JP3807393B2 - 半導体発光素子 - Google Patents
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以上のことより、当該ITO窓層の剥がれと、逆方向電圧特性の悪化により、生産の歩留りが約80%(不良率=約20%)に留まるという大きな問題があった。検討の結果、前記逆方向電圧特性の悪化原因も、上述したITO窓層の微少な剥がれにより、当該ITO窓層の側面が凸凹になったことによるものであることが判明した。つまり歩留りが向上しない原因は、当該ITO窓層と前記GaAs及び前記GaAsPコンタクト層との密着性があまり良くないためであると考えられた。
第一導電型基板と、前記基板の上に、第一導電型クラッド層と、前記第一導電型とは導電型が異なる第二導電型クラッド層とが、活性層を挟んだAlGaInPからなる発光部と、前記発光部の上に金属酸化物窓層とを有し、前記窓層の表面側の一部に表面電極が形成され、前記基板の裏面側の全面又は一部に、裏面電極が形成された半導体発光素子であって、前記第二導電型クラッド層と前記金属酸化物窓層との間に、前記第一導電型基板よりも小さなバンドギャップを有し、且つInを含む直接遷移型の半導体からなるコンタクト層を設け、前記コンタクト層と前記第二導電型クラッド層との間に、GaP又はAlGaAsからなり1×10 18 cm -3 以上のキャリア濃度を有する高キャリア濃度層が複数層設けられており、且つ前記複数層の高キャリア濃度層の間に、GaP又はAlGaAsからなりアンドープの抵抗層が設けられていることを特徴とする半導体発光素子である。
本発明の参考例1にかかる半導体発光素子の素材である、発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハの模式的な断面を図1に示す。
[参考例2]
参考例2に係る、図1に示す構造を有する発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。尚、参考例2に係る赤色LED用エピタキシャルウエハは、上述した参考例1のp型(Znドープ)InGaAs層10aを、p型(Znドープ)InGaP層10bへ代替した構成を有している。
[参考例3]
本発明の参考例3にかかる、図1に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。尚、参考例3に係る赤色LED用エピタキシャルウエハは、上述した参考例1のp型(Znドープ)InGaAs層10aを、p型(Znドープ)InAsP層10cへ代替した構成を有している。
本発明の参考例4にかかる、図1に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。尚、参考例4に係る赤色LED用エピタキシャルウエハは、上述した参考例1のp型(Znドープ)InGaAs層10aを、p型(Znドープ)InGaAsP層10dへ代替した構成を有している。
本発明の参考例5にかかる、図2に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。
本発明の参考例6にかかる、図3に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。
本発明の実施例にかかる、図4に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。
本発明の参考例7にかかる、上述した図2に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。
本発明の参考例8にかかる、上述した図2に示す構造の発光波長630nm帯の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。
以上説明した実施例においては、DBR層をエピタキシャルウエハ中に設けた構造となっている。これは、発光部から3次元的に全方向へ放射された光の一部、つまり基板の方向へ放射された光を、その反対の方向へ反射させる為に備えられたものである。DBR層の役割は光の取り出し効率を向上させること、つまり発光出力を増大させることにあるので、例えば、DBR層を有しない構造のLEDにおいても、本発明に記した特性を有するLEDを得ることが可能であることは容易に類推できる。
以上説明した実施例においては、n型の半導体基板としてGaAsを用いたが、これ以外にもGeを基板に用いることができる。Geを基板に用いた場合においては、LEDの多少の発光出力低下、動作電圧の上昇を招くだけであり、本発明の意図するLEDが得られることは容易に類推できる。Ge基板は実施例に記載したGaAs基板よりも安価に入手でき、基板の大口径化も容易であることからLEDの製造にかかるコストを更に低減することができる。この観点から、上述したLEDとしての多少の出力低下、動作電圧上昇はトレードオフの関係にあると言える。従って、GaAs基板上のLEDを高出力の高価品とするならば、Ge基板上のLEDは廉価品として位置付けすることができる。
以上説明した実施例において、表面電極の金属層の形状は円形であるが、異形状、例えば四角、菱形、多角形等でも同様の効果が出る事が、容易に類推できる。また実施例においては、活性層をアンドープとしたが、第二導電型又は第一導電型としても同様の効果が出ることが容易に類推できる。
比較例にかかる、図6に示す構造の発光波長630nm帯付近の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製した。尚、比較例に係る赤色LEDは、上述した実施例のp型(Znドープ)InGaAs層10aを、第二導電型GaAsコンタクト層であるp型(Znドープ)GaAs層6aへ代替した構成を有している。
1a n型GaAs基板
(2) 第一導電型バッファ層
2a n型(Seドープ)GaAsバッファ層
(3) 第一導電型クラッド層
3a n型(Seドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層
(4) 活性層
4a アンドープ(Al0.1Ga0.9)0.5In0.5P活性層
(5) 第二導電型クラッド層
5a p型(Znドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層
(6) 第二導電型GaAsコンタクト層
6a p型(Znドープ)GaAs層
(7) 金属酸化物窓層
7a ITO窓層
(8) 表面電極
8a 上面円形電極
(9) 裏面電極
9a 裏面電極
(10) Inを含むコンタクト層
10a p型(Znドープ)InGaAs層
10b p型(Znドープ)InGaP層
10c p型(Znドープ)InAsP層
10d p型(Znドープ)InGaAsP層
(11) Zn拡散抑止層
11a (Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pアンドープ層
11b p型(Znドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P低濃度層
11c n型(Seドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P低濃度層
(12) 高キャリア濃度層
12a p型(Znドープ)GaP層
12b p型Al0.85Ga0.15As層
(13) 抵抗層
13a アンドープGaP層
13b アンドープAl0.85Ga0.15As層
(14) 第一導電型DBR層
14a n型DBR層
Claims (14)
- 第一導電型基板と、
前記基板の上に、第一導電型クラッド層と、前記第一導電型とは導電型が異なる第二導電型クラッド層とが、活性層を挟んだAlGaInPからなる発光部と、
前記発光部の上に金属酸化物窓層と、を有し、
前記窓層の表面側の一部に表面電極が形成され、
前記基板の裏面側の全面又は一部に、裏面電極が形成された半導体発光素子であって、
前記第二導電型クラッド層と前記金属酸化物窓層との間に、前記第一導電型基板よりも小さなバンドギャップを有し、且つInを含む直接遷移型の半導体からなるコンタクト層を設け、前記コンタクト層と前記第二導電型クラッド層との間に、GaP又はAlGaAsからなり1×10 18 cm -3 以上のキャリア濃度を有する高キャリア濃度層が複数層設けられており、且つ前記複数層の高キャリア濃度層の間に、GaP又はAlGaAsからなりアンドープの抵抗層が設けられていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記コンタクト層がInXGa1-XAs(0.01≦X≦1)で構成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記コンタクト層がInXGa1-XP(0.9≦X≦1)で構成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記コンタクト層がInAsXP1-X(0≦X≦1)で構成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記コンタクト層がInGaAsPで構成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 講求項1〜5のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記コンタクト層のキャリア濃度が1×1019cm-3以上であることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の半導体素子であって、
前記コンタクト層の膜厚が30nm以下であることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記活性層と前記第二導電型クラッド層との間に、Zn拡散抑止層が形成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記活性層と前記第二導電型クラッド層との間に、当該第二導電型クラッド層よりキャリア濃度が低い、第二導電型低キャリア濃度層が形成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記活性層と前記第二導電型クラッド層との間に、当該第二導電型クラッド層よりキャリア濃度が低い、第一導電型低キャリア濃度層が形成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項8〜10のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記Zn拡散抑止層を形成しているアンドープ層、前記第二導電型低キャリア濃度層、或いは第一導電型低キャリア濃度層が、いずれも(AlXGa1-X)0.5In0.5P(0.5≦X≦1)で構成されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記基板にGaAsを用いたことを特徴とする半導体発光素子。 - 請求項1〜12のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記金層酸化物窓層が酸化インジウム錫からなることを特徴とした半導体発光素子。 - 請求項1〜13のいずれかに記載の半導体発光素子であって、
前記金属酸化物窓層の膜厚が、100nm以上であることを特徴とする半導体発光素子。
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