JP3809023B2 - 再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVD等の記録媒体を用いる再生装置に関し、特に、内部の可動機構を強制的に予め決められた初期化位置に設定する機能を備えた再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の再生装置は、商用電源や車載用電源、携帯用バッテリー等の所謂主電源に接続して電源投入が行われると、パワーオンリセット回路により装置本体内の電子システムをリセットスタートさせ、装置本体の内部状態を確認するための初期化処理を行ってから、再生動作等が可能な通常状態に移行するようになっていた。
【0003】
上記の初期化処理では、記録媒体収納部に記録媒体が存在しているか否かの確認や、光ピックアップ等の再生機構や残余の可動機構を予め決められた初期化位置に移動させて待機状態にするための動作が行われていた。
【0004】
このように、主電源の投入直後から直ちに再生動作等が可能な通常状態に移行するのではなく、所定の初期化処理を自動的に行うことよって内部状態を自己診断し、可動機構を所謂ホームポジションに設定してから、再生動作等が可能な通常状態に移行するようになっていた。
【0005】
また、製品チェックを経て工場出荷する際には、輸送途中に可動機構が外部からの衝撃等を受けて破損するのを防止するために、可動機構を上記の初期化位置、すなわち、機構的に最も安定となる位置に設定した状態で固定用ブラケットを装着し、この固定用ブラケットで可動機構を装置の筐体に固定させるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の再生装置にあっては、実際に再生装置を動作させて上記の製品チェックを行った後に固定用ブラケットを装着するためには、可動機構を初期化位置に設定(移動)させるのに長時間を要することから、作業工程の合理化等を図ることが困難になるという問題があった。
【0007】
例えば、パワーオンリセットの状態を強制的に設定して上記の初期化処理を行わせることで、可動機構を初期化位置に自動的に移動させるようにしていたが、この初期化処理を行わせると、ディスクの有無を確認するために、ディスクを再生位置まで搬送し、再生機構が作動してあたかも再生処理と同様の処理が行われることになるため、この初期化処理が完了するまでの長時間は、ただ待つだけとなり、固定用ブラケットを装着するための作業を行うことができなかった。
【0008】
特に、複数の記録媒体を収納するための複数の収納トレイや収納ラックを備え、これらの収納トレイや収納ラックと再生機構とを可動機構によって位置合わせすることで、各収納トレイや収納ラックに収納された個々の記録媒体をランダムに再生することができるようにした、所謂オートチェンジャー機構を備えた再生装置にあっては、上記の初期化処理を行わせると、各収納トレイや収納ラックが1つ1つ順番に診断されることとなるため、極めて長時間を要してその煩に耐え得ない場合があった。
【0009】
また、工場出荷の場合に限らず、ユーザーが上記従来の再生装置を購入した後に修理等に出す場合でも、修理者等が修理完了後にユーザーに返品する際には、輸送途中に可動機構が外部からの衝撃等を受けて破損するのを防止するために、可動機構を上記の初期化位置に設定した状態で固定用ブラケットを装着し、この固定用ブラケットで可動機構を筐体に固定させるようにしていた。
【0010】
したがって、この修理完了後の返品作業等においても、可動機構を所定の初期化位置に戻すために上記の初期化処理を行わせると、長時間を要して返品作業に手間が掛かる等の問題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の記録媒体を収納し、各々の前記記録媒体を再生可能な再生装置であって、前記収納されている記録媒体の有無を順次に検出する第1のモードと、記録媒体を再生可能に駆動する可動機構を所定の初期化位置に設定する第2のモードとを有し、前記第1のモードの実行中に、前記第2のモードの実行要求を受けると、前記第1のモードの実行を停止して第2のモードの実行に強制的に移行するように制御する制御部を備えたこと、を特徴とする。
【0014】
かかる構成によれば、第1のモードにおいて複数の記録媒体の有無を順次に検出している途中であっても、第2のモードの実行要求を受けると、強制的に第2のモードに移行して、可動機構を固定可能な所定の初期化位置に設定する。この結果、当該再生装置を輸送するために、固定ブラケットを用いて装置内の可動部分等を固定する場合に、第2のモードの実行要求を当該再生装置に対して入力するだけで、迅速に可動機構を固定可能な初期化位置に戻す等の処置を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、一実施形態として、複数枚のCD(Conpact Disc)やDVD(Digital Video Disc又はDigital Versatile Disc)等の記録媒体(以下、ディスクという)を用いる再生装置について説明する。図1は本実施形態の再生装置の概略構造を筐体部分を除いて示した斜視図である。
【0016】
同図において、この再生装置は、筐体のフロントパネルに設けられているディスク挿入口(図示略)から挿入されるディスクDSを装置本体内へ搬入したり、装置本体内に収納されているディスクDSを上記のディスク挿入口へ搬出(排出)するための一対のディスク搬送機構1,2と、装置本体内の深部に配設された再生機構3と、固定シャーシ4に立設された一対の柱状シャフト5,6に支承されエレベータ機構によって上下に移動する後述の収納トレイ7とを備えて構成されている。
【0017】
更に、図1には示していないが、収納トレイ7や再生機構3を含む可動機構を本装置の筐体に固定させるための固定ブラケット装着用の機構と、上記ディスク挿入口とディスク搬送機構1,2の間を通過するディスクDSを案内するためのディスクガイドと、筐体のフロントパネルに設けられた操作スイッチや表示部が備えられている。
【0018】
再生機構3は、クランプ機構8と、クランプ機構8の裏面側に重ねて配設された光ピックアップ機構9とを備えると共に、クランプ機構8と光ピックアップ機構9が固定シャーシ4上に設けられた別のシャーシ(以下、可動シャーシという)10に載置された構造を有している。
【0019】
クランプ機構8は、光ピックアップ機構9上で上下方向(Z方向)に揺動できるように蝶番機構11によって支持されており、光ピックアップ機構9は、可動シャーシ10の一端に立設された支軸12によって水平面(XY平面)内で揺動できるように支持されている。
【0020】
そして、可動シャーシ10に設けられている円弧状のガイド穴13と光ピックアップ機構9に設けられている長穴14中にガイド軸15が嵌装されており、このガイド軸15が図示していないアクチュエータ機構によって所定方向に進退移動することで、光ピックアップ機構9とクランプ機構8とを支軸12を中心にして揺動させるようになっている。
【0021】
更に、クランプ機構8には、クランプ用の略円形状のハブ8aが裏面側に向けて設けられており、光ピックアップ機構9には、ハブ8aに対向するターンテーブルとそのターンテーブル側に進退移動可能な光ピックアップ本体(図示略)が設けられている。
【0022】
図2は、ディスク搬送機構1,2の構造と、ディスク搬送機構1,2と光ピックアップ機構9及びクランプ機構8の間に配設された収納トレイ7の位置関係と、収納トレイ7の形状を示す平面図である。
【0023】
同図において、収納トレイ7は、略V字形状の凹欠部16が形成されたディスク担持面17を有する板状部材であり、ディスク担持面17の表面は、ディスクDSの直径に合わせられた凹形状に成型されている。ディスク担持面17の両側には、柱状シャフト5,6を嵌装させるための貫通穴18,19が穿設されている。
【0024】
この収納トレイ7は、6段重ねにして柱状シャフト5,6に支承され、上記エレベータ機構によってZ方向に移動可能となっている。
【0025】
これら6段重ねの収納トレイ7の前方両側に、ディスク搬送機構1,2が配設されている。各ディスク搬送機構1,2は、搬送ローラ1a,2aと、搬送ローラ1a,2aの上方に併設された平板状の当接部材1b,2bとを有し、駆動モータ20の駆動力をギア機構とベルト機構で構成された動力伝達機構1c,2cを介して搬送ローラ1a,2aに伝達することにより、搬送ローラ1a,2aを回転させている。
【0026】
そして、使用者が上記フロントパネルに設けられた操作スイッチを操作することで所望の収納トレイ7を選択指定すると、指定された収納トレイ7が上記エレベータ機構によって自動的に搬送ローラ1a,2aの高さに位置合わせされ、次に、使用者がディスク挿入口にディスクDSを挿入すると、そのディスクDSを搬送ローラ1a,2aが当接部材1b,2b間に挟みながらローディングすることにより、指定された収納トレイ7のディスク担持面17に収納させる。
【0027】
また、使用者が操作スイッチの操作によりディスク再生を指定すると、指定されたディスクDSを収納している収納トレイ7が、上記エレベータ機構によって自動的に光ピックアップ機構9及びクランプ機構8の高さに位置合わせされた後、光ピックアップ機構9及びクランプ機構8がその収納トレイ7の凹欠部16内に揺動して、ディスクDSをクランプし、光ピックアップ機構9による記録情報の読み取り再生が行われる。
【0028】
また、使用者が操作スイッチの操作により、既に収納されているディスクDSを排出するための指示をすると、指定されたディスクDSを収納している収納トレイ7が上記エレベータ機構によって自動的に搬送ローラ1a,2aの高さに位置合わせされ、そのディスクDSを搬送ローラ1a,2aが当接部材1b,2b間に挟みながらアンローディングすることにより、ディスク挿入口へ排出する。
【0029】
図3は、本再生装置の動作を制御するための制御回路を示すブロック図である。
【0030】
この制御回路は、固定シャーシ4の裏面側に取り付けられた電気回路基板等に搭載されており、マイクロプロセッサ(MPU)や信号処理用のディジタルシグナルプロセッサ(DSP)を有する中央制御部21と、本再生装置を制御するためのシステムプログラムを記憶した読み出し専用メモリ(ROM)22と、主電源投入時に本再生装置をパワーオンリセットさせるためのパワーオンリセット回路23と、光ピックアップ機構9とクランプ機構8及び上記エレベータ機構を含む可動機構を駆動するためのアクチュエータ駆動回路24を備えて構成されている。更に、フロントパネルに設けられた複数個の操作スイッチ25と液晶表示部26及び上記の光ピックアップ本体27が、中央制御部21に接続されている。
【0031】
尚、操作スイッチ25として、ディスク再生やディスク挿入の際に、使用者が6段重ねの収納トレイ7の内の1つを番号で選択指定するための複数の指定スイッチや、ディスク再生の際に一時停止や所望の再生位置をアクセスするための複数のスイッチや、本装置への電源供給と電源供給の停止を行うためのオン/オフスイッチ等が設けられている。
【0032】
そして、中央制御部21がROM22中のシステムプログラムを実行することで、本再生装置を制御するようになっている。
【0033】
次に、かかる構成を有する本実施形態の再生装置の作動を図4ないし図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図4は本再生装置の基本動作を示すフローチャートである。同図において、商用電源や車載用電源、携帯用バッテリー等の所謂主電源に接続して電源投入が行われると、パワーオンリセット回路23が作動して中央制御部21をリセットスタートさせる(ステップ100)。このリセットスタートに続いて中央制御部21が、ROM22をメモリアクセスし、システムプログラムに従ってシステム動作を開始する(ステップ101)。次に、本再生装置の内部状態を自己診断するための初期化処理を行い(ステップ102)、初期化処理が完了した後、再生動作等を行うための通常動作の処理に移行する(ステップ103)。そして、上記の主電源が取り外されて電源遮断(ステップ104)となるまでは、ステップ103の通常動作の処理が行われる。
【0035】
ここで、本装置に設けられている上記のオン/オフスイッチが操作された場合には、パワーオンリセット回路23が作動しないため、ステップ100〜102の処理は行われず、ステップ103の通常動作の中で、電源供給と電源供給の停止が行われる。
【0036】
ステップ102の初期化処理では、図5のフローチャートに従って自己診断の処理が行われる。まず、ステップ200において、アクチュエータ駆動回路24を起動させることにより、再生機構3を図1に示す所定の待機位置に設定し、6段重ねの収納トレイ7を一体にして固定シャーシ4の底壁側の待機位置に設定し、更に、残余の可動機構も同様に予め決められた待機位置へ設定する。
【0037】
次に、最下部に配設されている1番目の収納トレイ7のトレイ番号“1”を中央制御部21内の所定のレジスタにn=1として記憶させ(ステップ201)、上記のエレベータ機構を作動させることで、1番目の収納トレイ7を再生機構3の高さに位置合わせし、更に、光ピックアップ機構9とクランプ機構8を1番目の収納トレイ7の凹欠部16側へ揺動させて、光ピックアップ機構9に設けられている光ピックアップ本体27による再生動作が行われる(ステップ202)。
【0038】
この再生動作により光ピックアップ本体27から出力される読み取り信号を中央制御部21が解析することで、ディスクDSの有無を検出する(ステップ203)。すなわち、ステップ203では、例えば、ディスクDSに物理フォーマットとして予め記録されている所定の記録情報が読み取り信号によって検出された場合には、ディスクDSが存在していると判断する。
【0039】
そして、「1番目の収納トレイ7にディスク有り」とするフラグデータを、中央制御部21内に備えられたフラッシュメモリ等から成るディスク管理領域に記憶させる。一方、上記所定の記録情報が読み取り信号によって検出されなかった場合には、「1番目の収納トレイ7にディスク無し」とするフラグデータを上記のディスク管理領域に記憶させる。
【0040】
次に、ステップ204において、検査した収納トレイ7が最上部に位置する6番目の収納トレイであったか否か判断し、未だ6番目の収納トレイを検査していない場合には、ステップ205に移行して所定レジスタの値を1カウントアップした後、ステップ202と203の処理を繰り返すことで、2番目の収納トレイ7を同様に検査する。
【0041】
そして、ステップ204で6枚全ての収納トレイ7の検査が終了したことを確認すると、ステップ206へ移行し、再び、再生機構3を図1に示す所定の待機位置に設定し、6段重ねの収納トレイ7を一体にして固定シャーシ4の底壁側の機構的に安定な待機位置に設定し、更に、残余の可動機構も同様に予め決められた待機位置に設定して初期化処理を終了し、図4中のステップ103へ移行する。
【0042】
すなわち、再生機構3と収納トレイ7及び残余の可動機構を、機構的に最も安定した所定の待機位置へ移動させることで、初期化位置に設定したことになる。
【0043】
更に、図4及び図5に示した初期化処理と通常動作の処理(ステップ103,104)が行われている間は、中央処理部21が、常に操作スイッチ25からの輸送モードの割込み要求を受付ける状態となる。すなわち、上述した複数の操作スイッチ25の内、例えば、1、3、6番目の収納トレイ7を指定するための指定スイッチが同時に操作された場合等、所謂暗号化された組み合わせのスイッチ操作が行われた場合に、輸送モードの割込み要求がなされたと判断して、今までの動作を強制的に終了して、図6に示す輸送モードの処理が行われる。
【0044】
図6において、輸送モードの処理が開始されると、再生機構3を図1に示す待機位置に設定した後(ステップ300)、6段重ねの収納トレイ6の全てを一体化して固定シャーシ4の底壁側の待機位置に設定し(ステップ301)、更に、残余の可動機構も同様に所定の待機位置へ設定する(ステップ302)。そして、図4に示したステップ103の通常動作の処理に移行して、操作者がいずれかの操作スイッチ25を操作するまで待機状態を維持する。
【0045】
ここで、操作者が操作スイッチ25を操作せずに、固定ブラケットを本装置の固定ブラケット装着用の機構に装着すると、再生機構3と6段重ねの収納トレイ7及び残余の可能機構を筐体に固定して輸送することが可能となる。
【0046】
図7は、固定ブラケット装着用の機構の構造と、6段重ねの収納トレイ7と再生機構3を、筐体28に固定されているに固定シャーシ4に固定した状態を模式的に示した説明図である。
【0047】
図7(a)において、筐体28の側壁には、互いに対向する貫通孔29,30と31,32が穿設されている。貫通孔29,30は、6段重ねの収納トレイ7が固定シャーシ4の底壁側の初期化位置に設定されたときに、最上段に位置する6番目の収納トレイ7と略等しい高さになるように予め穿設されている。
【0048】
貫通孔31,32は、光ピックアップ機構9とクランプ機構8を有する再生機構3が図1に示した待機位置(初期化位置)に設定されたときに、クランプ機構8の上面と略等しい高さになるように予め穿設されている。
【0049】
そして、図6に示した輸送モードの処理によって、6段重ねの収納トレイ7と再生機構3を初期化位置に設定した後、図7(b)に示すように、固定ブラケットとしての長尺状のネジ付きシャフト33を貫通孔29,30に挿通し、ネジ付きシャフト33の両端にナット33a,33bを取り付ける。また、長尺状のネジ付きシャフト34を貫通孔31,32に挿通し、ネジ付きシャフト34の両端にナット34a,34bを取り付ける。
【0050】
このように、ネジ付きシャフト33,34を筐体28に装着すると、6段重ねの収納トレイ7全体がネジ付きシャフト33と固定シャーシ4の間に挟まれた状態で筐体28に固定されることとなり、光ピックアップ機構9とクランプ機構8も同様に、ネジ付きシャフト34によって固定シャーシ4側に付勢されることで固定シャーシ4に固定される。
【0051】
また、筐体28の上壁に、6段重ねの収納トレイ7と対向する雌ネジ状の貫通孔35と、クランプ機構8に対向する雌ネジ状の貫通孔36が予め穿設されている。そして、輸送モードの処理によって6段重ねの収納トレイ7と再生機構3を初期化位置に設定した後、図7(c)に示すように、貫通孔35,36にネジ付きシャフト37,38をそれぞれ螺合して、ネジ付きシャフト37の先端部分で6段重ねの収納トレイ7全体を固定シャーシ4側に付勢すると共に、ネジ付きシャフト38の先端部分でクランプ機構8と光ピックアップ機構9を固定シャーシ4側に付勢することで、6段重ねの収納トレイ7とクランプ機構8及び光ピックアップ機構9を筐体28に固定するようになっている。
【0052】
尚、これらのネジ付きシャフト33,34,37,38のいずれを採用するかは、任意に選択できる。
【0053】
このように、従来はパワーオンリセットにより長時間を要する初期化処理を行った後に、固定用ブラケットを装着していたのに対し、本実施形態によれば、初期化処理の途中であっても、輸送モードを要求するだけで強制的に、収納トレイ7とクランプ機構8及び光ピックアップ機構9を含む可動機構を所定の初期化位置へ戻すための設定を行うことができるため、迅速に固定ブラケットを装着することが可能となる。
【0054】
また、初期化処理に限らず、再生機構3によるディスク再生等が行われている通常動作の途中であっても、輸送モードを要求するだけで強制的に、収納トレイ7とクランプ機構8及び光ピックアップ機構9を含む可動機構を所定の初期化位置へ戻して迅速に固定ブラケットを装着することが可能となる。この結果、工場出荷時や修理完了後の特定の動作チェックのみを行った後、初期化処理を一旦設定しなくとも、輸送モードを要求するだけで固定ブラケットの装着作業に移ることができるため、工場出荷時や修理完了後の動作チェックの効率化にも寄与することが可能となっている。
【0055】
また、上記の説明では、輸送モードによって収納トレイ7とクランプ機構8及び光ピックアップ機構9を含む可動機構を所定の初期化位置へ戻した後、固定ブラケットを装着することとしたが、この場合には、主電源が未だ遮断されていない状態で固定ブラケットを装着することになる。
【0056】
したがって、固定ブラケットが装着されて主電源を遮断させるまでの期間内に、いずれかの操作スイッチ25が誤って操作されれば、それに応じていずれかの可動機構が作動する場合がある。
【0057】
しかし、いずれかの可動機構が作動した場合でも、輸送モードの割り込み要求を行うことが可能であるため、迅速に輸送モードの割り込み要求を行うことで可動機構の損傷等を未然に防止することが可能となっている。尚、主電源を遮断してから固定ブラケットを装着する方が好ましい。
【0058】
また、所謂暗号化された組み合わせで操作スイッチ25のいずれかが操作された場合に限って、輸送モードの処理に移行するようにしたので、一般的なユーザーが誤って輸送モードを要求するような問題の発生を未然に防止することができる。
【0059】
尚、図7に示した固定ブラケットの装着機構はあくまでも一例であり、他の構造を採用してもよい。また、輸送モードを要求するための操作スイッチ25の組み合わせについても、他の組み合わせでもよいし、また、輸送モードを要求するための専用スイッチを設けてもよい。
【0060】
また、輸送モードが要求された場合に、輸送モードの処理を開始したことを示す情報と輸送モードの処理が完了したことを示す情報等を表示部26に表示させたり、合成音声や警告音等をスピーカ等で鳴動させるようにしてもよい。
【0061】
また、本実施形態では、複数枚のディスクDSを扱うことが可能な所謂オートチェンジャ機構を備えた再生装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1枚のディスクだけを用いることが可能な再生装置であっても、ディスク挿入口とディスククランプ位置とを動かすことでローディングやアンローディスグを行うようにする可動機構を備えた再生装置等にも本発明を適用することができる。
【0062】
また、本実施形態では、複数枚の収納トレイを上下に移動させることで、個々のディスクDSを収納する、所謂枚葉式のオートチェンジャ機構を備えた再生装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、従来から知られている着脱式のラックを用いて複数枚のディスクを収納する形式の再生装置であっても、ラックと再生機構を相対的に移動させることで、個々のディスクをランダムに再生することを可能にする可動機構を備えた再生装置や、ラックと再生機構との間でのディスクを移送させることによって個々のディスクをランダムに再生することを可能にする可動機構を備えた再生装置等に、本発明を適用することができる。
【0063】
また、CDやDVD等の円板状の記録媒体に限らず、これらの記録媒体をケースに収容した所謂カートリッジタイプの記録媒体や、MD(ミニディスク)等の記録媒体を用いる再生装置にも本発明を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、所定の要求命令を受けると、今までの動作を停止し、強制的に可動機構を予め固定可能な初期化位置へ設定するようにしたので、従来のように初期化処理を行わせて可動機構を予め固定可能な初期化位置へ設定する場合に較べて、より迅速に可動機構を予め固定可能な初期化位置へ設定することができる。
【0065】
この結果、工場出荷時や修理完了後の輸送作業を行う場合に、迅速に可動機構を予め固定可能な初期化位置へ設定して、固定ブラケットを装着させることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る再生装置の要部構造を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る再生装置の要部構造を更に示す平面図である。
【図3】本実施の形態に係る再生装置に備えられた制御回路を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る再生装置の基本動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る再生装置の初期化処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係る再生装置の輸送モードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る再生装置の固定ブラケット装着用の機構を示す説明図である。
【符号の説明】
3…再生機構
4…固定シャーシ
7…収納トレイ
8…クランプ機構
9…光ピックアップ機構
21…中央制御部
22…ROM
23…パワーオンリセット回路
24…アクチュエータ駆動回路
25…操作スイッチ
28…筐体
29,30,31,32…貫通孔
33,34,37,38…ネジ付きシャフト
Claims (2)
- 複数の記録媒体を収納し、各々の前記記録媒体を再生可能な再生装置であって、
前記収納されている記録媒体の有無を順次に検出する第1のモードと、記録媒体を再生可能に駆動する可動機構を所定の初期化位置に設定する第2のモードとを有し、
前記第1のモードの実行中に、前記第2のモードの実行要求を受けると、前記第1のモードの実行を停止して第2のモードの実行に強制的に移行するように制御する制御部を備えたこと、を特徴とする再生装置。 - 前記第1のモードは、パワーオンリセット後の初期化処理を行うモードであること、を特徴とする請求項1に記載の再生装置。
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