JP3596232B2 - 電子写真装置のプロセスユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ユニットと現像器ユニットとの2つのユニットを用いて画像形成部を構成する電子写真式画像記録装置に関し、特に、感光体ユニットを現像器ユニットに組み合わせる機構と、感光体ドラムと現像ローラの軸の関係を良好に設定可能な手段とを設けた電子写真装置のプロセスユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真方式を用いた画像記録装置では、感光体ドラムおよび帯電器、現像器等を一体に構成したプロセスユニットが用いられており、前記ユニットを装置本体に対して着脱可能に設けている。そして、前記一体化したプロセスユニットにおいて、例えば、1万枚のコピー可能なユニットとして構成した場合には、その画像形成装置に設けたカウンターの計数値を用いてユニットの寿命を推定すること等により、ユニットの交換を指令する等の情報を出力させるようにしている。したがって、前述したようなユニットを使用する場合には、感光体ドラムや現像器等の寿命に個別に注意を払う必要がなく、装置本体の表示部にユニットの交換指令が出力された時に、そのプロセスユニットの交換を行うのみで、画像記録装置を使用することができる。
【0003】
ところが、前記プロセスユニットに配置される感光体ドラムや現像器は消耗品であり、これ等の各部材が寿命に達すると、新しいユニットと交換されるが、前記感光体ドラムや現像器の寿命には大きな差がある。そして、これ等の寿命の異なる部材を一括して交換すると、いずれかの部材には無駄が生じることになる。そこで、感光体ドラムユニットと、現像器ユニットとを別体に構成しておき、それ等のユニットの個々の寿命に応じて、個別のユニット毎に交換するようにした装置も使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記2つのユニットを別個に交換可能に構成する場合には、それぞれのユニットには無駄が生じなくなる反面、用紙搬送路内で紙のジャム等が発生した場合には、前記2つのユニットを装置本体から外してジャム処理を行う必要があり、そのユニットの着脱作業が煩わしいという新たな問題が発生する。また、前記装置本体の画像形成部に、感光体ユニットと現像器ユニットとを組み合わせて配置する際に、感光体ユニットの感光体ドラムと現像器ユニットの現像ローラの相互の位置関係を正確に設定する必要がある。ところが、従来の2つのユニットを組み合わせて配置する場合では、各ユニットを本体フレームに対して装着する等の手段を用いていたために、それ等のユニットの相互の関係を設定する機構が複雑になる等の問題があった。さらに、前記2つのユニットを組み合わせた際に、感光体ユニットに設ける感光体ドラムと、現像器ユニットの現像ローラとの相互の位置決めが困難であり、前記2つの回転部材を正確に、しかも簡単に位置決め可能な手段の開発が要望されている。
【0005】
本発明は、前述したような従来の装置の問題を解消するもので、感光体ユニットと現像器ユニットとの2つのユニットを組み合わせて一体に着脱可能にするとともに、両ユニットに配置する回転部材の相互の位置決めを正確に行い得る装置を提供することを目的としている。
【0006】
本発明は、別体のものとして構成した感光体ユニットと、現像器ユニットとを組み合わせて、電子写真装置の本体フレームに装着するよう構成し、
電子写真方式を用いて感光体ドラムに形成したトナー画像を、用紙に転写してコピーを作成する電子写真装置のプロセスユニットに関する。
請求項1の発明は、前記感光体ユニットには、ドラム軸とその上部に設けた上ピンを、前記現像器ユニット側に設け、
現像器ユニットから感光体ユニット側に設けた支持板には、前記現像器ユニット側にフック部材を設けるとともに上部が開口する凹溝を設け、
前記凹溝に感光体ユニットに設けているドラム軸と、その上部に設けた上ピンを挿入することで、前記支持板の凹溝に挿入した上ピンを、前記フック部材により弾性的に押圧保持させて、前記2つのユニットを一体化可能とし、
前記2つのユニットを組み合わせて装置本体に位置決めした状態で、前記感光体ドラムの軸芯が、現像器ユニットに配置された現像ローラの軸芯よりも下側に位置するように組み合わせ、
前記両ユニットの係合状態では、感光体ドラムの軸芯の位置が現像ローラの軸芯に対して低い位置になるよう設定して、前記感光体ドラムには常時現像ローラにより、下方に向けて押圧する力が作用するよう構成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記感光体ユニットには感光体ドラム軸を、前記現像器ユニットには支持ピンを、各々の両側部に突出させて設け、
前記2つのユニットを組み合わせた状態で収容する電子写真装置の本体フレームには、板金で構成した板金フレームに、感光体ドラム軸を保持する凹溝と、現像器ユニットの支持ピンを挿入するピン受け溝を設けて、
前記2つのユニットを組み合わせた状態で、本体フレームの凹溝とピン受け溝との各々に対して、前記2つのユニットに設けた感光体ドラム軸と支持ピンとを位置決めして、装着することを特徴とする。
【0007】
前述したように構成したことにより、本発明においては、感光体ユニットと現像器ユニットとの各々の寿命に応じて個別に交換が可能であり、用紙ジャム等の処理を行う際には、2つのユニットを一体にして装置本体から取出すことができる。また、感光体ドラムと現像ローラの2つの回転部材での位置関係により、2つの回転部材が相互に圧接して反対方向に回転されるために、その回転に伴う下向きの力が作用することによって、感光体ユニットの浮き上がりが抑制され、2つのユニットの相互の位置関係を良好に維持できる。そして、現像器ユニットの支持部材に設けた係合溝に対して、感光体ユニットの軸とピン部材とを係合させることにより、2つのユニットを所定の位置関係で一体化することができる。したがって、現像器ユニットの支持部材の凹溝に感光体ユニットの突出部材が装着された際に、弾性部材により押圧保持することが可能であり、その装着状態を目視により確認することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、まず、本発明の装置を適用可能な画像記録装置を、図1にもとづいて説明する。図1に示される画像記録装置1は、小型のプリンタやファクシミリ等の画像形成装置として構成が可能なもので、装置の本体部2には任意のサイズの用紙を収容する給紙カセットを装着し、用紙を用紙搬送路3に向けて送り出す手段を設けている。前記用紙搬送路3は本体部2の上部フレーム4と、上ガイド板5の間に形成されているもので、レジストローラ装置として作用を行う搬送ローラ装置6により用紙先端部の位置決めを行って画像転写部に向けて搬送する。そして、感光体ドラム65に形成されたトナー画像を、転写ローラ71の放電により用紙に転写し、定着装置に向けて送り出すようにする。本実施例においては、前記画像記録装置の画像形成部8に、現像器ユニット30と感光体ユニット60との2つのユニットを組み合わせて構成しており、前記2つのユニットは、後述するように、装置本体の画像形成部に設けた位置決め手段に対して装着される。
【0009】
前記2つのユニットは、装置本体の上部に開閉可能に設けたトップカバー10の部分を介して、着脱可能に設けられている。前記トップカバー10の一端部は装置本体の上部フレームに設けたヒンジ部11を支点にして支持され、トップカバー10の他端部にはロック部材12を支軸13を介して設けている。前記ロック部材12は、支軸13に支持されるレバー14と係合爪15とから構成され、装置本体の係合軸16に対して係合爪15を係止することにより、トップカバー10を閉じた位置に固定する。また、前記トップカバー10の下面には、現像器ユニットの上面の角部に対応する位置に押圧バネ17……を配置しており、トップカバーを閉じた位置に保持することにより、前記押圧バネ17……を介して現像器ユニットを押圧保持する作用を行わせる。
【0010】
前記装置本体の画像形成部8に配置する2つのユニットにおいて、現像器ユニット30は、図2の平面図と図3の正面図に示されるように構成される。現像器ユニット30の本体フレームの上部には、用紙の搬送方向の上下流方向の側面に複数条のリブを平行に突出させて設け、前記リブにより容器部の補強を行うとともに、ユニットの取扱い性を向上させるためのハンドル部材31、31aとして構成する。前記フレーム部材の側部に配置する側フレーム37、37aには、外側に向けて支持ピン38、38aを突出させて設けており、前記支持ピンを画像記録装置本体に対する取り付けと位置決め手段として用いる。
【0011】
前記現像器ユニット30には、画像記録装置に装着した際の用紙の搬送方向下流側に位置させて、一対の支持板40、40aをフレームと一体に設けている。前記支持板はプラスチック等の弾性を有する材料により構成することが可能で、現像器ユニットの側フレーム37から延長した状態で配置しており、後述する感光体ユニット60のドラム軸等を収容する凹溝と、装着した軸等を係止保持するためのフック部材とを設けている。また、前記支持板40は外面が垂直で、内面が傾斜したテーパ面43が形成されており、一対の支持板の内面上部の幅が広く、下部の幅が狭く構成されている。したがって、前記一対の支持板の間に感光体ユニットを装着する際に、感光体ユニットを水平に装着しなくても、装着の動作を容易に行い得るように構成している。
【0012】
前記図2、3に示される外観を呈する現像器ユニット30においては、図1に示すように、容器部32の内部に、トナーを攪拌しながら供給ローラ34に供給するための攪拌部材(パドル部材)33を配置している。また、前記容器部32からのトナー排出側には、供給ローラ34と感光体ドラム65に接する現像ローラ35、および前記現像ローラ35の表面に接する層厚規制部材36とを設けている。前記供給ローラ34は軸にスポンジ状の導電性を有する弾性体、または導電性の繊維を有する植毛体を、所定の厚さで設けた弾性体ローラとして構成することができる。そして、前記供給ローラ34には、軸を介して図示を省略した給電部材から、−600〜−700V、望ましくは−650V前後の値のバイアス電圧が印加される。
【0013】
前記現像ローラ35はステンレス等の金属製のローラ軸に、導電性のゴム(シリコンゴム、ウレタンゴム、NBR)を所定の厚さで被覆したもので構成されているもので、そのローラ表面を平滑なものとして構成する。前記現像ローラ35に対しては、−300〜−400V、望ましくは−350V前後の値のバイアス電圧が印加される。また、前記現像ローラ35に対して配置する層厚規制部材36は、現像ローラ35の表面に形成するトナーの薄層の均一に設定するためのものであり、ウレタン樹脂シートまたはステンレス製の板部材からなるバネ性を有するものとして構成する。そして、前記層厚規制部材36に対しては、−600V〜−700Vの範囲、望ましくは−650V前後の値のバイアス電圧が印加される。
【0014】
前記供給ローラ34と現像ローラ35との軸芯間距離は、2つのローラの半径の合計よりも若干小さく設定されており、両ローラを同一方向(矢印X方向)に回転させることにより、ローラの接触部では圧接されながら反対方向に摺動される状態となる。つまり、前記供給ローラ34と現像ローラ35との接触部では、両ローラが圧接状態で摺動するために、ローラの摺動部では大きな抵抗があるので、単純に2つのローラを圧接させずに各々回転させる場合に比較して、両ローラに対する駆動力を大きい値に設定する必要があるという特徴を有している。前記現像器ユニットにおいては、両ローラの摩擦作用と両ローラに印加されている電圧の差により、両ローラ間でトナーが帯電されるとともに、現像ローラ35の表面にトナーが付着される。そして、前記現像ローラ35の表面に付着されたトナーを層厚規制部材36により均一な厚さの薄層として形成し、感光体ドラムに向けて露出させて、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを移転させることによりトナー画像を形成する。
【0015】
前記現像器ユニット30に組み合わせて配置する感光体ユニット60には、感光体ドラム65と、表面が植毛部材等により構成されるブラシローラのような帯電ローラ67とを配置している。そして、感光体ドラム65に対して配置する書き込みユニット70により画像の書き込みを行うとともに、感光体ドラムに形成したトナー画像を転写ローラ71の放電により用紙に転写する。また、前記書き込みユニット70はLEDヘッドアレイより構成されるもので、画像情報出力装置からの情報にもとづいてLEDを発光させ、感光体ドラムに光を照射する。前記感光体ドラム65の表面はアースされた光導電体よりなり、帯電ローラ67により−750Vの帯電が行われ、書き込みユニット70より光が照射された部位、すなわち画像情報の黒に対する部分の電位が−50V程度となり、光の照射部位と非照射部位(画像情報の白に対応する部分)とで電位差が生じ、画像情報に対応する静電潜像が形成される。
【0016】
前記感光体ドラムに形成される静電潜像に対して、現像ローラ35の表面に付着しているトナーが、略−650Vに帯電している状態で接すると、トナーは感光体ドラム65の表面の光照射部位に吸引され、感光体ドラムの表面にはトナー画像が形成される(反転現像)。このトナー画像の転写位置では、用紙の裏面から転写ローラ71により500V〜2kVのバイアス電圧が印加されることによって、用紙にトナー画像が転写される。前記トナー画像が転写された用紙は、感光体ドラムの回転により定着器に向けて送られ、加熱と押圧作用が付与されて定着される。また、前記トナー画像を用紙に転写した後で、感光体ドラムの表面に残留するトナーは、帯電ローラ67により掻き乱されて感光体ドラムの表面に分散されるとともに、感光体ドラムの表面と同じ電位に帯電される。そして、感光体ドラムが現像ローラ35に接する位置で、両者の間の電位差により現像ローラ35側に残留トナーが移転され、容器部から新たに供給されるトナーに混合されて再使用される。
【0017】
前記現像器ユニット30に組み合わせて、画像記録装置の画像形成部に装着される感光体ユニット60は、図1および後述する図5に示されるように、プラスチック材料で構成された本体フレーム61と一体に側フレームを設けている。前記側フレームには、軸受け部材を介して金属製のドラム軸66を支持させ、前記ドラム軸に感光体ドラム65を設けている。また、前記側フレームの外側には、前記ドラム軸66の端部を突出させることの他に、その上部に所定の間隔をおいてピン部材63を突出させて設け、画像記録装置と現像器ユニットに対する位置決め手段として構成する。さらに、前記本体フレーム61の上部にはハンドル部材62を設けており、感光体ユニットを着脱する際の取扱い部材として用いることができるようにする。
【0018】
【実施例】
前述したように、2つのユニットを画像記録装置に対して装着し、各ユニットの相互の位置決めを行うために、装置本体の画像形成部に対応させて、図4に示す板金フレーム20を本体フレームの内面に配置している。前記板金フレーム20は導電性を有する金属板で構成されるもので、ピン受け溝21とドラム軸受け溝22との、2つの凹溝を上部に向けて開口させて設けている。また、現像器ユニット30に対する駆動伝達のために、本体出力ギヤ23をユニット装着部に対して配置している。図5には、前記板金フレーム20に対して2つのユニットを組み合わせて配置する場合を示しているもので、最初に、板金フレーム20のピン受け溝21に現像器ユニット30の支持ピン38を装着することにより、現像器ユニット30の画像形成部に対する位置決めを行う。この状態で、現像器ユニット30の支持板40に設けた凹溝41と、板金フレーム20のドラム軸受け溝22とが重なる状態となる。
【0019】
前記現像器ユニット30に対して感光体ユニット60を装着する際には、前記支持板40の凹溝41に感光体ユニット60の側部に突出配置されているドラム軸66の端部を挿入し、2つの凹溝41、22の底部にドラム軸66を位置決めする。その状態では、前記ドラム軸66の上部に配置されている上ピン63が凹溝41の上部に位置するのであるから、前記上ピン63は弾性を有するフック部材42の頭部により斜め下方に向けて押圧される状態となる。なお、前記フック部材は、支持板本体と一体のものとして構成が可能であるが、その他に、弾性の大きな材料を用いてフック部材を作成して、凹溝に取付けるような手段を用いることもできる。そして、感光体ユニットの2つの突出部材63、66は、支持板40の凹溝41に対して移動不能に固定保持されるために、感光体ユニット60は現像器ユニット30と一体に取出し得る状態で、画像記録装置本体に装着されることになる。
【0020】
本発明において、画像記録装置の画像形成部に現像器ユニットを位置決めすることにより、図5に示すように、板金フレーム20に配置する本体出力ギヤ23に対して、現像器ユニットの駆動伝導部に設けた伝導ギヤ51が噛合うようにされる。そして、前記本体出力ギヤ23に噛合う伝導ギヤ51を介して、現像器ユニットに設けた攪拌部材33、供給ローラ34および現像ローラ35に対する駆動を行うように、駆動伝導機構を構成する。
【0021】
前述したようにして現像器ユニット30を位置決めした後で、図6に示すように、現像器ユニットの支持板40の凹溝41に対して、ドラム軸66の端部と上ピン63とを装着し、上ピン63に対してフック部材42により係止作用を行わせる。前記感光体ユニットを現像器ユニットに装着することにより、現像器ユニットの現像ローラ35に対して感光体ユニットの感光体ドラム65を位置決めするが、前記感光体ドラムの軸と現像ローラの軸との位置関係は、図7に示されるように設定される。本発明においては、前記図7に示されるように、感光体ドラム65の軸芯aに対して、現像ローラ35の軸芯bが間隔t1の差を有するように、感光体ドラムの軸芯を低い位置に設定している。また、前記現像ローラ35の軸芯bと供給ローラ34の軸芯cとは、t2の高さ方向の差を持たせており、前記2つのローラ34、35が摺動する際に、現像ローラ35の軸芯bよりも低い位置に大きな力が作用する状態とされる。
【0022】
前記感光体ドラムは現像ローラに対して、弱い力で圧接される状態に設けられるものであるが、前記現像ローラの表面には所定の厚さの弾性体の被覆が形成されているので、両ローラの接触部では弾性体が少しだけ変形する状態となる。また、前記図7に示すように、感光体ドラム65の軸芯の位置を、現像ローラ35の軸芯に対して低い位置に設定することにより、感光体ドラムには常時現像ローラにより下方に向けて押圧する力が作用する。そして、感光体ユニットを現像器ユニットに対して装着する際に、現像器ユニットの支持板に設けた凹溝に感光体ユニットの側部に突出される部材を上から装着し、上ピンをフック部材により押圧することができる。したがって、そのような簡単な係止手段を用いても、感光体ドラムと現像ローラとの接触部で、感光体ユニットに対しては下方に向けて押圧する作用が加えられるために、感光体ユニットが浮き上がるような不都合は生じない。なお、前記感光体ドラムの軸芯と現像ローラの軸芯との高さの差は、任意の値に設定が可能であるが、前記軸芯の間隔t1は、現像ローラに設ける弾性体の被覆の厚さや、両回転部材を押圧する力の条件等に対応させて設定する。
【0023】
【発明の効果】
前述したように、本発明においては、感光体ユニットと現像器ユニットとを別体に構成するが、両ユニットには相互に離反可能な着脱手段を設けるので、両ユニットの各々の寿命に応じて個別に交換が可能であり、用紙ジャム等の処理を行う際には、2つのユニットを一体にして装置本体から取出すことができる。また、両ユニットの係合状態では、感光体ドラムの軸芯が現像器ユニットに配置された現像ローラの軸芯よりも下側に位置するように構成するために、2つの回転部材での位置関係を設定し、2つの回転部材が相互に圧接して反対方向に回転される際に、その回転に伴う下向きの力が作用することにより、感光体ユニットの浮き上がりが抑制され、2つのユニットの相互の位置関係を良好に維持できる。
【0024】
さらに、前記現像器ユニット側端部から感光体ドラム側に一対の支持部材を突設させて設け、感光体ユニットの側部に設けた縦方向のドラム軸端部とピン部材との2つの突出部材を、支持片に設けた係合溝に装着するので、2つのユニットを所定の位置関係で一体化することができる。前記効果に加えて、本発明においては、前記現像器ユニットの支持部材に設ける係合溝には前記ドラム軸端部とピン部材の挿脱に伴って弾性変形する係止部材を設けているので、現像器ユニットの支持部材の凹溝に感光体ユニットの突出部材が装着された際に、弾性部材により押圧保持することが可能であり、その装着状態を目視により確認することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な現像器ユニットと感光体ユニットとを組み合わせた画像形成部の構成の説明図である。
【図2】本発明に用いる現像器ユニットの平面図である。
【図3】図2の現像器ユニットの正面図である。
【図4】装置本体に配置する板金フレームの説明図である。
【図5】板金フレームを介して2つのユニットを組み合わせた状態の説明図である。
【図6】現像器ユニットに対して感光体ユニットを装着する状態の説明図である。
【図7】感光体ドラムと現像ローラの軸芯の位置関係の説明図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置、 2 本体部、 10 トップカバー、
20 板金フレーム、 21 ピン受け溝、 22 ドラム軸受け溝、
23 本体出力ギヤ、 30 現像器ユニット、 34 供給ローラ、
35 現像ローラ、 38 支持ピン、
40 支持板、 41 凹溝、 42 フック部材、
50 駆動伝導部、 51 伝導ギヤ、 60 感光体ユニット、
63 上ピン、 65 感光体ドラム、 66 ドラム軸、
67 帯電ローラ、 70 書き込みユニット、 71 転写ローラ。
Claims (2)
- 別体のものとして構成した感光体ユニットと、現像器ユニットとを組み合わせて、電子写真装置の本体フレームに装着するよう構成し、
電子写真方式を用いて感光体ドラムに形成したトナー画像を、用紙に転写してコピーを作成する電子写真装置のプロセスユニットにおいて、
前記感光体ユニットには、ドラム軸とその上部に設けた上ピンを、前記現像器ユニット側に設け、
現像器ユニットから感光体ユニット側に設けた支持板には、前記現像器ユニット側にフック部材を設けるとともに上部が開口する凹溝を設け、
前記凹溝に感光体ユニットに設けているドラム軸と、その上部に設けた上ピンを挿入することで、前記支持板の凹溝に挿入した上ピンを、前記フック部材により弾性的に押圧保持させて、前記2つのユニットを一体化可能とし、
前記2つのユニットを組み合わせて装置本体に位置決めした状態で、前記感光体ドラムの軸芯が、現像器ユニットに配置された現像ローラの軸芯よりも下側に位置するように組み合わせ、
前記両ユニットの係合状態では、感光体ドラムの軸芯の位置が現像ローラの軸芯に対して低い位置になるよう設定して、
前記感光体ドラムには常時現像ローラにより、下方に向けて押圧する力が作用するよう構成したことを特徴とする電子写真装置のプロセスユニット。 - 前記感光体ユニットには感光体ドラム軸を、
前記現像器ユニットには支持ピンを、各々の両側部に突出させて設け、
前記2つのユニットを組み合わせた状態で収容する電子写真装置の本体フレームには、板金で構成した板金フレームに、感光体ドラム軸を保持する凹溝と、現像器ユニットの支持ピンを挿入するピン受け溝を設けて、
前記2つのユニットを組み合わせた状態で、本体フレームの凹溝とピン受け溝との各々に対して、前記2つのユニットに設けた感光体ドラム軸と支持ピンとを位置決めして、装着することを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置のプロセスユニット。
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