JP3425053B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JP3425053B2
JP3425053B2 JP4445897A JP4445897A JP3425053B2 JP 3425053 B2 JP3425053 B2 JP 3425053B2 JP 4445897 A JP4445897 A JP 4445897A JP 4445897 A JP4445897 A JP 4445897A JP 3425053 B2 JP3425053 B2 JP 3425053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
developing device
roller
latent image
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4445897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10239998A (ja
Inventor
靖 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP4445897A priority Critical patent/JP3425053B2/ja
Publication of JPH10239998A publication Critical patent/JPH10239998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3425053B2 publication Critical patent/JP3425053B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ドラム等の
静電潜像担持体表面に形成された静電潜像に対してトナ
ー等の現像剤を供給して静電潜像を顕像化する現像動作
を行うと共に、潜像担持体表面上で現像された画像を記
録材に転写して画像形成を行うレーザプリンタ等の画像
形成装置に使用される現像装置に関し、特に、現像装置
内に配置されるオーガローラあるいはトナー供給ローラ
等の回動部材の両端軸部に接触されるシール部材を備え
た現像装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザプリンタ等の画像形成
装置に使用される現像装置については、各種形式の装置
が提案されている。係る現像装置の一例について図6乃
至図8に基づいて説明する。図6は従来の現像装置の要
部を模式的に示す断面図、図7は当該現像装置の要部を
示す斜視図、図8は当該現像装置に用いられるサイドシ
ール部材の当接状態を説明するための平面図である。
【0003】図6に示す現像装置は、上フレームF1と
下フレームF2とからなるフレームFを有しており、該
フレームFにより現像容器が構成されている。該現像容
器は、トナー供給口101を挟んで図6において右側の
現像室102と、左側のカートリッジ収容室とに分けら
れており、該カートリッジ収容室には、現像剤としての
トナーを収容するトナーカートリッジ100が着脱自在
に設けられている。該トナーカートリッジ100には、
中央位置にトナー供給用の開口部が設けられており、ト
ナーカートリッジ100を前記フレームFに装着した後
に回動させ、前記開口部とトナー供給口101とを一致
させることにより、トナーカートリッジ100と現像室
102とを連通させることができる。そして、トナーカ
ートリッジ100内には、トナーを攪拌しながら搬送す
るアジテータ103が設けられており、該アジテータ1
03の回転により、トナーカートリッジ100内のトナ
ーは前記トナー供給口101を介して現像室102側に
供給される。
【0004】一方、現像室102内の下方位置には、ト
ナー供給ローラ104が回転可能かつ現像剤担持体とし
ての現像ローラ105に弾性当接するように配置されて
いる。このトナー供給ローラ104が図6に示す矢印方
向に回転することにより、トナー供給口101から供給
されたトナーは当該回転に伴って搬送され、トナー供給
ローラ104と現像ローラ105との接触部分において
所定の極性に帯電されつつ現像ローラ105に供給され
る。
【0005】この現像ローラ105は、前記トナー供給
ローラ104の上方にて、図6に示す矢印方向に回転自
在に配設されており、前記トナー供給ローラ104によ
って供給されたトナーを当該回転に伴って搬送する。
【0006】また、前記現像ローラ105の表面には、
上フレームF1の内壁に固定部材106を介して取り付
けられたブレード107が弾性当接しており、該ブレー
ド107は、前記のように現像ローラ105により搬送
される現像ローラ105の表面上のトナーを所定の極性
に帯電させつつトナー層の層厚を規制する。
【0007】以上のような構成の現像装置は、プリンタ
等の画像形成装置において、図6に示すように潜像担持
体としての感光体ドラム108との対向位置に配設さ
れ、現像ローラ105と感光体ドラム108が接触する
ように位置決めされる。
【0008】そして、感光体ドラム108表面には、画
像データに基づいてレーザ光をスキャニングする露光装
置(図示せず)により静電潜像が形成され、以上のよう
にして所定の極性に帯電されつつ層厚を規制され現像ロ
ーラ105により搬送されるトナーが、感光体ドラム1
08の表面に形成された静電潜像に供給されることによ
り、該静電潜像は顕像化される。
【0009】このようにして現像された画像は、給紙部
(図示せず)から給送された用紙上に転写され、更に転
写された状態で図示しない定着手段により加熱及び加圧
されることにより、用紙上に定着され、画像形成が完了
するのである。
【0010】このように定着された後のトナーは、用紙
上に強固に固着しているため、用紙から他の部材等に転
移することはない。しかしながら、トナーは粒径7〜1
0μmの微粒子粉であるため、定着前の段階においては
飛散し易い状態となっている。
【0011】特に、感光体ドラム108あるいは現像ロ
ーラ105に担持されずに現像室102に収容されてい
る状態においては、現像装置の隙間から容易に漏出して
飛散し、周囲の装置等を汚染する恐れがある。
【0012】そこで、従来の現像装置においては、図7
に示すように、現像室102の両側に、トナー供給ロー
ラ104の両端部に接触されると共に、現像室102内
の両側においてトナーのシールを行うスポンジ材からな
るサイドシール部材109が配置されている。
【0013】各サイドシール部材109には、軸孔が設
けられており、当該軸孔には、トナー供給ローラ104
のローラ軸104Aが挿嵌されている。そして、ローラ
軸104Aは、サイドシール部材109の外側に設けら
れた支持板110により回転自在に支持されている。
【0014】このような構成により、ローラ軸104A
を被覆しスポンジ材からなるローラ材104Bの両端部
は、サイドシール部材109の内面に接触されており、
係る接触状態によって隙間部分を無くし、トナーの漏出
を防止している。また、前記軸孔109Aは、ローラ軸
104Aの軸径よりも小さい径を有しており、サイドシ
ール部材109がローラ軸104Aに弾性接触すること
により、トナー供給ローラ104を回転を妨げることな
く、前記軸孔からのトナーの漏出を防止している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の現像装置においては、前記サイドシール部材109
を図6に示す現像室102の上フレームF1及び下フレ
ームF2により形成されるシール設置領域の大きさより
も若干大きめに形成し、弾性変形させて該シール設置領
域に設置することにより、その反発力で前記現像ローラ
105に弾性当接させているので、現像ローラ105の
当接端部が図8に点線で示すように現像ローラ105の
両端部外側方向に撓むという問題があった。外側方向に
撓むのは、内側方向においては図8に示すようにトナー
供給ローラ104がサイドシール部材109に当接して
いるためである。
【0016】以上のようなサイドシール部材109の当
接端部の撓みが発生すると、サイドシール部材109の
現像ローラ105表面に対する当接圧が減少し、十分な
シール効果を発揮できず、トナー漏れを生ずる恐れがあ
った。
【0017】そこで、サイドシール部材109の撓みを
抑えるために、サイドシール部材109の硬度を高くし
たり、あるいはサイドシール部材109の押圧力を増大
させることが考えられるが、このようにすると、現像ロ
ーラ105の表面を損傷させる結果となり、却ってトナ
ー漏れが発生するという問題があった。
【0018】そこで、本発明は、前記問題点を解決し、
サイドシール部材が接触する回動部材表面に損傷を与え
ることなく、良好にシールを行うことのできるサイドシ
ール部材を備えた現像装置を提供することを課題として
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の現像装
置は、前記課題を解決するために、静電潜像を担持搬送
する潜像担持体に対向するように設けられ、現像剤によ
り前記静電潜像の現像を行う現像装置であって、前記現
像剤を収容せしめる現像容器と、現像剤を担持する表面
と該表面を無端移動自在に支持する軸部とを有し該表面
により前記現像容器内の現像剤を担持搬送して前記潜像
担持体へ供給する現像剤担持体と、 前記現像剤担持体
の表面に現像剤を供給する供給ローラと、前記供給ロー
ラのローラ軸が挿嵌される軸孔を有し、前記供給ローラ
の両端部に接触され、前記現像剤担持体の軸方向両端部
にて前記表面に弾性接触されるシール部材と、少なくと
も前記シール部材の前記軸方向外側に位置する側壁に面
当接される撓み規制部材とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項1に記載の現像装置によれば、現像
剤担持体の表面に該現像剤担持体の軸方向両端部にてシ
ール部材を弾性接触させることにより、該シール部材の
接触端部は前記軸方向両端部側に撓みを生ずることにな
るが、前記シール部材の前記軸方向外側に位置する側壁
には、該側壁に面当接される撓み部材が備えられている
ため、前記シール部材の撓みを抑え、シール部材の押圧
力及び硬度を上昇させることなく、適正な接触圧が得ら
れる。その結果、現像剤担持体と現像容器との間隙から
の現像剤の漏出が防止される。
【0021】請求項2に記載の現像装置は、静電潜像を
担持搬送する潜像担持体に対向するように設けられ、現
像剤により前記静電潜像の現像を行う現像装置であっ
て、前記現像剤を収容せしめる現像容器と、現像剤を担
持する表面と該表面を無端移動自在に支持する軸部とを
有し該表面により前記現像容器内の現像剤を担持搬送し
て前記潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、前記現像
剤担持体の軸方向両端部にて前記表面に弾性接触される
シール部材と、少なくとも前記シール部材の前記軸方向
外側に位置する側壁に面当接される撓み規制部材と、を
備え、前記撓み規制部材は前記現像剤担持体の表面に弾
性接触されるシール部材の先端部領域外の前記側壁に面
当接されることを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材が前記側壁に面当接される領域は、前記シ
ール部材の前記現像剤担持体表面に弾性接触する先端部
領域が除かれているので、該先端部領域はシール力を損
なわない程度の適度な撓みを生じ、適正な接触圧により
良好なシールを行う。
【0023】請求項3に記載の現像装置は、前記請求項
1または請求項2に記載の現像装置において、前記撓み
規制部材は前記側壁に接着される板状部材であることを
特徴とする。
【0024】請求項3に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材は、前記シール部材の側壁に接着される板
状部材なので、現像剤担持体両端部あるいはシール部材
周辺に備えられた部材等と干渉することなく、適切にシ
ール部材の撓み規制を行う。
【0025】請求項4に記載の現像装置は、請求項3に
記載の現像装置において、前記撓み規制部材はポリエス
テルフィルムから形成されていることを特徴とする。
【0026】請求項4に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材はポリエステルフィルムから形成されてい
るため、加工が容易であり、シール部材の形状に左右さ
れることなく、確実にシール部材の撓みの規制を行う。
また、適度な硬度を有しているため、シール部材の適切
な接触圧が得られる。
【0027】請求項5に記載の現像装置は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置において、
前記シール部材はスポンジ材から形成されていることを
特徴とする。
【0028】請求項5に記載の現像装置によれば、前記
シール部材はスポンジ材から形成されているので、弾性
変形により適度な接触圧が得られ、前記撓み規制部材に
より撓みを規制された状態においても、現像剤担持体表
面を損傷させない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像装置につ
いて、本発明をレーザプリンタの現像装置につき具体化
した実施形態を図面を参照して説明する。
【0030】まず、本実施形態に係るレーザプリンタの
概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。図
1はレーザプリンタの斜視図、図2はレーザプリンタの
断面図である。
【0031】図1に示すように、レーザプリンタ1は、
本体ケース2と、本体ケース2の後部に上面側に設けら
れた第1給紙トレイユニット3と、第2給紙トレイユニ
ット4と、排紙トレイ11とが設けられている。この排
紙トレイ11は、図2に実線で示す閉位置と鎖線で示す
開位置へと切り換え自在であり、開位置のときプリント
済みの用紙を受けるトレイとして機能する。
【0032】また、前記ケース2の内部には、図2に示
すように、用紙搬送機構5と、スキャナユニット6と、
プロセスユニット7と、定着ユニット8と、前記プロセ
スユニット7及び定着ユニット8等を駆動する駆動ユニ
ットであって本体ケース2の左端側部分に収容された駆
動ユニット(図示せず)等を有する。
【0033】用紙搬送機構5は、第1給紙トレイユニッ
ト3または第2給紙トレイユニット4から択一的に給紙
された用紙Pを、プロセスユニット7へ搬送するための
ものであり、第1給紙トレイユニット3の下端側に設け
られた一対の送りローラ12a,12bと、第2給紙ト
レイユニット4の下端前側に設けられた一対のレジスト
ローラ13a,13bとを有する。
【0034】第1給紙トレイユニット3からレジストロ
ーラ13a,13bに至る用紙搬送路14は、第2給紙
トレイユニット4の下面に沿って延びる下面側搬送路1
4aを含み、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2
から取り外した状態では、下面側搬送路14aが外部に
開放状態となる。
【0035】第1給紙トレイユニット3から給紙された
用紙Pは、一対の送りローラ12a,12bで送り駆動
されて下面側搬送路14aを通ってレジストローラ13
a,13bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセ
スユニット7へ搬送される。第2給紙トレイユニット4
から給紙された用紙Pは、レジストローラ13a,13
bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセスユニッ
ト7に搬送される。
【0036】プロセスユニット7は、図3に更に詳しく
示すように、現像容器24内に、矢印方向に回転自在に
配設された潜像担持体としての感光体ドラム25と、該
感光体ドラム25の下方に配置されたスコロトロン型等
の帯電器26と、該帯電器26よりも感光体ドラム25
の回転方向下流側に配置された現像ローラ27及びトナ
ー供給ローラ31等を有する現像装置と、現像ローラ2
7よりも前記回転方向下流側に位置し、前記感光体ドラ
ム25の上面に当接する転写ローラ28と、該転写ロー
ラ28よりも更に前記回転方向下流側に配置されたクリ
ーニングローラ29と、前記現像ローラ27を挟んで前
記感光体ドラム25とは反対側に着脱可能に配設された
トナーカートリッジ30とを備えて構成されている。
【0037】前記プロセスユニット7の下方には、図2
に示すようにスキャナユニット6が配設されており、該
スキャナユニット6は、レーザ発光部(図示せず)と、
スキャナモータにより回転自在なポリゴンミラー20
と、反射鏡21,23と、レンズ22とを備えて構成さ
れている。
【0038】このような構成により、前記レーザ発光部
から照射されたレーザ光は、感光体ドラム25の軸線に
沿って延びるように形成された横長のスキャナ孔に挿嵌
されたガラス板38を通過して感光体ドラム25の外周
面に照射される。そして、この照射に先立って、前記感
光体ドラム25の表面は帯電器26により一様に帯電さ
れており、前記レーザ光の照射により、画像データに従
って感光体ドラム25の外周面に静電潜像が露光形成さ
れる。
【0039】一方、トナーカートリッジ30内のトナー
は、トナーカートリッジ30内に回動自在に設けられた
攪拌部材(アジテータ)32により攪拌され、図3に示
すように現像室39とトナーカートリッジ収容室40と
の間に形成されたトナー供給口41を介して下オーガ3
6へと搬送される。この下オーガ36及び上オーガ37
は、トナー供給ローラ31の上方位置で回転可能に配置
されており、トナーをトナー供給ローラ31の両端部方
向に搬送するものである。つまり、下オーガ36は、ト
ナーカートリッジ30からトナー供給口41を経て現像
室39に供給されたトナーを、トナー供給ローラ31の
上方でトナー供給ローラ31の両端部方向に搬送し、上
オーガ37は、トナー供給ローラ31の両端側からトナ
ー供給口41に向かってトナーを搬送する。このよう
に、下オーガ34及び上オーガ35を介してトナー供給
口41から現像室39に供給されたトナーは、トナー供
給ローラ31の上方でその両側方向に搬送循環され、ト
ナーは搬送循環されている間にトナー供給ローラ31に
被着しつつ供給されていく。
【0040】そして、トナー供給ローラ31の回転によ
り弾性ゴムローラからなる現像ローラ27に供給された
トナーは、現像ローラ27に担持され、現像ローラ27
の回転により搬送される。更に搬送される過程におい
て、ブレード33により所定の極性に帯電されつつ所定
の層厚に規制され、感光体ドラム25との接触位置へと
搬送され、感光体ドラム25へ供給される。
【0041】また、前記静電潜像も、感光体ドラム25
の回転により前記接触位置へと搬送され、前記トナーの
供給を受けてトナー像して可視像化され、このトナー像
は更に感光体ドラム25の回転により転写ローラ28と
の接触位置へと搬送される。
【0042】そして、この搬送タイミングと同期取りさ
れて上述のように搬送される用紙Pが転写ローラ28と
感光体ドラム25との圧接部を通過することにより、前
記感光体ドラム25上のトナー像は用紙P上に転写さ
れ、この用紙Pは定着ユニット8へと搬送される。
【0043】定着ユニット8は、加熱ローラ34と、該
加熱ローラ34に押圧された押圧ローラ35と、該加熱
ローラ34及び押圧ローラ35よりも用紙搬送方向下流
側に設けられた一対の排出ローラ15a,15bを備え
て構成されており、上述のように転写を受けた用紙P
は、加熱ローラ34と押圧ローラ35との圧接部へと搬
送される。
【0044】用紙P上に転写されたトナー像は、加熱ロ
ーラ34と押圧ローラ35の圧接部を通過する際に、加
熱ローラ34及び押圧ローラ35により加熱及び加圧さ
れて用紙P上に定着され、用紙Pは排出ローラ15a,
15bにより排紙トレイ11上に排出される。
【0045】以上のように、本実施形態におけるレーザ
プリンタ1は、電子写真方式による画像形成を行う装置
であり、良好な画質の画像形成を行うためには、微粒子
粉体である現像剤としてのトナーが不可欠である。
【0046】このトナーは、通常は粒径が7〜10μm
のものが用いられており、本実施形態では、このような
粒径の一成分非磁性トナーを用いている。このトナー
は、加熱により溶融し、冷却により凝固する性質を有し
ているため、上述のような構成の加熱ローラ34及び押
圧ローラ35による定着が行われると、用紙P上に強固
に固着し、用紙Pから他の部材等に転移することはな
い。
【0047】しかしながら、定着前の段階においては、
静電気力により用紙Pあるいは感光体ドラム25もしく
は現像ローラ27に担持されているため、飛散し易い状
態にあり、更には、いずれのローラ等にも担持されずに
現像室39に収容されている状態においては、現像装置
の隙間から容易に漏出して飛散し、周囲の装置等を汚染
する恐れがある。
【0048】そこで、本実施形態の現像装置において
は、図4に示すように、トナー供給ローラ31及び下オ
ーガ36並びに上オーガ37の両端部側に、これらの各
々の両端部に接触されると共に、現像室39内の両側に
おけるトナーのシールを行うスポンジ材からなるサイド
シール部材50が設けられている。
【0049】このサイドシール部材50は、図5に示す
ような形状を有しており、図3に示すブレード33及び
ブレード支持部材33A並びに現像ローラ27にも接触
可能な形状を有し、現像室39における両側部からのト
ナー漏れを防止するように配設されている。
【0050】つまり、サイドシール部材50は、図3に
示す現像室39よりも若干大きめに形成され、弾性変形
させて現像室39に設置することにより、その反発力に
よって現像ローラ27に所定の押圧力で接触することに
なり、現像ローラ27の表面に密着してトナー漏れを防
止するのである。
【0051】しかしながら、前記サイドシール部材50
の前記現像ローラ27の軸方向内側は、前記トナー供給
ローラ31及び下オーガ36並びに上オーガ37と接触
しているため、前記のような押圧力を受けると、前記軸
方向外側に撓む傾向にある。
【0052】そこで、本実施形態においては、図4及び
図5に示すように、サイドシール部材50の前記軸方向
外側の側壁に、サイドシール部材50の撓み規制部材5
1を設けた。
【0053】この撓み規制部材51により、サイドシー
ル部材50の撓み量は、図4に示すように減少し、サイ
ドシール部材50の硬度を高くしたり、押圧力を上昇さ
せることなく、適切な現像ローラ27に対する接触圧を
得ることができる。
【0054】本実施形態では、撓み規制部材51には、
厚さ0.3mmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)シートを用いた。このようにポリエステルフィルム
材料を用いることにより、適切な撓み規制力を発揮させ
ることができると共に、加工が容易なために、どのよう
な形状のサイドシール部材50に対しても容易に対応す
ることが可能である。また、低コストであるために、現
像装置全体のコスト低減にも寄与する。
【0055】以上のような撓み規制部材の設置領域は、
図5に示すように、サイドシール部材50の側壁の外周
よりも狭い領域となっており、サイドシール部材50の
現像ローラ27に対する接触端部に対しては所定の自由
度を持たせている。これにより、該先端部は適度に撓
み、適切な接触圧を得ることができる。
【0056】また、撓み規制部材51には、図5に示す
ように軸孔51A,51B,51Cが設けられている。こ
れらの軸孔に対応する軸孔はサイドシール部材50にも
設けられており、これらの軸孔に、夫々、トナー供給ロ
ーラ31のローラ軸31A、下オーガ36の回転軸36
A、及び上オーガ37の回転軸37Aが挿嵌される。
【0057】なお、撓み規制部材51そのものは、その
外側に前記各軸31A,36A,37Aを支持する支持板
が配設されているため、外側に位置ずれを起こしたりす
ることはない。従って、必要以上に強度が要求されるこ
ともないため、厚さ0.3mm程度のPETシートで充
分にその効果を発揮できる。しかしながら、撓み規制部
材51は、本実施形態のようなシート状部材である必要
はなく、図4に二点鎖線で示すような所定の厚みを持っ
た部材51'でも良い。但し、このような部材51'を用
いる場合には、図4のように、現像ローラ27に感光体
ドラム25とのギャップ調整用コロ27Aが設けられて
いる場合には、図4にDで示す箇所のように、部材5
1'に窪み部を設ける必要がある。
【0058】従って、撓み規制部材51をシート状に形
成するメリットとしては、現像ローラ27両端部付近に
配設された部材に影響を受けることなく、容易にサイド
シール部材50に設置することが可能であることが挙げ
られる。
【0059】以上のように、本実施形態によれば、サイ
ドシール部材50の撓み規制部材51を設けたことによ
り、サイドシール部材50の硬度を高くすることなく、
また、サイドシール部材50の押圧力を上昇させること
なく、適切に現像ローラ27への接触圧を確保すること
ができるので、現像ローラ27の表面を損傷させること
なく、良好なシール性を長期に亘って維持することがで
きる。
【0060】なお、本実施形態においては、現像剤担持
体として、ローラ状のものを用いた例について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、無端移動自
在に設けられたベルト状の現像剤担持体を用いる場合で
も適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
現像装置によれば、現像剤担持体表面に弾性接触させる
シール部材の現像剤担持体の軸方向外側に位置する側壁
に、該側壁に面当接される撓み部材を備えるようにした
ので、前記シール部材の撓みが抑えられ、シール部材の
押圧力及び硬度を上昇させることなく、適正な接触圧を
得ることができる。その結果、現像剤担持体と現像容器
との間隙からの現像剤の漏出を確実に防止することがで
きる。
【0062】請求項2に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材が前記側壁に面当接される領域を、前記シ
ール部材の前記現像剤担持体表面に弾性接触する先端部
領域外としたので、該先端部領域はシール力を損なわな
い程度の適度な撓みを生ずることができ、適正な接触圧
により良好なシールを行うことができる。
【0063】請求項3に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材を、前記シール部材の側壁に接着される板
状部材としたので、現像剤担持体両端部あるいはシール
部材周辺に備えられた部材等と干渉することなく、適切
にシール部材の撓み規制を行うことができる。
【0064】請求項4に記載の現像装置によれば、前記
撓み規制部材をポリエステルフィルムから形成したの
で、撓み規制部材を容易に加工することができ、シール
部材の形状に左右されることなく、確実にシール部材の
撓みの規制を行うことができる。また、適度な硬度を有
しているため、シール部材の適切な接触圧を得ることが
できる。更に、低コストであるため、現像装置全体の低
コスト化に寄与することができる。
【0065】請求項5に記載の現像装置によれば、前記
シール部材をスポンジ材から形成したので、弾性変形に
より適度な接触圧を得ることができ、前記撓み規制部材
により撓みを規制された状態においても、現像剤担持体
表面の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるレーザプリンタの
外観を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタの概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】図1のプリンタに用いられる現像装置の概略構
成を示す断面図である。
【図4】図3の現像室内に設けられたサイドシール部材
及び撓み規制部材の構成を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図5】図4の撓み規制部材の取り付け状態及び形状を
示す斜視図である。
【図6】従来の現像装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図7】従来の現像装置の要部を示す斜視図である。
【図8】従来の現像装置におけるサイドシール部材の撓
み状態を示す平面図である。
【符号の説明】
7 プロセスユニット 24 現像容器 25 感光体ドラム 27 現像ローラ 31 トナー供給ローラ 31A 回転軸 36 下オーガ 36A 回転軸 37 上オーガ 37A 回転軸 50 サイドシール部材 51 撓み規制部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持搬送する潜像担持体に対
    向するように設けられ、現像剤により前記静電潜像の現
    像を行う現像装置であって、 前記現像剤を収容せしめる現像容器と、 現像剤を担持する表面と該表面を無端移動自在に支持す
    る軸部とを有し該表面により前記現像容器内の現像剤を
    担持搬送して前記潜像担持体へ供給する現像剤担持体
    と、前記現像剤担持体の表面に現像剤を供給する供給ローラ
    と、 前記供給ローラのローラ軸が挿嵌される軸孔を有し、前
    記供給ローラの両端部に接触され、 前記現像剤担持体の
    軸方向両端部にて前記表面に弾性接触されるシール部材
    と、 少なくとも前記シール部材の前記軸方向外側に位置する
    側壁に面当接される撓み規制部材と、 を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持搬送する潜像担持体に対
    向するように設けられ、現像剤により前記静電潜像の現
    像を行う現像装置であって、 前記現像剤を収容せしめる現像容器と、 現像剤を担持する表面と該表面を無端移動自在に支持す
    る軸部とを有し該表面により前記現像容器内の現像剤を
    担持搬送して前記潜像担持体へ供給する現像剤担持体
    と、 前記現像剤担持体の軸方向両端部にて前記表面に弾性接
    触されるシール部材と、 少なくとも前記シール部材の前記軸方向外側に位置する
    側壁に面当接される撓み規制部材と、 を備え、 前記撓み規制部材は前記現像剤担持体の表面に弾性接触
    されるシール部材の先端部領域 外の前記側壁に面当接
    されることを特徴とする現像装置
  3. 【請求項3】 前記撓み規制部材は前記側壁に接着され
    る板状部材であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記撓み規制部材はポリエステルフィル
    ムによって形成されていることを特徴とする請求項3に
    記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記シール部材はスポンジ材から形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか一項に記載の現像装置。
JP4445897A 1997-02-27 1997-02-27 現像装置 Expired - Fee Related JP3425053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4445897A JP3425053B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4445897A JP3425053B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10239998A JPH10239998A (ja) 1998-09-11
JP3425053B2 true JP3425053B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=12692055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4445897A Expired - Fee Related JP3425053B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3425053B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5052800B2 (ja) * 2005-09-30 2012-10-17 株式会社沖データ 現像装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10239998A (ja) 1998-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4998158B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP3969990B2 (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4635701B2 (ja) 現像カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4314529B2 (ja) 現像カートリッジおよび画像形成装置
JP3724568B2 (ja) 現像装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2007033468A (ja) 画像形成装置
JP2017129618A (ja) カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP3425053B2 (ja) 現像装置
JPH10116015A (ja) 画像形成機およびそれに適用するプロセスユニット
JP2005321762A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3492858B2 (ja) 現像装置
JP3724567B2 (ja) 現像装置およびそれを用いた画像形成装置
JP3809690B2 (ja) 現像装置
JPH11316500A (ja) 画像記録装置
JP3092514B2 (ja) 現像装置及び現像装置を備える画像形成装置
JP4645630B2 (ja) 現像装置、プロセスユニットおよび画像形成装置
JP3837815B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6440011B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JPH1138747A (ja) 現像装置およびトナー担持体
JPH1138746A (ja) 現像装置およびトナー供給体
JP2022168971A (ja) 現像装置、およびそれを備えた画像形成装置
JP6576100B2 (ja) 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JPH1184856A (ja) 現像装置
JPH08129302A (ja) 現像装置
JP3543712B2 (ja) 現像装置及び現像装置を備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees