JP4207826B2 - テープ印刷装置用テープ - Google Patents

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Description

本発明は、テープ印刷装置に使用されるテープ印刷装置用テープに関するものである。
従来より、粘着シートに剥離紙が張り合わされた長尺状のシートに文字や図形等を印刷するテープ印刷装置が種々提案されている。このようなテープ印刷装置の一例として、テープスプールにシートを巻回したロールシートを回転可能に保持するロールシートホルダが、着脱可能に装着され、そのロールシートホルダから引き出されたシートに印刷を行うテープ印刷装置がある(例えば、特許文献1参照)。
こうしたテープ印刷装置においてロールシートの送り量を検出するためには、剥離紙の裏面に、長方形で黒く塗りつぶされたセンサマークを所定間隔で連続して印刷している。そして、このセンサマークに光学センサから光を当てることにより、ロールシートの送り量の検出が行われる。
また、ロールシートの終端部を検出してロールシートの終わりを検知するには、シートの終端部にエンドマークを印刷して、これを光学センサで検知させる方法が知られている。しかし、こうしたセンサマークの形状の違いを認識させるには精度の高い光学センサが必要であり、コスト高を招く。そこで、安価な光学センサを利用できるようにするには、シートの終端部付近にセンサマークの印刷を行わず、センサマークの存在しない部分を設ける。あるいは、シートの終端部にセンサマークが印刷されていない小紙片を結合して、センサマークの存在しない部分を設ける(例えば、特許文献2参照)。このようにすれば、シートの終端部付近にて所定間隔でセンサマークが検出されないので、検出精度が低く細かな図形の検出ができない光学センサであっても、ロールシートの終わりを検知することが可能となる。
実開平3−19047号公報 特開平10−291707号公報
しかしながら、通常、ロールシートは、非常に長いシートを必要な長さでカットしてテープスプールに巻回して製造するため、あらかじめシートの長さを調整してセンサマークを印刷しない位置を決めたり、センサマークが印刷されなかった位置を認識しながらシートをカットしてロールシートを製造したりするには手間がかかるという問題があった。また、ロールシートの終端部に小紙片を結合する場合にも、小紙片の貼り付けにテープや粘着材を使用するなどの必要があり、手間や生産コストがかかるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、テープの終端部の検出を行うための部分を容易に形成することができるようにしたテープ印刷装置用テープを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のテープ印刷装置用テープは、テープ印刷装置の印刷手段によって文字、記号、画像等が印刷面に印刷される印刷媒体と、前記印刷媒体の印刷面の裏面に設けられる粘着剤層と、当該粘着剤層を覆う第1の面及びその裏面の第2の面とからなる剥離層とを備え、長尺状に形成され、且つ巻回されたテープ印刷装置用テープにおいて、前記剥離層の第2の面には、前記テープ印刷装置に設けられた光学センサにより読み取られるセンサマークが前記テープ印刷装置用テープの長手方向に所定間隔を開けて連続して複数印刷され、巻回された前記テープ印刷装置用テープの巻き始めとなる終端部は、前記剥離層の第2の面を内側にして、前記センサマークが隠れるように所定長さ折り返された折り返し部となっていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のテープ印刷装置用テープは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記各センサマークの間隔は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向におけるセンサマークの長さ以上、且つ、一定間隔に構成され、前記折り返し部は、互いに対向する前記剥離層の第2の面に印刷されたセンサマークが重ならないように、前記テープ印刷装置用テープの長手方向と直交する前記センサマークの一辺に沿って折り返されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のテープ印刷装置用テープは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記印刷媒体は、切り込み部が形成されていない連続した媒体であることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記印刷媒体は、所定のラベル形状に形成され、その周囲の印刷媒体が剥離されて、複数、前記剥離層の第1の面上に前記テープ印刷装置用テープの長手方向に配置され、前記折り返し部は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向における前記1つのラベル形状の印刷媒体の切断される長さ以下の長さで折り返されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープは、請求項に記載の発明の構成に加え、前記折り返し部は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向における前記ラベル形状の前記印刷媒体の長さの半分以下の長さで折り返されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープは、請求項1乃至の何れかに記載の発明の構成に加え、前記折り返し部の長さは、前記光学センサから前記テープ印刷装置用テープを切断するカッターまでの経路長よりも短いことを特徴とする。
請求項1に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、終端部において、剥離層の第2の面にテープ印刷装置用テープの長手方向に所定間隔を開けて連続して複数印刷されたセンサマークが隠れるように折り返した。これにより、終端部にてセンサマークを検出できなくなった状態を、テープ印刷装置用テープの終わりとして検知することができる。このようにすれば、テープ印刷装置用テープの終端部にエンドマークを印刷したり、あるいは終端部のセンサマークの印刷を行わないようにするといった終端部の加工の手間を省くことができる。即ち、テープ印刷装置用テープの製造時にセンサマークが連続して印刷されたテープ印刷装置用テープを、任意の位置で切り出して利用することができるので、生産コストの低減を図ることができる。
また、請求項2に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、請求項1に係る発明の効果に加え、各センサマークの間隔は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向におけるセンサマークの長さ以上、且つ、一定間隔に構成され、折り返し部は、互いに対向する剥離層の第2の面に印刷されたセンサマーク同士が折り返した内面で重ならないように、前記テープ印刷装置用テープの長手方向と直交する前記センサマークの一辺に沿って折り返した。センサマークの間隔が、テープ印刷装置用テープの長手方向におけるセンサマークの長さ以上、且つ、一定間隔であるので、終端部の折り返しを行った際に、一方の剥離層の第2の面上のセンサマークを、対向する他方の剥離層の第2の面上の隣り合う2つのセンサマークの間の位置に納めることができ、センサマーク同士の重なりを確実に防止することができる。センサマーク同士の重なる部分が存在した場合、その部分の色の濃さは、非常に濃くなってしまう。つまり、センサマーク同士の重なる部分に対する光学センサからの光の反射率がセンサマークに対する反射率に近くなり、折り返してセンサマークを隠しているにもかかわらず、光学センサはセンサマークを読み取ってしまう。しかし、請求項2に係る発明のテープ印刷装置用テープにはセンサマーク同士の重なる部分がないので、光学センサが隠しているセンサマークを読み取ることはなく、センサマークの誤検出を防止することができる。
また、請求項3に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、請求項1又は2に係る発明の効果に加え、印刷媒体は、切り込み部が形成されていない連続した媒体の場合でも、終端部をセンサマークが隠れるように折り返すだけで、テープ印刷装置用テープの終わりを検出することができる。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、請求項1又は2に係る発明の効果に加え、印刷媒体が所定のラベル形状に形成されたテープ印刷装置用テープである場合、終端部を、1つのラベル形状の印刷媒体が切断される長さ以下の長さで折り返されるようにした。特に印刷媒体が剥離された部分で折り返しを行えば、テープ印刷装置用テープの厚みが薄い部分であるので折り返しを容易に行うことができる。この構成とすることで、折り返し部の長さが最大でも1つのラベル形状の印刷媒体が切断される長さ以下となるため、終端部に存在し、使用不可となるラベル形状の印刷媒体を最大2つまでとすることができる。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、請求項に係る発明の効果に加え、印刷媒体が所定のラベル形状に形成されたテープ印刷装置用テープである場合、終端部を、1つのラベル形状の印刷媒体の長さの半分以下の長さで折り返されるようにした。この構成とすることで、折り返しによって使用不可となるラベル形状の印刷媒体が1つで済むので、生産コストの低減を図ることができる。
また、請求項に係る発明のテープ印刷装置用テープでは、請求項1乃至の何れかに係る発明の効果に加え、折り返し部の長さを、光学センサからカッターまでの経路長よりも短くなるように構成した。これにより、光学センサによってセンサマークが検出されず、テープ印刷装置用テープの終わりと判断されるまでの間に、折り返し部がカッターの切断位置に到達することはない。つまり、折り返し部が切断されることがないため、カッターの刃先の破損や、搬送経路内で搬送ジャムが発生したりすることを防止することができる。
以下、本発明に係るテープ印刷装置用テープについて、図面を参照して詳細に説明する。先ず、本発明の一実施の形態であるテープ印刷装置用テープが使用されるテープ印刷装置の概略構成について図1乃至図7に基づき説明する。
図1乃至図3に示すように、テープ印刷装置1は、本体筐体2と、所定幅のロールシート3Aが巻回されたロールシートホルダ3を収納するロールシートホルダ収納部4の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在(図14参照)に取り付けられた透明樹脂製の上カバー5と、この上カバー5の前側略中央部に対向するように立設される透明樹脂製のトレー6と、このトレー6の前側に配置される電源ボタン7と、前側側面部に左右移動可能に設けられてカッターユニット8(図7参照)を左右に移動させるカットレバー9等から構成されている。また、本体筐体2の背面部には一方の側端部に電源コード10が接続されると共に、他方の側端部には不図示のパーソナルコンピュータ等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)等から構成されるコネクタ部11(図6参照)が設けられている。また、このロールシート3Aは、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して剥離紙が張り合わされた長尺状のラベルシート等で構成され、テープスプール3B(図4参照)に巻回されている。
また、図2乃至図6に示すように、テープ印刷装置1は、ロールシートホルダ収納部4の搬送方向に対して略垂直方向の一方の側端縁部(図6中、左側側端縁部)に、後述のロールシートホルダ3を構成する位置決め保持部材12の外側方向に突設される断面略矩形状の取付部材13を嵌め込むことができるホルダ支持部材15が設けられている。このホルダ支持部材15には、上方に開口する正面視略縦長コの字状の第1位置決め溝部16が形成されている。また、このホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端部に突設される弾性係止片12Aが係合される係合凹部15Aが形成されている。
また、ロールシート3Aを挿入する挿入口18の後端縁部からロールシートホルダ収納部4の前側上端縁部まで略水平に延出されて、後述のロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の先端部が載置される載置部21が設けられている。また、この載置部21の搬送方向後側の端縁角部には、ロールシート3Aの複数の幅寸法に対応して断面略L字状の4個の第2位置決め溝部22A〜22Dが形成されている。この各第2位置決め溝部22A〜22Dは、図7に示すように、ロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の載置部21に当接する部分の一部を上方から嵌め込むことができるように形成されている。また、このロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の先端部は、挿入口18まで延出されている。
また、ロールシートホルダ収納部4の底面部には、ホルダ支持部材15の内側基端部から第2位置決め溝部22Aに対向する位置まで搬送方向に対して略垂直に平面視横長四角形の位置決め凹部4Aが所定深さ(本実施形態では、約1.5〜3mmの深さである。)で形成されている。この位置決め凹部4Aの搬送方向幅寸法は、ロールシートホルダ3を構成する位置決め保持部材12及びガイド部材20の各下端縁部の幅寸法にほぼ等しくなるように形成されている。また、位置決め凹部4Aのホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端縁部から略直角内側方向に延出される後述のシート判別部60(図8〜図10参照)に対向する部分が、位置決め凹部4Aよりもさらに所定深さ(本実施形態では、約1.5〜3mmの深さである。)だけ深くなるように形成された搬送方向に縦長の平面視長四角形の判別凹部4Bが形成されている。
また、この判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されて、ロールシート3Aの種別を判別するための5個のシート判別センサS1、S2、S3、S4、S5がL字状に設けられている。この各シート判別センサS1〜S5は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、該各プランジャーの上端部は、該判別凹部4Bの底面部から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突き出るように設けられている。そして、この各シート判別センサS1〜S5に対してシート判別部60の後述の各センサ孔60A〜60E(図8参照)が有るか否かを検出して、そのオン・オフ信号によりロールシートホルダ3に装着されたロールシート3Aの種類を検出するものである。尚、本実施形態の場合は、各テープ判別センサS1〜S5は、そのプランジャーが常には、判別凹部4Bの底面から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態になっている。そして、シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが、各シート判別センサS1〜S5に対向する位置に有る場合には、プランジャーが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力され、一方、シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが、各シート判別センサS1〜S5に対向する位置に無い場合には、プランジャーが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力される。
また、挿入口18のホルダ支持部材15側の側端縁部(図6中、左端縁部)は、該ホルダ支持部材15に嵌め込まれる位置決め保持部材12の内側端面に対向する位置に形成されている。また、この挿入口18のホルダ支持部材15側の側端縁部には、案内リブ部23が立設されている。
また、ロールシートホルダ収納部4の他方の側端縁部(図5中、左方の側端縁部)の搬送方向前端部には、サーマルヘッド31(図7参照)の上下動操作等を行うレバー27が設けられている。即ち、このレバー27を上方に回動させることにより、サーマルヘッド31が下方に移動されてプラテンローラ26(図7参照)から離間し、該レバー27を下方に回動させることにより、サーマルヘッド31が上方に移動されてロールシート3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印字可能な状態になる。また、ロールシートホルダ収納部4の下側には、外部のパーソナルコンピュータ等からの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部が形成された制御基板32が設けられている。
これにより、テープスプール3Bに巻回されたロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3は、位置決め保持部材12の取付部材13をホルダ支持部材15の第1位置決め溝部16に嵌め込み、該位置決め保持部材12の下端部に突設される弾性係止片12Aをホルダ支持部材15の内側基端部に形成される係合凹部15Aに係合させると共に、ガイド部材20の先端部下面を各第2位置決め溝部22A〜22Dに嵌め込んで該ガイド部材20の下端部を位置決め凹部4A内に嵌入して当接させることによって、ロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。また、位置決め保持部材12の内側下端縁部に設けられたシート判別部60が判別凹部4B内に挿入され、判別凹部4Bに配設される各シート判別センサS1〜S5に対向する該シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが有るか否か検出可能となる。即ち、ロールシートホルダ3に装着されたロールシート3Aの種類を検出可能となる。そして、レバー27を上方に回動させて、ロールシート3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させつつ、このロールシート3Aの他方の側端縁部を挿入口18の側縁部に立設される案内リブ部23に当接させながら挿入口18内に挿入して、該レバー27を下方に回動させることにより、印刷可能となる。
ここで、図7に示すように、レバー27(図6参照)を下方に回動させることにより、挿入口18から挿入されたロールシート3Aは、ライン型のサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に向かって押圧されるように付勢される。そして、該プラテンローラ26を不図示のステッピングモータ等により回転駆動しつつ、該サーマルヘッド31を駆動制御することによって、ロールシート3Aを搬送しながら印字面に順次画像データを印字できる。また、トレー6上に排出されたロールシート3Aは、カットレバー9を右側方向に移動操作することによって、カッターユニット8により切断される。
次に、ロールシートホルダ3の概略構成について図8乃至図13に基づいて説明する。図8乃至図13に示すように、テープスプール3Bに巻回されたロールシート3Aが装着されるロールシートホルダ3は、ロールシート3Aのテープスプール3Bの筒孔の一端側端縁部に第1筒部35が嵌挿されてロールシート3Aの一方の端面に当接されるガイド部材20と、該テープスプール3Bの他端側に第2筒部37が嵌挿されてロールシート3Aの他方の端面に当接される位置決め保持部材12と、このガイド部材20の第1筒部35に嵌挿されて一端側端面の外周部に形成されるフランジ部36が該第1筒部35の外側端面に固着されると共に、他端側端部が位置決め保持部材12の第2筒部37に嵌挿されて該第2筒部37に固着される略筒状のホルダ軸部材40と、から構成されている。従って、ホルダ軸部材40の長さ寸法を変更することにより、異なる幅寸法のロールシート3Aが装着された複数種類のロールシートホルダ3を容易に製作することができる。
また、このガイド部材20は、第1筒部35の外側端面の下側外周部から下側方向に延出されて、ロールシートホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4Aに嵌入されて該位置決め凹部4Aの底面に当接される第1延出部42が形成されている。また、ガイド部材20は、ロールシート3Aの前側方向略1/4円周上の外側端面部を覆うように外側方向に延出される第2延出部43が形成されている。また、この第2延出部43の外周部からロールシート3Aの挿入口18(図6参照)近傍まで上側端縁部が前下がり状に延出される第3延出部44が形成されている。この第3延出部44の先端部の下端面は略水平に形成され、テープ印刷装置1の載置部21上に当接して、該第3延出部44と第2延出部43の内側面によって装着されたロールシート3Aの一側端縁部を挿入口18まで案内するように構成されている。また、この第3延出部44の下端面の載置部21の搬送方向後端縁部に対向する位置から第1延出部42まで所定長さ延出される第4延出部45が形成され、該第3延出部44の下端面が載置部21上に当接された場合には、この第4延出部45の搬送方向先端部分が、装着されたロールシート3Aのシート幅に対向する各第2位置決め溝部22A〜22Dのいずれかに嵌入されるように構成されている(図7参照)。
また、ガイド部材20の第1延出部42の上端部、即ち、第1筒部35の外側端面の外周部の左右両中央部には、正面視略四角形の各切欠部47が設けられ、ホルダ軸部材40のフランジ部36の内側面に突設される各位置決め突起48が嵌入されている。また、ガイド部材20の各延出部43、44、45の内側面には、装着されたロールシート3Aの巻回長さ10m、20m、30mを表す各目盛り43A、43B、43Cが形成されている。尚、ロールシートホルダ3に巻回されるロールシート3Aの最大巻回長さは、約30mの長さである。
また、ホルダ軸部材40の位置決め保持部材12の第2筒部37内に嵌入される先端部には、該第2筒部37の内側下端部に内側半径方向に突設される位置決めリブ部50が嵌入される略縦長の切欠部51が形成されている。これにより、ホルダ軸部材40の切欠部51に位置決め保持部材12の位置決めリブ部50を嵌入することによって、該ホルダ軸部材40を介して位置決め保持部材12とガイド部材20との位置決めを行うことができる。また、第1筒部35と第2筒部37とによって、ロールシート3Aが巻回されたテープスプール3Bが回転可能に保持される。尚、ホルダ軸部材40は、テープスプール3Bの各長さ寸法に対応して複数種類(本実施形態では、4種類である。)の長さ寸法のものが設けられている。
また、位置決め保持部材12により、第2筒部37の外側端面は閉塞されている。また、該第2筒部37の外周部には、フランジ部55が形成されると共に、このフランジ部55の下側外周部から下側方向に延出される延出部56が形成されている。このフランジ部55と延出部56の内側面がロールシート3A及びテープスプール3Bの外側端面に当接される。また、このフランジ部55と延出部56の外側端面部の搬送方向(図10(A)中、左右方向)略中央部に、即ち、ホルダ軸部材40の軸心の端縁部から該軸心に対してほぼ直交するように、上下方向に縦長の断面略矩形状の取付部材13が突設されている。この取付部材13は、正面視下方向に幅狭になるように形成され、テープ印刷装置1のホルダ支持部材15の下方向に幅狭な第1位置決め溝部16内に密着可能に形成されている。また、この取付部材13の突出高さ寸法は、この第1位置決め溝部16の幅寸法にほぼ等しく形成されている。
また、位置決め保持部材12の取付部材13の下端部には、該取付部材13の下端部よりも左右方向に各々外側方向に所定長さ(本実施形態では、約1.5mm〜3mmである。)突出する正面視略四角形の平板状(本実施形態では、約1.5mm〜3mmの厚さ寸法である。)の案内部57が形成されている。これにより、ロールシートホルダ3を装着する場合は、取付部材13の下端部に形成される案内部57をホルダ支持部材15の外側端面に当接させつつ、取付部材13を第1位置決め溝部16に挿入することによって、該ロールシートホルダ3を容易に位置決めしつつ装着することができる。
また、位置決め保持部材12の延出部56の下端縁部は、ガイド部材20の下端縁部よりも所定長さ(本実施形態では、約1mm〜2.5mmである。)下側方向に突出するように延出されると共に、該下端縁部には、略直角内側方向に所定長さ延出される略長四角形のシート判別部60が形成されている。
また、図8(B)及び図13(A)〜(F)に示すように、このシート判別部60には、上述したように、各シート判別センサS1〜S5に対向する所定位置に各センサ孔60A〜60Eが略L字状に配置されて穿設されている。これにより、各センサ孔60A〜60Eは、最大5個穿設されるため、1つひとつの有無を「1」と「0」に対応させることにより、該ロールシートホルダ3に装着されたロールシート3Aの種類を5ビットの符号によって表示することができる。また、位置決め保持部材12の取付部材13の下端部には延出部56に縦長四角形の貫通孔62が穿設され、該貫通孔62の上端縁部には、下側方向に先端部に外側方向に突出する突起部が形成された弾性係止片12Aが設けられている。
次に、上記のように構成されたロールシートホルダ3のテープ印刷装置1への装着について図14に基づいて説明する。図14(A)に示すように、テープスプール3Bに最大幅のロールシート3Aが巻回されたロールシートホルダ3の場合には、先ず、ロールシートホルダ3の位置決め保持部材12の取付部材13をホルダ支持部材15の位置決め溝部16に挿入する。そして、該ロールシートホルダ3のガイド部材20の第3延出部44の下端面を載置部21上に当接させると共に、該ガイド部材20の第4延出部45を載置部21の搬送方向後側角部に形成される第2位置決め溝部21Aに嵌入させる。また、該ガイド部材20の第1延出部42の下端縁部をロールシートホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4A内に嵌入して当接させる。また、同時に、ロールシートホルダ3の位置決め保持部材12の延出部56の下端部に形成されるシート判別部60を、ホルダ支持部材15の基端部内側に形成される判別凹部4Bに挿入すると共に、弾性係止片12Aをホルダ支持部材15の基端部に形成される係合凹部15Aに係合させる。これにより、ロールシートホルダ3がロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。また、各シート判別センサS1〜S5を介して対向するシート判別部60の各センサ孔60A〜60Eの有無が検出可能となる。
続いて、レバー27を上方に回動させた状態で、ロールシート3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させつつ、該ロールシート3Aを引きだし、このロールシート3Aの他方の側端縁部を挿入口18の側端縁部に立設された案内リブ部23に当接させつつ挿入口18に挿入する。その後、レバー27を下方に回動させることにより、該ロールシート3Aの先端部がサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に押圧され、印字可能な状態になる。
また、図14(B)に示すように、テープスプール3Bに最小幅のロールシート3Aが巻回されたロールシートホルダ3の場合には、先ず、ロールシートホルダ3の位置決め保持部材12の取付部材13をホルダ支持部材15の位置決め溝部16に挿入する。そして、該ロールシートホルダ3のガイド部材20の第3延出部44の下端面を載置部21上に当接させると共に、該ガイド部材20の第4延出部45を載置部21の搬送方向後側角部に形成される第2位置決め溝部21Dに嵌入させる。そして、該ガイド部材20の第1延出部42の下端縁部をロールシートホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4A内に嵌入して当接させる。また、同時に、ロールシートホルダ3の位置決め保持部材12の延出部56の下端部に形成されるシート判別部60を、ホルダ支持部材15の基端部内側に形成される判別凹部4Bに挿入すると共に、弾性係止片12Aをホルダ支持部材15の基端部に形成される係合凹部15Aに係合させる。これにより、ロールシートホルダ3がロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。また、各シート判別センサS1〜S5を介して対向するシート判別部60の各センサ孔60A〜60Eの有無が検出可能となる。
続いて、レバー27を上方に回動させた状態で、ロールシート3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させつつ、該ロールシート3Aを引きだし、このロールシート3Aの他方の側端縁部を挿入口18の側端縁部に立設された案内リブ部23に当接させつつ挿入口18に挿入する。その後、レバー27を下方に回動させることにより、該ロールシート3Aの先端部がサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に押圧され、印字可能な状態になる。
ここで、プラテンローラ26は、搬送手段として機能する。また、プラテンローラ26及びサーマルヘッド31は、印刷手段を構成する。また、第1延出部42、第2延出部43、第3延出部44、及び第4延出部45は、第1フランジ部を構成する。また、ガイド部材20は、第1筒部材として機能する。また、第2筒部37は、第2筒部材として機能する。また、位置決め保持部材12は、基準側保持部材として機能する。また、フランジ部36は、第2フランジ部として機能する。また、ホルダ軸部材40は、第3筒部材として機能する。また、取付部材13は、位置決めリブ部として機能する。また、シート判別部60は、第2延出部として機能する。各センサ孔60A〜60Eは、ロールシート特定部を構成する。また、ホルダ支持部材15及び係合凹部15Aは、支持機構を構成する。また、ホルダ支持部材15は、位置決め支持部材として機能する。また、判別凹部4Bは、凹部として機能する。
次に、図15を参照して、光学センサ95について説明する。図15は、図7に示すプラテンローラ26の近傍を拡大した部分拡大図である。光学センサ95は、本実施の形態では、反射型のセンサであり、光学センサ95の発光部からの光をロールシート3Aの剥離層の外面(第2の面)に当てて、その反射光をフォトトランジスタ等を用いた光学センサ95の受光部により受光して、後述するロールシート3Aの剥離層の外面(第2の面)に印刷されたセンサマークと該センサマークの間の非印刷部とを読み取るものである。この読み取りは、センサマークと非印刷部との光の反射量の差で行われる。なお、搬送経路上には、光学センサ95の発光部から出射される光が反射される反射板97が設けられている。この光学センサ95は、図15に示すように、挿入口18とプラテンローラ26との間のフレーム部96に固定され、ロールシートの通過経路に対向するように配置されている。
次に、カッターユニット8について説明する。カッターユニット8はロールシート3Aの搬送経路上にて、プラテンローラ26とサーマルヘッド31との対向部分の下流で、トレー6よりも上流の位置に設けられている。カッターユニット8はロールシート3Aの搬送経路内に刃先8Aの先端を突出させた状態で、カットレバー9の移動操作と連動してユニットごとロールシート3Aの幅方向にスライド移動される。そしてその刃先8Aと、上カバー5の前側の縁端部にて搬送経路の幅方向に延びるように固定された金属板5Aとの間で、搬送経路上にあるロールシート3Aを挟むことによって、ロールシート3Aの切断が行われる。
次に、本発明の要部であるロールシート3A(テープ印刷装置用テープに相当)の各実施例の詳細について図面を参照して説明する。
(第1実施例)
まず、ロールシート3Aの第1の実施例であるロールシート300について、図16乃至図19を参照して説明する。図16は、ロールシート300の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。図17は、ロールシート300の終端部の平面図であり、図18は、ロールシート300の終端部の背面図であり、図19は、ロールシート300の終端部の横断面である。
このロールシート300は、一例としては、テープ幅が66mmである。そして、図17及び図19に示すように、ロールシート300の表面に感熱紙から成る記録媒体301が切れ目なく連続してテープ状に設けられ、記録媒体301の背面に粘着剤層308が設けられ、その粘着剤層308に剥離紙302(剥離層に相当)が剥離可能に粘着されている。従って、ロールシート300は、三層構造となっている。このロールシート300は、剥離紙302を外側に、記録媒体301を内側にして、ロール状に巻かれるものであり、以下の他の実施例も同様である。
さらに、図17に示すように、記録媒体301のテープ幅方向(記録媒体301の短手方向)の両端部は、各々、2mmの幅で記録媒体301が剥離されている。また、図18に示すように、剥離紙302の裏面(剥離層の第2の面に相当)には、ロールシート300の幅方向の一端部側(図18に於ける右側)に、長方形で黒く塗りつぶされたセンサマーク305が、それぞれ所定間隔(図18における長さC)離れて、ロールシート300の長手方向の全長にわたって連続して印刷されている。一例として、センサマーク305は、長辺が10mm、短辺(図18における長さD)が5mmの長方形であり、各センサマーク305は、ピッチ(図18における長さCと長さDとの計)が10.16mmで印刷されている。即ち、第1の実施例において、センサマークの間隔(長さC)は、ロールシート300の長手方向におけるセンサマーク305の短辺の長さ(長さD)より大きい。後述するが、ロールシート300の終端部を折り返したときに、センサマーク305同士が重なって配置されることがないように、センサマークの間隔(長さC)とセンサマーク305の短辺の長さ(長さD)との長さ関係が決定されている。
図16に示すように、ロールシート300は、その終端部が剥離紙302側を内側にして折り返され、剥離紙302の面と面とが対向される。このとき、終端部が折り返される返し端303は、いずれかのセンサマーク305の長手側の一辺に沿ってロールシート300の幅方向に延びる仮想線を、その返し端303としている。そして、終端部は、ロールシート300の長手方向を揃えて折り返される。すると、図18に示すように、ロールシート300の終端部において、センサマーク305が印刷されたロールシート300の剥離紙302側の面に、センサマーク305のない記録媒体301側の面が連続されることとなる。即ち、ロールシート300の終端部では、センサマーク305が覆い隠され、印刷されていない状態と同等となっている。このロールシート310をテープ印刷装置1にセットして、光学センサ95でロールシート300のセンサマーク305の検出を行った場合、ロールシート300の搬送とともに連続して検出されるセンサマーク305は、ロールシート300の折り返された末端304に達した後から返し端303までの部分にて、検出されない。これを利用してロールシート310の終わりの検知を行うことができる。
また、上記のように、返し端303が決定されることで、折り返される部分に印刷されているセンサマーク305B(図中1点鎖線で示す。)は、剥離紙302上の対向される部分に印刷されているセンサマーク305A(図中隠れ線で示す。)とは重ならない。これにより、折り返される部分の任意の二つのセンサマーク305Bの間の位置に、剥離紙上の対向される部分に印刷されたセンサマーク305Aが挟まれるように位置決めされることとなる。同様に、折り返された部分の任意のセンサマーク305Bは、剥離紙302上の対向される部分に印刷された二つのセンサマーク305Aの間に挟まれるように位置決めされることとなる。上記のように折り返し端303の位置を決定することによって、終端部においてセンサマーク305同士が重ならないため、その位置を光学センサ95によって読み取った場合の濃淡差が無くなる。つまり、終端部における光の反射率及び透過率の差が無くなるため、テープ印刷装置1は、光学センサ95を通じてロールシート300の終端部であることを認識することができる。また、折り返されることにより隠されたセンサマーク305が誤って検出されることもない。
なお、第1の実施例では、センサマークの間隔(長さC)が、センサマーク305の短辺の長さ(長さD)よりも長くなるように構成して、ロールシート300の終端部を折り返したときに、センサマーク305同士が重なって配置されることがないようにした。しかし、センサマークの間隔(長さC)がセンサマーク305の短辺の長さ(長さD)と同じであっても、上記のように折り返し端303の位置を決定すれば、センサマーク305同士が重なることはない。この場合、ロールシート305をその厚み方向から見た場合に、ロールシート300の終端部が折り返された内面にて互いに対向する剥離紙302上の各センサマーク305同士が交互に隙間なくぴったりと並んで配置されることとなる。すると、光学センサ95からの光がロールシート300に対して出射されたときに、その光が終端部を透過し、反射されたときの透過率や反射率のばらつきがほぼ均一の状態となるため、光学センサ95によるセンサマークの読み取りの誤りを防止するうえでより効果的である。従って、センサマークの間隔(長さC)を、センサマーク305の短辺の長さ(長さD)以上の長さとなるように構成すれば足りる。
また、終端部として折り返される部分の長さは、テープ印刷装置1の光学センサ95からカッターユニット8までの経路長よりも短くなるように構成されている。即ち、図17に示す、ロールシート300の末端304と返し端303との間の長さEは、図15に示す、ロールシート300の搬送経路上において、光学センサ95によるセンサマーク305の読取位置と、カッターユニット8によるロールシート300の切断位置との間の経路長B(直線距離ではない)よりも短くなるように構成される。ロールシート300が搬送され、光学センサ95によりセンサマーク305が連続して検出されている状態で、光学センサ95の読取位置に終端部の末端304が達した後は、次のセンサマーク305が検出されなくなる。この状態がロールシート300の終わりと判断されるまでの期間にも、ロールシート300の搬送は行われる。しかし、ロールシート300の折り返された部分の長さEが経路長Bよりも短く構成されているので、終わりと判断される前にロールシート300の末端304がカッターユニット8の切断位置に達することがない。このため、ロールシート310の終わりの検知後に、カッターユニット8によりロールシート300の切断が行われても、折り返されて2枚分の厚みとなった部分が切断されることはない。これにより、刃先8Aの破損や、搬送経路内で搬送ジャムが発生したりすることを防止することができる。
なお、ロールシート300をテープスプール3Bに巻回す場合には、この折り返された部分を利用することができ、終端部をテープスプール3Bに接着したり、シール留めしたりする必要がない。このことにより、ロールシート300を巻回した後、テープスプール3Bを抜き取ってスプールレスとすることができる。
(第2実施例)
次に、ロールシート3Aの第2の実施例であるロールシート310について、図20乃至図22を参照して説明する。図20は、ロールシート310の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。図21は、ロールシート310の終端部の平面図であり、図22は、ロールシート310の終端部の背面図である。ロールシート310も第1の実施例のロールシート300と同様に、記録媒体311の背面に粘着剤層が設けられ、その粘着剤層に剥離紙312(剥離層に相当)が剥離可能に粘着された三層構造となっている。このロールシート310が第1の実施例のロールシート300と異なる点は、図21に示すように、記録媒体311が予めラベル形状に形成され、一定間隔で複数配置されている点である。この記録媒体311は、連結された記録媒体にラベル形状に切れ目を入れて、その周囲の記録媒体(感熱紙)を剥離したものである。
このロールシート310は、一例としては、テープ幅が32mmである。そして、図21に示すように各記録媒体311がロールシート310の長手方向に長い、90mm×29mmの角が丸くなった長方形のラベル形状になっている。
また、図22に示すように、剥離紙312の裏面(剥離層の第2の面に相当)には、ロールシート310の幅方向の一端部側(図22に於ける右側)に、長方形で黒く塗りつぶされたセンサマーク315が印刷されている。一例として、センサマーク315は、長辺が13mm、短辺が10mmの長方形で印刷されている。
図20に示すように、第2の実施例のロールシート310では、第1の実施例と同様に、ロールシート310の末端314に最も近いラベルと、これに隣接するラベルとの間の位置を返し端313として、終端部の折り返しがなされている。第2の実施例のロールシート310では、センサマーク315はここのラベルに対応してラベルごとに一つ設けられており、各ラベルのロールシート310印刷時の搬送方向における上流側、即ち、終端部側とは反対の始端側寄りの位置に印刷されている。このため、ロールシート310の終端部を折り返しても、第1の実施例の場合と同様、終端部においてセンサマーク315同士を重ならないようにすることができ、センサマーク315が重なることに起因する光学センサ95による誤検出が防止される。なお、ロールシート310の長手方向におけるラベルの中央付近にセンサマーク315を設けないようにすれば、終端部を折り返しても、センサマーク315同士が重ならないようにすることができる。また、ロールシート310の末端314のラベル間に返し端313として折り返し位置を設けたので、記録媒体が剥離された部分にて折り返しが行われることとなり、ロールシート310の終端部の加工が容易となる。第2の実施例においても、返し端313と末端314との間の長さが経路長B(図15参照)よりも短く構成されるため、カッターユニット8の刃先8Aの破損や、搬送経路内で搬送ジャムが発生したりすることが防止される。なお、末端314に最も近いラベルと、これに隣接するラベルとの間の位置を返し端313としたが、折り返し後にセンサマーク315が重ならないようにして、その位置よりも末端314側に返し端313を設けてもよい。
(第3実施例)
図23乃至図25に示すように、第3の実施例は、第2の実施例において説明したロールシート310の末端314に最も近いラベルの中央を返し端313として折り返した場合の例である。図23は、ロールシート310の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。図24は、ロールシート310の終端部の平面図であり、図25は、ロールシート310の終端部の背面図である。
第2の実施例と同様の第3の実施例のロールシート310では、センサマーク315が各ラベルのロールシート310印刷時の搬送方向における上流側、即ち、終端部側とは反対の始端側寄りの位置に印刷されている。このため、ロールシート310の末端314に最も近いラベルの中央を返し端313として折り返すと、そのラベルに対応するセンサマーク315が、自身によって覆い隠される。すると、ロールシート310の搬送時において、ロールシート310の末端314に最も近いラベルより一つ上流側(ロールシート310の始端側)のラベルに対応するセンサマーク315が検出された後には、続く次のラベル(即ち終端部を構成するラベル)に対応するセンサマーク315の検出が行われない。これにより、光学センサ95によるセンサマーク315の検出がロールシート310の末端314に達した後に、次のセンサマーク315の検出を行っている間に返し端313が光学センサ95の読取位置を通過してしまうことを防止できる。
そして、返し端313をラベルの中央に設けたことで、折り返された末端314は、末端314に最も近いラベルよりも一つ上流側(ロールシート310の始端側)のラベルにはかからない。即ち、終端部の加工によって利用不可となるラベルが1つで済む。なお、第3の実施例では末端314に最も近いラベルの中央を返し端313としたが、その位置よりも末端314側に返し端313を設けてもよい。ロールシート310の終端部を折り返すことにより、末端314に最も近いラベルに対応するセンサマーク315を覆い隠すことができれば足りる。
以上詳細に説明した通り、第1乃至第3の実施例に係る各ロールシート300,310では、終端部にてセンサマークの印刷された面を内側に折り返し、印刷媒体側の面を剥離紙側の面に連続させることで終端部のセンサマークを覆い隠し、終端部にセンサマークの印刷を行わない場合と同等の状態にしている。このため、ロールシートの終端部にもセンサマークが印刷されていてもよく、終端部にロールシートの終わりを検知するためのエンドマークを印刷したり、あるいは終端部のセンサマークの印刷を行わないようにするといった終端部の加工の手間を省くことができる。
また、ロールシートの長手方向におけるセンサマークの長さが、2つのセンサマーク間の距離(ピッチ)よりも短い構成とした。さらに、返し端313の位置を、センサマークの長手側の一辺に沿う仮想線の位置とすることで、終端部の折り返しを行っても、センサマーク同士は重なることがない。これにより、光学センサによって読み取った場合の濃淡差が無くなり、終端部の光の反射率及び透過率の差が無くなるため、テープ印刷装置1は、ロールシート300の終端部を認識できる。折り返すことにより隠されたセンサマークは濃くならないので、センサマークの誤検出を防止することができる。
また、ロールシートの印刷媒体がラベル状に加工されている場合には、ロールシートの末端に最も近いラベル1つ分の長さで折り返すことによって、終端部の加工を容易としている。また、ロールシートの末端に最も近いラベルの中央、あるいはそれよりも末端に近い位置で折り返せば、終端部の加工によって利用不可となるラベルが1つで済むようにすることができる。
そして、ロールシートの終端部を折り返しにより加工したことで、ロールシートをテープスプールに巻回す場合には、この折り返された部分を利用することができ、終端部をテープスプールに接着したり、シール留めしたりする必要がなく、巻回した後にテープスプールを抜き取ってスプールレスにすることができる。
また、終端部として折り返される部分の長さを、テープ印刷装置の光学センサからカッターユニットまでの経路長よりも短くなるように構成した。光学センサによってセンサマークが検出されず、終わりと判断されるまでの間にもロールシートは搬送されるが、こうした構成によって、終わりと判断される前にロールシートの末端がカッターユニットの切断位置に達することがない。つまり、終端部が切断されることがないため、刃先の破損や、搬送経路内で搬送ジャムが発生したりすることが防止される。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、光学センサ95は、反射型でなくても透過型を用いても良い。また、ロールシートは、上記の第1乃至第3の実施例のものに限られず、各種の形状のロールシートに本発明を適用できる。
本発明は、テープ印刷装置で印刷可能な長尺状のテープ印刷装置用テープに利用できる。
テープ印刷装置の概略斜視図である。 テープ印刷装置に最大ロールシート幅のロールシートホルダが装着された状態を上カバーを取り外して示す斜視図である。 テープ印刷装置に最大ロールシート幅のロールシートホルダが装着された状態を上カバーを取り外して示す側面図である。 図3のX−X矢視断面図。 テープ印刷装置の上カバーを取り外した状態を示す図で、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の一点鎖線で囲まれたW部分の拡大斜視図である。 テープ印刷装置の上カバーを取り外した状態の概略後方斜視図である。 テープ印刷装置にロールシートホルダが装着された状態を上カバーを取り外して示す側断面図である。 テープ印刷装置のロールシートが装着されたロールシートホルダを示す図で、(A)は前側上方からの斜視図、(B)は下側後方からの斜視図である。 テープ印刷装置のロールシートホルダを示す斜視図で、(A)は斜め後方側からの斜視図、(B)は斜め前方側からの斜視図である。 テープ印刷装置のロールシートホルダを示す図で、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 図10(A)のY−Y矢視断面図である。 図10(A)のZ−Z矢視断面図である。 テープ印刷装置のロールシートホルダを構成する位置決め保持部材のシート判別部にロールシートの種類を表すセンサ孔の穿設例を示す図である。 テープ印刷装置にロールシートホルダを装着した状態を示す図で、(A)は最大幅のロールシートを装着した状態を示す斜視図、(B)は最小幅のロールシートを装着した状態を示す斜視図である。 図7に示すプラテンローラ26の近傍を拡大した部分拡大図である。 ロールシート300の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。 ロールシート300の終端部の平面図である。 ロールシート300の終端部の背面図である。 ロールシート300の横断面である。 ロールシート310の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。 ロールシート310の終端部の平面図である。 ロールシート310の終端部の背面図である。 ロールシート310の終端部の折り返しを行う状態を示す斜視図である。 ロールシート310の終端部の平面図である。 ロールシート310の終端部の背面図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置
2 本体筐体
3 ロールシートホルダ
3A ロールシート
3B テープスプール
4 ロールシートホルダ収納部
26 プラテンローラ
31 サーマルヘッド
95 光学センサ
96 フレーム部
300,310 ロールシート
301,311 記録媒体
302,312 剥離紙
303,313 返し端
304,314 末端
305,315 センサマーク

Claims (6)

  1. テープ印刷装置の印刷手段によって文字、記号、画像等が印刷面に印刷される印刷媒体と、前記印刷媒体の印刷面の裏面に設けられる粘着剤層と、当該粘着剤層を覆う第1の面及びその裏面の第2の面とからなる剥離層とを備え、長尺状に形成され、且つ巻回されたテープ印刷装置用テープにおいて、
    前記剥離層の第2の面には、前記テープ印刷装置に設けられた光学センサにより読み取られるセンサマークが前記テープ印刷装置用テープの長手方向に所定間隔を開けて連続して複数印刷され、
    巻回された前記テープ印刷装置用テープの巻き始めとなる終端部は、前記剥離層の第2の面を内側にして、前記センサマークが隠れるように所定長さ折り返された折り返し部となっていることを特徴とするテープ印刷装置用テープ。
  2. 前記各センサマークの間隔は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向におけるセンサマークの長さ以上、且つ、一定間隔に構成され、
    前記折り返し部は、互いに対向する前記剥離層の第2の面に印刷されたセンサマークが重ならないように、前記テープ印刷装置用テープの長手方向と直交する前記センサマークの一辺に沿って折り返されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置用テープ。
  3. 前記印刷媒体は、切り込み部が形成されていない連続した媒体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のテープ印刷装置用テープ。
  4. 前記印刷媒体は、所定のラベル形状に形成され、その周囲の印刷媒体が剥離されて、複数、前記剥離層の第1の面上に前記テープ印刷装置用テープの長手方向に配置され、
    前記折り返し部は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向における前記1つのラベル形状の印刷媒体の切断される長さ以下の長さで折り返されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のテープ印刷装置用テープ。
  5. 記折り返し部は、前記テープ印刷装置用テープの長手方向における前記ラベル形状の前記印刷媒体の長の半分以下の長さで折り返されていることを特徴とする請求項に記載のテープ印刷装置用テープ。
  6. 前記折り返し部の長さは、前記光学センサから前記テープ印刷装置用テープを切断するカッターまでの経路長よりも短いことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のテープ印刷装置用テープ。
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