JP2004133077A - 現像装置 - Google Patents

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Mitsuhiko Miyaoka
宮岡 光彦
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Abstract

【課題】現像装置の現像ローラを露出させる開口部において、前記ブレード部材の側部とブレード取り付け部、および現像ローラの下部等に対して、トナーの漏れ出しを防止する手段を設ける。
【解決手段】現像装置の感光体ドラム12に対向させる開口部30には、層厚規制部材としてのブレード部材35を現像ローラ25に対して配置し、前記ブレード部材3の裏面側の両側部にはシール部材37を設け、開口部シール32と軽く接するように設ける。また、前記ブレード部材の両側表面には可撓性のフィルム36を設けて、ブレード部材35とともに湾曲されて側部のシール作用を発揮させる。さらに、ブレード部材の上部の表面側には巾の広いフィルム39を配置して、上部からのトナーの漏れ出しを阻止できるようにする。
【選択図】     図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に設ける現像装置において、装置フレームの開口部から、トナーの漏れ出しを防止するシール手段の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置や電子写真複写機または、複数の機能を有する複合機として構成される画像形成装置では、電子写真方式を用いた画像形成手段を設けて、感光体に形成したトナー画像を用紙に転写して定着し、記録紙上に画像を形成している。前記画像形成装置では、感光体に対して帯電器、露光手段、現像装置、転写手段等を配置しており、前記現像装置の現像ローラからトナーを感光体ドラムに供給して、トナー画像を形成するようにしている。前記現像装置においては、トナーホッパから帯電手段により帯電させたトナーを、現像ローラに付着させてから、薄い金属板で構成した層厚規制部材としてのブレード部材を押圧して薄層として形成し、感光体ドラムに対向する位置に露出させている。
【0003】
前記ブレード部材は、現像装置フレームの現像ローラが位置する開口の上部にネジ止めされて設けられ、そのブレード部材の自由側の先端部を、金属板のバネ性を利用して所定の押圧力で押圧させるように構成している。また、前記現像ローラを設けている現像装置の開口部では、その開口部の周囲の部分(感光体ドラム側)にフェルト等またはスポンジのような発泡体で構成されるシール部材を設けて、前記ブレード部材の両側部分や、現像ローラの端部付近からトナーが漏れ出すことを防止している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献】
特開平11−327294号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記現像ローラに担持されたトナーを薄層に形成するブレード部材は、現像ローラに対して間隙を形成されるように配置される。しかし、両側端部に配置されるシール部材の反発力によりブレード部材の両側端部が押され、現像ローラとの間隔が小さくなってしまい、ローラ中央部とローラ両端部で形成されるトナー層の厚さが異なり、記録紙に担持されるトナー層厚が異なるため、転写、定着不良が発生し、良好な記録画像が得られないという問題が発生する。さらには、ブレード部材の両側端部が、現像ローラの両側端部に強く当ってしまい、その抵抗により現像ローラにおける回転負荷が大きくなるという問題がある。前記ブレードの問題の他に、前記ブレード部材を配置している開口部では、前記シール部材とブレード部材の間にできる隙間や現像ローラの下部、ブレード取付部等から、トナーが漏れ出すことが避けられず、よりトナーの漏れ出しを有効に阻止できる手段の開発が望まれているのが現状である。
【0006】
本発明は、現像ローラを設けたフレームの開口部の周囲の隙間から、現像ローラ側に向けて、トナーが漏れ出すことを防止可能に、複数のシール手段を組み合わせて設けた現像装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フレームの開口部側に回転可能に取り付けられ、担持されるトナーを感光体ドラムに供給する現像ローラと、前記現像ローラ上のトナーを薄層に形成するブレード部材とを備えた現像装置に関する。
請求項1の発明は、前記フレームの開口部周辺に設けられ、前記現像ローラの両側部に接触する第1のシール部材と、
前記開口部の上部に設けるブレード取付部に支持され、端部を現像ローラに押圧してトナーの薄層を形成するブレード部材と、
前記ブレード部材の両側部の裏面に配置する第2のシール部材および両側部の表面側に設ける可撓性のフィルム部材と、
前記ブレード部材を保持する保持部材の外側から垂下させるフィルム部材と、を設け、
前記開口部の第1のシール部材とブレード部材の裏面側に設ける第2のシール部材とは、前記ブレードの端部で接するように設けられることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、前記フレームの開口部周辺に設けられる第1のシール部材は、現像ローラにトナーを供給する供給ローラの軸支部材に設けたガイド手段を介して現像ローラ側に配置され、
前記第1のシール部材の現像ローラに接する部分には、摩擦係数の小さなシート材を設けることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、前記フレームの開口部に配置する現像ローラは、開口部より装着してブレード部材を湾曲させながら位置決めし、
前記現像ローラに組み合わせて配置する供給ローラは、フレームの側部に設ける軸支孔から挿入し、軸支部材を後で装着することにより、動作位置に保持されることを特徴とする。
【0010】
前述したように構成したことにより、装置フレームの開口部の両側部では、ブレード部材の裏面側のシール部材と開口部シール部材とによりトナーの漏れ出しを防止でき、さらに、その2つのシール部材の隙間を可撓性のフィルム部材により覆って、トナーが漏れ出すことを防止できる。また、開口部シール部材の現像ローラに接する部分にシート材を設けるので、現像ローラの回転に抵抗となることはなく、現像ローラの下部からのトナーの漏れ出しを阻止できる。さらに、開口部にローラを装着するに際して、現像ローラを装着することにより、ブレード部材を適正に位置決めでき、開口側部のシール部材を正確に位置決めできる。そして、現像ローラの表面に形成されるトナー層の厚さが、ブレード部材の巾方向で均一になり、記録紙に転写されたトナー層厚が一定な薄層となるので、転写や定着の動作に対して不都合な状態が発生することがなく、良好な記録画像を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明するが、まず、本発明の装置を適用可能な画像記録装置の構成を図1にもとづいて説明する。図1に示す画像記録装置1は、小型の装置として構成しているもので、装置本体の下部に設ける給紙部2には、任意のサイズの用紙を収容可能な給紙トレイ3を装着し、給紙ローラ4により用紙を1枚ずつ取り出して用紙搬送路5に向けて給紙する。前記用紙搬送路5には、搬送ローラ装置5a、5bを所定の間隔を持って配置しており、用紙搬送路5内を搬送される用紙は、記録部7を通る際にトナー画像が転写され、定着装置8により定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに排出される。また、前記給紙トレイ3からの給紙系統の他に、装置の側部に開閉可能な手差しトレイ6を配置しており、定型サイズ以外の用紙類を用いる場合に、前記手差しトレイ6から用紙を挿入して、給紙ローラ6aにより用紙搬送路5に向けて給紙することもできるようにしている。
【0012】
前記画像記録装置1において、記録部7には、感光体ドラム12を設けた感光体ユニット10と、トナーを感光体ドラム12に供給するための現像器ユニット20とを配置しており、前記2つのユニット10、20は、図2に示すように組み合わせられて装置本体の記録部7に装着される。前記感光体ユニット10においては、ユニットフレーム11に軸13を介して支持される感光体ドラム12に対して、帯電部材15とメモリ除去部材14とを配置している。また、前記感光体ドラム12の上部に対応する位置には書き込み手段16を、下部には転写ローラ17をそれぞれ配置し、図の時計方向に回転される感光体ドラム12に対向させて、書き込み手段の下流側に、現像器ユニット20の現像ローラ25を位置させて設けている。
【0013】
前記感光体ユニット10においては、帯電手段としての帯電ブラシ15により、感光体ドラムに所定の電圧を印加して均一に帯電させ、LED等により構成される書き込み手段16から、画像の光を照射して静電潜像を形成する。そして、前記感光体ドラム12に形成される静電潜像に対して、現像ローラ25からトナーを供給してトナー画像として可視像化し、転写ローラ17と感光体ドラム12の間に挟持されて搬送される用紙に対して、前記転写ローラ17に所定の電位を印加して、前記トナー画像を用紙に転写する。前記トナー画像が転写された用紙は、定着装置8に向けて搬送され、定着装置8で加熱・加圧されて定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに向けて排出される。また、前記用紙にトナー画像を転写した後で、感光体ドラムに付着して残留するトナー等は、メモリ除去部材14のブラシにより掻き乱されて、付着力が弱められて一様に分散された後で、帯電ローラ15により所定の電位に帯電される。
【0014】
前記感光体ドラム12に対してトナーを供給するために、現像ローラを感光体ドラムに対応させて設けている現像器ユニット20においては、トナーホッパ22の内部に収容しているトナーを、パドル23により攪拌しながら供給ローラ24に向けて送り出す。そして、前記供給ローラ24と現像ローラ25の間でトナーを摺擦しながら、所定の電位を印加してトナーを帯電させて、現像ローラ25の表面に付着させ、ブレード部材35により薄層として形成する。前記現像ローラ25に担持されるトナーは、感光体ドラム12の静電潜像に向けて供給されるが、その後に現像ローラの表面に残留するトナーは、供給ローラ24との間で、新規に供給されるトナーと混合されて再び帯電作用が付与され、現像領域に向けて供給される。
【0015】
前記感光体ユニット10と、現像器ユニット20とを組み合わせて、感光体ドラム12と現像ローラ25とを、画像形成装置の記録部7の所定の位置に位置決めして保持させるためには、前記記録部の各々のユニットの装着部に対して、任意の位置決め手段を設けておくことができる。そして、前記位置決め手段等を用いることにより、前記2つのユニットを各々上から挿入して装着するのみで、前記2つのユニットの相互の位置決めと、感光体ドラム12に対する現像ローラ25の位置決めを行うことができるようにされる。その他に、前記2つのユニットを、容易に組み合わせ得るようにするために、任意の接続手段を設けて、2つのユニットを組み合わせた状態で記録部に位置決めできるようにすることも可能である。
【0016】
前記現像器ユニット20は、図3の外観図に示すように構成されているもので、フレーム21の感光体ドラムに対応する側には、現像ローラ25を露出させる開口部30を設けている。また、前記現像ローラ25に対してトナーの薄層を形成するためのブレード部材35を、前記開口部の上部に設けたブレード保持部33により支持し、装置の取付部に対して固定ネジ33aを介して取り付けられている。また、前記現像器ユニット20に装着する現像ローラ25の軸25aと、供給ローラ24の軸24aは、図4に示すように、装置フレームの一方の側板21aでは、軸受部材26、27を介して支持するが、前記現像ローラ25と供給ローラ24とを装着する際の動作は後で説明する。なお、前記図3、4に示す例において、装置フレーム21の側部には、図3に示すように、ユニットを記録部に位置決めするための軸部材18を、側部カバー21bから突出させて設けている。
【0017】
前述したように構成された現像器ユニット20において、現像ローラ25を感光体ドラム12に向けて露出させるフレーム21の開口部30には、図5ないし図7に示すように、開口部30の上部分に設けたブレード取付部31に、ブレード部材35を保持するためのブレード保持部材33を設けている。前記開口部30の周囲のフレームの側枠部材21aの表面側(感光体ドラム側)には、略ロ形状のシール部材32を第1のシール部材として貼り付けて設けている。図5に示すように、ブレード取付部31に対応する部分では、前記シール部材32は、連続気泡の発泡体で構成されるもので、ブレード部材35を固定する際の圧縮作用により気泡が潰されて、トナースルー(トナーの漏れ出し)が生じることを防止している。また、前記ブレード取付部31の下部で、ブレードの裏面側の側部に接しないように設けられるシール部材32bは、熱圧縮されているため、現像ローラ25を開口部に取り付けても、大きな圧縮作用は付与されずに、その材料自体の弾力性を発揮可能として、現像ローラ25に対して局部的に強く押圧したりすることがない。そして、現像ローラ25の表面に形成されるトナー層厚が、ブレード部材の巾方向で均一になるので、記録紙に転写されたトナー層厚が一定な薄層となり、転写や定着の動作に対して不都合な状態が発生することがなく、良好な記録画像を得ることができる。
【0018】
なお、前記シール部材32を圧縮処理を施さず、連続気泡の発泡体のままで構成しても、ブレード取付部31に対応するシール部材32aでは、ブレード部材35を固定するために、強く押圧されて気泡が潰される。したがって、前記シール部材の気泡が潰された部分では、トナーの漏れ出す隙間がなくなり、押圧されないシール部材32bの開口部の両端側では、後述するように、他のシール手段と共同して、トナーの漏れ出しが阻止できるようにされる。また、前記シール部材32が現像ローラに当接する部分では、そのシール部材の表面に下部フィルム40を貼り付けて設けており、前記下部フィルム40に現像ローラ25の下部が摺動するようにされる。
【0019】
前記下部フィルムは現像ローラの回転の抵抗とならないような、滑らかな表面を有する樹脂フィルムで構成されるもので、例えば、従来より画像形成装置の用紙搬送路等に設けられているPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムのようなものを用いることができる。前記下部フィルムをシール部材32の表面に貼り付けて設けることにより、前記シール部材32の中を通ってトナーが漏れ出すことを阻止できるという、その構成に基づく効果を奏することもできる。
【0020】
前記ブレード保持部材33においては、図7に示すように、開口部30の上部のブレード取付部31に押圧される取付部材34に対して、ブレード部材35の上部を位置させる。さらに、保持部材38を重ねてから固定ネジ33aで固定しているもので、前記保持部材38は、上側の折り曲げ部38aが、ブレード部材の取付部上部を覆うように配置されている。前記ブレード部材35の両側部は、感光体ドラム25の画像領域25aよりも巾が広いが、前記現像ローラ25の長さよりも巾の狭いものとして構成され、前記ブレード部材35の巾とほぼ同一で、開口部のシール部材32bの内側面に軽く接するように設けられる。そして、前記ブレード部材35は現像ローラ25に対して、画像領域25Aの範囲ではトナーの薄層の形成を良好に行い得るように設けている。前記図7に示すように、現像ローラ25に先端部が押圧される状態で湾曲されるブレード部材35は、装置フレーム21の開口部30では、側枠21aの表面に沿うように湾曲されている。
【0021】
前記ブレード部材35の両側部には、図6にも示すように、側フィルム36、36を取り付けて、前記ブレード部材35の先端部が現像ローラ25に押圧する状態で、湾曲した際にも前記ブレード部材35の形状にしたがって湾曲される。前記図6に示す例において、(a)はブレード部材35と取付部材34およびシール部材32の関係を示しており、同図(b)は現像ローラ25とブレード部材36の関係を、同図(c)にはブレード保持部材33の全体の構成を説明している。前記図6(a)および同図(b)に示すように、ブレード部材35の両側部に設けている側フィルム36、36は、シール部材32の両側の部分に対応させて設けており、前記シール部材32の上を覆うように前記側フィルム36が配置される。
【0022】
前記ブレード部材35の両側部の裏面側には、前記シール部材32と同様に、発泡体で構成される第2のシール部材として、シート状のシール部材37が設けられており、前記開口部30に設けた第1のシール部材32と、ブレード35の裏面端部に設けている第2のシール部材37とは、両者の端面が接するように位置されて、開口部30の周囲でのシール作用を維持できるようにされる。前記シール部材37は、独立気泡の発泡体で構成すると良く、保持部材38によりブレード部材35を取り付ける部分では、前記シール部材37が押圧されて圧縮部37aとされる。また、前記シール部材37の下部の圧縮されない部分では、シール部材32に対して、弾性体同士の弾性的な押圧作用を互いに発揮し、シール作用を行い得るようにされる。
【0023】
また、前述したように、前記ブレード部材35の両側部の表面側に設けられる側フィルム36、36は、ブレード35の側部と開口側部とを覆うように設けられていることにより、前記開口部30の両側部に隙間が生じることを防止して、現像器ユニット20の内部から開口部30の隙間を通って、トナーが感光体ドラム側に漏れ出すことを防止している。すなわち、前記第1、第2のシール部材を配置したことにより、現像ローラの軸受け付近や2種類のシール部材が接している部分等の、隙間が生じやすい開口の周囲部分から、トナーが漏れ出すことを防止するとともに、トナーがシール部材の中を通り抜け(スルー)して感光体ドラム側に漏れ出すことをも防止しているのである。
【0024】
前記図6(c)および図7に示しているように、保持部材38の両側に配置されている表面側フィルム39、39は、前記側フィルム36の表面側を大きくカバーするような巾を有するものとして構成され、その下端部は現像ローラ25に近接する位置まで延長されている。前記表面側フィルム39は、ブレード部材35の上部の側部からトナーが漏れ出したときに、その漏れ出したトナークラウド等が、感光体ドラムに画像情報を書き込むためのLED等の書き込み部材16に、影響を与えることを防止するためのもので、前記フィルム39の下端部はできるだけ感光体ドラムに近接する位置まで延長されると、遮蔽効果を有効に発揮できる。また、前記各フィルム部材36、39は、前記開口部の周囲に配置しているシール部材32と協働して、開口部30の周囲からトナーが漏れ出すことを防止できるようにしている。さらに、前記フィルム部材としては、任意の弾性を有する薄いプラスチック製のフィルムを用いることができるもので、例えば、PETフィルム等のような薄くて透明であって、強度の大きいフィルムを使用すれば、耐久性も良好なものとすることが可能である。
【0025】
なお、前記ブレード固定部材の実施例において、ブレード部材35を挟持するように配置される取付板と保持板は、その板の厚さを任意に設定できるものである。また、前記取付板と保持板の各々の板を1枚ずつではなしに、2枚またはそれ以上の数の板を重ねて配置し、ブレード部材に対する保持作用をより良好に発揮させるとともに、ブレード部材35のネジ固定部で、ブレード部材に凹凸が形成されないように位置決めして保持させることが可能である。したがって、前述したようにして、ブレード部材35の上部をネジ33aで固定保持させるに際して、装置フレームの樹脂製のブレード固定部材の支持表面に、樹脂材料を型に注入して製作する際に若干の製作誤差等があっても、後で取り付けるブレード部材の保持状態を良好に設定できる。そして、現像ローラに当接させるブレード部材の自由側端部を押圧する作用を良好に発揮できて、現像ローラの表面に形成するトナーの薄層を均一な厚さに形成可能となる。
【0026】
前述したようなシール手段を設けた現像器ユニット20において、装置の開口部30とブレード取付部31には、前記ブレード部材35およびフィルム部材39を取り付けてから、装置の側部から供給ローラ24を装着する。そして、後述するように、供給ローラ24の軸支部材を含めたシール取付部に対して、シール部材32を貼り付けて設け、前記開口の前側から現像ローラ25を装着する。前記現像ローラ25を取り付ける場合に、現像ローラを斜めに挿入して一方の軸受けに軸支させ、その後に、他方の軸を挿入して軸支させるが、その現像ローラ25の装着に際しては、ブレード部材35を図8の鎖線で示した状態から実線で示した状態まで、湾曲させながら現像ローラ25を位置決めして取り付けるようにする。したがって、前記ブレード部材35は、現像ローラ25を装着する際の湾曲作用に対する反力が、現像ローラ25の表面に対する押し付け力となり、トナーの薄層の形成作用を行うことができる。
【0027】
図9に示す例は、供給ローラ24を装着して、軸支部材41により保持させる状態を説明しているもので、前記供給ローラ24の装着は、前記図4に示しているように、軸支部材41を外した状態で、装置フレームの側板21aに形成されている開口(部材41の取付孔)から挿入する。そして、前記開口から供給ローラ24を挿入して、他方の端部に設けた軸支部材(図示を省略)に一方の軸端部を挿入し、その後に、フレーム21a側に軸支部材41を装着することによって、軸24aの他方の端部を軸支させるようにする。なお、前記現像ローラと供給ローラに対する駆動手段は、図3に示す現像装置の斜視図では、影になる側に配置されているものであるが、その駆動伝達機構等は、従来公知の現像装置と同様に構成が可能であるから、その説明は省略している。
【0028】
前記供給ローラ24を支持する軸支部材41は、図9に模式図として示すように、大径のフランジとして構成される本体42から、小径の突部材43を突出させるようにして一体に設け、供給ローラ24の軸24aを挿入する軸孔を設けている。なお、前記軸支部材41を装置フレームの側板21aに対して係止するために、係止手段を設けることが必要であるが、前記係止手段としては、ローラ軸の端部に設けているギヤ(図示を省略)の軸をフレームに対して位置決めするEリングを用いて取付ける等の手段を用いるが、その他に、任意の固定手段を用いることが可能である。ところで、実際には、現像器ユニットを組み立てた後で、供給ローラを取り外すことは想定されないので、接着手段を用いて固定することも可能である。
【0029】
また、前記軸支部材の突部材43には切欠部44を設けているが、この切欠部44では、開口部のシール部材32が位置決めされるもので、前記シール部材32は、現像ローラの裏側に対応する位置では、前記突部材43の切欠部44に貼り付けられる状態で支持される。もちろん、前記シール部材32は、前述したように、現像ローラ25の画像領域の外側に位置するように配置されているものであり、そのシール部材32の湾曲された表面部が現像ローラ25に接し、上部の内側の両側の端面が、ブレード部材35の端面部の内側面に軽く接する状態に配置される。
【0030】
なお、前記現像器ユニット20の構成の例において、各シール部材32、37の厚みと巾等は、その現像装置の特性に応じて任意に設定が可能であり、フィルム部材36、39の巾等も、任意に形成可能である。また、ブレード保持部に設ける取付部材や保持部材等の金属製の板状の部材の構造と、その板材の材質や厚さ等の条件と、表面側に配置する樹脂性のフィルムの大きさ(カバーする範囲)等の条件も任意に設定が可能であり、それ等の各部材の条件等も特に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】
前述したように構成したことにより、装置フレームの開口部の両側部では、ブレード部材の裏面側のシール部材と開口部シール部材とによりトナーの漏れ出しを防止でき、さらに、その2つのシール部材の隙間を可撓性のフィルム部材により覆って、トナーが漏れ出すことを防止できる。また、開口部シール部材の現像ローラに接する部分にシート材を設けるので、現像ローラの回転に抵抗となることはなく、現像ローラの下部からのトナーの漏れ出しを阻止できる。さらに、開口部にローラを装着するに際して、現像ローラを装着することにより、ブレード部材を適正に位置決めでき、開口側部のシール部材を正確に位置決めできる。そして、現像ローラの表面に形成されるトナー層の厚さが、ブレード部材の巾方向で均一になり、記録紙に転写されたトナー層厚が一定な薄層となるので、転写や定着の動作に対して不都合な状態が発生することがなく、良好な記録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像記録装置の構成を示す説明図である。
【図2】記録部の構成を示す説明図である。
【図3】現像装置の斜視図である。
【図4】現像装置の側面図である。
【図5】シール部材の説明図である。
【図6】(a)ないし(c)はブレード固定部材を構成する各板部材の説明図である。
【図7】ブレード保持部材の構成を示す側面図である。
【図8】現像ローラの装着状態の説明図である。
【図9】供給ローラの装着部の説明図である。
【符号の説明】
1  画像記録装置、 2  給紙部、 3  給紙トレイ、
4  給紙ローラ、 5  用紙搬送路、 5a・5b  搬送ローラ装置、
6  手差しトレイ、 7  記録部、 8  定着装置、
9  排出ローラ装置、 10  感光体ユニット、
11  ユニットフレーム、 12  感光体ドラム、 13  ドラム軸、
14  メモリ除去部材、 15  帯電部材、 16  書き込み部材、
17  転写ローラ、 18  位置決め突起、 20  現像器ユニット、
21  フレーム、 22  トナーホッパ、 23  パドル、
24  供給ローラ、 25  現像ローラ、 30  開口部、
31  ブレード取付部、 32  シール部材、
33  ブレード保持部材、 34  取付部材、 35  ブレード部材、
36  側フィルム、 37  裏シール、 38  保持部材、
39  表面側フィルム、 40  下部フィルム、 41  軸支部材、
42  本体、 43  突出部、 44  切欠部。

Claims (3)

  1. フレームの開口部側に回転可能に取り付けられ、担持されるトナーを感光体ドラムに供給する現像ローラと、前記現像ローラ上のトナーを薄層に形成するブレード部材とを備えた現像装置であって、
    前記フレームの開口部周辺に設けられ、前記現像ローラの両側部に接触する第1のシール部材と、
    前記開口部の上部に設けるブレード取付部に支持され、端部を現像ローラに押圧してトナーの薄層を形成するブレード部材と、
    前記ブレード部材の両側部の裏面に配置する第2のシール部材および両側部の表面側に設ける可撓性のフィルム部材と、
    前記ブレード部材を保持する保持部材の外側から垂下させるフィルム部材と、を設け、
    前記開口部の第1のシール部材とブレード部材の裏面側に設ける第2のシール部材とは、前記ブレードの端部で接するように設けられることを特徴とする現像装置。
  2. 前記フレームの開口部周辺に設けられる第1のシール部材は、現像ローラにトナーを供給する供給ローラの軸支部材に設けたガイド手段を介して現像ローラ側に配置され、
    前記第1のシール部材の現像ローラに接する部分には、摩擦係数の小さなシート材を設けることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記フレームの開口部に配置する現像ローラは、開口部より装着してブレード部材を湾曲させながら位置決めし、
    前記現像ローラに組み合わせて配置する供給ローラは、フレームの側部に設ける軸支孔から挿入し、軸支部材を後で装着することにより、動作位置に保持されることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
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