JP3810973B2 - サンルーフ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンルーフ装置、特に異物の挟み込みによる機構の破損を確実に防止することができるサンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のサンルーフ装置としては、ルーフに形成された開口に前後移動するリッドを設け、このリッドにより開口を開閉する構造になっている(類似技術として、実公平8−5852号公報参照)。リッドの前後移動中の形態としては、開口を塞いだ全閉位置と、開口を開いた状態で開口後方のルーフ内に収納されるスライド収納位置と、スライド収納状態に至る前に後端を開口よりも下げるフラップ位置とがあり、更に、全閉位置の前又は後に、後端を開口よりも上昇させたチルトアップ位置が設定されている。
【0003】
この種のサンルーフ装置の場合、リッドの前端と、開口の前縁との間に異物が挟まれると、機構の破損を防止するために、リッドを後方へ反転させる構造になっている。このリッドの後方への反転は、異物の取り除きを容易にするために、後方へ大きく(約150mm程度)反転させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、リッドの前端と、開口の前縁との間に異物が挟まれた場合には、後方へ大きく反転する構造になっているものの、リッドの後端と、開口の後縁との間に異物が挟み込まれた場合に反転する構造になっていない。そのために、リッドの後端側における反転構造の実現が望まれているところであるが、前述のようなリッドの前端側における反転構造をそのまま利用することはできない。なぜならば、リッドの後端の場合は、開口の後縁に対し下側から上昇して異物を挟み込む場合があり、そのような場合に、リッドの前端の場合と同様に、リッドを大きく後方へ反転させてしまうと、異物が挟まれた状態のまま更にルーフの内部に引きずり込まれることになり、機構の破損が増大するからである。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、リッドの後端と開口の後縁との間に異物が挟まれた場合に、リッドを適切に反転させて、機構の破損を確実に防止することができるサンルーフ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体のルーフに形成された開口に、該開口を開閉するリッドを前後移動自在に設け、該リッドの前後移動中に、リッドの後端が開口の後縁に対し下側から上昇して当接又は接近状態となるサンルーフ装置において、車体のルーフに前後移動するリッドにより開閉される開口を形成し、該開口の左右両側にそれぞれサイドレールを配置し、開口の一側に設置された駆動部により駆動されるケーブルを該駆動部から各サイドレールにかけてそれぞれ配索してなり、前記リッドの左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材を固定すると共に、該ガイド部材には、所定形状を有するガイド溝と、サイドレールに対して回転自在且つ前後移動自在に係合する前側脚部とを形成し、前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するスライダを設けると共に、スライダの上端には、ガイド部材のガイド溝内へ移動自在に係合するガイドピンが突設され、前記ガイドピンがガイド溝内を移動することにより、リッドにより開口が塞がれた全閉位置と、リッドの後端が開口よりも上昇したチルトアップ位置と、リッドの後端が開口よりも下降したフラップ位置とが得られ、且つガイドピンがガイド溝の後端に当接した状態でガイド部材及びリッドが後方へスライドしてルーフ内に収納されるものであって、前記リッドは、ガイドピンがガイド溝の前端に当接した状態で全閉位置になり、ガイド溝の中間位置でチルトアップ位置になり、ガイド溝の後端に当接した状態でフラップ位置になり、前記フラップ位置からチルトアップ位置に至る間で、リッドの後端と開口の後縁との間に異物が挟まれた際に、リッドの後端が下降反転してフラップ位置に停止することを特徴とするものである。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、全閉位置が前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、フラップ位置から全閉位置に戻る際には、リッドの後端は開口の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。リッドの後端が開口の後縁を通過する際に異物を挟んでも、すぐにリッドの後端が下降反転して、開口の後縁から離れたフラップ位置で停止するため、異物を抜き取ることが可能であり、機構の破損は確実に防止される。また、このように全閉位置が前端にあるタイプは、スライダのガイドピンがガイド溝の前端に当接して停止しているので、リッドのガタつきを抑えることもできる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、駆動部が基準点からのカウント数によりリッドの位置検出が可能で且つ負荷の増大により異物の挟み込みを検出可能なモータであることを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、リッドの位置と、異物の挟み込みを検出することにより、リッドの後端における挟み込みを、前端の挟み込みと区別して認識できるため、後端独自の反転制御を行うことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、駆動部が基準点からのカウント数によりリッドの位置検出が可能なモータで、開口の後縁にタッチ式又は加圧式のセンサーを設け、該センサーにより異物の挟み込みを検出してモータに反転信号を出力するようになていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、開口の後縁に設けたタッチ式又は加圧式のセンサーにより、異物の挟み込みを検出できるため、簡単な構造で検出でき、後付けも容易である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、サイドレールの中間位置の一部に形成した切欠きに、前後方向で対向する一対の斜壁を有するストッパを固定すると共に、後側の斜壁の下端部は開放状態とし、ガイド部材の中間位置に中間脚部を形成し、該中間脚部が、全閉位置及びチルトアップ位置ではストッパの前後の斜壁の間で前後移動が規制された状態で斜めに上下移動し、フラップ位置では後側の斜壁の下方に位置して、そのまま後方へ移動可能になっていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、全閉位置及びチルトアップ位置において、ガイド部材における中間脚部の前後移動を、ストッパの前後一対の斜壁により規制するため、リッドの前後方向でのガタつきが防止される。
【0016】
請求項5に記載の発明は、ガイド部材の後端に後側脚部を形成し、サイドレールにはケーブルに連結された状態で前後移動するフックを設け、該フックにはガイド部材の後側脚部と係合して該後側脚部の上下移動を規制する係合部が形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、全閉位置において、ガイド部材の後側脚部の上下移動を、フックとの係合により規制するため、リッド後端の上下方向でのガタつきが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
【0019】
自動車のルーフ1には、サンルーフ用の開口2が形成されている。開口2の左右両側には、押出成形品のサイドレール3がそれぞれ配置されている。サイドレール3の前端には、コーナ部材4を介して車幅方向に沿うフロントレール5が配置されている。
【0020】
サイドレール3の断面形状としては、図6〜図9に示されるように、外側の端部にフランジ6が形成され、その反対側の内側端部には、ルーフライニング7の端末を係合するための内向きの溝部8が形成されている。そして、その溝部8の上に、外向きの溝部9が形成され、その外向きの溝部9の外側位置に対向する状態で内向きの溝部10が形成されている。また、前記外向きの溝部9の上側には、更にシェード11用の内向き溝部12が形成されている。
【0021】
前記車幅方向で対向している一対の溝部9、10のうち、外側の溝部10の一部は切欠かれて、そこにストッパ13が取付けられている。ストッパ13は、後方へ向けて傾いた前後一対の斜壁14、15を有し、前側の斜壁14の下端は、溝部10を塞ぎ、後側の斜壁15は、溝部10を開放している。
【0022】
前記開口2の「一側」である前側に位置するフロントレール5の中央には、「駆動部」としてのモータ16が設けられている。このモータ16から各サイドレール3にかけてケーブル17(図6〜図9)が配索されている。このケーブル17の一端は、ガイドパイプ18(図1)にて保護された状態で、モータ16からコーナ部材4に至り、そこからサイドレール3の内向きの溝部10内に通されている。ケーブル17の他端は、同じくガイドパイプ18にて保護された状態で、モータ16からサイドレール3のフランジ6の下側に延びている。各ケーブル17は、モータ16のギアと係合しており、モータ16の回転方向に応じて前後方向に送り出されるようになっている。
【0023】
サイドレール3には、ケーブル17に連結された状態で、ケーブル17と一緒に前後に移動するスライダ19とフック20とが設けられている。図8及び図9に示すように、スライダ19及びフック20は、両端を一対の溝部9、10内に係合した状態で前後に移動するようになっている。スライダ19の上端には、外向きに突出するガイドピン21が設けられ、フック20の前面には、前向きに開口する係合部22が凹設されている。
【0024】
一方、開口2に設けられたリッド23の左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材24が固定されている。このガイド部材24には、概略逆「へ」の字状のガイド溝25が切欠き形成されている。このガイド溝25には、外向きに開口した断面U形のキャップ部材26(図2〜図5では図示省略)が取付けられている。このキャップ部材26は、ガイド部材24に対してインサート成形されたモールド品で、その上下端部は、ガイド溝25の縁部を挟持している。そして、このキャップ部材26を介した状態で、前記スライダ19の上端に設けたガイドピン21がガイド溝25内に内側から係合し、ガイド溝25内で移動自在になっている。
【0025】
そして、このガイド部材24の前端には、前側脚部27が形成され、該前側脚部27の下端が、図6に示されるように外向きの溝部9に係合されている。前側脚部27の下端は、断面楕円形状をしており、溝部9に沿って移動自在であると共に、溝部9内で回転(角度変更)することもできる。
【0026】
また、ガイド部材24の中間位置には、サイドレール3に固定されたストッパ13の前後の斜壁14、15間で上下動する中間脚部28が形成されている。この中間脚部28の下端は、斜壁14、15に沿った状態で斜め上下方向へ移動するだけで、前後方向への移動は規制されている。
【0027】
更に、ガイド部材24の後端には、後側脚部29が形成されている。この後側脚部29は、下端が全閉位置で前記フック20の係合部22と係合して上下移動が規制される。
【0028】
次に、リッド23の動作を順に説明する。まず、全閉位置(図2)では、スライダ19のガイドピン21がガイド溝25の前端に当接した状態になり、リッド23により開口2が全て塞がれた状態になっている。また、後側脚部29の下端がフック20の係合部22に係合する。ガイドピン21がガイド溝25の前端に当接し、後側脚部29がフック20と係合し、中間脚部28がストッパ13内に位置していることにより、リッド23の前後方向及び上下方向でのガタつきが防止される。
【0029】
次に、モータ16を回転させてケーブル17を後側に送ると、スライダ19及びフック20が後方へ移動する。そして、ガイドピン21がガイド溝25の中間位置にくると、リッド23の後端がガイド部材24の前側脚部27の下端を中心にして上昇してチルトアップ位置(図3)になる。
【0030】
更に、スライダ19を後方に移動させて、ガイドピン21をガイド溝25の後端に当接されると、リッド23は、後端を開口2よりも下げたフラップ位置(図4)となる。フラップ位置になると、中間脚部28の下端が後側の斜壁15の下方に位置し、後方移動可能となるため、この状態からスライダ19を更に後退させると、ガイドピン21がガイド溝25の後端に当接した状態のまま、リッド23が開口2の後方のルーフ1内にスライドして、スライド収納位置(図5)となる。尚、スライド収納位置では、リッド23の前端も若干下がり、開口2の後縁と干渉しないようになっている。
【0031】
そして、図10に示すように、スライド収納位置から元の全閉位置に戻すには、モータ16を逆転させて、スライダ19を前方を移動させればよい。フラップ位置まではガイドピン21がガイド溝25の後端に係合したまま移動する。フラップ位置にくると、リッド23の後端を上から押さえるものがなくなるため、ガイドピン21がガイド溝25内で前方へ移動し、チルトアップ位置を経てから全閉位置に戻る。
【0032】
この実施形態では、全閉位置がガイド溝25の前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、開口2が開放されたフラップ位置から、開口2を塞ぐ全閉位置に戻す際に、前述の如く、リッド23の後端が開口2の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。そこで、リッド23の後端が上昇する際に、開口2の後縁との間で、何らかの手違いにより、図11に示すような異物(洗車用のブラシ等)Xを挟み込むおそれがある。
【0033】
しかしながら、この実施形態では、リッド23の後端と開口2の後縁との間に異物Xが挟み込まれても、すぐにリッド23の後端が下降反転して、フラップ位置で停止するようになっている。従って、異物Xが開口2の後方のルーフ1内に引きずり込まれることがなく、異物Xの抜き取りが可能となり、機構の破損を確実に防止することができる。
【0034】
このようなリッド23の場合、異物Xを挟み込む形態としては2つある。1つは、リッド23の前端と開口2の前縁との間に異物Xを挟み込む場合と、もう1つは、前記のように、リッド23の後端と開口2の後縁との間に異物Xを挟み込む場合である。前端での挟み込みの場合は、異物Xの取り除きを容易にするため、後方へ大きく反転させている。後端での挟み込みの場合は、前記のように下降反転させてフラップ位置に停止させている。この2つの挟み込みの認識は、モータ16によりリッド23の位置を検出することにより行われている。
【0035】
すなわち、モータ16は、全閉位置を基準点としたカウント数によりリッド23の位置検出が可能で、更に、モータ16に加わる負荷(電流・電圧)の増大により、異物Xの挟み込みも検出可能になっている。従って、リッド23の後端での挟み込みを、前端での挟みと区別して認識することができる。
【0036】
尚、リッド23の後端での挟み込みを検出するのに、図11に示すような、タッチ式又は加圧式のセンサーSを開口2の後縁に設け、該センサーSにより異物Xの挟み込みを検出し、モータ16に反転信号を出力するようにしてもよい。
【0037】
尚、以上の実施形態では、ガイド溝の前端に全閉位置があるタイプを例にしたが、全閉位置がガイド溝の中間にあり、前側にチルトアップ位置が、後側にフラップ位置があるようなタイプでもよい。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、全閉位置が前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、フラップ位置から全閉位置に戻る際には、リッドの後端は開口の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。リッドの後端が開口の後縁を通過する際に異物を挟んでも、すぐにリッドの後端が下降反転して、開口の後縁から離れたフラップ位置で停止するため、異物を抜き取ることが可能であり、機構の破損は確実に防止される。また、このように全閉位置が前端にあるタイプは、スライダのガイドピンがガイド溝の前端に当接して停止しているので、リッドのガタつきを抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るサンルーフ装置の平面図。
【図2】リッドが全閉位置にある状態を示す断面図。
【図3】リッドがチルトアップ位置にある状態を示す断面図。
【図4】リッドがフラップ位置にある状態を示す断面図。
【図5】リッドがスライド収納位置にある状態を示す断面図。
【図6】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図7】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図8】図2中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図9】図2中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図10】リッドの前後移動中の状態を示す説明図。
【図11】リッドの反転状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ルーフ
2 開口
3 サイドレール
4 コーナ部材
13 ストッパ
14,15 斜壁
16 モータ(駆動部)
17 ケーブル
19 スライダ
20 フック
21 ガイドピン
22 係合部
23 リッド
24 ガイド部材
25 ガイド溝
27 前側脚部
28 中間脚部
29 後側脚部
X 異物
S センサー
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンルーフ装置、特に異物の挟み込みによる機構の破損を確実に防止することができるサンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のサンルーフ装置としては、ルーフに形成された開口に前後移動するリッドを設け、このリッドにより開口を開閉する構造になっている(類似技術として、実公平8−5852号公報参照)。リッドの前後移動中の形態としては、開口を塞いだ全閉位置と、開口を開いた状態で開口後方のルーフ内に収納されるスライド収納位置と、スライド収納状態に至る前に後端を開口よりも下げるフラップ位置とがあり、更に、全閉位置の前又は後に、後端を開口よりも上昇させたチルトアップ位置が設定されている。
【0003】
この種のサンルーフ装置の場合、リッドの前端と、開口の前縁との間に異物が挟まれると、機構の破損を防止するために、リッドを後方へ反転させる構造になっている。このリッドの後方への反転は、異物の取り除きを容易にするために、後方へ大きく(約150mm程度)反転させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、リッドの前端と、開口の前縁との間に異物が挟まれた場合には、後方へ大きく反転する構造になっているものの、リッドの後端と、開口の後縁との間に異物が挟み込まれた場合に反転する構造になっていない。そのために、リッドの後端側における反転構造の実現が望まれているところであるが、前述のようなリッドの前端側における反転構造をそのまま利用することはできない。なぜならば、リッドの後端の場合は、開口の後縁に対し下側から上昇して異物を挟み込む場合があり、そのような場合に、リッドの前端の場合と同様に、リッドを大きく後方へ反転させてしまうと、異物が挟まれた状態のまま更にルーフの内部に引きずり込まれることになり、機構の破損が増大するからである。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、リッドの後端と開口の後縁との間に異物が挟まれた場合に、リッドを適切に反転させて、機構の破損を確実に防止することができるサンルーフ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体のルーフに形成された開口に、該開口を開閉するリッドを前後移動自在に設け、該リッドの前後移動中に、リッドの後端が開口の後縁に対し下側から上昇して当接又は接近状態となるサンルーフ装置において、車体のルーフに前後移動するリッドにより開閉される開口を形成し、該開口の左右両側にそれぞれサイドレールを配置し、開口の一側に設置された駆動部により駆動されるケーブルを該駆動部から各サイドレールにかけてそれぞれ配索してなり、前記リッドの左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材を固定すると共に、該ガイド部材には、所定形状を有するガイド溝と、サイドレールに対して回転自在且つ前後移動自在に係合する前側脚部とを形成し、前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するスライダを設けると共に、スライダの上端には、ガイド部材のガイド溝内へ移動自在に係合するガイドピンが突設され、前記ガイドピンがガイド溝内を移動することにより、リッドにより開口が塞がれた全閉位置と、リッドの後端が開口よりも上昇したチルトアップ位置と、リッドの後端が開口よりも下降したフラップ位置とが得られ、且つガイドピンがガイド溝の後端に当接した状態でガイド部材及びリッドが後方へスライドしてルーフ内に収納されるものであって、前記リッドは、ガイドピンがガイド溝の前端に当接した状態で全閉位置になり、ガイド溝の中間位置でチルトアップ位置になり、ガイド溝の後端に当接した状態でフラップ位置になり、前記フラップ位置からチルトアップ位置に至る間で、リッドの後端と開口の後縁との間に異物が挟まれた際に、リッドの後端が下降反転してフラップ位置に停止することを特徴とするものである。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、全閉位置が前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、フラップ位置から全閉位置に戻る際には、リッドの後端は開口の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。リッドの後端が開口の後縁を通過する際に異物を挟んでも、すぐにリッドの後端が下降反転して、開口の後縁から離れたフラップ位置で停止するため、異物を抜き取ることが可能であり、機構の破損は確実に防止される。また、このように全閉位置が前端にあるタイプは、スライダのガイドピンがガイド溝の前端に当接して停止しているので、リッドのガタつきを抑えることもできる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、駆動部が基準点からのカウント数によりリッドの位置検出が可能で且つ負荷の増大により異物の挟み込みを検出可能なモータであることを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、リッドの位置と、異物の挟み込みを検出することにより、リッドの後端における挟み込みを、前端の挟み込みと区別して認識できるため、後端独自の反転制御を行うことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、駆動部が基準点からのカウント数によりリッドの位置検出が可能なモータで、開口の後縁にタッチ式又は加圧式のセンサーを設け、該センサーにより異物の挟み込みを検出してモータに反転信号を出力するようになていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、開口の後縁に設けたタッチ式又は加圧式のセンサーにより、異物の挟み込みを検出できるため、簡単な構造で検出でき、後付けも容易である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、サイドレールの中間位置の一部に形成した切欠きに、前後方向で対向する一対の斜壁を有するストッパを固定すると共に、後側の斜壁の下端部は開放状態とし、ガイド部材の中間位置に中間脚部を形成し、該中間脚部が、全閉位置及びチルトアップ位置ではストッパの前後の斜壁の間で前後移動が規制された状態で斜めに上下移動し、フラップ位置では後側の斜壁の下方に位置して、そのまま後方へ移動可能になっていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、全閉位置及びチルトアップ位置において、ガイド部材における中間脚部の前後移動を、ストッパの前後一対の斜壁により規制するため、リッドの前後方向でのガタつきが防止される。
【0016】
請求項5に記載の発明は、ガイド部材の後端に後側脚部を形成し、サイドレールにはケーブルに連結された状態で前後移動するフックを設け、該フックにはガイド部材の後側脚部と係合して該後側脚部の上下移動を規制する係合部が形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、全閉位置において、ガイド部材の後側脚部の上下移動を、フックとの係合により規制するため、リッド後端の上下方向でのガタつきが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
【0019】
自動車のルーフ1には、サンルーフ用の開口2が形成されている。開口2の左右両側には、押出成形品のサイドレール3がそれぞれ配置されている。サイドレール3の前端には、コーナ部材4を介して車幅方向に沿うフロントレール5が配置されている。
【0020】
サイドレール3の断面形状としては、図6〜図9に示されるように、外側の端部にフランジ6が形成され、その反対側の内側端部には、ルーフライニング7の端末を係合するための内向きの溝部8が形成されている。そして、その溝部8の上に、外向きの溝部9が形成され、その外向きの溝部9の外側位置に対向する状態で内向きの溝部10が形成されている。また、前記外向きの溝部9の上側には、更にシェード11用の内向き溝部12が形成されている。
【0021】
前記車幅方向で対向している一対の溝部9、10のうち、外側の溝部10の一部は切欠かれて、そこにストッパ13が取付けられている。ストッパ13は、後方へ向けて傾いた前後一対の斜壁14、15を有し、前側の斜壁14の下端は、溝部10を塞ぎ、後側の斜壁15は、溝部10を開放している。
【0022】
前記開口2の「一側」である前側に位置するフロントレール5の中央には、「駆動部」としてのモータ16が設けられている。このモータ16から各サイドレール3にかけてケーブル17(図6〜図9)が配索されている。このケーブル17の一端は、ガイドパイプ18(図1)にて保護された状態で、モータ16からコーナ部材4に至り、そこからサイドレール3の内向きの溝部10内に通されている。ケーブル17の他端は、同じくガイドパイプ18にて保護された状態で、モータ16からサイドレール3のフランジ6の下側に延びている。各ケーブル17は、モータ16のギアと係合しており、モータ16の回転方向に応じて前後方向に送り出されるようになっている。
【0023】
サイドレール3には、ケーブル17に連結された状態で、ケーブル17と一緒に前後に移動するスライダ19とフック20とが設けられている。図8及び図9に示すように、スライダ19及びフック20は、両端を一対の溝部9、10内に係合した状態で前後に移動するようになっている。スライダ19の上端には、外向きに突出するガイドピン21が設けられ、フック20の前面には、前向きに開口する係合部22が凹設されている。
【0024】
一方、開口2に設けられたリッド23の左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材24が固定されている。このガイド部材24には、概略逆「へ」の字状のガイド溝25が切欠き形成されている。このガイド溝25には、外向きに開口した断面U形のキャップ部材26(図2〜図5では図示省略)が取付けられている。このキャップ部材26は、ガイド部材24に対してインサート成形されたモールド品で、その上下端部は、ガイド溝25の縁部を挟持している。そして、このキャップ部材26を介した状態で、前記スライダ19の上端に設けたガイドピン21がガイド溝25内に内側から係合し、ガイド溝25内で移動自在になっている。
【0025】
そして、このガイド部材24の前端には、前側脚部27が形成され、該前側脚部27の下端が、図6に示されるように外向きの溝部9に係合されている。前側脚部27の下端は、断面楕円形状をしており、溝部9に沿って移動自在であると共に、溝部9内で回転(角度変更)することもできる。
【0026】
また、ガイド部材24の中間位置には、サイドレール3に固定されたストッパ13の前後の斜壁14、15間で上下動する中間脚部28が形成されている。この中間脚部28の下端は、斜壁14、15に沿った状態で斜め上下方向へ移動するだけで、前後方向への移動は規制されている。
【0027】
更に、ガイド部材24の後端には、後側脚部29が形成されている。この後側脚部29は、下端が全閉位置で前記フック20の係合部22と係合して上下移動が規制される。
【0028】
次に、リッド23の動作を順に説明する。まず、全閉位置(図2)では、スライダ19のガイドピン21がガイド溝25の前端に当接した状態になり、リッド23により開口2が全て塞がれた状態になっている。また、後側脚部29の下端がフック20の係合部22に係合する。ガイドピン21がガイド溝25の前端に当接し、後側脚部29がフック20と係合し、中間脚部28がストッパ13内に位置していることにより、リッド23の前後方向及び上下方向でのガタつきが防止される。
【0029】
次に、モータ16を回転させてケーブル17を後側に送ると、スライダ19及びフック20が後方へ移動する。そして、ガイドピン21がガイド溝25の中間位置にくると、リッド23の後端がガイド部材24の前側脚部27の下端を中心にして上昇してチルトアップ位置(図3)になる。
【0030】
更に、スライダ19を後方に移動させて、ガイドピン21をガイド溝25の後端に当接されると、リッド23は、後端を開口2よりも下げたフラップ位置(図4)となる。フラップ位置になると、中間脚部28の下端が後側の斜壁15の下方に位置し、後方移動可能となるため、この状態からスライダ19を更に後退させると、ガイドピン21がガイド溝25の後端に当接した状態のまま、リッド23が開口2の後方のルーフ1内にスライドして、スライド収納位置(図5)となる。尚、スライド収納位置では、リッド23の前端も若干下がり、開口2の後縁と干渉しないようになっている。
【0031】
そして、図10に示すように、スライド収納位置から元の全閉位置に戻すには、モータ16を逆転させて、スライダ19を前方を移動させればよい。フラップ位置まではガイドピン21がガイド溝25の後端に係合したまま移動する。フラップ位置にくると、リッド23の後端を上から押さえるものがなくなるため、ガイドピン21がガイド溝25内で前方へ移動し、チルトアップ位置を経てから全閉位置に戻る。
【0032】
この実施形態では、全閉位置がガイド溝25の前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、開口2が開放されたフラップ位置から、開口2を塞ぐ全閉位置に戻す際に、前述の如く、リッド23の後端が開口2の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。そこで、リッド23の後端が上昇する際に、開口2の後縁との間で、何らかの手違いにより、図11に示すような異物(洗車用のブラシ等)Xを挟み込むおそれがある。
【0033】
しかしながら、この実施形態では、リッド23の後端と開口2の後縁との間に異物Xが挟み込まれても、すぐにリッド23の後端が下降反転して、フラップ位置で停止するようになっている。従って、異物Xが開口2の後方のルーフ1内に引きずり込まれることがなく、異物Xの抜き取りが可能となり、機構の破損を確実に防止することができる。
【0034】
このようなリッド23の場合、異物Xを挟み込む形態としては2つある。1つは、リッド23の前端と開口2の前縁との間に異物Xを挟み込む場合と、もう1つは、前記のように、リッド23の後端と開口2の後縁との間に異物Xを挟み込む場合である。前端での挟み込みの場合は、異物Xの取り除きを容易にするため、後方へ大きく反転させている。後端での挟み込みの場合は、前記のように下降反転させてフラップ位置に停止させている。この2つの挟み込みの認識は、モータ16によりリッド23の位置を検出することにより行われている。
【0035】
すなわち、モータ16は、全閉位置を基準点としたカウント数によりリッド23の位置検出が可能で、更に、モータ16に加わる負荷(電流・電圧)の増大により、異物Xの挟み込みも検出可能になっている。従って、リッド23の後端での挟み込みを、前端での挟みと区別して認識することができる。
【0036】
尚、リッド23の後端での挟み込みを検出するのに、図11に示すような、タッチ式又は加圧式のセンサーSを開口2の後縁に設け、該センサーSにより異物Xの挟み込みを検出し、モータ16に反転信号を出力するようにしてもよい。
【0037】
尚、以上の実施形態では、ガイド溝の前端に全閉位置があるタイプを例にしたが、全閉位置がガイド溝の中間にあり、前側にチルトアップ位置が、後側にフラップ位置があるようなタイプでもよい。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、全閉位置が前端にあり、その後方にチルトアップ位置とフラップ位置が順にあるため、フラップ位置から全閉位置に戻る際には、リッドの後端は開口の後縁に下側から接近し、その後縁を通過してチルトアップ位置となり、その後に全閉位置になる。リッドの後端が開口の後縁を通過する際に異物を挟んでも、すぐにリッドの後端が下降反転して、開口の後縁から離れたフラップ位置で停止するため、異物を抜き取ることが可能であり、機構の破損は確実に防止される。また、このように全閉位置が前端にあるタイプは、スライダのガイドピンがガイド溝の前端に当接して停止しているので、リッドのガタつきを抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るサンルーフ装置の平面図。
【図2】リッドが全閉位置にある状態を示す断面図。
【図3】リッドがチルトアップ位置にある状態を示す断面図。
【図4】リッドがフラップ位置にある状態を示す断面図。
【図5】リッドがスライド収納位置にある状態を示す断面図。
【図6】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図7】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図8】図2中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図9】図2中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図10】リッドの前後移動中の状態を示す説明図。
【図11】リッドの反転状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ルーフ
2 開口
3 サイドレール
4 コーナ部材
13 ストッパ
14,15 斜壁
16 モータ(駆動部)
17 ケーブル
19 スライダ
20 フック
21 ガイドピン
22 係合部
23 リッド
24 ガイド部材
25 ガイド溝
27 前側脚部
28 中間脚部
29 後側脚部
X 異物
S センサー
Claims (5)
- 車体のルーフに形成された開口に、該開口を開閉するリッドを前後移動自在に設け、該リッドの前後移動中に、リッドの後端が開口の後縁に対し下側から上昇して当接又は接近状態となるサンルーフ装置において、
車体のルーフに前後移動するリッドにより開閉される開口を形成し、該開口の左右両側にそれぞれサイドレールを配置し、開口の一側に設置された駆動部により駆動されるケーブルを該駆動部から各サイドレールにかけてそれぞれ配索してなり、
前記リッドの左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材を固定すると共に、該ガイド部材には、所定形状を有するガイド溝と、サイドレールに対して回転自在且つ前後移動自在に係合する前側脚部とを形成し、
前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するスライダを設けると共に、スライダの上端には、ガイド部材のガイド溝内へ移動自在に係合するガイドピンが突設され、
前記ガイドピンがガイド溝内を移動することにより、リッドにより開口が塞がれた全閉位置と、リッドの後端が開口よりも上昇したチルトアップ位置と、リッドの後端が開口よりも下降したフラップ位置とが得られ、且つガイドピンがガイド溝の後端に当接した状態でガイド部材及びリッドが後方へスライドしてルーフ内に収納されるものであって、
前記リッドは、ガイドピンがガイド溝の前端に当接した状態で全閉位置になり、ガイド溝の中間位置でチルトアップ位置になり、ガイド溝の後端に当接した状態でフラップ位置になり、
前記フラップ位置からチルトアップ位置に至る間で、リッドの後端と開口の後縁との間に異物が挟まれた際に、リッドの後端が下降反転してフラップ位置に停止することを特徴とするサンルーフ装置。 - 請求項1に記載のサンルーフ装置であって、
前記駆動部は、基準点からのカウント数により、リッドの位置検出が可能で且つ負荷の増大により異物の挟み込みを検出可能なモータであることを特徴とするサンルーフ装置。 - 請求項1に記載のサンルーフ装置であって、
前記駆動部は、基準点からのカウント数により、リッドの位置検出が可能なモータで、開口の後縁にタッチ式又は加圧式のセンサーを設け、該センサーにより異物の挟み込みを検出してモータに反転信号を出力することを特徴とするサンルーフ装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
前記サイドレールの中間位置の一部に形成した切欠きには、前後方向で対向する一対の斜壁を有するストッパを固定すると共に、後側の斜壁の下端部は開放状態とし、
前記ガイド部材の中間位置に中間脚部を形成し、該中間脚部が、全閉位置及びチルトアップ位置ではストッパの前後の斜壁の間で前後移動が規制された状態で斜めに上下移動し、フラップ位置では後側の斜壁の下方に位置して、そのまま後方へ移動可能になっていることを特徴とするサンルーフ装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
前記ガイド部材の後端に後側脚部を形成し、サイドレールにはケーブルに連結された状態で前後移動するフックを設け、該フックにはガイド部材の後側脚部と係合して該後側脚部の上下移動を規制する係合部が形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
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