果を有するものであった。
【0040】
実施例9 ヘアジェル
下記に示す組成及び製法で、ヘアジェルを調製した。
(組成)
【0041】
(製法)
A.成分(13)の一部に成分(1)、(2)及び(6)を均一に混合する。
B.成分(13)の一部に成分(3)及び(4)を均一に混合する。
C.成分(7)〜(10)を混合溶解する。
D.成分(5)及び(13)の残部を混合溶解する。
E.DにCを添加して混合溶解し、さらにA及びBを添加して均一に混合する。
F.Eに(11)、(12)を添加して混合する。
G.Fを容器に充填してヘアジェルを得た。
【0042】
実施例9のヘアジェルは、ヘアジェルとしての良好なヘアセット力を有し、光曝露やドライヤー使用等による毛髪の損傷を防御する効果に優れ、良好なツヤ、ハリやコシを付与し、髪色保持効果が高く、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果が非常に高い、優れた効果を有するヘアジェルであった。
【0043】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、日光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善し、ハリやコシのあるつややかな髪とする効果に優れ、髪色保持効果に優れ、すなわち、非染色毛は髪本来の色に保ち、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果のきわめて高い毛髪化粧料として優れた品質を有するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料に関し、さらに詳細には、毛髪の損傷を防止、改善することで、ハリやコシのあるつややかな毛髪とする効果に優れ、同時に髪色の変化を防ぐ効果の高い毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
毛髪は、日光曝露やドライヤーの熱等の様々な要因により損傷することが知られている。毛髪の損傷は、ハリ、コシの低下、つややかさの減少を引き起こし、同時に髪色の変化をも引き起こす。髪色の変化は損傷を受けた毛髪からのメラニン色素の流出が原因であり、染色毛の場合は染毛剤色素の脱離も原因となり得る。こういった毛髪の損傷を防止する技術が、従来より数多く開発されている。例えば、タンパク質誘導体やシリコーン誘導体(例えば、特許文献1〜3参照)、あるいは紫外線吸収剤(例えば、特許文献4参照)、水溶性高分子や界面活性剤(例えば、特許文献5参照)等が配合されてきた。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−48698号公報
【特許文献2】
特開平7−69844号公報
【特許文献3】
特開平9−71516号公報
【特許文献4】
特開平7−228510号公報
【特許文献5】
特開平6−92824号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タンパク質誘導体やシリコーン誘導体は、毛髪の保湿、ツヤの付与効果はあるものの、髪色の変化防止効果は不十分であり、べたつきやごわつきを感じる場合があった。また、紫外線吸収剤を配合した場合は、紫外線による毛髪の赤色化防止やパサつきを防止する効果は有するものの、染色毛の髪色の変化を防止する効果はなく、紫外線吸収剤が毛髪内部に浸透することにより、却って毛髪を傷めることがあり、水溶性高分子や界面活性剤を配合した場合は、染毛剤による毛髪の損傷、褪色を防止する効果は有するものの、髪にハリやコシ、つややかさを与える効果は充分に満足できるものではなかった。
従って毛髪の損傷によって生じる二つの現象、すなわち、ハリ、コシの低下や、つややかさの減少と、髪色の変化を同時にかつ効果的に防止できる毛髪化粧料が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の植物抽出物、すなわちシャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上と、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体とを組み合わせて用いることにより、毛髪の損傷を防止・改善し、毛髪にハリ、コシを付与する効果に加えて、優れた髪色持続効果、ことに染色毛に対する髪色保持効果を有する毛髪化粧料が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)シャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上、
(B)反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体
を含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(A)のシャクヤク抽出物は、ボタン科の多年草シャクヤク(Paeonia lactiflora)から得られるものであり、リュウキュウカワラケツメイ抽出物は、マメ科の1年草リュウキュウカワラケツメイ(Cassia mimosoides)から、イブキトラノオ抽出物は、タデ科の多年草(Polygonum bistorta)から、ゲンノショウコ抽出物は、フウロソウ科の多年草(Geranium thunbergii)から得られるものであり、その産地や栽培方法等は特に限定されない。これらの抽出物はその調製法についても、特に限定されるものではなく、皮、幼芽、葉、花、果実、種子等のいずれか1ヶ所以上から抽出することが出来る。なかでも、シャクヤク抽出物は根部の抽出物が好ましく、リュウキュウカワラケツメイ抽出物は、サンペンズ(山扁豆)と呼ばれる全草の抽出物が好ましく、イブキトラノオ抽出物は、ケンジン(拳参)と呼ばれる根茎の抽出物が好ましく、ゲンノショウコ抽出物は、地上部の抽出物が好ましい。これらを乾燥、細切、圧搾、或いは発酵等、適宜処理を施した後、低温もしくは室温〜加温下で溶媒により抽出する方法を挙げることができる。得られた抽出液は、濾過またはイオン交換樹脂等を用い、吸着、脱色等の精製をして、溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状として用いることもできる。必要ならば、効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理をしても良い。
【0008】
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。
【0009】
また、好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコールまたは1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、または加温して1〜5日間抽出を行った後濾過し、得られた濾液を更に1週間ほど放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)を更に具体的に例示するならば、シャクヤク抽出物は、シャクヤクエキス HJK−2123(稲畑香料社製)等の市販品を使用することができる。リュウキュウカワラケツメイ抽出物はサンペンズ抽出液(丸善製薬社製)等の市販品を使用することができる。イブキトラノオ抽出物はイブキトラノオ抽出液(香栄興業社製)等の市販品を使用することができる。ゲンノショウコ抽出物はゲンノショウコ抽出液BG−J(丸善製薬社製)等の市販品を使用することができる
【0011】
本発明に用いられる成分(A)のシャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物の含有量は、特に限定されないが、毛髪の損傷を防止、改善し、染色した髪の髪色を持続する効果を得るには、毛髪化粧料中の固形分量が0.00001〜0.01質量%(以下、単に「%」と記す)であることが好ましく、0.0005〜0.005%が更に好ましい。
【0012】
本発明に用いられる成分(B)の反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体は、次式(1)で表される。
【0013】
【化2】
【0014】
[式中、R1は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基であり、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル基等であるが、特にメチル基、フェニル基が好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロペニロキシ基、メトキシエトキシ基、フェニルオキシ基、アセトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、及びドデカニルオキシ基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、特にはメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
X1は一般式:
−R3−Z1
(R3は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化水素基、Z1はアミノ基含有基またはアンモニウム基含有基を表す。)で表される反応性官能基を表し、R3基の具体例としては、例えば−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)8−、−CH2CH2C6H4−、−(CH2)12−、−(CH2)16−であり、好ましくはプロピレン基である。またX1基の具体例としては、例えば、−(CH2)3NH2、−(CH2)3NH(CH2)2NH2、−(CH2)3N(CH3)2、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)2、−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)C=O(CH3)等を挙げることができる。また、R2は互いに独立して、R1またはX1のいずれかを表し、nは2〜4の整数であり、aは少なくとも2以上の整数であり、cは少なくとも4以上の整数であり、dは少なくとも2以上の整数であり、b×dは少なくとも1以上である。また、Y基で表される2価の有機基の例は―R16―、―R16―CO−、―R16―NHCO−、―R16―NHCONHR17―NHCO−または―R16―OOCNH―R17―NHCO−(式中、R16は2価のアルキレン基、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等であり、R17は2価のアルキレン基、例えばR16として例示した基または2価のアリレン基、例えば、−C6H4−、−C6H4−C6H4−、−C6H4−CH2−C6H4−、−C6H4−CH(CH3)−C6H4−などである。)である。Y基の好適な例は以下のものである。−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)2CO−、−(CH2)3NHCO−、−(CH2)3NHCONHC6H4CO−または−(CH2)3−OOCNHC6H4NHCO−。特に好ましい基Yは2価のアルキレン基、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−等であるが、−CH2CH(CH3)CH2−が最も好ましい。]
【0015】
本発明の成分(B)の反応性シリコーン系ブロック共重合体の分子量は、5,000〜2,000,000、好ましくは10,000〜1,500,000、より好ましくは20,000〜1,000,000である。5,000以下であると、毛髪の色落ち防止効果が充分に得られず、2,000,000以上では得られた毛髪化粧料の仕上がりが重くなる。本発明において使用する反応性シリコーン系ブロック共重合体の具体例としては、例えば、下記式のものを挙げることができ、市販品としては、SILSTYLE401(日本ユニカー社製、純分21.5%)等を使用することができるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
また、毛髪化粧料中の上記反応性シリコーン系ブロック共重合体の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.001〜30%であり、特に好ましくは、0.1〜10%である。この範囲であれば、成分(A)と併用することにより、日光曝露やドライヤー使用等による毛髪の損傷を防止、改善し、髪にハリやコシ、つやを与え、髪色の変化を防ぐ効果に優れた毛髪化粧料が得られる。
【0021】
本発明の毛髪化粧料は、上記必須成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類等の油剤、鎖状シリコーン、環状シリコーン、変性シリコーン等のシリコーン類、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子等の水溶性高分子、多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ペプチド、ペプチド誘導体、植物エキス等の毛髪用美容成分、エデト酸塩等の金属キレート剤、クエン酸、乳酸、リン酸またはこれらの塩等のpH調整剤、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、顔料等、毛髪用化粧料において汎用される他の成分を配合することができる。
【0022】
また、本発明の毛髪化粧料の製法は特に限定はなく常法により製造することができ、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ミスト状、フォーム(泡)状など、種々の形態にて実施することができ、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアジェル等として用いることができる他、液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガス等の噴射剤とともにエアゾール用容器に充填し、ヘアスプレー、ヘアフォーム等のエアゾール製品としても用いることができる。使用方法としては、毛髪に塗布した後洗い流す方法、乾いた毛髪に塗布する方法等のいずれの方法にも適用することができる。
【0023】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0024】
実施例1〜5及び比較例1〜6 ヘアコンディショナー
表1に示す組成及び下記製法にて、洗い流し型のヘアコンディショナーを調製し、得られたヘアコンディショナーの各試料について官能評価を行い、すすぎ時及び乾燥後の毛髪について下記方法により評価、判定を行った。得られた結果を表1に併記する。
(組成及び結果)
【0025】
【表1】
【0026】
(製法)
A.成分(1)〜(4)を加熱溶解する。
B.成分(11)、(12)、(14)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(5)〜(10)及び(13)を添加する。
D.Cを容器に充填してヘアコンディショナーを得た。
【0027】
(評価方法)
(1)毛髪の損傷防止(ハリ、コシ、ツヤの付与)効果
コールドパーマやブリーチ等の美容処理を行っていない日本人女性の頭髪20cmを30g束ねて1毛束とした。これらの毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、タオルで水気を拭き取った後、1束をブランクとし、他の毛束の各々に実施例1〜5及び比較例1〜6の各試料を1.5gずつ塗布した。その後、試料を塗布した毛束を30秒間水ですすぎ、ドライヤーにて乾燥した。この洗浄から乾燥までの工程を20回繰り返した。各々の毛束について、ブランクとの比較をした。専門評価パネルにより、毛束の損傷具合について下記(イ)判定基準を用いて判定した。結果を表1に併記する。
【0028】
(イ)判定基準
(評価基準) (判定)
非常にハリ、コシ、ツヤがある : ◎
ハリ、コシ、ツヤがある : ○
ハリ、コシ、ツヤがあまりない : △
ハリ、コシ、ツヤが全くない : ×
【0029】
(評価方法)
(2)染色毛髪の褪色防止効果
日本人白髪10cmで2gの束を市販の2剤式永久染毛料(ダークブラウン)を用いて染色したものを用意した。この染色した毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、実施例1〜5及び比較例1〜6の各試料を塗布後水洗いして軽く水を切ったのち、2週間日光に曝露した。各々の毛束について、染色後何の処理もしていない毛束(ブランク)との色の比較をした。専門評価パネルにより、毛束の褪色具合について下記(ロ)判定基準を用いて判定した。結果を表1に併記する。
【0030】
(ロ)判定基準
(評価基準) (判定)
ほとんど差がない : ◎
わずかに色落ちがみられる : ○
かなりの色落ちがみられる : △
ほとんど色落ちしている : ×
【0031】
実施例6 シャンプー
下記に示す組成及び製法で、シャンプーを調製した。
(組成)
【0032】
(製法)
A.成分(1)〜(15)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプーを得た。
【0033】
実施例6のシャンプーは、良好な使用感で、光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善する効果に優れ、良好なツヤ、ハリやコシを付与し、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果のきわめて高い毛髪化粧料であった。
【0034】
実施例7 ヘアトリートメントミルク
下記に示す組成及び製法で、ヘアトリートメントミルクを調製した。
(組成)
【0035】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(14)を混合溶解する。
B.成分(7)〜(13)を混合溶解する。
C.AにBを添加して均一に混合する。
D.Cをミストディスペンサー容器に充填し、ヘアトリートメントミルクを得た。
【0036】
以上のようにして得られた実施例7のヘアトリートメントミルクは、ミスト状で毛髪に良好に使用でき、べたつきや仕上がりの重さがなく、光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善する効果に優れ、ハリやコシを付与し、つややかな毛髪とするもので、また、髪色持続効果の高い優れたヘアトリートメントローションであった。
【0037】
実施例8 ヘアパック
下記に示す組成及び製法で、ヘアパックを調製した。
(組成)
【0038】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.成分(10)〜(12)、及び(15)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(8)、(9)、(13)及び(14)を添加する。
D.Cを容器に充填し、ヘアパックを得た。
【0039】
実施例8のヘアパックは、すすぎ時の滑らかさがあり、傷んだ毛髪に良好なツヤ、ハリやコシを付与し、髪の色落ちを防ぐ効果が非常に高くヘアパックとして優れた効果を有するものであった。
【0040】
実施例9 ヘアジェル
下記に示す組成及び製法で、ヘアジェルを調製した。
(組成)
【0041】
(製法)
A.成分(13)の一部に成分(1)、(2)及び(6)を均一に混合する。
B.成分(13)の一部に成分(3)及び(4)を均一に混合する。
C.成分(7)〜(10)を混合溶解する。
D.成分(5)及び(13)の残部を混合溶解する。
E.DにCを添加して混合溶解し、さらにA及びBを添加して均一に混合する。
F.Eに(11)、(12)を添加して混合する。
G.Fを容器に充填してヘアジェルを得た。
【0042】
実施例9のヘアジェルは、ヘアジェルとしての良好なヘアセット力を有し、光曝露やドライヤー使用等による毛髪の損傷を防御する効果に優れ、良好なツヤ、ハリやコシを付与し、髪色保持効果が高く、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果が非常に高い、優れた効果を有するヘアジェルであった。
【0043】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、日光曝露やドライヤー使用による毛髪の損傷を防止、改善し、ハリやコシのあるつややかな髪とする効果に優れ、髪色保持効果に優れ、すなわち、非染色毛は髪本来の色に保ち、染色した髪に対しては色落ちを防ぐ効果のきわめて高い毛髪化粧料として優れた品質を有するものである。
Claims (1)
- 下記の成分(A)及び(B)、
(A)シャクヤク抽出物、リュウキュウカワラケツメイ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ゲンノショウコ抽出物から選ばれる1種又は2種以上、
(B)次式:
で表される反応性シリコーン系ブロック共重合体
を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003186580A JP2005022978A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=34185676
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Country | Link |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161597A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Shiseido Co Ltd | 毛髪洗浄料 |
JP2007161916A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Kao Corp | 洗浄剤組成物 |
JP2008001684A (ja) * | 2006-05-22 | 2008-01-10 | Kao Corp | 水性毛髪洗浄剤 |
JP5380759B1 (ja) * | 2012-04-06 | 2014-01-08 | 豊勝 堀川 | ケラチン繊維の修復方法 |
JP5900326B2 (ja) * | 2010-04-06 | 2016-04-06 | ライオン株式会社 | 毛髪化粧料 |
CN115844785A (zh) * | 2022-12-24 | 2023-03-28 | 广西大学 | 植物染发剂及其制备方法 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003186580A patent/JP2005022978A/ja active Pending
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