JP3809690B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ドラム等の静電潜像担持体表面に形成された静電潜像に対してトナー等の現像剤を供給して静電潜像を顕像化する現像動作を行うと共に、潜像担持体表面上で現像された画像を記録材に転写して画像形成を行うレーザプリンタ等の画像形成装置に使用される現像装置に関し、特に、現像ローラ等の現像剤担持体が設けられた現像剤収容室の上部開口部における上部シール部材を備えた現像装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタ等の画像形成装置に使用される現像装置については、各種形式の装置が提案されている。係る現像装置の一例について図6に基づいて説明する。図6は従来の現像装置を含めた画像形成部を模式的に示す断面図である。
【0003】
図6に示す現像装置は、上フレームF1と下フレームF2とからなるフレームFを有しており、該フレームFにより現像容器が構成されている。該現像容器は、トナー供給口101を挟んで図6において右側の現像室102Aと、左側のカートリッジ収容室102Bとに分けられており、該カートリッジ収容室102Bには、現像剤としてのトナーを収容するトナーカートリッジ100が着脱自在に設けられている。該トナーカートリッジ100には、中央位置にトナー供給用の開口部が設けられており、トナーカートリッジ100を前記フレームFに装着した後に回動させ、前記開口部とトナー供給口101とを一致させることにより、トナーカートリッジ100と現像室102とを連通させることができる。そして、トナーカートリッジ100内には、トナーを攪拌しながら搬送するアジテータ103が設けられており、該アジテータ103の回転により、トナーカートリッジ100内のトナーは前記トナー供給口101を介して現像室102側に供給される。
【0004】
一方、現像室102内の下方位置には、トナー供給ローラ104が回転可能かつ現像剤担持体としての現像ローラ105に弾性当接するように配置されている。このトナー供給ローラ104が図6に示す矢印A方向に回転することにより、トナー供給口101から供給されたトナーは当該回転に伴って搬送され、トナー供給ローラ104と現像ローラ105との接触部において所定の極性に帯電されつつ現像ローラ105に供給される。
【0005】
この現像ローラ105は、前記トナー供給ローラ104の上方にて、図6に示す矢印B方向に回転自在に配設されており、前記トナー供給ローラ104によって供給されたトナーを当該回転に伴って搬送する。
【0006】
また、前記現像ローラ105の表面には、上フレームF1の内壁に現像剤層厚規制部支持部材としての固定部材106を介して取り付けられた現像剤規制層厚規制部材としてのブレード107が弾性当接しており、該ブレード107は、前記のように現像ローラ105により搬送される現像ローラ105の表面上のトナーを所定の極性に帯電させつつトナー層の層厚を規制する。
【0007】
以上のような構成の現像装置は、図6に示すように潜像担持体としての感光体ドラム108との対向位置に配設され、現像ローラ105と感光体ドラム108が接触するように位置決めされる。
【0008】
そして、感光体ドラム108表面には、画像データに基づいてレーザ光をスキャニングする露光装置(図示せず)により静電潜像が形成され、以上のようにして所定の極性に帯電されつつ層厚を規制され現像ローラ105により搬送されるトナーが、感光体ドラム108の表面に形成された静電潜像に供給されることにより、該静電潜像は顕像化される。
【0009】
このようにして現像された画像は、給紙部(図示せず)から給送された用紙上に転写され、更に転写された状態で図示しない定着手段により加熱及び加圧されることにより、用紙上に定着され、画像形成が完了するのである。
【0010】
従って、以上のような装置において良好な画像形成を行うには、現像ローラ105を感光体ドラム108に当接させると共に、現像ローラ105及びトナー供給ローラ104並びにブレード107の相互の位置関係を常に一定に保つ必要がある。一方、製品出荷から装置の使用開始に至るまでの間は、現像ローラ105や感光体ドラム108の変形あるいは汚損等を防ぐために、前記当接状態を解除する必要がある。
【0011】
そこで、従来の装置においては、図6に示すように、トナー供給ローラ104及び現像ローラ105並びに固定部材106等を支持軸110の回りに回動可能な一対の支持板109に支持することにより、現像ローラ105とトナー供給ローラ104等との相互の適正な位置関係を保持することができ、かつ、必要に応じて現像ローラ105と感光体ドラム108とを当接あるいは離間させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置においては、上述のように現像ローラ105を感光体ドラム108に当接させる方向に前記支持板109を回動させると、現像室102Aのフレーム内壁102Cとブレード107の固定部材106との間隙が広がることになるが、このような状況においても現像室102Aの上部開口部からのトナー漏出を防ぐ必要があるため、弾性体で形成された上シール部材111を設けている。
【0013】
図6に示す例では、上シール部材111を厚めのスポンジで形成し、ブレード107の固定部材106と現像室102Aのフレーム内壁102Cを押圧するように、上部フレームF1の内壁に当該上シール部材111を両面テープで接着取り付けしている。
【0014】
このように構成することにより、現像室102Aの上部開口部からのトナー漏出を確実に防止することができると共に、スポンジの弾性変形により、前記支持板109が上述のように回動した場合でも、前記上部開口部を覆い、トナー漏出を常に防止することができる。
【0015】
しかしながら、前記従来の構成の上シール部材111を用いて前記トナー漏出を確実にするためには、前記上シール部材111によりある程度の大きな押圧力を作用させることが必要となるため、前記回動の際における前記ブレード107の固定部材106の動きを妨げる傾向にあり、ブレード107の現像ローラ105に対する当接状態を良好に保つことができないという問題点があった。
【0016】
そこで、本発明は、前記問題点を解決し、現像ローラ及びトナー供給ローラ等を支持板等で回動自在に構成した場合においても、ブレード支持部材の動きを妨げることなく、現像室の上部開口部からのトナー漏出を確実に防ぐことのできる現像装置を提供することを課題としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の現像装置は、前記課題を解決するために、静電潜像を担持搬送する潜像担持体に対向するように設けられ、現像剤により前記静電潜像の現像を行う現像装置であって、前記現像剤を収容せしめる現像容器と、現像剤を担持する表面と該表面を無端移動自在に支持する軸部とを有し該表面により前記現像容器内の現像剤を担持搬送して前記潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の前記表面における前記軸方向の所定領域に弾性当接する現像剤層厚規制部材と、前記軸方向に延びて形成され前記現像剤層厚規制部材を支持して前記現像剤層厚規制部材の前記表面に対する当接量を規制する現像剤層厚規制部支持部材と、前記現像剤担持体の軸方向の両側で、少なくとも前記現像剤担持体の軸部及び前記現像剤層厚規制部支持部材を支持し、下方に設けた支持軸により前記現像容器に対して揺動自在に支持された現像部支持部材と、前記現像剤担持体の前記軸方向両端部にて、前記現像剤担持体の前記表面と、前記現像容器の内壁面と、前記現像剤層厚規制部支持部材に弾性接触される側部シール部材と、前記現像剤層厚規制部支持部材と前記現像容器と前記側部シール部材とにより形成され、かつ前記現像部支持部材の揺動で大きさを可変とした現像剤収容室の上部開口部を覆うとともに前記現像容器に対して伸縮移動自在となるように、当該上部開口部周辺に配置されたフレーム及び前記現像剤層厚規制部支持部材に接着取り付けされた可撓性を有する上部シール部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項1に記載の現像装置によれば、現像剤担持体に対する潜像担持体の取り付け位置等に応じて現像部支持部材が支持軸により現像容器に対して揺動すると、これに伴って現像剤担持体及び現像剤層厚規制部支持部材も揺動し、現像剤層厚規制部支持部材と現像容器と側部シール部材とにより形成される現像剤収容室の上部開口部の大きさが変化する。しかし、この上部開口部を覆う上部シール部材は、可撓性を有する部材で形成され、現像容器に対して伸縮移動自在となるように前記上部開口部周辺に配置されたフレーム及び前記現像剤層厚規制部支持部材に接着取り付けされているので、前記上部開口部の大きさの変化に追従して伸縮し、前記上部開口部からの現像剤漏出を確実に防止しつつ、前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動を阻害することがない。その結果、前記現像剤層厚規制部支持部材により支持された現像剤層厚規制部材の現像剤担持体表面における当接状態が常に安定したものとなり、良好な現像剤層厚規制を行う。
【0019】
請求項2に記載の現像装置は、前記請求項1に記載の現像装置において、前記上部シール部材は、前記現像容器の上部内壁面と所定の間隙を有するように取り付けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項2に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材は、前記現像容器の上部内壁面と所定の間隙を有するように取り付けられているので、前記現像部支持部材の揺動に伴って伸縮する際にも、前記現像容器の上部内壁面と接触することがなく、前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動をより一層円滑なものとする。
【0021】
請求項3に記載の現像装置は、請求項1または請求項2に記載の現像装置において、前記上部シール部材は、シート状の部材であり、前記現像部支持部材が揺動開始位置にある状態において、撓みを有して接着取り付けされていることを特徴とする。
【0022】
請求項3に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材を、シート状の部材で形成し、前記現像部支持部材が揺動開始位置にある状態においては、撓みを有して接着取り付けするようにしたので、前記現像部支持部材が揺動した場合でも、前記現像剤層厚規制部支持部材は前記上部シール部材によって引っ張られることがなく、円滑に揺動する。
【0023】
請求項4に記載の現像装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記上部シール部材は、伸縮性を有する両面テープにより接着取り付けされていることを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材は、伸縮性を有する両面テープにより接着取り付けされているので、前記現像部支持部材が揺動した場合でも、前記現像剤層厚規制部支持部材を引っ張ることがなく、かつ、テープ面の粘着性により良好な現像剤シール性を発揮する。
【0025】
請求項5に記載の現像装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置において、前記上部シール部材は、スポンジ材から形成されていることを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材をスポンジ材から形成したので、前記揺動の際に伸縮し前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動を妨げることがない。
【0027】
請求項6に記載の現像装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置において、前記上部シール部材は、人工皮革から形成されていることを特徴とする。
【0028】
請求項6に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材を人工皮革から形成したので、前記揺動の際に伸縮し前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動を妨げることがない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置について、本発明をレーザプリンタの現像装置につき具体化した実施形態を図面を参照して説明する。
【0030】
まず、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1はレーザプリンタの斜視図、図2はレーザプリンタの断面図である。
【0031】
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケース2と、本体ケース2の後部に上面側に設けられた第1給紙トレイユニット3と、第2給紙トレイユニット4と、排紙トレイ11とが設けられている。この排紙トレイ11は、図2に実線で示す閉位置と鎖線で示す開位置へと切り換え自在であり、開位置のときプリント済みの用紙を受けるトレイとして機能する。
【0032】
また、前記ケース2の内部には、図2に示すように、用紙搬送機構5と、スキャナユニット6と、プロセスユニット7と、定着ユニット8と、前記プロセスユニット7及び定着ユニット8等を駆動する駆動ユニットであって本体ケース2の左端側部分に収容された駆動ユニット(図示せず)等を有する。
【0033】
用紙搬送機構5は、第1給紙トレイユニット3または第2給紙トレイユニット4から択一的に給紙された用紙Pを、プロセスユニット7へ搬送するためのものであり、第1給紙トレイユニット3の下端側に設けられた一対の送りローラ12a,12bと、第2給紙トレイユニット4の下端前側に設けられた一対のレジストローラ13a,13bとを有する。
【0034】
第1給紙トレイユニット3からレジストローラ13a,13bに至る用紙搬送路14は、第2給紙トレイユニット4の下面に沿って延びる下面側搬送路14aを含み、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2から取り外した状態では、下面側搬送路14aが外部に開放状態となる。
【0035】
第1給紙トレイユニット3から給紙された用紙Pは、一対の送りローラ12a,12bで送り駆動されて下面側搬送路14aを通ってレジストローラ13a,13bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセスユニット7へ搬送される。第2給紙トレイユニット4から給紙された用紙Pは、レジストローラ13a,13bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセスユニット7に搬送される。
【0036】
プロセスユニット7は、図3に更に詳しく示すように、現像容器24内に、矢印方向に回転自在に配設された潜像担持体としての感光体ドラム25と、該感光体ドラム25の下方に配置されたスコロトロン型等の帯電器26と、該帯電器26よりも感光体ドラム25の回転方向下流側に配置された現像ローラ27及びトナー供給ローラ31等を有する現像装置と、現像ローラ27よりも前記回転方向下流側に位置し、前記感光体ドラム25の上面に当接する転写ローラ28と、該転写ローラ28よりも更に前記回転方向下流側に配置されたクリーニングローラ29と、前記現像ローラ27を挟んで前記感光体ドラム25とは反対側に着脱可能に配設されたトナーカートリッジ30とを備えて構成されている。
【0037】
前記プロセスユニット7の下方には、図2に示すようにスキャナユニット6が配設されており、該スキャナユニット6は、レーザ発光部(図示せず)と、スキャナモータにより回転自在なポリゴンミラー20と、反射鏡21,23と、レンズ22とを備えて構成されている。
【0038】
このような構成により、前記レーザ発光部から照射されたレーザ光は、感光体ドラム25の軸線に沿って延びるように形成された横長のスキャナ孔に挿嵌されたガラス板38を通過して感光体ドラム25の外周面に照射される。そして、この照射に先立って、前記感光体ドラム25の表面は帯電器26により一様に帯電されており、前記レーザ光の照射により、画像データに従って感光体ドラム25の外周面に静電潜像が露光形成される。
【0039】
一方、トナーカートリッジ30内のトナーは、トナーカートリッジ30内に回動自在に設けられた攪拌部材(アジテータ)32により攪拌され、図3に示すように現像室39とトナーカートリッジ収容室40との間に形成されたトナー供給口41を介し下オーガ36へと搬送される。この下オーガ36及び上オーガ37は、トナー供給ローラ31の上方位置で回転可能に配置されており、トナーをトナー供給ローラ31の両端部方向に搬送するものである。つまり、下オーガ36は、トナーカートリッジ30からトナー供給口41を経て現像室39に供給されたトナーを、トナー供給ローラ31の上方でトナー供給ローラ31の両端部方向に搬送し、上オーガ37は、トナー供給ローラ31の両端側からトナー供給口41に向かってトナーを搬送する。このように、下オーガ36及び上オーガ37を介してトナー供給口41から現像室39に供給されたトナーは、トナー供給ローラ31の上方でその両側方向に搬送循環され、トナーは搬送循環されている間にトナー供給ローラ31に被着しつつ供給されていく。
【0040】
そして、トナー供給ローラ31の回転により現像剤担持体としての弾性ゴムローラからなる現像ローラ27に供給されたトナーは、現像ローラ27に担持され、現像ローラ27の回転により搬送される。更に搬送される過程において、現像剤層厚規制部材としてのブレード33により所定の極性に帯電されつつ所定の層厚に規制され、感光体ドラム25との接触位置へと搬送され、感光体ドラム25へ供給される。
【0041】
また、前記静電潜像も、感光体ドラム25の回転により前記接触位置へと搬送され、前記トナーの供給を受けてトナー像して可視像化され、このトナー像は更に感光体ドラム25の回転により転写ローラ28との接触位置へと搬送される。
【0042】
そして、この搬送タイミングと同期取りされて上述のように搬送される用紙Pが転写ローラ28と感光体ドラム25との圧接部を通過することにより、前記感光体ドラム25上のトナー像は用紙P上に転写され、この用紙Pは定着ユニット8へと搬送される。
【0043】
定着ユニット8は、加熱ローラ34と、該加熱ローラ34に押圧された押圧ローラ35と、該加熱ローラ34及び押圧ローラ35よりも用紙搬送方向下流側に設けられた一対の排出ローラ15a,15bを備えて構成されており、上述のように転写を受けた用紙Pは、加熱ローラ34と押圧ローラ35との圧接部へと搬送される。
【0044】
用紙P上に転写されたトナー像は、加熱ローラ34と押圧ローラ35の圧接部を通過する際に、加熱ローラ34及び押圧ローラ35により加熱及び加圧されて用紙P上に定着され、用紙Pは排出ローラ15a,15bにより排紙トレイ11上に排出される。
【0045】
以上のように、本実施形態におけるレーザプリンタ1は、電子写真方式による画像形成を行う装置であり、良好な画質の画像形成を行うためには、微粒子粉体である現像剤としてのトナーが不可欠である。
【0046】
このトナーは、通常は粒径が7〜10μmのものが用いられており、本実施形態では、このような粒径の一成分非磁性トナーを用いて、いわゆるインプレッション現像方式による反転現像を行うようにしている。このトナーは、加熱により溶融し、冷却により凝固する性質を有しているため、上述のような構成の加熱ローラ34及び押圧ローラ35による定着が行われると、用紙P上に強固に固着し、用紙Pから他の部材等に転移することはない。
【0047】
しかしながら、定着前の段階においては、静電気力により用紙Pあるいは感光体ドラム25もしくは現像ローラ27に担持されているため、飛散し易い状態にあり、更には、いずれのローラ等にも担持されずに現像室39に収容されている状態においては、現像装置の隙間から容易に漏出して飛散し、周囲の装置等を汚染する恐れがある。
【0048】
そこで、本実施形態の現像装置においては、図5に示すように、トナー供給ローラ31及び下オーガ36並びに上オーガ37の両端部側に、これらの各回転軸の両端部に接触されると共に、現像室39内の両側におけるトナーのシールを行うスポンジ材からなるサイドシール部材50が設けられている。
【0049】
このサイドシール部材50は、図5に示すような形状を有しており、図3に示すブレード33及び現像剤層厚規制部支持部材としてのブレード支持部材33A並びに現像ローラ27にも接触可能な形状を有し、現像室39における両側部からのトナー漏れを防止するように配設されている。
【0050】
つまり、サイドシール部材50は、図3に示す現像室39よりも若干大きめに形成され、弾性変形させて現像室39に設置することにより、その反発力によって現像ローラ27に所定の押圧力で接触することになり、現像ローラ27の表面に密着してトナー漏れを防止するのである。
【0051】
また、上述した現像室39に配設された現像ローラ27、トナー供給ローラ31、下オーガ36、及び上オーガ37は、現像容器24に対して回動可能に取り付けられた現像部支持部材としての一対の支持板51に支持されている。
【0052】
支持板51は、前記各ローラ及びオーガの軸方向両側に設けられており、プロセスユニット7の下部フレーム42に形成された支持軸52により回動可能に支持されている。また、支持板51の左上部には切欠部53が設けられており、右上部には支持凹部54が設けられている。切欠部53には付勢バネ55が配置され、かかる付勢バネ55を介して支持板51は支持軸52の回りに時計方向に付勢されている。また、支持凹部54は現像ローラ27が回転可能に支持されており、現像ローラ27は、付勢バネ55の付勢力により支持板51が時計方向に回転付勢されることに基づいて、感光体ドラム25の表面に当接される。この状態が図3中実線にて示されている。なお、これらの切欠部53及び支持凹部54は、図5においては図示を省略している。
【0053】
また、プロセスユニット7の側壁には、前記軸方向の両側に、楔部材56が挿嵌できるようになっており、該楔部材56をプロセスユニット7に挿嵌させた場合には、楔部材56の側端部が支持板51の端縁部と当接する。これにより、支持板51は、付勢バネ55の付勢力に抗して反時計方向に回動され、現像ローラ27と感光体ドラム25とは相互に離間される。この状態が図3中点線にて示されている。
【0054】
上述のような支持板51による回動機構を設けた結果、現像室39の上部開口部の大きさは可変となるため、上部開口部を覆う上シール部材もこの大きさの変化に追従できると共に、ブレード支持部材33Aの動きを阻害しないことが要求される。
【0055】
そこで、本実施形態においては、厚さ1mmの薄いスポンジで形成され、図5に示すように現像ローラ27の軸方向を長手方向とする上シール部材57を、上部フレーム43の内壁に接触しないように、両面テープ58を用いて、前後方向については現像室39の上部開口部周辺のフレーム44及びブレード支持部材33Aに接着して取り付け、また左右方向(幅方向)についてはサイドシール部材50の上端面に接着して取り付けた。また、接着取り付けに当たっては、現像ローラ27が感光体ドラム25に当接した状態においても上シール部材57に撓みを生ずるように緩く取り付け、感光体ドラム25の振れ等により現像ローラ27が最も感光体ドラム25側に移動した状態においても、ある程度の緩みをもって張られるように取り付けた。
【0056】
このように、上シール部材57を、上部フレーム43の内壁と非接触に、かつ、撓みをもって取り付けた結果、感光体ドラム25の振れ等により、支持板51が回動し、その回動によってブレード支持部材33Aが回動する場合でも、上シール部材57がブレード支持部材33Aの動きを阻害することがないので、ブレード33の現像ローラ27に対する当接状態を常に一定に保つことができる。
【0057】
このような上シール部材57に適用可能な材質としては、スポンジの他にも、人工皮革等の伸縮性のある部材が挙げられる。また、両面テープについても、伸縮性のあるものを用いることが好ましい。
【0058】
本実施形態は、以上のように構成したことにより、支持板51が回動して現像室39の上部開口部の大きさが変化したとしても、確実に上部開口部からのトナー漏出を防止できると共に、ブレード支持部材33Aの動きを上シール部材57により阻害することがなく、ブレード33の現像ローラ25に対する当接状態が常に一定となり、良好な現像が可能である。
【0059】
なお、本実施形態においては、現像剤担持体として、ローラ状のものを用いた例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、無端移動自在に設けられたベルト状の現像剤担持体を用いる場合でも適用可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の現像装置によれば、現像剤層厚規制部支持部材と現像容器と側部シール部材とにより形成され、かつ現像部支持部材の揺動で大きさを可変とした現像剤収容室の上部開口部を覆うとともに前記現像容器に対して伸縮移動自在となるように、当該上部開口部周辺に配置されたフレーム及び前記現像剤層厚規制部支持部材に上部シール部材を接着取り付けしたので、現像部支持部材の揺動により現像剤収容室の上部開口部の大きさが変化したとしても、当該変化に追従して伸縮し、前記上部開口部からの現像剤漏出を確実に防止することができる。しかも、前記現像部支持部材と共に揺動する現像剤層厚規制部支持部材の揺動を阻害することがなく、前記現像剤層厚規制部支持部材により支持された現像剤層厚規制部材の現像剤担持体表面における当接状態を常に安定したものとすることができる。その結果、常に良好な現像剤層厚規制が行われることになり、良好な現像を行うことができる。
【0061】
請求項2に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材を、前記現像容器の上部内壁面と所定の間隙を有するように取り付けたので、前記現像部支持部材の揺動に伴って伸縮する際にも、前記現像容器の上部内壁面との接触を防止することができ、前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動をより一層円滑なものとすることができる。
【0062】
請求項3に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材を、シート状の部材で形成し、前記現像部支持部材が揺動開始位置にある状態においては、撓みを有して接着取り付けするようにしたので、前記現像部支持部材が揺動した場合でも、前記現像剤層厚規制部支持部材が前記上部シール部材によって引っ張られることを確実に防止することができ、前記現像剤層厚規制部支持部材の円滑な揺動を実現することができる。
【0063】
請求項4に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材は、伸縮性を有する両面テープにより接着取り付けされているので、前記現像部支持部材が揺動した場合でも、前記揺動の際における前記現像剤層厚規制部支持部材の円滑な揺動を確保することができ、しかも、テープ面の粘着性により良好な現像剤シール性を発揮するので、現像剤の漏出をより一層確実に防止することができる。
【0064】
請求項5に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材をスポンジ材から形成したので、前記揺動の際の伸縮により前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動を妨げることがなく良好な現像を行う現像装置を低コストで提供することができる。
【0065】
【0066】
請求項6に記載の現像装置によれば、前記上部シール部材を人工皮革から形成したので、前記揺動の際の伸縮により前記現像剤層厚規制部支持部材の揺動を妨げることがなく良好な現像を行う現像装置を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるレーザプリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】 図1のプリンタの概略構成を示す断面図である。
【図3】 図1のプリンタに用いられる現像装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】 図3の現像室内に設けられた上部シール部材の構成を示す一部拡大断面図である。
【図5】 図3の現像室内に設けられた上部シール部材の構成を示す斜視図である。
【図6】 従来の現像装置を含む画像形成部の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
7 プロセスユニット
24 現像容器
25 感光体ドラム
27 現像ローラ
31 トナー供給ローラ
33 ブレード
33A ブレード支持部材
36 下オーガ
37 上オーガ
43 上部フレーム
44 現像室の上部開口部周辺のフレーム
51 支持板
57 上シール部材
58 両面テープ

Claims (6)

  1. 静電潜像を担持搬送する潜像担持体に対向するように設けられ、現像剤により前記静電潜像の現像を行う現像装置であって、
    前記現像剤を収容せしめる現像容器と、
    現像剤を担持する表面と該表面を無端移動自在に支持する軸部とを有し該表面により前記現像容器内の現像剤を担持搬送して前記潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の前記表面における前記軸方向の所定領域に弾性当接する現像剤層厚規制部材と、
    前記軸方向に延びて形成され前記現像剤層厚規制部材を支持して前記現像剤層厚規制部材の前記表面に対する当接量を規制する現像剤層厚規制部支持部材と、
    前記現像剤担持体の軸方向の両側で、少なくとも前記現像剤担持体の軸部及び前記現像剤層厚規制部支持部材を支持し、下方に設けた支持軸により前記現像容器に対して揺動自在に支持された現像部支持部材と、
    前記現像剤担持体の前記軸方向両端部にて、前記現像剤担持体の前記表面と、前記現像容器の内壁面と、前記現像剤層厚規制部支持部材に弾性接触される側部シール部材と、
    前記現像剤層厚規制部支持部材と前記現像容器と前記側部シール部材とにより形成され、かつ前記現像部支持部材の揺動で大きさを可変とした現像剤収容室の上部開口部を覆うとともに前記現像容器に対して伸縮移動自在となるように、当該上部開口部周辺に配置されたフレーム及び前記現像剤層厚規制部支持部材に接着取り付けされた可撓性を有する上部シール部材と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記上部シール部材は、前記現像容器の上部内壁面と所定の間隙を有するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記上部シール部材は、シート状の部材であり、前記現像部支持部材が揺動開始位置にある状態において、撓みを有して接着取り付けされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記上部シール部材は、伸縮性を有する両面テープにより接着取り付けされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 前記上部シール部材は、スポンジ材から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置。
  6. 前記上部シール部材は、人工皮革から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置。
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