JP3815711B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種チケットを発行するチケットプリンタ等のプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、長さ方向に巻き上げられた長尺状の連続紙が搬送される搬送経路中に、連続紙に対してプリント動作を行うプリンタ部や、連続紙を切断するカッタ機構等を備えて、所定事項をプリントした連続紙を適宜任意の位置で切断して使用するようにしたプリンタがある。
【0003】
このようなプリンタには、搬送経路中での連続紙の有無を判別することを可能にしたものがある。搬送経路中での連続紙の有無は、例えば、マイクロスイッチや透過型光センサによって判定される。
【0004】
連続紙に対して印字を行うプリンタの一例として、チケットプリンタがある。チケットプリンタは、所定事項をプリントした連続紙を、発行するチケットが全て一定長となるような位置で切断する。この場合、切断されて発行されるチケットに対して、印字位置が一定していることが求められる。特に、例えばタイトルや会場名等の全てのチケットに共通する情報が予めプリ印刷されているような連続紙を使用する場合には、既にプリ印刷されている情報に重ねて可変的な情報を印字しなければならない印字位置と切断位置との位置関係の正確さが求められる。
【0005】
そこで、印字位置や切断位置の正確性を確保するために、連続紙に切断位置の判断の基準となるマーキングを施し、このマーキングの位置を反射型光センサで検出し、検出されたマーキング位置を基準として印字位置と切断位置とを設定するようなことが従来からなされている。このようなマーキングは、ブラックマークと称され、印字部分よりも光反射率が低い。
【0006】
ところで、連続紙の使用に際しては、連続紙の残量が予測可能であることが望ましい。連続紙の残量の予測ができない場合、忙しい状況で連続紙がなくなり、連続紙の補充のために本来の業務が滞ってしまうことが懸念されるが、残量がある程度以下であることを把握することで、予め交換することが可能になる。
【0007】
このため、連続紙には、巻上げ開始側の長さ方向に光反射率の異なるマーキングが付されているものがある。このマーキングは、ニアエンドマークと称され、操作者に対して、連続紙の残量が少なくなったことを案内して、無駄な印字動作を行わないようにすることが可能になる。上述のチケットプリンタでは、反射型光センサの出力変化に応じて、ニアエンドマークを自動的に検出することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のチケットプリンタでは、連続紙の有無を光透過型センサで検出し、ブラックマークやエンドマーク等のマーキングを反射型光センサで検出するために、複数のセンサが必要となる。
【0009】
複数のセンサを使用することにより、各センサの光軸を干渉させない等の、各センサの配置位置に制約が生じることが懸念される。
【0010】
また、複数のセンサを使用することにより各センサの位置関係が制約されるため、プリンタの小型化に際しての障害となることが懸念される。
【0011】
さらに、複数のセンサを使用することにより、センサ数の増加による装置のコストアップが懸念される。
【0012】
本発明は、連続紙の有無とマーキングとを1つのセンサで検出することができるプリンタを得ることを目的とする。
【0013】
本発明は、連続紙の有無とマーキングとを1つのセンサで検出することにより、センサの配置位置に制約を生じることがなく、小型化を図ることができるプリンタを得ることを目的とする。
【0014】
本発明は、連続紙の有無とマーキングとを1つのセンサで検出することにより、装置のコストを抑制することができるプリンタを得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のプリンタは、用紙面よりも光反射率が低く互いに用紙搬送方向に長さが異なる第1のマーキングと第2のマーキングとが付された長尺状の連続紙が搬送される搬送経路と、前記搬送経路中で前記連続紙を搬送する搬送機構と、前記搬送経路中で前記連続紙に対してプリント動作を行うプリント部と、前記搬送経路中で前記プリント部より連続紙搬送方向下流側で前記連続紙を切断するカッタ機構と、前記搬送経路中に設けられた反射型光センサと、前記搬送機構による前記連続紙の搬送中に、前記反射型光センサの出力が基準値以上であるか否かを判断する開始点判断手段と、前記開始点判断手段の判断結果に基づき、前記反射型光センサの出力が基準値以下となった後、第1の所定時間経過後と、その後の第2の所定時間経過後との前記反射型光センサの出力を判定する出力判定手段と、を備え、前記出力判定手段の判定結果に基づき、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以上である場合には前記第1のマーキングであると判定し、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下であるとともに前記第2の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以上である場合には前記第2のマーキングであると判定し、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下であるとともに前記第2の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下である場合には連続紙なしであると判定する。
【0018】
したがって、搬送機構による連続紙の搬送中に反射型光センサの出力が基準値以下となった後、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以上である場合には第1のマーキングであると判定され、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下であるとともに第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以上である場合には第2のマーキングであると判定され、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下であるとともに第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下である場合には連続紙なしであると判定される。これによって、複数種類のマーキングが付されている連続紙を使用する場合にも、第1または第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力を判定するだけで、連続紙の有無と複数種類のマーキングとを1つのセンサで判別することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、プリンタとしてのチケットプリンタへの適用例を示す。
【0020】
図1は、本実施の形態のチケットプリンタの概略を示す縦断面図である。本実施の形態のチケットプリンタ1は、上側ケース2と下側ケース3とを備える。上側ケース2は下側ケース3に対して支軸4を中心に開閉自在とされている。上側ケース2には、後述するプラテン5に対向接触して連続紙としての感熱紙6に所定事項をプリントするサーマルヘッド7が設けられている。サーマルヘッド7は、複数の発熱抵抗体(図示せず)がライン状に配列された構造を有している。また、上側ケース2には、後述する連続紙収納部8の円弧形状に連続的な円弧状カバー部9が形成されている。
【0021】
下側ケース3には、ローラ構造のプラテン5と円弧状の連続紙収納部8とが設けられている。プラテン5は、搬送モータ10によって回転駆動されることにより、感熱紙6を所定方向へ搬送する搬送機構としても機能する。連続紙収納部8には、長尺状の感熱紙6が、長さ方向の一端側からロール状に巻き上げたロール体形状で収納保持される。感熱紙6の巻回方向は、被印字面(感熱面)が外周側とされた外巻と、被印字面(感熱面)が内周側とされた内巻とがある。本実施の形態では、被印字面(感熱面)が外周側とされた外巻の感熱紙6が使用される。
【0022】
ここで、本実施の形態のチケットプリンタ1で使用される感熱紙6について図2を参照して説明する。図2は、感熱紙6を被印字面の裏面側から見た斜視図である。感熱紙6の被印字面の裏面側には、図2に示すように、感熱紙6の長さ方向に所定の長さを有する第1のマーキングとしてのブラックマーク11が、長さ方向に所定の間隔毎に、幅方向の全域に亘って付されている。感熱紙6の被印字面(図2中紙面裏)側には、ブラックマーク11間に挟まれるようにして、所定事項がプリントされるプリント領域12が設けられている。ブラックマーク11は、感熱紙6のプリント領域12よりも光反射率が低い。
【0023】
また、感熱紙6の被印字面裏面側で、巻き上げ開始側(感熱紙6の長さ方向の内周側)の位置には、端部から約2mの範囲内で、長さ方向に所定の長さを有する第2のマーキングとしてのニアエンドマーク13が、感熱紙6の幅方向の全域に亘って付されている。ニアエンドマーク13は、感熱紙6の長さ方向における長さが、ブラックマーク11の長さ方向における長さよりも長くなるように連続的に付されている。ニアエンドマーク13は、ブラックマーク11とほぼ同等の光反射率を有しており、感熱紙6のプリント領域12よりも光反射率が低い。
【0024】
感熱紙6は、上側ケース2を解放させた状態で連続紙収納部8にセットされ、プラテン5の上を通るように引き出される。感熱紙6のセット方向は、外周面(感熱面)側が上面となる向きとされている。
【0025】
上側ケース2が閉じられた状態では、連続紙収納部8からサーマルヘッド7および後述するカッタ機構14を経てチケット発行口15につながる搬送経路16が形成される。また、上側ケース2が閉じられた状態では、搬送経路16を介して、サーマルヘッド7がプラテン5に所定の加圧力で当接される。これによって、サーマルヘッド7とプラテン5とによってプリント部17が形成される。
【0026】
搬送経路16のプリント部17よりチケット発行口15側には、カッタ機構14が設けられている。このカッタ機構14は、ともに平板長板状の固定刃14aと可動刃14bとを組み合わせてなり、固定刃14aに対して可動刃14bが摺動することにより搬送経路16を搬送される感熱紙6を切断する構造のものである。固定刃14aは、上側ケース2側に設けられ、可動刃14bは、下側ケース3側に設けられている。カッタ機構14は、非可動時には両刃が離間した分離型構造とされている。このようなカッタ機構14の中の可動刃14bは、後述するカッタモータ18を駆動源として駆動される。
【0027】
搬送経路16の上側には、上側ケース2において連続紙収納部8に連続させて排紙方向に略水平かつ一体に形成された上側ガイド板19が設けられている。上側ガイド板19には、搬送経路16の屈曲部分に位置させて、感熱紙6通過時の負荷を軽減させるガイドローラ20が設けられている。
【0028】
搬送経路16の下側には、下側ケース3において連続紙収納部8に連続させて排紙方向に略水平かつ一体に形成された下側ガイド板21が設けられている。下側ガイド板21には、反射型光センサである検知センサ22が設けられている。検知センサ22は、光を発光する発光素子(図示せず)と、発光素子で発光した光の反射光を受光する受光素子(図示せず)とを備えている。検知センサ22は、受光素子での受光量に応じて、出力が変化する。詳細は後述するが、本実施の形態のチケットプリンタ1では、検知センサ22の出力変化に応じて、搬送経路16中の感熱紙6の有無や、ブラックマーク11およびニアエンドマーク13を検出する。
【0029】
次に、チケットプリンタ1に内蔵された各部の電気的接続について説明する。図3は、チケットプリンタ1に内蔵された各部の電気的接続を示すブロック図である。チケットプリンタ1は、チケットプリンタ1内の各部を集中的に駆動制御するCPU23に、制御プログラム等の固定的なデータが予め格納されるROM24、可変的なデータを書き換え自在に記憶するRAM25、キャラクタジェネレータ用ROM26、時間を計時するタイマ(図示せず)等が互いにバスライン接続されて形成されている。
【0030】
ROM24には、後述する検知結果判断処理で、検知センサ22からの出力値に基づいて、センサレベルのH/Lを判断するための基準値としての比較基準値が格納されている。また、ROM24には、第1および第2の所定時間としての、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間に応じたデータが格納されている。
【0031】
なお、本実施の形態では、検知センサ22の47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間を第1および第2の所定時間としたが、これに限るものではなく、感熱紙6の長さ方向におけるブラックマーク11やニアエンドマーク13の長さに応じて任意に設定することが可能である。
【0032】
また、第1および第2の所定時間は、感熱紙6の長さ方向におけるブラックマーク11やニアエンドマーク13の長さに応じて、それぞれ異なる時間であってもよい。
【0033】
RAM25には、ホストコンピュータより受信した印字データを一時格納する受信バッファ、受信バッファに格納した印字データをドット展開する編集バッファ(共に図示せず)等が確保されている。受信バッファに一時格納される印字データは、文字コード等からなる印字文字データ、この印字文字データが印字データであることを特定する印字コマンド、印字データの終了を示す終了コード等によって構成されている。
【0034】
特に図示しないが、チケットプリンタ1は、後述する検知結果判断処理でカウント値N,N’,N”をカウントするカウンタが設けられている。
【0035】
キャラクタジェネレータ用ROM26には、プリントする文字を示す文字キャラクタが、文字コード毎に対応させて記憶保持されている。
【0036】
CPU23には、サーマルヘッド7が接続されている。サーマルヘッド7は、CPU23からの駆動信号に基づいて駆動される。
【0037】
また、CPU23には検知センサ22が接続されている。検知センサ22は、受光素子での受光量にかかるデータをCPU23に対して出力する。
【0038】
さらに、CPU23には、プラテン5を回転駆動させる搬送モータ10や、可動刃14bを駆動するカッタモータ18等が、それぞれドライバIC10a,18aを介して接続されている。
【0039】
本実施の形態のチケットプリンタ1は、図示しないインターフェイスを介して、ホストコンピュータに接続して使用される。これによって、ホストコンピュータからチケットプリンタ1に対して、印字データが伝送される。
【0040】
ここで、図4は、チケットプリンタ1が接続されるホストコンピュータのうちチケットプリンタ1の駆動制御にかかる各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。ホストコンピュータには、ホストコンピュータ内の各部を駆動制御するCPU27が設けられている。CPU27には、データバス、アドレスバス等のバスラインを介してROM28,RAM29、キャラクタジェネレータ用ROM30が接続されている。
【0041】
ROM28には、制御プログラムや、サーマルヘッド7へ通電する電流の通電パルス幅データ等の固定的なデータが予め格納されている。
【0042】
RAM29には、可変的なデータが書き換え自在に記憶される。
【0043】
キャラクタジェネレータ用ROM30には、ホストコンピュータのディスプレイ(図示せず)に表示する文字を示す文字キャラクタが、コード毎に対応させて記憶保持されている。
【0044】
本実施の形態のチケットプリンタ1は操作者による入力操作を受け付けるキーボード31を有しており、CPU27のI/Oポートにはキーボード31での入力操作に応じた入力信号を出力するキーボードコントローラ31aが接続されている。
【0045】
次に、チケットプリンタ1においてROM24に格納された制御プログラムに基づいてCPU23が実行するチケット発行処理について説明する。図5は、チケット発行処理を概略的に説明するフローチャートである。
【0046】
チケットプリンタ1は、ホストコンピュータからの印字指令の伝送を待機する(S1のN)。
【0047】
ステップS1で、印字指令として上述の印字データが伝送された場合には(S1のY)、伝送された印字データを受信バッファに一時的に格納して、キャラクタジェネレータ用ROM26を参照して、印字文字データを編集バッファにドット展開する(S2)。
【0048】
加えて、カウンタのカウント値N,N’,N”をクリアして(S3)、搬送モータ10の駆動を開始する(S4)。
【0049】
さらに、ROM24を参照して、検知センサ22からの出力レベルが比較基準値より大きい(Hである)か、小さい(Lである)かを判断する(S5)。ここに、開始点判断手段としての機能が実行される。
【0050】
ステップS5で、検知センサ22からのレベルが比較基準値より大きいと判断した場合には(S5のY)、カウンタのカウンタ値Nをインクリメントする(S6)。ステップS5からステップS6までの処理は、カウンタ値Nが7になったと判断するまで繰り返す(S7のN)。
【0051】
ステップS7で、カウンタ値Nが7になったと判断した場合には(S7のY)、カウンタ値Nが7になったと判断した時点から、所定時間である47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過したと判断するまで待機する(S8のN)。
【0052】
ステップS8で、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過したと判断した場合には(S8のY)、ROM24を参照して、検知センサ22からの出力レベルが比較基準値より大きい(Hである)か、小さい(Lである)かを判断する(S9)。ここに、出力判定手段としての機能が実行される。
【0053】
ステップS9で、検知センサ22からのレベルが比較基準値より大きいと判断した場合には(S9のY)、カウンタのカウンタ値N’をインクリメントする(S10)。ステップS9からステップS10までの処理は、カウンタ値N’が8になったと判断するまで繰り返す(S11のN)。
【0054】
一方、ステップS9で、検知センサ22からのレベルが比較基準値より小さいと判断した場合には(S9のN)、ブラックマーク11として認識して、ステップS18に進む。
【0055】
ステップS11で、カウンタ値N’が8になったと判断することにより、連続する8パルス分の検知センサ22の出力値が全て比較基準値より大きいと判断した場合には(S11のY)、カウンタ値Nが8になったと判断した時点からさらに搬送モータ10を47パルス分駆動するために必要な時間が経過したと判断するまで待機する(S12のN)。
【0056】
ステップS12で、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過したと判断した場合には(S12のY)、ROM24を参照して、検知センサ22からの出力レベルが比較基準値より大きい(Hである)か、小さい(Lである)かを判断する(S13)。ここに、出力判定手段としての機能が実行される。
【0057】
ステップS13で、検知センサ22からのレベルが比較基準値より大きいと判断した場合には(S13のY)、カウンタのカウンタ値N”をインクリメントする(S14)。ステップS13からステップS14までの処理は、カウンタ値N”が8になったと判断するまで繰り返す(S15のN)。
【0058】
ステップS15で、カウンタ値N”が8になったと判断することにより、連続する8パルス分の検知センサ22の出力値が全て比較基準値より大きいと判断した場合には(S15のY)、感熱紙6がなくなった(連続紙切れである)と判断して、感熱紙6がなくなった旨を示す信号をホストコンピュータに対して出力して(S16)、以降の動作を停止する。
【0059】
ホストコンピュータでは、ステップS16でチケットプリンタ1より出力された感熱紙6がなくなった旨を示す信号を受信すると、搬送経路16中に感熱紙6がなくなったことを案内するエラーメッセージをディスプレイに表示する等の所定のエラー処理を行う。
【0060】
一方、ステップS13で、検知センサ22からのレベルが比較基準値より小さいと判断した場合には(S13のN)、ニアエンドマーク13であると認識して、ホストコンピュータに対して、感熱紙6のニアエンドである旨を示す信号を出力する(S17)。
【0061】
加えて、公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、編集バッファに展開した印字データに基づいて、印字ドットに対応するサーマルヘッド7の抵抗発熱体を駆動して、感熱紙6のプリント領域12に対して所定事項を印字し、印字終了後にカッタモータ18を駆動して可動刃14bを駆動させることにより感熱紙6を切断するプリント動作を行う(S18)。
【0062】
ここに、プラテン5による感熱紙6の搬送中に検知センサ22の出力が基準値以下となった後、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過した後の反射型光センサの出力が基準値以上である場合にはブラックマーク11であると判定され、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過した後の検知センサ22の出力が基準値以下であるとともに47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過した後の検知センサ22の出力が基準値以上である場合にはニアエンドマーク13であると判定され、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過した後の検知センサ22の出力が基準値以下であるとともに47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間が経過した後の検知センサの出力が基準値以下である場合には感熱紙6がないと判定される。
【0063】
これによって、ブラックマーク11やニアエンドマーク13のように、複数種類のマーキングが付されている感熱紙6を使用する場合にも、所定時間が経過した後の検知センサ22の出力を判定するだけで、感熱紙6の有無とブラックマーク11およびニアエンドマーク13とを1つのセンサで判別することができる。
【0064】
また、感熱紙6の有無とブラックマーク11およびニアエンドマーク13とを1つの検知センサ22で検出することにより、複数種類のマーキングが付された感熱紙6を使用する場合にも、検知センサ22の配置位置に制約を生じることがなく、小型化を図ることができる。
【0065】
さらに、複数種類のマーキングが付された感熱紙6を使用する場合にも、1つの検知センサ22で感熱紙6の有無とマーキングとを判別することができるので、装置のコストを抑制することができる。
【0066】
また、本実施の形態では、検知センサ22において比較基準値以上の出力を検出した場合に、その出力変化がカウンタ値N,N’,N”が7または8をカウントする間中連続するか否かを判断し、連続すると判断した場合に以降の処理を確定するようにしたので、例えば、検知センサ22がゴミ等をマーキングと誤認することを防止できる。
【0067】
なお、本実施の形態では、ステップS8、ステップS12で、47パルス分搬送モータ10を駆動するために必要な時間の経過の有無を判断したが、これに限るものではなく、例えばモータ10の駆動パルス数を直接カウントするようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のプリンタによれば、搬送機構による連続紙の搬送中に反射型光センサの出力が基準値以下となった後、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以上である場合には第1のマーキングであると判定し、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下であるとともに第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以上である場合には第2のマーキングであると判定し、第1の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下であるとともに第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力が基準値以下である場合には連続紙なしであると判定することにより、複数種類のマーキングが付されている連続紙を使用する場合にも、第1または第2の所定時間経過後の反射型光センサの出力を判定するだけで、連続紙の有無と複数種類のマーキングとを1つのセンサで判別することができる。また、複数種類のマーキングが付された連続紙を使用する場合にも、連続紙の有無とマーキングとを1つのセンサで検出することができるので、センサの配置位置に制約を生じることがなく、小型化を図ることができる。さらに、複数種類のマーキングが付された連続紙を使用する場合にも、1つのセンサで連続紙の有無とマーキングとを判別することができるので、装置のコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のチケットプリンタの概略を示す縦断面図である。
【図2】チケットプリンタで使用される感熱紙を被印字面の裏面側から見た斜視図である。
【図3】チケットプリンタに内蔵された各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】チケットプリンタが接続されるホストコンピュータのうちチケットプリンタの駆動制御にかかる各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
【図5】チケット発行処理を概略的に説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ
5 搬送機構
6 連続紙
11 第1のマーキング
13 第2のマーキング
14 カッタ機構
16 搬送経路
17 プリント部
22 反射型光センサ
Claims (1)
- 用紙面よりも光反射率が低く互いに用紙搬送方向に長さが異なる第1のマーキングと第2のマーキングとが付された長尺状の連続紙が搬送される搬送経路と、
前記搬送経路中で前記連続紙を搬送する搬送機構と、
前記搬送経路中で前記連続紙に対してプリント動作を行うプリント部と、
前記搬送経路中で前記プリント部より連続紙搬送方向下流側で前記連続紙を切断するカッタ機構と、
前記搬送経路中に設けられた反射型光センサと、
前記搬送機構による前記連続紙の搬送中に、前記反射型光センサの出力が基準値以上であるか否かを判断する開始点判断手段と、
前記開始点判断手段の判断結果に基づき、前記反射型光センサの出力が基準値以下となった後、第1の所定時間経過後と、その後の第2の所定時間経過後との前記反射型光センサの出力を判定する出力判定手段と、
を備え、
前記出力判定手段の判定結果に基づき、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以上である場合には前記第1のマーキングであると判定し、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下であるとともに前記第2の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以上である場合には前記第2のマーキングであると判定し、前記第1の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下であるとともに前記第2の所定時間経過後の前記反射型光センサの出力が前記基準値以下である場合には連続紙なしであると判定するようにしたプリンタ。
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