JP3807236B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用のビデオカメラなどに用いられるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、携帯用のビデオカメラに用いられるレンズ鏡筒は、小型且つ軽量化が要求されており、これに伴って各種の構造形態が開発されている。
【0003】
図1は一般的なレンズ鏡筒を模式的に示した図である。
【0004】
図1に模式的に示した一般的なレンズ鏡筒10において、外観を形成する鏡筒20は、後述するように複数の構成部材を内部に組み立てる都合上、2つ以上に分割されるものであるが、ここではレンズ鏡筒10を概念的に説明するために鏡筒20を分割せずに図示している。
【0005】
上記した鏡筒20内には、前方側から後方側に向かって、被写体Hを撮影する前玉レンズ(群)30と、前玉レンズ(群)30により撮影した被写体像を変倍(ズーミング)するために光軸方向に移動自在な変倍レンズ(群)40と、被写体像の光量を調整するために開閉自在なアイリス50と、固定マスターレンズ(群)60と、固定マスターレンズ(群)60と協働して被写体像のピントを調整するために光軸方向に移動自在なフォーカスレンズ(群)70と、被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐ光学ローパスフィルタ80と、光学ローパスフィルタ80とラバー81を介して取り付けられ、被写体像を光電変換する撮像素子82とが順に設けられており、撮像素子82を固定する撮像素子用ホルダ83で鏡筒20の後方側を閉蓋している。
【0006】
そして、前玉レンズ(群)30,変倍レンズ(群)40,固定マスターレンズ(群)60,フォーカスレンズ(群)70により撮影した被写体像をCCDなどの撮像素子82に結像させて、撮像素子82で被写体像を光電変換する際に、各レンズ(群)30,40,60,70は単レンズを用いたり、又は、複数枚のレンズ群を用いている。
【0007】
ここで、一般的なレンズ鏡筒10において、鏡筒20を2つ以上に分割する方法は、▲1▼鏡筒20の長さ方向に沿って分割する方法(例えば複数の円筒に分割する方法)と、▲2▼鏡筒20の径方向に沿って分割する方法(例えば複数の半円筒に分割する方法)と、▲3▼鏡筒20の長さ方向及び径方向に沿って分割する方法とに大別できるが、本発明では後述するように鏡筒20の長さ方向に沿って分割する方法を採用したため、この方法に関して2通りの従来例を図2,図3を用いて説明する。
【0008】
図2は従来のレンズ鏡筒の一例において、鏡筒を長さ方向に沿って2分割した場合の構造を示した分解図、
図3は従来のレンズ鏡筒の他例において、鏡筒を長さ方向に沿って3分割した場合の構造を示した分解図である。
【0009】
まず、図2に示した如く、従来のレンズ鏡筒10Aの一例では、鏡筒20Aが長さ方向に沿って前鏡筒21と、後鏡筒22とに2分割されており、両鏡筒21,22は成形用金型により樹脂材又はダイキャスト材などを用いて量産されている。
【0010】
上記した前鏡筒21は、光軸Kに沿って形成した丸孔21a内に前玉レンズ(群)30が嵌め込まれている。
【0011】
一方、後鏡筒22は、前玉レンズ30側に大径な第1丸孔22aが長手方向に対して長尺に形成され、且つ、第1丸孔22aの図示右端下方部位に開口部22bが長手方向に対して僅かな長さで開口して形成され、更に、第1丸孔22aに続く長手方向の中間部位に小径な第2丸孔22cが長手方向に対して僅かな長さで形成され、更に、第2丸孔22cに続いてこの第2丸孔22cより大径な第3丸孔22dが長尺に形成されている。
【0012】
また、後鏡筒22の前方に形成した大径な第1丸孔22a内に変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41が2本の長尺なガイドシャフト90(片側1本のみ図示)に沿って光軸方向に移動自在に設けられ、且つ、長手方向の中間部位に形成した小径な第2丸孔22c内に固定マスターレンズ(群)60が嵌め込まれ、更に、撮像素子82側に形成した第3丸孔22d内にフォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71が上記した2本の長尺なガイドシャフト90を共用して光軸方向に移動自在に設けられている。
【0013】
この際、2本のガイドシャフト90は、後鏡筒22内に形成した第2丸孔22cの外側を通り抜けて、前玉レンズ(群)30を嵌め込んだ前鏡筒21と撮像素子82を取り付けた撮像素子用ホルダ83との間を紙面の前後に軸間距離を保った状態で光軸Kに対して平行に横架されている。
【0014】
また、後鏡筒22に形成した大径な第1丸孔22aの外周部位には、変倍レンズ用モータ組立体45と、フォーカスレンズ用モータ組立体75とが紙面の前後に取り付けられている。
【0015】
上記した変倍レンズ用モータ組立体45は、変倍レンズ用モータ46の軸に取り付けたウオーム47をブラケット48に回転自在に軸支し、且つ、ウオーム47と第1レンズ枠41との間を図示しない運動方向変換用の連結部材で連結して、ウオーム47の回転を直線運動に変換することで、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41が光軸方向に直線的に往復動自在になっている。
【0016】
一方、上記したフォーカスレンズ用モータ組立体75も、フォーカスレンズ用モータ76の軸に取り付けたウオーム77をブラケット78に回転自在に軸持し、且つ、ウオーム77と第2レンズ枠71との間を図示しない運動方向変換用の連結部材で連結して、ウオーム47の回転を直線運動に変換することで、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71が光軸方向に直線的に往復動自在になっている。
【0017】
また、固定マスターレンズ60より僅かに前方で、後鏡筒22の第1丸孔22aの図示右端下方部位を一部分開口した開口部22b内には、図示下方からアイリス組立体55が挿入されている。この際、後鏡筒22の外周下方部位に形成した開口部22bは、この部位だけを光軸Kに対して直交する方向にスライドするスライド成形金型により成形されている。
【0018】
上記したアイリス組立体55は、アイリス用モータ56をブラケット57の下端部位側に取り付け、且つ、ブラケット57の中間部位に光軸Kと一致させるようにアイリス50を取り付けて、アイリス用モータ56の回転力を図示しない伝達部材を介してアイリス50に伝達することで、アイリス50が開閉自在になっている。
【0019】
この際、アイリス組立体55の外形寸法によって後鏡筒22の外形寸法が左右されている。即ち、アイリス50を取り付けたブラケット57の図示上端部位を後鏡筒22の下方部位に形成した開口部22bから挿入して、アイリス50を光軸Kに一致させると共に、アイリス用モータ56を後鏡筒22の外周部位の外側に露出させ、且つ、ブラケット57の図示上端部位を後鏡筒22の第1丸孔22a内に突き当たる寸前まで挿入するようになっているので、ブラケット57の図示上端部位の位置により、後鏡筒22の第1丸孔22aの径及びこの第1丸孔22aの外周部位の径が決まってしまう。
【0020】
そして、上記した各部材を矢印方向から組み立てた際、とくに、後鏡筒22の第1丸孔22aの外周部位に沿って変倍レンズ用モータ組立体45と、フォーカスレンズ用モータ組立体75とを露出させた状態で取り付けた時に、後鏡筒22の第1丸孔22aの径がアイリス組立体55のブラケット57の図示上端部位の寸法により大径になるために、従来のレンズ鏡筒10Aの一例では小型且つ軽量化が図れない構造形態になっている。
【0021】
そこで、従来のレンズ鏡筒10Aの一例に対して、小型且つ軽量化を図るために、図3に示した従来のレンズ鏡筒10Bの他例では、鏡筒20Bが長さ方向に沿って前鏡筒23と、中鏡筒24と、後鏡筒25とに3分割されており、ここでも各鏡筒23〜25は成形用金型により樹脂材又はダイキャスト材などを用いて量産されている。
【0022】
上記した前鏡筒23は、光軸Kに沿って形成した丸孔23a内に前玉レンズ(群)30が嵌め込まれている。
【0023】
また、中鏡筒24は、変倍レンズ40側に大径な第1丸孔24aが長手方向に対して僅かな長さで形成され、この第1丸孔24aに続いて第1丸孔24aより僅かに小径な第2丸孔24bが長尺に形成され、更に、第2丸孔24bの図示右端下方部位に開口部24cが長手方向に対して僅かな長さで開口され、且つ、第2丸孔24bの図示右端上方部位に逆L字状突出片24dが開口部24cと光軸Kを介して対向して第2丸孔24bの外周部位よりも図示上方に突出形成されている。この際、逆L字状突出片24dは、L字を逆さまにした形状であり、長手方向に対して上記した開口部24cと略同じ長さで形成されている。これにより、中鏡筒24の第1丸孔24aの外周部位と、第2丸孔24bの図示右端上方部位に突出形成した逆L字状突出片24dとの間に挟まれた第2丸孔24bの図示上方の外周部位には凹状の凹部24eが逆L字状突出片24dよりも高さが低い位置に形成されている。
【0024】
また、中鏡筒24に形成した第1丸孔24a及び第2丸孔24b内に、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41が2本の長尺なガイドシャフト90(片側1本のみ図示)に沿って光軸方向に移動自在になっている。この際、2本のガイドシャフト90は、中鏡筒24を通り抜けて、前玉レンズ(群)30を嵌め込んだ前鏡筒23と撮像素子82を取り付けた撮像素子用ホルダ83との間を紙面の前後に軸間距離を保った状態で光軸Kに対して平行に横架されており、下記するフォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71に対しても共用している。
【0025】
また、後鏡筒25は、中鏡筒24の図示右端下方部位に開口した開口部24cと、図示右端上方部位に形成した逆L字状突出片24dとに対向してこれらと対称形状の開口部25aと逆L字状突出片25bとが長手方向に対して僅かな長さで形成され、これらに続いて小径な第1丸孔25cが長手方向に対して僅かな長さで形成され、更に、第1丸孔25cに続いてこの第1丸孔25cより大径な第2丸孔25dが長尺に形成されている。
【0026】
また、後鏡筒25の第1丸孔25c内に固定マスターレンズ(群)60が嵌め込まれ、更に、撮像素子82側に形成した第2丸孔25d内にフォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71が上記した2本の長尺なガイドシャフト90を共用して光軸方向に移動自在に設けられている。
【0027】
そして、上記した各部材を矢印方向から組み立てた際、とくに、中鏡筒24と後鏡筒25とを接合した時に、両鏡筒24,25の接合部位で図示下方部位を一部分開口させた開口部24c,25aから従来のレンズ鏡筒10Aで説明した同じ構成のアイリス組立体55に設けたブラケット57の図示上端部位を挿入して、アイリス50を光軸Kに一致させると共に、アイリス用モータ56を後鏡筒25の外周部位の外側に露出させ、且つ、ブラケット57の図示上端部位を両鏡筒24,25の接合部位で図示上方部位に突出させた逆L字状突出片24d,25b内に収納することで、中鏡筒24の第2丸孔24bの図示上方外周部位に凹状に形成した凹部24eが逆L字状突出片24d,25bよりも高さが低い位置となり、この凹部24eに従来のレンズ鏡筒10Aで説明した同じ構成の変倍レンズ用モータ組立体45と、フォーカスレンズ用モータ組立体75とを取り付けるこで、このレンズ鏡筒10Bは前記したレンズ鏡筒10Aよりも小型且つ軽量化が図れる構造形態になっている。
【0028】
次に、図2及び図3に示した従来のレンズ鏡筒10A,10Bにおいて、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41と、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71とを光軸方向に移動自在に案内する従来機構について図4,図5を用いて説明する。
【0029】
図4は図2,図3に示した変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する従来機構の一例を説明するための斜視図であり、(A)は第1,第2レンズ枠同士が離れている状態を示し、(B)は第1,第2レンズ枠同士が接近している状態を示した図、
図5は図2,図3に示した変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する従来機構の他例を説明するための斜視図であり、(A)は第1,第2レンズ枠同士が離れている状態を示し、(B)は第1,第2レンズ枠同士が接近している状態を示した図である。
【0030】
図4(A)に示した如く、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41と、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71とを光軸方向に移動自在に案内する際に、第1,第2レンズ枠41,71を案内する2本のガイドシャフト90は長尺な丸棒を用いている。
【0031】
まず、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41は、図示手前側の一端側にガイドシャフト90と略同径の丸孔を貫通して形成して嵌合長L=L1を有する軸受部41aを手前側のガイドシャフト90に摺動自在に嵌合させると共に、変倍レンズ40を介した図示奥方の他端側に両ガイドシャフト90間の軸間距離を調整する方向(奥行き方向)に遊嵌隙間を有する矩形孔を形成し、且つ、矩形孔の嵌合長が短い遊嵌軸受部41bを奥側のガイドシャフト90に摺動自在に遊嵌させているので、第1レンズ枠41は2本のガイドシャフト90に沿ってスムーズに往復動できる。
【0032】
一方、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71は、図示手前側の一端側に両ガイドシャフト90間の軸間距離を調整する方向(奥行き方向)に遊嵌隙間を有する矩形孔を形成し、且つ、矩形孔の嵌合長が短い遊嵌軸受部71aを手前側のガイドシャフト90に摺動自在に遊嵌させると共に、フォーカスレンズ70を介した図示奥方の他端側にガイドシャフト90と略同径の丸孔を貫通して形成して嵌合長L=L1を有する軸受部71bを奥側のガイドシャフト90に摺動自在に嵌合させているので、第2レンズ枠71は2本のガイドシャフト90に沿ってスムーズに往復動できる。
【0033】
従って、上記した構造により、第1,第2レンズ枠41,71は光軸Kに対して紙面前方と紙面奥方とで2本のガイドシャフト90への支持構造が対称に形成されており、且つ、第1,第2レンズ枠41,71にそれぞれ形成した軸受部41a,71bの嵌合長L=L1は、図4(B)に示したように第1,第2レンズ枠41,71同士が2本のガイドシャフト90上で互いに接近した時に軸受部41a,71bが遊嵌軸受部41b,71aに干渉しない長さに形成されている。
【0034】
この際、第1,第2レンズ枠41,71にそれぞれ形成した軸受部41a,71bの嵌合長Lをできるだけ長尺に設定することで、第1,第2レンズ枠41,71のガイドシャフト90上でのガタ付きを押さえて両レンズ枠41,71の倒れが少なくなるため、両レンズ枠41,71の光軸Kに対する直角度が良好となり光軸出しが容易となる。
【0035】
そこで、第1,第2レンズ枠41,71の軸受部41a,71bの嵌合長Lを、図4(A)に点線で示した程度までの長さL2(L2>L1)に延長できれば良いものの、この構造では上記したような干渉が生じるためにこのままでは延長できない。
【0036】
これを改善するために、図5(A),(B)に示した如く、4本のガイドシャフト90を用いることで、第1,第2レンズ枠41,71にそれぞれ形成した軸受部41a,71b及び遊嵌軸受部41b,71aが各ガイドシャフト90上をそれぞれ独立して摺動できるので、ガイドシャフト90での干渉が生じないこから、第1,第2レンズ枠41,71にそれぞれ形成した軸受部41a,71の嵌合長Lを長さL2程度に長く設定できるものの、ガイドシャフト90の本数が2倍になりコスト高になるだけでなく、4本のガイドシャフト90の収納スペースも必要となるので小型且つ軽量化が図れない構造になってしまう。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、図2に示した従来のレンズ鏡筒10Aの一例では、鏡筒20Aが前鏡筒21と後鏡筒22とに2分割されて部品点数が少ないため、両鏡筒21,22の金型費、製造費を含めて低コスト化が可能なものの、前述した理由によりレンズ鏡筒10Aの小型且つ軽量化が図れず、これを改良すべく、図3に示した従来のレンズ鏡筒10Bの他例では、鏡筒20Bを前鏡筒23と、中鏡筒24,後鏡筒25とに3分割して、中鏡筒24と後鏡筒25との接合部位の図示上方部位に逆L字状突出片24d,25bを中鏡筒24の外周部位よりも高く突出させ、且つ、中鏡筒24の図示上方の外周部位に凹状に形成した凹部24eを両鏡筒24,25の逆L字状突出片24d,25bよりも高さが低い位置に位置させ、且つ、中鏡筒24の凹部24eに沿って変倍レンズ用モータ組立体45と、フォーカスレンズ用モータ組立体75とを取り付けることで、レンズ鏡筒10Bの小型且つ軽量化が達成できたが、鏡筒20Bの部品点数が1点増加することにより、各鏡筒23〜25の金型費、製造費を含めてコストが高くなってしまうと共に、各鏡筒23〜25内に嵌め込んだ各レンズ(群)40,50,60,70間の光軸合わせの精度が低下するなどの点が問題となっている。
【0038】
そこで、鏡筒を長さ方向に沿って2分割した構造形態でも小型且つ軽量化が図れるレンズ鏡筒が望まれており、更に、第1,第2レンズ枠にそれぞれ形成した軸受部の嵌合長Lをできるだけ長く設定した際にガイドシャフトの本数が最適な本数となる構造形態のレンズ鏡筒が望まれている。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、前玉レンズ(群)を有する前鏡筒と、
前記前玉レンズ(群)により撮影した被写体像を変倍(ズーミング)するために光軸方向に移動自在とされた変倍レンズ(群)と、前記被写体像の光量を調整するために開閉自在とされたアイリスと、固定マスターレンズ(群)と、この固定マスターレンズ(群)と協働して前記被写体像のピントを調整するために光軸方向に移動自在とされたフォーカスレンズ(群)と、を内部に収納した後鏡筒とに、鏡筒を長さ方向に沿って2分割して構成したレンズ鏡筒において、
前記後鏡筒の外周部のうちで長手方向の中間部位において径方向に一部分開口された開口部と、
前記開口部と光軸を介して対向した内面が前記光軸と直交する方向に凹状の断面を有するよう前記後鏡筒の外周部位より突出形成された逆凹字状突出部と、を備えてなり、
前記アイリス及び該アイリスを開閉するためのモータをブラケットに取り付けたアイリス組立体を、前記ブラケットの端部が前記逆凹字状突出部内に収納されるよう前記開口部から挿入して、前記アイリスを前記光軸に一致させると共に、前記モータを前記後鏡筒の外周部位の外側に露出させて成ることを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0040】
また、第2の発明は、上記した第1の発明のレンズ鏡筒において、
前記開口部及び前記逆凹字状突出部の内面は、前記光軸と直交して挿脱される一つのスライド金型により形成されたことを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るレンズ鏡筒の一実施例を図6乃至図12を参照して詳細に説明する。
【0043】
図6は本発明に係るレンズ鏡筒において、鏡筒を長さ方向に沿って2分割した場合の構造を示した分解図、
図7は図6に示した後鏡筒を成形用金型を用いて成形する動作を説明するための図、
図8は本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒に下方からアイリス組立体を取り付け、且つ、上方から変倍レンズ用モータ組立体及びフォーカスレンズ用モータ組立体を取り付ける状態を示した斜視図、
図9は本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒の開口部及び逆凹字状突出部内にアイリス組立体を取り付けた状態を示した断面図、
図10は本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒の第2丸孔の図示上方の外周部位に形成した凹状の凹部に変倍レンズ用モータ組立体及びフォーカスレンズ用モータ組立体を取り付けた状態を示した断面図である。
【0044】
尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構成部材と同一構成部材に対しては同一の符号を付して説明し、且つ、従来例と異なる構成部材に新たな符号を付して説明する。
【0045】
図6に示した如く、本発明に係るレンズ鏡筒10Cでは、鏡筒20Cが長さ方向に沿って前鏡筒26と、後鏡筒27とに2分割されており、両鏡筒26,27は成形用金型により樹脂材又はダイキャスト材などを用いて量産されている。
【0046】
上記した前鏡筒26は、光軸Kに沿って形成した丸孔26a内に前玉レンズ(群)30が嵌め込まれている。
【0047】
また、上記した後鏡筒27は、前玉レンズ30側に大径な第1丸孔27aが長手方向に対して僅かな長さで形成され、この第1丸孔27aに続いて第1丸孔27aより僅かに小径な第2丸孔27bが長尺に形成され、更に、第2丸孔27bの図示右端下方部位に開口部27cが長手方向に対して僅かな長さで開口され、且つ、第2丸孔27bの図示右端上方部位に逆凹字状突出部27dが開口部27cと光軸Kを介して対向して第2丸孔27bの外周部位よりも図示上方に突出形成されている。この際、逆凹字状突出部27dは、凹字を180°回転させた形状であり、長手方向に対して上記した開口部27cと略同じ長さで形成されている。これにより、後鏡筒27の第1丸孔27aの外周部位と、第2丸孔27bの図示右端上方部位に突出形成した逆凹字状突出部27dとの間に挟まれた第2丸孔27bの図示上方の外周部位には凹状の凹部27eが逆凹字状突出部27dよりも高さが低い位置に形成されている。
【0048】
また、後鏡筒27に形成した開口部27c及び逆凹字状突出部27dに続く中間部位に、小径な第3丸孔27fが長手方向に対して僅かな長さで形成され、更に、第3丸孔27fに続いてこの第3丸孔27fより大径な第4丸孔27gが長尺に形成されている。
【0049】
ここで、本発明の要部の一部を構成する後鏡筒27を成形金型を用いて成形する際に、後鏡筒27の第2丸孔27bの図示右端下方及び上方部位に形成した開口部27c及び逆凹字状突出部27dは、図7に示したようなスライド成形金型SKと孔用成形金型AKとを用いて成形している。
【0050】
即ち、スライド成形金型SKは、後鏡筒27の中間部位に形成した小径な第3丸孔27fと略同一径の孔部Hを光軸Kに合わせて形成し、且つ、後鏡筒27の外周部位に一部分開口した開口部27cの開口寸法に合わせて形成し、更に、上方部位が後鏡筒27の外周部位に突出形成した逆凹字状突出部27d内に至る寸法に形成されている。
【0051】
一方、孔用成形金型AKは、後鏡筒27に形成した第1丸孔27a,第2丸孔27b,第3丸孔27fが得られるように軸部J1〜J3が階段状の円筒形に形成されている。
【0052】
そして、両金型SK,AKの成形機(図示せず)への挿入時には、第1ステップ▲1▼でスライド成形金型SKを矢印Y1方向に挿入し、次に、第2ステップ▲2▼で孔用成形金型AKを矢印X1方向に挿入して、孔用成形金型AKの軸部J3をスライド成形金型SKの孔部H内に貫通させて、この後、成形機内で樹脂材又はダイキャスト材などを用いて後鏡筒27を成形する。更に、両金型SK,AKの成形機からの引き抜き時には、第3ステップ▲3▼で孔用成形金型AKを矢印X2方向に引き抜き、次に、第4ステップ▲4▼でスライド成形金型SKを矢印Y2方向に引き抜くことで、後鏡筒27の第2丸孔27bの図示右端下方及び上方部位に開口部27c及び逆凹字状突出部27dがそれぞれ形成される。
【0053】
再び図6に戻り、後鏡筒27の前方に形成した第1丸孔27a及び第2丸孔27b内には、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41が2本の長尺なガイドシャフト90(片側1本のみ図示)に沿って光軸方向に移動自在になっている。この際、2本のガイドシャフト90は、第3丸孔27fの外側を通り抜けて、前玉レンズ(群)30を嵌め込んだ前鏡筒26と撮像素子82を取り付けた撮像素子用ホルダ83との間を紙面の前後に軸間距離を保った状態で光軸Kに対して平行に横架されており、2本の長尺なガイドシャフト90のうちで奥側のガイドシャフト90は下記するフォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71に対しても共用している。
【0054】
また、後鏡筒27の中間部位に形成した第3丸孔27f内に固定マスターレンズ(群)60が嵌め込まれ、更に、撮像素子82側に形成した第4丸孔27g内にフォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71が上記した奥側の長尺なガイドシャフト90を共用し、且つ、後述するように手前側に新たに設けた短尺なガイドシャフト91に沿って光軸方向に移動自在に設けられている。
【0055】
そして、上記した各部材を矢印方向から組み立てる際、図8に示した如く、とくに、後鏡筒27には下方から従来のレンズ鏡筒10A,10Bで説明した同じ構成のアイリス組立体55が取り付けられ、上方から従来のレンズ鏡筒10A,10Bで説明した同じ構成の変倍レンズ用モータ組立体45及びフォーカスレンズ用モータ組立体75が取り付けられている。
【0056】
上記したアイリス組立体55は、図6及び図9に示した如く、後鏡筒27の第2丸孔27bの図示右端下方部位を一部分開口させた開口部27cからブラケット57の図示上端部位を挿入して、アイリス50を光軸Kに一致させると共に、アイリス用モータ56を後鏡筒27の外周部位の外側に露出させ、且つ、ブラケット57の図示上端部位を後鏡筒27の第2丸孔27bの図示右端上方部位から突出させた逆凹字状突出部27d内に収納している。
【0057】
また、上記した変倍レンズ用モータ組立体45及びフォーカスレンズ用モータ組立体75は、図6及び図10に示した如く、後鏡筒27の第2丸孔27bの図示上方の外周部位に形成した凹状の凹部27eの左右上方に取り付けられている。この際、後鏡筒27の外周に形成した凹状の凹部27eは、左右上方に取り付けた変倍レンズ用モータ46及びフォーカスレンズ用モータ76の中心から両モータ46,76の半径より僅かに大きい半径でR状にアンダーカットを施したR部27e1,27e2がそれぞれ肉抜きされて形成されている。従って、これらのR部27e1,27e2は、後鏡筒27の第2丸孔27bの図示右端上方部位に突出させた逆凹字状突出部27dよりもより高さが低い位置に位置するので、変倍レンズ用モータ組立体45及びフォーカスレンズ用モータ組立体75が光軸Kに近付くためにより小型且つ軽量化が可能となる。
【0058】
尚、実施例では、後鏡筒27の外周上方部位に、変倍レンズ用モータ組立体45及びフォーカスレンズ用モータ組立体75を取り付けて説明したが、両者45,75のうちの少なくとも一方を取り付けることでも良い。
【0059】
尚、実施例では、後鏡筒27は、前玉レンズ30側に大径な第1丸孔27aを長手方向に対して僅かな長さで形成し、この第1丸孔27aに続いて第1丸孔27aより僅かに小径な第2丸孔27bを長尺に形成し、更に、第2丸孔27bの図示右端上方部位に逆凹字状突出部27dを突出形成することで、第2丸孔27bの図示上方の外周部位に凹状の凹部27eを形成したが、これに限ることなく、第1丸孔27aと第2丸孔27bとを同じ径の丸孔で長尺に形成して、この丸孔の右端上方部位に逆凹字状突出部27dを突出形成することで、丸孔の外周上方部位を逆凹字状突出部27dより高さが低い位置に形成して、ここに変倍レンズ用モータ組立体45及びフォーカスレンズ用モータ組立体75を取り付けても小型且つ軽量化が可能である。
【0060】
従って、鏡筒20Cを長さ方向に沿って前鏡筒26と後鏡筒27とに2分割しても、レンズ鏡筒10Cを小型且つ軽量化ができ、成形用金型も従来のレンズ鏡筒10Bの他例で説明した3分割構造よりも安価になる。
【0061】
次に、図6に示した本発明に係るレンズ鏡筒10Cにおいて、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41と、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71とを光軸方向に移動自在に案内する機構について図11,図12を用いて説明する。
【0062】
図11は本発明に係るレンズ鏡筒において、変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する機構を説明するための斜視図であり、(A)は第1,第2レンズ枠同士が離れている状態を示し、(B)は第1,第2レンズ枠同士が接近している状態を示した図、
図12は本発明に係るレンズ鏡筒において、(A)は変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠を、(B)はフォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠をそれぞれ示した正面図である。
【0063】
図11(A)に示した如く、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41と、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71とを光軸方向に移動自在に案内する際に、第1レンズ枠41を案内する2本のガイドシャフト90は長尺な丸棒を用い、第2レンズ枠71を案内する2本のガイドシャフト90,91は1本を上記したガイドシャフト90を共用し、他の1本に新たに設けた短尺な丸棒を用いている。
【0064】
まず、変倍レンズ(群)40を嵌め込んだ第1レンズ枠41は、図示手前側の一端側にガイドシャフト90と略同径の丸孔を貫通して形成して所定長さの嵌合長L=L2(但し、L2は従来例で説明したL1より長いものとする)を有する軸受部41aを手前側のガイドシャフト90に摺動自在に嵌合させると共に、変倍レンズ40を介した図示奥方の他端側に両ガイドシャフト90間の軸間距離を調整する方向(奥行き方向)に遊嵌隙間を有する矩形孔を形成し、且つ、矩形孔の嵌合長が短い遊嵌軸受部41bを奥側のガイドシャフト90に摺動自在に遊嵌させているので、第1レンズ枠41は2本のガイドシャフト90に沿ってスムーズに往復動できる。尚、この場合の正面図は図12(A)のようになる。
【0065】
一方、フォーカスレンズ(群)70を嵌め込んだ第2レンズ枠71は、図示手前側の一端側に両ガイドシャフト90間の軸間距離を調整する方向(奥行き方向)に遊嵌隙間を有する矩形孔を形成し、且つ、矩形孔の嵌合長が短い遊嵌軸受部71aを手前側でガイドシャフト90よりも一段下がって新たに設けた短尺なガイドシャフト91に摺動自在に遊嵌させると共に、フォーカスレンズ70を介した図示奥方の他端側にガイドシャフト90と略同径の丸孔を貫通して形成して所定長さの嵌合長L=L2(但し、L2は従来例で説明したL1より長いものとする)を有する軸受部71bを奥側のガイドシャフト90に摺動自在に嵌合させているので、第2レンズ枠71は2本のガイドシャフト90に沿ってスムーズに往復動できる。尚、この場合の正面図は図12(B)のようになる。
【0066】
この際、手前側に新たに設けた短尺なガイドシャフト91は、後鏡筒27の第3丸孔27f(図6)の側壁と、撮像素子用ホルダ83b(図6)との間で光軸Kと平行に横架されている。また、第2レンズ枠71の遊嵌軸受部71aを遊嵌させた短尺なガイドシャフト91は、第1レンズ枠41の軸受部41aを嵌合させた手前側の長尺なガイドシャフト90と干渉しないように、図示では高さ方向に所定の距離を隔てて取り付けられているので、図11(B)に示したように、第1,第2レンズ枠41,71同士が接近しても互いに干渉し合うことはない。
【0067】
尚、実施例では、第2レンズ枠71の遊嵌軸受部71aを短尺なガイドシャフト91に遊嵌させているが、これに限ることなく、第1レンズ枠41の遊嵌軸受部41bを短尺なガイドシャフト91に遊嵌させ、且つ、第2レンズ枠71の遊嵌軸受部71aを長尺なガイドシャフト90に嵌合させる構造でも良い。
【0068】
従って、上記した構造により、第1,第2レンズ枠41,71の軸受部71bの嵌合長Lを長い長さL2に設定した際に、2本の長尺なガイドシャフト90と、1本の短尺なガイドシャフト91とにより、第1,第2レンズ枠41,71同士が互いに干渉し合うことなく往復動できるので、第1,第2レンズ枠41,71のガイドシャフト90,91上でのガタ付きを押さえて両レンズ枠41,71の倒れが少なくなるため、両レンズ枠41,71の光軸Kに対する直角度が良好となり光軸出しが容易となる。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した本発明に係るレンズ鏡筒において、請求項1記載のレンズ鏡筒によると、鏡筒を長さ方向に沿って前鏡筒と後鏡筒とに2分割して構成した際に、とくに、後鏡筒の外周部位のうちで長手方向の中間部位において径方向に一部分開口された開口部と、開口部と光軸を介して対向した内面が光軸と直交する方向に凹状の断面を有するよう後鏡筒の外周部位より突出形成された逆凹字状突出部と、を備えて、アイリス及びアイリスを開閉するためのモータをブラケットに取り付けたアイリス組立体を、ブラケットの端部が逆凹字状突出部内に収納されるよう開口部から挿入して、アイリスを光軸に一致させると共に、モータを後鏡筒の外周部位の外側に露出させているので、アイリス組立体を後鏡筒の外側から内側の径方向に向かって位置精度良く組み立てることができると共に、レンズ鏡筒の小型化を図ることができ、更に、後鏡筒内に収納した変倍レンズ(群)及び固定マスターレンズ(群)並びフォーカスレンズ(群)も光軸に沿って位置精度良く組み立てることができる。
【0070】
また、請求項2記載のレンズ鏡筒によると、とくに、後鏡筒の開口部及び逆凹字状突出部の内面は、光軸と直交して挿脱される一つのスライド金型により形成されているので、開口部と逆凹字状突出部とが位置ズレすることなく寸法精度良く形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は一般的なレンズ鏡筒を模式的に示した図である。
【図2】従来のレンズ鏡筒の一例において、鏡筒を長さ方向に沿って2分割した場合の構造を示した分解図である。
【図3】従来のレンズ鏡筒の他例において、鏡筒を長さ方向に沿って2分割した場合の構造を示した分解図である。
【図4】図2,図3に示した変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する従来機構の一例を説明するための斜視図である。
【図5】図2,図3に示した変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する従来機構の他例を説明するための斜視図である。
【図6】本発明に係るレンズ鏡筒において、鏡筒の長さ方向に沿って2分割した場合の構造を示した分解図である。
【図7】図6に示した後鏡筒を成形用金型を用いて成形する動作を説明するための図である。
【図8】本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒に下方からアイリス組立体を取り付け、且つ、上方から変倍レンズ用モータ組立体及びフォーカスレンズ用モータ組立体を取り付ける状態を示した斜視図である。
【図9】本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒の開口部及び逆凹字状突出部内にアイリス組立体を取り付けた状態を示した断面図である。
【図10】本発明に係るレンズ鏡筒において、後鏡筒の第2丸孔の図示上方の外周部位に形成した凹状の凹部に変倍レンズ用モータ組立体及びフォーカスレンズ用モータ組立体を取り付けた状態を示した断面図である。
【図11】本発明に係るレンズ鏡筒において、変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠と、フォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠とを光軸方向に移動自在に案内する機構を説明するための斜視図であり、(A)は第1,第2レンズ枠同士が離れている状態を示し、(B)は第1,第2レンズ枠同士が接近している状態を示した図である。
【図12】本発明に係るレンズ鏡筒において、(A)は変倍レンズ(群)を嵌め込んだ第1レンズ枠を、(B)はフォーカスレンズ(群)を嵌め込んだ第2レンズ枠をそれぞれ示した正面図である。
【符号の説明】
10C…本発明に係るレンズ鏡筒
20C…鏡筒
26…前鏡筒
27…後鏡筒
27a…第1丸孔
27b…第2丸孔
27c…開口部
27d…逆凹字状突出部
27e…凹部
27f…第3丸孔
27g…第4丸孔
30…前玉レンズ
40…変倍レンズ
41…第1レンズ枠
41a…軸受部
41b…遊嵌軸受部
45…変倍レンズ用モータ組立体
46…変倍レンズ用モータ
47…ウオーム
48…ブラケット
50…アイリス
55…アイリス組立体
56…アイリス用モータ
57…ブラケット
60…固定マスターレンズ
70…フォーカスレンズ
71…第2レンズ枠
71a…遊嵌軸受部
71b…軸受部
75…フォーカスレンズ用モータ組立体
76…フォーカスレンズ用モータ
77…ウオーム
78…ブラケット
82…撮像素子
83…撮像素子用ホルダ
90…長尺なガイドシャフト
91…短尺なガイドシャフト

Claims (2)

  1. 前玉レンズ(群)を有する前鏡筒と、
    前記前玉レンズ(群)により撮影した被写体像を変倍(ズーミング)するために光軸方向に移動自在とされた変倍レンズ(群)と、前記被写体像の光量を調整するために開閉自在とされたアイリスと、固定マスターレンズ(群)と、この固定マスターレンズ(群)と協働して前記被写体像のピントを調整するために光軸方向に移動自在とされたフォーカスレンズ(群)と、を内部に収納した後鏡筒とに、鏡筒を長さ方向に沿って2分割して構成したレンズ鏡筒において、
    前記後鏡筒の外周部のうちで長手方向の中間部位において径方向に一部分開口された開口部と、
    前記開口部と光軸を介して対向した内面が前記光軸と直交する方向に凹状の断面を有するよう前記後鏡筒の外周部位より突出形成された逆凹字状突出部と、を備えてなり、
    前記アイリス及び該アイリスを開閉するためのモータをブラケットに取り付けたアイリス組立体を、前記ブラケットの端部が前記逆凹字状突出部内に収納されるよう前記開口部から挿入して、前記アイリスを前記光軸に一致させると共に、前記モータを前記後鏡筒の外周部位の外側に露出させて成ることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記開口部及び前記逆凹字状突出部の内面は、前記光軸と直交して挿脱される一つのスライド金型により形成されたことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
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