JP2008179453A - 印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マークが印字媒体の何れの面に設けられていても、マークを検出することができる印字装置を提供する。
【解決手段】第1反射型センサ41と第2反射型センサ42とがシート案内路25を上下から挟むようにして設けられる。第1反射型センサ41は第1発光素子41aと第1受光素子41bを備え、第2反射型センサ42は第2発光素子42aと第2受光素子42bを備える。さらに第1発光素子41aと第2受光素子42bとが対向し、第2発光素子42aと第1受光素子41bとが対向するように配置される。テープ印刷装置では、シート判別センサによってロールシートホルダのシート判別部が検出され、エンコーダマーク5の印刷面が特定されるので、その特定されたエンコーダマーク5の印刷面に対応させて第1反射型センサ41と第2反射型センサ42の使い分けが可能となる。
【選択図】図11

Description

本発明は、印字装置に関し、詳細には、印字媒体の表面又は裏面に設けられたマークを検出して、印字媒体の位置制御を行う印字装置に関する。
従来より、巻芯に巻回された長尺状のロールシート等にサーマルヘッドを介して文字等を印刷するテープ印刷装置が種々提案されている。このテープ印刷装置に使用されるロールシートの種類として、例えば、無定長ロールシートや、ダイカットラベルシート等がある。無定長ロールシートは、粘着シートに剥離紙が貼り合わされたものであって、その裏面には、所定ピッチでエンコーダマークが印刷されている。一方、ダイカットラベルシートは、剥離紙上に複数のラベルが等間隔に貼り合わされたものであって、ラベル同士の間には所定のギャップが形成されている。さらには、その裏面に所定ピッチでエンコーダマークが印刷されているものもある。そして、テープ印刷装置には、これらのエンコーダマーク又はギャップを検出するための光センサが設けられ、その光センサの検出値に基づくことによって、ロールシートの位置制御が行われるようになっている。
この位置検出用の光センサは発光素子と受光素子とから構成され、これら素子の配置方法によって「透過型」と「反射型」とに分類される。「透過型」センサは、ロールシート又はラベルシートを挟むようにして発光素子と受光素子とを配置したものである。この透過型センサでは、発光素子から照射され、シートを透過した透過光を受光素子によって検出する。「反射型」センサは、発光素子と受光素子とをロールシート又はラベルシートの同一面側に並列して配置したものである。この反射型センサでは、発光素子から照射され、ロールシート又はラベルシートの同一面側に反射した反射光を受光素子によって検出する。
このような光センサを備えた印刷装置において、例えば、ラベル連続体に対して発光素子から光を照射し、この照射された光を受光素子にて検出してラベルの位置制御を図るラベルプリンタにおいて、発光素子から照射された光を受ける受光素子を、ラベル連続体を挟んで対向する位置および発光素子に並列して設けたことを特徴とするラベルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このラベルプリンタでは、例えば、発光素子から照射されてラベル連続体に反射する反射光を、発光素子に並列して設けられた受光素子が検出することによって、ラベル連続体の識別マークを検出できる。また、発光素子から照射されてラベル連続体に透過する透過光を、発光素子に対向して設けられた受光素子が検出することによって、ダイカットラベルシートのギャップを検出することができる。つまり、ラベル連続体を透過した照射光を受光する透過型と、ラベル連続体の裏面に反射する照射光を受光する反射型との両方のラベルセンサ機能が搭載されるので、使用するラベル連続体の種類による誤作動を起こす心配がないという効果がある。
特開2000−301786号公報
しかしながら、特許文献1に記載のラベルプリンタでは、ラベル連続体の種類によっては、識別マークがラベル連続体の外側に印刷されていたり、内側に印刷されていたりすることがあるため、マークの位置に合わせてラベルセンサを配置し、又は移動しなければならず、非常に手間であるという問題点があった。また、ユーザ自らそのラベル連続体に印刷されたマークの位置を確認し、そのマークの印刷面に応じてラベルセンサを配置しなければならないため非常に不便であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、マークが印字媒体の何れの面に設けられていても、マークを検出することができる印字装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の印字装置は、印字媒体の印字面又は当該印字面の反対面に設けられたマークを検出するマーク検出手段の検出結果によって、前記印字媒体の位置制御を行う印字装置であって、前記マーク検出手段は、前記印字媒体の前記反対面側に配置された第1発光素子と、前記反対面と同一側に並列して配置された第1受光素子と、前記印字媒体の前記印字面側に配置された第2発光素子と、前記印字面と同一側に並列して配置された第2受光素子と、前記第1受光素子と前記第2発光素子とは、前記印字媒体を介して対向して配置され、前記第1発光素子と前記第2受光素子とは、前記印字媒体を介して対向して配置され、前記第1受光素子は、前記第1発光素子から照射され、前記印字媒体の前記反対面で反射する第1反射光と、前記第2発光素子から照射され、前記印字媒体を透過する第1透過光とを検出し、前記第2受光素子は、前記第2発光素子から照射され、前記印字媒体の前記印字面で反射する第2反射光と、前記第1発光素子から照射され、前記印字媒体を透過する第2透過光とを検出し、前記マーク検出手段は、前記第1反射光と、前記第1透過光と、前記第2反射光と、前記第2透過光とに基づいて、前記マークを検出することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の印字装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記印字媒体の種類を記憶する媒体種類記憶手段と、前記印字媒体を支持する支持手段に設けられ、前記印字媒体を識別する識別マークと、当該識別マークを検出する識別マーク検出手段と、当該識別マーク検出手段によって検出された前記識別マークを識別して、前記媒体種類記憶手段に記憶された前記印字媒体の中から前記印字媒体の種類を特定する媒体種類特定手段と、当該媒体種類特定手段によって特定された前記印字媒体の種類に応じて、前記第1発光素子の駆動と、前記第1受光素子の駆動と、前記第2発光素子の駆動と、前記第2受光素子の駆動とをそれぞれ制御する素子駆動制御手段とを備えている。
また、請求項3に係る発明の印字装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記マークが前記印字媒体の前記印字面及び前記反対面のうち何れの面に設けられているかのマーク位置を前記印字媒体の種類毎に記憶するマーク位置記憶手段と、前記媒体種類特定手段によって特定された前記印字媒体の前記マーク位置を、前記マーク位置記憶手段に記憶された前記マーク位置から特定するマーク位置特定手段とを備え、前記マーク位置特定手段によって特定された前記マークの位置が前記印字媒体の前記反対面である場合、前記素子駆動制御手段は、前記第1発光素子と前記第1受光素子とを駆動させ、当該マーク位置特定手段によって特定された前記マークの位置が前記印字媒体の前記印字面にある場合、前記素子駆動制御手段は、前記第2発光素子と前記第2受光素子とを駆動させることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の印字装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとに基づいて、前記印字媒体の種類を識別する媒体識別手段を備えている。
また、請求項5に係る発明の印字装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記印字媒体の前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとからなる組合せを前記印字媒体の種類毎に記憶する光レベル記憶手段を備え、前記媒体識別手段は、前記第1受光素子及び前記第2受光素子によって検出された前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとからなる組合せと、前記光レベル記憶手段に記憶された前記組合せとの比較によって、前記印字媒体の種類を識別することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の印字装置は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記第1発光素子及び前記第1受光素子によって第1反射型センサが構成され、前記第2発光素子及び前記第2受光素子によって第2反射型センサが構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の印字装置では、印字媒体の印字面側に、第2発光素子と第2受光素子とが配置され、印字媒体の反対面側に、第1発光素子と第1受光素子とが配置されている。よって、印字媒体の印字面側にマークが設けられている場合は、第2反射光に基づいてマークを検出できる。一方、印字媒体の反対面側にマークが設けられている場合は、第1反射光に基づいてマークを検出できる。つまり、マークの位置が印字媒体の印字面及び反対面の何れの面に設けられていてもマークを検出することができる。さらに、第1受光素子と第2発光素子とは、印字媒体を介して対向して配置され、第1発光素子と第2受光素子とは、印字媒体を介して対向して配置されているので、第1反射光及び第2反射光のみならず、第1透過光及び第2透過光を検出することができる。つまり、印字媒体の光の透過量を検出できるので、例えば、印字媒体がダイカットラベルシートの場合、台紙における透過光量に対して、ラベルにおける透過光量は低くなるので、ラベル間のギャップを検出することができる。これにより、マークを検出する以外にも、ギャップを検出することで印字媒体の位置制御を行うことができる。
また、請求項2に係る発明の印字装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、識別マーク検出手段によって検出された識別マークを媒体種類特定手段が媒体種類記憶手段に記憶された印字媒体の種類の中からその印字媒体の種類を特定できる。そして、その特定された印字媒体の種類に応じて、素子駆動制御手段が第1発光素子の駆動と、第1受光素子の駆動と、第2発光素子の駆動と、第2受光素子の駆動とをそれぞれ制御する。よって、素子駆動制御手段により、印字媒体の種類に応じて、第1透過光、第1反射光、第2透過光、第2反射光の使い分けができるので、各素子の駆動電圧を節約することができる。また、2つの発光素子間の干渉による検出精度の低下を防ぐことができる。
また、請求項3に係る発明の印字装置では、請求項2に記載の発明の効果に加え、マーク位置記憶手段には、印字媒体の種類毎にマーク位置が記憶されているので、マーク位置特定手段は、媒体種類特定手段によって特定された印字媒体のマーク位置を特定することができる。そして、マーク位置が印字媒体の反対面にあると特定された場合、素子駆動制御手段は、印字媒体の反対面側に配置された第1発光素子と第1受光素子とを駆動させることによって、第1反射光を使用する。一方、マーク位置が印字媒体の印字面にあると特定された場合、素子駆動制御手段は、印字媒体の印字面側に配置された第2発光素子と第2受光素子とを駆動させることによって、第2反射光を使用する。つまり、印字媒体のマーク位置を先に認識することができるので、第1発光素子、第1受光素子、第2発光素子、第2受光素子の使い分けを確実に行うことができる。
また、請求項4に係る発明の印字装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、媒体識別手段によって、第1反射光のレベルと、第1透過光のレベルと、第2反射光のレベルと、第2透過光のレベルとに基づいて、印字媒体の種類を識別することができる。つまり、第1反射光のレベル、第1透過光のレベル、第2反射光のレベル、第2透過光のレベルは、印字媒体の材質の種類によってそれぞれ異なるので、各反射光レベル及び各透過光レベルを比較することによって、印字媒体の種類を識別することができる。これにより、印字媒体の種類に応じて印字調整を行うことができる。
また、請求項5に係る発明の印字装置では、請求項4に記載の発明の効果に加え、媒体識別手段は、各素子によって検出された各反射光及び各透過光のレベルの組合せと、光レベル記憶手段に記憶された各反射光及び各透過光のレベルの組合せとを比較することによって印字媒体の種類を識別することができる。
また、請求項6に係る発明の印字装置では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、第1発光素子及び第1受光素子によって構成された第1反射型センサと、第2発光素子及び第2受光素子によって構成された第2反射型センサとを印字媒体を挟むようにして配置するだけであるので構成が簡単である。
以下、本発明の一実施の形態であるテープ印刷装置1について、図面を参照して説明する。図1は、テープ印刷装置1の斜視図であり、図2は、テープ印刷装置1に無定長ロールシート3Aが装着された状態を示す斜視図(上カバー14省略)であり、図3は、テープ印刷装置1にダイカットラベルシート3Bが装着された状態を示す斜視図(上カバー14を省略)であり、図4は、テープ印刷装置1にダイカットラベルシート3Cが装着された状態を示す斜視図(上カバー14省略)であり、図5は、テープ印刷装置1の左側上方から見た斜視図(上カバー14省略)であり、図6は、図5に示す一点鎖線で囲まれたW部分の拡大斜視図であり、図7は、テープ印刷装置1にロールシートホルダ3が装着された状態を示す右側断面図であり、図8は、図7に示すプラテンローラ26の周囲の部分拡大図であり、図9は、無定長ロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3の前側上方から見た斜視図であり、図10は、無定長ロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3の下側後方から見た斜視図であり、図11は、フォトセンサユニット11の構成図であり、図12は、フォトセンサユニット11における第1の駆動態様を示す説明図であり、図13は、フォトセンサユニット11における第2の駆動態様を示す説明図であり、図14は、テープ印刷装置1の電気的構成を示すブロック図であり、図15は、CPU62による印字制御を示すフローチャートである。
はじめに、テープ印刷装置1の概略構成について説明する。図1乃至図5に示すように、テープ印刷装置1は、印字機構及び搬送機構を収納する筐体2を備え、該筐体2の上部後方には、巻芯に巻回された所定幅の無定長ロールシート3A(図2参照)、所定幅のダイカットラベルシート3B(図3参照)、又は所定幅のダイカットラベルシート3C(図4参照)を回転可能に支持するロールシートホルダ3を収納するために湾曲するロールシートホルダ収納部4(図7参照)が設けられている。さらに、そのロールシートホルダ収納部4を上側から覆うようにして、透明樹脂製の上カバー14(図1参照)が筐体2の上部に開閉自在に取り付けられている。さらに、筐体2の前面には、上カバー14の略中央部に対向するように立設された透明樹脂製のトレー6と、該トレー6の前側に配置された電源ボタン7と、該電源ボタン7の下側に設けられ、筐体2内を左右に移動するカッターユニット8(図7参照)を操作するためのカッターレバー9とが各々設けられている。また、筐体2の背面下部には、電源コード10(図7参照)が接続され、また、パーソナルコンピュータ(図示外)等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)等から構成されたコネクタ部(不図示)が設けられている。
さらに、図2乃至図7に示すように、ロールシートホルダ収納部4の右側には、柱状のホルダ支持部材15が立設されている。このホルダ支持部材15には、上方に開口する正面視略縦長コの字状の第1位置決め溝部16と、該第1位置決め溝部16の下方に配置された係合凹部15A(図6参照)とが各々設けられている。この第1位置決め溝部16には、ロールシートホルダ3の後述する位置決め部材12に突設された断面略矩形状の取付部材13が嵌め込まれる。一方、係合凹部15Aには、位置決め部材12の下端部に突設された弾性係止片12A(図10参照)が係合される。
また、図5,図7,図8に示すように、ロールシートホルダ収納部4の上部前側には、無定長ロールシート3A、ダイカットラベルシート3B、又はダイカットラベルシート3C(以下、各種ロールシートと呼ぶ。)を挿入するための挿入口18が設けられている。さらに、その挿入口18の後端部と、ロールシートホルダ収納部4の前側部分との間には、ロールシートホルダ3の後述するガイド部材20(図7参照)の先端部が載置されるための略水平な載置部21が設けられている。そして、その載置部21の後部には、各種ロールシートの複数の幅寸法にそれぞれ対応するように、断面略L字状の4個の第2位置決め溝部22A,22B,22C,22Dが各々形成されている。なお、これら第2位置決め溝部22A〜22Dには、図7に示すロールシートホルダ3のガイド部材20の載置部21に当接する部分の一部を上方から嵌め込まれるようになっている。
ところで、図5に示すように、ロールシートホルダ収納部4の底面には、平面視横長長方形状の位置決め凹部4Aが所定深さ(本実施形態では、深さが約1.5〜3mm)で形成されている。この位置決め凹部4Aは、ホルダ支持部材15から第2位置決め溝部22Aに対向する位置までの範囲を占める大きさで形成され、その前後方向の幅寸法は、ロールシートホルダ3の位置決め部材12及びガイド部材20の各下端縁部の幅寸法にほぼ等しくなるように形成されている。また、位置決め凹部4Aにおけるホルダ支持部材15側には、さらに深く(本実施形態では、約1.5〜3mm)形成された平面視縦長の長方形状の判別凹部4Bが形成されている。この判別凹部4Bには、ロールシートホルダ3の位置決め部材12に設けられた後述するシート判別部60(図10参照)が対向するようになっている。
ここで、判別凹部4Bについて説明する。図6に示すように、判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成され、各種シートの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、後述するエンコーダマーク5の印刷面(印字面又は裏面)等を判別するための5個のシート判別センサSS1、SS2、SS3、SS4、SS5がL字状に設けられている。これらシート判別センサSS1〜SS5は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなる。そして、これら各プランジャーの上端部は、判別凹部4Bの底面部から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突出して設けられている。このような構成からなる判別凹部4Bでは、シート判別センサSS1〜SS5によって、ロールシートホルダ3のシート判別部60に設けられた後述するセンサ孔60A〜60E(図10参照)の有無が検出される。そして、後述する制御回路部61において、これらシート判別センサSS1〜SS5から出力されるオン・オフ信号に基づいて、ロールシートホルダ3に装着された各ロールシートの種類、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5の印刷面等がそれぞれ特定される。
なお、シート判別センサSS1〜SS5の各プランジャーは、判別凹部4Bの底面から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで常に突出され、マイクロスイッチはオフ状態になっている。つまり、シート判別部60のセンサ孔60A〜60Eが、シート判別センサSS1〜SS5に対向する位置にある場合にはプランジャーは押下されず、マイクロスイッチはオフ状態となるため、オフ信号が出力される。一方、シート判別部60のセンサ孔60A〜60Eが、シート判別センサSS1〜SS5に対向する位置に無い場合には、プランジャーが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるため、オン信号が出力される。よって、シート判別センサSS1〜SS5によって、5ビットの「0」、「1」信号が出力され、シート判別センサSS1〜SS5が全てオフ状態の場合、即ち、ロールシートホルダ3が装着されていない場合には、5ビットの「00000」の信号が出力される。
ところで、図5に示すように、ロールシートホルダ収納部4の左側前方には、後述するサーマルヘッド31(図7,図8参照)の上下動の操作等を行うためのレバー27が設けられている。このレバー27を上方に回動させると、サーマルヘッド31が下方に移動するので、サーマルヘッド31はプラテンローラ26から離間する。一方、レバー27を下方に回動させると、サーマルヘッド31が上方に移動するので、各種シートにサーマルヘッド31が押圧付勢されるので印字可能な状態となる。また、ロールシートホルダ収納部4の下側には制御基板32(図7参照)が設けられている。この制御基板32には、外部のパーソナルコンピュータ等からの指令により、印字機構及び搬送機構等を駆動制御するための制御回路部61(図14参照)が設けられている。
次に、筐体2の内部機構について説明する。図7,図8に示すように、筐体2の載置部21の前端部には、該前端部から所定長さ斜め下方に延出されるとともに、前方に所定長さ延出された側面視逆「く」の字状の延出部24が形成されている。そして、その延出部24の前方にプラテンローラ26が設けられ、該プラテンローラ26の下側に、サーマルヘッド31が上下方向に移動可能に設けられている。また、延出部24の上方には、延出部24の上面に対して所定隙間を形成するようにガイド部材28が設けられている。そして、その延出部24の上面とガイド部材28の下面との間の所定隙間が、各種ロールシートをプラテンローラ26に向かって案内するためのシート案内路25となり、そのシート案内路25の入口が挿入口18となっている。
また、図8に示すように、シート案内路25のプラテンローラ26よりも上流側であって、ホルダ支持部材15(図5参照)の近傍には、本発明の特徴であるフォトセンサユニット11が設けられている。このフォトセンサユニット11は、第1反射型センサ41と、第2反射型センサ42とから構成され、シート案内路25を案内される各種ロールシートを上下方向から挟み込むようにして設けられている。そして、このフォトセンサユニット11によって、各種ロールシートの印字面となる表面、又は裏面に印刷されたエンコーダマーク5が検出される。なお、このフォトセンサユニット11の詳細な構造とその駆動態様とについては後述する。
次に、ロールシートホルダ3の概略構成について説明する。なお、ロールシートホルダ3には各種ロールシートが周方向に回転可能に装着されるが、全て同一構成であるため、ここでは、無定長ロールシート3Aが装着された状態について説明する。図9,図10に示すように、ロールシートホルダ3は、板状のガイド部材20と、該ガイド部材20の内側面に立設された第1筒部(図示外)と、位置決め部材12と、該位置決め部材12の内側面に立設された第2筒部(図示外)とを備えている。
そして、ガイド部材20の第1筒部に嵌挿されて一端側端面の外周部に形成されるフランジ部36が、該第1筒部の外側端面、即ちガイド部材20の外側端面に固着されると共に、他端側端部が位置決め部材12の第2筒部内に嵌挿されて該第2筒部に固着される略筒状のホルダ軸部材40とから構成されている。したがって、ホルダ軸部材40の長さ寸法を変更することにより、異なる幅寸法の無定長ロールシート3A、ダイカットラベルシート3B、又はダイカットラベルシート3Cが装着された複数種類のロールシートホルダ3を容易に製作することができる。
ガイド部材20には、第1筒部(図示外)から下方に延出された長方形状の第1延出部46が形成されている。この第1延出部46は、ロールシートホルダ収納部4の底面に形成された位置決め凹部4Aに嵌入されるとともに、その位置決め凹部4Aの底面に当接される。さらに、ガイド部材20には、無定長ロールシート3Aの前側方向の略1/4円周上の外側端面部を覆うようにして、外側方向に延出される第2延出部43が形成されている。また、その第2延出部43の外周部の上部には、前下がり状に延出された第3延出部44が形成されている。この第3延出部44は、ロールシートホルダ3がテープ印刷装置1のロールシートホルダ収納部4に収納された状態において、挿入口18近傍まで前下がり状に延出された形状となっている。
さらに、第3延出部44の先端部の下端面は略水平に形成され、テープ印刷装置1の載置部21上に当接して、第3延出部44と第2延出部43の内側面によって、無定長ロールシート3Aの一側部を挿入口18まで案内するように構成されている。また、この第3延出部44の下端面の載置部21の搬送方向後端縁部に対向する位置から第1延出部46まで所定長さ延出される第4延出部45が形成されている。そして、第3延出部44の下端面が載置部21上に当接された場合には、この第4延出部45の搬送方向先端部分が、装着された無定長ロールシート3Aのシート幅に対向する各第2位置決め溝部22A〜22Dの何れかに嵌入されるように構成されている。
また、ガイド部材20の内側面に立設された第1筒部と位置決め部材12の内側面に立設された第2筒部とによって、無定長ロールシート3Aが巻回された巻芯が回転可能に保持される。なお、ホルダ軸部材40は、各種ロールシートの巻芯の各長さ寸法に対応して複数種類の長さ寸法のものが設けられている。また、位置決め部材12の外側端面部の搬送方向の略中央部に、即ち、ホルダ軸部材40の軸心の端縁部から該軸心に対してほぼ直交するように、上下方向に縦長の断面略矩形状の取付部材13が突設されている。この取付部材13は、正面視下方向に幅狭になるように形成され、テープ印刷装置1のホルダ支持部材15の下方向に幅狭な第1位置決め溝部16内に密着可能に形成されている。また、この取付部材13の突出高さ寸法は、この第1位置決め溝部16の幅寸法にほぼ等しく形成されている。
さらに、位置決め部材12の取付部材13の下端部には、該取付部材13の下端部よりも左右方向に各々外側方向に所定長さ(本実施形態では、約1.5mm〜3mm)突出する正面視略四角形の平板状(本実施形態では、約1.5mm〜3mmの厚さ寸法)の案内部57が形成されている。これにより、ロールシートホルダ3を装着する場合は、取付部材13の下端部に形成される案内部57をホルダ支持部材15の外側端面に当接させつつ、取付部材13を第1位置決め溝部16に挿入することによって、該ロールシートホルダ3を容易に位置決めしつつ装着することができる。また、位置決め部材12の延出部56の下端縁部は、ガイド部材20の下端縁部よりも所定長さ(本実施形態では、約1mm〜2.5mm)下側方向に突出するように延出されると共に、該下端縁部には、略直角内側方向に所定長さ延出される略長四角形のシート判別部60が形成されている。
ここで、シート判別部60について説明する。図10に示すように、このシート判別部60には、各シート判別センサSS1〜SS5に対向する所定位置に、各センサ孔60A〜60Eが略L字状に配置されて穿設されている。これにより、各センサ孔60A〜60Eは、最大5個穿設されるため、1つ1つの有無を「1」と「0」に対応させることにより、該ロールシートホルダ3に装着された無定長ロールシート3A及びダイカットラベルシート3B,3Cの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5の印刷面等を5ビットの符号によって表示することができる。また、位置決め部材12の取付部材13の下端部には、延出部(図示外)に縦長四角形の貫通孔(図示外)が穿設され、該貫通孔(図示外)の上端縁部には、下側方向に先端部に外側方向に突出する突起部が形成された弾性係止片12Aが設けられている。この弾性係止片12Aは、テープ印刷装置1のロールシートホルダ収納部4に立設されたホルダ支持部材15の係合凹部15Aに係合するようになっている。
次に、本発明の特徴であるフォトセンサユニット11の構造について説明する。図11に示すように、フォトセンサユニット11は、シート案内路25のプラテンローラ26よりも搬送方向上流側に設けられている。このフォトセンサユニット11は、シート案内路25の上側に設けられた第1反射型センサ41と、シート案内路25の下側に設けられた第2反射型センサ42とから構成されている。
第1反射型センサ41について説明する。図11に示すように、第1反射型センサ41は、第1発光素子41aと、第1受光素子41bと、第1発光素子41a及び第1受光素子41bを所定間隔だけ空けて並列に支持する支持部材41cとから構成されている。なお、第1発光素子41aは、任意の広がり角度をもって照射光を照射できる素子である。第1受光素子41bは、照射された光を検出して、その検出した光のレベルに応じた電圧を制御回路部61(図14参照)に出力できる素子である。
第2反射型センサ42について説明する。図11に示すように、第2反射型センサ42は、第1反射型センサ41の構造と同様に、第2発光素子42aと、第2受光素子42bと、第2発光素子42a及び第2受光素子42bを所定間隔だけ空けて並列に支持する支持部材42cとから構成されている。そして、支持部材42cは、第1反射型センサ41の第1受光素子41bに対向する位置に第2発光素子42aを支持し、第1反射型センサ41の第1発光素子41aに対向する位置に第2受光素子42bを支持する。なお、第2発光素子42aも、任意の広がり角度をもって照射光を照射できる素子である。第2受光素子42bは、照射された光を検出して、その検出した光のレベルに応じた電圧を制御回路部61(図14参照)に出力できる素子である。
上記構成からなるフォトセンサユニット11において、図11に示すように、第2受光素子42bでは、第2発光素子42aから照射され、ロールシートの表面となる印字面に反射された反射光L3と、第1反射型センサ41の第1発光素子41aから照射され、ロールシートを裏面側から印字面側に向かって透過する透過光L2とを検出することができる。さらに、第1受光素子41bでは、第1発光素子41aから照射され、ロールシートの裏面に反射された反射光L1と、第2反射型センサ42の第2発光素子42aから照射され、ロールシートを印字面側から裏面側に向かって透過する透過光L4とを検出することができる。したがって、このフォトセンサユニット11では、エンコーダマーク5の印刷面に応じて、第1反射型センサ41及び第2反射型センサ42を使い分けることができる。また、透過光L2,L4を検出することができるので、例えば、剥離紙に複数のラベル3D(図3参照)が所定ギャップ毎に貼り合わされたダイカットラベルシート3B,3Cの場合、ラベル3D間の所定ギャップにおける透過光L2又は透過光L4を検出することによって、ラベルの先端位置を検出することもできる。
次に、テープ印刷装置1に装着されるロールシートについて説明する。なお、本実施形態では一例として、無定長ロールシート3Aと、ダイカットラベルシート3Bと、ダイカットラベルシート3Cとについて説明する。図2に示すように、無定長ロールシート3Aは、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して剥離紙が張り合わされた長尺状の感熱シート等で構成され、裏面側が外側になるように巻芯に巻回されている。また、無定長ロールシート3Aの裏面側のフォトセンサユニット11に対向する位置には、剥離紙の長手方向に沿って所定ピッチ寸法で複数のエンコーダマーク5が形成されている。
一方、図3に示すように、ダイカットラベルシート3Bは、長尺状の剥離紙の表面側に自己発色性を有する感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)で形成された各ラベル3Dが粘着剤を介して該剥離紙の長手方向に沿って所定ギャップ毎に配列するよう仮着され、剥離紙の裏面側が外側になるように巻芯に巻回されている。また、剥離紙の裏面側であってフォトセンサユニット11に対向する位置には、剥離紙の長手方向に沿って所定ピッチ寸法で複数のエンコーダマーク5が形成されている。そして、これら各エンコーダマーク5は、剥離紙の裏面において、各ラベル3Dの先頭の片側角部に相当する位置に各々設けられている。
さらに、図4に示すように、ダイカットラベルシート3Cは、ダイカットラベルシート3Bと同様に、長尺状の剥離紙の表面側に自己発色性を有する感熱シートで形成された各ラベル3Dが粘着剤を介して該剥離紙の長手方向に沿って所定ギャップ毎に配列するよう仮着され、剥離紙の裏面側が外側になるように巻芯に巻回されている。また、ダイカットラベルシート3Cの表面となる感熱シートの印字面側であって、フォトセンサユニット11に対向する位置には、感熱シートの長手方向に沿って所定ピッチ寸法で複数のエンコーダマーク5が形成されている。そして、これら各エンコーダマーク5は、感熱シート上の各ラベル3Dの先頭の片側角部に相当する位置に各々設けられている。
次に、テープ印刷装置1の電気的構成について説明する。図14に示すように、テープ印刷装置1の制御基板32(図7参照)上に設けられた制御回路部61は、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インタフェイス67、及び通信用インタフェイス(I/F)68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、EEPROM65、RAM66、入出力インタフェイス67、及び通信用インタフェイス68は、バス線69により相互に接続され、相互にデータのやり取りが行われる。ここで、CPU62は中央演算処理装置であり、ROM64に記憶されている各種プログラムに基づいて各種演算を行なうものである。
CGROM63には、各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。これにより、CGROM63から読み出されたドットパターンデータに基づいて、各種ロールシートの感熱シート上にドットパターンが印刷されるようになっている。
ROM64には、各種ロールシートを搬送するための搬送処理プログラムや、印字制御するための印字制御プログラム等の各種プログラムを記憶するプログラム記憶エリア64aと、文字等のキャラクタについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)を各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類してコードデータに対応して記憶する輪郭線データ記憶エリア64bと、シート判別センサSS1〜SS5から出力される5ビットの信号に対応して、ロールシートの装着の有無、及び各種ロールシートの情報を記憶するロールシート情報記憶エリア64cと、等が設けられている。
ここで、ロールシート情報記憶エリア64cについて説明する。このロールシート情報記憶エリア64cには、例えば、シート判別センサSS1〜SS5から入力される5ビットの符号が「11100」に対して、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質A」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の印刷面:「裏面」等の情報が記憶されている。また、5ビットの符号が「10110」に対して、種別:「ダイカットラベルシート3B」、感熱シートの材質:「材質A」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の印刷面:「裏面」等の情報が記憶されている。さらに、5ビットの符号が「10111」に対して、種別:「ダイカットラベルシート3B」、感熱シートの材質:「材質B」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の印刷面:「印字面」等の情報が記憶されている。
EEPROM65には、外部のコンピュータ装置等から受信した外字データ等のドットパターンデータや、各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号が付されて記憶されている。よって、テープ印刷装置1の電源をオフしても記憶内容は保持されるようになっている。
RAM66には、印字バッファ66a、ワーク領域66b等の各種記憶領域が設けられ、CPU62により演算された各種の演算結果が一時的に記憶される。また、印字バッファ66aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギー量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納されている。よって、サーマルヘッド31は、この印字バッファ66aに記憶されたドットパターンデータに基づいてドット印字が行われるようになっている。
入出力インタフェイス67には、シート判別センサSS1〜SS5、フォトセンサユニット11の第1発光素子41a、第1受光素子41b、第2発光素子42a、第2受光素子42b、サーマルヘッド31を駆動するための駆動回路71、プラテンローラ26を回転駆動するシート送りモータ72を駆動するために駆動回路73とが各々接続されている。なお、通信用インタフェイス68は、例えば、USB等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能となっている。
次に、上記構成からなるテープ印刷装置1の使用方法について説明する。図2に示すように、はじめに、巻芯に巻回された各種ロールシートが装着されたロールシートホルダ3の取付部材13をホルダ支持部材15の第1位置決め溝部16に嵌め込む。次いで、ロールシートホルダ3の位置決め部材12の下端部に突設された弾性係止片12Aを、ホルダ支持部材15の内側基端部に形成される係合凹部15Aに係合させる。さらに、ロールシートホルダ3のガイド部材20の先端部の下面を各第2位置決め溝部22A〜22Dに嵌め込むとともに、そのガイド部材20の下端部を位置決め凹部4Aの内側に嵌入させて当接させる。これにより、ロールシートホルダ収納部4にロールシートホルダ3が取り付けられる。
また、ロールシートホルダ3の位置決め部材12の下部に設けられたシート判別部60は、判別凹部4B内に挿入されるため、シート判別部60と判別凹部4Bとが対向する。これにより、判別凹部4Bに配設された各シート判別センサSS1〜SS5によって、シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eの有無の検出が可能となる。そして、これらシート判別センサSS1〜SS5の検出値に基づいて、ロールシートホルダ3に支持されたロールシートの種別等が特定され、特定されたロールシートに対応する印字パラメータ(エネルギー設定、モータ駆動速度設定等)が設定される。
次いで、レバー27を上方に回動させ、各種ロールシートの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させながら、各種ロールシートの他方の側端縁部を、挿入口18の側縁部に立設される案内リブ部(図示外)に当接させながら挿入口18内に挿入する。その後、レバー27を下方に回動させる。すると、挿入口18から挿入された無定長ロールシート3Aは、ライン型のサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に向かって押圧されるように付勢される。そして、プラテンローラ26はステッピングモータ等で構成されるシート送りモータ72(図14参照)により回転駆動されるとともに、サーマルヘッド31が駆動制御される。これにより、各種ロールシートが搬送されながら感熱シートの印字面に順次画像データが印字される。また、トレー6上に排出された各種ロールシートは、カッターレバー9を右側方向に移動操作することによって、カッターユニット8により所望の長さで切断することができる。
次に、CPU62による印字制御について、図15のフローチャートを参照して説明する。はじめに、判別凹部4Bに対してロールシートホルダ3のシート判別部60が対向しているので、判別凹部4Bのシート判別センサSS1〜SS5によってシート判別部60が検出される(S1)。ここでは、各シート判別センサSS1〜SS5によって、5ビットの「0」、「1」信号が出力される。
次いで、シート判別センサSS1〜SS5から出力された5ビットの信号に基づいて、ロールシートの種類、材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5の印刷面等の条件が特定される(S2)。例えば、5ビットの信号が「11100」の場合、ROM64のロールシート情報記憶エリア64cに記憶された情報から、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質A」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の印刷面:「裏面」等の条件が特定される。そして、その特定された条件に基づいて、印字パラメータが設定される(S3)。この印字パラメータとは、例えば、サーマルヘッド31におけるエネルギー設定、シート送りモータ72の駆動速度設定等がそれぞれ行われる。
さらに、エンコーダマーク5がロールシートの印字面にあるか否かが判断される(S4)。ここで、S2で特定されたロールシートの種別が「無定長ロールシート3A」である場合、その特定された条件から、エンコーダマーク5の印刷面は「裏面」であるので(S4:YES)、シート案内路25を案内される無定長ロールシート3Aの上面側にエンコーダマーク5が位置する。つまり、フォトセンサユニット11では、シート案内路25の上側に配置された第1反射型センサ41のみを駆動させればよいので、第1発光素子41aと、第1受光素子41bとを駆動させる(S5)。すると、図12に示すように、第1受光素子41bでは反射光L1が検出されるので、その反射光L1のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。このとき、第2反射型センサ42は駆動させないので、第2反射型センサ42を駆動させるための電力を節約できる。
また、S2で特定されたロールシートの種別が「ダイカットラベルシート3C」である場合、その特定された条件から、エンコーダマーク5の印刷面は「印字面」であるので(S4:NO)、シート案内路25を案内されるダイカットラベルシート3Cの下面側にエンコーダマーク5が位置する。つまり、フォトセンサユニット11では、シート案内路25の下側に配置された第2反射型センサ42のみを駆動させればよいので、第2発光素子42aと、第2受光素子42bとを駆動させる(S6)。すると、図13に示すように、第2受光素子42bでは反射光L3が検出されるので、その反射光L3のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。このとき、第1反射型センサ41は駆動させないので、第1反射型センサ41を駆動させるための電力を節約できる。
そして、フォトセンサユニット11の各素子が駆動されたら(S5,S6)、シート送りモータ72が駆動される(S7)。これにより、例えば、無定長ロールシート3Aがシート案内路25に沿って搬送される。そして、図12に示すように、無定長ロールシート3Aの感熱シートに設けられたエンコーダマーク5がフォトセンサユニット11を通過する際に、第1受光素子41bにおいて、エンコーダマーク5に反射する反射光L1のレベルが低下する。この光のレベルに応じた電圧値が所定の閾値以下になった場合に、エンコーダマーク5が検出される(S8)。そして、エンコーダマーク5を第1反射型センサ41が検出した地点から無定長ロールシート3Aを所定距離搬送させる(S9)。すると、無定長ロールシート3Aの感熱シートの印字開始位置がサーマルヘッド31に位置するため、サーマルヘッド31の駆動が開始される(S10)。なお、感熱シート上に印刷される文字や図形は、印字バッファ66aに記憶されたドットパターンデータに基づいて印刷される。
そして、印字バッファ66aに記憶されたドットパターンデータが全て印刷されたら、印字すべき文字や図形等は無いので、サーマルヘッド31の印字動作が終了する(S11)。次いで、シート送りモータ72の駆動が停止され、駆動していた第1発光素子41a及び第1受光素子41b、又は第2発光素子42a及び第2受光素子42bが停止され(S12)、処理が終了する。このように、ロールシートに印刷されたエンコーダマーク5の印刷面によって、フォトセンサユニット11の第1反射型センサ41及び第2反射型センサ42を各々使い分けることができるので、エンコーダマーク5が印字面に印刷されたロールシートと、エンコーダマーク5が裏面に印刷されたロールシートとの両方のタイプに対応することができる。また、フォトセンサユニット11を駆動させる前に、シート判別センサSS1〜SS5によって、そのロールシートホルダ3に支持されたロールシートにおけるエンコーダマーク5の印刷面を特定できるので、その特定されたエンコーダマーク5の印刷面に対応するように第1反射型センサ41及び第2反射型センサ42を使い分けることができる。
また、例えば、エンコーダマーク5の無いダイカットラベルシートを支持するロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合、上記実施形態と同様に、シート判別センサSS1〜SS5から出力された5ビットの信号に基づいて、そのダイカットラベルシートの種類、材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5の印刷面等の情報が特定される。この場合、エンコーダマーク5が「無し」と特定されるので、第1発光素子41aと第2受光素子42bとを駆動させるか、又は第2発光素子42aと第1受光素子41bとを駆動させる。いずれの駆動態様においても、第1受光素子41b又は第2受光素子42bによって、透過光L2又は透過光L4を検出できるので、ラベル3D(図3参照)同士間の所定ギャップを検出することができる。これにより、ラベル3Dの先頭位置を検出できるので、より多くのタイプのロールシートに対応することができる。
以上説明したように、第1の実施形態であるテープ印刷装置1では、各種ロールシートが案内されるシート案内路25にフォトセンサユニット11が設けられている。このフォトセンサユニット11は、このフォトセンサユニット11は、第1反射型センサ41と、第2反射型センサ42とから構成され、シート案内路25を案内される各種ロールシートを上下方向から挟み込むようにして設けられている。さらに、第1反射型センサ41は、第1発光素子41aと第1受光素子41bとを備え、第2反射型センサ42は、第2発光素子42aと第2受光素子42bとを備えている。そして、第1発光素子41aと第2受光素子42bとが互いに対向し、第2発光素子42aと第1受光素子41bとが互いに対向するように各々配置されている。このような構成からなるフォトセンサユニット11を備えたテープ印刷装置1において、シート判別センサSS1〜SS5によってロールシートホルダ3に設けられたシート判別部60を検出し、そのロールシートに印刷されたエンコーダマーク5の印刷面を特定することで、エンコーダマーク5の印刷面の反射光を検出できるように第1反射型センサ41及び第2反射型センサ42を使い分けることができる。
さらに、第1受光素子41bは、反射光L1のみならず、第2発光素子42aから照射され、ロールシートを透過する透過光L4を検出でき、第2受光素子42bは、反射光L3のみならず、第1発光素子41aから照射され、ロールシートを透過する透過光L2を検出できる。これにより、例えば、ダイカットラベルシートの剥離紙上に貼り合わされた連続する複数のラベル3D同士の所定ギャップを検出することによって、ラベル3Dの先頭位置を検出することができる。
また、本実施形態では、第1発光素子41aと第1受光素子41bとを備えた第1反射型センサ41と、第2発光素子42aと第2受光素子42bとを備えた第2反射型センサ42を互いに対向させただけの簡単な構成であるため、テープ印刷装置1への取り付けが簡単である。さらに、「反射型」と「透過型」の2つの機能をテープ印刷装置1に付加できるので部品コストを節約できる。
次に、第2の実施形態であるテープ印刷装置100について説明する。なお、テープ印刷装置100は、第1の実施形態であるテープ印刷装置1の変形例であって、フォトセンサユニット11によって検出される4つのセンサレベルを利用することによって、ロールシートホルダ3に支持されたロールシートの種類を特定できる点に本発明の特徴を備えている。なお、テープ印刷装置100は、上記説明した第1の実施形態のテープ印刷装置1の構造、電気的構成等とほぼ同じであるため、電気的構成において第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、図16は、テープ印刷装置100の電気的構成を示すブロック図であり、図17は、センサレベル判定テーブル641c1の概念図であり、図18は、シート種類判定テーブル641d1の概念図であり、図19は、CPU621による印字制御を示すフローチャートである。なお、図16乃至図19において、第1の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明する。
図16に示すように、テープ印刷装置100は、第1の実施形態と同様の構成を備え、CPU62(図14参照)に対応するCPU621と、ROM64(図14参照)に対応するROM641とを備えている。ROM641には、プログラム記憶エリア641aと、輪郭線データ記憶エリア641bとが設けられ、さらに、第1受光素子41b及び第2受光素子42bから出力される電圧値であるセンサ出力値を、6段階に区分けしたセンサレベルの中から判定するためのセンサレベル判定テーブル641c1(図17参照)を記憶するセンサレベル判定テーブル記憶エリア641cと、フォトセンサユニット11によって検出された4つの光(反射光L1、透過光L2、反射光L3、透過光L4)のセンサレベルの組合せからロールシートの種類を特定するシート種類判定テーブル641d1を記憶するシート種類判定テーブル記憶エリア641dと、等が設けられている。
次に、センサレベル判定テーブル641c1について説明する。図17に示すように、センサレベル判定テーブル641c1は、図11に示す反射光L1、透過光L2、反射光L3、透過光L4のレベルに対応するセンサ出力値(V)を、電圧値の低い方から高い方に向かって順に「LLL」、「LL」、「L」、「H」、「HH」、「HHH」の6段階に区分けしたものである。詳細には、センサ出力値が0〜0.2(V)の範囲内の場合は「LLL」、センサ出力値が0.3〜0.4(V)の範囲内の場合は「LL」、センサ出力値が0.5〜1.0(V)の範囲内の場合は「L」、センサ出力値が1.1〜2.1(V)の範囲内の場合は「H」、センサ出力値が2.2〜2.5(V)の範囲内の場合は「HH」、センサ出力値が2.6〜3.0(V)の範囲内の場合は「HHH」と設定されている。この場合、小数点2桁以下は四捨五入する。
次に、シート種類判定テーブル641d1について説明する。図18に示すように、シート種類判定テーブル641d1は、6種類のロールシートと、各ロールシートにおける反射光L1、透過光L2、反射光L3、透過光L4の各センサレベルの組合せとの対応関係が設定されている。例えば、「反射光L1」、「透過光L2」、「反射光L3」、「透過光L4」の順に示した場合に、普通紙の各センサレベルが「HH」、「LL」、「HH」、「LL」であるのに対し、表面光沢紙は両面に光沢があるので、「HHH」、「LL」、「HHH」、「LL」となっている。また、光沢フォト紙は、表面光沢紙ほどの光沢はあるが、光の透過性が低いので、「HHH」、「LLL」、「HHH」、「LLL」となっている。また、ダイカットラベル紙では、表面光沢紙よりは光沢がないので、「HH」、「LLL」、「HH」、「LLL」となっている。さらに、OHPシートは透明であることから「L」、「HHH」、「L」、「HHH」となっている。また、半透明紙は、「L」、「H」、「L」、「H」となっている。なお、シート案内路25にロールシートが無い場合は、フォトセンサユニット11内にシートが無いので、「LL(又はLLL)」、「HHH」、「LL(又はLLL)」、「HHH」となっている。
次に、CPU621による印字制御について、図19のフローチャートを参照して説明する。図19に示すように、はじめに、テープ印刷装置100に装着されたロールシートの種別を特定するために、フォトセンサユニット11が駆動される。そこで、まず、第1発光素子41aと第1受光素子41bとの駆動が開始される(S21)。これにより、第1発光素子41aから照射され、ロールシートの表面(シート案内路25を案内されている時の上側の面)に反射する反射光L1が、第1受光素子41bによって検出される(S22)。そして、その第1受光素子41bによって検出された光のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。その後、第1発光素子41a及び第1受光素子41bの駆動が終了される(S23)。
次いで、第1発光素子41aと第2受光素子42bとの駆動が開始される(S24)。これにより、第1発光素子41aから照射され、ロールシートを透過した透過光L2が、第2受光素子42bによって検出される(S25)。そして、その第2受光素子42bによって検出された光のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。その後、第1発光素子41a及び第2受光素子42bの駆動が終了される(S26)。
次いで、第2発光素子42aと第2受光素子42bとの駆動が開始される(S27)。第2発光素子42aから照射され、ロールシートの裏面(シート案内路25を案内されている時の下側の面)に反射する反射光L3が、第2受光素子42bによって検出される(S28)。そして、その第2受光素子42bによって検出された光のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。その後、第2発光素子42a及び第2受光素子42bの駆動が終了される(S29)。
次いで、第2発光素子42aと第1受光素子41bとの駆動が開始される(S30)。これにより、第2発光素子42aから照射され、ロールシートを透過した透過光L4が、第1受光素子41bによって検出される(S31)。そして、その第1受光素子41bによって検出された光のレベルに応じた電圧が制御回路部61に出力される。その後、第2発光素子42a及び第1受光素子41bの駆動が終了される(S32)。
次いで、センサレベル判定処理が実行される(S33)。このセンサレベル判定処理では、フォトセンサユニット11から出力された4つのセンサ出力値について、6段階のセンサレベルで判定される。詳細には、センサレベル判定テーブル記憶エリア641cに記憶されたセンサレベル判定テーブル641c1を用いることで、各センサ出力値に応じたセンサレベルが判定される。例えば、反射光L1のセンサ出力値が1.5(V)であった場合、センサレベルは「H」と判定される。
次いで、シート種類特定処理が実行される(S34)。このシート種類特定処理では、センサレベル判定処理で判定された4つのセンサレベルの組合せから、シート種類判定テーブル記憶エリア641dに記憶されたシート種類判定テーブル641d1の6種類のロールシートの中から何れのシートに該当するかが特定される。例えば、各センサレベルが「HH」、「LL」、「HH」、「LL」であった場合、「普通紙」であると特定される。また、各センサレベルが「HH」、「LLL」、「HH」、「LLL」であった場合、「ダイカットラベル紙」であると特定される。
そして、ロールシートの種別が特定されると、その特定されたロールシートに対応する印字パラメータが設定される(S35)。この場合の印字パラメータとして、例えば、サーマルヘッド31のエネルギー設定等が各々行われる。続いて、シート送りモータ72が駆動され(S36)、ロールシートがシート案内路25を案内されてサーマルヘッド31に向かって搬送される。そして、サーマルヘッド31による印字処理が開始され(S37)、印字バッファ66aに記憶されたドットパターンデータが全て印刷されたら、印字すべき文字や図形等は無いので、サーマルヘッド31の印字動作が終了する(S38)。その後、シート送りモータ72の駆動が終了(S39)し、CPU640による印字制御が終了する。
以上説明したように、第2の実施形態であるテープ印刷装置100では、フォトセンサユニット11によって検出される反射光L1、透過光L2、反射光L3、透過光L4の各センサレベルを判定し、そのセンサレベルの組合せからロールシートの種別を特定することができる。これにより、ロールシートホルダ3にシート判別部60が無くても、そのロールシートの種別に応じた印字制御を行うことができる。また、反射光L1、透過光L2、反射光L3、透過光L4の4つのセンサレベルを利用することができるので、複数の種類のロールシートを正確に特定することができる。
以上、第1,第2の実施形態の説明において、図2乃至図4に示す無定長ロールシート3A、ダイカットラベルシート3B、ダイカットラベルシート3Cが本発明の「印字媒体」に相当し、図8に示すフォトセンサユニット11が本発明の「マーク検出手段」に相当し、図10に示すロールシートホルダ3が本発明の「支持手段」に相当し、図10に示すシート判別部60に設けられたセンサ孔60A〜60Eが本発明の「識別マーク」に相当し、図6に示す判別凹部4Bに設けられたシート判別センサSS1〜SS5が本発明の「識別マーク検出手段」に相当し、図14に示すROM64に設けられたロールシート情報記憶エリア64cが本発明の「媒体種類記憶手段」と「マーク位置記憶手段」とに相当し、図16に示すROM641のセンサレベル判定テーブル記憶エリア641cが本発明の「光レベル記憶手段」に相当する。さらに、図15に示すS2の処理を実行するCPU62が本発明の「媒体種類特定手段」と「マーク位置特定手段」に相当し、S4〜S6の処理を実行するCPU62が本発明の「素子駆動制御手段」に相当する。また、図19に示すS34の処理を実行するCPU621が本発明の「媒体識別手段」に相当する。
なお、本発明の印字装置は、上記実施形態に限らず、各種の変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態のフォトセンサユニット11では、2つの発光素子と、2つの受光素子とを組合せることによって4つのセンサ出力値を利用することができるが、発光素子及び受光素子の数をこれより多く組合せ、より多くのセンサ出力値を得るようにしてもよい。また、第2の実施形態では、センサレベルを6段階に設定したが、これより多くても少なくてもよい。
また、上記実施形態では、ロールシートに設けられたエンコーダマーク5は印刷されたマークであるが、例えば「穴」としてもよい。この場合、フォトセンサユニット11によって検出される反射光L1、L3のレベルは、エンコーダマークである穴において低下するので、印刷マークと同様にエンコーダマークを検出することができる。なお、穴のエンコーダマークの場合、透過光L2,L4を利用して検出してもよい。
本発明の印字装置は、印字媒体の位置を検出する位置検出手段を備えた印字装置に適用可能である。
テープ印刷装置1の斜視図である。 テープ印刷装置1に無定長ロールシート3Aが装着された状態を示す斜視図(上カバー14省略)である。 テープ印刷装置1にダイカットラベルシート3Bが装着された状態を示す斜視図(上カバー14省略)である。 テープ印刷装置1にダイカットラベルシート3Cが装着された状態を示す斜視図(上カバー14省略)である。 テープ印刷装置1の左側上方から見た斜視図(上カバー14省略)である。 図5に示す一点鎖線で囲まれたW部分の拡大斜視図である。 テープ印刷装置1にロールシートホルダ3が装着された状態を示す右側断面図である。 図7に示すプラテンローラ26の周囲の部分拡大図である。 無定長ロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3の前側上方から見た斜視図である。 無定長ロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3の下側後方から見た斜視図である。 フォトセンサユニット11の構成図である。 フォトセンサユニット11における第1の駆動態様を示す説明図である。 フォトセンサユニット11における第2の駆動態様を示す説明図である。 テープ印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 CPU62による印字制御を示すフローチャートである。 テープ印刷装置100の電気的構成を示すブロック図である。 センサレベル判定テーブル641c1の概念図である。 シート種類判定テーブル641d1の概念図である。 CPU621による印字制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 テープ印刷装置
3A 無定長ロールシート
3B ダイカットラベルシート
3C ダイカットラベルシート
5 エンコーダマーク
11 フォトセンサユニット
41 第1反射型センサ
41a 第1発光素子
41b 第1受光素子
42 第2反射型センサ
42a 第2発光素子
42b 第2受光素子
SS1〜SS5 シート判別センサ
60 シート判別部
64c ロールシート情報記憶エリア
100 テープ印刷装置
641c センサレベル判定テーブル記憶エリア
641c1 センサレベル判定テーブル
641d シート種類判定テーブル記憶エリア
641d1 シート種類判定テーブル

Claims (6)

  1. 印字媒体の印字面又は当該印字面の反対面に設けられたマークを検出するマーク検出手段の検出結果によって、前記印字媒体の位置制御を行う印字装置であって、
    前記マーク検出手段は、
    前記印字媒体の前記反対面側に配置された第1発光素子と、
    前記反対面と同一側に並列して配置された第1受光素子と、
    前記印字媒体の前記印字面側に配置された第2発光素子と、
    前記印字面と同一側に並列して配置された第2受光素子と、
    前記第1受光素子と前記第2発光素子とは、前記印字媒体を介して対向して配置され、
    前記第1発光素子と前記第2受光素子とは、前記印字媒体を介して対向して配置され、
    前記第1受光素子は、
    前記第1発光素子から照射され、前記印字媒体の前記反対面で反射する第1反射光と、
    前記第2発光素子から照射され、前記印字媒体を透過する第1透過光と
    を検出し、
    前記第2受光素子は、
    前記第2発光素子から照射され、前記印字媒体の前記印字面で反射する第2反射光と、
    前記第1発光素子から照射され、前記印字媒体を透過する第2透過光と
    を検出し、
    前記マーク検出手段は、前記第1反射光と、前記第1透過光と、前記第2反射光と、前記第2透過光とに基づいて、前記マークを検出することを特徴とする印字装置。
  2. 前記印字媒体の種類を記憶する媒体種類記憶手段と、
    前記印字媒体を支持する支持手段に設けられ、前記印字媒体を識別する識別マークと、 当該識別マークを検出する識別マーク検出手段と、
    当該識別マーク検出手段によって検出された前記識別マークを識別して、前記媒体種類記憶手段に記憶された前記印字媒体の中から前記印字媒体の種類を特定する媒体種類特定手段と、
    当該媒体種類特定手段によって特定された前記印字媒体の種類に応じて、前記第1発光素子の駆動と、前記第1受光素子の駆動と、前記第2発光素子の駆動と、前記第2受光素子の駆動とをそれぞれ制御する素子駆動制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記マークが前記印字媒体の前記印字面及び前記反対面のうち何れの面に設けられているかのマーク位置を前記印字媒体の種類毎に記憶するマーク位置記憶手段と、
    前記媒体種類特定手段によって特定された前記印字媒体の前記マーク位置を、前記マーク位置記憶手段に記憶された前記マーク位置から特定するマーク位置特定手段と
    を備え、
    前記マーク位置特定手段によって特定された前記マークの位置が前記印字媒体の前記反対面である場合、前記素子駆動制御手段は、前記第1発光素子と前記第1受光素子とを駆動させ、
    当該マーク位置特定手段によって特定された前記マークの位置が前記印字媒体の前記印字面にある場合、前記素子駆動制御手段は、前記第2発光素子と前記第2受光素子とを駆動させることを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
  4. 前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとに基づいて、前記印字媒体の種類を識別する媒体識別手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の印字装置。
  5. 前記印字媒体の前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとからなる組合せを前記印字媒体の種類毎に記憶する光レベル記憶手段を備え、
    前記媒体識別手段は、
    前記第1受光素子及び前記第2受光素子によって検出された前記第1反射光のレベルと、前記第1透過光のレベルと、前記第2反射光のレベルと、前記第2透過光のレベルとからなる組合せと、前記光レベル記憶手段に記憶された前記組合せとの比較によって、前記印字媒体の種類を識別することを特徴とする請求項4に記載の印字装置。
  6. 前記第1発光素子及び前記第1受光素子によって第1反射型センサが構成され、
    前記第2発光素子及び前記第2受光素子によって第2反射型センサが構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の印字装置。
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